JPH06114332A - 模様塗膜形成方法 - Google Patents
模様塗膜形成方法Info
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- JPH06114332A JPH06114332A JP26507792A JP26507792A JPH06114332A JP H06114332 A JPH06114332 A JP H06114332A JP 26507792 A JP26507792 A JP 26507792A JP 26507792 A JP26507792 A JP 26507792A JP H06114332 A JPH06114332 A JP H06114332A
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- coating
- coating film
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- film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気を利用して模様を形成する従来の方法を
改良し、量産向きで作業性が良くしかも被塗物の材質・
形状・肉厚・構造による影響をうけずに鮮明な磁気模様
を形成することが可能な模様塗膜形成方法を提供する。 【構成】 永久磁化粒子粉末を含有する下塗りもしくは
中塗り塗膜を形成後、該塗膜上から着磁電源で磁界をか
けて該塗膜を特定漏洩磁束密度で磁化させ、次いで前記
塗膜上に特定飽和磁化の磁気感応粒子粉末及び必要に応
じて着磁塗料及び/又は光輝性顔料を含有する磁気模様
形成塗料を塗布し、磁気感応粒子粉末を下塗りもしくは
中塗り塗膜表面から漏洩する磁力線の方向にもって配向
させることによって、中塗り・下塗り塗膜の磁化された
模様に対応する模様塗膜を形成する。これにより、被塗
物の材質・形状・肉厚・構造等に左右されることなく、
様々な模様を塗膜上に現出させることができる。
改良し、量産向きで作業性が良くしかも被塗物の材質・
形状・肉厚・構造による影響をうけずに鮮明な磁気模様
を形成することが可能な模様塗膜形成方法を提供する。 【構成】 永久磁化粒子粉末を含有する下塗りもしくは
中塗り塗膜を形成後、該塗膜上から着磁電源で磁界をか
けて該塗膜を特定漏洩磁束密度で磁化させ、次いで前記
塗膜上に特定飽和磁化の磁気感応粒子粉末及び必要に応
じて着磁塗料及び/又は光輝性顔料を含有する磁気模様
形成塗料を塗布し、磁気感応粒子粉末を下塗りもしくは
中塗り塗膜表面から漏洩する磁力線の方向にもって配向
させることによって、中塗り・下塗り塗膜の磁化された
模様に対応する模様塗膜を形成する。これにより、被塗
物の材質・形状・肉厚・構造等に左右されることなく、
様々な模様を塗膜上に現出させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は模様塗膜の形成方法、特
に特定の磁性材料を含有した複数の塗膜により塗膜面に
周囲と異なる色調の模様あるいは図形、文字等の模様を
形成する方法に関する。
に特定の磁性材料を含有した複数の塗膜により塗膜面に
周囲と異なる色調の模様あるいは図形、文字等の模様を
形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装面の一部に各種文字や図柄などの模
様を形成させる方法としては、塗装面の一部をマスキン
グして、文字・図柄を形取るように塗り分けしたり、着
色シート・着色テープを貼り付けたりする方法が従来か
ら採用されている。
様を形成させる方法としては、塗装面の一部をマスキン
グして、文字・図柄を形取るように塗り分けしたり、着
色シート・着色テープを貼り付けたりする方法が従来か
ら採用されている。
【0003】しかしながら、これらの方法は、着色テー
プ貼り付け時に気泡が入ったり、マスキングテープの貼
り付け作業や取り外し作業等が面倒で作業がしにくかっ
たり、また、形成後に段差が生じて見苦しかったり、同
時にそれがはがれやすい等の難点があった。
プ貼り付け時に気泡が入ったり、マスキングテープの貼
り付け作業や取り外し作業等が面倒で作業がしにくかっ
たり、また、形成後に段差が生じて見苦しかったり、同
時にそれがはがれやすい等の難点があった。
【0004】そこで、特開昭63−175670号公報
の「模様塗膜の形成法」には、粉末状磁性材料を含有す
る液状塗膜を被塗物もしくは着色塗膜表面に形成し、該
塗膜が流動状態にあるうちに該塗膜の目的とする部分に
磁石を作用させることによって着色塗膜中の磁性材料を
配向させ、これにより、所定の模様を形成する方法が記
載されている。
の「模様塗膜の形成法」には、粉末状磁性材料を含有す
る液状塗膜を被塗物もしくは着色塗膜表面に形成し、該
塗膜が流動状態にあるうちに該塗膜の目的とする部分に
磁石を作用させることによって着色塗膜中の磁性材料を
配向させ、これにより、所定の模様を形成する方法が記
載されている。
【0005】また、特開平3−193162号公報の
「模様塗膜の形成方法」には、複数の分離した磁石片を
相互に接触しないように散点模様の集合体に形成し、こ
の集合体を被塗物の裏面もしくは表面から固着もしくは
近接させて、その磁力線に沿った模様を形成させる方法
が記載されている。
「模様塗膜の形成方法」には、複数の分離した磁石片を
相互に接触しないように散点模様の集合体に形成し、こ
の集合体を被塗物の裏面もしくは表面から固着もしくは
近接させて、その磁力線に沿った模様を形成させる方法
が記載されている。
【0006】さらに、米国特許第3791864号に
は、磁石を用いるパターン形成方法として、保磁力が2
000エルステッド以上の永久磁化粒子を含む塗料を塗
布乾燥後、予め定めたパターンに基づく着磁を行い、そ
の着磁パターンに沿って磁気的に配向する粒子を含む塗
料を塗布して所定の模様を形成する発明が記載されてい
る。
は、磁石を用いるパターン形成方法として、保磁力が2
000エルステッド以上の永久磁化粒子を含む塗料を塗
布乾燥後、予め定めたパターンに基づく着磁を行い、そ
の着磁パターンに沿って磁気的に配向する粒子を含む塗
料を塗布して所定の模様を形成する発明が記載されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−175670号公報や特開平3−193162号
公報に記載の方法では、裏面もしくは表面に固着ないし
は近接しながら磁力を作用させるため、作業性が著しく
劣ることが指摘されていた。
63−175670号公報や特開平3−193162号
公報に記載の方法では、裏面もしくは表面に固着ないし
は近接しながら磁力を作用させるため、作業性が著しく
劣ることが指摘されていた。
【0008】すなわち、表面側から近接しながら磁力を
作用させる場合には、被塗物の材質や厚みに影響をうけ
ないものの、被塗物に磁石を接触させないように近接さ
せる保持手段が必要だったり、加熱乾燥による硬化工程
を阻害しないようにしておくことが必要であるという問
題がある。また、裏面から磁力を作用させる場合には、
被塗物の厚みや材質の影響をうけやすく、被塗物が厚い
場合には十分に磁化させることができず、被塗物の裏面
から磁力線を作用させる従来技術では、被塗物の種類に
よっては模様を形成させるために強力な磁力を必要とし
たり、加熱硬化の際に磁石を貼り付けているテープ類が
軟化脱落したり、磁石が劣化したりする等の問題もあっ
た。更には、鉄板のように被塗物自体が磁化作用を受け
るような場合には、塗装面全体が磁化されてしまい所定
の模様形成ができなかったりするという問題があった。
そのため、上記従来技術は、自動車外板のように組み立
てられた後、塗装される部品などに模様を形成させる場
合には、上記のように製造面で著しく作業性が劣るとい
う問題を抱えていた。
作用させる場合には、被塗物の材質や厚みに影響をうけ
ないものの、被塗物に磁石を接触させないように近接さ
せる保持手段が必要だったり、加熱乾燥による硬化工程
を阻害しないようにしておくことが必要であるという問
