JP2006205823A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006205823A
JP2006205823A JP2005018459A JP2005018459A JP2006205823A JP 2006205823 A JP2006205823 A JP 2006205823A JP 2005018459 A JP2005018459 A JP 2005018459A JP 2005018459 A JP2005018459 A JP 2005018459A JP 2006205823 A JP2006205823 A JP 2006205823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
occupant
outlets
seated
blowing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005018459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4496971B2 (ja
Inventor
Hidehiro Matsuyo
秀浩 松世
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005018459A priority Critical patent/JP4496971B2/ja
Publication of JP2006205823A publication Critical patent/JP2006205823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4496971B2 publication Critical patent/JP4496971B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】 乗員の手を煩わすことなく、乗員が着座していない座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを自動的に停止する。
【解決手段】 車両用空調装置は、空調風を発生する空調ユニット2aと、吹出口51a、51b、51c、51dと、ルーバ52a、52b、52c、52dと、を備え、エアコンECU6は、助手席55a、運転席55bのうち一方の座席に乗員が着座していないと判定した場合には、ルーバ52a、52b、52c、52dのうち一方の座席側ルーバを制御して、吹出口51a、51b、51c、51dのうち当該一方の座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを停止する。
したがって、吹出口51a、51b、51c、51dのうち着座していない座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを停止する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
従来、この種の空調装置において、空調風を車室内に向けて吹き出す空調ユニットと、運転席側、助手席側にそれぞれ対応して設けられる運転席側吹出口、助手席側吹出口と、これらの吹出口からの空調風の吹き出し、およびその停止を行う運転席側ルーバ、助手席側ルーバと、を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このものにおいては、例えば、助手席に乗員が不在のときには、乗員操作により助手席側ルーバにより助手席側吹出口を閉止して、助手席側吹出口から空調風が吹き出されるのを停止するようにしている。
特開平8−58351号公報
しかしながら、上述の空調装置では、助手席側ルーバにより助手席側吹出口を閉止するには、乗員の操作を必要とし、その操作に乗員の手を煩わせる事になる上、操作を忘れる可能性が有る。
本発明は、上記点に鑑み、乗員の手を煩わすことなく、乗員が着座していない座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを自動的に停止する車両用空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
互いに隣接する第1、第2の座席(55a、55b)を備える車両に適用されて、
空気の状態を調整する空調手段(2a、2b)と、
前記空調手段により調整される空気を空調風として前記第1、第2の座席に向けてそれぞれ吹き出すための第1、第2の吹出口(51a、51b、51c、51d)と、を備える車両用空調装置であって、
前記第1、第2の座席について乗員が着座しているか否かをそれぞれ判定する着座判定手段(S151、S153)と、
前記第1、第2の吹出口からそれぞれ吹き出される風量を調整する風量調整手段(52a、52b、52c、52d)と、
前記第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していないと前記着座判定手段が判定した場合には、前記風量調整手段を制御して、前記第1、第2の吹出口のうち前記一方の座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを停止する制御手段(S154a、S152a)と、
