JPH0611521B2 - 片面段ボール紙を製造する方法および装置 - Google Patents

片面段ボール紙を製造する方法および装置

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JPH0611521B2
JPH0611521B2 JP60113457A JP11345785A JPH0611521B2 JP H0611521 B2 JPH0611521 B2 JP H0611521B2 JP 60113457 A JP60113457 A JP 60113457A JP 11345785 A JP11345785 A JP 11345785A JP H0611521 B2 JPH0611521 B2 JP H0611521B2
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roll
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、片面段ボール紙を製造する方法および装置の
改良に関する。
【従来の技術】
片面段ボール紙の製造は、段ロールで波形に成形した
「中芯」とよばれるコルゲート紙と1枚のライナーとを
貼り合わせることによって行なう。 貼り合わせる接着剤としては、生デンプン液つまりデン
プン粒子を水中に分散させたものが広く用いられてお
り、この生デンプン液を中芯の山の部分に塗布し、加熱
ゲル化して糊としている。 生デンプン液の加熱は、前半の段階つまり生デンプン液
を塗布された中芯がライナーと押圧され、段ロールを離
れるまでは加熱段ロールによって行ない、後半の階段つ
まり押圧後は、あらかじめ加熱されたライナーからの熱
と中芯の残熱とによって行なう。 ライナーの加熱は、加熱ロールに接触させることによっ
て行なわれており、加熱ロールは、一般に高温のスチー
ム(圧力10〜10kg/cm2)で加熱している。段ボー
ル紙を製造するラインスピードは、装置によって高速、
中速、および低速とさまざまであって、高速のものほど
径の大きいロールを用いる。いずれの場合も、品質管理
の上からはラインスピードは一定であることが望ましい
が、実際には種々の原因で変動することが避けられな
い。ロールの熱容量は相当に大きいため、ラインスピー
ドの変動に応じてロールの温度を速やかに調整すること
は困難である。 ラインスピードが速すぎるときは、ライナーと加熱ロー
ルとの接触時間が短くなり、ライナーは全体に加熱不足
となる。すると、生デンプン液が十分に加熱されず、ゲ
ル化不足のまま貼り合わせが行なわれるので、製造され
た片面段ボール紙は接着不良となる。ラインスピードが
遅くなると、ライナーは加熱ロールと必要以上に長く接
触して過度に加熱されるため、乾燥し過ぎる。この状態
のライナーが中芯に押圧されると、生デンプン液から水
分だけを急速に吸い取ってしまい、濃度の高くなったデ
ンプン液が加熱されゲル化する。この濃すぎる糊は、乾
燥したときに柔軟性に乏しく、後の工程で糊が音を立て
て剥れる、いわゆる「バリつき」がおこる。 また、ライナーには、多かれ少なかれ水分のムラがある
ことが避けられず、水分の多い個所は部分的に伸びてラ
イナーの平面度を損なう。平面度の悪いライナーは、加
熱ロールとの接触が一様でないから部分的に加熱不足と
なり、従って生デンプン液に部分的なゲル化不足が生
じ、製品段ボール紙の接着不良の原因となる。 波形に成形された中芯を下段ロールへ導くために従来用
いられてきたフィンガーに代えて、下段ロールに多数の
小孔を設けて空気を吸引し中芯を吸着し案内する方式の
段ロールが使われるようになってきた。このノーフィン
ガー方式では、空気が中芯を通り抜けるときに水分を失
われるので、中芯に反りが生じやすい。
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記のような問題点を解決し、接着が
十分で反りのない、品質良好な片面段ボール紙を製造す
る技術を提供することにある。 本発明のもうひとつの目的は、片面段ボール紙の製造に
あたって、ラインスピードが変化してもそれに追従して
加熱条件を変え、常に一定の品質の製品を与える片面段
ボール紙製造技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
