JPH07315870A - 気化性物質を保持及び一定に放出するための多孔質体（芳香発散体） - Google Patents
気化性物質を保持及び一定に放出するための多孔質体（芳香発散体）Info
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- JPH07315870A JPH07315870A JP7140117A JP14011795A JPH07315870A JP H07315870 A JPH07315870 A JP H07315870A JP 7140117 A JP7140117 A JP 7140117A JP 14011795 A JP14011795 A JP 14011795A JP H07315870 A JPH07315870 A JP H07315870A
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- A61L9/015—Disinfection, sterilisation or deodorisation of air using gaseous or vaporous substances, e.g. ozone
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 気化性物質の保持及び一定に放出するための
多孔質体（芳香発散体又は活性化合物発散体）を提供す
る。 【構成】 気化性物質の保持及び一定の放出のための多
孔質体は、開放気孔焼結ガラスから成り、好ましくは３
０〜８５％の気孔容積及び１０〜３５０μｍの平均細孔
径を有する。 【効果】 保持された物質に対し不活性であり、非常に
高い保持容積を有し、特にクロマトグラフィー効果が起
こらないので、非常に均一に保持物質を放出する。
多孔質体（芳香発散体又は活性化合物発散体）を提供す
る。 【構成】 気化性物質の保持及び一定の放出のための多
孔質体は、開放気孔焼結ガラスから成り、好ましくは３
０〜８５％の気孔容積及び１０〜３５０μｍの平均細孔
径を有する。 【効果】 保持された物質に対し不活性であり、非常に
高い保持容積を有し、特にクロマトグラフィー効果が起
こらないので、非常に均一に保持物質を放出する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、芳香成分や活性化合物
などの気化性物質を保持し、一定に放出する多孔質体
（芳香発散体又は活性化合物発散体）に関する。
などの気化性物質を保持し、一定に放出する多孔質体
（芳香発散体又は活性化合物発散体）に関する。
【０００２】
【従来の技術】工業、家庭又は衛生分野、農業及び林
業、並びに乗り物内部において、芳香成分又は香水を放
出することにより空気を新鮮にするのに供したり、殺虫
成分の放出により害虫を駆除するのに供したり、或いは
フェロモンの放出により昆虫を誘引することに役立つ芳
香発散体又は活性化合物発散体が広範に用いられてい
る。これら芳香発散体又は活性化合物発散体は全て、蒸
発又は昇華により、芳香成分又は活性化合物を長期間に
わたって、同じ濃度のまま、かつ組成を変えずに、でき
る限り均一に放出するように要求される点で共通してい
る。芳香成分又は活性化合物が放出されるべき期間は、
空気を新鮮にする目的の芳香成分の場合、一般に約４〜
８週間、殺虫成分のような活性化合物の場合、数カ月に
なるかもしれない。
業、並びに乗り物内部において、芳香成分又は香水を放
出することにより空気を新鮮にするのに供したり、殺虫
成分の放出により害虫を駆除するのに供したり、或いは
フェロモンの放出により昆虫を誘引することに役立つ芳
香発散体又は活性化合物発散体が広範に用いられてい
る。これら芳香発散体又は活性化合物発散体は全て、蒸
発又は昇華により、芳香成分又は活性化合物を長期間に
わたって、同じ濃度のまま、かつ組成を変えずに、でき
る限り均一に放出するように要求される点で共通してい
る。芳香成分又は活性化合物が放出されるべき期間は、
空気を新鮮にする目的の芳香成分の場合、一般に約４〜
