JP2015145174A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネルギーと快適性とを両立させることを目的とする。
【解決手段】予め定めた特定席及び非特定席を含む複数の席へ空調風を吹き出す複数の吹き出し口44の各々の風量の抑制または送風の停止を行うための吹き出し口切換ダンパ用モータ34と、複数の吹き出し口44から送風するためのブロワモータ22と、特定席を集中的に送風する特定席集中モードにおいて、空調要求が高いと判断される所定条件を満たさない場合に、非特定席へ送風する風量を抑制または送風を停止すると共に総風量を下げて送風するように吹き出し口切換ダンパ用モータ34及びブロワモータ22を制御し、所定条件を満たす場合に、特定席への送風量を増加させる予め定めた送風量増加制御を行うエアコンECU11と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されて、車室内を空調する車両用空調装置に関する。
運転席等の特定の席に集中して空調風を吹き出すことにより、省能力化を図る技術が知られている。
例えば、特許文献1に記載の技術では、空調負荷に応じて運転席への空調風の風量を変更して乗員快適性を向上することが提案されている。具体的には、1席集中スイッチが操作された場合に、空調負荷に応じて、空調風を吹き出す吹き出し口を切替えて、運転席への空調風の風量を変更することにより、乗員快適感の早期向上を実現している。
また、特許文献1に記載の技術では、吹き出し口の風量抑制等によって他の吹き出し口からの風量が変化することを防止するために、総風量を補正することが提案されている。
特開2012−71814号公報
ところで、省エネルギー化の観点から、特定席に集中的に空調風を送風するモードの場合に、非特定席の風量を抑制又は送風を停止し、かつ特許文献1に記載の技術のように、非特定席の風量の減少分、エアコンの総風量を下げて特定席へ送風することが考えられる。
しかしながら、高い空調要求の場合には、総風量を下げることにより、特定席の乗員が不快に感じることがあるため、改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、省エネルギーと快適性とを両立させることを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、予め定めた特定席及び非特定席を含む複数の席へ空調風を吹き出す複数の吹き出し口の各々の風量の抑制または送風の停止を行うための吹き出し駆動部と、前記複数の吹き出し口から送風するための送風駆動部と、前記特定席を集中的に送風する特定席集中モードにおいて、空調要求が高いと判断される所定条件を満たさない場合に、前記非特定席へ送風する風量を抑制または送風を停止すると共に総風量を下げて送風するように前記吹き出し駆動部及び前記送風駆動部を制御し、前記所定条件を満たす場合に、前記特定席への送風量を増加させる予め定めた送風量増加制御を行う制御部と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、吹き出し駆動部では、予め定めた特定席及び非特定席を含む複数の席へ空調風を吹き出す複数の吹き出し口の各々の風量の抑制または送風の停止が行われる。また、複数の吹き出し口からの送風は、送風駆動部によって行われる。
そして、制御部では、特定席を集中的に送風する特定席集中モードにおいて、空調要求が高いと判断される所定条件を満たさない場合に、非特定席へ送風する風量を抑制又は送風を停止すると共に総風量を下げて送風するように吹き出し駆動部及び送風駆動部が制御される。一方、所定条件を満たす場合には、特定席への送風量を増加させる予め定めた送風量増加制御が行われる。
このように制御部の制御を行うことにより、空調要求が高くない場合には、省エネルギー化を図ることができ、空調要求が高い場合には、乗員の早期快適性を確保することができる。従って、省エネルギーと快適性とを両立させることができる。
なお、制御部は、請求項2に記載の発明のように、送風量増加制御として、総風量を増加させるように送風駆動部を制御するようにしてもよい。すなわち、総風量を増加することにより、特定席への送風量を増加させることができる。
また、制御部は、請求項3に記載の発明のように、送風量増加制御として、非特定席へ送風する風量を抑制または送風を停止するように吹き出し駆動部を制御するようにしてもよい。すなわち、非特定席へ送風する風量が抑制または送風が停止された分だけ、特定席への送風量を増加させることができる。
さらに、制御部は、請求項4に記載の発明のように、特定席集中モードとして運転席へ集中して送風する場合、運転席へ集中して送風することにより発生する車室内の空調されていない風の巻き戻りが発生する予め定めた条件が成立した場合に、運転席及び助手席へ集中して送風すると共に総風量を下げて送風するように、吹き出し駆動部及び送風駆動部を制御するようにしてもよい。このように制御することにより、運転席へ集中して送風することにより発生する車室内の空調されていない風の巻き戻りを防止することができ、快適性を確保することができる。
以上説明したように本発明によれば、省エネルギーと快適性とを両立させることができる、という効果がある。
本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の概略構成を示すブロック図である。 吹き出し口の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る車両用空調装置のエアコンECUで行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。 暖房を想定した場合のエアコンECUで行われる処理の流れの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の概略構成を示すブロック図である。
車両用空調装置10は、圧縮機としてのコンプレッサ14、コンデンサ16、エキスパンションバルブ18、及び蒸発器としてのエバポレータ20を含む冷媒の循環路によって冷凍サイクルが構成されている。
コンプレッサ14は、冷媒を圧縮して循環路を循環させる。なお、コンプレッサ14は、車両の動力(エンジン等)を利用して機械的に駆動するようにしてもよいし、電動コンプレッサを適用して車両の動力なしで駆動可能なようにしてもよい。機械的に駆動する場合には動力の伝達有無を行う電磁クラッチによってコンプレッサ14のオンオフを制御する。また、車両の動力をエンジンとしてエンジン停止中にコンプレッサ14をオンする場合にはエンジン始動してからコンプレッサ14をオンすることによりコンプレッサ14を稼働することができる。また、機械的に駆動するコンプレッサを適用する場合には、エンジン等の内燃機関の動力で走行する車両や、エンジンとモータを備えたハイブリッド車両等に車両用空調装置10を搭載することができる。一方、電動コンプレッサを適用する場合には、上記に加えて電気自動車等に車両用空調装置10を搭載することが可能となる。
エバポレータ20は、圧縮されて液化している冷媒を気化することにより、このエバポレータ20を通過する空気(以下、エバポレータ後の空気という)を冷却する。この時、エバポレータ20では、通過する空気を冷却することにより、空気中の水分を結露させるようになっており、これにより、エバポレータ20後の空気が除湿される。
エバポレータ20の上流側に設けられているエキスパンションバルブ18は、液化している冷媒を急激に減圧することにより、冷媒を霧状にしてエバポレータへ供給するようになっており、これによってエバポレータ20での冷媒の気化効率を向上させている。
車両用空調装置10のエバポレータ20は、空調ダクト38の内部に設けられている。この空調ダクト38は、両端が開口しており、一方の開口端には、空気取入口40、42が形成されている。また他方の開口端には、車室内へ向けて開口された複数の吹き出し口44(本実施の形態では一例として44A、44B、44Cを図示)が形成されている。なお、吹き出し口44としては、例えば、ガラスへ向けて吹き出す吹出し口(DEF)、乗員へ向けて吹き出す吹出し口(FACE)、足下へ向けて吹き出す吹出し口(FOOT)等がある。また、各吹き出し口44は、吹き出し口切換ダンパ用モータ34によって開閉される。すなわち、吹き出し口切換ダンパ用モータ34の駆動を制御することにより、吹き出し口44の切り換えや、各吹き出し口44から送風される風量の抑制や送風の停止が制御可能とされている。
空気取入口42は、車両外部と連通し、空調ダクト38内に外気を導入可能となっている。また、空気取入口40は、車室内と連通しており車室内の空気(内気)を空調ダクト38内に導入可能となっている。なお、吹き出し口44は、一例としてウインドシールドガラス(以下、単にガラスと称する)へ向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出し口44A、サイド及びセンタレジスタ吹出し口44B、足下吹出し口44Cとなっている。
空調ダクト38内には、エバポレータ20と空気取入口40、42との間にブロワファン46が設けられている。また、空気取入口40、42の近傍には、モード切換ダンパ48が設けられている。モード切換ダンパ48は、モード切換ダンパ用モータ24等のアクチュエータの作動によって、空気取入口40、42の開閉を行う。
ブロワファン46は、ブロワモータ22の駆動によって回転して、空気取入口40あるいは空気取入口42から空調ダクト38内に吸引する。さらにこの空気をエバポレータ20へ向けて送出する。この時、モード切換ダンパ48による空気取入口40、42の開閉状態に応じて、空調ダクト38内に外気又は内気が導入されるようになっている。すなわち、モード切換ダンパ48によって内気循環モードと外気導入モードが切換えられる。
エバポレータ20の下流には、エアミックスダンパ50及びヒータコア52が設けられている。エアミックスダンパ50は、エアミックスダンパ用モータ36の駆動によって回動してエバポレータ20後の空気の、ヒータコア52を通過する量とヒータコア52をバイパスする量を調整する。ヒータコア52は、エンジン冷却水が循環し、該エンジン冷却水によってエアミックスダンパ50によって案内された空気を加熱する。なお、エンジンを動力としない電気自動車の場合には、ヒータコア52の代わりに電気ヒータ等を用いる。
エバポレータ20後の空気は、エアミックスダンパ50の開度に応じてヒータコア52へ案内されて加熱される。さらに、ヒータコア52によって加熱されていない空気と混合された後に、吹き出し口44へ向けて送出される。車両用空調装置10では、エアミックスダンパ50をコントロールしてヒータコア52により加熱される空気の量を調節することで、吹き出し口44から車室内へ向けて吹き出す空気の温度調整を行う。
各吹き出し口44の近傍には、それぞれに対応して吹出し口切換ダンパ54が設けられている。車両用空調装置10では、これらの吹出し口切換ダンパ54によって吹き出し口44A、44B、44Cを開閉することにより、温度調整した空気を所望の位置から車室内へ吹き出すことができる。
また、車両用空調装置10は、車両用空調装置10の各種制御を行うためのエアコンECU(Electronic Control Unit)11を備えている。エアコンECU11には、上述のブロワモータ22、モード切換ダンパ用モータ24、エアミックスダンパ用モータ36、吹出し口切換ダンパ用モータ34、コンプレッサ14、外気温センサ32、内気温センサ30、日射センサ28、ガラス湿度センサ13、及びガラス温度センサ15が接続されている。
また、エアコンECU11には、車両用空調装置10の温度設定や吹出し口の選択等の車両用空調装置10の各種操作を行うための操作部19が接続されている。本実施の形態では、操作部19には、特定席へ集中的に空調風を送風する特定席集中モードを指示するためのスイッチが設けられている。例えば、運転席の1席へ空調風を集中して送風する1席集中スイッチと、前席(運転席及び助手席)へ空調風を集中して送風する前席集中スイッチと、を有する。
そして、エアコンECU11には、外気温センサ32、内気温センサ30、日射センサ28、ガラス湿度センサ13、及びガラス温度センサ15の検出値が入力され、各センサの検出結果に基づいて操作部19の設定等に応じて車室内の空調制御を行う。なお、ガラス湿度センサ13及びガラス温度センサ15は、それぞれガラスに設けられている。ガラス湿度センサ13は車室内(特にガラス表面付近)の湿度を検出し、ガラス温度センサ15は、ガラス雰囲気温度を検出する。また、ガラス湿度センサ13及びガラス温度センサ15は別々に示すが一体構成としてもよい。
なお、車両の動力をエンジンとする場合、エアコンECU11には、エンジンの動作を制御するエンジンECU12が接続される。この場合には、エンジンECU12に入力されるエンジン冷却水の水温を検出する水温センサ17の検出値がエアコンECU11に入力され、暖房する場合に水温の検出結果に基づいてエンジン始動等を行うようになっている。なお、図1では、エンジンECU12を介して水温センサ17の検出値がエアコンECU11に入力される例を示すが、エアコンECU11に水温センサ17を直接接続するようにしてもよい。
エアコンECU11は、各センサの検出値に基づいて、ブロワモータ22、コンプレッサ14、モード切換ダンパ用モータ24、エアミックスダンパ用モータ36、及び吹き出し口切換ダンパ用モータ34等を制御することにより、車室内の空調を行う。
エアコンECU11が行う各種制御の一例としては、例えば、イグニッションスイッチがオンの際に、各センサの検出結果及び操作部19の設定内容等に基づいて目標吹出し温度を以下の(1)によって求めて、目標吹出し温度になるように空調制御を行う。
Tao=k1・Tset−k2・Ta−k3・Tr−k4・ST+C・・・(1)
ここで、k1、k2、k3、k4、Cはそれぞれ定数を表し、Tsetは設定温度、Trは車室内温度、Taは外気温、STは日射量を表す。
また、エアコンECU11は空調制御を行う際には、目標吹出し温度等に応じてコンプレッサ14をオンオフする制御や、エアミックスダンパ用モータ36の駆動制御、吹き出し口切換ダンパ用モータ34の駆動制御(吹き出し口44の切換制御)、空気取入口40、42の切換制御(内気循環モードや外気導入モードのモード切換制御)等の制御(以下、オートエアコンと称する場合がある。)も行う。なお、空気取入口40、42の切換制御や、コンプレッサ14のオンオフ等は、乗員が操作部19を操作して手動で行うことも可能とされている。コンプレッサ等を手動で動作させる場合をマニュアルエアコンと称する場合がある。
オートエアコンの際の上記各種制御は、ニューラルネットワーク等を使用した周知の技術を用いて行われる。例えば、ニューラルネットワークは「入力層」「中間層」「出力層」の各ニュ−ロンによって構成され、入力層はスイッチや各センサ出力などによる外気温・日射量・室温などの情報を入力処理し、中間層に出力する。中間層はこれを基に各ニュ−ロンの結び付きの強さ(重み付け)を調整する。出力層はその総和を必要吹き出し温度・日射補正・目標風量・吹き出し口モードの制御量として算出する。これにより、エアコンECU11はニューラルネットワークで算出された各制御量に従い、各種送風モード(後述)を行うために各サーボモーターやブロウモーターなどの制御を行う。
なお、送風モードとしては、例えば、FACEモード、BI−LEVEL(B/L)モード、FOOTモード、FOOT/DEF(F/D)モードを有する。詳細には、FACEモードの場合には、サイド及びセンタレジスタ吹出し口44Bから吹き出す。具体的には、図2に示す矢印A、Bから吹き出す。また、B/Lモードの場合には、サイド及びセンタレジスタ吹出し口44B及び足下吹出し口44Cから吹き出す。具体的には、図2に示す矢印A、B、Cから吹き出す。また、FOOTモードの場合には、デフロスタ吹出し口44A、サイド及びセンタレジスタ吹出し口44Bのセンタレジスタ吹出し口、及び足下吹出し口44Cから吹き出す。具体的には、図2に示す矢印B、C、Dから吹き出す。さらに、F/Dモードの場合には、デフロスタ吹出し口44A、サイド及びセンタレジスタ吹出し口44Bのセンタレジスタ吹出し口、及び足下吹出し口44Cから吹き出す。具体的には、図2に示す矢印B、C、Dから吹き出すが、デフロスタ吹出し口44Aの吹き出し量の割合が他より多くなっている点がFOOTモードと異なる。
さらに、エアコンECU11は、操作部19に設けられた特定席集中モードを指示するスイッチが操作された場合には、非特定席への送風を抑制または送風を停止して特定席に優先的に空調風を送風するように、上述の送風モードを制御する。例えば、操作部19の1席集中スイッチが操作された場合には、運転席以外の席の送風量を抑制または送風を停止して運転席へ集中的に送風するように制御する。また、操作部19の前席集中スイッチが操作された場合には、前席(運転席及び助手席)以外の席への送風量を抑制または送風を停止して前席へ集中的に送風するように制御する。なお、本実施の形態では、非特定席への送風量を抑制または送風を停止することにより特定席へ集中して送風することにより、特定席へ集中して送風するが、各吹き出し口を特定席へ向けることにより、特定席へ集中して送風するようにしてもよい。
ところで、特定席集中モードの場合には、非特定席への送風量の抑制または送風の停止によって、特定席の送風量が増加される。そこで、省エネルギーの観点では、非特定席への送風量の抑制または送風の停止による特定席の送風量の増加分の送風量を減少するように総風量を制御することが好ましい。
しかしながら、冷房などの空調負荷が高い場合には、総風量を減少させることにより、快適性を損なうことがある。例えば、冷房要求が高い場合(冷房負荷が高い場合)に、非特定席の送風量が少なくなると、車室内で暖かい風の巻き戻りが生じるため、快適性が損なわれる。そこで、本実施の形態では、空調負荷が低い場合には、上記のように、非特定席の送風量の抑制または停止することによる特定席の送風量の増加分の送風量を減少するように総風量を制御して省エネルギー化を図る。一方、空調負荷が高い場合には、特定席の送風量を増加させる送風量増加制御を行うことにより、早期に快適性を確保するようになっている。
ここで、送風量増加制御としては、非特定席への送風量の抑制または送風の停止によって特定席の送風量を増加させるようにしてもよい。或いは、通常の制御の際のブロワモータ22の最大出力を定格出力より小さい値で駆動するようにし、当該送風量増加制御の際に特定席以外の非特定席への送風量を抑制または送風を停止すると共にブロワモータ22を最大出力で駆動することにより総風量を増加するようにしてもよい。
