JP3303522B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3303522B2 JP11513594A JP11513594A JP3303522B2 JP 3303522 B2 JP3303522 B2 JP 3303522B2 JP 11513594 A JP11513594 A JP 11513594A JP 11513594 A JP11513594 A JP 11513594A JP 3303522 B2 JP3303522 B2 JP 3303522B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸込んだ外気及び内気
を所定の空調状態で車室内に送風する車両用空調装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用空調装置では、夏期は
車室内の内気を循環させて冷却する内気モードで使用
し、冬季或いは定常時(all season)は外気モードで使
用するのが一般的である。
【0003】ところで、空調装置により一旦冷却或いは
暖めた空気を換気により車室外に排気してしまうのは、
損失が大きく省エネルギーに反するため、常に内気を空
調して循環する構成が考えられており、その一例とし
て、外気と内気とを半分ずつ完全に混ぜて送風する半内
気モードが提案されている。
【0004】一方、空調装置として、さらに換気損失を
低減した上下二層ユニットが開発されており、出願人
は、先に特願平5−41507号のものを出願した。こ
のものは、車室内への送風空気が通過するダクト内を上
下に仕切ることにより上下二層通路を形成し、防曇及び
乗員のリフレッシュ感の維持のために上層通路に吸込ん
だ外気を空調して乗員の上半身に送風すると共に、乗員
の足元暖房のために下層通路に吸込んだ内気を暖めて乗
員の足元に送風するようにしている。このような上下二
層ユニットによれば、上述した半内気式のものに比べ
て、乗員の送風部位に対応して外気若しくは内気を独立
して空調して送風することができるので、車室内への送
風空気に対する空調量を抑制でき、もってエネルギ効率
を向上することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記半
内気モード及び上下二層ユニットによる外気及び内気の
独立空調方式においても、常に内気を空調装置に吸込む
構成であるので、車室内には空調装置から送風された空
気が空調装置に戻るという内気流を生じている。このた
め、外気モードのみの場合と比べると、乗員に対する送
風空気の到達性が悪化して、空調制御にかかわらず乗員
が不快と感じる虞がある。
【0006】ここで、図11は外気モード時の車室内へ
の送風空気の流れを示し、図12は上下二層ユニットを
使用したときの車室内への送風空気の流れを示してい
る。これらの図11及び図12から分るように、上下二
層ユニットを用いた場合には、外気モード時に比べて、
前席の乗員の上半身に対する冷気(外気)の到達性が悪
化すると共に、乗員の足元に対する暖気(内気)の到達
性が悪化している。また、図13は、後席の乗員の足元
に送風するためのダクトが設けられた構成における車室
内の送風空気の流れを示しているが、この場合にも、前
席及び後席の乗員の足元に対する送風空気の到達性が悪
化している。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、吸込んだ外気及び内気を所定の空調状
態で車室内に送風する構成において、乗員に対する送風
の到達性が悪化してしまうことを防止することができる
車両用空調装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の車両用空調装置
は、吸込んだ車室外の外気及び車室内の内気を所定の空
調状態で車室内に送風する送風手段を設け、この送風手
段の空調状態を制御する空調制御手段を設け、前記送風
手段への吸込量に対する内気割合が大きくなる程、前記
送風手段による車室内への送風量が増大するように補正
する送風量補正手段を設けたものである。
【0009】上記構成において、前記送風量補正手段
を、前記送風手段が乗員の上半身に送風するように設定
されたときに補正を実行するようにしてもよい。
【0010】また、前記送風量補正手段を、前記送風手
段が乗員の足元に送風するように設定されたときに補正
を実行するようにしてもよい。
【0011】また、前記送風手段を、吸込んだ内気を前
席の乗員の足元に送風すると共に案内通路を通じて後席
の乗員の足元に送風するように設けると共に、前記送風
量補正手段を、前記送風手段への吸込量に対する内気割
合が大きくなる程、前記送風手段による前記案内通路を
通じた送風量を増大するように補正するようにしてもよ
い。
【0012】また、前記送風手段を、外気を車室内に送
風する第1の送風通路と内気を車室内に送風する第2の
送風通路とを独立に設けるようにしてもよい。
【0013】
