JPH06117069A - 建築物の面構造体 - Google Patents

建築物の面構造体

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JPH06117069A
JPH06117069A JP26737292A JP26737292A JPH06117069A JP H06117069 A JPH06117069 A JP H06117069A JP 26737292 A JP26737292 A JP 26737292A JP 26737292 A JP26737292 A JP 26737292A JP H06117069 A JPH06117069 A JP H06117069A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中空セメント系パネルの利点を活かしなが
ら、化粧金属板による特有の外観意匠に仕上げられるよ
うにすると共に、このような金属化粧の面構造のもの
を、パネル強度および断熱性の低下を招かずに、金属板
の添装構造まで簡素化する。 【構成】 表面に少なくとも複数の段部を水平状に形成
した中空セメント系パネルと、このパネル表面を前記段
部の有効幅に対応して化粧する金属板とからなる建築物
の面構造体にあって、前記パネルは段部の立面基部側に
パネル表面を基準面として開口部高さよりも内部高さが
高い嵌合溝を形成してなり、前記金属板は下端に係合部
を、上端には前記嵌合溝に弾性嵌合して且つ前記係合部
と係合可能な態様の被係合部を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物の外壁や屋根等
の面構造に用いるところの、中空セメント系パネルの表
面を同表面に対して横方向に配設される金属板で化粧し
た面構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の外壁や屋根等の面構造に
用いられている中空セメント系パネルは、比較的軽量で
あり、また防火性さらに遮音性が優れているため、建築
物の外装材として広く使われている。
【0003】そして、パネルは、その外観を整えるため
に、パネル表面を塗装したり、タイル等の表面材を接着
したりする等して化粧しているが、塗装等の化粧による
ものでは、塗料によってセメント系パネルの耐久性に好
ましくない影響がでる問題がある。また、外観の意匠に
関して、塗装によるものでは当然のことながら立体的な
面構造は得られず、例えば、立体的で連続長尺状である
態様の面構造については、塗装によるものはもとよりタ
イルによるものでも望めないところであって、その外観
意匠は塗装面とタイル面に限定されていた。
【0004】また、隣り合うパネル間の接続部には、構
造的に隙間が発生するのを避けられないため、この隙間
を適宜目地処理して塞いでいるが、処理方法がパッキン
グやシーリングによる防水処理しかないために、施工性
が甚だ悪いと共に、地震等の振動や経年変化により目地
の防水性が損なわれたり、劣化する等の問題があった。
【0005】このような諸問題を解決するため、出願人
は中空セメント系パネルの表面を耐候性に優れる金属板
で化粧した面構造体(特願平4-44589 号参照)を提案し
ている。
【0006】そして、さらに改良を進め、金属板の添装
のために、パネルの厚さ方向に強度上および断熱性の弱
所部分ができないように構造化すると共に、パネルに対
する金属板の添装構造を簡素化することに成功し、本発
明を完成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、中空セメント系パネルの利点を損なうことなく、塗
装やタイル張り以外の化粧金属板による特有の外観意匠
のものを得られないでいる点、そして、このような金属
化粧の面構造のものを、パネル強度および断熱性の低下
を招かず、且つ金属板の添装構造が複雑化することのな
いようにできないでいる点である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の建築物の面構造
体では、前記の課題を達成するために、表面に少なくと
も複数の段部を水平状に形成した中空セメント系パネル
と、このパネル表面を前記段部の有効幅に対応して化粧
