JPH07101230A - 車両用空気調和装置 - Google Patents

車両用空気調和装置

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JPH07101230A
JPH07101230A JP24795093A JP24795093A JPH07101230A JP H07101230 A JPH07101230 A JP H07101230A JP 24795093 A JP24795093 A JP 24795093A JP 24795093 A JP24795093 A JP 24795093A JP H07101230 A JPH07101230 A JP H07101230A
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duct
seat
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良夫 野間
Etsuji Miyata
悦次 宮田
Kazuo Hayashi
一夫 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷房運転時に客室側の空調状態より独立した
運転手好みの空調を行うことができ、且つ大幅なコスト
の上昇を抑えながらもバス車両に容易に搭載をすること
を可能にする。 【構成】 バス車両2に、エアコンユニット4と、客室
側車室16の天井部にて開口した複数の冷風吹出口2
3、24および運転席側車室17の運転手の側方で開口
したサイドフェイス吹出口25を有するクーラダクト6
と、運転席前面パネル12で開口したフェイス吹出口2
8を有する運転席ダクト8と、この運転席ダクト8内に
おいて空気流を発生させる遠心式送風機10とを搭載し
た。そして、冷房運転時に、エアコンユニット4から運
転席ダクト8を介してフェイス吹出口28へ冷風を送風
することにより、フェイス吹出口28より運転手の所望
の頭胸部へ直接冷風を吹き出すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばバス車両や鉄
道車両等の大型車両用空気調和装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばバス車両等の大型車両
用空気調和装置においては、運転席周辺を暖房する場合
に運転席前面パネル内に設けられたデフロスタヒータユ
ニットにて運転席周辺を独立して暖房していた。また、
運転席周辺を冷房する場合には、客室用エアコンユニッ
トから運転席の天井部で開口する冷風吹出口まで冷風を
導いて、天井部から冷風を吹き出させることにより運転
席周辺を冷房していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の大型
車両用空気調和装置においては、運転席周辺を冷房する
場合に、運転席周辺をフロントガラスからの日射等の熱
負荷変動に対して、例えば冷風吹出口の風向調整が運転
席から天井部まで遠くて行えないなど運転手好みの独立
した調整ができないという不具合があった。
【0004】そこで、その不具合を解消する目的で、大
型車両において乗用車のようにデフロスタヒータユニッ
トにクーラ機能(エバポレータ)を追加してエアコン化
した技術が考えられるが、運転席前面パネル内にはスペ
ース上搭載が困難であり、しかも新たにエバポレータを
追加する必要があり大幅にコストを上昇させてしまうと
いう問題点があった。
【0005】この発明は、冷房運転時等に運転手好みの
独立した調整を行うことができ、且つ大幅なコストの上
昇を抑えながらも車両に容易に搭載をすることのできる
車両用空気調和装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、吸い込んだ
空気を冷却して送風する冷房ユニットと、車室内の天井
部にて開口した冷風吹出口を有し、前記冷房ユニットか
ら前記冷風吹出口へ空気を送風する天井ダクトと、運転
席前面パネルにて開口したフェイス吹出口を有し、前記
冷房ユニットから前記フェイス吹出口へ空気を送風する
運転席ダクトとを備えた技術手段を採用した。
【0007】
