JPH0611652Y2 - 自動同調受信機 - Google Patents

自動同調受信機

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JPH0611652Y2
JPH0611652Y2 JP1989123279U JP12327989U JPH0611652Y2 JP H0611652 Y2 JPH0611652 Y2 JP H0611652Y2 JP 1989123279 U JP1989123279 U JP 1989123279U JP 12327989 U JP12327989 U JP 12327989U JP H0611652 Y2 JPH0611652 Y2 JP H0611652Y2
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JP
Japan
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circuit
level
signal
tuning
frequency
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三利 佐々木
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Denso Ten Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 概 要 従来から、可変容量ダイオードなどを使用した自動同調
機能を有する自動同調受信機においては、高周波増幅回
路に関連して広帯域に動作する自動利得制御回路が設け
られている。前記自動利得制御回路によつて、強い受信
電界強度を有する信号が前記広帯域内に存在する際に
は、予め定められるレベルからの超過量だけ前記広帯域
の全信号にわたつて抑圧し、増幅回路や能動素子などが
歪まないようにしている。けれども、前記抑圧によつ
て、受信感度は低下した状態となり、サーチによつて自
動的に選択可能であつた受信周波数が制約を受けてい
た。単に前記抑圧の基準となるレベルやサーチの停止の
基準となるレベルを変更しただけでは、前記自動同調機
能の精度を向上することはできない。ここで本考案にお
いては、前記抑圧の基準となるレベルを変更することな
く、サーチの停止の基準となるレベルをより低く設定
し、さらに前記受信周波数のサーチ中は減衰回路によつ
て入力される高周波信号を減衰する。こうして、雑音な
どによる悪影響を受けず、さらに他の回路への歪を増加
させることなく、前記抑圧による受信可能な受信周波数
の制約を回避でき、その結果実用的な受信感度を有する
自動同調機能を実現できる。
産業上の利用分野 本考案は、可変容量ダイオードなどを利用する自動同調
機能を有する、車載用の自動同調受信機に関し、特に詳
しくは、高周波増幅回路にて広帯域に機能する自動利得
制御回路を含んでいる自動同調受信機に関する。
従来の技術 第6図には、従来の車載用の自動同調受信機1の簡略化
した電気的構成が示されている。自動同調受信機1は、
スーパヘテロダイン方式の受信機であつて、振幅変調波
(AM波)が受信できる構成を想定しており、以下、前
記構成を簡単に説明する。
アンテナ2で受信された高周波信号は、まず電圧制御形
増幅回路3へ与えられる。前記電圧制御形増幅回路3に
関連して、第1混合回路4が設けられており、前記第1
混合回路4からの制御信号Sg0によつて制御される利
得に基づいて、前記電圧制御形増幅回路3は高周波信号
を増幅し、さらに高周波増幅回路5において予め定めら
れる利得で増幅し、こうして増幅された高周波信号は高
周波同調回路6へ与えられる。
前記高周波増幅回路5を経た高周波信号はまた、第1検
波回路7へ入力され、前記第1検波回路7からの検波出
力は第1ローパスフイルタ8へ与えられる。前記第1ロ
ーパスフイルタ8では、前記検波出力に含まれる搬送波
のレベルに応じた直流電圧DC01を生成し、前記第1
混合回路4を介して、制御信号Sg0として前記電圧制
御形増幅回路3へ与える。これらの第1検波回路7およ
び第1ローパスフイルタ8によつて、受信される高周波
信号の受信周波数帯域にわたつて動作する第1自動利得
制御回路9が構成される。前記受信周波数帯域にわたる
高周波信号の信号レベルのいずれかが予め定める制御実
行レベル以上である場合には、前記第1自動利得制御回