【作用】請求項1記載の車両用空調装置の場合、送風制
御手段は送風手段を制御することにより吸込んだ車室外
の外気及び車室内の内気を所定の空調状態で車室内に送
風する。このとき、送風手段への吸込量に対する内気割
合が大きくなる程、乗員に対する送風空気が送風手段に
吸込まれてしまうので、乗員に対する到達性が悪化する
ようになる。
【0014】そこで、送風量補正手段は、送風手段への
吸込量に対する内気割合が大きくなる程、送風手段によ
る車室内への送風量が増大するように補正するので、送
風手段への吸込量に対する内気割合が増大するにかかわ
らず乗員に確実に送風することができる。
【0015】請求項2記載の車両用空調装置の場合、送
風手段が乗員の上半身に送風するように設定されたとき
は、送風手段への吸込量に対する内気割合が大きくなる
程、乗員の上半身に対する送風の到達性が悪化するよう
になる。
【0016】そこで、送風量補正手段は、送風手段が乗
員の上半身に送風するように設定されたときに補正を実
行するので、送風手段への吸込量に対する内気割合にか
かわらず乗員の上半身に確実に送風することができる。
【0017】請求項3記載の車両用空調装置の場合、送
風手段が乗員の足元に送風するように設定されたとき
は、送風手段への吸込量に対する内気割合が大きくなる
程、乗員の足元に対する送風の到達性が悪化するように
なる。
【0018】そこで、送風量補正手段は、送風手段が乗
員の足元に送風するように設定されたときに補正を実行
するので、送風手段への吸込量に対する内気の割合にか
かわらず乗員の足元に確実に送風することができる。
【0019】請求項4記載の車両用空調装置の場合、送
風手段は、吸込んだ内気を前席の乗員の足元に送風する
と共に案内通路を通じて後席の乗員の足元に送風する。
このとき、内気が案内通路を通過する際に圧力損失を生
じて後席の乗員に対する送風の到達性が悪化する。
【0020】そこで、送風量補正手段は、送風手段への
吸込量に対する内気割合が大きくなる程、案内通路を通
じた送風量を増大するように補正するので、案内通路に
よる圧力損失にかかわらず後席の乗員の足元に確実に送
風することができる。
【0021】請求項5記載の車両用空調装置の場合、送
風手段は、外気を第1の送風通路を通過させる際に空調
して車室内に送風すると共に、内気を第2の送風通路を
通過させる際に空調して送風する。これにより、外気と
内気と独立に空調することができるので、外気と内気と
を混合して空調して送風する構成に比べて、送風空気を
空調するためのエネルギ効率を向上することができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図10を
参照して説明する。図1は上下二層ユニットの車両用空
調装置を概略的に示している。この図1において、送風
手段としての空調ユニット1のダクト2内は上下二層に
仕切られることにより上部に位置する第1の送風通路3
及び下部に位置する第2の送風通路4が夫々形成されて
いる。第1の送風通路3の入口には外気導入口5及び内
気導入口6が夫々形成されていと共に、それらの各導入
口5,6に対応して内外気切替ダンパ7が設けられてい
る。外気導入口5及び内気導入口6の下流側にはブロワ
8が設けられており、そのブロワ8の駆動に応じて外気
導入口5から外気(車室外の空気)若しくは内気(車室
内の空気)が第1の送風通路3に吸込まれるようになっ
ている。この場合、内外気切替ダンパ7は開度が調整さ
れるように設けられており、その開度に応じて第1の送
風通路3に吸込まれる外気量と内気量との割合が調整さ
れる。一方、第2の送風通路4の吸込口には内気導入口
9が設けられており、ブロワ10の駆動に応じて内気が
第2の送風通路4に吸込まれるようになっている。
【0023】各ブロワ8,10の下流側には第1の送風
通路3及び第2の送風通路4の全体を閉鎖するように冷
却手段としてのエバポレータ11が配設されている。こ
のエバポレータ11は冷凍サイクル装置を構成するもの
で、コンプレッサ12の駆動に応じて冷媒が供給される
ことにより所定温度に冷却される。第1の送風通路3に
おいてエバポレータ11の下流側となる部位は第2の送
風通路4側に突出して形成されており、これにより第2
の送風通路4においてエバポレータ11を通過した空気
が第1の送風通路3に流入可能となっている。
【0024】また、エバポレータ11の下流側には第1
の送風通路3の一部及び第2の送風通路4の全体を閉鎖
するように加熱手段としてのヒータコア13が配設され
ている。また、第1の送風通路2においてヒータコア1
3をバスパスする位置にはエアミックスダンパ14が設
けられており、そのエアミックスダンパ14の開度に応
じて第1の送風通路3を通過する空気においてヒータコ
ア13を通過する風量とヒータコア13をバイパスする
風量とが調整される。
【0025】ここで、上記ヒータコア13としては、E
V(電気自動車)車両の場合にはヒートポンプサイクル
のコンデンサが用いられ、ガソリン車両の場合には流調
式ヒータコアが用いられる。