【作用】この発明によれば、冷房運転時に天井ダクトを
介して冷房ユニットから冷風吹出口へ空気を送風するこ
とにより、冷風吹出口より冷風が車室内へ吹き出され
る。また、冷房運転時に運転席ダクトを介して冷房ユニ
ットからフェイス吹出口まで空気を送風することによ
り、運転手から手の届く範囲にあるフェイス吹出口より
冷風が吹き出される。
【0008】
【実施例】次に、この発明の車両用空気調和装置を図に
示す複数の実施例に基づいて説明する。
【0009】〔第1実施例の構成〕図1ないし図6はこ
の発明の第1実施例を示したもので、図1および図2は
大型車両用空気調和装置の運転席周辺を示した図であ
る。この大型車両用空気調和装置1は、バス車両2等に
搭載され、デフロスタヒータユニット3、エアコンユニ
ット4、吹出ダクト5、クーラダクト6、ヒータダクト
7、運転席ダクト8、吸込切替箱9、遠心式送風機1
0、および操作パネル11(図6参照)等を備えてい
る。
【0010】デフロスタヒータユニット3は、周知の構
造で、バス車両2の運転席前面パネル12内に設置さ
れ、内部にファン(図示せず)やヒータコア(図示せ
ず)が内蔵されている。そのファンは強風(Hi)と弱
風(Lo)に送風量を切り替えることが可能なものであ
る。
【0011】そして、デフロスタヒータユニット3の上
部からは、バス車両2のフロントガラス13の内面に沿
うように温風を送風するためのデフロスタダクト14が
延ばされている。このデフロスタヒータユニット3の車
室内側部からは、運転手の足元に向かうように温風を送
風するためのフットダクト15が延ばされている。な
お、15aはガイド席用のフットダクトである。また、
デフロスタヒータユニット3の運転スイッチ53は運転
席前面近傍に設けられている。
【0012】エアコンユニット4は、本発明の冷房ユニ
ットであって、バス車両2の床下に配され、バス車両2
の車室内全体、すなわち、客室側車室16内と運転席側
車室17内を冷房、暖房、送風または除湿するもので、
吹出ダクト5、クーラダクト6、ヒータダクト7、運転
席ダクト8を介して客室側車室16内と運転席側車室1
7内へ空調空気を送風する。また、吹出ダクト5は、左
右に分岐しており、上述したバス車両2の右半分用と同
様に左半分用(図示せず)が設けられており、客席側車
室16内と運転席側車室17(この場合はガイド席)内
へ空調空気を送風する。
【0013】このエアコンユニット4は、冷凍サイクル
(図示せず)、この冷凍サイクルを駆動する補助エンジ
ン(図示せず)、冷凍サイクルのエバポレータとヒータ
コア(図示せず)を収容するダクト(図示せず)、この
ダクトを介して車室内へ空気を送風するファン等から構
成されている。そのファンは強風(Hi)と弱風(L
o)に送風量を切り替えることが可能なものである。
【0014】なお、冷凍サイクルは、周知の構造で、コ
ンプレッサ、コンデンサ、減圧装置、エバポレータ、お
よびこれらを環状に接続する冷媒配管等により構成され
ている。また、ダクトの風上側には、車室内空気(内
気)を導入する内気モードと車室外空気(外気)を導入
する外気モードとの切り替えが可能な内外気導入箱(図
示せず)が取り付けられている。なお、内気と外気との
切り替えは、外気が汚れているか否か、すなわち、外気
の清浄度合を検出する外気ガスセンサ(図示せず)の出
力にて自動的に切り替えられる。
【0015】吹出ダクト5は、バス車両2の床下に配さ
れ、エアコンユニット4のダクトより導入された空調空
気を、クーラダクト6、運転席ダクト8またはヒータダ
クト7へ送風するためのものである。この吹出ダクト5
の途中には、吹出ダクト5と運転席ダクト8とを連通す
る連通口18が形成されている。また、吹出ダクト5の
最も風下側には、エアコンユニット4からの空調空気を
クーラダクト6とヒータダクト7へ選択的に送り込むた
めの冷風温風切替ダンパ19が回動自在に取り付けられ
ている。
【0016】なお、冷風温風切替ダンパ19は、操作パ
ネル11からの作動信号に基づいてアクチュエータ(図
示せず)によって駆動される。この冷風温風切替ダンパ
19は、例えば冷房運転時にクーラダクト6を開口し、
ヒータダクト7を閉塞し、例えば暖房運転時にクーラダ
