JPH0611275Y2 - 気圧式倍力装置の取付装置 - Google Patents

気圧式倍力装置の取付装置

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JPH0611275Y2
JPH0611275Y2 JP1988052667U JP5266788U JPH0611275Y2 JP H0611275 Y2 JPH0611275 Y2 JP H0611275Y2 JP 1988052667 U JP1988052667 U JP 1988052667U JP 5266788 U JP5266788 U JP 5266788U JP H0611275 Y2 JPH0611275 Y2 JP H0611275Y2
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pneumatic booster
engaging
mounting plate
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JP1988052667U
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光弘 遠藤
貴 石巻
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トキコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等のブレーキ系統に使用される気圧式
倍力装置を車両のトウボードに取付けるための取付装置
に関する。
(従来の技術) 気圧式倍力装置は、一例として第5図に示すような一般
構造を有している。同図において、1は気圧式倍力装置
Aのハウジング部で、フロントシェル2とリヤシェル3
とから成り、その内部は、パワーピストン4を保持する
ダイヤフラム5によりフロント室6とリヤ室7とに区画
されている。前記パワーピストン4にはバルブボデー8
が固定されており、該バルブボデー8の大径孔9にはリ
アクッションディスク10を介して出力軸11の基端大径部
が収納されている。また上記バルブボデー8には、前記
大径孔9に連接して小径孔12が設けられると共に、リヤ
室6とバルブボデー8の後部中空部8aとを連通する負圧
通路13が設けられている。前記小径孔12内にはプランジ
ャ14が摺動自在に嵌装され、その後端部には後述するブ
レーキペダルBに連動する入力軸15の一端が連結されて
いる。
上記プランジャ14の後端と前記負圧通路13の中空部8a側
開口には弁座14a,13aがそれぞれ形成され、一方バルブ
ボデー8の中空部8a内には前記弁座14a,13aに離着座す
るポペット弁16が内装されている。バルブボデー13には
また、前記リヤ室7と中空部8aとを連通する通気路17が
設けられ、ポペット弁16が前記弁座14a,13aに着座した
状態において、該通気路17と前記負圧通路13との間は遮
断され、かつ通気路17は大気からも遮断されるようにな
る。なおポペット弁16は、ばね18により常時は着座方向
へ付勢されている。またフロント室6には、エンジン負
圧を導入する配管19が接続されると共に、パワーピスト
ン4を元の状態に復帰させる復帰ばね20が内装されてい
る。
かゝる構成の気圧式倍力装置Aは、上記バルブボデー13
が延在する後部をブーツ21で覆って軸部22となし、該軸
部22を車両のトウボード23に設けた開口部24に挿入させ
つゝ該トウボード23に取付けられる。その取付構造は、
従来一般には、ハウジング部1を形成するリヤシェル3
に予めボルト25を植設しておき、このボルト25をエンジ
ンルームC側からトウボード23に設けた孔26に通し、車
室D側から前記ボルト24にナット27を螺合させ、ペダル
ブラケット28と共に固定するようにしていた。なおペダ
ルブラケット28には、ブレーキペダルBを一端に有する
ブレーキアーム29の他端が軸着され、このブレーキアー
ム29の中間部には前記入力軸15が軸着されている。
上記の構成により、ブレーキペダルBを踏み込んで入力
軸15を前進させると、プランジャ14が前進して、その弁
座14aがポペット弁16から離間し、大気が通気路17を通
じてリヤ室7に導入される。この大気の導入により負圧
になっているフロント室6とリヤ7との間に差圧が生
じ、パワーピストン4に前方への推力が発生する。この
推力は、前記バルブボデー13を介して出力軸11に伝達さ
れて倍力作用をなす。ブレーキペダルBの踏み込み力が
解除されると、プランジャ14の後退により、その弁座14
aがポペット弁16に接触し、さらに負圧通路13の弁座13a
が開放され、リヤ室7への大気の導入が断たれると共
に、フロント室6の負圧が負圧通路13、通気路17を通じ
てリヤ室7へ導入され、前記差圧が小さくなって推力が
減じる。そして、復帰ばね20の押圧力により全体が元の
状態に復帰する。
(考案が解決しようとする課題) ところで、上記従来の気圧式倍力装置の取付構造によれ
ば、ハウジング部1を形成するリヤシェル3に予め植設