【0026】第1の送風通路3の終端部にはデフロスタ
吹出口15及びフェース吹出口16が形成されていると
共に、各吹出口15,16に対応してデフロスタダンパ
17及びフェースダンパ18が設けられている。また、
第2の送風通路4の終端部にはフット吹出口19が形成
されていると共に、そのフット吹出口19に対応してフ
ットダンパ20が設けられている。フット吹出口19の
下流側にはフロントフット吹出口21が形成されてい
る。また、フット吹出口19には案内通路としてのリア
フットダクト22が接続されており、そのリアフットダ
クト22の終端部にリアフット吹出口23が形成されて
いる。この場合、フロントフット吹出口21の下流側に
は風量割合調整ダンパ24が設けられており、その風量
割合調整ダンパ24の開度に応じてフット吹出口19か
ら吹出された空気のうちフロントフット吹出口21から
吹出される風量とリアフット吹出口23から吹出される
風量が調整される。
【0027】ヒータコア13の下流側には第1の送風通
路3と第2の送風通路4とを仕切るようにデフモードダ
ンパ25が設けられている。このデフモードダンパ25
はデフモードが選択されたときに開放して第2の送風通
路4を第1の送風通路3ひいてはデフロスタ吹出口15
と連通させるようになっている。
【0028】温度設定スイッチ26は、設定された温度
を空調制御手段及び送風量補正手段としての制御装置2
7に出力する。外気温センサ28は、車室外の温度(外
気温)を検出して制御装置27に出力する。内気温セン
サ29は、車室内の温度(内気温)を検出して制御装置
27に出力する。日射センサ30は、車室内に入射した
日射量を検出して制御装置27に出力する。そして、制
御装置27は、設定温度及び吹出モード(デフモード、
フェースモード、フットモード、バイレベルモード)並
びに環境条件に応じてコンプレッサ12を駆動すること
によりエバポレータ11を所定温度に調整すると共にエ
アミックスダンパ14、デフロスタダンパ17、フェー
スダンパ18、フットダンパ20、風量割合調整ダンパ
24の開度を調整する。
【0029】次に上記構成の作用について説明する。図
2は、制御装置27の動作のうち自動空調動作を示し、
他の動作の説明は省略した。この図2において、制御装
置27は、外気温センサ28により検出した外気温度、
内気温センサ29により検出した内気温度、日射センサ
30により検出した日射量及び温度設定スイッチ26に
より設定された設定温度を読取る(ステップS1)。
【0030】続いて、制御装置27は、ステップS1に
よるデータに基づいて車室内への目標吹出温度TAOを演
算すると共に(ステップS2)、目標吹出温度TAOに基
づいて吹出口モード、内外気レベル、ブロワ電圧、エア
ミックスダンパの開度を決定する(ステップS3)。
【0031】ここで、図3は目標吹出温度TAOに対する
吹出口モードを示し、図4は目標吹出温度TAOに対する
内外気切替ダンパ7の開度を示し、図5は目標吹出温度
TAOに対するブロワ電圧を示している。また、目標吹出
温度TAOに対するエアミックスダンパ14の開度は、所
定の演算式を用いて決定する。
【0032】そして、制御装置27は、決定した吹出口
モードがデフモードであったときは(ステップS4)、
設定した空調条件に基づいて空調制御を実行する(ステ
ップS8)。
【0033】また、制御装置27は、決定した吹出口モ
ードがフェースモードであったときは、内外気割合に応
じてブロワレベルを最終的に決定する。つまり、図5に
示すように内気割合が大きくなる程、車室内への全送風
量を大きくように補正する。そして、制御装置27は、
設定した制御内容に基づいて空調制御を実行する(ステ
ップS8)。
【0034】図7はフェースモード時の空調ユニット1
の制御状態を示している。このフェースモードは、乗員
の上半身に温度制御及び湿度制御された空調風を送風す
るモードである。この場合、制御装置27は、コンプレ
ッサ12を必要に応じて駆動することによりエバポレー
タ11を所定温度に冷却する。そして、第1の送風通路
3に吸込まれた外気はエバポレータ11により冷却され
てからエアミックスダンパ14の開度に応じてその一部
がヒータコア13により加熱されることにより空調され
た状態でフェース吹出口16から車室内の乗員の上半身
に送風される。また、第2の送風通路4に吸込まれた内
気の全部はエバポレータ11により冷却されてからヒー
タコア13により加熱されることにより除湿された状態
でフェース吹出口16から車室内の乗員の足元に送風さ
れる。
【0035】ところで、上述したフェースモードにあっ
ては、第2の送風通路4に内気を常に吸込むと共に目標
吹出温度TAOに応じて第1の送風通路3にも内気を吸込
むので、ダクト2に吸込まれる内気量が多くなると、フ
ェース吹出口16から車室内に空調風(外気が主体)を
送風するにしても、その空調風が乗員の上半身に十分に
到達する前にダクト2に吸込まれてしまって空調性能が
低下する虞がある。
【0036】しかしながら、本実施例では、ステップS
