JPH0611527B2 - 導電粒子を含んだ粘着剤つき金属積層材 - Google Patents

導電粒子を含んだ粘着剤つき金属積層材

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JPH0611527B2
JPH0611527B2 JP61079370A JP7937086A JPH0611527B2 JP H0611527 B2 JPH0611527 B2 JP H0611527B2 JP 61079370 A JP61079370 A JP 61079370A JP 7937086 A JP7937086 A JP 7937086A JP H0611527 B2 JPH0611527 B2 JP H0611527B2
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Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鉄鋼等の防食用に被防食体(被貼着金属)に貼
って用いる電気化学的に被貼着金属より卑な金属からな
る金属テープ類あるいは電磁波シールド用、静電気防電
用、電気的導体接続用に用いる金属箔テープ類に関す
る。すなわち、板状の金属に粘着剤をつけて被貼着金属
に貼りつける場合、両金属間に電気的導通をはかる事が
必要な分野に用いる導電粒子を含んだ粘着剤つき金属積
層材に係る。
〔従来の技術〕
通常、鉄鋼等の防食を図るためには亜鉛、アルミなどの
電気化学的に鉄鋼等より卑な金属を被防食体に電気的に
つなぐと亜鉛、アルミなどは犠牲陽極作用を発揮して単
なる被覆防食効果を上廻る防食効果をあげるものであ
り、そのためには被防食体と金属積層材とが導通するこ
とが必要である。また電線ケーブルやその端子接続部等
の電磁波シールド用、静電気防電用、電気的導体接続用
として用いる場合は貼着する金属箔はアースをとるため
他の金属と導通させる必要がある。
従来これらの用途に用いる金属もしくは金属箔(以下こ
れを板状の金属という)には粘着層を導電性とするため
に導電性粘着剤を使用していた。導電性粘着剤は非導電
性粘着剤にカーボンや銅粉などの導電粒子はファイバー
を数十%混入して構成されるものであった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の導電性粘着剤は導電粒子の混入量が多いため、粘
着力が不十分であり高価なものとなるという問題点を有
するものであり、また金属粉などを粘着剤に混ぜると粘
着剤の酸化度を極力落とさないと反応が起こってしまう
おそれがあり、混入量が多くなる程、反応の防止が困難
となるという問題点を有するものであった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明では導電性粘着剤の上記の問題点は導電性粒子ま
たは繊維の添加量が多いことに起因することを考慮し、
導電性粒子の含有量を極度に下げて導電を確保しようと
したものである。
すなわち、本発明の導電粒子として亜鉛又は亜鉛合金粒
子を含んだ粘着剤(以下混合粘着剤と称す)つき防食用
金属積層材は、導電粒子が非導電性高分子粘着剤に対し
0.05〜1.0重量%含有され、かつ導電粒子の70%以上の
大きさが粘着剤層の厚みの80〜140%であり、該金属積
層材を被貼着金属に貼りつけた場合にこの積層材と被貼
着金属との間に電気的導通が確保されることを特徴とす
るものである。
ここで板状の金属は亜鉛又は亜鉛合金の箔に代表される
薄板、条、テープ、打抜片であり、その厚みなどは用途
に応じ選定されるものであり限定はない。非導電性高分
子粘着剤はゴム系、アクリル系等種々あるが導電粒子と
して亜鉛又は亜鉛合金粒子を用いる本発明は、酸価の低
いもの、あるいは、中性のものでないと反応が避けられ
ないので不適当である。なお、酸価とはJISK5400(塗料
一般試験方法)に示されている酸性の程度を示す指標で
ある。該導電性粒子の形状は薄片状あるいは繊維状のも
のは適さず塊状、球状のものが適する。防食用に用いる
場合には局部腐食を避けるために板状の金属と同種金属
であることが望ましい。なお混合粘着剤を塗布した本発
明の積層材は混合粘着剤層を保護するため使用前までは
混合粘着剤層に接しさせてシリコーン処理等をした剥離
紙を用いるべきことは当然である。
本発明の導電粒子を含んだ混合粘着剤つき金属積層材を
用いて被貼着金属に適用した例を第1図に示す。第1図
に見るように積層材の板状金属1と被貼着金属4との間
に非導電性高分子粘着剤2中の導電粒子3がはまり込ん
で導通がはかれる。
導電粒子の含有率を非導電性高分子粘着剤2に対し0.05
〜1.0重量%と限定したのは、0.05重量%未満では導電
粒子が少なすぎ導電性が不安定になるためであり、1.0