本発明者は、さきに両面段ボール紙の製造に関して、中
芯の山に塗布した生デンプン液に蒸気を吹き当てる装置
を発明し開示した(特開昭57−25940号)。この
装置は当業技術において広く有用性を認められ、段ボー
ル紙製造のラインスピードの向上に著しい効果があるこ
とから、「加速スチーマ」の名称で普及しつつある。 本発明の片面段ボール紙を製造する方法は、この蒸気吹
き当て装置を利用するものであって、中芯材料を波形に
成形して得た中芯の山の部分に生デンプン液を塗布し、
生デンプン液を加熱ゲル化して糊とし、ライナーを加熱
ロールで加熱して前記中芯に押圧して接着一体化するこ
とからなる片面段ボール紙の製造方法において、ライナ
ーに対して、第一の加熱ロールによる予備加熱を行なっ
たのち、 イ) 温度80〜90℃の蒸気を吹き当てて加湿するこ
と、および ロ) 温度120〜140℃の蒸気を吹き当てて加熱す
ること、 のいずれか一方または両方を行ない、ついで第二の加熱
ロールによる本加熱を行なうことを特徴とする。 この製造方法を実施するための本発明の装置は、図面に
示すように中芯材料(2A)を連続的に繰り出す手段、
中芯材料を波形に成形する一対の加熱ロール(4,
5)、および中芯の山の部分に生デンプン液を塗布する
手段(9)、ライナー(1)を連続的に繰り出す手段、
ライナーを加熱する加熱ロール(7,8)、中芯(2
B)とライナーとを押圧するためのプレスロール
(6)、ならびに製造された片面段ボール紙を連続的に
引き取る手段(図示していない)から基本的に構成され
る片面段ボール紙を製造する装置において、ライナーを
加熱する加熱ロールが予備加熱のための第一の加熱ロー
ル(8)と本加熱のための第二の加熱ロール(7)とか
らなり、第一の加熱ロール(8)と第二の加熱ロール
(7)との間に、ライナーに対して、 イ) 温度80〜90℃の蒸気を吹き当てて加湿する手
段(11,12)、および ロ) 温度120〜140℃の蒸気を吹き当てて加熱す
る手段(11,12) のいずれか一方または両方を設けたことを特徴とする。 ライナーの加熱と加湿をバランスよく行なうためには、
複数個の蒸気吹き当て手段を用意し、その使用個数なら
びに吹き当てる蒸気の温度および湿度を、ラインスピー
ドに応じて選択することが好ましい。図5には、5個の
蒸気吹き当て手段を使用する例を示してある。 蒸気の温度または湿度を調節するため、適量の空気を混
合してもよいことはもちろんであって、本発明において
「蒸気」とは、このような空気との任意の割合の混合物
をも包含する。 本発明によれば、段ロールや加熱ロールを加熱するに用
いられる蒸気は従来より少なくできるので、その分の蒸
気を蒸気吹き当て手段にふり当てるように装置を構成す
ればよい。
【作 用】
温度80〜90℃の比較的低温の蒸気はライナー上で凝
縮して、主としてライナーを加湿するはたらきをする。
これに対して温度120〜140℃の比較的高温の蒸気
は、ライナー上で凝縮する割合が低く、加熱作用が強
い。80℃に至らない低温の蒸気は、加湿作用も十分で
なく、一方、140℃を超える高温の蒸気は、高圧を伴
うためその取扱いが面倒である。 本発明は、この80〜140℃の範囲内で温度領域を異
にする2種の蒸気を使い分けることにより、加湿と加熱
とを任意の割合で行なうことを可能にしたものである。
具体的には、たとえば片面段ボール紙を製造するライン
スピードが速いときは、高温の蒸気を吹き当てることに
より、ライナーの加熱不足は避けられる。従って、本発
明によれば片面段ボール紙の製造スピードを高めること
ができる。低速側に変動したとき、もしライナーが加熱
ロールで過剰に加熱されても、比較的低温の湿った蒸気
を吹き当てることによりライナーが乾燥しすぎることが
避けられるので、いずれの場合も生デンプン液のゲル化
は正常に行なわれる。 このような異なった条件の蒸気を吹き当てる手段を設け
た本発明の好ましい態様によれば、ラインスピードの広
い範囲の変動に対応して、ライナーの温度と水分含有量
を適正にコントロールできる。 加熱ロールによる加熱だけでは部分的な加熱不足が生じ
るような平面度の悪いライナーでも、高温の蒸気を吹き
付けることにより均一に加熱できる。また、こうして水
分を与えられたライナーは、加熱ロールと接触して平面
度が改善される。 ノーフィンガー方式を採用した段ロール上で水分不足と
なり反りの生じた中芯には、押圧に際してライナーから
水分が補給されて反りが改善される。
【実施例 1】 本発明の装置により、片面段ボール紙の製造を種々のラ
インスピードで行なった。ラインスピードに応じ、下記
のように条件を選択した。 ラインスピード 蒸気温度 吹き当て手段 (m/min) (℃) 使 用 個 数 0〜 50 85 2 50〜 70 85 1 70〜100 130 1 100〜130 130 2 130以上 130 3 製造された片面段ボール紙は、いずれのラインスピード
においても貼り合わせ良好で反りが無く、品質良好なも
のであった。 段ロールおよび加熱ロールを加熱するために必要な蒸気
の圧力は、従来の12kg/cm2から8kg/cm2に低下させ
ることができた。
【実施例 2】 既存のコルゲータに本発明を適用して、シート幅240
0mmの段ボール紙を製造した。 原紙構成は、 (イ) K280×SCP160×K280 (ロ) K280×MM200(強化中芯)×K280 である。 85℃の蒸気を吹き当てる手段2個および130℃の蒸
気を吹き当てる手段3個を、この順に配列して用いた。 ラインスピードが、それぞれつぎのように増大した。 (イ) 140→185m/min (ロ) 135→150m/min 従来はノーフィンガー方式による中芯の水分不足に起因
するとみられる製品の下反り傾向があったが、これが解
消した。
【発明の効果】
本発明によって片面段ボール紙を製造すれば、速いライ
ンスピードでも十分にライナーを加熱でき、生産性が高
まる。遅いラインスピードでもライナーを適度に加湿で
き、品質に影響を与えないで済み、ラインスピードの大
幅な変動にも迅速に対応できる。従って、広いラインス
ピード範囲で、品質のよい片面段ボール紙を製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の片面段ボール紙製造装置の構成を示
す、概念的な側面図である。 1……ライナー、2A……中芯材料 2B……中芯、4,5……加熱段ロール 6……プレスロール、7……加熱ロール 8……予熱ロール、9……生デンプン液塗布手段 11,12……蒸気吹き当て手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中芯材料を波形に成形して得た中芯の山の
    部分に生デンプン液を塗布し、生デンプン液を加熱ゲル
    化して糊とし、ライナーを加熱ロールで加熱して前記中
    芯に押圧して接着一体化することからなる片面段ボール
    紙の製造方法において、ライナーに対して、第一の加熱
    ロールによる予備加熱を行なったのち、 イ) 温度80〜90℃の蒸気を吹き当てて加湿するこ
    と、および ロ) 温度120〜140℃の蒸気を吹き当てて加熱す
    ること、 のいずれか一方または両方を行ない、ついで第二の加熱
    ロールによる本加熱を行なうことを特徴とする製造方
    法。
  2. 【請求項2】蒸気吹き当て手段を複数個設け、その使用
    個数ならびに吹き当てる蒸気の温度および湿度を、片面
    段ボール紙製造のラインスピードに応じて選択する特許
    請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. 【請求項3】中芯材料を連続的に繰り出す手段、中芯材
    料を波形に成形する一対の加熱ロール、および中芯の山
    の部分に生デンプン液を塗布する手段、ライナーを連続
    的に繰り出す手段、ライナーを加熱する加熱ロール、中
    芯とライナーとを押圧して接着一体化し片面段ボール紙
    とするためのプレスロール、ならびに製造された片面段
    ボール紙を連続的に引き取る手段から基本的に構成され
    る片面段ボール紙を製造する装置において、ライナーを
    加熱する加熱ロールが予備加熱のための第一の加熱ロー
    ルと本加熱のための第二の加熱ロールとからなり、第一
    の加熱ロールと第二の加熱ロールとの間に、ライナーに
    対して、 イ) 温度80〜90℃の蒸気を吹き当てて加湿する手
    段、および ロ) 温度120〜140℃の蒸気を吹き当てて加熱す
    る手段 のいずれか一方または両方を設けたことを特徴とする装
    置。
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