したボルト25をトウボード23に挿通させて、車室D側か
ら固定する態様をとっているため、車室D側の狭い空間
内で取付け作業を行なわなければならず、極めて作業性
が悪いという問題があった。しかもエンジンルームC側
と車室D側の両方に作業者を配しなければならないた
め、省人化の点でも問題の多いところとなっていた。
なお、UK PATENT GB2160603 Aには、気圧式倍力装置の
エンジンルーム側からの取付けを可能にした取付構造が
示されている。この構造は、第6図(a)に示すように、
リヤシェル3をフロントシェル2の外側まで延長して、
その端部に外フランジ3aを形成し、この外フランジ3aを
トウボード23に合せてねじSにて固定するか、あるいは
第6図(b)に示すように、フロントシェル2をリヤシェ
ル3の後方まで延長して筒部2aを形成し、その筒部2aを
トウボード23に形成した筒部23aに嵌入させて、ねじS
にて固定するようにしている。しかしながら、この場合
は、気圧式倍力装置Aの全体をトウボード23に嵌め込む
態様となるため、該トウボード23に設ける開口部24の面
積が拡大し、ペダルブラケット28(第5図)の取付けス
ペースが制限され、結果として取付構造の大幅な設計変
更を余儀なくされて車両構造の複雑化を招くという新た
な問題を生じることとなる。なお第6図(a),(b)におい
て、前出第5図に示した部分と同一部分には同一符号を
付した。
本考案は、上記従来の問題を解決するためになされたも
ので、その目的とするところは、ブレーキペダルの取付
構造を大きく変更することなく、気圧式倍力装置のエン
ジンルーム側からの取付けを可能とした取付装置を提供
することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案は、気圧式倍力装置の
ハウジング部を形成するリヤシェルの後部に該気圧式倍
力装置の軸部を挿通させた状態で、前記ハウジング部よ
り小型の矩形の取付板を固定し、該取付板の相対向する
二つの端縁に第1の係合部を形成すると共に、車両のト
ウボードに前記第1の係合部に係合可能な一対の第2の
係合部をエンジンルーム側へ突出させて形成し、前記第
1の係合部と前記第2の係合部とを重ね合せて、その重
ね合せ部分に気圧式倍力装置の軸部の軸線に直交する方
向から連結部材を挿入し該軸部の相反する両側方位置で
該第1、第2の係合部同士を連結したことを特徴とす
る。
また本考案の他の一つは、気圧式倍力装置のハウジング
部を形成するリヤシェルの後部に該気圧式倍力装置の軸
部を挿通させた状態で取付板を固定し、車両のトウボー
ドの、前記軸部が挿入される開口部周りと前記取付板と
の間に空間を形成し、該トウボードにエンジンルーム側
へ突出するねじ部材を植立し、該ねじ部材を用いて前記
取付板を前記トウボードに固定したことを特徴とする。
(作用) 上記構成の気圧式倍力装置の取付装置においては、気圧
式倍力装置に固定した取付板の第1の係合部とトウボー
ドからエンジンルーム側へ突出形成した第2の係合部と
を連結部材により連結するようにしたので、気圧式倍力
装置の軸部が挿入されるトウボードの開口部を拡大する
ことなくエンジンルーム側から気圧式倍力装置を取付け
ることができ、ペダルブラケットの取付構造を特に変更
しないで済むようになる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。なお、以下の図において、前出第5図に示した部分
と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
第1図および第2図は、本考案の第1の実施例を示した
ものである。これらの図において、31は矩形の取付板
で、該取付板31は、気圧式倍力装置Aのハウジング部1
を形成するリヤシェル3の後部に溶接等により固定され
ている。この取付板31は、その中央に気圧式倍力装置A
の軸部22の挿通を許容する孔32を具備すると共に、その
上下端縁に後方へ延びる一対のフランジ(係合部)33を
具備している。
一方、車両のトウボード23には、前記軸部22が挿入され
る開口部24に近接してエンジンルームC側へ突出する上
下一対の突出片(係合部)34が設けられている。前記突
出片34はトウボード23を部分的に折曲して成るもので、
左右方向に間隔を有して上下各二つ設けられている。ま
た前記フランジ33と突出片34のそれぞれには対応する孔
33a,34aが明けられており、両者は、該孔33a,34aに挿入
した連結部材35により結合されている。前記連結部材35
は、長尺ボルトから成り、その先端に設けたねじ部35a
にナット36を螺合させることにより、前記フランジ33と
突出片34とを締め付け固定できる。なお、トウボード23
の、前記上下突出片34の間に位置する部分には予め車室
D側へ向けてボルト37が溶接固定されており、該ボルト
37にナット38を螺合させることによりペダルブラケット
28を締め付け固定できるようになっている。
かゝる構成により、いま気圧式倍力装置Aをトウボード
23に取付けるには、先ず取付板31のフランジ33とトウボ
