JPH06115345A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH06115345A
JPH06115345A JP26393692A JP26393692A JPH06115345A JP H06115345 A JPH06115345 A JP H06115345A JP 26393692 A JP26393692 A JP 26393692A JP 26393692 A JP26393692 A JP 26393692A JP H06115345 A JPH06115345 A JP H06115345A
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JP
Japan
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air
blowing
outlet
opening
vehicle
Prior art date
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Application number
JP26393692A
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English (en)
Inventor
Yasushi Yamanaka
康司 山中
Takashi Tanaka
尚 田中
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調モードに応じて、積極的に車室内の空気
流の制御を行うことによって、快適な車室内環境を提供
する。 【構成】 急速冷房時、および冷房時は、車室内の前部
(フェイス吹出口13)および天井(上部吸込兼吹出口
35)から冷風を吹き出させ、後部吸込口34から吸込
むことにより、車室内を均一にかつ効率的に冷房するこ
とができる。また、除湿、暖房時は、外気を前部(フェ
イス吹出口13およびデフロスタ吹出口14)から吹き
出させ、この外気を天井(上部吸込兼吹出口35)およ
び後部吸込口34から吸い込ませることにより、外気が
フロントガラスおよび車室内上部を流れる。同時に、内
気を吸い込んで加熱してフット吹出口19から温風を吹
き出させ、この内気循環によって乗員の足元を暖房す
る。これによって、窓ガラスの曇りを抑え、効率的に頭
寒足熱を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車室内の上部より空気
の吹出し、あるいは吸込みを行う上部吸込兼吹出口を備
えた車両用空気調和装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車室内の上部に空気の吹出しおよび吸込
みを行う技術として、特開昭59−137212号公報
に開示された技術が知られている。この技術は、例えば
冷房運転時は、車室内後部の後部吸込口から車室内空気
を吸込み、車両天井の上部吸込兼吹出口から冷却した空
気を吹出し、車室内の空気が煙草の煙等で汚れている場
合は上部吸込兼吹出口より車室内の空気を吸込み、車室
内後部の吹出口より浄化した空気を吹き出させるもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の装置では、一方
より車室内空気を吸込み、他方で吹き出すことによる車
室内の気流制御であったため、車室内の一部で空気が循
環するのみで、車室内全体の空気流を積極的に制御する
ものではなかった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、車室内全体の空気流を積極的に制
御することのできる車両用空気調和装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空気調和
装置は、車室内の前部より空気を吹き出す前部吹出口、
車室内の後部より空気を吸い込む後部吸込口、および車
室内の上部より空気の吸込みおよび吹出しを行う上部吸
込兼吹出口を備えるとともに、空調モードに応じて、前
記前部吹出口からの空気の吹き出し状態、前記後部吸込
口での空気の吸込み状態、前記上部吸込兼吹出口での空
気の吸込みあるい吹出し状態を切替る吹出モード切替手
段を備えた技術的手段を採用した。
【0006】
【発明の作用】吹出モード切替手段は、手動操作により
あるいは自動的に設定された空調モードに応じて、吹出
モード切替手段が吹出口および吸込口の選択を行う。例
えば、吹出モード切替手段によって、吹出口に前部吹出
