JPH0611292B2 - 消臭材料 - Google Patents

消臭材料

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JPH0611292B2
JPH0611292B2 JP61201266A JP20126686A JPH0611292B2 JP H0611292 B2 JPH0611292 B2 JP H0611292B2 JP 61201266 A JP61201266 A JP 61201266A JP 20126686 A JP20126686 A JP 20126686A JP H0611292 B2 JPH0611292 B2 JP H0611292B2
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deodorant
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absorbing substance
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崇 宮崎
矩具 松川
雄二 工藤
友三久 井本
敬恭 藤岡
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、消臭材料に関する。更に詳しくは、硫酸第一
鉄系消臭剤またはこれとカルボキシフタロシアニン系金
属錯体とを消臭成分とする消臭材料に関する。
〔従来の技術〕
悪臭を含め各種の臭いを消す方法としては、感覚的消
臭、化学的脱臭、物理・化学的脱臭、物理的吸着脱臭、
生物的脱臭などの方法がとられている。現在、悪臭の消
臭材として最も一般的に用いられているものは活性炭で
あるが、活性炭の作用は物理的吸着脱臭であり、従って
吸着が飽和点に達すると効果が少なくなるばかりではな
く、アンモニアに対する吸着能力が殆どないなどの欠点
を有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、消臭剤としてアンモニアなどに対して著
しい吸収性能を示す硫酸第一鉄系あるいはこれとカルボ
キシフタロシアニン系金属錯体との両者をこれが消臭効
果を有効に発揮する水分の共存状態で用いることを検討
し、その際SiO系マイクロポーラスビーズが親水性か
つ多孔質であるため水分保持量が大きいことに着目し、
これを液状消臭剤の担体として用いると共に、担体の乾
燥を防ぎ、常に水分を保持した状態で使用され、かつ水
分の蒸発を抑制するために、吸水性物質を担体と共存さ
せることが、極めて有意義であることを見出した。
〔問題点を解決するための手段〕
従って、本発明は消臭材料に係り、この消臭材料は、硫
酸第一鉄系液状消臭剤および吸水性物質、または硫酸第
一鉄系液状消臭剤、カルボキシフタロシアニン系金属錯
体溶液および吸水性物質をSiO系マイクロポーラスビ
ーズに保持せしめてなる。
硫酸第一鉄系液状消臭剤は、アンモニアに対して著しい
吸着能力を示し、これはミヤキ製品ケスカなどとして市
販されている。
硫酸第一鉄系液状消臭剤と共用されるカルボキシフタロ
シアニン系金属錯体は、硫化水素、アンモニアなどの悪
臭物質、特に硫化水素に対して著しい吸収性能を示し、
例えば次式で表される4、4′、4″、4−テトラカ
ルボキシフタロシアニン−金属錯体 あるいは4、5、4′、5′、4″、5″、4、5
−オクタカルボキシフタロシアニン−金属錯体であっ
て、金属が3価鉄、コバルト、ニッケル、銅などである
錯体を、当量の水酸化カリウムと共に溶解させた水溶液
などとして用いられる。
吸水性物質としては、グリセリン、エチレングリコー
ル、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、
ポリアクリル酸、ポリビニルピロリドン、澱粉などが用
いられる。
以上の各成分を保持させるSiO系マイクロポーラスビ
ーズとしては、市販品、例えば富士デヴィソン化学製品
マイクロ・ビーズ・シリカゲル3A、4B、5Dあるいは同社
製品サイロイド63〜978などがそのまま用いられる。
SiO系マイクロポーラスビーズへの液状消臭剤および
吸水性物質の保持は、例えば液状消臭剤と吸水性物質と
の水溶液をマイクロポーラスビーズに浸漬、噴霧などの
手段を用いて適用する方法、液状消臭剤を保持させたマ
イクロポーラスビーズに吸水性物質の水溶液を同様手段
で適用する方法などによって行われる。
このようにして形成される消臭材料が、アンモニアや硫
化水素などの悪臭物質に対して有効な消臭効果を発揮さ
せるためには、SiO系マイクロポーラスビーズに水分
を存在させることが望ましい。このマイクロポーラスビ
ーズへの水分の供給は、水を噴霧したり、水を加えて振
とうしたりあるいは水蒸気に接触させるなどして行われ
る。また、この消臭材料が使用される雰囲気が湿ってい
る場合には、そのままの状態で使用することもできる。
〔発明の効果〕
本発明に係る消臭材料は、アンモニアに対して消臭作用
を有する硫酸第一鉄系消臭剤またはこれとアンモニア、
硫化水素などの悪臭物質に対して消臭作用を有するカル
ボキシフタロシアニン系金属錯体とを、吸水性物質と共
にSiO系マイクロポーラスビーズに保持せしめること