題がある。また、裏面から磁力を作用させる場合には、
被塗物の厚みや材質の影響をうけやすく、被塗物が厚い
場合には十分に磁化させることができず、被塗物の裏面
から磁力線を作用させる従来技術では、被塗物の種類に
よっては模様を形成させるために強力な磁力を必要とし
たり、加熱硬化の際に磁石を貼り付けているテープ類が
軟化脱落したり、磁石が劣化したりする等の問題もあっ
た。更には、鉄板のように被塗物自体が磁化作用を受け
るような場合には、塗装面全体が磁化されてしまい所定
の模様形成ができなかったりするという問題があった。
そのため、上記従来技術は、自動車外板のように組み立
てられた後、塗装される部品などに模様を形成させる場
合には、上記のように製造面で著しく作業性が劣るとい
う問題を抱えていた。
【0009】また、米国特許第3791864号公報記
載の発明においては、磁気的配向可能な粒子の具体例と
しては、薄片状鉄及び針状鉄等の鉄金属が開示されてい
るだけである。これらの粒子の飽和磁化は200emu
/g前後と推定され、パターンの形成は可能であるが、
細かい模様や意匠性のある模様を発現させるには十分と
はいえない。さらに、上記鉄金属を用いた場合には、模
様形成後に鉄金属が錆びて変色したり、塗膜を劣化させ
るという問題がある。
載の発明においては、磁気的配向可能な粒子の具体例と
しては、薄片状鉄及び針状鉄等の鉄金属が開示されてい
るだけである。これらの粒子の飽和磁化は200emu
/g前後と推定され、パターンの形成は可能であるが、
細かい模様や意匠性のある模様を発現させるには十分と
はいえない。さらに、上記鉄金属を用いた場合には、模
様形成後に鉄金属が錆びて変色したり、塗膜を劣化させ
るという問題がある。
【0010】本発明は以上のような課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は磁気を利用して模様を形成す
る従来の方法を改良し、量産向きで作業性が良くしかも
被塗物による影響をうけずに鮮明で意匠性の高い磁気模
様を形成することが可能な模様塗膜形成方法を提供する
ことにある。
たものであり、その目的は磁気を利用して模様を形成す
る従来の方法を改良し、量産向きで作業性が良くしかも
被塗物による影響をうけずに鮮明で意匠性の高い磁気模
様を形成することが可能な模様塗膜形成方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、永久磁化粒子
粉末(以下、磁性材料Aという)を含有する下塗りもし
くは中塗り塗膜(着磁用塗膜)を形成後、該塗膜上から
着磁電源で磁界をかけて該塗膜を着磁し、次いで前記着
磁塗膜上に磁気模様形成塗料を塗布し、磁気模様形成塗
料中の磁気感応性粒子粉末(以下、磁性材料Bという)
を磁力線の方向に配向させることによって、中塗り・下
塗り塗膜の磁化された模様に対応する模様塗膜を形成す
ることを特徴とする。
粉末(以下、磁性材料Aという)を含有する下塗りもし
くは中塗り塗膜(着磁用塗膜)を形成後、該塗膜上から
着磁電源で磁界をかけて該塗膜を着磁し、次いで前記着
磁塗膜上に磁気模様形成塗料を塗布し、磁気模様形成塗
料中の磁気感応性粒子粉末(以下、磁性材料Bという)
を磁力線の方向に配向させることによって、中塗り・下
塗り塗膜の磁化された模様に対応する模様塗膜を形成す
ることを特徴とする。
【0012】すなわち本発明は、被塗物上に永久磁化粒
子粉末を含有する磁性塗料を塗布し、着磁用塗膜を形成
する工程と、この工程で形成された着磁用塗膜を着磁さ
せる工程と、磁気感応粒子粉末を含有する磁気模様形成
塗料を塗布し、磁気模様形成塗膜を形成する工程を順次
経て模様を形成する方法において、(1)着磁塗膜が1
〜500ガウスの漏洩磁束密度を有し、(2)磁気模様
形成塗料が、5〜100emu/gの飽和磁化を有する
磁気感応粒子粉末、及び必要に応じて着色顔料及び/又
は光輝性顔料を含有することを特徴とする。
子粉末を含有する磁性塗料を塗布し、着磁用塗膜を形成
する工程と、この工程で形成された着磁用塗膜を着磁さ
せる工程と、磁気感応粒子粉末を含有する磁気模様形成
塗料を塗布し、磁気模様形成塗膜を形成する工程を順次
経て模様を形成する方法において、(1)着磁塗膜が1
〜500ガウスの漏洩磁束密度を有し、(2)磁気模様
形成塗料が、5〜100emu/gの飽和磁化を有する
磁気感応粒子粉末、及び必要に応じて着色顔料及び/又
は光輝性顔料を含有することを特徴とする。
【0013】
【作用】この方法によれば、磁性材料Aを含有する着磁
用塗膜(下塗りもしくは中塗り塗膜)が磁化されること
によって、磁化された着磁塗膜(下塗りもしくは中塗り
塗膜)上に磁性材料Bを含有した磁気模様形成塗料(上
塗り)が塗布されると、塗布されていく過程で磁化され
た部分の磁力線に沿って、前記磁気模様形成塗料(上塗
り)中の磁性材料Bが配向されて、この塗膜が硬化する
ことによって所定の模様を有する磁気模様形成塗膜が形
成される。そのため、被塗物の材質・形状・肉厚・構造
等に左右されることなく、様々な模様を前記磁気模様形
成塗膜上に現出させることができる。本発明での着磁に
よる磁化は、全体でも部分的でも良い。本発明では、着
磁用塗膜とは着磁される前の塗膜の状態を示し、着磁塗
膜とは着磁された状態の塗膜を示す。
用塗膜(下塗りもしくは中塗り塗膜)が磁化されること
によって、磁化された着磁塗膜(下塗りもしくは中塗り
塗膜)上に磁性材料Bを含有した磁気模様形成塗料(上
塗り)が塗布されると、塗布されていく過程で磁化され
た部分の磁力線に沿って、前記磁気模様形成塗料(上塗
り)中の磁性材料Bが配向されて、この塗膜が硬化する
ことによって所定の模様を有する磁気模様形成塗膜が形
成される。そのため、被塗物の材質・形状・肉厚・構造
等に左右されることなく、様々な模様を前記磁気模様形
成塗膜上に現出させることができる。本発明での着磁に
よる磁化は、全体でも部分的でも良い。本発明では、着
磁用塗膜とは着磁される前の塗膜の状態を示し、着磁塗
膜とは着磁された状態の塗膜を示す。
【0014】
【実施例】本発明の好適な一実施例について以下に説明
する。
する。
【0015】図1に示されるように、まず被塗物11上
に磁性材料Aを含有する磁性塗料が下塗りもしくは中塗
りとして塗装され、これが硬化することによって着磁用
塗膜12が形成される。そして、着磁用塗膜12上に着
磁ヨーク13が密着され、これに着磁電源装置14から
所定の電圧電流が通電されることによって着磁用塗膜1
2が模様に対応した磁路設計に基づき部分的に磁化され
る。着磁ヨーク13を用いた着磁用塗膜12の部分的な
着磁は、形成したい模様に対応して行われる。ここで、
着磁用塗膜12は少なくとも1層あればよく、また複数
層あっても本願発明の目的を達成することが可能であ
る。そして、この部分的に磁化された着磁塗膜12上に
磁気模様形成塗料が上塗りとして塗装されると、下塗り
もしくは中塗り塗膜が着磁塗膜12であり部分的に磁化
されているため、塗着と同時に磁気模様形成塗料中に含
まれる磁性材料Bの配向が始まり、下塗りもしくは中塗
りの磁化された磁力線に沿って模様が形成されていく。
そして、所定乾燥条件で磁気模様形成塗料を硬化させ、
着磁塗膜12に磁化された通りの模様を有する磁気模様
形成塗膜15が形成されることになる。このようにし
て、着磁塗膜12に磁化された通りの模様が、磁気模様
形成塗膜15上に現出することになる。
に磁性材料Aを含有する磁性塗料が下塗りもしくは中塗
りとして塗装され、これが硬化することによって着磁用
塗膜12が形成される。そして、着磁用塗膜12上に着
磁ヨーク13が密着され、これに着磁電源装置14から
所定の電圧電流が通電されることによって着磁用塗膜1
2が模様に対応した磁路設計に基づき部分的に磁化され
る。着磁ヨーク13を用いた着磁用塗膜12の部分的な
着磁は、形成したい模様に対応して行われる。ここで、
着磁用塗膜12は少なくとも1層あればよく、また複数
層あっても本願発明の目的を達成することが可能であ
る。そして、この部分的に磁化された着磁塗膜12上に
磁気模様形成塗料が上塗りとして塗装されると、下塗り