を備えることを特徴とする車両用空調装置。
請求項1に記載の発明によれば、前記第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していないと前記着座判定手段が判定した場合には、前記風量調整手段を制御して、前記第1、第2の吹出口のうち前記一方の座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを停止するので、乗員の手を煩わすことなく、乗員が着座していない座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを自動的に停止することができる。
具体的には、請求項2に記載の発明のように、前記風量調整手段として、前記第1、第2吹出口を開放、或いは閉止して、前記第1、第2の吹出口からの空調風の通風、或いはその停止を行うための第1、第2のドア手段が採用される場合においては、前記第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していないと前記着座判定手段が判定した場合には、前記制御手段は、前記第1、第2の吹出口のうち前記一方の座席側の吹出口を閉止するように前記第1、第2のドア手段を制御するようにしてもよい。
また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の車両用空調装置において、前記空調手段(2a、2b)には、前記空調風を前記第1、第2の吹出口に向けて吹き出す送風手段(3)を備えており、
前記第1、第2の座席の双方に乗員が着座していると前記着座判定手段が判定した場合と、前記第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していないと前記着座判定手段が判定した場合とで、他方の座席側の吹出口から吹き出される風量が同一になるように前記送風手段が前記制御手段により制御されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明よれば、第1、第2の座席の双方に乗員が着座している場合と、第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していない場合とで、他方の座席側の吹出口からの風量を同一にする。このため、第1、第2の座席の双方に乗員が着座している場合に比べて、第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していない場合には、送風手段からの送風量を減らすことができ、ひいては、送風手段で消費されるエネルギーを省力化することができる。また、他方の座席に着座する乗員にとっては、同一送風量が吹き出されるので、体感風量が変わらない。したがって、他方の座席に着座する乗員にとっては、体感風量を変えないで、省エネルギー化を図ることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の車両用空調装置において、前記空調手段(2a、2b)には、前記空調風を前記第1、第2の吹出口に向けて吹き出す送風手段(3)を備えており、
前記第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していないと前記着座判定手段が判定した場合と、前記第1、第2の座席の双方に乗員が着座していると前記着座判定手段が判定した場合とで、前記送風手段から発生する風量が同一になるように前記送風手段が前記制御手段によって制御されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、第1、第2の座席の双方に乗員が着座している場合と、第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していない場合とで、送風手段から発生する風量が同一になる。このため、第1、第2の座席の双方に乗員が着座している場合に比べて、第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していない場合には他方の座席側の吹出口からの送風量が増加することになり、他方の座席に着座する乗員にとっては、体感風量が増えることになる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の全体システム構成を示す。
本実施形態において、車両用空調装置の室内ユニット1を構成する空調ユニット2aの空気流れ最上流側には、吸込モード切替手段としての内外気切替箱2bが配置され、この内外気切替箱2bは外気導入口7と内気導入口8を有するとともに、この内外気切替箱2b内に内外気切替ドア9が回動自在に設置されている。
この内外気切替ドア9は、外気導入口7と内気導入口8との分岐点に配置され、アクチュエータ10により駆動されて、空調ユニット2aに導入する空気を内気と外気に切り替えたり、あるいは内気と外気の混合割合を調整したりする。