８週間、殺虫成分のような活性化合物の場合、数カ月に
なるかもしれない。
【０００３】従来使用されている担体は、保持した物質
の放出が早過ぎたり、或いは遅過ぎたりするためにかな
り不利な点がある。普及している改良品においては、例
えば、芳香成分は、セルロース膜でふさいだプラスチッ
ク容器に導入されている。これらの膜は、規定された細
孔構造を有しておらず、そのため材料の放出を制御する
のが困難である。空気の動きに変動がある場合、その膜
は非常に早くひからびることがあり、その場合、保持さ
れた材料の供給が停滞する。さらに、古くなった膜は選
択作用を有するので、もはや全組成範囲の活性化合物を
放出できない、すなわち、活性化合物の組成が時間と共
に変化してしまう。
の放出が早過ぎたり、或いは遅過ぎたりするためにかな
り不利な点がある。普及している改良品においては、例
えば、芳香成分は、セルロース膜でふさいだプラスチッ
ク容器に導入されている。これらの膜は、規定された細
孔構造を有しておらず、そのため材料の放出を制御する
のが困難である。空気の動きに変動がある場合、その膜
は非常に早くひからびることがあり、その場合、保持さ
れた材料の供給が停滞する。さらに、古くなった膜は選
択作用を有するので、もはや全組成範囲の活性化合物を
放出できない、すなわち、活性化合物の組成が時間と共
に変化してしまう。
【０００４】芳香成分及び活性化合物を保持し、そして
放出する、より簡単な方法は、その芳香成分又は活性化
合物が多孔質体の細孔内に位置し、そこから蒸発するよ
うな多孔質体の利用である。セラミック担体は、４０％
以下の低い気孔容積しか有しておらず、また、開放気孔
の割合がかなり小さい。この場合、その外側表面にしか
蒸発材料を保持することができず、そのため、単位体積
当り、ほんのわずかな基材だけを利用できるに過ぎな
い。その上、セラミック中に不可避的に存在している鉱
物質が香水の選択的な固着につながることがある。
放出する、より簡単な方法は、その芳香成分又は活性化
合物が多孔質体の細孔内に位置し、そこから蒸発するよ
うな多孔質体の利用である。セラミック担体は、４０％
以下の低い気孔容積しか有しておらず、また、開放気孔
の割合がかなり小さい。この場合、その外側表面にしか
蒸発材料を保持することができず、そのため、単位体積
当り、ほんのわずかな基材だけを利用できるに過ぎな
い。その上、セラミック中に不可避的に存在している鉱
物質が香水の選択的な固着につながることがある。
【０００５】しばしば使用されている他の安価な材料
に、本体全部がセルロース繊維、特に、セルロースのフ
ェルト又は不織布のものがある。これらの本体は、規定
された細孔構造を有しておらず、それらの繊維構造の結
果として、毛管引力の作用が減少している。セルロース
の数多くのヒドロキシル基は、芳香成分又は活性化合物
の極性基との、また、水分子との相互作用により、保持
中にさえ起こり得る活性化合物及び香水の望ましくない
不均一に強い固着、及び活性化合物の放出中に起こる望
ましくないクロマトグラフィー効果をもたらす。そのた
め、ほとんどの活性化合物及び香水、又は材料の混合物
の場合、その空間作用により放出が中程度乃至強く妨害
され、例えば、全く吸着されていない当初の材料と比べ
て芳香作用が変化する。セルロース体のさらに不利な点
は、それらの膨潤性である。比較的高い大気湿度では、
セルロース体は層状に砕けることがあり、それに伴う空
気との過度の接触により、作用期間が減少し、室内空気
中の所望の活性化合物濃度が変化する。使用中、セルロ
ース体は変形及び変色することがあり、それは美的印
象、従ってこれらの担体を使用した製品の売れ行きに悪
影響を及ぼす。
に、本体全部がセルロース繊維、特に、セルロースのフ
ェルト又は不織布のものがある。これらの本体は、規定
された細孔構造を有しておらず、それらの繊維構造の結
果として、毛管引力の作用が減少している。セルロース
の数多くのヒドロキシル基は、芳香成分又は活性化合物
の極性基との、また、水分子との相互作用により、保持
中にさえ起こり得る活性化合物及び香水の望ましくない