路9によつて、その超過分だけ、受信される高周波信号
の信号レベルを抑圧する。
前記高周波同調回路6は、たとえば可変容量ダイオード
などを含んで構成され、後述する処理回路10から入力
される制御電圧Sd0に基づいて、所望の周波数で同調
され、こうして選択された高周波信号は第2混合回路1
1へ与えられる。また前記第2混合回路11に関連し
て、局部発振回路12が設けられている。前記局部発振
回路12は前記処理回路10内に構成される分周回路な
どを含んでフエーズドロツクドループ回路を構成してお
り、前記処理回路10からの制御電圧Sd0に基づいた
発振信号を前記第2混合回路11へ出力する。
第2混合回路11では、前記高周波同調回路6からの高
周波信号と前記局部発振回路12からの発信信号とに基
づいて中間周波信号を生成し、中間周波同調回路13へ
出力する。中間周波同調回路13を経て選択された中間
周波信号は中間周波増幅回路14を介して増幅され、第
2検波回路15へ与えられる。第2検波回路15からの
検波出力は低周波増幅回路16へ与えられ、この低周波
信号が増幅され、その後スピーカ17を介して音響化さ
れる。
また前記第2検波回路15からの検波出力は第2ローパ
スフイルタ18へ与えられる。第2ローパスフイルタ1
8では、前記検波出力に含まれる搬送波のレベルに応じ
た直流電圧DC02を生成し、前記第1混合回路4を介
して制御信号として前述の電圧制御形増幅回路3へ与え
る。こうして、第2ローパスフイルタ18を含むループ
によつて第2自動利得制御回路19が構成され、選択さ
れた所望の受信周波数で受信状態を保持している際
に、搬送波レベルが変動しても、復調して音響化される
信号レベルが大きく変動することを防止できるように、
前記電圧制御形増幅回路3における利得を制御する。
前記第2ローパスフイルタ18からの直流電圧DC02
はまた、レベル弁別回路20の正入力端子に与えられ
る。前記レベル弁別回路20の負入力端子には、駆動電
圧Vccを可変抵抗21で分圧した電位が検知電圧Vr
1として与えられる。こうしてレベル弁別回路20で
は、前記直流電圧DC02と検知電圧Vr1とを比較
し、その比較結果に応じて、比較信号を前記処理回路1
0へ与える。
処理回路10には、操作スイツチ22が接続されてい
る。前記構成において、自動同調機能によつて受信可能
な所望の放送局の受信周波数を選択する際に、前記操
作スイツチ22は押圧操作される。前記操作スイツチ2
2が操作されると、処理回路10内ではフエーズロツク
ドループ回路が機能し、前記高周波同調回路6および局
部発振回路12へ与えられる制御電圧Sd0が順次的に
変化され、こうして高周波信号の受信周波数帯域の全域
にわたつて受信可能な受信周波数をサーチする。
受信周波数をサーチする期間中、第2ローパスフイル
タ18から出力される直流電圧DC02は、前述のよう
にレベル弁別回路20によつて検知電圧Vr1と比較さ
れる。前記直流電圧DC02が前記検知電圧Vr1以上
であると、前記レベル弁別回路20からは処理回路10
へ比較信号としてハイレベルが出力される。前記ハイレ
ベルの比較信号は、第2検波回路15において出力され
る検波出力が、予め定められるレベル以上であり、受信
感度が良好であることを示している。こうして、前記処
理回路10へハイレベルの比較信号が入力されると、前
記受信周波数のサーチを停止し、停止した際の受信周
波数の受信信号がスピーカ17から音響化される。
考案が解決しようとする課題 前述のように、第1自動利得制御回路9では、受信され
る高周波信号の全帯域にわたつて、制御実行レベル以上
の信号レベルを有する受信周波数が存在している場合
に、前記制御実行レベルからの超過量だけ全帯域にわた
る各高周波信号の信号レベルを抑圧するように機能す
る。これによつて、高周波増幅回路や高周波同調回路内
の可変容量ダイオードなどの能動素子が前記高い信号レ
ベルによつて歪まないようにしている。
第7図は従来の課題を説明するための図である。第7図
(1)には、複数の各受信周波数での高周波信号レベ
ルを示している。縦軸の上方側には、前記第1自動利得
制御回路9が利得制御を実行する制御実行レベルL0が
示される。すなわち、前記レベルL0を越える高周波信
号レベルが存在すると、受信周波数帯域の高周波信号レ
ベルがその超過量だけ抑圧される。また、縦軸の下方側
にはサーチレベルL1が示されている。前記サーチレベ
ルL1は、前記第2ローパスフイルタ18からの直流電