により、水分の存在下でより有効に作用する上記消臭剤
の消臭効果を十二分に発揮させることができる。その
上、液状消臭剤のマイクロポーラスビーズへの保持は、
それの取り扱いを容易とさせる。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 (1)硫酸第一鉄系液状消臭剤(ケスカ)1gにグリセリ
ン1gを加えて撹拌し、これにSiO系マイクロポーラ
スビーズ(富士デヴィソン化学製品マイクロ・ビーズ・
シリカゲル5D;見掛け密度0.4g/cm3、表面積280m2
g、細孔容積1.1cm3/g、平均細孔直径160Å)50gを
入れ、室温で5分間浸漬処理した後、30分間撹拌した。
このようにして硫酸第一鉄系液状消臭剤およびグリセリ
ンを完全に吸収したマイクロポーラスビーズは、さらさ
らとした粉粒体状態を示した。
(2)上記(1)の硫酸第一鉄系液状消臭剤およびグリセリン
の担持体1gをとり、湿度65%に調整したアンモニア含
有空気を充満させた容量5のテフロン製テドラバッグ
中に入れ、第1図に示すようにセットして消臭効果の測
定を行った。
即ち、テドラバッグ1中には、所定濃度のアンモニアを
含有する空気(湿度65%)が充満されており、このテド
ラバッグ1内の空気をエアーポンプ2によって毎分5
の流量でテフロン製チューブ3、3′を経由して循環さ
せ、アンモニアの経時的濃度変化(残留濃度)をコック
4から抜き出された試料について測定した。
第4図のグラフに示すように、初期の濃度が110ppmのア
ンモニアを全吸収後、更にアンモニアの注入によって25
0ppmにして全吸収させた。同様な繰り返しで220ppm、25
0ppmにして全吸収を行なわせた。この結果、いずれの場
合においても、2時間以内でその濃度が0ppmとなり、
アンモニアに対する消臭効果は強力かつ持続的なもので
あることが分る。
実施例2 (1)オクタカルボキシフタロシアニン鉄錯体5gをこれ
と当量の水酸化カリウムを溶解させた水溶液中に加え、
全体が100mlとなる溶液を調製した。
この溶液50g中に、SiO系マイクロポーラスビーズ50
gを入れ、室温で5分間浸漬処理した後、30分間撹拌し
た。
このようにして鉄錯体溶液を完全に吸収したマイクロポ
ーラスビーズは、さらさらとした粉粒体状態を示した。
(2)前記マイクロポーラスビーズ50gを、硫酸第一鉄系
液状消臭剤(ケスカ)40gとグリセリン10gの混合溶液
中に入れ、室温で5分間浸漬処理した後、30分間撹拌し
た。
このようにして混合溶液を完全に吸収したマイクロポー
ラスビーズは、さらさらとした粉粒体状態を示した。
(3)上記(1)のオクタカルボキシフタロシアニン鉄錯体を
担持した担持体2gと上記(2)の硫酸第一鉄系液状消臭
剤およびグリセリンを担持した担持体1gとを混合し
て、湿度65%に調整し、硫化水素の含有空気を充満させ
た容量5のテフロン製テドラバッグ中に入れ、実施例
1と同様にして消臭効果の測定を行なった。
第2図のグラフに示すように、硫化水素濃度が100ppm、
600ppm、および800ppmではいずれも1時間以内にその濃
度が0ppmとなり、更に2100ppmの場合にも2時間以内に
硫化水素濃度が0ppmとなった。このことから、硫化水
素に対する消臭効果は、強力かつ持続的なものであるこ
とが分る。
実施例3 実施例2における硫化水素の代わりにアンモニア含有空
気の循環を行った。
第3図に示すように、アンモニア濃度が180ppm、250pp
m、220ppmではいずれの場合においても、2時間以内に
その濃度が0ppmとなった。この結果から、アンモニア
に対する除去効果は、強力かつ持続的なものであること
が分る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる消臭材料を用いての消臭効果
試験装置の概略図、第2図〜第4図はそれぞれ実施例
2、3、1における実験結果を示すグラフである。 1……テドラバッグ 2……エアーポンプ 3、3′……テフロン製チューブ 4……コック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫酸第一鉄系液状消臭剤および吸水性物質
    をSiO系マイクロポーラスビーズに保持せしめた消臭
    材料。
  2. 【請求項2】吸水性物質がグリセリンである特許請求の
    範囲第1項記載の消臭材料。
  3. 【請求項3】硫酸第一鉄系液状消臭剤、カルボキシフタ
    ロシアニン系金属錯体溶液および吸水性物質をSiO
    マイクロポーラスビーズに保持せしめた消臭材料。
  4. 【請求項4】吸水性物質がグリセリンである特許請求の
    範囲第3項記載の消臭材料。
JP61201266A 1986-08-29 1986-08-29 消臭材料 Expired - Lifetime JPH0611292B2 (ja)

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JPS6357053A JPS6357053A (ja) 1988-03-11
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