する金属板とからなる建築物の面構造体にあって、前記
パネルは段部の立面基部側にパネル表面を基準面として
開口部高さよりも内部高さが高い嵌合溝を形成してな
り、前記金属板は下端に係合部を、上端には前記嵌合溝
に弾性嵌合して且つ前記係合部と係合可能な態様の被係
合部を形成したことを特徴とする。
【0009】また本発明のものでは、隣接するパネルの
それぞれ上下端部に最も近い段部の間隔を、金属板の有
効幅と等しい寸法に形成したことを特徴とする。
【0010】また本発明のものでは、隣接するパネルの
上下端部を、この上下端部の組み合わせ状態において、
前記一つの段部になる態様に形成したことを特徴とす
る。
【0011】また本発明のものでは、パネル裏面側から
上下のパネル間に沿い延出して、嵌合溝における金属板
の被係合部と係止した係止部を有するパネル固定具によ
り、パネル上端部を下地に固定可能にしたことを特徴と
する。
【0012】また、本発明の施工は、原則的に、中空セ
メント系パネルを対象面下地の全面に敷設した後、パネ
ルの嵌合溝に金属板を弾性嵌合させて取り付け施工す
る。但し、面構造体が積雪地の屋根面のように、金属板
表面に大荷重が負荷されるような場合には、パネル一段
毎に前記パネル固定具を取り付けて、補強手段を採り入
りれることも可能である。
【0013】
【作用】金属板が添装されるパネルの嵌合溝を、パネル
表面における段部の立面基部側にパネル表面を基準面と
して開口部高さよりも内部高さが高くなるように形成し
てあるため、嵌合溝の存在によってパネル厚さ方向の危
険な脆弱部分ができず、強度上の弱所を有さずに、パネ
ル本来の強度を得られる。
【0014】パネル厚さ方向の危険な脆弱部分すなわち
断熱性を低下させる熱的な弱所としての肉薄部分が出来
ないため、中空セメント系パネル本来の断熱性を得るこ
とができる。
【0015】パネルの嵌合溝に嵌合する金属板の端部構
造が単純化されていて、成型加工および材料費を一般的
な外装用金属板と同程度あるいはそれ以下に済ませるこ
とができる。
【0016】このパネルの嵌合溝に下側の金属板上端の
被係合部を弾性嵌合すると共に、この被係合部に上側の
金属板下端の係合部を係合してあるため、嵌合溝との嵌
合精度が比較的ラフでも良好な嵌合・係合関係を得られ
る。
【0017】中空セメント系パネル表面に添装された金
属板が、同表面を化粧していることにより、パネルの耐
久性について化粧による影響が出ず、塗装やタイルでは
望めないところの意匠性に優れた化粧面を得られる。
【0018】また本発明のものでは、隣接するパネルの
それぞれ上下端部に最も近い段部の間隔を、金属板の有
効幅と等しい寸法に形成してあるため、各パネルの間の
接続部における表面側は金属板によって覆い隠されて、
この接続部側への雨水の浸入水を阻止できる。
【0019】また本発明のものでは、隣接するパネルの
上下端部を、この上下端部の組み合わせ状態において、
前記一つの段部になる態様に形成してあるため、各パネ
ル単位で金属板を含むメンテナンスが可能である。
【0020】また本発明のものでは、パネル裏面側から
上下のパネル間に沿い延出して、嵌合溝における金属板
の被係合部と係止した係止部を有するパネル固定具によ
り、パネル上端部を下地に固定可能にしてあるため、パ
ネル固定具でパネルとともに直接金属板を下地側に固定
でき、金属板の添装強度を強固にすることができる。
【0021】
【実施例】図1および図2には本発明の面構造体が外壁
である場合の第1実施例を例示しており、1は押出成型
した長尺状の中空セメント系パネル、2はプレス或いは
ロール成型した長尺状の金属製外壁板で、上下に平行状
の各パネル1表面を、同表面に添装した外壁板2で化粧
している。
【0022】パネル1は、表面に少なくとも複数の段部
3を水平状且つ外壁板2の有効幅間隔状に形成し、各段
部3における立面3a基部側にはパネル表面を基準面aと
して開口部4aの高さh1よりも内部4bの高さh2が高い嵌合
溝4を形成してある。各嵌合溝4は上下に平行してい
て、各溝間のパネル1表面には上側の立面3a基端部から
下側の立面3a先端まで末広がりに傾斜状の受支部5を形
成してある。
【0023】そして、パネル1の受支部5には外壁板2
がそれぞれ受支されていて、外壁板2上端の被係合部6
