JPH0611338U - 非直線性誘電体装置 - Google Patents

非直線性誘電体装置

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JPH0611338U
JPH0611338U JP5445792U JP5445792U JPH0611338U JP H0611338 U JPH0611338 U JP H0611338U JP 5445792 U JP5445792 U JP 5445792U JP 5445792 U JP5445792 U JP 5445792U JP H0611338 U JPH0611338 U JP H0611338U
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JP
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linear dielectric
linear
dielectric element
exterior body
glass
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JP5445792U
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久男 阿部
典正 坂本
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用環境による非直線性誘電体素子の特性劣
化を確実に防止し得る非直線性誘電体装置を提供する。 【構成】 外装体1は非直線性誘電体素子2を包囲し、
非直線性誘電体素子2の周りに外部に対して密閉された
空間3を形成している。非直線性誘電体素子2は電極2
2、23に導通するリード導体4、5を有し、リード導
体4、5が外装体1の外部に導出され、リード導体4、
5の部分でのみ、外装体1に接触している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高電圧パルス発生用として好適な非直線性誘電体素子に関し、 使用環境による非直線性誘電体素子の特性劣化を確実に防止し得る非直線性誘電 体装置の改良に係る。
【0002】
【従来の技術】
この種の非直線性誘電体素子は、例えば高輝度放電灯の無接点始動器として使 用される。先行技術文献としては、特開昭63ー136612号公報、特開昭6 3ー296209号公報等が知られている。これらの従来技術文献に開示された 非直線性誘電体素子は、放電灯の外部において回路基板上に実装して用いるのが 基本である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の非直線性誘電体素子は、放電灯の外部において回路基板上に実装する等 して用いるのが基本であるため、保護手段を持たない。このため、使用環境の影 響を受け、特性劣化を招き易い。例えば、最近、放電灯と非直線性誘電体素子を 含む無接点始動回路との一体化が検討されている。放電灯内にはある種のガスが 封入されている。このため、放電灯と無接点始動回路とを一体化した場合、無接 点始動回路を構成する非直線性誘電体素子が、放電灯内に封入されているガスの 影響を受けて、特性が劣化してしまうのである。
【0004】 上述した先行技術文献は、使用環境による非直線性誘電体素子の特性劣化防止 手段を開示していない。
【0005】 そこで、本考案の課題は、使用環境による非直線性誘電体素子の特性劣化を確 実に防止し得る非直線性誘電体装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題解決のため、本考案は、外装体と、非直線性誘電体素子とを有す る非直線性誘電体装置であって、 前記外装体は、前記非直線性誘電体素子を包囲し、前記非直線性誘電体素子の 周りに外部に対して密閉された空間を形成しており、 前記非直線性誘電体素子は、電極に導通するリード導体を有し、前記リード導 体が前記外装体の外部に導出され、前記リード導体の部分でのみ、前記外装体に 接触している。
【0007】
【作用】
外装体は非直線性誘電体素子を包囲し、非直線性誘電体素子の周りに外部に対 して密閉された空間を形成しているから、使用環境による非直線性誘電体素子の 特性劣化を確実に防止し得る。
【0008】 非直線性誘電体素子は、電極に導通するリード導体を有し、リード導体が外装 体の外部に導出され、リード導体の部分でのみ、外装体に接触しているから、非 直線性誘電体素子の動作特性に悪影響を与えることなく、非直線性誘電体素子を 外装体内に保持することができるとともに、非直線性誘電体素子に対して、リー ド導体を通して給電することができる。
【0009】
【実施例】
図1は本考案に係る非直線性誘電体素子の正面断面図、図2は同じくその平面 図である。図において、1は外装体、2は非直線性誘電体素子である。
【0010】 外装体1は非直線性誘電体素子2を包囲し、非直線性誘電体素子2の周りに外 部に対して密閉された空間3を形成している。従って、使用環境による非直線性 誘電体素子2の特性劣化を確実に防止し得る。例えば、放電灯(図示しない)と 無接点始動回路を構成する非直線性誘電体装置とを一体化した場合でも、非直線 性誘電体素子2が放電灯内に封入されている各種ガスの影響を受けて、特性が劣 化することがない。
