JPH06116144A - アルコール性肝障害予防用組成物 - Google Patents
アルコール性肝障害予防用組成物Info
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- JPH06116144A JPH06116144A JP29191292A JP29191292A JPH06116144A JP H06116144 A JPH06116144 A JP H06116144A JP 29191292 A JP29191292 A JP 29191292A JP 29191292 A JP29191292 A JP 29191292A JP H06116144 A JPH06116144 A JP H06116144A
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Abstract
ヒドの量を低く保つアルコール性肝障害予防剤を提供す
る。 【構成】プロリンまたはリジンを含有することを特徴と
するアルコール性肝障害予防用組成物を提供する。
Description
防用組成物に関し、更に詳しくは、プロリンまたはリジ
ンを含有することを特徴とするアルコール性肝障害予防
用医薬組成物またはアルコール性肝障害予防用食品に関
する。
による酔いは、その中に含まれているアルコールによる
ものである。胃や小腸で体に吸収されたアルコールは、
血液の流れに乗って脳に達し、脳の中枢神経に対して、
ちょうど麻酔剤や睡眠薬のように働きかける。つまり脳
の働きが鈍くなって麻ひしてしまい、気分がリラックス
した状態になる。
ルフィラムなど)というものはどうしても酒を止められ
ないアルコール依存症の治療に使われている。このジス
ルフィラムは、アセトアルデヒドデヒドロゲナーゼ(A
LDH)を抑制するので、アセトアルデヒドが体内に蓄
積され、悪酔い状態になり、お酒を飲みたくなくなる。
ど)も1985年、井上によって発表された。
ドロゲナーゼ(ADH)を抑制し、アセトアルデヒドが
少しずつしか生じないので、悪酔いの症状を引き起こさ
ない。そのかわり、アルコールはそれだけ体内に少し長
く残ることになる。
ニンとオルニチンを用いた抗アルコール性肝障害組成
物、特開昭61−134313号公報にはアラニンを有
効成分とするアルデヒドの毒性抑制剤の開示がある。
ールの代謝経路に着目し、より安全なアルコール性肝障
害予防剤の開発を目的とした。
トアルデヒドが少しずつしか生じないようにするか、ま
たは、肝臓中におけるアセトアルデヒドの代謝を迅速に
おこなうようにして 体内のアセトアルデヒド毒性の低
減を図ったアルコール性肝障害予防剤の開発を目的とし
た。
題を解決するために、既知のアミノ酸類をラットのアル
コール嗜好性の影響から、鋭意検討した結果、プロリン
がメチルピラゾールのアルコール代謝に対する作用とよ
くにていることを見いだし、また、リジンがアセトアル
デヒドの代謝を有意に促進することを見いだし、その知
見に基づき本発明を完成した。
とするアルコール性肝障害予防用組成物及びリジンを含
有することを特徴とするアルコール性肝障害予防用組成
物である。
リンの摂取により、血中アルコールの濃度が持続し、気
分がリラックス状態になり、しかも悪酔いを引き起こす
アセトアルデヒドの出現がアルコールのみ摂取の場合の
ように急激な上昇はみられず、低いレベルで徐々に出現
するので、気分良くアルコールを飲み続けられる。
ることができる。
アルデヒドの代謝が促進され、酔いにくい、いわゆるア
ルコールに強くなるタイプの薬剤と考えられる。
健康成人一日300mg〜5,000mg、好ましくは
450mg〜2,000mgである。
0mg〜5,000mg、好ましくは500mg〜2,
000mgである。
には、DL―塩化カルニチンの様に、アセトアルデヒド
の酸化物である酢酸を除去しうる物質を共存させると相
乗効果が期待できる。
まあるいは必要に応じて他の公知の添加剤、例えば、賦
形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、坑酸化剤、コーティン
グ剤、着色剤、橋味橋臭剤、界面活性剤、可塑剤などを
混合して常法により、顆粒剤、散剤、カプセル剤、錠
剤、ドライシロップ剤、液剤などの経口製剤とすること
ができる。
キシリトール、ソルビトール、ブドウ糖、白糖、乳糖、
結晶セルロース、結晶セルロース・カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、りん酸水素カルシウム、コムギデ
ンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、バレイ
ショデンプン、カルボキシメチルスターチナトリウム、
デキストリン、αーシクロデキストリン、βーシクロデ
キストリン、カルボキシビニルポリマー、軽質無水ケイ
酸、酸化チタン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、
ポリエチレングリコール、中鎖脂肪酸トリグリセリドな
どが挙げられる。
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセ
ルロースナトリウム、クロスカルメロースナトリウム・
A型(アクチゾル)、デンプン、結晶セルロース、ヒド
ロキシプロピルスターチ、部分アルファー化デンプンな
どが挙げられる。
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース、ポリビニールピロリドン、ゼラチ