クト6を閉塞し、ヒータダクト7を開口するように作動
する。
【0017】クーラダクト6は、エアコンユニット4か
ら送り込まれた冷風を下述する各吹出口へ導く通風路を
形成するものである。このクーラダクト6は、バス車両
2の上下方向に延びる上下ダクト部20、運転席側車室
17の天井部と客室側車室16の天井部に沿ってバス車
両2の前後方向に延びる天井ダクト部21、および上下
ダクト部20の途中から運転席側車室17の側方へ延び
る側方ダクト部22等を備えている。
【0018】なお、上下ダクト部20は、吹出ダクト5
に接続され、冷風温風切替ダンパ19により開閉され
る。また、天井ダクト部21は、本発明の天井ダクトで
あって、客室側車室16の天井部にて各座席(図示せ
ず)毎に開口した複数の冷風吹出口23、および運転席
側車室17の天井部にて開口した冷風吹出口24を有し
ている。そして、側方ダクト部22は、運転手の頭部側
方に向かって開口したサイドフェイス吹出口25を有し
ている。
【0019】ヒータダクト7は、エアコンユニット4か
ら送り込まれた温風を下述する各吹出口へ導く通風路を
形成するものである。このヒータダクト7は、バス車両
2の床面に沿ってバス車両2の後方へ延ばされ、客室側
車室16の床面にて各座席(図示せず)毎に開口した複
数の温風吹出口26を有している。
【0020】運転席ダクト8は、連通口18を介して吹
出ダクト5に連通して、エアコンユニット4から送り込
まれた冷風を下述する各吹出口へ導く通風路を形成する
ものである。この運転席ダクト8は、連通口18よりバ
ス車両2の床下を通り運転席横の床上に設置されたバス
車両用電気部品(図示せず)を収納した収納箱27内を
通ってバス車両2の運転席前面パネル12に導かれてい
る。
【0021】そして、運転席ダクト8は、運転席前面パ
ネル12にて運転手の頭胸部に向かって開口した2つの
フェイス吹出口28を有している。なお、これらのフェ
イス吹出口28は、運転手の所望の場所を集中的に冷風
を当てるために風向を調整することが可能な可動ルーバ
を回動自在に取り付けている。
【0022】吸込切替箱9は、運転席ダクト8の途中に
設置され、図3ないし図5にも示したように、エアコン
ユニット4より冷風を取り入れる冷風取入口29、外気
を取り入れる外気取入口30、内気を取り入れる内気取
入口31、およびフェイス吹出口28へ向かうように運
転席ダクト8内に空気を吹き出す吹出口32を有してお
り、内部にサーボモータ33により駆動される切替ダン
パ34、35が回動自在に取り付けられている。
【0023】なお、図3に示したように、切替ダンパ3
4が外気取入口30を閉塞し、切替ダンパ35が内気取
入口31を閉塞し、冷風取入口29が開口している場合
には、フェイス吹出口28より冷風が吹き出される。
【0024】また、図4に示したように、切替ダンパ3
4が冷風取入口29を閉塞し、切替ダンパ35が内気取
入口31を閉塞し、外気取入口30が開口している場合
には、フェイス吹出口28より外気が吹き出される。
【0025】さらに、図5に示したように、切替ダンパ
34が外気取入口30を閉塞し、切替ダンパ35が冷風
取入口29を閉塞し、内気取入口31が開口している場
合には、フェイス吹出口28より内気が吹き出される。
【0026】遠心式送風機10は、図1および図2に示
したように、スクロールケーシング36内に、運転席ダ
クト8内にフェイス吹出口28を介して車室内へ向かう
空気流を発生させるブロワ(図示せず)を回転自在に収
納している。ブロワはブロワモータにより回転駆動さ
れ、強風(Hi)と弱風(Lo)に送風量を切り替える
ことが可能なものである。また、遠心式送風機10のブ
ロワの運転スイッチ54は運転席前面近傍に設けられて
いる。
【0027】操作パネル11は、運転手が操作可能なよ
うに収納箱27の上面に設けられ、図6に示したよう
に、エアコン自動運転スイッチ37、停止スイッチ3
8、室内設定温度調節スイッチ39および蛍光表示管4
0を備えており、エアコン自動運転スイッチ37は、エ
アコン自動運転とエアコン自動除湿運転を指示するもの
である。
【0028】停止スイッチ38は、運転を停止するよう
に指示するものである。室内設定温度調節スイッチ39