もしくは中塗り塗膜が着磁塗膜12であり部分的に磁化
されているため、塗着と同時に磁気模様形成塗料中に含
まれる磁性材料Bの配向が始まり、下塗りもしくは中塗
りの磁化された磁力線に沿って模様が形成されていく。
そして、所定乾燥条件で磁気模様形成塗料を硬化させ、
着磁塗膜12に磁化された通りの模様を有する磁気模様
形成塗膜15が形成されることになる。このようにし
て、着磁塗膜12に磁化された通りの模様が、磁気模様
形成塗膜15上に現出することになる。
【0016】又、被塗物上に磁性材料Aを含有する下塗
りもしくは中塗り塗料を、文字、図柄に塗り分けし硬化
させて着磁用塗膜を形成する。その後、着磁用塗膜に着
磁ヨークを密着させ着磁電源装置を使って、この着磁用
塗膜全体を磁化させる。前記着磁塗膜が下層となるよう
に被塗物全面に、磁性材料Bを含有する磁気模様形成塗
料を塗布すると、前記着磁塗膜のみが磁化されているこ
とにより、その着磁塗膜の文字・図柄の磁気模様が形成
される。
りもしくは中塗り塗料を、文字、図柄に塗り分けし硬化
させて着磁用塗膜を形成する。その後、着磁用塗膜に着
磁ヨークを密着させ着磁電源装置を使って、この着磁用
塗膜全体を磁化させる。前記着磁塗膜が下層となるよう
に被塗物全面に、磁性材料Bを含有する磁気模様形成塗
料を塗布すると、前記着磁塗膜のみが磁化されているこ
とにより、その着磁塗膜の文字・図柄の磁気模様が形成
される。
【0017】・磁性材料Aを含有した磁性塗料 従って、実際に磁性塗料中に混合される磁性材料Aはそ
の種類に応じて適切な条件を備えるものが選択され、本
実施例において磁性粉末は、γ−Fe2 O3 、Fe3 O
4 、Coを含むγFe2 O3 、Coを含むFe3 O4 、
CrO2 、バリウムフェライト、ストロンチウムフェラ
イト等の強磁性材料が使用される。
の種類に応じて適切な条件を備えるものが選択され、本
実施例において磁性粉末は、γ−Fe2 O3 、Fe3 O
4 、Coを含むγFe2 O3 、Coを含むFe3 O4 、
CrO2 、バリウムフェライト、ストロンチウムフェラ
イト等の強磁性材料が使用される。
【0018】なお、着磁によって塗膜が磁化され、そこ
から漏洩する磁束密度は磁性材料Aの含有量と膜厚に依
存している。因みに、着磁用塗膜の乾燥膜厚は30〜2
00μmであり、好ましくは40〜80μmである。ま
た、磁性材料Aの配合量は、ビヒクルとなる樹脂の固形
分100重量部に対して10重量部〜400重量部が好
ましく、また25重量部〜150重量部であればなお好
ましい。なぜならば、10重量部以下であると、着磁さ
せても塗膜表面からの漏洩磁束密度が小さく、上塗り塗
膜中の磁気材料Bを配向させることができず、従って塗
膜上に模様を形成させることができないからである。ま
た、400重量部を越えると、塗料としての臨界顔料濃
度に近づき、塗膜の平滑性が低下し、外観が悪くなった
りするからである。もちろん、着磁による磁化を妨げな
い程度に他の有機・無機顔料および体質顔料を添加して
も差支えないことは勿論である。また、塗料に使用する
各種添加剤として、ドデシルベンゼンスルホン酸等の硬
化触媒、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、酸化
防止剤、シリコンや有機高分子等の表面調整剤、たれ止
め剤、増粘剤等の添加剤を適宜使用することができる。
溶剤としては、有機溶剤のみならず水も使用することが
可能である。
から漏洩する磁束密度は磁性材料Aの含有量と膜厚に依
存している。因みに、着磁用塗膜の乾燥膜厚は30〜2
00μmであり、好ましくは40〜80μmである。ま
た、磁性材料Aの配合量は、ビヒクルとなる樹脂の固形
分100重量部に対して10重量部〜400重量部が好
ましく、また25重量部〜150重量部であればなお好
ましい。なぜならば、10重量部以下であると、着磁さ
せても塗膜表面からの漏洩磁束密度が小さく、上塗り塗
膜中の磁気材料Bを配向させることができず、従って塗
膜上に模様を形成させることができないからである。ま
た、400重量部を越えると、塗料としての臨界顔料濃
度に近づき、塗膜の平滑性が低下し、外観が悪くなった
りするからである。もちろん、着磁による磁化を妨げな
い程度に他の有機・無機顔料および体質顔料を添加して
も差支えないことは勿論である。また、塗料に使用する
各種添加剤として、ドデシルベンゼンスルホン酸等の硬
化触媒、ベンゾトリアゾール系等の紫外線吸収剤、酸化
防止剤、シリコンや有機高分子等の表面調整剤、たれ止
め剤、増粘剤等の添加剤を適宜使用することができる。
溶剤としては、有機溶剤のみならず水も使用することが
可能である。
【0019】更に、着磁される下塗りもしくは中塗り塗
料のビヒクル成分としては、従来から塗料用ビヒクルと
して一般に使用されている常温硬化型(酸化重合型樹
脂、ラッカー等)、2液硬化型(ポリウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂等)、熱硬化型(アクリル/[ブロックイソ
シアネート及び/又はメラミン]、ポリエステル/[ブ
ロックイソシアネート及び/又はメラミン]等)、熱可
塑性樹脂、水性樹脂などのあらゆる樹脂を使用すること
ができる。
料のビヒクル成分としては、従来から塗料用ビヒクルと
して一般に使用されている常温硬化型(酸化重合型樹
脂、ラッカー等)、2液硬化型(ポリウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂等)、熱硬化型(アクリル/[ブロックイソ
シアネート及び/又はメラミン]、ポリエステル/[ブ
ロックイソシアネート及び/又はメラミン]等)、熱可
塑性樹脂、水性樹脂などのあらゆる樹脂を使用すること
ができる。
【0020】ここで、磁性材料Aを含有した塗料を製造
する方法としては、ビヒクル・溶剤及び磁性材料Aをプ
レミキサー等で混合し、ボールミル・SGミル等の分散
機で分散する方法があげられる。
する方法としては、ビヒクル・溶剤及び磁性材料Aをプ
レミキサー等で混合し、ボールミル・SGミル等の分散
機で分散する方法があげられる。
【0021】また、塗装方法は、スプレー塗装、ロール
コーター塗装、はけ塗り、ローラー塗装があげられる。
塗膜形成後は、ビヒクルの乾燥条件に則して、常温乾
燥、強制乾燥、加熱乾燥等を経た上で、塗膜を硬化させ
る。
コーター塗装、はけ塗り、ローラー塗装があげられる。
塗膜形成後は、ビヒクルの乾燥条件に則して、常温乾
燥、強制乾燥、加熱乾燥等を経た上で、塗膜を硬化させ
る。
【0022】着磁方法は、ケミカルコンデンサー型、オ
イルコンデンサー型の着磁電源を使用し、任意の模様を
形成すべく磁路設計された着磁ヨークを塗膜に密着もし
くは近接させ、所定の電圧をかける。着磁用塗膜からの
漏洩磁束密度は、塗膜内に含有される磁性材料Aの量に
依存しているが、本発明では、着磁塗膜表面からの漏洩
磁束密度は1〜500ガウス、好ましくは5〜100ガ
ウス、より好ましくは5〜50ガウスである。ここで、
着磁塗膜表面からの漏洩磁束密度が1ガウスあれば良好
な模様形成を得ることができる。漏洩磁束密度が500
ガウスを越えると、定めた模様以外の所でも磁束が漏洩
するため、この磁束に沿った不要な模様が形成される。
着磁後の漏洩磁束密度はガウスメーターで測定する。
イルコンデンサー型の着磁電源を使用し、任意の模様を
形成すべく磁路設計された着磁ヨークを塗膜に密着もし
くは近接させ、所定の電圧をかける。着磁用塗膜からの
漏洩磁束密度は、塗膜内に含有される磁性材料Aの量に
依存しているが、本発明では、着磁塗膜表面からの漏洩
磁束密度は1〜500ガウス、好ましくは5〜100ガ
ウス、より好ましくは5〜50ガウスである。ここで、
着磁塗膜表面からの漏洩磁束密度が1ガウスあれば良好
な模様形成を得ることができる。漏洩磁束密度が500
ガウスを越えると、定めた模様以外の所でも磁束が漏洩
するため、この磁束に沿った不要な模様が形成される。
着磁後の漏洩磁束密度はガウスメーターで測定する。
【0023】被塗物11は、磁化作用を受ける鉄板で