続いて、上述のように構成された本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10のエアコンECU11で行われる処理の一部について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る車両用空調装置10のエアコンECU11で行われる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップ100では、エアコンECU11がオートエアコン(オートA/C)が指示されているか否かを判定する。該判定は、乗員の操作部19の操作によってオートA/Cが指示されているか否かをエアコンECU11が判定し、該判定が肯定された場合にはステップ102へ移行し、否定された場合にはステップ104へ移行する。
ステップ102では、特定席集中モードが選択されているか否かをエアコンECU11が判定する。該判定は、操作部19の1席集中スイッチまたは前席集中スイッチが乗員によって操作されたか否かをエアコンECU11が判定し、該判定が否定された場合にはステップ104へ移行し、肯定された場合にはステップ106へ移行する。
ステップ104では、通常の吹き出し口モードになるようにエアコンECU11が制御し、一連の処理をリターンしてステップ100からの処理や、他の処理が行われる。なお、通常の吹き出し口モードは、乗員の操作部19の操作によって指示された吹き出し口から空調風を吹き出すマニュアル吹き出し口モードと、オートA/Cの制御によって選択された吹き出し口から送風する送風モードと、を含む。ステップ100の判定が否定された場合には、マニュアル吹き出し口モードで動作し、ステップ102の判定が否定された場合にはオートA/Cの制御によって選択された吹き出し口から送風する送風モードで動作する。
ステップ106では、乗員が運転席(D席)のみかつFACEモードであるか否かをエアコンECU11が判定する。該判定が肯定された場合にはステップ108へ移行し、否定された場合にはステップ110へ移行する。なお、本実施の形態では、エアコンECU11は、操作部19の1席集中スイッチが操作された場合に乗員が運転席のみであると判定するが、着座センサ等の検出結果に基づいて乗員が運転席のみか否かを判定してもよい。また、FACEモードであるか否かの判定は、オートA/Cの制御によってFACEモードが選択されているか否かを判定するものとする。
ステップ108では、エアコンECU11が高冷房負荷か否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ110へ移行し、肯定された場合にはステップ112へ移行する。該判定は、冷房要求が高いと判断される所定条件を満たすか否かを判定する。例えば、外気温、エバポレータ20のフィンの温度、ブロワモータ22の送風レベル、エアミックスダンパ50の開度、内気温センサ等の条件と、各条件に対する予め定めた閾値とに基づいて高冷房負荷であるか否かを判定する。なお、この例の場合は、何れか1つの条件が高冷房負荷に該当しない場合にはステップ108の判定が否定され、全ての条件が高冷房負荷に該当する場合にステップ108の判定が肯定される。
ステップ110では、前席集中モードになるようにエアコンECU11が制御し、一連の処理をリターンしてステップ100からの処理や、他の処理が行われる。すなわち、エアコンECU11は、運転席以外の吹き出し口からの送風量を抑制または送風を停止して運転席へ集中して送風するように吹き出し口切換ダンパ用モータ34を制御する。そして、運転席以外の席への送風量を抑制または送風を停止することによる特定席の送風量の増加分の総風量を減少するようにブロワモータ22を制御する。当該処理は、乗員が運転席のみであってもFACEモード以外の場合や、FACEモードであっても乗員が運転席のみではない場合、乗員が運転席のみではなくかつFACEモードではない場合、乗員が運転席のみかつFACEモードの場合であっても高冷房負荷ではない場合に実行される。この中で、乗員が運転席のみであってもFACEモード以外の場合や、乗員が運転席のみかつFACEモードの場合であっても高冷房負荷ではない場合に当該処理へ移行することで、運転席以外の席の送風量が少なくなることにより発生する車室内の暖かい風の巻き戻りを防止することができる。
一方、ステップ112では、運転席(D席)風量増量モードとなるようにエアコンECU11がブロワモータ22を制御し、一連の処理をリターンしてステップ100からの処理や、他の処理が行われる。運転席風量増量モードは、上述した送風量増加制御をエアコンECU11が行う。例えば、上述したように、非特定席としての運転席以外への送風量を抑制または送風を停止することによって特定席としての運転席の送風量を増加させるようにしてもよい。或いは、通常時のブロワモータ22の最大出力を定格出力より小さい値で駆動するようにし、当該送風量増加制御の際に特定席以外の非特定席への送風量を抑制または送風を停止すると共にブロワモータ22を最大出力で駆動することにより総風量を増加するようにしてもよい。これにより、運転席の乗員に最大限の風量を与え、運転席の熱風を除去して運転席乗員の早期快適性を確保することができる。