口、吸込口に後部吸込口と上部吸込兼吹出口を選択する
と、車室内前部より吹き出された空気が、車室内の上部
および後部で吸い込まれるため、特に室内の上半分の空
気流の流れが大変スムーズになる。また、吹出モード切
替手段によって、吹出口に前部吹出口と上部吸込兼吹出
口、吸込口に後部吸込口を選択すると、車室内前部と室
内上部から空気が吹き出され、その空気が車室内の後部
へ流れるため、車室内全体に吹き出された空気が行き渡
る。
【0007】
【発明の効果】本発明の車両用空気調和装置は、上記の
作用で示したように、吹出口と吸込口とを車室内の前
部、上部、後部で切り替えることにより、積極的に車室
内の空気流の制御を行うことができる。つまり、本発明
によって、空調モードに応じた適切な車室内の気流制御
を行うことができる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の車両用空気調和装置を、図に
示す一実施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図11は本発明の実施例を
示すもので、図1は車両用空気調和装置の概略構成図で
ある。車両用空気調和装置は、車室内のフロントダッシ
ュボード内に設置されるフロントユニット2と、リヤト
レイボードの下に設置されるリヤユニット3とを備え
る。
【0009】フロントユニット2は、主に冷風を吹き出
す第1空気通路4と、主に温風を吹き出す第2空気通路
5との2つの空気通路を備える。第1空気通路4は、上
流端部に内外気切替手段6を備える。この内外気切替手
段6は、内気(車室内空気)を導入する内気導入口7
と、外気(車室外空気)を導入する外気導入口8とを備
え、一方を内外気切替ダンパ9で塞ぐことにより、内気
あるいは外気が第1空気通路4内に導入される。第1空
気通路4の内部には、上流より下流に向かって第1送風
機10、冷却手段11、第1加熱手段12が順次設けら
れ、下流端部にフェイス吹出口13とデフロスタ吹出口
14が設けられている。第1送風機10は、第1空気通
路4を介して車室内に空気流を生じさせる。冷却手段1
1は、冷凍サイクル15(図4参照)の冷媒蒸発器で、
第1空気通路4を通過する空気が全て通過するように設
置されている。第1加熱手段12は、エンジン冷却水
(温水)を熱源とするヒータコア16、このヒータコア
16をバイアスさせる第1バイパス通路17、ヒータコ
ア16を通過する空気と第1バイパス通路17を通過す
る空気との割合を調節して温度調節を行う第1エアミッ
クスダンパ18からなる。フェイス吹出口13は乗員の
頭胸部へ主に冷風を吹き出すもので、デフロスタ吹出口
14は、フロントガラスへ向けて主に温風を吹き出すも
のである。このフェイス吹出口13およびデフロスタ吹
出口14は、後述するフット吹出口19とともに、車室
内の前部より空気を吹き出す本発明の前部吹出口であ
る。そして、第1空気通路4内には、フェイス吹出口1
3およびデフロスタ吹出口14への空気流量を調節する
フェイスダンパ20、デフロスタダンパ21が設けられ
ている。
【0010】第2空気通路5は、上流端部に内気を導入
する内気導入口22のみを備える。また、第2空気通路
5の内部には、下流に向かって第2送風機23、第2加
熱手段24が順次設けられ、下流端部にフット吹出口1
9が設けられている。第2送風機23は、第2空気通路
5を介して車室内に空気流を生じさせる。第2加熱手段
24は、第1加熱手段12と共通のヒータコア16、こ
のヒータコア16をバイパスさせる第2バイパス通路2
5、ヒータコア16を通過する空気と第2バイパス通路
25を通過する空気との割合を調節して温度調節を行う
第2エアミックスダンパ26からなる。フット吹出口1
9は乗員の足元へ主に温風を吹き出すものである。ま
た、第2空気通路5内には、フット吹出口19への空気
流量を調節するフットダンパ27が設けられている。
【0011】リヤユニット3は、本体30と、車室内後
部の空気の吸込みを行うためのリヤダクト31と、車室
内の天井に延びて車室内の上部の空気の吸込みおよび吹
出しを行うための天井ダクト32と、車室外へ空気の排
出を行うための排出ダクト33とから構成される。リヤ
ダクト31は、リヤトレイに設けられた後部吸込口34
から車室内後部の空気を吸込んで本体30へ導くダクト
である。天井ダクト32は、図2に示すように、リヤト
レイの両側より天井の両側を通ってフロントガラスの上
部へ延びるダクトで、フロントガラスの上部と天井の両
側部に、空気の吸込みおよび吹出しを行う上部吸込兼吹
出口35を備える。
