JPH0611760B2 - α−置換ケトン誘導体及びそれを含む除草剤 - Google Patents

α−置換ケトン誘導体及びそれを含む除草剤

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JPH0611760B2
JPH0611760B2 JP17194188A JP17194188A JPH0611760B2 JP H0611760 B2 JPH0611760 B2 JP H0611760B2 JP 17194188 A JP17194188 A JP 17194188A JP 17194188 A JP17194188 A JP 17194188A JP H0611760 B2 JPH0611760 B2 JP H0611760B2
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昌樹 橋本
直樹 樋口
欽也 井手
俊夫 高橋
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SANTORII KK
Shionogi and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般式(I) (式中、Xは水素原子または塩素原子、R及びR
それぞれ独立に水素原子または低級アルキル基、R
アルキル基、アルケニル基、置換されていてもよいアリ
ール基または置換されていてもよいアラルキル基を表わ
すか、あるいはRとRが一緒になって炭素数3また
は4のアルキレン基を表わす)で示されるα−置換ケト
ン誘導体またはその塩並びにそれを有効成分として含有
する除草剤に関する。
一般式(I)において示されている基R及びRの低
級アルキル基としては代表的にはメチル基、エチル基、
n−プロピル基およびイソプロピル基などの炭素数1〜
5の低級アルキル基があげられ、基Rのアルキル基と
しては例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基などの炭素数1〜5の低級アルキル基があ
げられ、アルケニル基としては、例えばビニル基、アリ
ル基などの炭素数2〜6のアルケニル基があげられ、置
換されていてもよいアリール基としては、例えばフェニ
ル基、p−クロルフェニル基、トリル基などの炭素数6
〜12のアリール基及びその置換体(置換基としては例
えばハロゲン、炭素数1〜3のアルキル基、炭素数1〜
3のアルコキシ基)があげられ、置換されていてもよい
アラルキル基としては、例えばベンジル基、p−クロロ
ベンジル基などの炭素数が7〜15のアラルキル基及び
その置換体(置換基としては例えばハロゲン、炭素数1
〜3のアルキル基、炭素数1〜3のアルコキシ基)が挙
げられる。
〔従来の技術〕
従来より2−{4−(3−クロロ−5−トリフルオロメ
チル−2−ピリジルオキシ)フェノキシ}プロピオン酸
等の一連のピリジルオキシフェノキシ系化合物は農園芸
上の重要な除草剤として開発されてきた(特開昭54-223
71号公報及び特開昭54-24879号公報参照)。これらのピ
リジルオキシフェノキシ系除草剤は、それ以前のフェノ
キシ系除草剤に比して安全で有用栽培植物に与える影響
が少なく、かつ除草効果が強いという特徴を持ってい
る。しかし、これらのピリジルオキシフェノキシ系除草
剤は、単子葉植物に対しての選択性が小さく、有用植物
である稲、小麦、又は大麦などに薬害を生起すると共に
一部多年生雑草に効果を示さないため、適用場面、使用
法などが極めて限定されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、本発明は、これらのp−フェノキシフェノキシ
プロピオン酸系及びp−ピリジルオキシフェノキシプロ
ピオン酸系除草剤の特性を維持しながら、かつイネ科植
物間での高い選択性を有し、稲、小麦、或は大麦などに
薬害のない除草剤である新規α−置換ケトン誘導体及び
それを有効成分として含有する除草剤を提供しようとす
るものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に従えば、強力な除草効果を有する化合物である
前記一般式(I)で示されるα−置換ケトン誘導体及び
その塩並びにそれを有効成分として含有する除草剤が提
供される。
〔具体的な説明〕
本発明の前記一般式(I)に示されるα−置換ケトン誘
導体は例えば以下の方法により製造することが出来る。
即ち、一般式(II) (式中、Xは前記定義の通りである)で示されるカルボ
ン酸のアミン塩と一般式(III) (式中、Xは塩素原子または臭素原子を表わし、
、R及びRは前記定義の通りである)で示され
る化合物を反応させることにより製造することができ
る。
上記製造法におけるアミンとしては、一般のジアルキル
アミン、トリアルキルアミン等があげられるが、好適な
ものとしては、ジシクロヘキシルアミンがあげられる。
また、反応は非プロトン性極性溶媒中で実施され、この
ような溶媒としては、特に限定はないが、好適なものと
しては、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
があげられる。反応温度は、通常0℃〜100℃であり、
好ましくは室温〜60℃の温度で行う。
また反応は一般に0.1〜3時間で完了する。
上記のようにして得られる本発明化合物は、反応終了
後、必要に応じて一般的な精製法、例えば再結晶、カラ
ムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー等を用
いて精製することが出来る。
なお、本発明に係る化合物には、2個の不斉炭素に基づ
く光学異性体が存在するが、これらも全て本発明に含ま
れる。
このようにして得られる本発明化合物は、人体家畜に対
する毒性が弱く、単子葉植物に対して極めて特異的かつ
強力な発育阻害活性を有する。このことは本発明化合物
が農薬として広く用いられることを示唆している。
本発明の化合物を除草剤として施用するにあたっては、
一般には適当な担体、例えばクレー、珪藻土等の固体担
体または水、アルコール類、芳香族炭化水素類、エーテ
ル類、ケトン類、エステル類などの液体担体と混用して
適用することが出来る。また所望により乳化剤、分散
剤、懸濁剤、展着剤、安定剤などを添加し、乳剤、水和
剤、粒剤、粉剤などの剤型にて供することができ、必要
に応じて他種の除草剤、各種殺虫剤、殺菌剤、植物成長
