JPH06116821A - ボビンキャリッジの搬送装置 - Google Patents

ボビンキャリッジの搬送装置

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JPH06116821A
JPH06116821A JP28525992A JP28525992A JPH06116821A JP H06116821 A JPH06116821 A JP H06116821A JP 28525992 A JP28525992 A JP 28525992A JP 28525992 A JP28525992 A JP 28525992A JP H06116821 A JPH06116821 A JP H06116821A
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bobbin carriage
pitch
carrier
rail
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Takashi Ogiso
隆 小木曽
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 隣りあう搬送体10を、長孔25を穿設した
連結バー24により連結ピッチを伸縮自在に連結し、各
搬送体10の対向するバンパ17のうち、一方に係合ブ
ロック27を固定し、他方にこの係合ブロック27と係
合する揺動係合部材28を上下に揺動自在に設けた。 【効果】 搬送レールの直線部及び曲線部でボビンキャ
リッジを円滑に搬送できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願は、例えば粗紡機上方と精紡
機クリールを接続する搬送レールに沿って、複数列のボ
ビンを吊下したボビンキャリッジを吊下搬送するボビン
キャリッジの搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、紡績工場では多品種小量生産や特
に太番手紡出の場合には、粗紡機でドッフィングされた
複数の満ボビンを搬送時間短縮のためボビンキャリッジ
に2列で吊下し、このボビンキャリッジを直接精紡機ク
リールまで搬送し、一斉に残粗糸と交換を行っている。
このようなボビンキャリッジの搬送装置として特開昭5
9−199826号公報に開示されたものがあり、これ
は、合計8本のボビンを4本づつ2列で吊下する複数の
搬送体(搬送マガジン)を、隣りあう搬送体間の連結ピ
ッチを伸縮自在とする連結バーを介して連結してボビン
キャリッジを成し、これら複数の搬送体のうち先頭のも
のを自走式のけん引車により搬送レールに沿ってけん引
搬送し、ボビンキャリッジ搬送時には、搬送レールの曲
線部を無理なく通過できるように隣りあう搬送体間の連
結ピッチが連結バーにより大きく伸ばされた状態とな
り、また精紡機クリールまで搬送されたときに、ボビン
キャリッジに吊下されたすべてのボビンが等ピッチ間隔
となるように隣りあう搬送体間の連結ピッチが伸ばされ
た時より短いピッチとなるようにしたものであった。
【0003】ところで、前記のボビンキャリッジの搬送
装置において、自走式のけん引車は、構造が複雑で重量
が重いため頑丈な搬送レールや余分な巡回レールが必要
となる欠点があった。そこで、ボビンキャリッジの搬送
手段として前記けん引車をやめ、搬送レール上にボビン
キャリッジの長手方向長さより短い間隔で複数の搬送体
移送装置(例えばボビンキャリッジのキャリッジバー両
側から回動ディスクで挾圧するもの、実開平4−296
80号、特公昭63−29016号等)を配設し、この
搬送体移送装置の押し出し作用又は引張り作用によりボ
ビンキャリッジを搬送レールに沿ってリレー搬送する方
式が提案された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のように提案され
たボビンキャリッジのリレー搬送方式において、前述の
ような連結ピッチの伸縮するボビンキャリッジを搬送す
るに際し、ボビンキャリッジが任意の1つの搬送体移送
装置の作用で搬送されている時を考える。隣りあう搬送
体間の連結ピッチは連結バーにより伸縮自在とされてい
るので、搬送移送装置を通過する前の搬送体では、先行
して搬送体移送装置により送り出される搬送体による引
張り作用で搬送されるから、隣りあうものの連結ピッチ
が連結バーによる伸びきったピッチ(最大ピッチ)とな
る。また搬送体移送装置を通過した後の搬送体では、送
り出しによる慣性で移動している途中で搬送体移送装置
により送り出されてくる後続の搬送体が連結バーにより