不均一に強い固着、及び活性化合物の放出中に起こる望
ましくないクロマトグラフィー効果をもたらす。そのた
め、ほとんどの活性化合物及び香水、又は材料の混合物
の場合、その空間作用により放出が中程度乃至強く妨害
され、例えば、全く吸着されていない当初の材料と比べ
て芳香作用が変化する。セルロース体のさらに不利な点
は、それらの膨潤性である。比較的高い大気湿度では、
セルロース体は層状に砕けることがあり、それに伴う空
気との過度の接触により、作用期間が減少し、室内空気
中の所望の活性化合物濃度が変化する。使用中、セルロ
ース体は変形及び変色することがあり、それは美的印
象、従ってこれらの担体を使用した製品の売れ行きに悪
影響を及ぼす。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、多孔
質体がその体積に比べ多量の物質を保持でき、かつ保持
される物質に対し化学的に不活性であり、またその純粋
な物質と比較して長期にわたり変化しない組成で、保持
された物質の均一な気化を行えるような、気化性物質の
保持及び一定の放出のための多孔質体（芳香成分又は活
性化合物発散体）を見出すことにある。
質体がその体積に比べ多量の物質を保持でき、かつ保持
される物質に対し化学的に不活性であり、またその純粋
な物質と比較して長期にわたり変化しない組成で、保持
された物質の均一な気化を行えるような、気化性物質の
保持及び一定の放出のための多孔質体（芳香成分又は活
性化合物発散体）を見出すことにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的は、開放気孔焼
結ガラスからなることを特徴とする、気化性物質を保持
及び一定に放出する多孔質体により成し遂げられる。
結ガラスからなることを特徴とする、気化性物質を保持
及び一定に放出する多孔質体により成し遂げられる。
【０００８】
【発明の作用及び態様】開放気孔焼結ガラスは、気化性
物質の保持し、一定に放出するための担体として非常に
適している。ガラスは、充分に耐薬品性があり、通常の
芳香成分及び活性化合物と反応しない。大抵の応用に対
しては、単なるソーダ石灰ガラス体が最も適しており、
また、耐薬品性に対するより高度な要求がなされる場合
には、ほとんどの実験器具が作られてもいるホウケイ酸
ガラス（例：ホウケイ酸ガラス３．３）体が適してい
る。このようなガラス体は、その侵蝕的な性質のために
通常の保持担体中に従来保持できなかった活性化合物を
保持するのに使用することもできる。
物質の保持し、一定に放出するための担体として非常に
適している。ガラスは、充分に耐薬品性があり、通常の
芳香成分及び活性化合物と反応しない。大抵の応用に対
しては、単なるソーダ石灰ガラス体が最も適しており、
また、耐薬品性に対するより高度な要求がなされる場合
には、ほとんどの実験器具が作られてもいるホウケイ酸
ガラス（例：ホウケイ酸ガラス３．３）体が適してい
る。このようなガラス体は、その侵蝕的な性質のために
通常の保持担体中に従来保持できなかった活性化合物を
保持するのに使用することもできる。
【０００９】ソーダ石灰ガラスの組成は一般に知られて
おり、普通、重量％で、ＳｉＯ2 ：７０〜７５％，Ｎａ
2 Ｏ（＋Ｋ2 Ｏ）：１２〜１６％，ＣａＯ：８〜１１
％，ＭｇＯ：２〜５％，Ａｌ2 Ｏ3 ：約１％、の範囲に
ある。ホウケイ酸ガラスは、酸化物基準の重量％で、Ｓ
ｉＯ2 ：約７０〜８５％，Ｂ2 Ｏ3 ：５〜１５％，アル
カリ金属酸化物：３〜７％，Ａｌ2 Ｏ3 ：２〜５％，ア
ルカリ土類金属酸化物：０〜４％の組成範囲を持ってい
る。
おり、普通、重量％で、ＳｉＯ2 ：７０〜７５％，Ｎａ
2 Ｏ（＋Ｋ2 Ｏ）：１２〜１６％，ＣａＯ：８〜１１
％，ＭｇＯ：２〜５％，Ａｌ2 Ｏ3 ：約１％、の範囲に
ある。ホウケイ酸ガラスは、酸化物基準の重量％で、Ｓ
ｉＯ2 ：約７０〜８５％，Ｂ2 Ｏ3 ：５〜１５％，アル
カリ金属酸化物：３〜７％，Ａｌ2 Ｏ3 ：２〜５％，ア
ルカリ土類金属酸化物：０〜４％の組成範囲を持ってい
る。