調節剤などと混合施用してもよい。
本発明の実施に当たり、本発明化合物の濃度は広範囲に
わたり変えることが出来るが、一般には10aあたり0.
5〜10gの範囲で使用するのが好ましい。前記各種製
剤を製造するに際しては、有効成分を0.5〜90重量
%の範囲で含有するように製造することが出来る。
〔実施例〕
以下、製造例、試験例及び製剤例によって本発明を更に
具体的に説明するが、本発明の技術的範囲をこれらの実
施例に限定するものでないことはいうまでもない。
製造例1 2−(4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2
−ピリジルオキシ)フェノキシ)プロピオン酸 2−オ
キソプロピルエステル(化合物番号1) 2−(4−(3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2
−ピリジルオキシ)フェノキシ)プロピオン酸3.62gジ
メチルホルムアミド50mlに溶かし、ジシクロヘキシル
アミン2.2mlを加え、60℃で攪拌した。これにクロ
ロアセトン1.02gを加え、さらに60℃で3時間攪拌し
た。反応混合物に水100mlを加え、トルエンで抽出、水
洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去して得られる油状物を、シリカゲル中圧カラムクロマ
トグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1v/
v%)に付し無色油状の標記化合物4.00gを得た。(収
率96%) また、上記製造例1と同様の方法により、化合物番号2
〜11を合成した。
以上、合成した全化合物の構造と物性値第1表に示す。
試験例1(畑地、発生前処理) 7.1×7.1cmの角型ポットに畑土壌をつめ、イヌビ
エ、メヒシバ、オオイヌタデ、アオビユを播種した後、
5mmの覆土を行って、所定用量の被験化合物を水で希釈
し、アール当たり10Lを土壌処理した。処理後、20日
間温室内で管理し、除草効果を下記基準により観察評価
して、第2表の結果を得た。
5:完全枯死 4:大害 3:中害 2:小害 1:微害 0:無害 試験例2(畑地、発生後処理) 7.1×7.1cmの角型ポットに畑土壌をつめ、イヌビ
エ、メヒシバ、オオイヌタデ、アオビユを播種し、5mm
の覆土を行った後、温室内で7日間育成して二葉期植物
体とし、所定用量の被験化合物を水で希釈して、アール
当たり10Lを茎葉処理した。処理後、20日間温室内で
管理し、除草効果を試験例1と同様の基準により観察評
価して、第3表の結果を得た。
試験例3(水田、発生前処理) 7.1×7.1cmの角型ポットに水田土壌をつめ、湛水
して水田状態にし、タイヌビエ、コナギを播種した後、
所定用量の被験化合物を水で希釈し、ピペットでポット
水面に滴下処理した。処理後、20日間温室内で管理
し、除草効果を試験例1と同様の基準により観察評価し
て、第4表の結果を得た。
試験例4(水田、発生後処理) 7.1×7.1cmの角型ポットに水田土壌をつめ、湛水
して水田状態にし、タイヌビエ、コナギを播種した後、
室温内で7日間育成して二葉期植物体とし、所定用量の
被験化合物を水で希釈し、ピペットでポット水面に滴下
処理した。処理後、20日間温室内で管理し、除草効果
を試験例1と同様の基準により観察評価して、第5表の
結果を得た。
製剤例1(乳剤) 有効成分として本化合物(化合物番号1)を15重量
部、キシレン65重量部及びポリオキシエチレンアルキ
ルアリルエーテル20重量部を混合して均一な溶液と
し、有効成分化合物を15%含有する乳剤を得た。使用
に際しては水で所定の濃度にまで希釈して散布する。
製剤例2(水和剤) 有効成分として本化合物(化合物番号3)を40重量
部、ジークライト55重量部、アルキルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ2重量部、及びポリオキシエチレンアルキル
アリールエーテル3重量部を混合粉砕して有効成分化合
物を40%含有する水和剤を得た。
使用に際しては水で所定の濃度にまで希釈して散布す
る。
製剤例3(粒剤) 有効成分として本化合物(化合物番号6)を5重量部、
ペントナイト20重量部、クレー73重量部及びドデシ
ルベンゼンスルホン酸ソーダ2重量部を混和し、水約2
0重量部を加えて混練り機で練った後、造粒機を通して
粒造し、次いで乾燥整粒して有効成分5%を含有する粒
剤を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 直樹 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1号 サントリー株式会社基礎研究所内 (72)発明者 井手 欽也 滋賀県草津市平井町170 (72)発明者 高橋 俊夫 兵庫県西宮市熊野町9―21―306

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (式中、Xは水素原子または塩素原子、R及びR
    それぞれ独立に水素原子または低級アルキル基、R
    アルキル基、アルケニル基、置換されていてもよいアリ
    ール基または置換されていてもよいアラルキル基を表わ
    すか、あるいはRとRが一緒になって炭素数3また
    は4のアルキレン基を表わす)で示されるα−置換ケト
    ン誘導体またはその塩。
  2. 【請求項2】請求項1記載の化合物を有効成分として含
    む除草剤。
JP17194188A 1987-08-11 1988-07-12 α−置換ケトン誘導体及びそれを含む除草剤 Expired - Lifetime JPH0611760B2 (ja)

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JP17194188A JPH0611760B2 (ja) 1988-07-12 1988-07-12 α−置換ケトン誘導体及びそれを含む除草剤
US07/578,254 US5205855A (en) 1987-08-11 1990-09-06 Herbicidally active phenoxyalkanecarboxylic acid derivatives

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