重量%を越えると粘着力が落ちたり、粘着剤の酸価によ
っては導電粒子3との反応が顕著となり性能が劣化する
ためである。また導電粒子3の大きさはその70%以上の
大きさが粘着剤層の厚みの80〜140%の大きさとなる必
要がある。この限定は第1図の機構を活かすために必要
なものであり、粒子の直径が80%を切ると数個の粒子が
集合しないと導通に関与できず、140%を超えると積層
材をなす板状の金属1を押し上げ、又は粘着剤が有効に
粘着する面積が減少し、そのため粘着力が低下する。以
上のように限定した粒子の大きさのものが100%である
ことが望ましいわけではあるが、実際的には70%以上で
あればほぼ満足できる特性を得ることができる。粘着剤
の酸価を中性もしくは酸価2以下としたのは、酸価が2
を超えると亜鉛粉または亜鉛合金粉を添加した場合、反
応してゲル化し混合粘着剤の粘着性がなくなる。
〔作 用〕
かくして、本発明の導電粒子を含んだ混合粘着剤つき金
属積層材を被貼着金属に貼りつけると、非導電性高分子
粘着剤中に少量含有せしめた導電粒子により板状金属と
被貼着金属との電気的導通が確保され、しかも十分な粘
着力をもって貼着されることになり、それぞれ防食用と
して好適に作用することになる。
以下に実施例を示す。
実施例 100μ厚の亜鉛箔に混合粘着剤を塗布し通常の方法で乾
燥し、剥離紙をはさんで巻き取った。用いた混合粘着剤
はベースとなる非導電性高分子剤は2種類とし、高分子
剤1はコニシボンド(株)の合成ゴム系、中性のKH-303
であり、高分子剤2は東亜合成(株)のアクリル系、酸
価1〜2のSCL-200Cである。導電粒子は亜鉛アトマイズ
粉を用いた。アトマイズ粉は振動フルイを用いて粒度別
に分けた。200メッシュオーバーのもの(70μを超すも
の)をA粉、200メッシュアンダー325メッシュオーバー
のもの(40〜70μのもの)をB粉、325メッシュアンダ
ー(40μ以下)をC粉とした。これら混合粘着剤層の厚
みは50μmとした。
上記を組み合わせて第1表に示す組合せの積層材を作製
した。得られた積層材をステンレス標準板に貼りつけJ
IS法で90゜引きはがしを行い粘着力を測定した。また
市販のテスターを用いて積層材の金属と相手金属との間
の抵抗を測定した。
なお1〜8に用いた混合粘着剤は金属粉を混合後も導電
性は検知されず、非導電性粘着剤であった。
この第1表からわかるように、比較例4では亜鉛粉量が
過大であるため、比較例5では亜鉛粉のうち大粒が多す
ぎるため、また、比較例6では亜鉛粉が細粒ばかりであ
るため、粘着力が劣っている。高分子剤1の金属粉を添
加しない時の粘着力は、比較例8に示すように1700g/25
mmであり、実施例1,2および比較例4,9から判るよ
うに、金属粉の添加量が増すと粘着力は低下する。特
に、比較例4の2%からは著しく低下する。
粘着力が著しく低下するとはがれ易くなり不都合であ
る。
実施例3と比較例5とでは、金属粉の粒子が70μを超え
るものの割合における粘着力を示したもので、実施例3
の粘着層の厚さの140%を超える70μを超える粒子が20
%含んだものは、比較例5で同粒子を40%含んだものに
比して粘着力が低下しないことを示している。
〔発明の効果〕 以上のように本発明によれば、亜鉛又は亜鉛合金粒子の
添加量が極小でも通電可能でしかも十分な粘着力が得ら
れる防食用金属積層材を提供できるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の係る金属積層材を被貼着金属に貼りつ
けた場合の説明図である。 1……板状金属、2……非導電性高分子粘着剤 3……導電粒子、4……被貼着金属

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板条の金属として亜鉛又は亜鉛合金に導電
    粒子として亜鉛又は亜鉛合金粒子を含んだ粘着剤(以下
    混合粘着剤と称す)を塗布した防食用金属積層材におい
    て、導電粒子が非導電性高分子材料からなり、かつ中性
    もしくは酸価が2以下の粘着剤に対し、0.05〜1.0重量
    %混合され、かつ導電粒子の70%以上の大きさが、混合
    粘着剤層の厚みの80〜140%であり、該導電粒子と高分
    子粘着剤とを混合した混合粘着剤は非導電性であり、該
    金属積層材を被貼着金属に貼りつけた場合に、この積層
    材と被貼着金属との間に電気的導通が確保されることを
    特徴とする導電粒子を含んだ混合粘着剤つき防食用金属
    積層材。
JP61079370A 1986-04-07 1986-04-07 導電粒子を含んだ粘着剤つき金属積層材 Expired - Lifetime JPH0611527B2 (ja)

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