内外気切替箱2bの下流には送風手段としての送風機3が配置され、この送風機3は、内外気切替箱2b内に空気(内気、或いは外気)を吸い込んで空調ユニット2aに向けて送風するものである。そして、送風機3は、ブロワモータ3bと、その回転軸に連結された遠心式羽根車3aを有しており、この羽根車3aの下流にはエバポレータ4とヒータコア27が設けられている。
エバポレータ4は冷却用熱交換器であって、図示しない車両エンジンにより電磁クラッチ23aを介して駆動されるコンプレッサ23、コンデンサ24、アキュムレータ25、膨張弁26等と結合されて冷凍サイクル22を構成し、その内部の低圧冷媒が空気から吸熱して蒸発することにより空気を除湿冷却する。また、ヒータコア27は加熱用熱交換器であって、図示しない車両エンジンの冷却水(温水)が内部を循環し、このエンジン冷却水を熱源として空気を加熱する。
ここで、ヒータコア27の側方には、エバポレータ4からの冷風をヒータコア27をバイパスさせるバイパス通路30が設けられている。そして、バイパス通路30を通過する冷風とヒータコア27から吹き出される暖風とが混合されて車室内に向けて吹き出される。
そして、ヒータコア27の上流側には、吹出空気温度調整手段としてのエアミックスドア28が回動自在に設けられ、エアミックスドア28の開度はアクチュエータ29により駆動されて調節される。これによって、ヒータコア27を通過する空気とヒータコア27をバイパスする空気の割合とが調整され、車室内に吹き出す空気の温度が調整されることになる。
空調ユニット2aの最下流には、デフロスタ(DEF)開口部11を開閉するデフロスタドア14、フェイス(FACE)開口部12を開閉するフェイスドア15、およびフット(FOOT)開口部13を開閉するフットドア16が設けられている。
これら各ドア14〜16は吹出モード切替手段を構成するもので、アクチュエータ17により駆動されて各開口部11〜13を開閉することによって、各種の吹出モード、すなわち、フェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フットデフモード、デフロスタモード等が設定される。そして、各吹出モードに応じて開口した開口部から、除湿、温度調整された空気が空調風として車室内へ吹き出される。
また、フェイス(FACE)開口部12の下流側には、図2に示すように、配風ダクト50が設けられており、配風ダクト50には、フェイス開口部12から吹き出される空調風を車室内の前側座席56a、56bに向けて吹き出す吹出口51a、51b、51c、51dが設けられている。なお、配風ダクト50の概略構成を示す模式図である。
ここで、吹出口51aは、助手席56aの右側に空調風を吹き出すように設けられ、吹出口51bは、助手席56aの左側(車幅方向中央側)に空調風を吹き出すように設けられ、吹出口51cは、運転席56bの左側(車幅方向中央側)に空調風を吹き出すように設けられ、吹出口51dは、運転席56bの右側に空調風を吹き出すように設けられている。
そして、吹出口51a、51b、51c、51dには、それぞれ、ルーバ52a、52b、52c、52dが設けられており、ルーバ52a、52b、52c、52dは、それぞれ、配風ダクト50に対して回転可能に支持される板状のドア手段であって、対応する吹出口からの空調風の吹出方向を調整したり、対応する吹出口を開放、或いは閉止したりするために設けられている。
さらに、配風ダクト50には、ルーバ52a、52b、52c、52dをそれぞれ回転駆動するためのアクチュエータ53a、53b、53c、53dが設けられている。そして、アクチュエータ53a、53b、53c、53dとしては、例えば、ステッピングモータが用いられる。
そして、助手席56a、運転席56bには、乗員の着座の有無を検出する着座センサ56a、56bが設けられており、着座センサ56a、56bとしては、助手席56a、運転席56bのシートクッションに内蔵される、例えば、常開型スイッチが用いられる。着座センサ56a、56bは、助手席56a、運転席56bへの乗員の着座に伴って閉じるスイッチである。
一方、図1に示すように、室内ユニット1にはエアコンECU(エアコン用電子制御装置)6が設けられており、エアコンECU6は、マイクロコンピュータ、ROM、RAM、および周辺回路などから構成される周知のものである。送風量は、エアコンECU6からの出力信号に基づいて駆動回路20を介してブロワモータ3bの印加電圧(ブロワ電圧)を調整してモータ回転数を調整することにより制御される。そして、その他のアクチュエータ10、17、29、53a、53b、53c、53dなども、エアコンECU6からの出力信号に基づいて制御される。
エアコンECU6には、車室内計器盤のセンターコンソール部に設置された操作パネル60から操作信号が入力される。この操作パネル60には、空調装置の自動制御状態を設定するAUTOスイッチ、内外気吸込モードを手動で切替設定するための内外気切替スイッチ、吹出モードを手動で切替設定するための吹出モード切替スイッチ、送風機3の送風量を手動で切替設定するためのパネル部送風量切替スイッチ、乗員の好みの温度を設定するための温度設定スイッチ等が設けられている。