6において、フェースモードを実行する際は、ダクト2
に吸込まれる内気割合が大きくなる程、フェース吹出口
16からの送風量を増大するように補正したので、図6
に示すように内気割合の増大にもかかわらず乗員の上半
身に確実に空調風を送風して空調性能を十分に発揮させ
ることができる。
【0037】一方、図2において、制御装置27は、吹
出口モードがフットモード若しくはバイレベルモードで
あったときは、内外気割合に応じてブロワ電圧及び風量
割合調整ダンパ24の開度を決定する。つまり、図8に
示すように内気割合が大きくなる程、全体の送風量を大
きく補正すると共に後席側への送風割合を大きくなるよ
うに補正する。
【0038】図9はバイレベルモード時の空調ユニット
1の制御状態を示している。このバイレベルモードは、
冷気を乗員の上半身に送風すると共に、暖気を乗員の足
元に送風するモードである。この場合、制御装置27
は、コンプレッサ12を基本的には停止している。そし
て、第1の送風通路3に吸込まれた外気は、エアミック
スダンパ14の開度に応じてヒータコア13を通過する
割合が調整されることにより空調されてからフェース吹
出口16から車室内に送風される。また、第2の送風通
路4に吸込まれた内気の大部分はフット吹出口19から
車室内に送風される。
【0039】また、図10はフットモード時の空調ユニ
ット1の制御状態を示している。このフットモードは、
乗員の足元に暖気を送風すると共に窓ガラスに乾いた空
気を送風するモードである。この場合、制御装置27
は、コンプレッサ12を基本的には停止している。そし
て、第1の送風通路3に吸込まれた外気はヒータコア1
3により加熱されてデフロスタ吹出口15から窓ガラス
に送風されると共に、第2の送風通路4に吸込まれた内
気の大部分はヒータコア13で加熱されてフット吹出口
19から車室内に送風される。
【0040】ところで、上述したバイレベルモード若し
くはフットモードにあっては、第2の送風通路4に内気
を常に吸込むと共に目標吹出温度TAOに応じて第1の送
風通路3にも内気を吸込むので、ダク1トに吸込まれる
内気量が多くなると、フロントフット吹出口21及びリ
アフット吹出口23から車室内に暖められた内気を送風
するにしても、その内気が乗員の足元に十分に到達する
前にダクト2に吸込まれてしまって暖房性能が低下する
虞がある。
【0041】しかしながら、本実施例では、ステップS
7において、バイレベルモード若しくはフットモードを
実行する際は、ダクト2に吸込まれる内気割合が大きく
なる程、フロントフット吹出口21及びリアフット吹出
口23からの送風量を増大するようにしたので、図8に
示すように内気割合の増大にもかかわらず乗員の足元に
確実に暖気を送風して暖房性能を十分に発揮させること
ができる。
【0042】また、リアフットダクト22を通じて内気
を後席の乗員の足元に送風する場合には、リアフットダ
クト22による圧力損失により後席側に対する内気の送
風量が低下することから、後席の乗員に対する暖房性能
の低下が顕著となる。この場合、本実施例では、ダクト
2に吸込まれる内気割合が増大する程、後席の送風割合
を増大するようにしたので、内気割合にかかわらず後席
の乗員の足元にも確実に内気を送風して暖房性能を維持
することができる。
【0043】上記構成のものによれば、ダクト2に吸込
んだ車室外の外気及び車室内の内気を空調して車室内に
送風する構成において、ダクト2に吸込まれる吸込量に
対する内気割合が大きくなる程、ダクト2を通じて車室
内に送風される送風量を増大するようにしたので、ダク
トへの吸込量に対する内気の増大にかかわらず車室内へ
の送風量が一定である従来例のものと違って、ダクト2
への吸込量に対する内気割合にかかわらず乗員に対する
送風空気の到達性が悪化することを防止することができ
る。
【0044】また、ダクト2への吸込量に対する内気割
合が増大する程、後席の乗員に対する内気の送風量を増
大するようにしたので、内気割合の増大に伴ってリアフ
ットダクト22を通じた圧力損失が増大するにしても、
後席の乗員に対する暖められた内気の送風量が低下して
しまうことを防止することができる。
【0045】さらに、本発明を上下二層式の空調装置に
適用したので、半内気モードのものに適用した構成に比
べて、送風空気を空調するたるのエネルギ効率を向上す
ることができる。
【0046】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、次のように変形または拡張できる。空調装置と
しては、第1の送風通路3のみにエバポレータ11が位
置するものであってもよい。空調装置としては、ダクト
2に吸込んだ外気及び内気を完全に混ぜて送風する半内
気モード式であってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の車両用空調装置によれば、以下の効果を奏する。請求
項1記載のものによれば、吸込んだ車室外の外気及び車
室内の内気を空調して車室内に送風する送風手段への吸
