JPS62227985A - 導電性両面粘着テ−プ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は導電性両面粘着テープ、さらに詳細には導電性
を保持したまま被接着部材間を相互に接着可能な導電性
両面粘着テープに関する。

〔発明の背景〕

近年、欧米諸国においては、電子機器の近傍に置かれた
他の電子機器あるいは電気製品の誤動作および電子機器
を操作する人間の健康上の配慮から前記の電子機器、す
なわちコンピュータ、ワードプロセッサーなどのハウジ
ングに前記電子機器の放射する電磁波を遮蔽するような
処理をしたものを用いること力（義務付けられている。

このような電磁波遮蔽は基本的に前記ハウジングなどに
導電性を付与することによって達成可能である。したが
って、前記ハウジングを導電性プラスチックで製造した
り、ハウジング内壁に導電性塗料を塗布して電磁波遮蔽
を行ったりする方法によって電磁波遮蔽を行っている。

このように、たとえば電磁波遮蔽が必要なプラスチック
部品を相互に接着する場合においては、前記電磁波遮蔽
効果を良好ならしめるために、相互に導電可能であるこ
とが望ましいのは明らかである。

従来、被接着部材間を導電可能なように接着する場合、
粘着性のある導電性塗料を被接着部材間に塗布し、被接
着部材を接着するのが一般的であった。しかしながら、
このような導電性接着剤などを用いて、被接着部材間を
接着する場合、作業性が悪いという欠点があった。

また、前記導電性粘着剤は良好な導電性を確保するのが
困難であるという欠点があり、このため電気回路を構成
す番被接着部材を接着する場合においては、使用できな
いか、導電性が低くても作動するような電気回路に限定
されるという欠点があった・ 〔発明の概要〕 本発明は上述の点に鑑みなされたものであり、被接着部
材を良好な導電性を保持しつつ接着可能な導電性テープ
を提供することを目的とする。

したがって、本発明による導電性両面粘着テープは、可
撓性のある金属箔シートの両面に導電性粘着剤層を形成
したことを特徴としている。

本発明による導電性両面粘着テープによれば、導電性金
属箔シートの両面に導電性粘着剤層を形成しているので
、テープの厚さ方向における導電性が向上し、したがっ
てテープ厚さ方向に充分な導電性を確保可能になるとと
もに、さらにまた、このテープを被接着部材間に数置し
、相互に押圧するのみで導電を確保しつつ被接着部材を
容易に接着可能であり、接着作業が大幅に向上するとい
う利点がある。

〔発明の詳細な説明〕 第１図は本発明による導電性両面粘着テープの断面図で
あるが、この図より明らかなように本発明による導電性
両面粘着テープは、可撓性のある金属箔シート１の両面
に導電性粘着剤層２を設けた基本的を構成している。そ
して、前記導電性粘着剤層２の上には、前記導電性粘着
剤層２を保護し、また製造された両面粘着テープを巻回
保持可能なように剥離シート３が貼着されている。

このように導電性粘着剤層２が両面に形成される金属箔
シート１は、本発明による導電性両面粘着シートの導電
部本体を構成するものであるとともに、テープの性質上
巻回して保存されるものであるために、導電性が良好で
、かつ可撓性の優れたものであることが要求される。こ
のような金属箔シート１としては、たとえば、銅、アル
ミニウム、鉄およびそれらに合金箔シートを例として挙
げることができる。このような金属箔シート１の厚さは
、好ましくは、１０〜２００μｍであるのがよい。１０
μｍ未満であると、うすすぎて取扱いが困難になり箔が
伸びたり切断する虞を生じ、一方２００μｍを超えると
可撓性が充分でな（なり、巻回あるいは複雑形状に湾曲
したときなどに、金属箔シート１に亀裂を生じたり、断
線を生じたりする虞がある。

このような金属箔シート１の両面に導電性粘着剤層２を
形成するものであるが、このような導電性粘着剤層２は
、被接着部材に良好な接着強度で接着し、かつ良好な導
電性を有する必要がある。

すなわち、金属箔シート１は相対的に良好な導電性を有
しているために、テープの厚さ方向における導電性は、
この導電性粘着剤層２に支配されることになるからであ
る。

前述の導電性粘着剤層２は、たとえば基材となる樹脂に
導電性粒子を混入したものであることができる。このよ
うな基材となる樹脂は、被接着部材および金属箔シート
１と良好な接着強度で接着可能な樹脂であれば、基本的
にいかなるものでもよい。たとえば、アクリル樹脂、ポ
リウレタン（Ｈ脂、液状イソプレン樹脂、液状ポリエス
テル樹脂、ポリブチレン樹脂、変性ポリブタジェン樹脂
、低分子量酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体などの一種
以上であることができる。

前述のような基材に混入される導電性粒子としては、た
とえば金、銀、ニッケル、アルミニウムなどの金属粉あ
るいは合金粉、銅、ニッケルなどのフレーク、グラファ
イトなどのカーボンブラック、金属粉あるいはフレーク
に他の金属をコートした金属コート金属粉ないしフレー
ク（たとえば銅粉ないしフレークに銀をコートした銀コ
ート銅粉ないしフレーク、ニッケル粉ないしフレークに
銀をコートした銀コートニッケル粉ないしフレークなど
）、マイカ、ガラスピーズなどの無機粒子にニッケルあ
るいは銀をコートした金属コート無機粒子などの一種以
上を挙げることができる。