は嵌合溝4に弾性嵌合して保持され、同外壁板2下端の
係合部7は下側の嵌合溝4に嵌合・保持された被係合部
6に係合して保持されている。この嵌合溝4の断面形状
は、被係合部6が開口部4aにおけるパネル表面側の溝面
4cと対面状の顎部4dを弾性変形して潜り抜け、且つ奥部
4eに突き当たるまで嵌め込まれた後に弾性回復して内部
4bに係合状に弾性嵌合するように形成してある。また、
受支部5から奥部4eまで至る溝面4cを受支部5表面との
間に段差がないように連続状に形成して、被係合部6が
受支部5表面を伝って嵌合溝4に嵌合しやすくしてい
る。
【0024】外壁板2上端の被係合部6は、溝面4cに圧
接している板部6aと、奥部4eに当接している板部6a上端
の折返し基部6bと、折返し基部6bから表面側斜め下向き
に折り返された後に裏面側斜め下向きに折り曲げられた
断面大略く字形状折曲げ部6cからなり、この折曲げ部6c
は折返し基部6bを支点として揺動且つ弾性回復可能で、
顎部4dにおける内部4b側に弾性的に当接係合し、そし
て、折返し基部6bは奥部4eに、板部6aは溝面4cにそれぞ
れ圧接して、嵌合溝4に対して遊び動いたり抜け落ちた
りしないように弾性嵌合している。
【0025】係合部7は、板下端から裏面側に水平状に
折り曲げられて、段部3の立面3aに沿接状の水平部8先
端に形成してある。具体的には、水平部8先端の折曲げ
基部7aから上向きに断面大略く字状に折り曲げられた折
曲げ部7bと、折曲げ部7b上端の折返し基部7cから表面側
斜め下向きに折り返されて、折返し基部7cを支点として
弾性揺動可能な折返し部7dとで形成している。この係合
部7は被係合部6に対して、折返し部7dが弾性変形して
折曲げ部6c下端を潜り抜けた後に弾性回復して係合し、
且つ下端の折曲げ基部7aは板部6aに、上端の折返し基部
7cは折返し基部6bにそれぞれ当接して、遊び動いたり抜
け落ちたりしないように弾性係合している。
【0026】これにより、外壁板2が添装されるパネル
1の嵌合溝4を、パネル1表面における段部3の立面3a
基部側にパネル表面を基準面aとして開口部4aの高さh1
よりも内部4bの高さh2が高くなるように形成してあるの
で、嵌合溝4の存在によってパネル1厚さ方向の危険な
脆弱部分ができず、強度上の弱所を有さずに、パネル本
来の強度を得ることができる。
【0027】パネル1厚さ方向の危険な脆弱部分すなわ
ち断熱性を低下させる熱的な弱所としての肉薄部分が出
来ないため、中空セメント系パネル本来の断熱性を得る
ことができる。
【0028】パネル1の嵌合溝4に嵌合する外壁板の端
部構造が単純化されていて、成型加工および材料費を一
般的な外装用金属板と同程度あるいはそれ以下に済ませ
ることができる。特に、パネル1に対する外壁板2の添
装作業は、外壁板2をパネル1の受支部5に沿い下方か
ら上方に押し上げるだけで良く、同作業によって、板下
端の被係合部が嵌合溝4に弾性嵌合して、板上端の係合
部7が嵌合溝4内の被係合部6に弾性係合するため、作
業性そして効率面ともに優れている。
【0029】このパネル1の嵌合溝4に下側の外壁板2
上端の被係合部6を弾性嵌合すると共に、この被係合部
6に上側の外壁板下端の係合部7を弾性係合しているの
で、嵌合溝4との嵌合精度が比較的ラフでも良好な嵌合
・係合関係を得ることができる。特に、嵌合溝4に対す
る被係合部6の弾性嵌合関係、この被係合部6に対する
係合部7の弾性係合関係がともに強固で構造的に優れて
いる。さらに、折曲げ基部7aが板部6aに線接触状に圧接
しているので、上下の外壁板2間の接続部分における閉
塞状態が優れていて、雨水や埃等の侵入を阻止できる。
【0030】パネル1表面に添装された外壁板が、同表
面を化粧していることにより、パネルの耐久性について
化粧による影響が出ず、塗装やタイルでは望めないとこ
ろの意匠性に優れた化粧面を得ることができる。
【0031】図3には本発明の面構造体が外壁である場
合の第2実施例を例示しており、構成は前記第1実施例
のものと基本的に同一であるため、共通する構成の説明
を省略して、相違している構成について説明する。
【0032】上下に隣接するパネル1は、それぞれ上下
端部に最も近い段部3の間隔を、外壁板2の有効幅と等
しく形成してある。そして、上下に隣り合うパネル1の