も、プラスチック、ゴム、セラミック、アルミニウム、
木材等の非磁性材料でも良く、さらにこれらの素材に予
め塗装がすでに施されている被塗物を用いてもよい。
も、プラスチック、ゴム、セラミック、アルミニウム、
木材等の非磁性材料でも良く、さらにこれらの素材に予
め塗装がすでに施されている被塗物を用いてもよい。
【0024】・磁気模様形成塗料 磁気模様形成塗料には、模様配置した着磁ヨーク又は、
模様形成した磁性材料Aを含有した磁性塗膜に対応した
着磁模様の磁気に感応して配向する飽和磁化が5〜10
0emu/gの磁性材料Bが混合される。本発明での磁
性材料Bすなわち磁気感応粒子粉末とは、磁力線の強さ
と方向に感応して塗膜中で粒子の配向状態が変化する粒
子粉末を指す。着磁模様の磁気に感応して配向する磁性
材料Bとしては、ニッケル、コバルト、クロム等の粉末
などがある。また、これらの金属が被覆されたものや、
含有されたものも使用することが可能である。あるい
は、γ−Fe2 O3 、Fe3 O4 等の磁性酸化鉄、又は
これらの磁性酸化鉄粉をコーティングしたマイカなども
あげられる。粒子形状は、鱗片状、薄片状、針状、粒状
などのいずれの形状でも差し支えないが、できれば鱗片
状、薄片状ないしは針状であることが好ましい。この場
合に、大きさは1〜100μmであることが好ましく、
この内でも粒径2〜44μmであればいっそう好まし
い。なお、配合量は、ビヒクルとなる樹脂の固形分10
0重量部当り0.1〜40重量部であることが好まし
く、また、1〜20重量部であればなお好ましい。
模様形成した磁性材料Aを含有した磁性塗膜に対応した
着磁模様の磁気に感応して配向する飽和磁化が5〜10
0emu/gの磁性材料Bが混合される。本発明での磁
性材料Bすなわち磁気感応粒子粉末とは、磁力線の強さ
と方向に感応して塗膜中で粒子の配向状態が変化する粒
子粉末を指す。着磁模様の磁気に感応して配向する磁性
材料Bとしては、ニッケル、コバルト、クロム等の粉末
などがある。また、これらの金属が被覆されたものや、
含有されたものも使用することが可能である。あるい
は、γ−Fe2 O3 、Fe3 O4 等の磁性酸化鉄、又は
これらの磁性酸化鉄粉をコーティングしたマイカなども
あげられる。粒子形状は、鱗片状、薄片状、針状、粒状
などのいずれの形状でも差し支えないが、できれば鱗片
状、薄片状ないしは針状であることが好ましい。この場
合に、大きさは1〜100μmであることが好ましく、
この内でも粒径2〜44μmであればいっそう好まし
い。なお、配合量は、ビヒクルとなる樹脂の固形分10
0重量部当り0.1〜40重量部であることが好まし
く、また、1〜20重量部であればなお好ましい。
【0025】ここで、磁気模様形成塗料中に混合される
磁性材料Bの例としては、例えばFe3 O4 をコーティ
ングしたマイカのイリオジンMD−B−05(メルクジ
ャパン株式会社製)が8emu/gであり、鱗状のニッ
ケルコーティングであるブライト50NM−20(日本
化学工業株式会社製)が16emu/gであり、板状F
e3 O4 が76emu/gである。しかしながら、磁気
模様形成塗料に混入される磁性材料Bの飽和磁化は、5
〜100emu/gである。飽和磁化が5emu/g未
満では、着磁塗膜によって配向されにくい。又、飽和磁
化が100emu/gを越えると、細かい模様や意匠性
のある模様が発現しにくい。飽和磁化の測定は、例えば
東英工業株式会社製Vibrating Sample
Magnetometer VSM−3Sで測定す
る。
磁性材料Bの例としては、例えばFe3 O4 をコーティ
ングしたマイカのイリオジンMD−B−05(メルクジ
ャパン株式会社製)が8emu/gであり、鱗状のニッ
ケルコーティングであるブライト50NM−20(日本
化学工業株式会社製)が16emu/gであり、板状F
e3 O4 が76emu/gである。しかしながら、磁気
模様形成塗料に混入される磁性材料Bの飽和磁化は、5
〜100emu/gである。飽和磁化が5emu/g未
満では、着磁塗膜によって配向されにくい。又、飽和磁
化が100emu/gを越えると、細かい模様や意匠性
のある模様が発現しにくい。飽和磁化の測定は、例えば
東英工業株式会社製Vibrating Sample
Magnetometer VSM−3Sで測定す
る。
【0026】磁気模様形成塗料には、ビヒクル成分とし
て従来から一般に使用されている常温硬化型(酸化重合
型樹脂、ラッカー等)、2液硬化型(ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂等)、熱硬化型(アクリル/[ブロッ
クイソシアネート及び/又はメラミン]、ポリエステル
/[ブロックイソシアネート及び/又はメラミン]
等)、熱可塑性樹脂、水性樹脂などのあらゆる樹脂を使
用することができる。
て従来から一般に使用されている常温硬化型(酸化重合
型樹脂、ラッカー等)、2液硬化型(ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂等)、熱硬化型(アクリル/[ブロッ
クイソシアネート及び/又はメラミン]、ポリエステル
/[ブロックイソシアネート及び/又はメラミン]
等)、熱可塑性樹脂、水性樹脂などのあらゆる樹脂を使
用することができる。
【0027】そして、上記磁性材料Bに必要に応じて各
種着色顔料やアルミニウム粉末やパール状顔料や雲母な
どの光輝性顔料を少なくとも1種以上加えると磁性材料
Bの配向状態を際立たせることにより、一層高い意匠性
のある塗膜が得られる。着色顔料及び/又は光輝性顔料
を添加する場合には、ビヒクル固形分100重量部に対
して、好ましくは0.1〜50重量部、より好ましくは
1〜30重量部の割合で添加する。また、溶剤として
は、有機溶剤の他にも、樹脂ビヒクルに適した有機溶剤
を使用し、水性樹脂には水や親水性有機溶剤を使用す
る。添加剤も塗料用に使用できる添加剤を使用する。
種着色顔料やアルミニウム粉末やパール状顔料や雲母な
どの光輝性顔料を少なくとも1種以上加えると磁性材料
Bの配向状態を際立たせることにより、一層高い意匠性
のある塗膜が得られる。着色顔料及び/又は光輝性顔料
を添加する場合には、ビヒクル固形分100重量部に対
して、好ましくは0.1〜50重量部、より好ましくは
1〜30重量部の割合で添加する。また、溶剤として
は、有機溶剤の他にも、樹脂ビヒクルに適した有機溶剤
を使用し、水性樹脂には水や親水性有機溶剤を使用す
る。添加剤も塗料用に使用できる添加剤を使用する。
【0028】磁気模様形成塗料を製造する方法及び塗装
方法は、前記した磁性材料Aを含有した塗料の場合に準
ずる。
方法は、前記した磁性材料Aを含有した塗料の場合に準
ずる。
【0029】・塗装工程 塗装工程は以下の通りである。なお、これらの方法に限
定されずに、応用可能である。
定されずに、応用可能である。
【0030】鉄板類、アルミニウム板、及びこれらの各
種メッキ板類は、例えば以下のような塗装工程を行うこ
とが可能である。
種メッキ板類は、例えば以下のような塗装工程を行うこ
とが可能である。
【0031】被塗物→表面処理→電着塗装→磁性材料
A含有磁性塗料による塗装→着磁→磁気膜模様形成上塗
塗装→(必要によりクリヤー塗装)。
A含有磁性塗料による塗装→着磁→磁気膜模様形成上塗
塗装→(必要によりクリヤー塗装)。
【0032】被塗物→表面処理→プライマー塗装→磁
性材料A含有磁性塗料による塗装→着磁→磁気模様形成
上塗塗装→(必要によりクリヤー塗装)。
性材料A含有磁性塗料による塗装→着磁→磁気模様形成
上塗塗装→(必要によりクリヤー塗装)。
【0033】なお、表面処理は、鉄板には、例えばサー
フダインDP4000(日本ペイント株式会社製)のよ
うな燐酸亜鉛又は燐酸鉄系化成処理を行う。アルミニウ
ム材には、アルサーフ1000(日本ペイント株式会社
製)などで表面処理を行うことができる。電着塗装は、
アニオン系電着としてパワーコート8000(日本ペイ
ント株式会社製)やカチオン系電着ではパワートップU
−600(日本ペイント株式会社製)等の電着塗料を用
いることが可能である。プライマー塗装は、オルガ10
