JPH0611739U - ゼオライト及びゼオライトを素材とした脱臭剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】脱臭や殺菌等の効果を向上させることができる
ばかりでなく、科学反応用の触媒としても有用なゼオラ
イトを提供する。 【構成】ゼオライト３の表面に金属イオン４を付着させ
た。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、石炭灰やセラミック粒子にアルカリを添加して加熱することにより 人工的に産出されたゼオライトや天然に産出されたゼオライト及びゼオライトを 素材とした脱臭剤に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図２に示すように、セラミック粒子１の表面に銅や銀などの金属イオン ２を付着させ、脱臭や殺菌等の効果を持たせたものがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このようなセラミック粒子１は、その表面積が狭いため、脱臭 や殺菌等の効果をあまり期待することはできないという実用上の問題が生じてい た。

【０００４】 本考案は上記事情に鑑みなされたものであって、脱臭や殺菌等の効果を向上さ せることができるばかりでなく、科学反応用の触媒としても有用なゼオライトを 提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、その目的を達成するため、金属イオンをゼオライトの表面に付着さ せたことを要旨とする。

【０００６】

【作用】

このような構成においては、金属イオンを付着させる基材に多孔質のゼオライ トを用いることにより、従来のセラミック粒子を基材としたものに比較してその 表面積が大幅に増え、それに伴う金属イオンの付着面積が増えるので、脱臭や殺 菌等の機能が大幅に向上するばかりでなく、科学反応の触媒としての用途も新た に開拓することが可能となる。

【０００７】

【実施例】

次に、本考案のゼオライトの実施例を図１に基づいて説明する。

【０００８】 図１（Ａ）はゼオライトの外観を示す正面図、（Ｂ）はその要部を拡大した断 面図である。

【０００９】 図１（Ａ）において、３は石炭灰やセラミック粒子にアルカリを添加して加熱 することにより人工的に産出或は天然に産出されたゼオライトである。また、こ のゼオライト３の表面には、図１（Ｂ）に示すように、銅や銀或は鉄等の金属イ オン４が付着されている。

【００１０】 金属イオン４は、例えば、多数の天然のゼオライト３を銅イオン水溶液（硫酸 銅溶液等）に浸した後、乾燥したもので、銅イオンの付着した多数のゼオライト ３は上部に通気孔のある容器（共に図示せず）に封入されて、冷蔵庫内や便所或 は、玄関や居間などに容器ごと載置されて脱臭剤として使用される。

【００１１】 このとき、臭気を含む空気は、容器上部の通気孔から容器内部へと侵入してゼ オライト３の金属イオン４と接触し、イオン交換作用により臭気成分が分解され て脱臭される。しかも、金属イオン４は、従来のセラミック粒子１に比べて、同 じ大きさのものであっても、表面積の差により臭気の接触面積を広く確保するこ とができ、脱臭や殺菌の性能を大幅に向上させることが可能となる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案のゼオライトにあっては、表面に金属イオンを付着させたことにより、 脱臭や殺菌等の効果を向上させることができるばかりでなく、科学反応用の触媒 としても有用なゼオライトとすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）はゼオライトの外観を示す正面図、
（Ｂ）は要部を拡大した断面図である。

【図２】（Ａ）はセラミック粒子の外観を示す正面図、
（Ｂ）は要部を拡大した断面図である。

【符号の説明】

３…ゼオライト ４…金属イオン

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面に金属イオンを付着させたゼオライ
   ト。
2. 【請求項２】 表面に金属イオンを付着させたゼオライ
   トを素材とした脱臭剤。