また、エアコンECU6には、車室内の空調状態に影響を及ぼす環境条件(空調熱負荷)等を検出する各種センサからの信号が入力される。具体的には、車室内の空気温度(内気温度)TRを検出する内気温センサ39、車室外の空気温度(外気温度)TAMを検出する外気温センサ40、車室内に入射する日射量TSを検出する日射センサ41、蒸発器温度(具体的には蒸発器吹出空気温度)TEを検出する蒸発器温度センサ42、ヒータコア27を循環するエンジン水温TWを検出する水温センサ43、着座センサ56a、56b等からの各信号がエアコンECU6に入力される。
図3はエアコンECU6により実行される制御処理を示すフローチャートであり、イグニッションスイッチがオンされると、図3のフローチャートにしたがって、コンピュータプログラムを実行する。
まず、ステップS100にて各種変換、フラグ等の初期値を設定する。次のステップS110では各種スイッチの操作信号、各種センサ39〜43、56a、56bからのセンサ検出信号を読み込む。
次のステップS120では、ステップS110で読み込んだ設定温度TSETおよびセンサ検出信号等に基づいて車室内に吹き出す空気の目標吹出温度TAOを下記数式1により算出する。ここで、TAOは環境条件の変化にかかわらず車室内を設定温度TSETに維持するために必要な吹出空気温度である。
(数1)
TAO=KSET×TSET−KR×TR
−KAM×TAM−KS×TS+C
但し、KSET、KR、KAM、KSは係数、Cは定数であり、TSET、TR、TAM、TSはそれぞれ上記した設定温度、内気温度、外気温度、日射量である。
次に、ステップS130に進み、エアミックスドア28の開度SWを、TAO、TE、TWに基づいて次の数式1により算出する。
SW=〔(TAO−TE)/(TW−TE)〕×100(%)……数式1
ここで、エアミックスドア28の目標開度SWは、エアミックスドア28の最大冷房位置を0%とし、エアミックスドア28の最大暖房位置を100%とする百分率で表される。
次に、ステップS140に進み、送風量(ブロア電圧)を上記TAOに基づいて決定する。ここでは、予め記憶される風量特性マップが用いられ、この風量特性マップは、図4に示すように、横軸をTAOとし、縦軸を目標送風量とするグラフである。
このグラフでは、TAOが中間域の場合には、目標送風量shが最小風量(MIN)(>0)になり、TAOが中間域から大きくなるにつれて目標送風量shが上昇し、TAOが中間温度域から小さくなるにつれて目標送風量shが上昇するようになる。また、TAO高温域、低温域のいずれかになると目標送風量shが最大風量(MAX)になる。
このような風量特性マップにおいて上記TAOに該当する送風量を求めると、次のステップS150に進み、ルーバ52a、52b、52c、52dの開閉状態を決定する。以下、この開閉状態の決定処理の詳細について図5のフローチャートにしたがって説明する。図5は、決定処理の詳細を示すフローチャートである。
すなわち、助手席56aに乗員が不在であるか否かを着座センサ56aの検出信号に基づいて判定する(ステップS151)。ここで、助手席56aに乗員が着座していなく、助手席56aに乗員が不在であるときには、YESと判定して、ステップS152aに進んで、吹出口51a、51bの双方の閉止を決定する。一方、助手席56aに乗員が着座しているときには、NOと判定してステップS152bに進んで、吹出口51a、51bの双方の開放を決定する。
その後、ステップS153に移行して、運転席56bに乗員が不在であるか否かを着座センサ56bの検出信号に基づいて判定する。ここで、運転席56bに乗員が着座していなく、運転席56bに乗員が不在であるときには、YESと判定して、ステップS154aに進んで、吹出口51c、51dのの双方の閉止を決定する。
一方、運転席56bに乗員が着座しているときには、NOと判定してステップS154bに進んで、吹出口51c、51dの双方の開放を決定する。
次に、図3のステップS160に進んで、内外気切替ドア9による内外気モードをTAOに基づいて演算する。この内外気モードとしては、例えば上記TAOが低温側から高温側へ上昇するにつれて、全内気モード→内外気混入モード→全外気モードと切替設定する。
次に、ステップS170において、吹出モードドア14、22、24による吹出モードをTAOに基づいて決定する。この吹出モードは周知のごとくTAOが低温側から高温側へ上昇するにつれてフェイスモード→バイレベルモード→フットモードと切替設定される。
次に、ステップS170において、蒸発器温度TEが目標蒸発器温度に維持されるように、コンプレッサ23の断続(ON−OFF)を決定する。具体的には、電磁クラッチ23aの作動状態を蒸発器温度TEと目標蒸発器温度とに基づいて決定するものであり、目標蒸発器温度TEOよりも蒸発器吹出温度TEの方が高いと走行エンジンおよびコンプレッサ23の間を連結し(コンプレッサON)、目標蒸発器温度TEOよりも蒸発器吹出温度TEの方が低いと、走行エンジンおよびコンプレッサ23の間を開放する(コンプレッサOFF)。
次に、ステップS180に進み、上記各ステップS130〜S170で決定された各種制御信号をブロワモータ3b(駆動回路20)、各アクチュエータ10、17、34、23a、53a、53b、53c、53dに出力して、送風量(ブロワモータ3bの回転数)、ドア9、28、14〜16、ルーバ52a、52b、52c、52dの開度およびコンプレッサの作動を制御する。ステップS710の処理後ステップS110に戻り、上記処理を繰り返す。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
