JPH06116440A - トレッドゴム組成物 - Google Patents
トレッドゴム組成物Info
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- JPH06116440A JPH06116440A JP4271393A JP27139392A JPH06116440A JP H06116440 A JPH06116440 A JP H06116440A JP 4271393 A JP4271393 A JP 4271393A JP 27139392 A JP27139392 A JP 27139392A JP H06116440 A JPH06116440 A JP H06116440A
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- Silicon Compounds (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐カット性および耐永久変形性に優れたトレ
ッドゴム組成物を提供する。 【構成】 基材ゴム１００重量部に対し、平均粒径が１
０〜３０μmでかつ比表面積が４００〜７００m2／gであ
るゾルゲル法により製造された球状シリカを８〜２２重
量部含有するトレッドゴム組成物。
ッドゴム組成物を提供する。 【構成】 基材ゴム１００重量部に対し、平均粒径が１
０〜３０μmでかつ比表面積が４００〜７００m2／gであ
るゾルゲル法により製造された球状シリカを８〜２２重
量部含有するトレッドゴム組成物。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はトレッドゴム組成物に関
する。
する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、悪路用タイヤのトレッドゴム
では、耐カット性を向上させる目的でシリカを充填剤と
して使用することがよく知られている。しかし、従来の
シリカを用いると、使用中の繰り返し変形によって永久
変形を起こしやすいという問題があった。
では、耐カット性を向上させる目的でシリカを充填剤と
して使用することがよく知られている。しかし、従来の
シリカを用いると、使用中の繰り返し変形によって永久
変形を起こしやすいという問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、トレッ
ドゴム組成物におけるこれらの問題を解消するために鋭
意研究を重ねた。その結果、ゾルゲル法により作成した
特定のシリカを特定量用いると、その目的が達成できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
ドゴム組成物におけるこれらの問題を解消するために鋭
意研究を重ねた。その結果、ゾルゲル法により作成した
特定のシリカを特定量用いると、その目的が達成できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材ゴム１０
０重量部に対し、平均粒径が１０〜３０μmでかつ比表
面積が４００〜７００m2／gであるゾルゲル法により製
造された球状シリカを８〜２２重量部含有するトレッド
ゴム組成物を提供するものである。
０重量部に対し、平均粒径が１０〜３０μmでかつ比表
面積が４００〜７００m2／gであるゾルゲル法により製
造された球状シリカを８〜２２重量部含有するトレッド
ゴム組成物を提供するものである。
【０００５】本発明によれば、ゾルゲル法により作成し
た特定のシリカ(以下、特殊シリカという)を配合するこ
とにより、耐カット性を低下させることなしに耐永久変
形性を向上させたトレッドゴム組成物が得られる。
た特定のシリカ(以下、特殊シリカという)を配合するこ
とにより、耐カット性を低下させることなしに耐永久変
形性を向上させたトレッドゴム組成物が得られる。
【０００６】本発明のフラップ用ゴム組成物に用いる基
材ゴムは特に限定するものではなく、例えば、従来より
ゴム組成物に用いられるものであってもよい。具体的に
は、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、エチレンゴム、
エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム等が挙げられ、こ
れらの１種以上使用してもよい。特に好ましい基材ゴム
は天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴムである。
材ゴムは特に限定するものではなく、例えば、従来より
ゴム組成物に用いられるものであってもよい。具体的に
は、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエン
ゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、エチレンゴム、
エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム等が挙げられ、こ
れらの１種以上使用してもよい。特に好ましい基材ゴム
は天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴムである。
【０００７】本発明において充填剤として添加される特
殊シリカは、ゾルゲル法によって作成された比表面積４
００〜７００m2／g、平均粒径１０〜３０μm、好ましく
は１５〜２７μm、吸油量(流動パラフィン)２２０ml／
１００g以上の球状シリカであり、具体的には、日鉄鉱
業社製の「スーパージル」等が挙げられる。前記物性を満
足しない特殊シリカを用いると、永久歪が大きくなり、
タイヤのトレッドパターンが潰れてトレッド幅が狭くな
り、好ましくない。特殊シリカの配合量は、基材ゴム成
分１００重量部に対して８〜２２重量部、好ましくは８
〜１８重量部である。８重量部より少ないと、耐カット
性の改善効果が顕著でなく、また、補強性も十分でな
い。２２重量部を越えると、永久変形(圧縮永久歪)が大
きくなり、実用性に問題がある。
殊シリカは、ゾルゲル法によって作成された比表面積４
００〜７００m2／g、平均粒径１０〜３０μm、好ましく
は１５〜２７μm、吸油量(流動パラフィン)２２０ml／