上記のような導電性粒子の基材への添加量は、好ましく
は基材の樹脂１００部に対し０．５〜７０容量部添加す
るのがよい。０．５容量部未満であると、充分な導電性
が確保できない虞を生じ、一方７０容量％を超えると、
粘着剤層２の粘着性を悪化させ、接着強度が確保できな
い虞を生じるからである。

このような導電性粒子の平均粒径は、好ましくは２００
μｍ以下であるのがよい。２００μｌを超えると、良好
な導電性の粘着剤層が得られない虞を生じるからである
。

このような導電性粘着剤層２の厚さは、好ましくは１０
〜４０μｍである。１０μｍより薄いと、良好な接着性
かえられない虞があり、一方４０μｍより厚いと、粘着
力の低下を生じたり、導電性が悪化する虞を生じる。

この導電性粘着剤層２に貼着される離型シート３は前記
導電性粘着剤層２を有効に保護し、かつ導電性両面粘着
テープを使用する場合に容易に剥離するものであればい
かなるものでもよい。たとえば、シリコーン処理紙、ポ
リプロピレンコート紙、テフロンコート紙などの離型紙
、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポ
リエステルフィルム、テフロンフィルムなどの合成＋ｘ
＋　脂フィルムなどを有効に用いることができる。

このような導電性両面接着テープの厚さ方向の導電性は
、用途によって異なるが、たとえば電気回路の一部に使
用する場合においては、１０−３Ω／ｃＩＡ以下である
のが好ましい。１０−３Ω／−を超えると、電気回路の
一部として使用した場合に充分な導電性を確保できなく
なる虞を生じる。

本発明による導電性両面粘着テープは、導電性の良好な
金属箔シート１を埋設しであるので、特に電磁波遮蔽用
に使用する場合を用である。この場合、導電性粘着剤層
２の導電性は、１０−３〜１０Ω／ｃｍであるのがよい
。１０−３Ω／ｃｍ未満であると充分な電磁波遮蔽効果
を発揮できない虞があり、一方１０Ω／ｃｍを超えると
、粘着性が悪化した充分な接着強度が確保できない。

このような導電性両面粘着テープを使用するにあたって
は、まず離型シート３を導電性粘着剤層２より剥離し、
前記導電性粘着剤層２を、一方被接着部材に貼着する。

次いで、もう一方の導電性粘着剤層２に貼着された剥離
シート３を剥がし、他方の被接着部材に当接して接着す
ることができる。このとき、被接着部材は導電性粘着剤
層２および金属箔シート１を介して接着されるため、被
接着部材間に導電が可能になる。

実施例 銅金属箔シート（厚さ３５μｍ）の両面に下記の組成を
有する導電性粘着剤層を厚さ３０μｍで形成した。

この導電性粘着剤層にポリプロピレンコート紙（離型シ
ート）を貼着して導電性両面粘着テープとした。

組成 アクリル系樹脂（ダイヤボンド００６０１　）　１００
容量％（樹脂分４５％、ＤＭＦ／ｌ−ルオール／ＭＥＫ
液）（ノガワケミカル　ａ聯） 導電性粒子（電解銅粉　ＣＥ−２５）　　　　５容量％
（福田金属箔粉工業　■） このような導電性両面粘着テープの厚さ方向の導電性を
測定したところ、８　Ｘｌ０−４Ω／　ｃｄであり、充
分電気回路の一部に使用可能であることがわかった。

また、前記導電性両面テープを被接着剤間に介在せしめ
て、接着し、剥離試験を行った結果剥離強度は、４．３
　ｋｇ／２５ｍａ　（ＪＩＳＺ−０２３７ニ準する〕さ
らに、このように製造した導電性両面粘着テープの電磁
波遮蔽効果を測定した。この導電性両面粘着テープの導
電性は５Ω／ｍであった。測定はタケダ理研製の近接界
雷磁波用シールド材評価器（ＴＲ−１７３０１”）とス
ペクトルアナライザー（ＴＲ−４１７２）を併用し、磁
界波および平面波について行った〔いずれも１００Ｍ１
ｌｚ〜６００　Ｍｌｌｚの平均値で示す〕。この結果を
第２図および第３図に示す。第２図は磁界波における電
磁波遮蔽効果、第３図は平面波における電磁波遮蔽効果
である。この図より明らかなように、磁界波における電
磁波遮蔽効果は５８ｄＢ以上、平面波における電界波遮
蔽効果は６２ｄＢ近くにも達することが明らかになった
。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明による導電性両面粘着テー
プは、金属箔シートの両面に導電性粘着剤層を形成した
構造になっているため、良好な導電性を発揮し、電気回
路の一部として利用可能になるとともに、電磁波の遮蔽
を要求される部分に貼着したとき良好な電磁波遮蔽効果
を発揮するという利点がある。また被接着部材を導電性
を確保しつつ容易に接着可能になるという利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による導電性両面粘着テープの一実施例
の断面図、第２図は本発明による導電性両面粘着テープ
の一実施例の磁界波における電磁波遮蔽効果を示す図、
第３図は本発明による導電性両面粘着テープの一実施例
の平面波における電界波遮蔽効果を示す図である。 ■・・・金属箔シート、２・・・導電性粘着剤層、３・
・・剥離シート。 出願人代理人　　　　　雨　宮　正　季第１図 第２図 Ｂ 犀３彼　６８ｄＢ 第３図 Ｒ 電界浅　６２ｄＢ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）可撓性のある金属箔シートの両面に導電性接着剤
   層を形成したことを特徴とする導電性両面粘着テープ。