伸びきった連結ピッチを縮めて最少ピッチとして衝突
し、その後は後続の搬送体の押し出し作用で搬送され
る。従って隣り合う搬送体は搬送体移送装置の通過の都
度、その前後においてその連結ピッチが最大と最少ピッ
チ間で大きく伸長し、しかも移送速度が大きく変動する
ためにピッチが短くなる時の衝突のショックが大きく、
ボビンキャリッジに吊下した満ボビンが大きくゆれてそ
の外周面がぶつかりあって傷んだり、粗糸端が解舒した
りする問題があった。
【0005】以上より本願の目的は、複数列のボビンを
吊下するボビンキャリッジを、搬送レール上に所定間隔
で複数配設された搬送体移送装置により搬送レールに沿
って吊下搬送するボビンキャリッジの搬送装置におい
て、ボビンキャリッジを搬送レールの直線部及び曲線部
において、円滑に搬送させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本願では、複数列のボビンを吊下する複数の搬送体を、
隣りあう搬送体間の連結ピッチを伸縮自在とする連結バ
ーを介して連結してボビンキャリッジを成し、搬送レー
ルに沿ってボビンキャリッジを吊下搬送するボビンキャ
リッジの搬送装置において、前記搬送レール上に、ボビ
ンキャリッジの長手方向長さより短い間隔で複数の搬送
体移送装置を配設し、隣りあう搬送体の夫々の対向部に
は、搬送レールの直線部において、前記連結バーによっ
て伸ばされた時の連結ピッチよりも短いピッチで搬送体
を連結し得る掛け金装置を備え、この掛け金装置を、搬
送体の搬送レールの曲線部移行時にその係合状態が自動
的に解除され、その後直線部において再び係合状態とな
るように構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】ボビンキャリッジが搬送レールの直線部を搬送
される場合には、搬送体移送装置を通過する前の引張り
作用により搬送される搬送体では、隣りあうものどうし
の連結ピッチは、掛け金装置の係合により連結バーによ
って伸ばされた時より短いピッチとなり、このピッチ
は、搬送体搬装置を通過して押し出し作用により移送さ
れる搬送体の隣りあうものどうしの連結ピッチとほとん
ど同じであり、搬送体移送装置の通過前後での搬送体間
の連結ピッチの変動が小さくなりボビンキャリッジは衝
撃少なく円滑に搬送レールの直線部を搬送される。
【0008】また、ボビンキャリッジが搬送レールの曲
線部を搬送される場合には、搬送体の曲線部移行時に掛
け金装置の係合状態が自動的に解除され隣りあう搬送体
間の連結ピッチが連結バーで伸ばされたピッチとなり、
ボビンキャリッジは円滑に曲線部を搬送され、その後直
線部移行時に自動的に、あるいは直線部搬送時に搬送体
移送装置の押し出し作用により自動的に、掛け金装置は
再び係合状態となり、隣りあう搬送体間の連結ピッチは
連結バーにより伸ばされた時より短いピッチにもどる。
【0009】
【実施例】次に、図面において本願のボビンキャリッジ
搬送装置1の実施例について説明する。図1に示すよう
に粗紡機2上方と精紡機3のクリール4とは、下方に開
口した略矩形断面の搬送レール5により連繋されてい
る。この搬送レール5上には後述する複数の搬送体移送
装置7及び小玉ボビンの残糸剥ぎ取り装置8が配設され
ている。搬送レール5に沿って移動自在に装着されるボ
ビンキャリッジ9は、複数の搬送体10を連結して構成
される。図2,3,4において搬送体10について説明
すると、キャリッジバー11の長手方向の前後端部下面
には、このキャリッジバー11と直交して左右方向に伸
びる断面凹字状の固定バー12が固定され、これらの一
対の固定バー12の先端部の下面間には、キャリッジバ
ー11と平行な左右のボビン保持バー13が夫々固着さ
れている。このボビン保持バー13の下面には、ボビン
14を着脱自在とする複数(図面上6個)のボビンハン
ガー15が精紡クリールのボビンピッチ間隔で等ピッチ
に取付けられている。
【0010】左右のボビン保持バー13の前端部下面間
及び後端部下面間には、搬送体10の前後部を成す前後
のバンパ17が取付けられている。このバンパ17は、
左右両端部が曲面に形成された取付上面17a及びこの
取付上面17aの縁部に沿って下方に伸びる当接面17
bから形成されている。また、前記キャリッジバー11
には、固定バー12と対応する位置に、取付ボルト18
がねじ止め固定されている。この取付けボルト18と一
体の支持体19には、前記搬送レール5の水平案内面2
0a上を転動する左右一対の転動輪21と、左右規制面
20bに案内される前後一対の案内輪22が夫々回動自
在に支持されている。