間の接続部9に跨がる受支部5には外壁板2を受支し
て、上側のパネル1下端の嵌合溝4に被係合部6を弾性
嵌合すると共に、下側のパネル1上端の嵌合溝4内にお
ける被係合部6に係合部7を弾性係合して、外壁板2を
添装している。
【0033】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があり、さらに、上下各パネル1の間の接続部9
におけるパネル表面側は外壁板2によって覆い隠され
て、この接続部9側への雨水の浸入水を阻止できる。
【0034】図4には本発明の面構造体が外壁である場
合の第3実施例を例示しており、構成は前記第1実施例
のものと基本的に同一であるため、共通する構成の説明
を省略して、相違している構成について説明する。
【0035】段部3は、上下に隣り合うパネル1の間の
接続部9に渡り形成していて、この段部3における嵌合
溝4に被係合部6を弾性嵌合すると共に、被係合部6に
係合部7を弾性係合して、外壁板2を添装している。
【0036】これにより、前記第1実施例のものと同様
の効果があり、さらに、各パネル1単位で外壁板2を含
めたメンテナンスができる。
【0037】図5乃至図7には、被係合部6或いは係合
部7の他の態様を例示しており、図5に例示した態様で
は、被係合部6は折曲げ部6cの下端を表面側斜め下向き
に折返して返し部6dを形成している。この返し部6dは折
曲げ部6cとで顎部4dを抱持するように弾性係合してい
る。
【0038】これにより、嵌合溝4に対する被係合部6
の弾性嵌合関係が強化されて、パネル1への外壁板2の
添装強度が高く優れている。
【0039】図6に例示した態様では、被係合部6は折
曲げ部6cの下端を表面側に向けて断面大略横U形状に折
返して返し部6eを形成しており、この返し部6e先端は顎
部4dに弾性係合し、そして、折曲げ部6c内側には係合部
7の折返し部7d先端が当接するようにしてある。
【0040】これにより、被係合部6に対する係合部7
の嵌合方向の動きが牽制されて、被係合部6を通じたパ
ネル1への外壁板2の添装状態が良好である。
【0041】図7に例示した態様では、係合部7におけ
る折曲げ部7bを平坦状に形成してあり、加工手間が少な
く経済的に有利である。
【0042】図8乃至図11には、前記各実施例における
パネル1上端部をパネル固定具10で下地11に固定した各
態様を例示している。尚、パネル1に外壁板2を添装す
る構成については、説明を省略する。
【0043】図8では、前記第3実施例の態様のものに
おけるパネル1上下両端をパネル固定具10で下地11に固
定している。固定具10は短尺或いは長尺状の金属製のも
ので、固定部12と、固定部12下端から上下のパネル1の
上下端部における段違い状接続部9間に沿い延出して嵌
合溝4に至る断面大略クランク状延出部13と、延出部13
途中から起立状の係止爪部14と、延出部13下端から内部
4bにおける顎部4dまで達する断面大略く字状係止部15を
有している。
【0044】そして、固定部12は、上段パネル1裏面下
端の凹部1aに在って、ネジ16で下地11に固定され、係止
爪部14は上段パネル1下面の係止凹部17に係止し、延出
部13は下段パネル1上面の段違い部18に係止し、係止部
15は嵌合溝4に弾性嵌合状の被係止部6と係止してい
る。
【0045】これにより、パネル1上端を直接延出部13
で、さらに係止部15により被係合部6および係合部7を
通じて下地11に固定できると共に、パネル1下端を直接
係止爪部14で、さらに係止部15により被係合部6および
係合部7を通じて下地11に固定することができ、パネル
固定具10でパネル1とともに直接外壁板2を下地11側に
固定できて、外壁板2の添装強度を強固にすることがで
きる。
【0046】図9では、固定具10は短尺或いは長尺状の
金属製のもので、固定部12と、固定部12下端から上下の
パネル1の上下端部における段違い状接続部9間に沿い
延出している断面大略倒L状延出部13と、延出部13角部
から起立状の係止爪部14を有している。
【0047】そして、固定部12は、上段パネル1裏面下
端の凹部1aに在って、ネジ16で下地11に固定され、係止
爪部14は上段パネル1下面の係止凹部17に係止し、延出
部13の垂下部分13a は下段パネル1上面の段違い部18に