１００g以上の球状シリカであり、具体的には、日鉄鉱
業社製の「スーパージル」等が挙げられる。前記物性を満
足しない特殊シリカを用いると、永久歪が大きくなり、
タイヤのトレッドパターンが潰れてトレッド幅が狭くな
り、好ましくない。特殊シリカの配合量は、基材ゴム成
分１００重量部に対して８〜２２重量部、好ましくは８
〜１８重量部である。８重量部より少ないと、耐カット
性の改善効果が顕著でなく、また、補強性も十分でな
い。２２重量部を越えると、永久変形(圧縮永久歪)が大
きくなり、実用性に問題がある。
【０００８】補強剤として添加されるカーボンブラック
は、例えば、昭和キャボット社、三菱化成社、東海カー
ボン社から市販のＨＡＦ、ＩＳＡＦ、ＳＡＦ等が一般に
使用できる。カーボンブラックの添加量は、基材ゴム成
分１００重量部に対して４０〜６０重量部、好ましくは
４２〜５７重量部である。４０重量部より少ないと、補
強性が不充分であり、６０重量部を越えると、固くなり
すぎて走行時の石等による外傷でトレッドゴムが欠け易
くなってしまう。
は、例えば、昭和キャボット社、三菱化成社、東海カー
ボン社から市販のＨＡＦ、ＩＳＡＦ、ＳＡＦ等が一般に
使用できる。カーボンブラックの添加量は、基材ゴム成
分１００重量部に対して４０〜６０重量部、好ましくは
４２〜５７重量部である。４０重量部より少ないと、補
強性が不充分であり、６０重量部を越えると、固くなり
すぎて走行時の石等による外傷でトレッドゴムが欠け易
くなってしまう。
【０００９】加硫剤としては、一般的に硫黄が用いら
れ、その配合量は、基材ゴム成分１００重量部に対して
０.４〜１.３重量部である。０.４重量部より少ない
と、混練工程で分散のばらつきが生じやすく、得られる
物性がばらつく。１.３重量部を越えると、架橋密度が
高くなりすぎて悪路でチッピングを起こしやすくなり、
悪路耐久性が悪くなる。
れ、その配合量は、基材ゴム成分１００重量部に対して
０.４〜１.３重量部である。０.４重量部より少ない
と、混練工程で分散のばらつきが生じやすく、得られる
物性がばらつく。１.３重量部を越えると、架橋密度が
高くなりすぎて悪路でチッピングを起こしやすくなり、
悪路耐久性が悪くなる。
【００１０】加硫促進剤としては、例えば、ＭＯＲ等が
挙げられ、その配合量は、基材ゴム成分１００重量部に
対して１.２〜２.２重量部である。１.２重量部より少
ないと、走行によるトレッドの発熱が大きくなり、２.
２重量部を越えると、悪路耐久性が悪くなる。
挙げられ、その配合量は、基材ゴム成分１００重量部に
対して１.２〜２.２重量部である。１.２重量部より少
ないと、走行によるトレッドの発熱が大きくなり、２.
２重量部を越えると、悪路耐久性が悪くなる。
【００１１】加硫剤の配合量が加硫促進剤の配合量に比
べて多いと、熱によるトレッドゴムの耐久性が悪くな
り、使用中のゴム物性の変化が大きくなる。そのため、
加硫剤の配合量は加硫促進剤の配合量に比べて少ないこ
とが必要である。
べて多いと、熱によるトレッドゴムの耐久性が悪くな
り、使用中のゴム物性の変化が大きくなる。そのため、
加硫剤の配合量は加硫促進剤の配合量に比べて少ないこ
とが必要である。
【００１２】さらに、本発明のゴム組成物には、添加剤
としてオイル、着色剤、老化防止剤等を配合してもよ
い。
としてオイル、着色剤、老化防止剤等を配合してもよ
い。
【００１３】本発明のトレッドゴム組成物は、前記成分
をニーダーやバンバリー等を用いて混練した後、所定形
状にし、加硫成形することにより製造できる。混練およ
び加硫条件は公知である。
をニーダーやバンバリー等を用いて混練した後、所定形
状にし、加硫成形することにより製造できる。混練およ
び加硫条件は公知である。
【００１４】
【実施例】つぎに、実施例および比較例を挙げて本発明
をさらに詳しく説明する。 実施例１〜３および比較例１〜４ 表１に示す充填剤を用い、表２に示す処方に従って、常
法により混練し、所定形状にし、加硫成形(１４１℃×
６０分間)してゴム組成物を得た。これらを用いてつぎ
の項目について評価した。結果を図１および図２に示
す。
をさらに詳しく説明する。 実施例１〜３および比較例１〜４ 表１に示す充填剤を用い、表２に示す処方に従って、常
法により混練し、所定形状にし、加硫成形(１４１℃×
６０分間)してゴム組成物を得た。これらを用いてつぎ
の項目について評価した。結果を図１および図２に示
す。
【００１５】(評価方法)試験サンプルの評価はつぎの方
法で行った。 圧縮永久歪率:ＪＩＳＫ６３０１に従い、各ゴム組成物
のサンプル(直径２９.０mm×厚さ１２.７０mmの直円柱)
に７０℃の温度で圧縮し、２２時間後に荷重を除去した
後、３０分後にサンプルの厚さを測定し、残留する厚さ
の減少と最初の厚さとの百分比を求め、圧縮永久歪率
(％)とした。
法で行った。 圧縮永久歪率:ＪＩＳＫ６３０１に従い、各ゴム組成物
のサンプル(直径２９.０mm×厚さ１２.７０mmの直円柱)
に７０℃の温度で圧縮し、２２時間後に荷重を除去した
後、３０分後にサンプルの厚さを測定し、残留する厚さ
の減少と最初の厚さとの百分比を求め、圧縮永久歪率
(％)とした。
【００１６】引裂強さ:ＪＩＳＫ６３０１に従い、Ａ形
ダンベルを用いて引裂強さ(kg／cm)の測定を行った。
ダンベルを用いて引裂強さ(kg／cm)の測定を行った。
【００１７】耐カット性:鋭利な刃をつけた振子式試験
機を用い、一定のエネルギーでサンプルに刃を衝突させ
た時のサンプルへの刃の侵入深さを測定し、比較例３の
サンプルを１００とした時の指数に換算した。指数は小
さい方が良好である。
機を用い、一定のエネルギーでサンプルに刃を衝突させ
た時のサンプルへの刃の侵入深さを測定し、比較例３の
サンプルを１００とした時の指数に換算した。指数は小
さい方が良好である。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【表２】
【００２０】図１および図２から明らかなように、実施
例１〜３(特殊シリカ含有量８〜２２重量部)のゴム組成
物は比較例１〜４に比べて圧縮永久歪率、引裂強さ、耐
カット指数のすべての点で優れている。
例１〜３(特殊シリカ含有量８〜２２重量部)のゴム組成
物は比較例１〜４に比べて圧縮永久歪率、引裂強さ、耐
カット指数のすべての点で優れている。