【００１０】芳香成分及び活性化合物の保持に関して
は、ガラス焼結体は開放気孔を有していなければならな
い。なぜなら、その細孔内に保持されるからである。閉
鎖気孔がガラス焼結体に分散して存在するのは避けるこ
とができないので、「開放気孔」という用語は、閉鎖気
孔として５％以下の気孔容積を含むようなガラス焼結体
も包含する概念と理解されるべきである。
は、ガラス焼結体は開放気孔を有していなければならな
い。なぜなら、その細孔内に保持されるからである。閉
鎖気孔がガラス焼結体に分散して存在するのは避けるこ
とができないので、「開放気孔」という用語は、閉鎖気
孔として５％以下の気孔容積を含むようなガラス焼結体
も包含する概念と理解されるべきである。
【００１１】保持された芳香成分は毛管引力によって細
孔中に保留され、ガラス焼結体の表面で蒸発する。細孔
の大きさが、蒸発速度に影響する。細孔が小さければ小
さいほど、蒸発は遅くなる。蒸発時間、すなわち保持さ
れた物質が再び放出されるまでの時間を設定するため、
それと共に、蒸発する物質の揮発性も考慮して、適切な
細孔径を選択できる。所定の蒸発時間に対しては、物質
が揮発性であればあるほど、細孔はより小さくなければ
ならない。１０〜３５０μｍの平均細孔径が非常に適し
ており、４０〜１００μｍの範囲の平均細孔径がより好
ましいということが見出された。
孔中に保留され、ガラス焼結体の表面で蒸発する。細孔
の大きさが、蒸発速度に影響する。細孔が小さければ小
さいほど、蒸発は遅くなる。蒸発時間、すなわち保持さ
れた物質が再び放出されるまでの時間を設定するため、
それと共に、蒸発する物質の揮発性も考慮して、適切な
細孔径を選択できる。所定の蒸発時間に対しては、物質
が揮発性であればあるほど、細孔はより小さくなければ
ならない。１０〜３５０μｍの平均細孔径が非常に適し
ており、４０〜１００μｍの範囲の平均細孔径がより好
ましいということが見出された。
【００１２】ガラス焼結体中にできる限り多量の物質を
保持可能とするには、その気孔容積をできる限り大きく
すべきである。気孔容積がガラス焼結体の３０〜８５％
のものを用いることにより良好な結果が得られる。気孔
容積が３０％未満の場合、保持され得る物質量がほとん
どの適用に対して過小となり、８５％を超えると、ガラ
ス焼結体の機械強度が一層低くなる。特に好ましくは５
０〜７５％の気孔容積を有するガラス焼結体である。
保持可能とするには、その気孔容積をできる限り大きく
すべきである。気孔容積がガラス焼結体の３０〜８５％
のものを用いることにより良好な結果が得られる。気孔
容積が３０％未満の場合、保持され得る物質量がほとん
どの適用に対して過小となり、８５％を超えると、ガラ
ス焼結体の機械強度が一層低くなる。特に好ましくは５
０〜７５％の気孔容積を有するガラス焼結体である。
【００１３】ガラス焼結体への芳香成分又は活性化合物
の導入は、ガラス焼結体に液状の活性化合物又は活性化
合物の溶液を滴下させるか、活性化合物を含浸させる
か、又は液状活性化合物もしくは活性化合物の溶液中に
ガラス焼結体を浸漬させることにより行われ、活性化合
物は毛管引力によりガラス焼結体内部に素早く分布す
る。
の導入は、ガラス焼結体に液状の活性化合物又は活性化
合物の溶液を滴下させるか、活性化合物を含浸させる
か、又は液状活性化合物もしくは活性化合物の溶液中に
ガラス焼結体を浸漬させることにより行われ、活性化合
物は毛管引力によりガラス焼結体内部に素早く分布す
る。
【００１４】非常に均一な細孔径を有するガラス焼結体
の他に、いわゆる二重細孔構造を有するガラス焼結体も
適している。後者のガラス焼結体は、２０〜４５０μｍ
の細孔径を有するマクロ細孔を含んでおり、そのマクロ
細孔の気孔壁に開放ミクロ細孔を有する。これらのミク
ロ細孔は約１〜１０μｍの細孔径を有している。ガラス
焼結体の３０〜８５％の総気孔容積において、マクロ細
孔の気孔容積は約２５〜８０％であり、ミクロ細孔の気
孔容積は約５〜３０％である。
の他に、いわゆる二重細孔構造を有するガラス焼結体も
適している。後者のガラス焼結体は、２０〜４５０μｍ