すなわち、本実施形態の車両用空調装置は、空気を除湿、温度調整して空調風を発生する空調ユニット2aと、空調風を助手席55a、運転席55bに向けてそれぞれ吹き出すための吹出口51a、51b、51c、51dと、吹出口51a、51b、51c、51dからそれぞれ吹き出される風量を調整するルーバ52a、52b、52c、52dと、を備えている。そして、エアコンECU6は、助手席55a、運転席55bについて乗員が着座しているか否かをそれぞれ判定し、助手席55a、運転席55bのうち一方の座席に乗員が着座していないと判定した場合には、ルーバ52a、52b、52c、52dのうち一方の座席側ルーバを制御して、吹出口51a、51b、51c、51dのうち当該一方の座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを停止する。
したがって、助手席55aに乗員が着座していないときには、ルーバ52a、52bにより吹出口51a、51bを閉止する。一方、運転席55bに乗員が着座していないときには、ルーバ52c、52dにより吹出口51c、51dを閉止する。このため、吹出口51a、51b、51c、51dのうち着座していない座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを停止する。よって、乗員の手を煩わすことなく、乗員が着座していない座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを自動的に停止することができる。
(第2実施形態)
ところで、上述の第1実施形態では、助手席側の乗員が不在であると、吹出口51a、51bを閉止して、運転席側の吹出口51c、51dから空調風が吹き出すようになっている(図6(b)参照)。
この場合には、吹出口51a、51b、51c、51dの全てが開口している場合に比べて(図6(a)参照)、運転席側の吹出口51c、51dから吹き出される風量が増加する。
すなわち、着座していない座席側の吹出口を閉止することにより、残りの吹出口からの風量が増加する。このため、乗員にとっては、体感風量が増加するので、場合によっては、快適性が低下する場合もあり得る。
そこで、本第2実施形態では、目標送風量shが最大風量(MAX)に設定される場合を除き、上述の吹出口の閉止に関係なく、体感風量一定にする例について説明する(図7、図8参照)。
本実施形態では、エアコンECU6の空調制御においては、図3のフローチャートに代えて、図9のフローチャートが用いられ、イグニッションスイッチがオンされると、エアコンECU6は、図8の表(図)にしたがって、コンピュータプログラムを実行する。
先ず、上述の第1実施形態と同様にステップS151、ステップS151a、ステップS151b、ステップS153、ステップS154a、ステップS154bの制御処理を実行後に、風量制御処理(ステップS155〜ステップS157c)を実行する。
例えば、助手席55a、運転席56bのいずれかに乗員が着座していない場合には(ステップS155:YES)、ステップS156に進んで、図4の風量特性マップを用いて目標送風量shを求めると、その目標送風量shが最大風量(MAX)に設定されているか否かを判定する。
例えば、目標送風量shが最大風量に設定されている場合には、YESと判定して、ステップS157aに進んで、図4の風量特性マップを用いて求められる最大風量を目標送風量shとして用いて送風機3の送風量を制御する(ステップS157a)。
このとき、助手席55a、運転席56bのうち乗員不在側の吹出口は閉止されるので、乗員不在側の吹出口から空調風が吹き出されない。したがって、フェイス開口部12から吹き出される空調風が、全て、乗員在席側の吹出口から吹き出されることになる。
この場合、吹出口51a、51b、51c、51dの全てが開口している場合に比べて、乗員在席側の吹出口から吹き出される風量が増加する。すなわち、着座していない座席側の吹出口を閉止することにより、残りの座席側の吹出口から吹き出される風量が高能力に補正されることになる。
また、ステップS156において、目標送風量shが最大風量に設定されていない場合には、NOと判定して、ステップS157bに進んで、図4の風量特性マップを用いて求められる目標送風量shから減算値dを引いて、この減算送風量(sh−d)を目標送風量sshとして送風機3の送風量を制御する(ステップS157b)。
ここで、減算値dは、予め実験等で決められた値であり、減算値dは、着座していない座席側の吹出口(乗員不在側の吹出口)の閉止に関係なく、残りの座席側の吹出口(乗員在席側の吹出口)からの風量が一定になるように設定されている。
すなわち、助手席56a、運転席56bのうち一方の座席で乗員が不在であると、着座していない座席側の吹出口を閉止することに加えて、送風機3の送風量を減らすことになる。したがって、乗員にとっての体感風量を一定にしつつ、ブロワモータ3bで消費される電気エネルギーを減らして、省電力化を図ることができる。
また、助手席55a、運転席56bのいずれかに乗員が着座している場合には(ステップS155:NO)、図4の風量特性マップを用いて求められる目標送風量を変更することなく、そのまま目標送風量shとして送風機3の送風量を制御する(ステップS157c)。