圧DC02が検知電圧Vr1と一致し、すなわち前述の
受信周波数のサーチにおいて受信可能であると判断さ
れる高周波信号レベルを示している。
前記各レベルL0,L1に対して、第7図(1)のよう
に各受信周波数1〜3が存在すると、前記第1自動
利得制御回路9による利得制御が実行される。すなわ
ち、第7図(2)に示されるように、受信周波数2の
高周波信号レベルが前記制御実行レベルL0より超過量
W1だけ高いので、前記利得制御によつて、各受信周波
数1〜3の高周波信号レベルは前記超過量W1だけ
抑圧される。こうして、前記歪を回避する。
ところが、このように、制御実行レベルL0を越える高
周波信号レベルを有する受信周波数が存在する場合、前
記利得制御によつて、全体の信号レベルが抑圧されるた
め、受信機としては全体的に受信感度が低下した状態と
なる。したがつて、前記抑圧しない状態では、、前記サ
ーチレベルL1を越えていた高周波信号レベルであつて
も、前記抑圧によつて前記サーチレベルL1を下まわつ
てしまう場合も有り得る。すなわち第7図(2)におい
ては、受信周波数1,3の高周波信号レベルは、前
記超過量W1の抑圧によつてサーチレベルL1を下まわ
つてしまう。前記サーチレベルL1を下まわるというこ
とは、第2ローパスフイルタ18からの直流電圧DC0
2は検知電圧Vr1を越えないので、したがつて前記受
信周波数1,3では、サーチが停止して選択される
ことはない。すなわち、前記制御実行レベルL0を越え
る高周波信号が存在しなければ聴取可能であつた受信周
波数が、前記利得制御によつて受信不能となつてしま
い、自動同調機能の精度が低い。
前述の精度を向上するために、たとえば前記制御実行レ
ベルL0を変更することなく、サーチレベルL1をより
低く設定することが考えられる。けれども前記制御実行
レベルL0を超過する高周波信号が存在しない場合に
は、、前記利得制御が実行されないので、前記サーチレ
ベルL1が低く設定される分だけ、実用上雑音などで聴
取することができないような不所望な信号でさえもサー
チが停止してしまい、前記不所望な信号の受信周波数で
受信機が受信状態に設定されてしまう。すなわち雑音な
どに弱く、決して精度が向上するとは言えない。
一方、前述のように制御実行レベルL0を超過する高周
波信号とは、前記信号を送出している放送局の近くを自
動車が走行しているときのみであつて、比較的短期間で
あり、また地域的にも狭い。したがつて自動車が走行中
ならば、走行時間経過誤もしくは地域が変わると、前記
超過していた高周波信号レベルは低下するので、他の受
信周波数の信号もまた抑圧されることなく、十分受信可
能となる。したがつて、あまり利得制御による抑圧が実
行されないように前記サーチレベルL1を変更すること
なく、前記制御実行レベルL0をより高く設定すること
によつて、前記自動同調機能の精度の向上を図ることが
考えられる。けれども、単に制御実行レベルを高く設定
するだけでは、前記高周波増幅回路や能動素子などの歪
を回避する機能が低下し、スプリアスなどで信号を誤検
知する可能性もまた生じてしまう。
したがつて本考案の目的は、適度な利得制御を実行する
ことによつて、雑音などに強く、また高い高周波信号レ
ベルによる歪を回避することができ、より実用的な感度
で受信することができる自動同調受信機を提供すること
にある。
課題を解決するための手段 本考案は、減衰制御信号に応じて、受信される高周波信
号を減衰する減衰回路と、 前記減衰回路を介する高周波信号の受信周波数帯域にわ
たつて検出される信号レベルのいずれかが予め定める制
御実行レベル以上であるとき、利得を低減する第1自動
利得制御回路と、 前記第1自動利得制御回路からの高周波信号に同調する
同調回路と、 前記同調回路の出力を復調する復調回路と、 前記同調回路の出力に応答して、前記同調回路が出力が
一定値となるように、同調回路または同調回路より前段
の利得を制御する第2自動利得制御回路と、 前記同調回路の受信周波数を走査して変化させる周波数
走査制御回路と、 前記同調回路の出力に応答し、同調している受信周波数
の搬送波のレベルが予め定める走査判定レベル以上であ
るとき、前記周波数走査制御回路による走査を停止させ
る判定手段と、 前記周波数走査制御回路によつて同調回路が受信周波数
を走査している期間中、前記減衰回路へ前記減衰制御信
号を与える減衰制御回路とを含むことを特徴とする自動