0 960プライマーサーフェサー(日本ペイント株式
会社製メラミンアルキッド系塗料)又はオルガ1000
P−2(日本ペイント株式会社製エポキシウレタン系塗
料)等を用いることが可能である。
フダインDP4000(日本ペイント株式会社製)のよ
うな燐酸亜鉛又は燐酸鉄系化成処理を行う。アルミニウ
ム材には、アルサーフ1000(日本ペイント株式会社
製)などで表面処理を行うことができる。電着塗装は、
アニオン系電着としてパワーコート8000(日本ペイ
ント株式会社製)やカチオン系電着ではパワートップU
−600(日本ペイント株式会社製)等の電着塗料を用
いることが可能である。プライマー塗装は、オルガ10
0 960プライマーサーフェサー(日本ペイント株式
会社製メラミンアルキッド系塗料)又はオルガ1000
P−2(日本ペイント株式会社製エポキシウレタン系塗
料)等を用いることが可能である。
【0034】また、ウレタン、ポリプロピレン、塩化ビ
ニール、ABS、PPS等のプラスチック類やNBR、
SBR、等のゴム類に塗装を施す場合には以下の工程で
行うことが可能である。
ニール、ABS、PPS等のプラスチック類やNBR、
SBR、等のゴム類に塗装を施す場合には以下の工程で
行うことが可能である。
【0035】被塗物→表面処理→プライマー塗装→磁
性材料A含有磁性塗料による塗装→着磁→磁気模様形成
上塗→(必要によりクリヤー塗装)。
性材料A含有磁性塗料による塗装→着磁→磁気模様形成
上塗→(必要によりクリヤー塗装)。
【0036】被塗物→表面処理→プライマー塗装→磁
性材料A含有磁性塗料による塗装→着磁→磁気模様形成
上塗塗装→(必要によりクリヤー塗装) 表面処理は、トリクロールエタン蒸気洗浄等、プライマ
ーとしてRB−110プライマー(日本ビーケミカル株
式会社製ウレタン系塗料)等を使用できる。その他上記
洗浄後、プラズマ処理等を行うことが可能であり、この
場合には、プライマーを省略してもよい。その他、セラ
ミック、木材などにも同様に塗装を行うことが可能であ
る。
性材料A含有磁性塗料による塗装→着磁→磁気模様形成
上塗塗装→(必要によりクリヤー塗装) 表面処理は、トリクロールエタン蒸気洗浄等、プライマ
ーとしてRB−110プライマー(日本ビーケミカル株
式会社製ウレタン系塗料)等を使用できる。その他上記
洗浄後、プラズマ処理等を行うことが可能であり、この
場合には、プライマーを省略してもよい。その他、セラ
ミック、木材などにも同様に塗装を行うことが可能であ
る。
【0037】必要に応じて磁気模様形成後、被塗物を脱
磁することも可能である。
磁することも可能である。
【0038】以下具体的な実施例と比較例とを示す。
【0039】実施例1 被塗物として、鋼板[spcc−SD(JIS−G−3
141)、厚さ0.8mm]を脱脂し、リン酸亜鉛系化
成処理(サーフダインDP−4000)、電着塗料(パ
ワートップU−600)をそれぞれ処理、塗装、熱硬化
させた。この電着塗膜上に磁性材料A含有磁性塗料とし
て、 重量部 ベッコライトM-6005-60 30.1 大日本インキ化学工業株式会社製 ポリエステル樹脂 ユーバン20SE-60 12.9 三井東圧化学株式会社製 メラミン樹脂 キシレン 10.7 酢酸ブチル 3.6 ソルベッソ#100 3.6 エクソン株式会社製 芳香族炭化水素系溶剤 ディスパロン4200-20 0.4 楠本化成株式会社製 分散剤 バリウムフェライト 38.7 戸田工業株式会社製 磁性材料 (飽和磁化53.5emu/g, 保磁力 1770 エルステッド) 合計 100.0 を予備混合後SGミルで粒度10μm(JISK540
0 4.7.1)で分散して塗料化したものをエアスプ
レーで塗装し、140℃で30分間焼付乾燥した。この
時の乾燥膜厚は40μmであった。そして、この塗膜上
から文字ABCに着磁させるように磁路設計した着磁ヨ
ークを密着させ、着磁電源装置HD−100形(電子磁
気工業株式会社製)で450Vを通電して塗膜を着磁さ
せた。このときの塗膜表面からの最大漏洩磁束密度は1
8ガウスであった(F.W.BELL社製MODEL6
15ガウスメータで測定)。この着磁した塗膜の上から
磁気模様形成塗料として、 重量部 ダイヤナール HR-587 69.1 三菱レイヨン株式会社製 アクリル樹脂 ユーバン20SE-60 14.5 キシレン 9.1 n−ブタノール 4.6 モダフロー 0.2 モンサント株式会社製表面調整剤 ブライト 50NM-20 2.5 日本化学工業株式会社製 ニッケルメッキマイカ(鱗片状) (飽和磁化:16 emu/g,平均粒子径20μm, 厚みが0.1 〜1 μm,アスペクト比約10〜30) 合計 100.0 を配合した塗料を酢酸エチル30重量部、トルエン40
重量部、n−ブタノール10重量部、ソルベッソ150
(エクソン化学社製炭化水素系溶剤)20部からなる混
合溶剤で粘度15秒(フォードカップ#4、20℃)に
希釈し、エアスプレーで乾燥膜厚が15〜20μmにな
るように塗装した。この時に、着磁用塗膜が文字ABC
に対応して磁化されているため、磁気模様形成塗料の塗
着と同時に着磁塗膜からの漏洩磁束に沿って塗着塗膜中
の磁性材料Bの配向が始まり、磁気模様(文字ABC)
が形成されていった。さらに、3分間のフラッシュオフ
タイムをおいて、クリヤー塗料(スーパーラック0−8
0クリヤー日本ペイント株式会社製)をウェットオンウ
ェット塗装し、140℃で30分間焼付乾燥して塗膜を
硬化させた。
141)、厚さ0.8mm]を脱脂し、リン酸亜鉛系化
成処理(サーフダインDP−4000)、電着塗料(パ
ワートップU−600)をそれぞれ処理、塗装、熱硬化
させた。この電着塗膜上に磁性材料A含有磁性塗料とし
て、 重量部 ベッコライトM-6005-60 30.1 大日本インキ化学工業株式会社製 ポリエステル樹脂 ユーバン20SE-60 12.9 三井東圧化学株式会社製 メラミン樹脂 キシレン 10.7 酢酸ブチル 3.6 ソルベッソ#100 3.6 エクソン株式会社製 芳香族炭化水素系溶剤 ディスパロン4200-20 0.4 楠本化成株式会社製 分散剤 バリウムフェライト 38.7 戸田工業株式会社製 磁性材料 (飽和磁化53.5emu/g, 保磁力 1770 エルステッド) 合計 100.0 を予備混合後SGミルで粒度10μm(JISK540
0 4.7.1)で分散して塗料化したものをエアスプ
レーで塗装し、140℃で30分間焼付乾燥した。この
時の乾燥膜厚は40μmであった。そして、この塗膜上
から文字ABCに着磁させるように磁路設計した着磁ヨ
ークを密着させ、着磁電源装置HD−100形(電子磁
気工業株式会社製)で450Vを通電して塗膜を着磁さ
せた。このときの塗膜表面からの最大漏洩磁束密度は1
8ガウスであった(F.W.BELL社製MODEL6
15ガウスメータで測定)。この着磁した塗膜の上から
磁気模様形成塗料として、 重量部 ダイヤナール HR-587 69.1 三菱レイヨン株式会社製 アクリル樹脂 ユーバン20SE-60 14.5 キシレン 9.1 n−ブタノール 4.6 モダフロー 0.2 モンサント株式会社製表面調整剤 ブライト 50NM-20 2.5 日本化学工業株式会社製 ニッケルメッキマイカ(鱗片状) (飽和磁化:16 emu/g,平均粒子径20μm, 厚みが0.1 〜1 μm,アスペクト比約10〜30) 合計 100.0 を配合した塗料を酢酸エチル30重量部、トルエン40
重量部、n−ブタノール10重量部、ソルベッソ150
(エクソン化学社製炭化水素系溶剤)20部からなる混
合溶剤で粘度15秒(フォードカップ#4、20℃)に
希釈し、エアスプレーで乾燥膜厚が15〜20μmにな
るように塗装した。この時に、着磁用塗膜が文字ABC
に対応して磁化されているため、磁気模様形成塗料の塗
着と同時に着磁塗膜からの漏洩磁束に沿って塗着塗膜中
の磁性材料Bの配向が始まり、磁気模様(文字ABC)
が形成されていった。さらに、3分間のフラッシュオフ
タイムをおいて、クリヤー塗料(スーパーラック0−8
0クリヤー日本ペイント株式会社製)をウェットオンウ
ェット塗装し、140℃で30分間焼付乾燥して塗膜を