は、車室内全体の温度を所望の温度に設定するものであ
る。蛍光表示管40は、室内設定温度調節スイッチ39
で設定された設定温度等を表示するものである。
【0029】また、操作パネル11は、図6に示したよ
うに、内気モードを指示する内気スイッチ41a、外気
モードを指示する外気スイッチ41b、冷房運転を指示
する冷房スイッチ42a、暖房運転を指示する暖房スイ
ッチ42b、エアコンユニット4のファンの起動、停止
を指示する送風スイッチ43a、各種の点検を指示する
点検スイッチ43bを有している。
【0030】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
大型車両用空気調和装置1の作用を図1ないし図6に基
づいて簡単に説明する。
【0031】操作パネル11のエアコン自動運転スイッ
チ37を押し、室内設定温度調節スイッチ39にて車室
内温度を所望の設定温度に設定すると、エアコンユニッ
ト4のファンが回転し、客室側車室16内の空調と運転
席側車室17内の空調とが行われる。このとき、例えば
運転手により設定される設定温度に対して室温が高い時
には冷房を行うためにエアコンユニット4より冷風が吹
出ダクト5へ吹き出される。
【0032】そして、冷風温風切替ダンパ19が図2に
おいて図示実線のように垂直方向に切り替えられてお
り、冷風温風切替ダンパ19によりクーラダクト6の上
下ダクト部20が開かれ、ヒータダクト7が閉じられる
ことにより、吹出ダクト5内に流入した冷風が上下ダク
ト部20、天井ダクト部21を通って各冷風吹出口2
3、24より客室側の乗員の頭胸部へ向けて吹き出され
る。また、吹出ダクト5内に流入した冷風が上下ダクト
部20、側方ダクト部22を通ってサイドフェイス吹出
口25より吹き出されることにより、客室側車室16内
と運転席側車室17内が冷房される。
【0033】ここで、運転手の好みにより、フェイス吹
出口28からの吹き出しを必要とした時には運転スイッ
チ54を押すことにより、遠心式送風機10のブロワを
作動させて、フェイス吹出口28からの吹き出しを行
う。
【0034】一方、冷風温風切替ダンパ19の垂直方向
への切替信号、すなわち、冷房モード信号を受けること
によって、吸込切替箱9内の切替ダンパ34、35が、
図3に示したように、外気取入口30と内気取入口31
を閉じ、冷風取入口29を開く。
【0035】これにより、エアコンユニット4からの冷
風が吹出ダクト5、運転席ダクト8を通って運転席前面
パネル12で開口したフェイス吹出口28より吹き出さ
れ、ルーバを調整することにより運転手の頭胸部の所望
の位置に冷風が当たる。したがって、バス車両2のフロ
ントガラス13からの日射等の熱負荷変動による運転手
の好みに応じて冷風量、風向きの切り替えをすることが
できる。また、フェイス吹出口28からの吹き出しが不
要の時は運転スイッチ54をオフすることで可能であ
る。これは、オフの信号を受けて、吸込空気を内気に切
り替えることにより、エアコンユニット4のファンまた
はバス車両2の走行により生じる外気の風圧による吹き
出しを避けることができる。
【0036】また、外気温が低い時には暖房を行うため
にエアコンユニット4より温風が吹出ダクト5へ吹き出
される。そして、冷風温風切替ダンパ19が図2におい
て図示破線のように水平方向に切り替えられており、冷
風温風切替ダンパ19によりクーラダクト6が閉じら
れ、ヒータダクト7が開かれることにより、吹出ダクト
5内に流入した温風がヒータダクト7を通って各温風吹
出口26より乗員の足元部付近に温風が吹き出され、客
室側車室16内が暖房される。
【0037】一方、運転席側車室17内の暖房は、運転
手がデフロスタヒータユニット3の運転スイッチ53を
押すことにより、デフロスタヒータユニット3が起動す
るため、デフロスタダクト14からバス車両2のフロン
トガラス13の内面に沿うように温風が吹き出されてフ
ロントガラス13の曇りが取り除かれ、フットダクト1
5から運転手の足元部付近に温風が吹き出されて運転席
側車室17内が暖房される。
【0038】また、冷風温風切替ダンパ19の水平方向
への切替信号、すなわち、暖房モード信号を受けること
によって、吸込切替箱9内の切替ダンパ34、35が、