(第3実施形態)
上述の第2実施形態では、図4の風量特性マップを用いて目標送風量shとして最大風量が求められる場合には、乗員の希望に関係なく、図4の風量特性マップを用いて求められる最大風量をそのまま目標送風量shとして用いて送風機3の送風量を制御する例について説明したが、これに代えて、次のように、省電力化を図るようにしてもよい。
すなわち、本第3実施形態では、省電力化を操作により設定するための省電力化スイッチを採用して、エアコンECU6の空調制御を示すフローチャートとして、図10のフローチャートが用いられる。
この図10のフローチャートにおいては、省電力化スイッチが操作されているか否かを判定するためのステップS158が用いられている。
例えば、上述の第2実施形態と同様に、助手席55a、運転席56bのいずれかに乗員が不在である場合には(ステップS155:YES)、ステップS158に移行する。
ここで、乗員の操作により省電力化スイッチが操作されて省電力化が設定されていると判定される場合には、YESとして、ステップS157bに進む。この場合、上述の第2実施形態と同様に、図4の風量特性マップを用いて求められる目標送風量shから減算値dを引いて、その減算送風量(sh−d)を目標送風量sshとして送風機3の送風量を補正制御する。したがって、乗員不在側の吹出口を閉止しても、乗員にとっての体感風量が変わらない。
本実施形態では、このような送風量の補正制御が、目標送風量shの値に関係なく、行われるので、目標送風量shが最大風量に設定されていても、送風機3のブロワモータ3bで消費される電気エネルギーを減らして、省電力化を図ることができる。また、乗員にとっての体感風量が変化しない。
(その他の実施形態)
上述の各実施形態では、ルーバ52a、52b、52c、52dにより吹出口51a、51b、51c、51dを開閉して、乗員が着座していない座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを停止する例について説明したが、これに代えて、次のようにしてもよい。
すなわち、図11に示すように、吹出口(第1の吹出口)51a、51bから吹き出される風量と吹出口51c、51d(第2の吹出口)から吹き出される風量との割合を調整するためのドア手段として配風ドア55を採用する。
一方の座席に乗員が着座していない場合には、エアコンECU6はアクチュエータ56により配風ドア55の開度を制御して、乗員が着座していない座席側の吹出口からの風量を減らし、かつ残りの座席側の吹出口からの風量を増やすようにする。
上述の各実施形態では、アクチュエータ53a、53b、53c、53dとしては、具体的にステッピングモータが用いられる例について説明したが、これに限らず、直流電動モータなど各種のアクチュエータを用いてもよい。
上述の各実施形態では、着座センサ56a、56bとして、常開型スイッチが用いられる例について説明したが、これに代えて、赤外線センサを用いても良い。さらに、カメラなどによる画像検出などを利用して着座の有無を検出するようにしてもよい。
上述の第3実施形態では、省電力化スイッチに対して乗員が操作して省電力化を設定するようにした例について説明したが、これに代えて、車両状況に応じて省電力化を設定するようにしてもよい。例えば、加速時等のエンジン高負荷時に省電力化を設定するようにする。
以下、上記実施形態と特許請求項の範囲の構成との対応関係について説明すると、助手席55a、運転席55bがそれぞれ第1、第2の座席に相当し、空調ユニット2a、内外気切替箱2bが空調手段を構成して、吹出口51a、51b、51c、51dが第1、第2の吹出口に相当し、ステップS151、ステップS153のそれぞれの制御処理が着座判定手段に相当し、ルーバ52a、52b、52c、52dが風量調整手段に相当し、ステップS154a、ステップS152aのそれぞれの制御処理が制御手段を構成し、さらに、送風機3が送風手段に相当する。
本発明の第1実施形態に係る室内ユニットの構成を示す模式図である。 上記の第1実施形態に係る配風ダクトの構成を示す図である。 図2のエアコンECUの制御処理を示すフローチャートである。 図3のエアコンECUの制御処理を説明するためのグラフである。 図3のエアコンECUの制御処理の一部を詳細に示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の作動を説明するための図である。 上述の第2実施形態の作動を説明するための図である。 上述の第2実施形態の作動を説明するための図である。 上述の第2実施形態の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態のエアコンECUの制御処理の一部を詳細に示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態の変形例を示す模式図である。
符号の説明
2a…空調ユニット、6…エアコンECU、
51a、51b、51c、51d…吹出口、
52a、52b、52c、52d…ルーバ、
55a…助手席、55b…運転席。

Claims (4)

  1. 互いに隣接する第1、第2の座席(55a、55b)を備える車両に適用されて、