【0012】本体30を図3に示す。本体30は、リヤ
ダクト31と連通する第1リヤ通路36と、天井ダクト
32と連通する第2リヤ通路37と、第1リヤ通路36
または第2リヤ通路37の一方あるいは両方を選択して
第3送風機38に導く第1切替ダンパ39と、排出ダク
ト33と連通する第3リヤ通路40と、第3送風機38
の発生する空気流を第2リヤ通路37または第3リヤ通
路40へ切り替えて導く第2切替ダンパ41とから構成
される。また、第1リヤ通路36と第2リヤ通路37に
は、共通の第3熱交換器42が配置されている。この第
3熱交換器42は、フロントユニット2に搭載される冷
媒蒸発器(冷却手段11)と同一の冷凍サイクル15の
構成部品である。なお、図3のa1 位置に第1切替ダン
パ39が設定されることにより、第3送風機38は第1
リヤ通路36(リヤダクト31)のみから空気吸引し、
b1 位置に第1切替ダンパ39が設定されることによ
り、第3送風機38は第1リヤ通路36(リヤダクト3
1)と第2リヤ通路37(天井ダクト32)の両方から
空気を吸引する。また、図3のa2 位置に第2切替ダン
パ41が設定されることにより、第3送風機38から吹
き出される空気を第2リヤ通路37(天井ダクト32)
へ導き、b2 位置に第2切替ダンパ41が設定されるこ
とにより、第3送風機38から吹き出される空気を第3
リヤ通路40(排出ダクト33)へ導く。つまり、第1
切替ダンパ39をa1 位置、第2切替ダンパ41をa2
位置に設定することにより、実線矢印Aに示す空気流路
が形成され、第1切替ダンパ39をb1 位置、第2切替
ダンパ41をb2 位置に設定することにより、破線矢印
Bに示す空気流路が形成される。
【0013】本実施例の冷凍サイクル15を、図4を用
いて説明する。冷凍サイクル15は、冷媒圧縮機45、
冷媒凝縮器46、レシーバ47、減圧装置48、上述の
冷媒蒸発器(冷却手段11)からなる周知の冷凍サイク
ル15の他に、冷媒流路の切替によって冷媒凝縮器ある
いは冷媒蒸発器として作動する第3熱交換器42、およ
び補助減圧装置49を備えるものである。この冷媒流路
の切替を行う切替弁50を、図5および図6を用いて説
明する。切替弁50は、ハウジング51内に収納された
ロータリーバルブ52をモータ53で回転させること
で、ハウジング51に設けられた各出入口50a〜50
fが、次の冷房系と暖房系に切り替えられる。切替弁5
0が冷房系に切り替えられると、冷媒の流れは、50a
→50bと50c→50e→第3熱交換器42→50f
→50dへ流れ、第3熱交換器42は冷媒蒸発器として
作動する。また、暖房系に切り替えられると、冷媒の流
れは、50a→50e→第3熱交換器42→50f→5
0bと50c→50dへ流れ、第3熱交換器42は冷媒
凝縮器(過冷却器)として作動する。
【0014】第1送風機10、第2送風機23、第3送
風機38、内外気切替ダンパ9、第1エアミックスダン
パ18、第2エアミックスダンパ26、フェイスダンパ
20、デフロスタダンパ21、フットダンパ27、第1
切替ダンパ39、第2切替ダンパ41を駆動する各アク
チュエータ、冷媒圧縮機45の電磁クラッチ54、切替
弁50のモータ53は、図7に示すように、制御装置5
5によって通電制御される。この制御装置55は、各種
の入力信号とインプットされたプログラムによって各種
アクチュエータを制御して空気調和状態を操作するもの
で、入力信号として、外気温度を検出する外気温センサ
56、日射量を検出する日射センサ57、車室内温度を
検出する室温センサ58、使用者が手動によって車室内
温度を設定するための温度設定器59、オートエアコン
スイッチ60等の信号を入力する。
【0015】そして、制御装置55は、オートエアコン
スイッチ60がONされると、車室内の温度が温度設定器
で設定された温度を維持するように、吹出し温度、風
量、吹出口が自動的に選択制御される。制御装置55
は、オートエアコンを行うために、入力される各信号に
より、目標吹出温度TAOを次式により算出する。
【数1】 TAO=Kset ・Tset −Kr・Tr−Kam・Tam−Ks・Ts+C なお、Kset は温度設定ゲイン、Tset は温度設定器5
9の設定温度信号、Krは内気温度ゲイン、Trは室温
センサ58の温度信号、Kamは外気温度ゲイン、Tamは
外気温センサ56の温度信号、Ksは日射ゲイン、Ts
は日射センサ57の日射信号、Cは補正定数である。そ
して、制御装置55は、算出された目標吹出温度TAO
に従い、図8で決定されるモードが得られるように各ア
クチュエータを制御する。本実施例では、この目標吹出