図4に示したように、冷風取入口29と内気取入口31
を閉じ、外気取入口30を開く。
【0039】これにより、外気取入口30より取り入れ
た外気、すなわち、車室内空気より低温の外気が運転席
ダクト8を通って運転席前面パネル12で開口したフェ
イス吹出口28より吹き出され、運転手の顔にエアコン
ユニット4で作られた温風が当たる不快感を防止するこ
とができる。なお、この実施例のように、運転手の頭胸
部に低温の外気を当て、足元部に温風を当てることによ
り、頭寒足熱の快適な空調が行える。
【0040】さらに、車室外の空気(外気)が汚れてい
る時には、エアコンユニット4の外気ガスセンサによ
り、エアコンユニット4の吸込空気を内気に自動的に切
り替えるため、吸込切替箱9内の切替ダンパ34、35
が、図5に示したように、冷風取入口29と外気取入口
30を閉じ、内気取入口31を開く。これにより、内気
取入口31より取り入れた内気が運転席ダクト8を通っ
て運転席前面パネル12で開口したフェイス吹出口28
より吹き出される。
【0041】〔第1実施例の効果〕以上のように、大型
車両用空気調和装置1は、フェイス吹出口28とデフロ
スタヒータユニット3およびエアコンユニット4とを組
み合わせて、運転席側車室17内を空調することによ
り、客室側車室16内の空調モードに依存しない運転席
側車室17を独立して空調することができる。
【0042】とくに、デフロスタヒータユニット3のフ
ァンと遠心式送風機10のブロワの送風量が2系列に切
り替えることができるため、より多様な運転パターンを
選択することができる。例えば、デフロスタモードまた
はヒータモードでデフロスタヒータユニット3のファン
をLo運転と、遠心式送風機10のブロワをHi運転と
の同時作動を行うことができる。
【0043】エアコン自動運転時に暖房モードが選択さ
れても、自動的に外気を取り入れることができるので、
常時フェイス吹出口28より冷風を吹き出させることが
できる。これにより、フェイス吹出口28より温風が吹
き出されることによる顔のほてりを防止できるので、運
転手の不快感を防止することができる。
【0044】運転席ダクト8、吸込切替箱9および遠心
式送風機10等の必要最小限の空調機器の追加でフェイ
ス吹出口28より冷房モード時に冷風を吹き出させるこ
とができ、更に追加部品をバス車両2の床下や収納箱2
7内に設けているので、運転席前面パネル12内にエバ
ポレータを設けるものと比較してスペース的に制約がな
い。したがって、冷房時に風向調節、風量調節または吹
出温度調節等のように運転手好みの独立した調節を行う
ことが可能な空調機器をバス車両2への搭載が簡単で低
コストで提供することができる。
【0045】また、運転席ダクト8、吸込切替箱9およ
び遠心式送風機10等の空調機器を搭載することによる
バス車両側の影響部分が少ないため、後取り付けによる
オプション化に対応することができる。例えば、新車時
に搭載が不要な場合にフェイス吹出口28を閉塞してお
き、後取り付け時にフェイス吹出口28を開口して搭載
する。
【0046】〔第2実施例〕図7はこの発明の第2実施
例を示したもので、吸込切替箱と遠心式送風機を示した
図である。この実施例では、吸込切替箱9と遠心式送風
機10を一体化している。
【0047】吸込切替箱9は、エアコンユニット4より
冷風を取り入れる冷風取入口44、外気を取り入れる外
気取入口45、遠心式送風機10に空気を送る吐出口
(遠心式送風機10の吸入口)46を有しており、内部
にサーボモータ47により駆動される切替ダンパ48を
回動自在に取り付けている。
【0048】なお、切替ダンパ48が冷房モード信号を
受けると、図7に実線で示したように、外気取入口45
を閉塞し、冷風取入口44が開口して、フェイス吹出口
28より冷風が吹き出される。また、暖房モード信号を
受けると、図7に二点鎖線で示したように、切替ダンパ
48が冷風取入口44を閉塞し、外気取入口45が開口
して、フェイス吹出口28より外気が吹き出される。
【0049】遠心式送風機10は、スクロールケーシン
グ49内に、空気流を発生させるブロワ50を回転自在
に収納している。ブロワ50はブロワモータ51により
回転駆動され、強風(Hi)と弱風(Lo)に送風量を