【0011】 非直線性誘電体素子2は、非直線性誘電体素地21上に設けられた電極22、 23に導通するリード導体4、5を有し、リード導体4、5が外装体1の外部に 導出され、リード導体4、5の部分でのみ、外装体1に接触している。このため 、非直線性誘電体素子2の動作特性、特に発生パルス電圧に悪影響を与えること なく、非直線性誘電体素子2を外装体1内に保持することができるとともに、非 直線性誘電体素子2に対して、リード導体4、5を通して給電することができる 。
【0012】 外装体1は、少なくともリード導体4、5の導出部が非直線性誘電体素子2の 線膨張係数と近似した電気絶縁物、例えばガラスによって構成するのが望ましい 。実施例では外装体1の全体がガラスで構成されている。また、外装体1は、空 間3が真空または絶縁ガス雰囲気であることが望ましい。
【0013】 非直線性誘電体素子2は、高圧パルス発生のために用意された構造を持つもの であれば、広く用いることができる。次に具体例を示す。
【0014】 図2は非直線性誘電体素子2の拡大断面図である。21は非直線性誘電体素地 、22、23は電極、24、25は素子とほぼ同じ線膨張係数を有するガラス層 、26、27は導電膜、28、29は接合材、210、211はガラスを示して いる。
【0015】 非直線性誘電体素地21を構成する材料は周知である。代表例として、チタン 酸バリウム系強誘電体磁器材料がある。非直線性誘電体素地21は円形や角形等 の任意の形状を有する平板状となっている。
【0016】 電極22、23は非直線性誘電体素地21の厚み方向の両面に形成されている 。電極22、23の電極材料も周知である。代表例としてはAg合金等をあげる ことができる。電極22、23は、面内に電極面積よりも小さい面積で付着され た素子とほぼ同じ線膨張係数を有するガラス層24、25を有している。
【0017】 素子とほぼ同じ線膨張係数を有するガラス層24、25は、チタン、バリウム 系セラミック粉末を含有している。こうすると素子とほぼ同じ線膨張係数を有す るガラス層24、25と非直線性誘電体素子2との間の線膨張係数が近似したも のとなり、非直線性誘電体素子2に加わる残留応力が低下するから、高圧パルス を容易、かつ、確実に発生させることができるようになる。素子とほぼ同じ線膨 張係数を有するガラス層24、25は導電膜26、27で覆われている。導電膜 26、27は端縁部が電極22、23に重なって電気的に導通している。この導 電膜26、27は電極22、23と同じ材質であっても、異なる材質であっても よい。
【0018】 リード導体4、5は、素子とほぼ同じ線膨張係数を有するガラス層24、25 の表面の導電膜26、27上に、ろう付け等の手段によって接合されている。リ ード導体4、5はニッケル、鉄ーニッケル、鉄ーニッケルーコバルト系合金等に よって構成できる。
【0019】 上述のように、電極22、23は、面内に電極面積よりも小さい面積で付着さ れた素子とほぼ同じ線膨張係数を有するガラス層24、25を有しているので、 素子とほぼ同じ線膨張係数を有するガラス24、25と非直線性誘電体素地21 との間の線膨張係数の差に起因して生じる残留応力が軽減され、時間的変動の小 さい安定した高いパルス電圧が得られる。
【0020】 また、素子とほぼ同じ線膨張係数を有するガラス層24、25は、電極22、 23に導通する導電膜26、27で覆われており、リード導体4、5は素子とほ ぼ同じ線膨張係数を有するガラス層24、25の表面の導電膜上に接合されてい るから、リード導体4、5を高温でろう付けした場合でも、電極食われや非直線 性誘電体素地21へのフリット拡散を阻止し、特性劣化を防止できる。
【0021】 しかも、リード導体4、5を接合する導電膜26、27は、印刷塗布等の手段 によって素子とほぼ同じ線膨張係数を有するガラス層24、25を覆うように設 ければよいから、構造が簡単化され、製造が容易になる。
【0022】 図示の電極22、23は外周端縁221、231が非直線性誘電体素地21の 外周面からギャップG1 だけ内側に位置するように設けられている。電極22、 23の外周端縁221、231は、その全周がガラス210、211によってリ ング状に覆われている。従って、電極22、23の外周端縁221、231の全 周が、ガラス210、211によって封止され、電極2ー3間の電圧破壊が生じ にくくなる。また、ガラス210、211はリング状となっているから、ガラス 210、211と非直線性誘電体素地21との間の線膨張係数の差に起因して生 じる残留応力が軽減され、時間的変動の小さい安定した高いパルス電圧を維持で きるようになる。
【0023】 ガラス210、211は、電極22、23の外周端縁221、231の外側に 0.1mm以上のガラス被覆領域G2 が生じるように設けるのが望ましい。こう することにより、所定の破壊電圧を確保することができる。またガラス210、 211は幅W1 が3mm以内となるように設けることが望ましい。この範囲内で あれば、ガラス210、211と非直線性誘電体素地21との間の線膨張係数の 差に起因する残留応力が軽減されるので、パルス電圧の低下を回避できる。更に 、ガラス210、211にはチタン、バリウム系セラミック粉末を含有させるこ ともできる。こうするとガラス210、211と非直線性誘電体素子2との間の 線膨張係数が近似したものとなり、非直線性誘電体素子2に加わる残留応力が低 下するから、高圧パルスを容易、かつ、確実に発生させることができるようにな る。