込量に対する内気割合が大きくなる程、送風手段による
車室内への送風量を増大するようにしたので、送風手段
への吸込量に対する内気割合にかかわらず乗員に確実に
送風することができる。
【0048】請求項2記載のものによれば、上記制御を
送風手段が乗員の上半身に送風するように設定されたと
きに実行するようにしたので、送風手段への吸込量に対
する内気割合にかかわらず乗員の上半身に確実に送風す
ることができる。
【0049】請求項3記載のものによれば、上記制御を
送風手段が乗員の足元に送風するように設定されたとき
に実行するようにしたので、送風手段への吸込量に対す
る内気割合にかかわらず乗員の足元に確実に送風するこ
とができる。
【0050】請求項4記載のものによれば、送風手段へ
の吸込量に対する内気割合が大きくなる程、送風手段に
よる後席の乗員の足元に送風するための案内通路を通じ
た送風量を増大するようにしたので、案内通路による圧
力損失の増大にかかわらず後席の乗員の足元に確実に送
風することができる。
【0051】請求項5記載のものによれば、外気を車室
内に送風する第1の送風通路と内気を車室内に送風する
第2の送風通路とを独立に設けるようにしたので、送風
空気を空調するためのエネルギ効率を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における全体構成を概略的に
示す図
【図2】制御装置の動作を示すフローチャート
【図3】目標吹出温度に対する吹出口モードを示す図
【図4】目標吹出温度に対するダンパ開度を示す図
【図5】目標吹出温度に対するブロワ電圧を示す図
【図6】内気割合に対する全送風量及び頭部温度を示す
【図7】フェースモード時における空調ユニットの制御
状態を示す概略図
【図8】内気割合に対する全送風量及び後席足元温度を
示す図
【図9】バイレベルモード時における空調ユニットの制
御状態を示す図7相当図
【図10】フットモード時における空調ユニットの制御
状態を示す図7相当図
【図11】従来例における外気モードでの車室内の空調
状態を示す概略図
【図12】内気モードでの車室内の空調状態を示す図1
1相当図
【図13】後席への吹出口を備えた構成における図12
相当図
【符号の説明】
1は空調ユニット(送風手段)、2はダクト、3は第1
の送風通路、4は第2の送風通路、5は外気導入口、6
は内気導入口、7は内外気切替ダンパ、8,10はブロ
ワ、9は内気導入口、11はエバポレータ、12コンプ
レッサ、13はヒータコア、14はエアミックスダン
パ、15はデフロスタ吹出口、16はフェース吹出口、
19はフット吹出口、21はフロントフット吹出口、2
3はリアフット吹出口、24は風量割合調整ダンパ、2
7は制御装置(空調制御手段,送風量補正手段)であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−77011(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101 B60H 1/00 103

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込んだ車室外の外気及び車室内の内気
    を所定の空調状態で車室内に送風する送風手段と、 この送風手段の空調状態を制御する空調制御手段と、 前記送風手段への吸込量に対する内気割合が大きくなる
    程、前記送風手段による車室内への送風量が増大するよ
    うに補正する送風量補正手段とを備えたことを特徴とす
    る車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記送風量補正手段は、前記送風手段が
    乗員の上半身に送風するように設定されたときに補正を
    実行することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装
    置。
  3. 【請求項3】 前記送風量補正手段は、前記送風手段が
    乗員の足元に送風するように設定されたときに補正を実
    行することを特徴とする請求項1記載の車両用空調装
    置。
  4. 【請求項4】 前記送風手段は、吸込んだ内気を前席の
    乗員の足元に送風すると共に案内通路を通じて後席の乗
    員の足元に送風するように設けられ、 前記送風量補正手段は、前記送風手段への吸込量に対す
    る内気割合が大きくなる程、前記送風手段による前記案
    内通路を通じた送風量を増大するように補正することを
    特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記送風手段は、外気を車室内に送風す
    る第1の送風通路と内気を車室内に送風する第2の送風
    通路とを独立に設けられていることを特徴とする請求項
    1乃至4の何れかに記載の車両用空調装置。
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