【0011】また、前記取付ボルト18には、ねじ頭と
キャリッジバー11上面との間にリング状の案内ブッシ
ュ23が介装されている。隣り合う搬送体10は、近接
する案内ブッシュ23を連結バー24の前後端部に穿設
した案内長孔25に遊嵌して互いに連結されている。従
って後述の作用で説明するように搬送体10間の連結ピ
ッチ(案内ブッシュ23,23間の距離)は、搬送体1
0間で互いに対向するバンパ17が当接し、すべての吊
下ボビン14が精紡クリールのボビンピッチと等ピッチ
間隔Yとなる最小連結ピッチP(図3,図7に示す)
と、ボビンキャリッジ9が搬送レール5の曲先部を無理
なく移行することができる最大連結ピッチQ(図9に示
す)との間で伸縮自在となっている。
【0012】次に、図6,7において係合ブロック27
及び揺動係合部材28から成る掛け金装置29について
説明する。前記連結バー24によって連結された隣りあ
う搬送体10間の対向するバンパ17のうち、一方のバ
ンパ17上面に固定された係合ブロック27は、他方の
バンパ17と対向する面に当接傾斜面27aが形成さ
れ、この面より後方に向かって幅狭に傾斜して伸びてい
き、その後面が係合面27bとなっている。また、他方
のバンパ17上面には支持ブロック31が固定され、こ
の支持ブロック31には左右方向に伸びる固定ピン32
が固定されている。この固定ピン32には、揺動係合部
材28の基端部に形成した一対の支持片33が揺動自在
に軸支されている。また、揺動係合部材28先端下部は
係合フック34に形成され、この係合フック34の先端
は、前記係合ブロック27の当接傾斜面27aと当接す
る当接傾斜面34a(図7に示す)に形成され、この先
端面より基端に向かって幅狭となり前記係合ブロック2
7の係合面27bと係合する係合面34bになってい
る。
【0013】この掛け金装置29は、後述の作用で説明
するようにボビンキャリッジ9が搬送レール5の直線部
を移行するときには、図6の実線及び図7又は図8に示
すように、水平面上で係合フック34が係合ブロック2
7を乗り越え直線上に対向する係合状態となっている。
図7に示す係合状態では、バンパ17は互いに当接し、
係合フック34と係合ブロック27の夫々の係合面34
b,27bは隙間Sをもって対向しており、図8に示す
係合状態では、バンパ17間に隙間Sが生じ、係合フッ
ク34と係合ブロック27の係合面34b,27bは互
いに当接係合している。
【0014】また、掛け金装置29は、ボビンキャリッ
ジ9が搬送レール5の直線部から曲線部に移行するとき
に、隣りあう搬送体10のバンパ17の当接により水平
面上で係合フック34と係合ブロック27が相対的な離
反移動を行い直線対向状態をずらし(図6の仮想線)、
自動的に係合が解除されるようになっている。また、ボ
ビンキャリッジ9が搬送レール5の曲線部から直線部に
移行するときに、このボビンキャリッジ9の各搬送体1
0が搬送体移送装置7の押し出し作用により移送される
場合には、前記の係合解除作用とは逆に掛け金装置29
は自動的に係合状態にもどる。
【0015】また、ボビンキャリッジ9が搬送レール5
の曲線部から直線部に移行するときに、このボビンキャ
リッジ9の各搬送体10が搬送体移送装置7の引張り作
用により移送される場合には、曲線部の後の直線部で掛
け金装置29は係合ブロック27と係合フック34が図
9に示すように直線上で対向した係合解除状態となり、
その後搬送体移送装置7の押し出し作用で隣りあう搬送
体10が相対的に接近することにより係合フック34の
当接傾斜面34aが係合ブロック27の当接傾斜面27
aに当接係合し、揺動係合部材28は固定ピン32を中
心に上方に揺動され、係合フック34が係合ブロック2
7を乗り越え、掛け金装置29は再び係合状態となる。
【0016】尚、前記隙間Sは、掛け金装置29が自動
的に係合解除又は係合を行うとき、係合フック34と係
合ブロック27の水平面上での相対的な離反又は接近移
動がスムーズに行われるためのものであり、最小連結ピ
ッチP(図7に示す)に比べて非常に小さな値に設定さ
れている。
【0017】次に、図1に示すように1本の前記ボビン
キャリッジ9が最も縮んだ時の長手方向長さより短い間
隔で搬送レール5上に複数配設された搬送体移送装置7
について説明する。図4,5に示すように搬送レール5
上面に固定したベース41の左右突出部41aには、夫
々揺動アーム42の一端が枢支され、各揺動アーム42
は水平揺動するようになっている。揺動アーム42には
夫々ドライブディスク43が垂直軸線回りに回動自在に
軸支され、これらのドライブディスク43と一体の軸4
4上端にはプーリ45が一体連結してあり、これらのプ