硬化させた。
【0040】実施例2 実施例1で作成した着磁塗膜上に磁気模様形成塗料とし
て、 重量部 アクリディックA-801 78.3 大日本インキ化学工業株式会社製 アクリル樹脂 トルエン 11.7 酢酸ブチル 7.8 板状Fe3 O4 2.2 (飽和磁化:76emu/g ,平均板面径2μm, アスペクト比約70) 合計 100.0 を配合し、この塗料100重量部に対して硬化剤として
コロネートEH(日本ポリウレタン工業株式会社製イソ
シアネート)を12.8重量部添加混合した塗料を酢酸
エチル30重量部、トルエン40重量部、セルソルブア
セテート10重量部、ソルベッソ#150を20重量
部、からなる混合溶剤で粘度12〜13秒(フォードカ
ップ#4、20℃)に希釈し、エアスプレーで乾燥膜厚
が15〜20μmになるように塗装した。すると、着磁
塗膜からの漏洩磁束に沿って磁気模様(文字ABC)が
形成された。その後3〜5分間のフラッシュオフタイム
の後、ウェットオンウェットでNAX MIGHTYL
AC G−II 240 2コートクリヤー(日本ペイン
ト株式会社製アクリルウレタンクリヤー)を所定の硬化
剤と混合し希釈後塗装した。その後10〜15分間セッ
ティングをしたのち、60〜80℃で20分間強制乾燥
させた。
て、 重量部 アクリディックA-801 78.3 大日本インキ化学工業株式会社製 アクリル樹脂 トルエン 11.7 酢酸ブチル 7.8 板状Fe3 O4 2.2 (飽和磁化:76emu/g ,平均板面径2μm, アスペクト比約70) 合計 100.0 を配合し、この塗料100重量部に対して硬化剤として
コロネートEH(日本ポリウレタン工業株式会社製イソ
シアネート)を12.8重量部添加混合した塗料を酢酸
エチル30重量部、トルエン40重量部、セルソルブア
セテート10重量部、ソルベッソ#150を20重量
部、からなる混合溶剤で粘度12〜13秒(フォードカ
ップ#4、20℃)に希釈し、エアスプレーで乾燥膜厚
が15〜20μmになるように塗装した。すると、着磁
塗膜からの漏洩磁束に沿って磁気模様(文字ABC)が
形成された。その後3〜5分間のフラッシュオフタイム
の後、ウェットオンウェットでNAX MIGHTYL
AC G−II 240 2コートクリヤー(日本ペイン
ト株式会社製アクリルウレタンクリヤー)を所定の硬化
剤と混合し希釈後塗装した。その後10〜15分間セッ
ティングをしたのち、60〜80℃で20分間強制乾燥
させた。
【0041】実施例3 実施例1で作成した着磁塗膜を乾燥膜厚が80μmとな
るように作成し、この塗膜上から、ストライプ模様に着
磁させるように磁気設計した着磁ヨークを密着させて着
磁させた。このときの着磁塗膜表面からの最大漏洩磁束
密度は28ガウスであった。この着磁した塗膜の上から
磁気模様形成塗料として、 重量部 ダイヤナール HR-587 69.1 ユーバン20SE-60 14.5 キシレン 9.1 n−ブタノール 4.6 モダフロー 0.2 イリオジンMD-B-05 2.5 メルクジャパン株式会社製 Fe3 O4 コーティングマイカ (飽和磁化:8 emu/g,平均粒子径15μm, アスペクト比約20〜50) 合計 100.0 を配合した塗料を実施例1の混合溶剤で15秒(フォー
ドカップ#4 20℃)に希釈し、エアスプレーで15
〜20μmになるように塗装した。すると、着磁塗膜か
らの漏洩磁束に沿って磁気模様(ストライプ)が形成さ
れた。更に3〜5分間のフラッシュオフタイムをおいて
実施例1クリヤー塗料をウェットオンウェットで塗装し
た後、140℃で30分加熱硬化させた。
るように作成し、この塗膜上から、ストライプ模様に着
磁させるように磁気設計した着磁ヨークを密着させて着
磁させた。このときの着磁塗膜表面からの最大漏洩磁束
密度は28ガウスであった。この着磁した塗膜の上から
磁気模様形成塗料として、 重量部 ダイヤナール HR-587 69.1 ユーバン20SE-60 14.5 キシレン 9.1 n−ブタノール 4.6 モダフロー 0.2 イリオジンMD-B-05 2.5 メルクジャパン株式会社製 Fe3 O4 コーティングマイカ (飽和磁化:8 emu/g,平均粒子径15μm, アスペクト比約20〜50) 合計 100.0 を配合した塗料を実施例1の混合溶剤で15秒(フォー
ドカップ#4 20℃)に希釈し、エアスプレーで15
〜20μmになるように塗装した。すると、着磁塗膜か
らの漏洩磁束に沿って磁気模様(ストライプ)が形成さ
れた。更に3〜5分間のフラッシュオフタイムをおいて
実施例1クリヤー塗料をウェットオンウェットで塗装し
た後、140℃で30分加熱硬化させた。
【0042】実施例4 実施例1の電着塗膜上に磁性材料A含有磁性塗料として 重量部 ベッコライトM-6005-60 30.1 ユーバン20SE-60 12.9 キシレン 10.7 酢酸ブチル 3.6 ソルベッソ#100 3.6 ディスパロン4200-20 0.4 バリウムフェライト 25.8 戸田工業株式会社製(実施例1に同じ) 硫酸バリウム B-30 12.9 堺化学工業株式会社製硫酸バリウム 合計 100.0 を予備混合し、SGミルで粒度10μm(JISK54
00 4.7.1)に分散して塗料化したものをエアス
プレーで塗装し140℃で30分間焼付乾燥した。乾燥
膜厚は40μmであった。この塗膜上から実施例1の方
法で着磁させた。着磁塗膜表面からの最大漏洩磁束密度
は12ガウスであった。この着磁塗膜上から実施例1の
磁気模様形成塗料を塗装したところ磁気模様(文字AB
C)が形成された。
00 4.7.1)に分散して塗料化したものをエアス
プレーで塗装し140℃で30分間焼付乾燥した。乾燥
膜厚は40μmであった。この塗膜上から実施例1の方
法で着磁させた。着磁塗膜表面からの最大漏洩磁束密度
は12ガウスであった。この着磁塗膜上から実施例1の
磁気模様形成塗料を塗装したところ磁気模様(文字AB
C)が形成された。
【0043】実施例5 実施例4の着磁塗膜上に、実施例2の磁気模様形成塗料
を塗装した以外は実施例2と同様に実施したところ、磁
気模様(文字ABC)が形成できた。
を塗装した以外は実施例2と同様に実施したところ、磁
気模様(文字ABC)が形成できた。
【0044】実施例6 被塗物として、RIMウレタンバンパーをトリクロルエ
タン蒸気洗浄し、プライマーとしてRB−110プライ
マー(日本ビーケミカル株式会社製ウレタンプライマ
ー)を塗布硬化させた。この上に磁性材料A含有磁性塗
料として、 重量部 ダイヤナール LR-532 36.5 三菱レイヨン株式会社製 アクリル樹脂 トルエン 12.6 酢酸ブチル 4.2 ソルベッソ#100 4.2 ディスパロン4200-20 0.4 γ−Fe2 O3 42.1 戸田工業株式会社製 磁性材料 (飽和磁化:79 emu/g,保磁力664エル ステッド) 合計 100.0 をSGミル粒度10μm(JISK5400 4.7.
1)に分散して塗料液とし、硬化剤としてスミジュール
N−75(住友バイエルウレタン株式会社製イソシアネ
ート)を塗料液100重量部に対して硬化剤8.3重量
部を混合し、希釈してエアスプレーで塗布して、60〜
80℃で30分間強制乾燥させて塗膜を形成した。乾燥
膜厚は40μmであった。この塗膜上から実施例1記載
の着磁方法により着磁させたところ、着磁塗膜表面から
の最大漏洩磁束密度は12ガウスであった。この着磁塗
膜上から、実施例2の磁気模様形成塗料を塗装したとこ
ろ、磁気模様(文字ABC)が形成できた。
タン蒸気洗浄し、プライマーとしてRB−110プライ
マー(日本ビーケミカル株式会社製ウレタンプライマ
ー)を塗布硬化させた。この上に磁性材料A含有磁性塗
料として、 重量部 ダイヤナール LR-532 36.5 三菱レイヨン株式会社製 アクリル樹脂 トルエン 12.6 酢酸ブチル 4.2 ソルベッソ#100 4.2 ディスパロン4200-20 0.4 γ−Fe2 O3 42.1 戸田工業株式会社製 磁性材料 (飽和磁化:79 emu/g,保磁力664エル ステッド) 合計 100.0 をSGミル粒度10μm(JISK5400 4.7.