    空気の状態を調整する空調手段(2a、2b)と、
    前記空調手段により調整される空気を空調風として前記第1、第2の座席に向けてそれぞれ吹き出すための第1、第2の吹出口(51a、51b、51c、51d)と、を備える車両用空調装置であって、
    前記第1、第2の座席について乗員が着座しているか否かをそれぞれ判定する着座判定手段(S151、S153)と、
    前記第1、第2の吹出口からそれぞれ吹き出される風量を調整する風量調整手段(52a、52b、52c、52d)と、
    前記第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していないと前記着座判定手段が判定した場合には、前記風量調整手段を制御して、前記第1、第2の吹出口のうち前記一方の座席側の吹出口からの空調風の吹き出しを停止する制御手段(S154a、S152a)と、
    を備えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記風量調整手段は、前記第1、第2吹出口を開放、或いは閉止して、前記第1、第2の吹出口からの空調風の通風、或いはその停止を行うための第1、第2のドア手段であり、
    前記第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していないと前記着座判定手段が判定した場合には、前記制御手段は、前記第1、第2の吹出口のうち前記一方の座席側の吹出口を閉止するように前記第1、第2のドア手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記空調手段(2a、2b)には、前記空調風を前記第1、第2の吹出口に向けて吹き出す送風手段(3)を備えており、
    前記第1、第2の座席の双方に乗員が着座していると前記着座判定手段が判定した場合と、前記第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していないと前記着座判定手段が判定した場合とで、他方の座席側の吹出口から吹き出される風量が同一になるように前記送風手段が前記制御手段により制御されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記空調手段(2a、2b)には、前記空調風を前記第1、第2の吹出口に向けて吹き出す送風手段(3)を備えており、
    前記第1、第2の座席のうち一方の座席に乗員が着座していないと前記着座判定手段が判定した場合と、前記第1、第2の座席の双方に乗員が着座していると前記着座判定手段が判定した場合とで、前記送風手段から発生する風量が同一になるように前記送風手段が前記制御手段により制御されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
JP2005018459A 2005-01-26 2005-01-26 車両用空調装置 Expired - Fee Related JP4496971B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005018459A JP4496971B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005018459A JP4496971B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 車両用空調装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006205823A true JP2006205823A (ja) 2006-08-10
JP4496971B2 JP4496971B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=36963132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005018459A Expired - Fee Related JP4496971B2 (ja) 2005-01-26 2005-01-26 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4496971B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009292342A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Kojima Press Industry Co Ltd 車両用空調システム
JP2011105283A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Kanto Auto Works Ltd 車両用エアコンシステム
KR20120135537A (ko) * 2011-06-07 2012-12-17 현대자동차주식회사 친환경차량의 냉방 시스템 및 그 제어 방법
CN104245377A (zh) * 2012-04-11 2014-12-24 株式会社电装 车辆用空气调节装置