ーリ45にはベルト46が十字に掛けてある。また、左
側の揺動アーム42の上面には軸44を回転駆動するモ
ータMが取付けてある。各揺動アーム42の長手方向両
端部には引張りばね47の両端が連結され、対向する一
対のドライブディスク43が互いに接近する方向へ付勢
されるとともに、各揺動アーム42は、ドライブディス
ク43間にボビンキャリッジ9のキャリッジバー11が
無い時にストッパ48に当接し位置決めされる。従って
ボビンキャリッジ9搬送時には任意の搬送体移送装置7
のモータMの駆動で一対のドライブディスク43を回転
させることにより、任意の搬送体移送装置7に位置する
搬送体10のキャリッジバー11が送り出され、ボビン
キャリッジ9は搬送レール5に沿ってリレー搬送され
る。尚、図3,4において50は各搬送体10のキャリ
ッジバー11下面より等ピッチ間隔で吊下されるロービ
ンガイドである。
【0018】次に、以上のように構成されたボビンキャ
リッジの搬送装置1の作用について説明する。粗紡機2
でドッフィングされた精紡機3半台分の満ボビン14を
吊下した1本のボビンキャリッジ9を精紡クリール4ま
で搬送する場合において、先ず図1のA及び図10に示
すように搬送レール5の直線部をボビンキャリッジ9が
吊下搬送される作用について説明する。ボビンキャリッ
ジ9の略真中の搬送体10のキャリッジバー11が搬送
体移送装置7の一対のドライブディスク43の回転によ
り送り出されている。このとき搬送体移送装置7通過後
の隣りあう搬送体10間では、これらの搬送体10は搬
送体移送装置7の押し出し作用を受けるので、図6の実
線及び図7に示すように互いのバンパ17どうしが当接
し、その連結ピッチは最小連結ピッチPとなる。また、
搬送体移送装置7通過前の隣りあう搬送体10間では、
これらの搬送体10が搬送移送装置7の引張り作用を受
けるので、図8に示すように掛け金装置29の係合フッ
ク34と係合ブロック27の係合面34b,27bが互
いに係合し、バンパ17間は隙間Sをもって対向し、そ
の連結ピッチは最小連結ピッチPと隙間Sとの和にな
る。
【0019】次に、図1のB及び図11に示すように搬
送レール5の曲線部直前に搬送体移送装置7がある曲線
部をボビンキャリッジ9が吊下搬送される作用について
説明する。前記したように作用する搬送体移送装置7の
通過前の直線部では、搬送体10は引張り作用により図
8に示すように掛け金装置29の係合フック34と係合
ブロック27の係合面34b,27bが互いに係合し、
バンパ17間は隙間Sをもって対向している。搬送体移
送装置7の通過後の押し出し作用により送られる搬送1
0のうち搬送レール5の直線部から曲線部へ移行する隣
りあう搬送体10間では、図6に仮想線で示すように、
いままで係合状態であった掛け金装置29の係合フック
34と係合ブロック27が水平面上で相対的な離反移動
を行い係合状態が自動的に解除され、隣りあう搬送体1
0間の連結ピッチは、対向するバンパ17が当接押出し
しながら各搬送体10が円滑に曲線部を移行できるピッ
チに変更される。そして搬送レール5の曲線部の終りか
ら直線部に移行する搬送体10間では、前記とは逆に係
合解除状態であった掛け金装置29が自動的に図7に示
す係合状態となり、その後直線部を移行する搬送体10
間の連結ピッチは最小連結ピッチPとなる。次に、図1
のC及び図12にしめすように搬送レール5の曲線部直
後に、搬送体移送装置7がある曲線部をボビンキャリッ
ジ9が吊下搬送される作用について説明する。搬送体移
送装置7の上流で引張り作用を受ける搬送体10のうち
曲線部の手前の直線部を移行する搬送体10間では、掛
け金装置29が図8に示す係合状態であり、その連結ピ
ッチは、最小連結ピッチPと隙間Sとの和となってい
る。また、搬送レール5の直線部の終りから曲線部へ移
行する隣りあう搬送10間では、図6に仮想線で示すよ
うにいままで係合状態であった掛け金装置29の係合フ
ック34と係合ブロック27が水平面上で相対的な離反
移動を行い係合状態が自動的に解除され、隣りあう搬送
体10間の連結ピッチは各搬送体10が連結バー24に
より引張られながら円滑に曲線部を移行できる最大連結
ピッチQ(図9に示す)となり、この状態のまま各搬送
体10は曲線部及び搬送体移送装置7手前の直線部を円
滑に移行する。
【0020】そして、搬送体移送装置7通過直後の直線
部において、各搬送体10は搬送体移送装置7の押し出
し作用を受けるので、隣りあう搬送体10は相対的に接
近し対向するバンパ17を当接して押し出し搬送され
る。このとき、いままで図9に示すように係合解除状態
の掛け金装置29では、搬送体10間の接近により直線