1)に分散して塗料液とし、硬化剤としてスミジュール
N−75(住友バイエルウレタン株式会社製イソシアネ
ート)を塗料液100重量部に対して硬化剤8.3重量
部を混合し、希釈してエアスプレーで塗布して、60〜
80℃で30分間強制乾燥させて塗膜を形成した。乾燥
膜厚は40μmであった。この塗膜上から実施例1記載
の着磁方法により着磁させたところ、着磁塗膜表面から
の最大漏洩磁束密度は12ガウスであった。この着磁塗
膜上から、実施例2の磁気模様形成塗料を塗装したとこ
ろ、磁気模様(文字ABC)が形成できた。
【0045】実施例7 実施例1の磁性材料A含有磁性塗料を下記に代えた以外
は実施例1と同様に実施した。このときの最大漏洩磁束
密度は5ガウスであり、磁気模様(文字ABC)が形成
できた。
は実施例1と同様に実施した。このときの最大漏洩磁束
密度は5ガウスであり、磁気模様(文字ABC)が形成
できた。
【0046】 ベッコライトM6005-60 49.0 ユーバン20SE−60 21.0 キシレン 9.0 酢酸ブチル 3.3 ソルベッソ#100 3.3 ディスパロン4200−20 0.4 バリウムフェライト 14.0 戸田工業株式会社製磁性材料 (実施例1に同じ) 合 計 100.0実施例8 実施例1で作成した着磁塗膜上に、磁気模様形成塗料と
して を配合した塗料100重量部に対して、緑色原色とし
て、 ダイヤナールHR-587 52.7 ユーバン20SE-60 11.0 キシレン 10.0 ソルベッソ#100 5.1 酢酸ブチル 7.5 n−ブタノール 7.5 モダフロー 0.2 ファストゲン グリーンS 6.0 大日本インキ化学工業株式会社製 フタロシャニングリーン顔料 合計 100.0 を予備配合し、SGミルで粒度10μm(JISK54
00 4.7.1)に分散して塗料化した緑色原色を1
0重量部配合した塗料を実施例1の混合溶剤で粘度15
秒(フォードカップ#4,20℃)に希釈し、エアスプ
レーで乾燥膜厚が15〜20μmになるように塗装し
た。さらに、3分間のフラッシュオフタイムをおいて、
クリヤー塗料(スーパーラック0−80クリヤー,日本
ペイント株式会社製)をウェットオンウェット塗装し、
140℃で30分間乾燥して、塗膜を硬化させた。この
結果、磁気模様(文字ABC)がくっきりと浮かび上が
った緑色のメタリック感のある塗膜が得られた。
して を配合した塗料100重量部に対して、緑色原色とし
て、 ダイヤナールHR-587 52.7 ユーバン20SE-60 11.0 キシレン 10.0 ソルベッソ#100 5.1 酢酸ブチル 7.5 n−ブタノール 7.5 モダフロー 0.2 ファストゲン グリーンS 6.0 大日本インキ化学工業株式会社製 フタロシャニングリーン顔料 合計 100.0 を予備配合し、SGミルで粒度10μm(JISK54
00 4.7.1)に分散して塗料化した緑色原色を1
0重量部配合した塗料を実施例1の混合溶剤で粘度15
秒(フォードカップ#4,20℃)に希釈し、エアスプ
レーで乾燥膜厚が15〜20μmになるように塗装し
た。さらに、3分間のフラッシュオフタイムをおいて、
クリヤー塗料(スーパーラック0−80クリヤー,日本
ペイント株式会社製)をウェットオンウェット塗装し、
140℃で30分間乾燥して、塗膜を硬化させた。この
結果、磁気模様(文字ABC)がくっきりと浮かび上が
った緑色のメタリック感のある塗膜が得られた。
【0047】実施例9 実施例1で作成した着磁塗膜上に、磁気模様形成塗料と
して、 重量部 アクリディックA-801 78.3 トルエン 10.2 酢酸ブチル 6.8 板状Fe3 O4 2.2 磁性材料(実施例2に同じ) イリオジン103WII 2.5 メルクジャパン株式会社製 パール顔料 合計 100.0 を配合し、この塗料100重量部に対して硬化剤とし
て、コロネートEHを13.8重量部添加混合した塗料
を実施例2の混合溶剤で粘度12〜13秒(フォードカ
ップ#4,20℃)に希釈し、エアスプレーで乾燥膜厚
15〜20μmになるように塗装した。その後3〜5分
間のフラッシュオフタイムの後、ウェットオンウェット
でNAX MIGHTYLAC G−II 240 2コ
ートクリヤーを所定の硬化剤と混合し、希釈後塗装し
た。その後、10〜15分間セッティングをした後、6
0〜80℃で20分間強制乾燥して塗膜を硬化させた。
この結果、磁気模様(文字ABC)がくっきり浮かび上
がったグレー色のパール調塗膜が得られた。
して、 重量部 アクリディックA-801 78.3 トルエン 10.2 酢酸ブチル 6.8 板状Fe3 O4 2.2 磁性材料(実施例2に同じ) イリオジン103WII 2.5 メルクジャパン株式会社製 パール顔料 合計 100.0 を配合し、この塗料100重量部に対して硬化剤とし
て、コロネートEHを13.8重量部添加混合した塗料
を実施例2の混合溶剤で粘度12〜13秒(フォードカ
ップ#4,20℃)に希釈し、エアスプレーで乾燥膜厚
15〜20μmになるように塗装した。その後3〜5分
間のフラッシュオフタイムの後、ウェットオンウェット
でNAX MIGHTYLAC G−II 240 2コ
ートクリヤーを所定の硬化剤と混合し、希釈後塗装し
た。その後、10〜15分間セッティングをした後、6
0〜80℃で20分間強制乾燥して塗膜を硬化させた。
この結果、磁気模様(文字ABC)がくっきり浮かび上
がったグレー色のパール調塗膜が得られた。
【0048】実施例10 実施例3の着磁塗膜上に磁気模様形成塗料として、 重量部 ダイヤナール HR-587 69.1 ユーバン 20SE-60 14.5 キシレン 7.6 n−ブタノール 3.6 モダフロー 0.2 イリオジン MD-B-05 2.5 アルペースト 7130N 2.5 東洋アルミニウム株式会社製 アルミニウム顔料 合計 100.0 を配合した塗料を実施例1の混合溶剤で粘度15秒(フ
ォードカップ#4,20℃)に希釈し、エアスプレーで
乾燥膜厚が15〜20μmになるように塗装した。
ォードカップ#4,20℃)に希釈し、エアスプレーで
乾燥膜厚が15〜20μmになるように塗装した。
【0049】さらに3分間のフラッシュオフタイムをお
いて、クリヤー塗料(スーパーラック0−80クリヤ
ー)をウェットオンウェット塗装し、140℃で30分
間乾燥して塗膜を硬化させた。この結果、磁気模様(ス
トライプ)がくっきり浮かび出た強い干渉性のある淡い
ブルーメタリック塗膜が得られた。
いて、クリヤー塗料(スーパーラック0−80クリヤ
ー)をウェットオンウェット塗装し、140℃で30分
間乾燥して塗膜を硬化させた。この結果、磁気模様(ス
トライプ)がくっきり浮かび出た強い干渉性のある淡い
ブルーメタリック塗膜が得られた。
【0050】実施例11 実施例3の着磁塗膜上に磁気模様形成塗料として、実施
例10の塗料100重量部に実施例7の緑色原色を10
重量部加えた塗料を、実施例1の混合溶剤で粘度15秒
(フォードカップ#4,20℃)に希釈し、エアスプレ
ーで乾燥膜厚が15〜20μmになるように塗装した。
さらに3分間のフラッシュオフタイムをおいて実施例1
のクリヤー塗料をウェットオンウェット塗装し、140
℃で30分間乾燥して塗膜を硬化させた。この結果、磁
気模様(ストライプ)模様がくっきりと浮かび上がった
青色の干渉色をもった緑色のメタリック塗膜が得られ
た。
例10の塗料100重量部に実施例7の緑色原色を10
重量部加えた塗料を、実施例1の混合溶剤で粘度15秒
(フォードカップ#4,20℃)に希釈し、エアスプレ
ーで乾燥膜厚が15〜20μmになるように塗装した。
さらに3分間のフラッシュオフタイムをおいて実施例1
のクリヤー塗料をウェットオンウェット塗装し、140
℃で30分間乾燥して塗膜を硬化させた。この結果、磁
気模様(ストライプ)模様がくっきりと浮かび上がった
青色の干渉色をもった緑色のメタリック塗膜が得られ
た。
【0051】実施例12 実施例1の電着塗膜上に、実施例1の磁性材料Aを含有
した磁性塗料を、マスキングを施し文字ABCが視認で
きるように着磁用塗膜(乾燥膜厚40μ)を形成し、次
いで被塗物全体に着磁ヨークを密着して着磁させた。こ
のときの漏洩磁束密度は、18ガウスであった。その
後、実施例9と同様に磁気模様形成塗膜及びクリヤー塗
膜を形成した。
した磁性塗料を、マスキングを施し文字ABCが視認で
きるように着磁用塗膜(乾燥膜厚40μ)を形成し、次
いで被塗物全体に着磁ヨークを密着して着磁させた。こ
のときの漏洩磁束密度は、18ガウスであった。その
後、実施例9と同様に磁気模様形成塗膜及びクリヤー塗
膜を形成した。
【0052】この結果、着磁用塗膜によって作成した文
字ABCがくっきりと浮かび、その上にグレー色のパー
ル調塗膜が得られた。
字ABCがくっきりと浮かび、その上にグレー色のパー
ル調塗膜が得られた。
【0053】比較例1 実施例1の電着塗膜上に磁性材料Aを含有する磁性塗料
として 重量部 ベッコライトM6005-60 50.7 ユーバン20SE-60 21.4 キシレン 12.7 酢酸ブチル 6.0 ソルベッソ#100 6.0 ディスパロン4200-20 0.4 γ−Fe2 O3 2.5 戸田工業株式会社製 (実施例6の磁性材料) 合 計 100.0 を予備混合後SGミル粒度10μm(JISK5400