【0024】 図3〜図9に他の実施例を示す。図3〜図6は正面断面図、図7〜図9は平面 図である。何れの例においても、電極22、23は面内に電極面積よりも小さい 面積で付着された素子とほぼ同じ線膨張係数を有するガラス層24、25を有し ており、素子とほぼ同じ線膨張係数を有するガラス層24、25は電極に導通す る導電膜26、27で覆われている。リード導体4、5は素子とほぼ同じ線膨張 係数を有するガラス層24、25の表面の導電膜26、27上にろう付け等の手 段によって接合されている。
【0025】 上述のような基本的な構造の下で、図3では、ガラス210、211は、非直 線性誘電体素地21の表面側から裏面側に連続し、非直線性誘電体素地21の外 周面の全体を覆うように設けてある。図4では、ガラス210、211は、非直 線性誘電体素地21の表面側及び裏面側において互いに独立し、非直線性誘電体 素素地21の外周面の一部を覆うように設けられている。図5では、電極22、 23のうち、電極22のみにガラス210を付与した例を示している。図6では 、電極22のみに、非直線性誘電体素地21の端面から外周面に達するように、 ガラス210を設けた例を示している。図7は非直線性誘電体素地21の外形を 四角形状にした例、図8は非直線性誘電体素地21の四隅部を弧状にした例、図 9は非直線性誘電体素地21の相対する両端を半円弧状にした例をそれぞれ示す 。
【0026】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、次のような効果が得られる。 (a)外装体は非直線性誘電体素子を包囲し、非直線性誘電体素子の周りに外部 に対して密閉された空間を形成しているから、使用環境による非直線性誘電体素 子の特性劣化を確実に防止し得る非直線性誘電体装置を提供できる。 (b)非直線性誘電体素子は、電極に導通するリード導体を有し、リード導体が 外装体の外部に導出され、リード導体の部分でのみ、外装体に接触しているから 、非直線性誘電体素子の動作特性に悪影響を与えることなく、非直線性誘電体素 子を外装体内に保持することができるとともに、非直線性誘電体素子に対して、 リード導体を通して給電し得る非直線性誘電体装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る非直線性誘電体装置の正面断面図
である。
【図2〜図6】本考案に係る非直線性誘電体装置を構成
する非直線誘電体素子の正面断面図である。
【図7〜図9】本考案に係る非直線性誘電体素子の他の
実施例における各平面図である。
【符号の説明】
1 外装体 2 非直線性誘電体素子 21 非直線性誘電体素地 22、23 電極 24、25 素子とほぼ同じ線膨張係数を有す
るガラス 26、27 導電膜 28、29 リード導体

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装体と、非直線性誘電体素子とを有す
    る非直線性誘電体装置であって、 前記外装体は、前記非直線性誘電体素子を包囲し、前記
    非直線性誘電体素子の周りに外部に対して密閉された空
    間を形成しており、 前記非直線性誘電体素子は、電極に導通するリード導体
    を有し、前記リード導体が前記外装体の外部に導出さ
    れ、前記リード導体の部分でのみ、前記外装体に接触し
    ている非直線性誘電体装置。
  2. 【請求項2】 前記外装体は、全体がガラスで構成され
    ている請求項1に記載の非直線性誘電体装置。
  3. 【請求項3】 前記外装体は、前記空間が真空または絶
    縁ガス雰囲気である請求項1または2に記載の非直線性
    誘電体装置。
  4. 【請求項4】 前記非直線性誘電体素子は、前記非直線
    性誘電体素地の厚み方向の両面に電極を有し、前記電極
    が面内に電極面積よりも小さい面積で付着された素子と
    ほぼ同じ線膨張係数を有するガラス層を有し、前記素子
    とほぼ同じ線膨張係数を有するガラス層が導電膜で覆わ
    れ、前記導電膜が前記電極に導通し、前記リード導体が
    前記導電膜上に接合されている請求項1、2または3に
    記載の非直線性誘電体装置。
  5. 【請求項5】 前記非直線性誘電体素子は、前記電極の
    少なくとも一方が外周端縁のほぼ全周を覆うリング状ガ
    ラスを有する請求項4に記載の非直線性誘電体装置。
  6. 【請求項6】 前記非直線性誘電体素子は、前記ガラス
    がチタン、バリウム系セラミック粉末を含有する請求項
    5に記載の非直線性誘電体装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008041565A1 (fr) * 2006-09-27 2008-04-10 Kyocera Corporation Condensateur, dispositif de condensateur, composant électronique, dispositif de filtre, dispositif de communication et procédé de fabrication d'un dispositif de condensateur

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