【００２１】
【発明の効果】本発明によれば、耐カット性および耐永
久変形性に優れたトレッドゴム組成物が得られる。
久変形性に優れたトレッドゴム組成物が得られる。
【図１】 特殊シリカ量と圧縮永久歪率の関係を示すグ
ラフである。
ラフである。
【図２】 特殊シリカ（従来のシリカ）量と引張強さ、
引裂強さおよび耐カット指数の関係を示すグラフであ
る。
引裂強さおよび耐カット指数の関係を示すグラフであ
る。
Claims (2)
- 【請求項１】 基材ゴム１００重量部に対し、平均粒径
が１０〜３０μmでかつ比表面積が４００〜７００m2／g
であるゾルゲル法により製造された球状シリカを８〜２
２重量部含有するトレッドゴム組成物。 - 【請求項２】 さらに０.４〜１.３重量部の加硫剤およ
び１.２〜２.２重量部の加硫促進剤を含有し、加硫剤の
含有量が加硫促進剤の含有量よりも少ない請求項１記載
のトレッドゴム組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4271393A JP2591569B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | トレッドゴム組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4271393A JP2591569B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | トレッドゴム組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06116440A true JPH06116440A (ja) | 1994-04-26 |
| JP2591569B2 JP2591569B2 (ja) | 1997-03-19 |
Family
ID=17499443
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4271393A Expired - Fee Related JP2591569B2 (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | トレッドゴム組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2591569B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01111114A (ja) * | 1987-10-23 | 1989-04-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 予混合バーナ |
| JPH1111114A (ja) * | 1997-03-14 | 1999-01-19 | Pirelli Coordinamento Pneumatici Spa | 車両の車輪用タイヤ及びタイヤの温度の制御方法並びにタイヤの製造方法 |
| US6313220B1 (en) | 2000-03-03 | 2001-11-06 | Thierry Florent Edme Materne | Preparation of reinforced elastomer, elastomer composite, and tire having component thereof |
| US6359034B1 (en) | 2000-03-09 | 2002-03-19 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Preparation of elastomer reinforced with in situ formed silica and tire having component thereof |
| JP2009029884A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP4271393A patent/JP2591569B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01111114A (ja) * | 1987-10-23 | 1989-04-27 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 予混合バーナ |
| JPH1111114A (ja) * | 1997-03-14 | 1999-01-19 | Pirelli Coordinamento Pneumatici Spa | 車両の車輪用タイヤ及びタイヤの温度の制御方法並びにタイヤの製造方法 |
| US6313220B1 (en) | 2000-03-03 | 2001-11-06 | Thierry Florent Edme Materne | Preparation of reinforced elastomer, elastomer composite, and tire having component thereof |
| US6359034B1 (en) | 2000-03-09 | 2002-03-19 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Preparation of elastomer reinforced with in situ formed silica and tire having component thereof |
| JP2009029884A (ja) * | 2007-07-25 | 2009-02-12 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤ用ゴム組成物および空気入りタイヤ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2591569B2 (ja) | 1997-03-19 |
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Legal Events
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