4.7.1)に分散して塗料化したものを希釈して、
エアスプレーで塗装し140℃で30分間焼付乾燥をし
た。乾燥膜厚は40μmであった。この塗膜を実施例1
の着磁条件で着磁させたところ着磁塗膜表面からの最大
漏洩磁束密度は0.5ガウスであった。この塗膜上から
磁気模様形成塗料として、実施例3の磁気模様形成塗料
を塗布したが、模様を形成させることができなかった。
として 重量部 ベッコライトM6005-60 50.7 ユーバン20SE-60 21.4 キシレン 12.7 酢酸ブチル 6.0 ソルベッソ#100 6.0 ディスパロン4200-20 0.4 γ−Fe2 O3 2.5 戸田工業株式会社製 (実施例6の磁性材料) 合 計 100.0 を予備混合後SGミル粒度10μm(JISK5400
4.7.1)に分散して塗料化したものを希釈して、
エアスプレーで塗装し140℃で30分間焼付乾燥をし
た。乾燥膜厚は40μmであった。この塗膜を実施例1
の着磁条件で着磁させたところ着磁塗膜表面からの最大
漏洩磁束密度は0.5ガウスであった。この塗膜上から
磁気模様形成塗料として、実施例3の磁気模様形成塗料
を塗布したが、模様を形成させることができなかった。
【0054】比較例2 実施例1で作成した着磁塗膜に、磁気模様形成塗料とし
て 重量部 ダイヤナール HR-587 69.1 ユーバン 20SE-60 14.5 キシレン 9.1 n−ブタノール 4.6 モダフロー溶液 0.2 α−Fe2 O3 2.5 戸田工業株式会社製 酸化鉄 (飽和磁化:0.5emu/g) 合計 100.0 を配合して塗料化し、実施例1の方法で塗装し、塗膜を
形成したが、鮮明な模様は形成できなかった。
て 重量部 ダイヤナール HR-587 69.1 ユーバン 20SE-60 14.5 キシレン 9.1 n−ブタノール 4.6 モダフロー溶液 0.2 α−Fe2 O3 2.5 戸田工業株式会社製 酸化鉄 (飽和磁化:0.5emu/g) 合計 100.0 を配合して塗料化し、実施例1の方法で塗装し、塗膜を
形成したが、鮮明な模様は形成できなかった。
【0055】ここで、以下の表1は上記実施例、比較例
の結果をまとめたものである。
の結果をまとめたものである。
【0056】
【表1】 この結果から明らかなように、上記の塗料を用いて本実
施例に係る方法を実施した場合には、被塗物上に鮮明で
意匠性のある磁気模様が容易に形成できるようになる。
すなわち、本実施例に係る塗装方法では、被塗物の裏側
から磁石を作用させることともなく、また乾燥過程を前
に磁石を取除くことも必要ない。さらに着磁塗膜表面か
らの漏洩磁束密度分布を制御することで、微妙な模様形
成が可能となった。このようにして、本実施例に係る塗
装方法は、従来の作業性・作業効率の上での欠陥や、模
様を形成する上で問題となる被塗物の材質・形状・肉厚
・構造からくる不具合を解消することができる。
施例に係る方法を実施した場合には、被塗物上に鮮明で
意匠性のある磁気模様が容易に形成できるようになる。
すなわち、本実施例に係る塗装方法では、被塗物の裏側
から磁石を作用させることともなく、また乾燥過程を前
に磁石を取除くことも必要ない。さらに着磁塗膜表面か
らの漏洩磁束密度分布を制御することで、微妙な模様形
成が可能となった。このようにして、本実施例に係る塗
装方法は、従来の作業性・作業効率の上での欠陥や、模
様を形成する上で問題となる被塗物の材質・形状・肉厚
・構造からくる不具合を解消することができる。
【0057】
【発明の効果】以上のようにして、本発明では下塗り及
び又は中塗り塗膜を直接着磁して磁化させて磁石を形成
している。このため、磁気模様を形成するにあたって被
塗物の素材・形状・肉厚・構造に何等左右されることな
く、また塗装前・後に磁石を取り付けたり、取りはずし
たりする作業の必要もなく、着磁塗膜表面からの漏洩磁
束密度分布を制御し、さらに意匠性の高い顔料を添加す
れば、磁性材料の配向を際立たせることにより従来に無
いハイレベルな磁気模様が形成できる。したがって、製
品の生産工程で、本発明に係る塗装方法を採用した場合
には、塗装の作業性と作業効率とが共に良くなり、工業
生産過程での製品の量産を増進させることが可能とな
る。
び又は中塗り塗膜を直接着磁して磁化させて磁石を形成
している。このため、磁気模様を形成するにあたって被
塗物の素材・形状・肉厚・構造に何等左右されることな
く、また塗装前・後に磁石を取り付けたり、取りはずし
たりする作業の必要もなく、着磁塗膜表面からの漏洩磁
束密度分布を制御し、さらに意匠性の高い顔料を添加す
れば、磁性材料の配向を際立たせることにより従来に無
いハイレベルな磁気模様が形成できる。したがって、製
品の生産工程で、本発明に係る塗装方法を採用した場合
には、塗装の作業性と作業効率とが共に良くなり、工業
生産過程での製品の量産を増進させることが可能とな
る。
【図1】図1は、本実施例に係る模様塗膜形成方法を説
明する図である。
明する図である。
11 被塗物 12 着磁用塗膜又は着磁塗膜 13 着磁ヨーク 14 着磁電源装置 15 磁気模様形成塗膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸田 哲郎 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号 戸田工業株式会社創造センター内
Claims (1)
- 【請求項1】 被塗物上に永久磁化粒子粉末を含有する
磁性塗料を塗布し、着磁用塗膜を形成する工程と、この
工程で形成された着磁用塗膜を着磁させる工程と、磁気
感応粒子粉末を含有する磁気模様形成塗料を塗布し、磁
気模様形成塗膜を形成する工程を順次経て模様を形成す
る方法において、 (1)着磁塗膜が1〜500ガウスの漏洩磁束密度を有
し、 (2)磁気模様形成塗料が、5〜100emu/gの飽
和磁化を有する磁気感応粒子粉末、及び必要に応じて着
色顔料及び/又は光輝性顔料を含有することを特徴とす
る模様塗膜の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26507792A JPH06114332A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 模様塗膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26507792A JPH06114332A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 模様塗膜形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06114332A true JPH06114332A (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=17412283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26507792A Pending JPH06114332A (ja) | 1992-10-02 | 1992-10-02 | 模様塗膜形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06114332A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007527329A (ja) * | 2003-07-03 | 2007-09-27 | シクパ・ホールディング・ソシエテ・アノニム | 磁性粒子を含有するコーティング中に磁気的に誘導した模様をもたらすための方法および手段 |
WO2012026694A2 (ko) * | 2010-08-26 | 2012-03-01 | 주식회사 세신산업 | 주방용기 코팅방법 |
-
1992
- 1992-10-02 JP JP26507792A patent/JPH06114332A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007527329A (ja) * | 2003-07-03 | 2007-09-27 | シクパ・ホールディング・ソシエテ・アノニム | 磁性粒子を含有するコーティング中に磁気的に誘導した模様をもたらすための方法および手段 |
JP2012153147A (ja) * | 2003-07-03 | 2012-08-16 | Sicpa Holding Sa | 磁性粒子を含有するコーティング中に磁気的に誘導した模様をもたらすための方法および手段 |
WO2012026694A2 (ko) * | 2010-08-26 | 2012-03-01 | 주식회사 세신산업 | 주방용기 코팅방법 |
WO2012026694A3 (ko) * | 2010-08-26 | 2012-07-19 | 주식회사 세신산업 | 주방용기 코팅방법 |
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