おける垂直部分18a に係止している。
【0048】これにより、パネル1上端を直接延出部13
で、そして、パネル1下端を直接係止爪部14で、それぞ
れ下地11に固定することができる。
【0049】図10では、固定具10がビスである態様を例
示しており、固定具10はパネル1上面の段違い部18にお
ける垂直部分の孔19に通されて、パネル1上端を下地11
に固定している。また、上下のパネル1の接続部9にお
ける裏面側は、裏面に向けて下向き傾斜状に形成して、
下段パネル1下端を下段パネル1上端で下地11側に固定
し得るようにしてある。
【0050】これにより、ビス状固定具10でパネル1上
下両端を下地11に固定することができる。
【0051】図11では、前記第2実施例の態様のものに
おけるパネル1上下両端をパネル固定具10で下地11に固
定している。固定具10は短尺或いは長尺状の金属製のも
ので、固定部12と、固定部12下端から表面側斜め上向き
に折返された後に下向きに折曲げられた延出部13を有し
ている。
【0052】そして、固定部12は、上段パネル1裏面下
端の凹部1aに在って、ネジ16で下地11に固定され、延出
部13の垂下部分13a は下段パネル1上面の段違い部18に
係止して、同延出部13の傾斜部分13b は上段パネル1下
面の裏面側における裏面側に向けて下向き傾斜状の下面
部分1bに係止している。
【0053】これにより、固定具10でパネル1上下両端
を下地11に固定することができる。
【0054】前記実施例では、面構造体が外壁である場
合の態様を例示したが、これに限定されず、屋根であっ
ても良い。
【0055】
【発明の効果】
A.請求項1により、金属板が添装されるパネルの嵌合
溝を、パネル表面における段部の立面基部側にパネル表
面を基準面として開口部高さよりも内部高さが高くなる
ように形成してあるので、嵌合溝の存在によってパネル
厚さ方向の危険な脆弱部分ができず、強度上の弱所を有
さずに、パネル本来の強度を得ることができる。
【0056】B.同項により、パネル厚さ方向の危険な
脆弱部分すなわち断熱性を低下させる熱的な弱所として
の肉薄部分が出来ないので、中空セメント系パネル本来
の断熱性を得ることができる。
【0057】C.同項により、パネルの嵌合溝に嵌合す
る金属板の端部構造が単純化されていて、成型加工およ
び材料費を一般的な外装用金属板と同程度あるいはそれ
以下に済ませることができる。
【0058】D.同項により、パネルの嵌合溝に下側の
金属板上端の被係合部を弾性嵌合すると共に、嵌合溝内
の被係合部に上側の金属板下端の係合部を係合してある
ので、嵌合溝との嵌合精度が比較的ラフでも良好な嵌合
・係合関係を得ることができる。
【0059】E.同項により、中空セメント系パネル表
面に添装された金属板が、同表面を化粧していることに
より、パネルの耐久性について化粧による影響が出ず、
塗装やタイルでは望めないところの意匠性に優れた化粧
面を得ることができる。
【0060】F.請求項2により、隣接するパネルのそ
れぞれ上下端部に最も近い段部の間隔を、金属板の有効
幅と等しい寸法に形成してあるので、各パネルの間の接
続部における表面側は金属板によって覆い隠されて、こ
の接続部側への雨水の浸入水を阻止することができる。
【0061】G.請求項3により、隣接するパネルの上
下端部を、この上下端部の組み合わせ状態において、前
記一つの段部になる態様に形成してあるので、各パネル
単位で金属板を含むメンテナンスが可能である。
【0062】H.請求項4により、パネル裏面側から上
下のパネル間に沿い延出して、嵌合溝における金属板の
被係合部と係止した係止部を有するパネル固定具によ
り、パネル上端部を下地に固定可能にしてあるので、パ
ネル固定具でパネルとともに直接金属板を下地側に固定
でき、金属板の添装強度を強固にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の面構造体が外壁である場合の第1実
施例を例示している縦断面図。
【図2】 要部の部分拡大縦断面図。
【図3】 本発明の面構造体が外壁である場合の第2実
施例を例示している縦断面図。
【図4】 本発明の面構造体が外壁である場合の第3実
施例を例示している縦断面図。
【図5】 被係合部の他の態様を例示した部分拡大縦断