温度TAOに応じて空調モードが選択されるとともに、
前部吹出口(フェイス吹出口13、デフロスタ吹出口1
4、フット吹出口19)、後部吸込口34および上部吸
込兼吹出口35の吸込みあるい吹出し状態が切替えられ
る。つまり、本発明の吹出モード切替手段は、各種空気
流路の切替ダンパ、およびこれらダンパを制御する制御
装置55よりなる。
【0016】〔実施例の作動〕次に、上記実施例の作動
を簡単に説明する。 「急速冷房運転」炎天下放置後など車室内の温度が設定
温度よりも大変高い場合は、制御装置55で算出される
目標吹出温度TAOが低くなり、図8に示す急速冷房時
の範囲となる。つまり、第1送風機10は大風量ないし
中風量、第2送風機23はOFF 、フェイスダンパ20は
開、デフロスタダンパ21とフットダンパ27は閉、第
1エアミックスダンパ18と第2エアミックスダンパ2
6は全閉(ヒータコア16を閉じる)、内外気切替ダン
パ9は内気導入、第1切替ダンパ39はa1 位置で第2
切替ダンパ41はa2 位置(空気流路は図3の実線矢印
A参照)、第3送風機38は大風量、切替弁50は冷房
系を選択する。すると、図9に示すように、フロントユ
ニット2からは、冷媒蒸発器(冷却手段11)を通過し
た大風量の冷風がフェイス吹出口13から吹き出されて
車室内を急速冷房する他、リヤユニット3の第3熱交換
器42も冷媒蒸発器として作動し、天井の上部吸込兼吹
出口35からも大量の冷風を吹出して、車室内の急速冷
房を行う。なお、フロントユニット2とリヤユニット3
は、ともに内気を吸引して冷却し、再び車室内へ吹き出
す内気循環であるため、車室内を冷房する能力が高い。
また、このモードでは図9に示すように、前席を循環す
る空気流と、後席を循環する空気流とができ、車室内を
均一的、かつ効果的に冷却することができる。
【0017】「通常冷房運転」冷房運転が継続される場
合など、車室内の温度が設定温度よりも僅かに高い場合
は、制御装置55で算出される目標吹出温度TAOが上
記の「急速冷房運転」よりも高くなり、図8に示す冷房
時の範囲となる。つまり、第1送風機10は中風量ない
し小風量、第2送風機23はOFF 、フェイスダンパ20
は開、デフロスタダンパ21とフットダンパ27は閉、
第1エアミックスダンパ18と第2エアミックスダンパ
26は全閉、内外気切替ダンパ9は外気導入、第1切替
ダンパ39はa1 位置で第2切替ダンパ41はa2 位置
(空気流路は図3の実線矢印A参照)、第3送風機38
は小風量、切替弁50は冷房系を選択する。すると、図
10に示すように、フロントユニット2からは、冷媒蒸
発器(冷却手段11)を通過した中風量ないし小風量の
冷風がフェイス吹出口13から吹き出されて車室内を冷
房する他、リヤユニット3の第3熱交換器42も冷媒蒸
発器として作動し、天井の上部吸込兼吹出口35からも
少量の冷風を吹出して、車室内の冷房を行う。なお、フ
ロントユニット2は外気を導入して冷却して車室内へ吹
き出し、車室内に新鮮な空気を導入して必要換気量が確
保される。また、天井の上部吸込兼吹出口35から吹き
出す冷風は、冷房効果が高いため、冷房にかかる動力を
抑えることができるとともに、使用者への使用フィーリ
ングにも優れる。
【0018】「除湿、または暖房運転」車室内の温度が
設定温度よりも低い場合など、制御装置55で算出され
る目標吹出温度TAOが高くなり、図8に示す除湿、暖
房時の範囲となると、第1送風機10および第2送風機
23は小風量ないし大風量、フェイスダンパ20、デフ
ロスタダンパ21、フットダンパ27は開、第1エアミ
ックスダンパ18と第2エアミックスダンパ26は目標
吹出し温度TAOの上昇に応じて開度が大、内外気切替
ダンパ9は外気導入、第1切替ダンパ39はb1 位置で
第2切替ダンパ41はb2 位置(空気流路は図3の破線
矢印B参照)、第3送風機38は小風量ないし大風量、
切替弁50は暖房系を選択する。すると、図11に示す
ように、フロントユニット2の第1空気通路4内に導入
された外気は、冷却手段11によって冷却除湿された後
に、ヒータコア16によって加熱されてフェイス吹出口
13およびデフロスタ吹出口14より吹出される。ま
た、第2空気通路5内に導入された内気は、ヒータコア
16によって加熱されてフット吹出口19より吹き出さ
れる。一方、リヤユニット3内の第3送風機38は、後
部吸込口34と上部吸込兼吹出口35から、車室内の空
気を吸い込んで、排出ダクト33より車外へ排出する。
【0019】このモードは、多少の冷房、または除湿の
時は、冷凍サイクル15を作動させるが、車外から導入
された外気が第1空気通路4内でで除湿、冷房され、一