の細孔径を有するマクロ細孔を含んでおり、そのマクロ
細孔の気孔壁に開放ミクロ細孔を有する。これらのミク
ロ細孔は約１〜１０μｍの細孔径を有している。ガラス
焼結体の３０〜８５％の総気孔容積において、マクロ細
孔の気孔容積は約２５〜８０％であり、ミクロ細孔の気
孔容積は約５〜３０％である。
【００１５】多孔質体（二重細孔構造を有するものも含
む）の製造については多くの方法が知られている。これ
らの方法の１つが米国特許第４５８８５４０号に記載さ
れている。この方法によれば、ガラス試料と無機塩を焼
結させ、その焼結体から塩を抽出する。塩及びガラス粉
末の粒径及び粒度分布、さらにガラス粉末に対する塩の
比率により、得られる焼結体の性質が決まってくる。
む）の製造については多くの方法が知られている。これ
らの方法の１つが米国特許第４５８８５４０号に記載さ
れている。この方法によれば、ガラス試料と無機塩を焼
結させ、その焼結体から塩を抽出する。塩及びガラス粉
末の粒径及び粒度分布、さらにガラス粉末に対する塩の
比率により、得られる焼結体の性質が決まってくる。
【００１６】物質を保持するためのガラス焼結体は、ど
んな形でも使用可能である。それらは、立方体、板、環
又は球として、或いは棒断片として、また、装飾形状、
例えばハート形、木の形、動物の形等でも使用できる。
んな形でも使用可能である。それらは、立方体、板、環
又は球として、或いは棒断片として、また、装飾形状、
例えばハート形、木の形、動物の形等でも使用できる。
【００１７】
【実施例】以下、実施例を示して本発明について具体的
に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもので
ないことはもとよりである。ソーダ石灰ガラスから製造
され、６５％の気孔容積及び７０μｍの平均細孔径を有
する、直径３３ｍｍ、厚さ８ｍｍの円盤形の多孔質焼結
ガラス体に３．６ｇの香水の混合物を含浸させ、次いで
空気フレッシュ剤として大気中に曝した。担体中の材料
濃度のほぼ直線的な減少、及び室内の空気中のほぼ一定
の材料濃度が５週間にわたって認められた。蒸発した混
合物の臭覚的印象は全期間にわたって実質的に変化しな
いままだった。
に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもので
ないことはもとよりである。ソーダ石灰ガラスから製造
され、６５％の気孔容積及び７０μｍの平均細孔径を有
する、直径３３ｍｍ、厚さ８ｍｍの円盤形の多孔質焼結
ガラス体に３．６ｇの香水の混合物を含浸させ、次いで
空気フレッシュ剤として大気中に曝した。担体中の材料
濃度のほぼ直線的な減少、及び室内の空気中のほぼ一定
の材料濃度が５週間にわたって認められた。蒸発した混
合物の臭覚的印象は全期間にわたって実質的に変化しな
いままだった。
【００１８】
【発明の効果】本発明の多孔質体は、特にその大きな気
孔容積のために、それ自体の体積に比べて非常に多量の
芳香成分及び活性化合物を保持でき、しかも保持される
物質に対し化学的に不活性である材料から成り、またク
ロマトグラフィー効果が生じないため、保持されている
材料が、時間に関してだけでなく混合材料の組成に関し
ても非常に均一に放出され、そして適切な細孔径を選択
することにより、材料の放出時間を調整できるという利
点を有する。
孔容積のために、それ自体の体積に比べて非常に多量の
芳香成分及び活性化合物を保持でき、しかも保持される
物質に対し化学的に不活性である材料から成り、またク
ロマトグラフィー効果が生じないため、保持されている
材料が、時間に関してだけでなく混合材料の組成に関し
ても非常に均一に放出され、そして適切な細孔径を選択
することにより、材料の放出時間を調整できるという利
点を有する。
Claims (4)
- 【請求項１】 開放気孔焼結ガラスからなることを特徴
とする、気化性物質を保持及び一定に放出する多孔質
体。 - 【請求項２】 ３０〜８５％の気孔容積及び１０〜３５
０μｍの平均孔径を有することを特徴とする請求項１に