面図。
【図6】 被係合部のその他の態様を例示した部分拡大
縦断面図。
【図7】 係合部の他の態様を例示した部分拡大縦断面
図。
【図8】 パネルをパネル固定具で下地に固定した一態
様を例示している部分拡大縦断面図。
【図9】 パネルをパネル固定具で下地に固定した一態
様を例示している部分拡大縦断面図。
【図10】 パネルをパネル固定具で下地に固定した一態
様を例示している部分拡大縦断面図。
【図11】 パネルをパネル固定具で下地に固定した一態
様を例示している部分拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 パネル a パネルの基準面 1a パネルの凹部 1b パネルの下面部分 2 外壁板(金属板) 3 パネルの段部 3a 段部の立面 4 嵌合溝 4a 嵌合溝の開口部 h1 開口部の高さ 4b 嵌合溝の内部 h2 内部の高さ 4c 嵌合溝の溝面 4d 嵌合溝の顎部 4e 嵌合溝の奥部 5 パネルの受支部 6 外壁板の被係止部 6a 被係止部の板部 6b 被係止部の折返し基部 6c 被係止部の折曲げ部 6d,6e 被係止部の返し部 7 外壁板の係止部 7a 係止部の折曲げ基部 7b 係止部の折曲げ部 7c 係止部の折返し基部 7d 係止部の折返し部 8 外壁板の水平部 9 接続部 10 パネル固定具 11 下地 12 パネル固定具の固定部 13 パネル固定具の延出部 13a 延出部の垂下部分 13b 延出部の傾斜部分 14 パネル固定具の係止爪部 15 パネル固定具の係止部 16 ネジ 17 パネルの係止凹部 18 パネルの段違い部 19 段違い部の孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1 パネル a パネルの基準面 1a パネルの凹部 1b パネルの下面部分 2 外壁板(金属板) 3 パネルの段部 3a 段部の立面 4 嵌合溝 4a 嵌合溝の開口部 h1 開口部の高さ 4b 嵌合溝の内部 h2 内部の高さ 4c 嵌合溝の溝面 4d 嵌合溝の顎部 4e 嵌合溝の奥部 5 パネルの受支部 6 外壁板の被係合部 6a 被係合部の板部 6b 被係合部の折返し基部 6c 被係合部の折曲げ部 6d,6e 被係合部の返し部 7 外壁板の係合部 7a 係合部の折曲げ基部 7b 係合部の折曲げ部 7c 係合部の折返し基部 7d 係合部の折返し部 8 外壁板の水平部 9 接続部 10 パネル固定具 11 下地 12 パネル固定具の固定部 13 パネル固定具の延出部 13a 延出部の垂下部分 13b 延出部の傾斜部分 14 パネル固定具の係止爪部 15 パネル固定具の係止部 16 ネジ 17 パネルの係止凹部 18 パネルの段違い部 19 段違い部の孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に少なくとも複数の段部を水平状に
    形成した中空セメント系パネルと、このパネル表面を前
    記段部の有効幅に対応して化粧する金属板とからなる建
    築物の面構造体にあって、前記パネルは段部の立面基部
    側にパネル表面を基準面として開口部高さよりも内部高
    さが高い嵌合溝を形成してなり、前記金属板は下端に係
    合部を、上端には前記嵌合溝に弾性嵌合して且つ前記係
    合部と係合可能な態様の被係合部を形成したことを特徴
    とする建築物の面構造体。
  2. 【請求項2】 隣接するパネルのそれぞれ上下端部に最
    も近い段部の間隔を、金属板の有効幅と等しい寸法に形
    成したことを特徴とする請求項1記載の建築物の面構造
    体。
  3. 【請求項3】 隣接するパネルの上下端部を、この上下
    端部の組み合わせ状態において、前記一つの段部になる
    態様に形成したことを特徴とする請求項1記載の建築物
    の面構造体。
  4. 【請求項4】 パネル裏面側から上下のパネル間に沿い
    延出して、嵌合溝における金属板の被係合部と係止した
    係止部を有するパネル固定具により、パネル上端部を下
    地に固定可能にしたことを特徴とする請求項3記載の建
    築物の面構造体。
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