ン、アラビアゴム、エチルセルロース、ポリビニルアル
コール、プルラン、アルファー化デンプン、寒天、タラ
ガント、アルギン酸ナトリウムアルギン酸プロピレング
リコールエステルなどが挙げられる。
ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸ポリオキシル、セタノール、タルク、硬化
油、ショ糖脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、
マイクロクリスタリンワックス、ミツロウ、サラシミツ
ロウなどが挙げられる。
ロキシトルエン(BHT)、没食子酸プロピル、ブチル
ヒドロキシアニソール(BHA)、α−トコフェロー
ル、クエン酸などが挙げられる。
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート、
カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セル
ロース、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテー
ト、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネー
ト、メタアクリル酸コポリマー、セルロースアセテート
トリメリテート(CAT)、ポリビニルアセテートフタ
レート、セラックなどが挙げられる。
化チタンなどが挙げられる。
酸、アスコルビン酸、メントールなどが挙げられる。
エチレン硬化ヒマシ油、モノステアリン酸グリセリン、
モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビ
タン、モノラウリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリソルベ
ート類、ラウリル硫酸ナトリウム、マクロゴール類、シ
ョ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。
リアセチン、セタノールなどが挙げられる。
活性成分、ミネラル、ビタミン、ホルモン、栄養成分、
香料などを混合することにより、嗜好性をもたせること
もできる。
される添加物はいずれも、一般的に用いられるものが使
用できる。
ドの好ましくない作用を予防するため、アルコール飲料
摂取の前、中に予防的に用いられる。
の好ましくない作用を予防するため、アルコール飲料摂
取の前、中、後に予防的または治療的に用いられる。
の生成を押え肝臓障害、悪酔いを防止する。一方リジン
は、体内のアセトアルデヒドの濃度を抑制するので悪酔
い、肝臓障害を防止できる。
的に説明する。
メントールを混合し、造粒機にて攪拌下加熱造粒した。
冷却後、粒度500μ以下に分離し、次いで軽質無水ケ
イ酸を加え、混合し分包(1.0g)して顆粒剤を得
た。
ルニチンに硬化油およびL―メントールを混合し、造粒
機にて攪拌下加熱造粒した。冷却後、粒度500μ以下
に分離し、次いで軽質無水ケイ酸を加え、混合し分包
(1.0g)して顆粒剤を得た。
ンク剤を調製した。
8週令)を1群6匹もちいた。 (実験群)表1に示したごとく、エタノール非投与群
(コントロール群)とエタノール投与群に分け、エタノ
ール投与群には別に飲水の違いによって、蒸留水(エタ
ノール群)、プロリン水溶液(Pro.群)、リジン水
溶液(Lys.群)、4群をつくり実験に用いた。
ル投与群には最初の4週間は0.6g/日、次の8週間
は1.08g/日のエタノールを胃ゾンデで強制投与し
た。投与は毎日朝晩1回ずつ行い、1回の投与容量が3
mlとなるように蒸留水でうすめ調整した。
ir fed.で飼育した。また、エタノールは1gあたり
7.1Kcalの熱量をもっているので、エタノール非投与
群とのカロリー摂取に不均衡を防ぐため、エタノール非
投与群には投与エタノール相当量のカロリーを増加して
与えた。
後0.54gのエタノールを全群のラットに投与し、血
中エタノール及びアセトアルデヒド濃度の経時変化並び
に血中トランスアミナーゼ活性を測定した。
は、エタノール投与後15分、30分、1時間、2時
間、4時間、6時間、12時間後に採血し、ベリンガー
・マンハイム山之内株式会社のF―キットで測定した。
後に採血し、血中トランスアミナーゼ活性を測定した。
測定は、和光純薬のトランスアミナーゼCIIテストを
用いた。
したが、各群間で有意な変化は認められなかった。
図3、図4に示した。
図5、図6、図7に示した。
表2に示した。
たコントロール群とエタノール群の相関図である。
たコントロール群とPro群の相関図である。
たコントロール群とLys群の相関図である。
を示したコントロール群とエタノール群の相関図であ
る。
を示したコントロール群とLys群の相関図である。
を示したコントロール群とLys群の相関図である。
Claims (2)
- 【請求項1】プロリンを含有することを特徴とするアル
コール性肝障害予防用組成物。 - 【請求項2】リジンを含有することを特徴とするアルコ
ール性肝障害予防用組成物。
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-
1992
- 1992-10-07 JP JP29191292A patent/JP3479986B2/ja not_active Expired - Fee Related
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