同調受信機である。
作 用 本考案の自動同調受信機に従えば、周波数走査制御回路
によつて受信可能な受信周波数を走査している期間中の
み、受信される高周波信号は減衰回路において、減衰制
御回路から出力される減衰制御信号に基づいて減衰され
る。前記減衰された高周波信号に対して、第1自動利得
制御回路では受信周波数帯域にわたつて検出される信号
レベルのいずれかが予め定める制御実行レベル以上であ
るとき、利得を低減する。こうして前記第1自動利得制
御回路を経た高周波信号が同調回路を経て同調される。
また、第2自動利得制御回路では、前記同調回路の出力
が一定値となるように、同調回路または同調回路より前
段利得を制御する。判定手段は、前記受信周波数の走査
中に、前記同調している受信周波数の搬送波のレベルが
予め定める走査判定レベル以上であるときには、前記周
波数走査制御回路による走査を停止する。こうして停止
時での受信周波数で受信状態に設定され、同調回路を経
た出力は復調回路にて復調され再生される。前記走査が
停止された後は、減衰回路は高周波信号を減衰しない。
したがつて、受信周波数を走査している期間中は、前記
第1自動利得制御回路による抑圧が小さくなり、また雑
音なども減衰できるので、前記走査判定レベルを下げ自
動同調機能の精度を向上することができる。
実施例 第1図は、本考案の一実施例である自動同調受信機30
の簡略化した構成を示すブロツク図である。自動同調受
信機30は、スーパヘテロダイン方式の受信機であつ
て、AM波が受信できる構成を想定している。前記自動
同調受信機30の自動同調機能によつて、予め定められ
る条件に基づいて所望の受信周波数をサーチし、こう
して選択された受信周波数によつて受信状態に設定さ
れる。
以下、第1図を参照して、自動同調受信機30の構成を
説明する。
アンテナ31から受信される高周波信号は減衰回路であ
るアツテネータ32へ入力される。アツテネータ32に
関連して、たとえばマイクロコンピユータなどから成る
処理回路40が設けられている。処理回路40では、後
述する受信周波数のサーチ時においてのみ、アツテネ
ータ32へたとえばハイレベルの減衰制御信号Sを出力
し、その結果、アツテネータ32を介する高周波信号は
予め定められる減衰量A1だけ抑圧され、電圧制御形増
幅回路33へ入力される。
第2図は、アツテネータ32の一例の簡略化した構成を
示すブロツク図である。第2図には、アンテナ31の一
例としてホイツプアンテナの等価回路が示されており、
アツテネータ32は、中波帯用受信機における構成の一
例が示されている。アツテネータ32は、たとえばアン
テナ31から電圧制御形増幅回路33へ接続されるライ
ンSl1からコンデンサCおよびトランジスタTの直列
配線が接地電位へ向けて接続される。前記トランジスタ
Tのベースへは、前記処理回路50から抵抗Rを介して
減衰制御信号Sが入力される。
アンテナ31は仮想的なインピーダンスとしてキヤパシ
タンスCaを有する。したがつて、前記減衰制御信号S
がハイレベルのときには、前記キヤパスタンスCaとコ
ンデンサCとによつて、アツテネータ32へ入力される
高周波信号は減衰されて電圧制御形増幅回路33へ与え
られる。一方前記減衰制御信号Sがローレベルのときに
は、前記アツテネータ32へ入力される高周波信号は減
衰されることなく電圧制御形増幅回路33へ与えられ
る。前記減衰量Aは約10dB程度が望ましく、前記キ
ヤパスタンスCaの容量を約80pFと想定すると、前
記コンデンサCの容量は約180pFに選ばれる。
前記アツテネータ32を経た高周波信号は、まず電圧制
御形増幅回路33へ与えられる。前記電圧制御形増幅回
路33に関連して、第1混合回路34が設けられてお
り、前記第1混合回路34からの制御信号Sgによつて
制御される利得に基づいて、前記電圧制御形増幅回路3
3は高周波信号を増幅し、さらに高周波増幅回路35に
おいて予め定められる利得で増幅し、こうして増幅され
た高周波信号は高周波同調回路36へ与えられる。前記
高周波増幅回路35を経た高周波信号はまた、第1検波
回路37へ入力され、前記第1検波回路37からの検波
出力は第1ローパスフイルタ38へ与えられる。前記第
1ローパスフイルタ38では、前記検波出力に含まれる
搬送波のレベルに応じた直流電圧DC1を生成し、前記
第1混合回路34を介して、制御信号Sgとして前記電
圧制御形増幅回路33へ与える。これらの第1検波回路
