JPH0351456A - 消臭剤を含む窯業系パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は建築物の内装．間仕切り，天井．床等に使用さ
れる消臭効果を持った建築用窯業系パネルに関するもの
である。

〈従来の技術〉 近年の住居に於いては消臭も一つの大きな要請事項とな
っており、従って、従来一般には容器入りの消臭剤や消
臭器が台所、トイレ等の臭いが生じ易い場所に幅広く使
用されるようになって来た。

又最近では消臭剤をその表面に塗着させたり或いは含浸
させた木材や合板、或いは消臭剤を含浸させた内装用ク
ロス等が建築に当たって使用されるようになって来てい
た。

〈発明が解決しようとする課題〉 然るに前者の消臭剤や消臭器を室内で使用する場合には
、室内の隅や棚等にこれ等を載置しなければならないの
で場所を取りかつ体裁が悪い等の問題があった。

また、後者の内で消臭剤を木材や合板に塗着又は含浸さ
せる場合には加工作業が複雑であると共に特に含浸加工
するには加工時間が長く、しかも木材や合板に消臭剤を
含ませた場合には含浸量もそれ程多くないので、その表
面を清掃した場合には簡単に落ちてしまい、消臭効果の
有効年数が短い等の問題があった。

更に後者の内の消臭剤を含む内装用クロスを用いる場合
には特別の内装工事を必要とすると共に、この場合にも
消臭剤の含浸量が充分でないので、消臭効果の有効年数
が短い等の問題があった。

本発明は従来のこれ等の問題点に鑑み開発された全く新
規な技術に関するものである。

＜ｙＩＨを解決するための手段〉 本発明に係る窯業系パネルは上述の従来の問題点を相本
的に解決する為に発明されたものであって、その要旨は
外表面が細孔構造を持った窯業系パネルの外表面に消臭
剤を塗着或いは内包して構威したものである。

〈作用〉 本発明に係る窯業系パネルは上述の如く、外表面が細孔
構造を持ったパネルの外表面に消臭剤を塗着或いは内包
するので、消臭剤を細孔構造の多数の微細穴の中に大量
に充填させながら塗着することが出来、これによって消
臭効率を著しく向上させると共に、その消臭効果の有効
年数を著しく長くすることが出来る。

また本発明の窯業系パネルは工場で消臭剤の塗着或いは
内包の作業が実施出来るので、大量の消臭剤を均一かつ
確実にパネルに含ませることが出来る。

更に本発明に係る窯業系パネルは従来の木材や合板の如
く胴縁に釘で固定したり、或いは消臭剤を含む内装用ク
ロスを現場で内装工事ムこまって取？付ける必要がなく
、単にパネルを建て込むだけで壁面．天井，床等を構威
することが出来る。

〈実施例〉 本発明に係る窯業パネルの製造及びその構威の実施例に
ついて説明すると次の通りである。

本発明に於いてはＡＬＣパネル、硅酸カルシウムパネル
．石こうボード，発泡状ニューセラごツタスバネル等の
微細穴を多数有する細孔構造を外表面に持った建築材用
の窯業パネルを使用し、かつこの窯業パネルの外表面に
鉄フタロシアニンオクタカルポン酸，２価鉄−ビタミン
Ｃ系，植物精油，安定二酸化塩素（Ｃ１０■）等の消臭
剤の水溶液をスプレー等によって、その外表面の微細穴
の中にも充分に充填して塗布或いは内包した後で、これ
を乾燥室に入れて所定時間乾燥加工することによって構
威したものである。

本発明に係る窯業パネルの製造工程及びその効果につい
て具体例を説明すると次の通りである。

実施例ｌ Ａ　Ｌ　Ｃバ不ルを使用し、その外表面全面に鉄フ３ タロシアニンオクタカルボン酸よりなる消臭剤の１％水
溶液を、吹き付け量５００ｇ／ｍの割合でスプレーによ
って外表面に設けられた多数の微細穴の中に消臭剤が充
分に充填されるように塗着し、更に消臭剤が塗着された
ＡＬＣパネルを７０゜Ｃの恒温槽内に収納し、約１時間
かけて乾燥加工して本発明の窯業パネルを製造した。

次にこの様に製造した消臭剤を含むＡＬＣパネルを使用
し、これ等を建て込むことによって実験棟用の壁面を構
成した。この実験棟は床面を普通モルタルにし、天井を
石こうボードにし、窓をな＜シクその内容積を２０１Ｔ
′ｒにし、更に前記ＡＬＣパ不ルよりなる壁面はデザイ
ン面が室内に露出するような壁面として構威した。

消臭効果の実験に当たっては、前述の如く構威した実験
棟内に既知濃度の硫化水素（｝Ｉ２５）・アンモニア（
ＮＨ３）を吹き込み、これ等の硫化水素とアンモニアの
濃度の経時変化を北川式検知管で測定して実験した結果
、第１図及び第２図に示す如き結果が得られた。