切り替えることが可能なものである。なお、52はスク
ロールケーシング49の吐出口である。
【0050】〔変形例〕この実施例では、遠心式送風機
10のブロワを専用の運転スイッチ54を押すことによ
り起動させたが、遠心式送風機10のブロワをデフロス
タヒータユニット3の運転スイッチ53、あるいはエア
コン自動運転スイッチ37で起動させても良い。
【0051】この実施例では、冷房ユニットとして車室
内の冷暖房が可能なエアコンユニット4を用いたが、車
室内の冷房のみが可能な冷房ユニットを用いても良い。
【0052】この実施例では、デフロスタヒータユニッ
ト3のファン、エアコンユニット4のファンおよび遠心
式送風機10のブロワの送風量をHi運転とLo運転の
2段階切り替えにしたが、送風量を3段階以上の多段階
切り替えにしても良く、送風量を連続可変しても良い。
なお、遠心式送風機10を廃止して、運転席ダクト8内
において空気流を発生させるものとしてエアコンユニッ
ト4のファンを利用しても良い。
【0053】この実施例では、運転席側車室17内に運
転席用のフェイス吹出口28を設けたが、運転席側車室
17内にガイド席用の吹出口を追加しても良い。
【0054】
【発明の効果】この発明は、冷房ユニットからフェイス
吹出口まで冷風を導く運転席ダクトを設けるだけで、冷
房時に運転手好みの独立した調整を行うことが可能とな
ると共に、車両への搭載が簡単でコストの上昇を抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示した透視図である。
【図2】この発明の第1実施例を示した透視図である。
【図3】この発明の第1実施例に用いた吸込切替箱を示
した透視図である。
【図4】この発明の第1実施例に用いた吸込切替箱を示
した透視図である。
【図5】この発明の第1実施例に用いた吸込切替箱を示
した透視図である。
【図6】この発明の第1実施例に用いた操作パネルを示
した正面図である。
【図7】この発明の第2実施例を示した断面図である。
【符号の説明】
1 大型車両用空気調和装置 2 バス車両 3 デフロスタヒータユニット 4 エアコンユニット(冷房ユニット) 5 吹出ダクト 6 クーラダクト 7 ヒータダクト 8 運転席ダクト 9 吸込切替箱 10 遠心式送風機 11 操作パネル 12 運転席前面パネル 16 客室側車室 17 運転席側車室 19 冷風温風切替ダンパ 21 天井ダクト部(天井ダクト) 23 冷風吹出口 24 冷風吹出口 25 サイドフェイス吹出口 26 温風吹出口 28 フェイス吹出口
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】この実施例では、運転席側車室17内に運
転席用のフェイス吹出口28を設けたが、運転席側車室
17内にガイド席用の吹出口を追加しても良い。また、
運転席側前面パネル12に日射センサを設け、この日射
センサの検出値に応じて遠心式送風機10のブロウ回転
数を制御しても良い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)吸い込んだ空気を冷却して送風する
    冷房ユニットと、 (b)車室内の天井部にて開口した冷風吹出口を有し、
    前記冷房ユニットから前記冷風吹出口へ空気を送風する
    天井ダクトと、 (c)運転席前面パネルにて開口したフェイス吹出口を
    有し、前記冷房ユニットから前記フェイス吹出口へ空気
    を送風する運転席ダクトとを備えた車両用空気調和装
    置。
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DE202007007103U1 (de) * 2007-05-18 2008-09-25 Thermo King Deutschland Gmbh Aufdachklimaanlage für ein Fahrzeug, insbesondere einen Omnibus
JP2019093925A (ja) * 2017-11-24 2019-06-20 日本車輌製造株式会社 鉄道車両

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