37および第1ローパスフイルタ38によつて、受信さ
れる高周波信号の受信周波数帯域にわたつて動作する第
1自動利得制御回路39が構成される。
第3図は、第1自動利得制御回路39の要所における信
号レベルを示している。第3図(1)には、高周波増幅
回路35を経た高周波信号が実線l0で示されており、
第3図(2)には、前記高周波信号が入力される第1検
波回路37の検波出力と、さらに第1ローパスフイルタ
38からの出力が示されている。第1検波回路37から
の検波出力は、第3図(2)の実線l1で示されてい
る。前記検波出力に含まれる搬送波のレベルに応じた直
流電圧DC1が、第1ローパスフイルタ38から、第3
図(2)の2点鎖線l2のように出力される。前記受信
周波数帯域にわたる高周波信号の信号レベルのいずれか
が予め定める制御実行レベル以上である場合には、前記
第1自動利得制御回路39によつて、その超過分だけ、
受信される高周波信号の信号レベルを抑圧する。
前記高周波同調回路36は、たとえば可変容量ダイオー
ドなどを含んで構成され、前記処理回路40から入力さ
れる制御電圧Sdに基づいて、所望の周波数で同調さ
れ、こうして選択された高周波信号は第2混合回路41
へ与えられる。また前記第2混合回路41に関連して、
局部発振回路42が設けられている。前記局部発振回路
42は前記処理回路40内に構成される分周回路などを
含んでフエーズドロツクドループ回路を構成しており、
前記処理回路40からの制御電圧Sdに基づいた発振信
号を前記第2混合回路41へ出力する。
第2混合回路41では、前記高周波同調回路36からの
高周波信号と前記局部発振回路42からの発信信号とに
基づいて中間周波信号を生成し、中間周波同調回路43
へ出力する。中間周波同調回路43を経て選択された中
間周波信号は中間周波増幅回路44を介して増幅され、
第2検波回路45へ与えられる。第2検波回路45から
の検波出力は低周波増幅回路46へ与えられ、この低周
波信号が増幅され、その後スピーカ47を介して音響化
される。
また前記第2検波回路45からの検波出力は第2ローパ
スフイルタ48へ与えられる。第2ローパスフイルタ4
8では、前記検波出力に含まれる搬送波のレベルに応じ
た直流電圧DC2を生成し、前記第1混合回路34を介
して制御信号として前述の電圧制御形増幅回路33へ与
える。こうして、第2ローパスフイルタ48を含むルー
プによつて第2自動利得制御回路49が構成され、選択
された所望の受信周波数で受信状態を保持している際
に、搬送波レベルが変動しても、復調して音響化される
信号レベルが大きく変動することを防止できるように、
前記電圧制御形増幅回路33における利得を制御する。
前記第2ローパスフイルタ48からの直流電圧DC2は
また、レベル弁別回路50の正入力端子に与えられる。
前記レベル弁別回路50の負入力端子には、駆動電圧V
ccを可変抵抗51で分圧した電位が検知電圧Vr2と
して与えられる。なお、前記検知電圧Vr2は、従来技
術において述べた検知電圧Vr1よりも前記アツテネー
タ32における減衰量Aに基づく値だけ小さく設定され
る。
第4図は、検知電圧Vr2と減衰量Aとの関係を示す図
である。第4図に示されるように、受信される高周波信
号レベルが増加すれば、第2ローパスフイルタ48から
の直流電圧DC2もまた増加する関係を有している。し
たがつて前記従来技術での検知電圧Vr1と一致する直
流電圧DC2を得るためには、高周波信号は従来技術で
述べたサーチレベルL1が必要である。また前記検知電
圧Vr1より低い検知電圧Vr2と一致する直流電圧D
C2を得るためには、サーチレベルL2が必要である。
前記サーチレベルL1とサーチレベルL2とのレベル差
がアツテネータ32での減衰量Aとして設定される。こ
うしてレベル弁別回路50では、前記直流電圧DC2と
検知電圧Vr2とを比較し、その比較結果に応じて、比
較信号を前記処理回路40へ与える。
処理回路40には、操作スイツチ52が接続されてい
る。前記構成において、自動同調機能によつて受信可能
な所望の放送局の受信周波数を選択する際に、前記操
作スイツチ52は押圧操作される。前記操作スイツチ5
2が操作されると、処理回路40内ではフエーズロツク
ドループ回路が機能し、前記高周波同調回路36および
局部発振回路42へ与えられる制御電圧Sdが順次的に
変化され、こうして高周波信号の受信周波数帯域の全域
にわたつて受信可能な受信周波数をサーチする。
受信周波数をサーチする期間中、第2ローパスフイル
タ48から出力される直流電圧DC2は、前述のように
レベル弁別回路50によつて検知電圧Vr2と比較され
る。前記直流電圧DC2が前記検知電圧Vr2以上であ
ると、前記レベル弁別回路50からは処理回路40へ比
較信号としてハイレベルが出力される。
前記ハイレベルの比較信号は、第2検波回路45におい
て出力される検波出力が、予め定められるレベル以上で
あり、受信感度が良好であることを示している。こうし
て、前記処理回路40へハイレベルの比較信号が入力さ
れると、前記受信周波数のサーチを停止し、停止した
際の受信周波数の受信信号がスピーカ47から音響化
される。
本実施例においては、前記操作スイツチ52が操作さ
れ、受信周波数がサーチされている間は、処理回路5
0からアツテネータ32へハイレベルの減衰制御信号S
が出力され、アンテナ31から受信される高周波信号を
全帯域にわたつて前記減衰量Aだけ減衰させて前記サー
チを実行する。一方、前記検知電圧Vr2を超える直流
電圧DC2が第2ローパスフイルタ48から出力される
ことによつて、前記サーチを停止し、停止時点での受信
周波数によつて受信機30が受信状態に設定される
と、処理回路40はアツテネータ32へローレベルの減
衰制御信号Sを出力する。こうして、受信状態に設定さ
れた際には、高周波信号をアツテネータ32にて減衰す
ることなく受信し、検波する。したがつて、サーチ時に
おいては、前記減衰量Aだけ受信感度が低下するけれど
も、雑音なども同時に減衰するので、走査判定レベルで
ある検知電圧Vr2をより低く設定することができる。
その結果、従来のように受信不能に陥つたり、雑音など
による不所望な信号が前記サーチにて選択されるような
ことはない。また、制御実行レベルは変更しないので、
高周波増幅回路35および高周波同調回路36内の可変
容量ダイオードなどの能動素子での歪を増加させること
がなく、実用的な感度で自動同調機能を実行することが
できる。またサーチによつて周波数が選択された後
は、前記アツテネータ32による減衰を解除するので、
受信状態に設定された際の信号レベルを低下させること
なく良好な信号レベルを確保することができる。
第5図は本実施例での高周波信号レベルの抑圧を説明す
るための図である。第5図(1)には、複数の各受信周
波数での高周波信号レベルを示している。縦軸の上方
側には、前記第1自動利得制御回路39が利得制御を実
行する制御実行レベルL0が示される。すなわち、前記
レベルL0を越える高周波信号レベルが存在すると、受
信周波数帯域の高周波信号レベルがその超過量だけ抑圧
される。また、縦軸の下方側には第4図に示したサーチ
レベルL1,L2が示されている。したがつて前記サー
チレベルL2が、前記第2ローパスフイルタ48からの
直流電圧DC2が検知電圧Vr2と一致し、すなわち前
述の受信周波数のサーチにおいて受信可能であると判
断される高周波信号レベルを示しており、前記抑圧され
る雑音レベルより大きい。
前記各レベルL0,L1,L2に対して、第5図(1)
のように各受信周波数1〜3が存在する場合を想定
する。なお、各受信周波数1〜3の高周波信号レベ
ルは、便宜上、従来例を示す第7図(1)と同一とす
る。
前記第5図(1)に示される高周波信号レベルの状態
で、前記操作スイツチ52を押圧操作し、受信周波数
のサーチ開始すると、前記減衰制御信号Sによつてアツ
テネータ32が機能し、各受信周波数1〜3の高周
波信号レベルがすべて減衰量Aだけ抑圧される。したが
つて、前記受信周波数2の高周波信号レベルにおいて
は、制御実行レベルL0より超過量W2だけ高い。した
がつて前記超過量W2だけ、さらに全帯域の高周波信号
は前記第1自動利得制御回路39の利得制御によつて抑
圧される。
前記アツテネータ32によつて、雑音なども抑圧される
ので、サーチレベルL2を雑音の影響を受けない、より
低いレベルに設定することができる。したがつて、従来
では前記利得制御による抑圧の結果、受信不能となつて
いた受信周波数1,3の高周波信号が、本実施例で
は、サーチレベルL2を下まわらない。すなわち、自動
同調機能によつて、サーチが停止でき受信可能である。
また、制御実行レベルは変更しないので、高い高周波信
号レベルによる他の回路での歪を増加させることもな
く、こうして実用的な感度が確保できる。
前記サーチによつていずれかの受信周波数が選択され
ると、前記減衰制御信号Sによつてアツテネータ32の
減衰機能は解除される。したがつて前記アツテネータ3
2によつて減衰されることなく良好な信号レベルで受信
状態を維持することができる。
したがつて、本考案によれば、制御実行レベルL0を変
更することなく、サーチレベルを低く設定し、さらに自
動同調機能による受信周波数のサーチ時にはアツテネー
タによる減衰機能によつて受信される高周波信号レベル
を予め減衰させる。したがつて前記制御実行レベルを超
える高周波信号レベルによつて他の回路に生じる歪を増
加させることなく、さらに雑音などに弱くなることな
く、利得制御による抑圧によつて生じるサーチ時の受信
不能な受信周波数の発生を回避することができ、自動同
調機能の精度を向上することができる。また、サーチ終
了によつて選択された信号は、減衰されることなく良好
な信号レベルで受信状態に設定することができる。
本実施例においては、車載用の自動同調受信機に関連し
て説明しているけれども、車載用であることは本実施例
において制限されることではなく、他の車両および移動
体に装備される受信機であつてもよい。また、受信信号
がAM信号であることも制限されることではない。
考案の効果 本考案によれば、受信周波数の走査中は、受信される高
周波信号を減衰回路によつて減衰するので、受信周波数
の停止の際の走査判定レベルを低く設定しても、雑音な
どの不所望な信号によつて自動同調機能の精度が劣化す
ることはなく、さらに受信可能な受信周波数が前記利得
制御による抑圧によつて制約を受けることが回避でき
る。また利得制御を判定するための制御実行レベルを変
更せずに前記走査判定レベルを低く設定するので、高い
信号レベルの高周波信号によつて他の回路への歪が増加
することがない。したがつて実用的な感度で自動同調機
能を実現することができる。さらには前記走査によつて
受信周波数を選択した後は、減衰回路は機能しないの
で、所望の信号レベルで受信できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である自動同調受信機30の
簡略化した構成を示すブロツク図、第2図はアツテネー
タ32の簡略化した構成を示すブロツク図、第3図は第
1自動利得制御回路39の要所における信号レベルを示
す図、第4図は検知電圧Vr2と減衰量Aとの関係を示
す図、第5図は本実施例での高周波信号レベルの抑圧を
説明するための図、第6図は従来の自動同調受信機1の
簡略化した構成を示すブロツク図、第7図は従来の課題
を説明するための図である。 30……自動同調受信機、31……アンテナ、32……
アツテネータ、33……電圧制御形増幅回路、36……
高周波同調回路、39……第1自動利得制御回路、40
……処理回路、43……中間周波同調回路、46……低
周波増幅回路、49……第2自動利得制御回路、50…
…レベル弁別回路、52……操作スイツチ、A……減衰
量、……受信周波数、L0……制御実行レベル、L2
……サーチレベル、S……減衰制御信号、Vr2……検
知電圧、W2……超過量

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】減衰制御信号に応じて、受信される高周波
    信号を減衰する減衰回路と、 前記減衰回路を介する高周波信号の受信周波数帯域にわ
    たつて検出される信号レベルのいずれかが予め定める制
    御実行レベル以上であるとき、利得を低減する第1自動
    利得制御回路と、 前記第1自動利得制御回路からの高周波信号に同調する
    同調回路と、 前記同調回路の出力を復調する復調回路と、 前記同調回路の出力に応答して、前記同調回路の出力が
    一定値となるように、同調回路または同調回路より前段
    の利得を制御する第2自動利得制御回路と、 前記同調回路の受信周波数を走査して変化させる周波数
    走査制御回路と、 前記同調回路の出力に応答し、同調している受信周波数
    の搬送波のレベルが予め定める走査判定レベル以上であ
    るとき、前記周波数走査制御回路による走査を停止させ
    る判定手段と、 前記周波数走査制御回路によつて同調回路が受信周波数
    を走査している期間中、前記減衰回路へ前記減衰制御信
    号を与える減衰制御回路とを含むことを特徴とする自動
    同調受信機。
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