JP2015145174A (ja) * 2014-02-03 2015-08-13 トヨタ自動車株式会社 車両用空調装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56171318U (ja) * 1980-05-22 1981-12-17
JPH0324412U (ja) * 1989-07-14 1991-03-13
JP2002248936A (ja) * 2001-02-23 2002-09-03 Denso Corp 車両用空調装置
JP2003276417A (ja) * 2002-03-27 2003-09-30 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56171318U (ja) * 1980-05-22 1981-12-17
JPH0324412U (ja) * 1989-07-14 1991-03-13
JP2002248936A (ja) * 2001-02-23 2002-09-03 Denso Corp 車両用空調装置
JP2003276417A (ja) * 2002-03-27 2003-09-30 Nissan Motor Co Ltd 車両用空調装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009292342A (ja) * 2008-06-05 2009-12-17 Kojima Press Industry Co Ltd 車両用空調システム
JP2011105283A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Kanto Auto Works Ltd 車両用エアコンシステム
KR20120135537A (ko) * 2011-06-07 2012-12-17 현대자동차주식회사 친환경차량의 냉방 시스템 및 그 제어 방법
KR101724723B1 (ko) * 2011-06-07 2017-04-07 현대자동차주식회사 친환경차량의 냉방 시스템 및 그 제어 방법
CN104245377A (zh) * 2012-04-11 2014-12-24 株式会社电装 车辆用空气调节装置
JP2015145174A (ja) * 2014-02-03 2015-08-13 トヨタ自動車株式会社 車両用空調装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4496971B2 (ja) 2010-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5477329B2 (ja) 車両用空調装置
JP5447486B2 (ja) 車両用空調装置
JP5594281B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008296717A (ja) 車両用空調装置
JP3922195B2 (ja) 車両用空調装置
JP4670910B2 (ja) 車両用空調装置
JP6123557B2 (ja) 車両用空調装置
JP4552360B2 (ja) 車両用空調装置
JP2004148949A (ja) 車両用空調装置
JP4496971B2 (ja) 車両用空調装置
JP2010030435A (ja) 車両用空調装置
JP5549639B2 (ja) 車両用空調装置
JP2002036847A (ja) 車両用空調装置
JP2015143037A (ja) 空調制御装置
JP4066508B2 (ja) 車両用空調装置
JP6658898B2 (ja) 車両用空調装置
JP2021181276A (ja) 車両用空調装置
JP3861805B2 (ja) 車両用空調装置
JP3669151B2 (ja) 車両用空調装置
JP2000264038A (ja) 車両用空調装置
JPH0858347A (ja) 車両用空調装置
JP6647347B2 (ja) 車両用空調装置
JP4613942B2 (ja) 車両用空調装置
JP5488152B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008081037A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090915

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090917

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100405

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4496971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130423

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140423

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees