JPH06114957A - 自動車用内装材の製造法 - Google Patents

自動車用内装材の製造法

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JPH06114957A
JPH06114957A JP4268773A JP26877392A JPH06114957A JP H06114957 A JPH06114957 A JP H06114957A JP 4268773 A JP4268773 A JP 4268773A JP 26877392 A JP26877392 A JP 26877392A JP H06114957 A JPH06114957 A JP H06114957A
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JP
Japan
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mold
expanded particles
steam
interior material
temperature
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Application number
JP4268773A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Matsuki
清 松木
Izumi Ibata
泉 伊場田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP4268773A priority Critical patent/JPH06114957A/ja
Publication of JPH06114957A publication Critical patent/JPH06114957A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気性を有しない押出発泡シートが用いられ
ているばあいであっても、予備発泡粒子から型内発泡体
を製造すると同時に該押出発泡シートと繊維質表皮の積
層体と、型内発泡体とを強固に一体化することができ、
融着不良の発生がない、繊維質表皮によるソフトな肌触
わりを有し、押圧したときにしなやかな感触を与える自
動車用内装材の製造法を提供すること。 【構成】 通気性を有する繊維質表皮とポリプロピレン
系樹脂押出発泡シートの積層体を該繊維質表皮が金型A
の内面に接するように設け、該金型Aと金型Bとを型締
めして成形型を構成したのち、ポリプロピレン系樹脂予
備発泡粒子を該成形型内に充填し、金型Bの蒸気孔から
水蒸気を供給し、該予備発泡粒子がたがいに融着する温
度よりも低い温度で該予備発泡粒子を予備加熱し、該予
備発泡粒子を水蒸気で蒸らし、ついで該予備発泡粒子が
たがいに融着する温度以上の温度で該予備発泡粒子を金
型Bから本加熱することを特徴とする自動車用内装材の
製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用内装材の製造法
に関する。さらに詳しくは、繊維質表皮に特有の高級
感、ソフトな肌触わりを有し、たとえば自動車用ドア
材、インストルメントパネル、サンバイザー、天井材、
ドアトリム、リアパッケージ、ニーボルスター、エアバ
ッグドア、ヘッドレスト、アームレスト、各種ピラー、
クォータートリム、フロントサイドトリム、フロントシ
ートバック、クラッシュパッド、コンソールボックス、
コンソールリッド、ラッゲージフロアーカバー、パーテ
ィションボード、センターコンソール、コンソールボッ
クスの蓋などとして好適に使用しうる自動車用内装材の
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用内装材は、あらかじめ該
型内発泡体を作製しておき、これにたとえば接着剤を塗
布し、ついで表皮材を貼付するという方法によって製造
されている。しかしながら、かかる方法によれば、型内
発泡体を作製する工程、接着剤を塗布する工程および表
皮材を型内発泡体に貼付する工程の3工程を必要とする
ため、製造工程が煩雑であり、生産効率がよくないとい
う欠点があった。
【0003】前記方法の欠点を解消しうる方法として、
複数の蒸気孔を有する一対の金型の少なくとも蒸気孔面
に通気性を有する多孔質シートを設け、熱可塑性樹脂発
泡粒子を充填したのち、該蒸気孔から蒸気を導入して多
孔質シートおよび発泡粒子を加熱融着し、一体化する方
法が知られている(特開平3-190723号公報など)。
【0004】前記方法は、表皮材が多孔質シートである
ばあいには有効な方法ではあるが、表皮材が通気性を有
しないシートであるばあいには、蒸気孔から導入された
蒸気が該シートによって阻まれ、発泡粒子にまで到達し
ないため、該発泡粒子が充分に加熱されず、融着不良を
起こし、えられる自動車用内装材の機械的性質が、型内
発泡体に表皮材を接着剤で融着したものよりも劣るとい
う問題がある。
【0005】また、近年、従来の繊維質表皮を有する自
動車用内装材は、繊維質表皮に特有の高級感、ソフトな
肌触わりなどを有するが、押圧したときの感触が硬いた
め、さらに押圧したときにしなやかな感触を与える自動
車用内装材の開発が待ち望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、前記従来技術に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、繊維
質表皮とポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの積層体
をポリプロピレン系樹脂型内発泡体に積層した積層物
が、繊維質表皮に特有の高級感、ソフトな肌触わりを有
し、しかも押圧したときにしなやかな感触を与え、自動
車用内装材として好適に使用しうることを見出してい
る。
【0007】しかしながら、前記積層物の繊維質表皮は
通気性を有するが、ポリプロピレン系樹脂押出発泡シー
トは通気性を有しないため、前記したように、成形型内
で繊維質表皮とポリプロピレン系樹脂押出発泡シートの
積層体をポリプロピレン系樹脂型内発泡体の成形と同時
に一体化する方法を採用したときには、型内発泡成形体
に融着不良が生じるという問題が発生するので、前記積
層体と型内発泡成形体をそれぞれあらかじめ成形してお
き、たとえば接着剤などを用いて接着一体化するという
煩雑な手段を採らざるをえなかった。
【0008】本発明は、かかる現状に鑑みてなされたも
のであり、通気性を有する繊維質表皮が用いられている
が、該繊維質表皮に通気性を有しないポリプロピレン系
樹脂押出発泡シートが積層されているばあいであって
も、予備発泡粒子から型内発泡体を製造すると同時に繊
維質表皮と押出発泡シートの積層体とを一体化すること
ができ、しかも該型内発泡体には融着不良がない自動車
用内装材の製造法を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、通
気性を有する繊維質表皮とポリプロピレン系樹脂押出発
泡シートの積層体を該繊維質表皮が金型Aの内面に接す
るように設け、該金型Aと金型Bとを型締めして成形型
を構成したのち、ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を
該成形型内に充填し、金型Bの蒸気孔から水蒸気を供給
し、該予備発泡粒子がたがいに融着する温度よりも低い
温度で該予備発泡粒子を予備加熱し、該予備発泡粒子を
水蒸気で蒸らし、ついで該予備発泡粒子がたがいに融着
する温度以上の温度で該予備発泡粒子を金型Bから本加
熱することを特徴とする自動車用内装材の製造法に関す
る。
【0010】
【作用および実施例】本発明の自動車用内装材の製造法
は、予備発泡粒子同士の融着不良をなくするために、該
予備発泡粒子を成形型内で両面から蒸気などにより加熱
しなければならないとされていた従来の常識を打破する
まったく新しい自動車用内装材の製造法である。
【0011】また、本発明の自動車用内装材の製造法に
よれば、粒子同士の融着不良のない型内発泡成形体を製
造することができる理由は、定かではないが、従来のた
だ単なる蒸気による加熱だけではなく、特定の条件下で
予備加熱を行なったのち、蒸らしを行なうという工程が
採られているので、金型の水蒸気が導入される側の予備
発泡粒子と前記積層体側の予備発泡粒子の温度差が小さ
くなり、本加熱による融着性が向上することによるもの
と推測することができる。
【0012】以下、本発明の自動車用内装材の製造法の
一実施例を図面に基づいて説明する。
【0013】図1は、本発明の製造法に用いられる成形
型の一実施態様を示す概略説明図である。
【0014】図1において、金型A1は、金型B2と型
締めされている。なお、図1においては、金型A1とし
ては、蒸気孔を有しないものが用いられているが、本発
明においては蒸気孔が設けられていてもとくに支障がな
いのでかまわない。金型A1は、たとえばシリンダー3
などと連接され、金型A1を移動させることによって金
型A1と金型B2とを型締めおよび型開きすることがで
きるように構成されている。金型B2の内面には、複数
の蒸気孔4が設けられており、蒸気導入口5から導入さ
れた蒸気は、金型B2の内部6を介して該蒸気孔4を通
って成形室7に導入される。また、金型B2内にはフィ
ーダー8が設けられており、かかるフィーダー8によ
り、原料であるポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子が成
形室7内に導入される。
【0015】金型Aの内面には、まず通気性を有する繊
維質表皮10とポリプロピレン系樹脂押出発泡シート9の
積層体11が設けられる。
【0016】前記通気性を有する繊維質表皮10として
は、たとえば織布、不織布、編物などがあげられるが、
本発明はかかる例示のみに限定されるものではない。本
発明においては、前記繊維質表皮10の種類は、目的とす
る自動車用内装材の種類などに応じて適宜選択して用い
ればよい。その一例として、たとえば起毛調のソフトな
風合を有する自動車用内装材をうるばあいには、前記繊
維質表皮10としてニードルパンチ不織布を用いればよ
く、またいわゆるバックスキン調の高級感を有する自動
車用内装材をうるばあいには、前記繊維質表皮10として
たとえば東レ(株)製、エクセーヌ(商品名)などのス
ウェード調人工皮革などを用いることができる。
【0017】前記繊維質表皮10に用いられる繊維の種類
にはとくに限定がなく、たとえばポリエステル繊維、ポ
リエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリ塩化ビニル
繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリアミド繊維、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体繊維などの合成繊維;レーヨ
ン繊維、アセテート繊維などの半合成繊維;綿、羊毛な
どの天然繊維などがあげられる。これらの繊維のなかで
は、ポリエステル繊維は、耐熱性、耐光性、耐摩耗性な
どの面で好ましく、またポリプロピレン繊維およびポリ
エチレン繊維、とくにポリプロピレン繊維はポリプロピ
レン系樹脂押出発泡シート9との接着性の面およびリサ
イクル性の面で好ましい。
【0018】前記繊維質表皮10の厚さは、該繊維質表皮
10の種類、えられる自動車用内装材の目的とする表面状
態などに応じて適宜調整すればよい。
【0019】前記ポリプロピレン系樹脂押出発泡シート
9は、ポリプロピレン系樹脂を押出発泡によって成形さ
れたシートであり、通気性を有しない。該押出発泡シー
ト9は、繊維質表皮10と型内発泡体とのあいだで中間層
として用いられ、えられる自動車用内装材に、押圧され
たときにしなやかな感触を付与するものである。該押出
発泡シート9の発泡倍率は、あまりにも小さいばあいに
は、えられる自動車用内装材の感触が硬くなりすぎる傾
向があり、またあまりにも大きいばあいには、えられる
自動車用内装材の感触が柔かくなりすぎる傾向があるの
で、10〜30倍程度、なかんづく15〜25倍程度であること
が好ましい。
【0020】また、前記押出発泡シート9の厚さは、あ
まりにも小さすぎるばあいには、えられる自動車用内装
材の触感が硬く感じられるようになったり、緩衝性が小
さくなる傾向があり、またあまりにも大きいばあいに
は、えられる自動車用内装材の感触が柔かくなりすぎる
傾向があるので、1〜4mm、なかんづく1.5 〜3.5mm 程
度であることが好ましい。
【0021】前記繊維質表皮10と、前記押出発泡シート
9との一体化は、たとえば両者を接着剤で一体化する方
法、繊維質表皮10が熱可塑性樹脂繊維、とくにポリオレ
フィン系樹脂繊維で構成されるばあいには、両者を加熱
溶融一体化する方法などによって行なうことができ、本
発明は、かかる一体化する方法によって限定されるもの
ではない。
【0022】なお、本発明においては、前記繊維質表皮
10と前記押出発泡シート9とをあらかじめ一体化した積
層体を用意しておき、これを型内発泡体と一体化せしめ
ることができる。
【0023】また、前記繊維質表皮10と押出発泡シート
9の積層体11は、金型A1の内面形状に適合されうるよ
うにするために、あらかじめたとえば真空成形などによ
って所望の形状に成形されていてもよいが、該積層体11
が可撓性を有するものであるばあいには、成形型内に装
着し、たとえば真空成形法などによって所望の形状に成
形したのちに、予備発泡粒子を成形型内に充填して成形
してもよい。
【0024】なお、押出発泡シート9と予備発泡粒子と
の接着性を向上させるために、押出発泡シート9の予備
発泡粒子と接触する面に、あらかじめ接着剤を設けてお
いてもよい。かかる接着剤としては、たとえば樹脂を有
機溶媒に溶解したもの、樹脂エマルジョン、樹脂パウダ
ーなどがあげられる。前記樹脂としては、たとえばエチ
レン−酢酸ビニル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、エチレン−プロピレンコポリマー、塩素化ポリプロ
ピレン、塩素化ポリエチレン、エチレン−プロピレン−
ブテンターポリマー、これらの混合物などのポリオレフ
ィン系樹脂などがあげられるが、本発明はかかる例示の
みに限定されるものではない。前記接着剤の使用量は、
とくに限定がなく、接着剤の種類、目的とする接着強度
などに応じて適宜調整すればよい。
【0025】なお、本発明においては、えられる型内発
泡成形体がたとえば他の部材と接続するための取付具な
どを必要とするばあいには、あらかじめ金型B2の成形
面にインサート材12を設けておき、予備発泡粒子の型内
発泡成形時に、インサート材12と型内発泡体とが一体化
されるようにしてもよい。
【0026】前記インサート材12の形状は、取付具など
の形状などに応じて調整すればよい。インサート材12の
材質としては、たとえば金属をはじめ、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ABS樹脂などの熱可塑性樹脂、フェ
ノール樹脂、ホルムアルデヒド樹脂などの熱硬化性樹脂
などがあげられるが、本発明はかかる例示のみに限定さ
れるものではない。なお、前記インサート材12の表面に
は、予備発泡粒子との接着性を向上させるために、たと
えば前記接着剤などをあらかじめ付着させておいてもよ
い。
【0027】前記金型A1と金型B2とを型締めしたの
ち、フィーダー8を介してポリプロピレン系樹脂予備発
泡粒子を成形型内に充填する。
【0028】前記ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子に
用いられるポリプロピレン系樹脂としては、たとえばプ
ロピレンホモポリマー、エチレン−プロピレンランダム
コポリマー、エチレン−プロピレンブロックコポリマ
ー、エチレン−プロピレン−ブテンランダムターポリマ
ー、プロピレン−塩化ビニルコポリマー、プロピレン−
ブテンコポリマー、プロピレン−無水マレイン酸コポリ
マーなどのプロピレンの含有量が50重量%以上の樹脂が
あげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用
いてもよい。
【0029】前記ポリプロピレン系樹脂は、無架橋の状
態のものが好ましいが、パーオキサイドや放射線などに
より架橋させたものであってもよい。
【0030】また、前記ポリプロピレン系樹脂として、
該ポリプロピレン系樹脂と混合しうる他の熱可塑性樹脂
が混合されたものを用いてもよい。かかる他の熱可塑性
樹脂の具体例としては、たとえば低密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、ポリスチレン、ポリブテ
ン、アイオノマーなどがあげられ、これらの熱可塑性樹
脂の配合量は、通常前記ポリプロピレン系樹脂100 部
(重量部、以下同様)に対して20部以下、なかんづく5
〜10部とすることが好ましい。
【0031】前記ポリプロピレン系樹脂は、通常予備発
泡されやすいように、あらかじめたとえば押出機、ニー
ダー、バンバリーミキサー、ロールなどを用いて溶融
し、円柱状、楕円柱状、球状、立方体状、直方体状など
の所望の粒子形状で、その粒子の平均粒径が0.1 〜10m
m、好ましくは0.7 〜5mmとなるように成形加工される
ことが望ましい。
【0032】前記ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を
製造する方法としては、たとえば耐圧容器中でポリプロ
ピレン系樹脂粒子に揮発性発泡剤を含有させ、撹拌しな
がら水中に分散させ、加圧下で所定の発泡温度まで加熱
したのち、該水分散物を低圧域に放出する方法などがあ
げられるが、本発明はかかる方法によって限定されるも
のではない。
【0033】前記ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子の
発泡倍率は、あまりにも大きすぎるばあいには、えられ
る型内発泡成形体の収縮が大きくなったり、柔かくなり
すぎる傾向があり、またあまりにも小さすぎるばあいに
は、緩衝性などが低下する傾向があるので、通常3〜60
倍、好ましくは5〜50倍、さらに好ましくは8〜45倍、
とくに好ましくは10〜35倍であることが望ましい。
【0034】前記ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を
フィーダー8を通じて成形型内に充填するに際しては、
あらかじめ予備発泡粒子を加圧ガスを用いて加圧し、該
加圧ガスが該予備発泡粒子中に充分に浸透され、内圧が
付与された状態で成形型内に充填してもよく、該予備発
泡粒子を加圧ガスを用いて圧縮した状態で成形型内に充
填してもよく、また該予備発泡粒子に内圧を付与した
り、圧縮することなく、そのままの状態で成形型内に充
填してもよく、本発明はかかる充填方法によって限定さ
れるものではない。
【0035】前記ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子を
成形型内に充填したのち、金型B2の蒸気孔4から水蒸
気を供給し、該予備発泡粒子がたがいに融着する温度よ
りも低い温度で該予備発泡粒子を予備加熱する。
【0036】本発明においては、前記予備発泡粒子がた
がいに融着する温度よりも低い温度で該予備発泡粒子を
予備加熱する点にも特徴があり、このように該予備発泡
粒子を予備加熱したばあいには、本加熱を行なう前に予
備発泡粒子が融着することなく充分に加熱されている状
態になっており、本加熱により均一にむらなく融着させ
ることができる。なお、本発明において、予備加熱の際
に、予備発泡粒子を融着温度以上の温度に加熱したばあ
いには、水蒸気孔側から予備発泡粒子が優先的に融着し
てしまい、その結果、表皮材側の予備発泡粒子にまで水
蒸気が充分に透過しがたくなり、融着不良が生じるよう
になるため、該予備発泡粒子の融着温度よりも低い温度
で予備加熱する。かかる予備発泡粒子の融着温度は、該
予備発泡粒子に用いられている樹脂の種類などによって
異なるので一概には決定することができないため、あら
かじめ該予備発泡粒子の融着温度を調べたのち、金型B
2の蒸気孔4から導入される水蒸気の温度を設定するこ
とが好ましい。
【0037】前記融着温度とは、深さが50mm程度の金型
内に予備発泡粒子を充填し、所定温度(所定圧力)の水
蒸気を10〜20秒間該金型内に導入したときに、予備発泡
粒子同士が融着し、型内発泡成形体の形状を保持するこ
とができる状態となる最低温度をいう。
【0038】また、予備加熱する際の水蒸気の温度が低
すぎるばあいには、予備加熱による効果が充分に発現さ
れなくなる傾向があるので、水蒸気の温度は、予備発泡
粒子の融着温度以下〜融着温度よりも35℃低い温度以
上、好ましくは融着温度よりも3℃低い温度以下〜融着
温度よりも30℃低い温度以上、より好ましくは融着温度
よりも5℃低い温度以下〜融着温度よりも25℃低い温度
以上とすることが望ましい。
【0039】予備加熱を行なうばあいの水蒸気の圧力
は、水蒸気の温度が前記範囲内となるように適宜調整す
ればよい。
【0040】つぎに金型B2の蒸気孔4から水蒸気を供
給して予備加熱をしたのち、水蒸気で予備発泡粒子を蒸
らす点にも本発明の特徴がある。水蒸気で予備発泡粒子
を蒸らす際には、予備加熱を行なった状態で行なっても
よく、また水蒸気の供給を停止し、さらに加えてドレイ
ン弁を開けた状態で行なってもよい。このように予備発
泡粒子を蒸らしたばあいには、成形型内の予備発泡粒子
間に導入された水蒸気の潜熱を有効に利用することがで
き、とくに厚さが大きい型内発泡体を作製するばあい、
予備発泡粒子を均一に加熱することができるという利点
がある。なお、予備発泡粒子をこのように蒸らすばあい
には、かかる蒸らしに要する時間は、成形型内における
予備発泡粒子層の厚さ、予備発泡粒子の大きさ、形状や
発泡倍率などによって水蒸気による熱伝達速度が異なる
ので一概には決定することができないが、通常予備発泡
粒子層の厚さがたとえば50mm程度のもので約3秒間以
上、好ましくは約5秒間以上、より好ましくは10秒間以
上とすることが望ましい。
【0041】前記蒸らしを行なった後には、予備発泡粒
子間にドレイン(水分)が存在し、その状態で本加熱を
行なえば、予備発泡粒子同士の融着不良が生じることが
あるため、蒸らしで生じたドレインを除去することが好
ましい。かかるドレインを除去する方法としては、たと
えば金型B2に設けられた蒸気孔4を利用して成形室7
内を真空引きする方法、該蒸気孔4に予備発泡粒子が融
着しない程度の高温の乾燥した空気を通気させ、金型A
1と金型B2との間に空隙を設け、かかる空隙からドレ
インを除去する方法などがあげられるが、本発明はかか
る方法によって限定されるものではない。
【0042】つぎに、前記予備発泡粒子がたがいに融着
する温度以上の温度で該予備発泡粒子を本加熱する。
【0043】かかる本加熱は、金型B2の蒸気導入口5
を介して蒸気孔4から水蒸気を通じて予備発泡粒子を加
熱すると同時に、金型A1の蒸気導入口13から水蒸気を
導入して金型A1を蒸気加熱することにより行なうこと
ができる。なお、金型A1を加熱する方法として、蒸気
加熱する方法のほか、たとえばヒータなどを用いて加熱
する方法などを採用することができる。
【0044】前記水蒸気の圧力は、水蒸気の温度が後述
する温度範囲内となるように調整すればよい。
【0045】前記水蒸気の温度は、予備発泡粒子がたが
いに融着する温度以上であればよいが、あまりにも該水
蒸気の温度が高すぎるばあいには、えられる型内発泡成
形体の収縮が大きくなりすぎる傾向があるので、該予備
発泡粒子が融着する温度よりも30℃高い温度以下、好ま
しくは該予備発泡粒子が融着する温度よりも25℃高い温
度以下とすることが望ましい。
【0046】前記予備発泡粒子を本加熱後、予備発泡粒
子に水蒸気による熱を充分に伝達するために、その状態
を保持することが好ましい。かかる保持に要する時間
は、予備発泡粒子層の厚さなどによっ異なるので一概に
は決定することができないが、一例としてたとえば予備
発泡粒子層の厚さが100 mm程度のものに対しては約3秒
間以上、好ましくは約5秒間以上であることが望ましい
が、あまりにもその時間が長すぎるばあいには、えられ
る型内発泡成形体に収縮が生じるので、成形の際に収縮
が発生しない範囲内で適宜設定することが好ましい。
【0047】つぎに成形型を型開きすることにより、自
動車用内装材がえられる。
【0048】なお、本発明においては、成形型を型開き
する前に、えられた自動車用内装材をあらかじめ冷却し
ておいてもよい。
【0049】また、えられた自動車用内装材は、成形型
から離脱した直後には、収縮しているので、たとえば50
〜80℃の常圧下で3〜24時間程度養生することが好まし
い。
【0050】本発明の自動車用内装材の製造法によれ
ば、押出発泡シートが通気性を有しないが、予備発泡粒
子から型内発泡体を製造すると同時に該表皮材と型内発
泡体とを一体化することができ、しかも該型内発泡体に
は予備発泡粒子の融着不良の発生がない自動車用内装材
を製造することができる。
【0051】本発明の製造法は、また、肉厚が大きい型
内発泡体と積層体とを一体成形したばあいであっても、
型内発泡体の積層体と接する面で予備発泡粒子の融着不
良を起こすことなく、良好な自動車用内装材を提供しう
るので、とくに型内発泡体の肉厚が比較的大きい、たと
えば該肉厚が100mm 程度ときわめて大きい型内発泡体と
前記積層体とからなる自動車用内装材を好適に製造する
ことができる。
【0052】つぎに本発明の自動車用内装材の製造法を
実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はか
かる実施例のみに限定されるものではない。
【0053】実施例1 ポリプロピレン繊維からなるニードルパンチ不織布(厚
さ2mm)とポリプロピレン系樹脂押出発泡シート(発泡
倍率20倍、厚さ3mm)とを、それぞれの接着面を加熱溶
融させたのち、重ね合わせて一体化した積層物をその不
織布面が蒸気孔を有しない平板状の金型面に接するよう
に貼付した。
【0054】また、蒸気孔を有する金型(たて300mm 、
よこ800mm 、奥行20mm)の内面の一部に、止めネジを固
定するための鉄製フック(表面被膜:エチレン−酢酸ビ
ニル樹脂)をインサート材として固定した。
【0055】ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子として
エペランPP(鐘淵化学工業(株)製、商品名、発泡倍
率15倍)をあらかじめ耐圧容器内に入れて内圧2 kg/cm
2 ・G が空気により付与されたものを用い、前記金型か
らなる成形型に充填した。
【0056】つぎに蒸気孔を有する金型から水蒸気(蒸
気圧0.6kg/cm2 ・G 、温度112 〜115 ℃)を成形型内に
導入して予備加熱をし、約10秒間予備発泡粒子の蒸らし
を行なったのち、成形型内の内圧が500mmHg 以下となる
ように真空ポンプを用いてドレインおよび水蒸気を吸引
除去した。
【0057】そののち、蒸気孔を有する金型から水蒸気
(蒸気圧3.5kg/cm2 ・G 、温度146〜148 ℃)を成形型
内に導入し、25秒間保持したのち、冷却し、成形型を型
開きして自動車用内装材をえた。
【0058】えられた自動車用内装材の物性として、融
着率、積層体との接着性、感触、緩衝性およびリサイク
ル性を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表1
に示す。
【0059】(イ)融着率 えられた自動車用内装材の型内発泡成形体の表面にナイ
フで薄く切れ目を入れたのち、折り曲げて破断させ、そ
の破断面を観察し、発泡粒子の破断面積の割合を百分率
で表わし、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0060】(評価基準) A:融着率が60%以上 B:融着率が40〜59% C:融着率が20〜39% D:融着率19%以下 (ロ)積層体との接着性 えられた積層体と型内発泡成形体とを引き剥し、その界
面の状態を観察し、以下の評価基準に基づいて評価し
た。
【0061】(評価基準) A:発泡体層で材料破断のみが観察される。 B:発泡体層の材料破断および発泡体層と積層体との界
面剥離の双方が観察される。 C:積層体と発泡体層の界面剥離が観察される。 D:積層体と発泡体層とが接着していない。
【0062】(ハ)感触 従来の自動車用内装材として、ポリプロピレン繊維から
なるニードルパンチ不織布(厚さ2mm)、軟質ポリウレ
タン発泡シート(発泡倍率8倍、厚さ8mm)およびAB
S樹脂板(厚さ2〜3mm)を順に積層してえられたもの
(以下、従来品Aという)を用意した。
【0063】つぎに、えられた自動車用内装材の触感を
指で押圧することにより調べ、前記従来品Aと対比して
以下の評価基準に基づいて評価を行なった。
【0064】(評価基準) A:えられた自動車用内装材の方が明らかに従来品Aよ
りもソフトでしなやかな触感を有する。 B:えられた自動車用内装材の方がやや従来品Aよりも
ソフトでしなやかな触感を有する。 C:えられた自動車用内装材と従来品Aとの触感の差異
がほとんどない。 D:従来品Aの方がえられた自動車用内装材よりも触感
がよい。
【0065】(ニ)緩衝性 えられた自動車用内装材および従来品Aの表皮側の平面
部分に、それぞれ重さ100gの鋼球を高さ50cmの位置から
落下し、以下の評価基準に基づいて評価を行なった。
【0066】(評価基準) A:鋼球を落下し、はね返ったときの鋼球の高さが従来
品Aの方がより高い。 B:鋼球を落下し、はね返ったときの鋼球の高さが従来
品Aおよびえられた自動車用内装材のいずれもほぼ等し
い。 C:鋼球を落下し、はね返ったときの鋼球の高さがえら
れた自動車用内装材の方がより高い。
【0067】(ホ)リサイクル性 えられた自動車用内装材のリサイクル性を以下の評価基
準に基づいて評価を行なった。
【0068】(評価基準) A:えられた自動車用内装材を各構成材料ごとに分解し
なくても、そのままリサイクルに使用できる。 B:えられた自動車用内装材を各構成材料ごとに分解す
れば、いずれもリサイクルに使用できる。 C:えられた自動車用内装材には、リサイクルに使用で
きない材料が含まれる。
【0069】実施例2 実施例1で用いた積層体のかわりに、ポリエステル繊維
からなるスウェード調合成皮革(東レ(株)製、エクセ
ーヌ:商品名)と、ポリプロピレン系樹脂押出発泡シー
ト(発泡倍率20倍、厚さ2.5mm )との積層シートを用
い、該積層シートの合成皮革面を平板状の金型の内面側
に貼付し、インサート材を用いなかったほかは、実施例
1と同様にして自動車用内装材をえた。
【0070】えられた自動車用内装材の物性を実施例1
と同様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0071】実施例3 ポリプロピレン繊維からなるパイル地様シート(厚さ2
mm)と、ポリプロピレン系樹脂押出発泡シート(発泡倍
率20倍、厚さ3.5mm )との積層体を用い、該積層体のパ
イル地様シート面を平板状の金型の内面側に貼付した。
【0072】また、蒸気孔を有する金型B(たて300mm
、よこ800mm 、奥行60mm)の内面の一部に、止めネジ
を固定するためのポリオレフィン系樹脂製フック(表面
被膜:塩素化ポリプロピレン)をインサート材として固
定した。
【0073】ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子として
エペランPP(鐘淵化学工業(株)製、商品名、発泡倍
率30倍)をフィーダーを介して成形型内に充填した。
【0074】つぎに金型の蒸気孔から水蒸気(蒸気圧0.
5kg/cm2 ・G 、温度109 〜113 ℃)を成形型内に導入し
て予備加熱をし、除圧して10秒間予備発泡粒子の蒸らし
を行なったのち、成形型内の内圧が260mmHg 以下となる
ように真空ポンプを用いてドレインおよび水蒸気を吸引
除去した。
【0075】そののち、金型AおよびBから成形型内に
水蒸気(蒸気圧3.2kg/cm2 ・G 、温度144 〜146 ℃)を
導入し、20秒間保持したのち冷却し、ついで成形型を型
開きして自動車用内装材をえた。
【0076】えられた自動車用内装材の物性を実施例1
と同様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0077】実施例4 実施例3において、ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子
としてエペランPP(鐘淵化学工業(株)製、商品名、
発泡倍率15倍)を用い、インサート材を用いなかったほ
かは実施例3と同様にして、予備発泡粒子の充填からド
レインおよび水蒸気の吸引除去までを行なった。
【0078】つぎに金型の蒸気孔から水蒸気(蒸気圧3.
5kg/cm2 ・G 、温度147 〜148 ℃)を成形型内に導入
し、20秒間保持したのち冷却し、ついで成形型を型開き
して自動車用内装材をえた。
【0079】えられた自動車用内装材の物性を実施例1
と同様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0080】比較例1 実施例1において、予備加熱後、蒸らしを行なわずにド
レインおよび水蒸気の吸引除去を行なったほかは、実施
例1と同様にしてポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体
をえた。
【0081】えられた型内発泡成形体の物性を実施例1
と同様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0082】比較例2 実施例3において、金型Bとしてインサート材を有せ
ず、かつインサート材の取付孔を有しないものを用い、
かつ予備加熱後に蒸らしを行なわなかったほかは、実施
例3と同様にしてポリプロピレン系樹脂型内発泡成形体
をえた。
【0083】えられた型内発泡成形体の物性を実施例1
と同様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0084】比較例3 比較例2において、予備加熱を行なわなかったほかは、
比較例2と同様にしてポリプロピレン系樹脂型内発泡成
形体をえた。
【0085】えられた型内発泡成形体の物性を実施例1
と同様にして調べた。その結果を表1に示す。
【0086】
【表1】
【0087】表1に示した結果から明らかなように、本
発明の実施例1〜4の自動車用内装材の製造法によれ
ば、通気性を有しない押出発泡シートが用いられている
ばあいであっても、予備発泡粒子から型内発泡体を製造
すると同時に積層体と型内発泡体とを接着性よく短時間
で一体化することができ、またえられた型内発泡成形体
は、予備発泡粒子同士の融着性にすぐれたものであるこ
とがわかる。
【0088】また、実施例1〜4でえられた自動車用内
装材は、すぐれた感触、すぐれた緩衝性、すぐれたリサ
イクル性などを同時に具備するものであることがわか
る。
【0089】さらに、実施例1〜4でえられた自動車用
内装材は、いずれも軽量であるから、自動車を構成して
いる部品の軽量化という要請に対して充分に応えること
ができるものであった。
【0090】
【発明の効果】本発明の自動車用内装材の製造法によれ
ば、通気性を有しない押出発泡シートが用いられている
にもかかわらず、予備発泡粒子から型内発泡体を製造す
ると同時に該表皮材と型内発泡体とを強固に一体化する
ことができ、しかもかくしてえられる自動車用内装材
は、その型内発泡体層の厚さが大きいばあいであって
も、融着不良の発生がないというすぐれた効果が奏せら
れる。
【0091】また、本発明の製造法によってえられた自
動車用内装材は、繊維質表皮独自の高級感やソフトな肌
触わり感を有し、押圧したときにソフトでしなやかな感
触を付与し、緩衝性にすぐれ、軽量であり、しかもリサ
イクルが容易であるなどの数多くのすぐれた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造法に用いられる成形型の一実施態
様を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 金型A 2 金型B 4 蒸気孔 9 ポリプロピレン系樹脂押出発泡シート 10 繊維質表皮 11 積層体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58 4F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性を有する繊維質表皮とポリプロピ
    レン系樹脂押出発泡シートの積層体を該繊維質表皮が金
    型Aの内面に接するように設け、該金型Aと金型Bとを
    型締めして成形型を構成したのち、ポリプロピレン系樹
    脂予備発泡粒子を該成形型内に充填し、金型Bの蒸気孔
    から水蒸気を供給し、該予備発泡粒子がたがいに融着す
    る温度よりも低い温度で該予備発泡粒子を予備加熱し、
    該予備発泡粒子を水蒸気で蒸らし、ついで該予備発泡粒
    子がたがいに融着する温度以上の温度で該予備発泡粒子
    を金型Bから本加熱することを特徴とする自動車用内装
    材の製造法。
  2. 【請求項2】 金型Bから本加熱する際に、金型Aから
    本加熱する請求項1記載の自動車用内装材の製造法。
  3. 【請求項3】 予備発泡粒子を蒸らし、ドレインを除去
    したのちに本加熱をする請求項1または2記載の自動車
    用内装材の製造法。
  4. 【請求項4】 あらかじめ成形された積層体を用いる請
    求項1、2または3記載の自動車用内装材の製造法。
  5. 【請求項5】 成形型内で積層体を成形したのち、ポリ
    プロピレン系樹脂予備発泡粒子を該成形型内に充填する
    請求項1、2または3記載の自動車用内装材の製造法。
  6. 【請求項6】 繊維質表皮がポリオレフィン系樹脂繊維
    からなるものである請求項1、2、3、4または5記載
    の自動車用内装材の製造法。
  7. 【請求項7】 繊維質表皮がポリエステル系樹脂繊維か
    らなるものである請求項1、2、3、4または5記載の
    自動車用内装材の製造法。
  8. 【請求項8】 金型Bにインサート材を設けたのち、該
    金型Bと金型Aとを型締めする請求項1、2、3、4、
    5、6または7記載の自動車用内装材の製造法。
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