図中、Ｏ印のものは前述の本発明のＡＬＣパネルを使用
した場合の例であり、×印のものは消臭剤の塗着加工を
しない従来の通常のＡＬＣパネルで壁面を構威した場合
の例である。

第１図に於いて、従来の加工をしないＡＬＣパネルを使
用した場合には硫化水素の濃度が中々減少せず、６０分
経過してもその濃度が約７５ＰＰＭであるのに対し、本
発明のＡＬＣパネルを使用した場合には硫化水素の濃度
が急激に減少し、１０分後に約３０ＰＰＭとなり、更に
３０分後では０とすることが出来た。従って本発明のＡ
ＬＣパネルを使用した場合は硫化水素の濃度を極めて効
率良く減少せしめることが出来ることが判明した。

次に第２図に於いて、従来のＡＬＣパネルは約５０分以
上経過しなければアンモニアをＯ近く迄減少させること
が出来ないのに対し、本発明のＡＬＣパネルを使用した
場合には約２０分経過することによって、アンモニアを
０近く迄減少さセることか出来ることが判明した。

実施例２ 硅酸カルシウムパネルを使用し、その外表面全面に２価
鉄−ビタミンＣ系消臭剤の１％水溶液を上記実施例１と
同一の条件で塗着乾燥して本発明に係る窯業パネルを製
造し、次にこの窯業パネルを用いて前記実施例１と同一
の実験棟に壁面を構威し、硫化水素，アンモニアの実験
をした処、第３図及び第４図に示す結果が得られた。

第３図に於いて、本発明の硅酸カルシウムパネルを使用
した場合には前記本発明のＡＬＣパネルと同様に硫化水
素の濃度を急激に減少せしめることが出来ることが明ら
かである。

また第４図に於いて、本発明の硅酸カルシウムパネルを
使用した場合には前記第２図に於ける本発明のＡＬＣパ
ネルを使用した場合と同様にアンモニアの濃度を極めて
効率良く急速に減少せしめることが出来ることが明らか
である。

本発明に使用される窯業パネルとしては、上記実施例１
．２で使用したパネルの他に石こうボードや発泡状ニュ
ーセラξンクスパネル等の外表面に微細穴を有する多孔
構造の窯業パネルはいずれ？ものも有効に使用すること
が出来る。

また、この窯業パネルの製造過程で金属酸化物微粒子、
活性炭素繊維を原料に混合しながら本発明に極めて有効
な窯業パネルを製造することも可能である。

また、本発明に使用される消臭剤としては上記実施例１
．２に示した消臭剤の他に植物精油、安定化二酸化塩素
（ＣＩＯ■）等を使用することが可能である。

本発明の窯業パネルは上述の如く、外表面に多数の微細
穴を有する細孔構造体に消臭剤を塗着し、これ等の微細
穴の中に深くかつ大量に消臭剤を充填して塗着或いは内
包させたので、消臭効率を著しく高めることが出来、か
つ微細穴の中に充填された消臭剤は徐々に作用するので
消臭効果を長年にわたって永続せしめることが出来、し
かも凹所に充填されているので、壁面を清掃した場合に
も前記木材や合板の如く、消臭剤が落下して効果を阻害
することがない。

〈発明の効果〉 ７ 本発明に於いては上述の如き構造と作用とを有するので
、空気を内蔵することが出来る細孔構造の微細な多数の
細大の中にも消臭剤を充填してパネルの外表面に消臭剤
を大量に塗着或いは内包することが出来、これによって
消臭効果を著しく増大させると共に有効年数を極めて永
続せしめることが出来、かつこれ等の窯業パネルは工場
に於いて均一なものを確実に大量生産することが出来、
また現場ではパネルを建て込むことのみで壁面等を簡単
に構築することが出来、更に本発明の窯業パネルは台所
，トイレ．病院，その他異臭の発生し易い場所の内壁．
間仕切り、天井、床等に広く使用することが出来る等の
特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は夫々本発明に係る窯業パネルを使用
してその効果を実験した状態のグラフであり、第１図及
び第３図は硫化水素の濃度を測定した例を示し、第２図
及び第４図はアンモニアの濃度を測定した例を示すもの
である。 ８ １０ ２０ ３０ ４０ ５０ ６０ 経過時沓（幻 １０ ２０ ３０ ４０ ５０ ６０ 経過晴闇〔ガ〕 １０ ２０ ３０　　　４０　　　５０ 経邂曲聞Ｃ幻 ６０ 肚過吋百（幻

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 外表面が細孔構造を持った窯業系パネルの外表面に消臭
   剤を塗着或いは内包して構成したことを特徴とした消臭
   剤を含む窯業系パネル。