記載の多孔質体。 - 【請求項３】 ５０〜７５％の気孔容積を有することを
特徴とする請求項１又は２に記載の多孔質体。 - 【請求項４】 ４０〜１００μｍの平均孔径を有するこ
とを特徴とする請求項１乃至３のいずれか一項に記載の
多孔質体。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE4417739.9 | 1994-05-20 | ||
| DE4417739A DE4417739C1 (de) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | Verwendung von offenporigem Sinterglas zur Speicherung und geregelten Abgabe von verdampfenden Substanzen (Duftspender) |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07315870A true JPH07315870A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=6518605
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7140117A Pending JPH07315870A (ja) | 1994-05-20 | 1995-05-16 | 気化性物質を保持及び一定に放出するための多孔質体（芳香発散体） |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5573984A (ja) |
| JP (1) | JPH07315870A (ja) |
| DE (1) | DE4417739C1 (ja) |
| FR (1) | FR2720000B1 (ja) |
| GB (1) | GB2289409B (ja) |
| IT (1) | IT1279150B1 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001335391A (ja) * | 2000-05-19 | 2001-12-04 | Torimu:Kk | ガラス粉末を原料とする発泡資材とその製造方法 |
| JP2016531537A (ja) * | 2013-07-10 | 2016-10-06 | サン−ゴバン グラス フランス | 電気絶縁モジュール支持体を備えたソーラーモジュールおよびこれの製造方法 |
| JP2018529325A (ja) * | 2015-08-10 | 2018-10-11 | ショット アクチエンゲゼルシャフトＳｃｈｏｔｔ ＡＧ | 電子たばこ内で使用するための開放気孔性焼結ガラス |
Families Citing this family (15)
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|---|---|---|---|---|
| US5934825A (en) * | 1997-01-28 | 1999-08-10 | Wacker Corporation | Vibratory plate machine |
| DE29712700U1 (de) * | 1997-07-18 | 1997-11-20 | Baumgartner, Wilfried, 79618 Rheinfelden | Vorrichtung zum Beduften von Räumen zur Verbesserung des Wohnraumklimas und Durchführung von Aromatherapien |
| DE19753956A1 (de) * | 1997-12-05 | 1999-06-17 | Draeger Sicherheitstech Gmbh | Duftpatrone |
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