部はデフロスタ吹出口14から吹き出され、その空気が
天井の上部吸込兼吹出口35から吸い込まれる。このた
め、確実に湿度の低い空気がフロントガラスに当たり、
フロントガラスに曇りは発生しない。また、フェイス吹
出口13から吹き出される残りの空気は、車室内の上部
を通り、天井やリヤから吸入されるため、車室内上部は
新鮮な外気となり、乗員にとっては快適となる。一方、
リヤユニット3に吸入された比較的に冷たい空気によっ
て、リヤの第3熱交換器42が冷却され、外気へ放出さ
れる。つまり、冷媒凝縮器46を通過した冷媒が第3熱
交換器42で過冷却され、結果的に省動力となる。ま
た、フロントユニット2の第2空気通路5は、内気循環
によって乗員の足元を暖房を行うため、暖房能力が増加
する。以上示したように、このモードでは、空気流の制
御によって確実にフロントガラスの曇りを防いで、頭寒
足熱を行うとともに、動力の消費を抑えることができ
る。
【0020】〔実施例の効果〕本実施例では、上記の作
用で示したように、急速冷房モード、および冷房モード
では空気流を制御して車室内全体を均一に冷房し、除
湿、暖房モードでは空気流を制御して、窓ガラスの曇り
を防ぎ、頭寒足熱を確実に行わせることができる。つま
り、このように、空調モードに応じて、積極的に車室内
の空気流の制御を行うことによって、快適な車室内環境
を乗員に提供できる。
【0021】〔変形例〕上記の実施例では、上部吸込兼
吹出口を天井の隅部分に設けた例を示したが、天井全体
に設けるなど限定されるものではない。フロントユニッ
トは、2つの空気通路を有する例を示したが、1つの空
気通路で空気調和を行うユニットを用いても良い。ま
た、フロントユニットとリヤユニットとを別々に配置し
た例を示したが、一体化しても良い。ロータリーバルブ
をモータで回転する切替弁を例に示したが、電磁弁を組
み合わせるなど、他の構成の切替手段を用いても良い。
暖房時に上部吸込兼吹出口から車室内の空気を吸い込ん
だ例を示したが、急速暖房時など、後部吸込口より吸引
した空気を吹き出させたり、温風を吹き出させるように
設けても良い。本実施例では、各吹出モードを自動的に
設定される例を示したが、各吹出モードを使用者が選択
できるように設けても良い(この場合は、各種空気流路
切替ダンパと選択手段とで吹出モード切替手段が構成さ
れる)。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用空気調和装置の概略構成図である。
【図2】天井ダクトを示す斜視図である。
【図3】リヤユニットの本体の断面図である。
【図4】冷凍サイクルの冷媒回路図である。
【図5】切替弁の分解図である。
【図6】切替弁の断面図である。
【図7】制御装置のブロック図である。
【図8】目標吹出温度と空調装置各部の作動の関係を示
す関係図である。
【図9】急速冷房モードの作動説明図である。
【図10】冷房モードの作動説明図である。
【図11】除湿、暖房モードの作動説明図である。
【符号の説明】
13 フェイス吹出口(前部吹出口) 14 デフロスタ吹出口(前部吹出口) 19 フット吹出口(前部吹出口) 34 後部吸込口 35 上部吸込兼吹出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の前部より空気を吹き出す前部吹
    出口、車室内の後部より空気を吸い込む後部吸込口、お
    よび車室内の上部より空気の吸込みおよび吹出しを行う
    上部吸込兼吹出口を備えるとともに、 空調モードに応じて、前記前部吹出口からの空気の吹き
    出し状態、前記後部吸込口での空気の吸込み状態、前記
    上部吸込兼吹出口での空気を吸込みあるい吹出し状態を
    切替る吹出モード切替手段を備えた車両用空気調和装
    置。
JP26393692A 1992-10-01 1992-10-01 車両用空気調和装置 Pending JPH06115345A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5771702A (en) * 1996-01-11 1998-06-30 Denso Corporation Air conditioner for vehicle
US6598665B2 (en) * 1999-03-31 2003-07-29 Valeo Climate Control, Inc. Climate control for vehicle

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