上に対向する係合フック34と係合ブロック27が接近
し、互いの当接傾斜面34a,27aが当接係合し、係
合揺動部材28は上方に揺動し、係合フック34が係合
ブロック27を乗り越え再び掛け金装置29は、図7に
示す係合状態となり、搬送体移送装置7下流の直線部で
は隣りあう搬送体10間の連結ピッチは最小連結ピッチ
Pとなる。
【0021】以上のように、本実施例のボビンキャリッ
ジの搬送装置1では、搬送レール5の直線部において、
搬送体移送装置7の通過前の引張り作用により移行され
る搬送体10間の連結ピッチと、搬送体移送装置7の通
過後の押し出し作用により移行される搬送体10間の連
結ピッチとの差は掛け金装置29の係合により非常に小
さな値に設定された隙間S分だけしか差がないので、従
来のように搬送体移送装置7の通過前後で連結ピッチが
大きく変わることがないため、円滑な移送を行い得て、
互いの衝突によるショックが少なく、ボビンのゆれが小
さい。また、搬送レール5の曲線部において、搬送10
が直線部から曲線部へ移行するとともに掛け金装置29
は自動的に係合を解除し、曲線部移送時の隣りあう搬送
体10間の連結ピッチがカーブを無理なく通過できるよ
うに伸ばされ、曲線部から直線部への移行時に自動的
に、あるいは、曲線部の後の直線部での搬送体移送装置
7の通過後に自動的に、掛け金装置は再び係合状態とな
るので、搬送レール5の曲線部も円滑に搬送を行い得
る。
【0022】
【発明の効果】以上のように本願のボビンキャリッジの
搬送装置では、搬送レール上に、ボビンキャリッジの長
手方向長さより短い間隔で複数の搬送体移送装置を配設
し、隣りあう搬送体の夫々の対向部には、搬送レールの
直線部において、前記連結バーによって伸ばされた時の
連結ピッチよりも短いピッチで搬送体を連結し得る掛け
金装置を備え、この掛け金装置を、搬送体の搬送レール
の曲線部移行時にその係合状態が自動的に解除され、そ
の後直線部において再び係合状態となるように構成した
ので、搬送レールの直線部では搬送体移送装置を通過す
る都度の、連結バーによる連結ピッチの伸縮が小さく抑
えられて衝撃による満ボビンのゆれが小さく、満ボビン
の相互のこすれや粗糸端の解舒が防止され、また、曲線
部では掛け金装置の自動解除で搬送体間の連結ピッチが
伸ばされるので、円滑に通過できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願のボビンキャリッジの搬送装置の全体図で
ある。
【図2】ボビンキャリッジの平面図である。
【図3】図2のIII視図である。
【図4】図3のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】搬送体移送装置の平面図である。
【図6】掛け金装置の平面図である。
【図7】図6のVII視図である。
【図8】作用説明図である。
【図9】作用説明図である。
【図10】作用説明図である。
【図11】作用説明図である。
【図12】作用説明図である。
【符号の説明】
1 ボビンキャリッジの搬送装置、 2 粗紡機、 3
精紡機、4 クリール、 5 搬送レール、 7 搬
送体移送装置、9 ボビンキャリッジ、 10 搬送
体、 14 ボビン、24 連結バー、 29 掛け金
装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数列のボビンを吊下する複数の搬送体
    を、隣りあう搬送体間の連結ピッチを伸縮自在とする連
    結バーを介して連結してボビンキャリッジを成し、搬送
    レールに沿ってボビンキャリッジを吊下搬送するボビン
    キャリッジの搬送装置において、前記搬送レール上に、
    ボビンキャリッジの長手方向長さより短い間隔で複数の
    搬送体移送装置を配設し、隣りあう搬送体の夫々の対向
    部には、搬送レールの直線部において、前記連結バーに
    よって伸ばされた時の連結ピッチよりも短いピッチで搬
    送体を連結し得る掛け金装置を備え、この掛け金装置
    を、搬送体の搬送レールの曲線部移行時にその係合状態
    が自動的に解除され、その後直線部において再び係合状
    態となるように構成したことを特徴とするボビンキャリ
    ッジの搬送装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103074709A (zh) * 2013-02-06 2013-05-01 山西经纬合力机械制造有限公司四厂 细纱机中的粗细联装置

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