ード23の突出片34とを係合させて孔33a,34aの位置を合
せ、続いて連結部材35を孔33a,34aに通し、その後該連
結部材35のねじ部35aにナット36を螺合するだけで良
く、全ての取付け作業をエンジンルームC内において実
行することができる。一方、ベダルブラケット28は、ボ
ルト37およびナット38を利して従来と全く同じ態様で取
付けることができる。
なお、上記第1の実施例におけるナット36は省略するこ
とができる。この場合は、連結部材35を孔33a,34aに通
すだけで取付けは完了し、作業性が向上する。ま該実施
例におけるフランジ33と突出片34とは、図示の上下方向
への配置に代えて左右方向(水平方向)に配置すること
ができる。
第3図および第4図は、本考案の第2の実施例を示した
ものである。本第2の実施例においては、気圧式倍力装
置Aのリヤシェル3に固定した取付板41の上下端縁に第
1の溝(係合部)42を設け、一方車両のトウボード23に
は、その開口部24の周りにエンジンルームC側へ突出す
るL字状突出片43を設けている。この突出片43はトウボ
ード23を部分的に折曲して成り、トウボード23の表面と
の間に前記第1の溝42に対応する第2の溝(係合部)44
を形成している。またこの突出片43の端面はトウボード
23の開口部24の内面と同じ高さレベルとされており、こ
れら面に対して取付板41の上下端縁を当接させた状態で
該取付板41を開口部24に嵌合することができる。そして
この嵌合状態において、第1、第2の溝42,44によって
閉じ空間が形成される。一方、コ字状の連結部材45が備
えられている。該連結部材45は前記閉じ空間に嵌入でき
る大きさに形成されている。
かゝる構成により、いま気圧式倍力装置Aをトウボード
23に取付けるには、取付板41をトウボード23の開口部24
に嵌合しつゝ、第1、第2の溝42,44によって形成され
る閉じ空間に連結部材45を嵌入させれば、エンジンルー
ムC側から気圧式倍力装置Aをトウボード23に取付ける
ことができる。しかも連結部材45を嵌入させるだけで取
付け作業は完了し、きわめて簡単に気圧式倍力装置Aを
取付けることができるようになる。なお、ペダルブラケ
ット28は、第1の実施例と同様に、トウボード23に植設
したボルト37を利して取付けることができる。
(考案の効果) 以上、詳細に説明したように、本考案にかゝる気圧式倍
力装置の取付装置は、気圧式倍力装置の軸部が挿通され
るトウボードの開口部を拡大することなくすなわち車両
構造を大きく変更することなくエンジンルーム側から気
圧倍力装置を取付けできる。また、気圧式倍力装置のハ
ウジング部の内側でかつその軸部の軸線に直交する方向
で第1、第2の係合部同士を連結するようにしたので、
該ハウジング部の、特に外周部分とトウボードとの間に
空間が形成され、これを活用できることによって、エン
ジンルーム内における気圧式倍力装置の設置スペースは
可及的に削減され、エンジンルームの有効利用が可能な
る。しかも、第1、第2の係合部を重ね合わせるように
しているので、両係合部を案内に簡単かつ正確に気圧式
倍力装置を位置決めでき、連結部材を挿入して係合部同
士を結合する態様と相まって良好な組付性を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかゝる気圧式倍力装置の取付装置の第
1の実施例を示す断面図、第2図は同様の平面図、第3
図は本考案の第2の実施例を示す断面図、第4図は同様
の分解斜視図、第5図は従来の気圧式倍力装置の取付装
置を示す断面図、第6図(a),(b)は同じく従来の取付装
置を示す断面図である。 1……ハウジング部、3……リヤシェル 22……軸部、23……トウボード 24……開口部、28……ベダルブラケット 31,41……取付板、33,42……係合部 35,45……連結部材、54……取付座 36……ホルダ、 A……気圧倍力装置、C……エンジンルーム D……車室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気圧式倍力装置のハウジング部を形成する
    リヤシェルの後部に該気圧式倍力装置の軸部を挿通させ
    た状態で、前記ハウジング部より小型の矩形の取付板を
    固定し、該取付板の相対向する二つの端縁に第1の係合
    部を形成すると共に、車両のトウボードに前記第1の係
    合部に係合可能な一対の第2の係合部をエンジンルーム
    側へ突出させて形成し、前記第1の係合部と前記第2の
    係合部とを重ね合せて、その重ね合せ部分に前記軸部の
    軸線に直交する方向から連結部材を挿入し該軸部の相反
    する両側方位置で該第1、第2の係合部同士を連結した
    ことを特徴とする気圧式倍力装置の取付装置。
JP1988052667U 1988-04-19 1988-04-19 気圧式倍力装置の取付装置 Expired - Lifetime JPH0611275Y2 (ja)

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