なお、上記の実施の形態では、冷房を想定した例を示したが、暖房に関しても上記の実施の形態と同様の制御を行うようにしてもよい。この場合には、例えば、図4に示すように、図3のステップ106の代わりにステップ107を行うと共に、ステップ108の代わりにステップ109を行う。なお、図4は、暖房を想定した場合のエアコンECU11で行われる処理の流れの一例を示す図であり、図3と同様の処理については同一符号を付してある。
すなわち、ステップ107では、乗員が運転席(D席)のみかつFACEモード以外であるか否かをエアコンECU11が判定する。該判定が肯定された場合にはステップ109へ移行し、否定された場合にはステップ110へ移行する。なお、エアコンECU11は、ステップ106と同様に、操作部19の1席集中スイッチが操作された場合に乗員が運転席のみであると判定するが、着座センサ等の検出結果に基づいて乗員が運転席のみか否かを判定してもよい。また、FACEモード以外であるか否かの判定は、オートA/Cの制御によってFACEモード以外が選択されているか否かを判定するものとする。
また、ステップ109では、エアコンECU11が高暖房負荷か否かを判定し、該判定が否定された場合にはステップ110へ移行し、肯定された場合にはステップ112へ移行する。該判定は、暖房要求が高いと判断される所定条件を満たすか否かを判定する。例えば、外気温、エンジン水温(水温センサ)、ブロワモータ22の送風レベル、エアミックスダンパ50の開度、内気温センサ等の条件と、各条件に対する予め定めた閾値とに基づいて高暖房負荷であるか否かを判定する。なお、この例の場合は、何れか1つの条件が高暖房負荷に該当しない場合にはステップ109の判定が否定され、全ての条件が高冷房負荷に該当する場合にステップ109の判定が肯定される。
また、冷房と暖房を共に想定するようにしてもよい。この場合には、ステップ102の判定が肯定された場合に、冷房であるか暖房であるかの判定を追加して、冷房の場合には、図3のステップ106以降の処理を行い、暖房の場合には図4のステップ107以降の処理を行うようにすればよい。
なお、上記の実施の形態におけるエアコンECU11で行われる処理は、プログラムとして記憶媒体等に記憶して流通するようにしてもよい。
また、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両用空調装置
11 エアコンECU(制御部)
22 ブロワモータ(送風駆動部)
34 吹き出し口切換ダンパ用モータ(吹き出し駆動部)

Claims (4)

  1. 予め定めた特定席及び非特定席を含む複数の席へ空調風を吹き出す複数の吹き出し口の各々の風量の抑制または送風の停止を行うための吹き出し駆動部と、
    前記複数の吹き出し口から送風するための送風駆動部と、
    前記特定席を集中的に送風する特定席集中モードにおいて、空調要求が高いと判断される所定条件を満たさない場合に、前記非特定席へ送風する風量を抑制または送風を停止すると共に総風量を下げて送風するように前記吹き出し駆動部及び前記送風駆動部を制御し、前記所定条件を満たす場合に、前記特定席への送風量を増加させる予め定めた送風量増加制御を行う制御部と、
    を備えた車両用空調装置。
  2. 前記制御部は、前記送風量増加制御として、総風量を増加させるように前記送風駆動部を制御する請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記制御部は、前記送風量増加制御として、非特定席へ送風する風量を抑制または送風を停止するように前記吹き出し駆動部を制御する請求項1に記載の車両用空調装置。
  4. 前記制御部は、前記特定席集中モードとして運転席へ集中して送風する場合、運転席へ集中して送風することにより発生する車室内の空調されていない風の巻き戻りが発生する予め定めた条件が成立した場合に、運転席及び助手席へ集中して送風すると共に総風量を下げて送風するように、前記吹き出し駆動部及び前記送風駆動部を制御する請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用空調装置。
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