JPS6017402Y2 - 負圧式倍力装置 - Google Patents

負圧式倍力装置

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JPS6017402Y2
JPS6017402Y2 JP1978132423U JP13242378U JPS6017402Y2 JP S6017402 Y2 JPS6017402 Y2 JP S6017402Y2 JP 1978132423 U JP1978132423 U JP 1978132423U JP 13242378 U JP13242378 U JP 13242378U JP S6017402 Y2 JPS6017402 Y2 JP S6017402Y2
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JP
Japan
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casing
negative pressure
reinforcing plate
bolt
booster
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JP1978132423U
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JPS5548547U (ja
Inventor
一郎 石渡
昭二 鈴木
Original Assignee
株式会社ナブコ
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車等に装着されるマスクシリンダの作動
時の踏力を補助する負圧式倍力装置に関するものである
従来、この種負圧式倍力装置は、ケーシング内に配置さ
れた可動壁の前後面に作用する負圧と大気圧との差圧に
より可動壁を移動させるように構成されている。
このため、可動壁の前後に形成される圧力室は各々気密
に区画されなければならず、ケーシングの開口部或は可
動壁とケーシングの間といった種々の部所にゴム製の密
封部材を使用している。
ところが、元来負圧式倍力装置のケーシング前面側には
マスクシリンダを取付けるための取付ボルトが通常は2
本溶接され、同じく後面側には倍力装置自体を自動車の
車体に取付けるための取付ボルトが通常は4本溶接され
ているが、これらの取付ボルトは装置作動時に大きい引
張力が作用するので、次のように溶接されている。
すなわち、取付用ボルトの軸部をケーシングに穿設した
孔に挿通し、ネジ部をケーシングの外部に、頭部をケー
シングの内部に各々位置せしめ、前記頭部の座面に形成
した突起を介してボルトとケーシングとの間に高圧の電
流を通じて突起溶接されている。
従って、ケーシング内部が取付用ボルトのケーシング挿
通部を介して外部と接続しないように溶接部を気密に溶
接する必要がある。
しかしながら、溶接部を気密にするため両者を充分に溶
接すると、ケーシングの溶接部の強度が低下し、倍力装
置の作動時に作用する力によりケーシングの溶接部が破
損してしまうおそれがある。
このため、マスクシリンダと倍力装置とを上記取付用ボ
ルトで連結する際、マスクシリンダと倍力装置との間に
補強板を介在させて両者を連結しなければならない。
しかし、マスクシリンダと倍力装置との間に補強板を介
在して両者を取付用ボルトで連結することは連結作業時
の作業能率が悪く、更に、マスクシリンダと倍力装置と
を組合せた場合に、その組合せたものの軸方向長さを長
くするといった問題がある。
このため、補強板をケーシングの内部に配置し、マスク
シリンダにケーシングを固定するボルトの座面とケーシ
ングとの間に前記補強板を固定することが、例えば、米
国特許3167921号明細書に示されている。
ところが、この例では、倍力装置の組立の際、ボルトと
補強板とが自由な状態となっており、倍力装置を組立て
る以前に、マスクシリンダに対してケーシングと補強板
とをボルトにより取付け、その後、倍力装置を組立てる
といった手順となり、倍力装置単体での組立が行えず、
倍力装置単体での品質管理が困難であり、かつ、マスク
シリンダの内部部品の交換する際の手間も大変なものに
なるといった問題があり、更には、上記の如き手順によ
る組立作業では、作業効率が低下し、生産性が劣下する
といった問題がある。
本考案は、以上の問題に鑑みて威され、マスクシリンダ
取付用ボルトとケーシングとの溶接部の強度を補強する
とともに、マスクシリンダとの結合作業における作業性
を向上するようにした負圧式倍力装置を提供することを
目的とし、この目的を遠戚するために、ボルトの頭部座
面に前記ケーシングの孔よりも大きい前記軸部と同心状
の環状突部を形成するとともに、この環状突部の端部に
前記突起を形成し、前記軸部及び環状突部が嵌合する孔
を形成され前記ボルトの前記ケーシングへの溶接により
前記ケーシングと前記座面との間に固着される補強板を
設けたものである。
すなわち、本考案によれば、ケーシング内部のボルト座
面とケーシングとの間に補強板を配設して溶接部分の強
度を充分なものにするとともに、ボルトを溶接すること
により固定される補強板を設けることによって倍力装置
を単体として組立可能とし、かつ、マスクシリンダの取
付は作業の作業性を向上するものである。
また、溶接作業も1本のボルトにつき1回で済み、作業
性を向上するとともに、エネルギー消費も少ない。
以下、図示の実施例に基づいて詳説する。
第1図は、本考案の実施例である負圧式倍力装置の側断
面を示す図で、第2図は、第1図の補強板、取付用ボル
トおよび前カケーシングの一部を示す拡大側断面図であ
る。
(なお、本明細書中で前方、後方とは、第1図に向って
左方、右方をそれぞれ示すものである。
)図に於いて、1は負圧式倍力装置全体を示し、該装置
のケーシングは前方ケーシング2と後方ケーシング3と
の組み合せよりなり、両者の結合部は互いにかみ合う爪
部4,5間に線材6を圧入して結合される。
ケーシング内には可動壁8が移動自在に配設されている
可動壁8にはゴム製のダイヤフラム9が内周側ビード部
10を介して装着され、ダイヤフラム9の外周側ビード
部11は前記爪部4,5間に圧縮して固定され、可動壁
8の前方側に、常時負圧源(図示せず)に連通している
負圧室12を区画腰後方側に変圧室13を区画している
可動壁8の中央部から後方に向って形成されたバブ部分
14は、後方ケーシング3の開口部15に、ガイド部材
16と、防塵ブーツ17に一体に形成された密封部材1
8とを介して摺動自在に嵌合している。
このバブ部分14の内孔19には、図示しないブレーキ
ペダルに連動する入力軸20が先端にプランジャ弁21
を嵌着されて挿入されており、該プランジャ弁21の座
22或は内孔19に設けた座23に着座可能で伸縮自在
なポペット弁24が、前記入力軸20との間に設けたば
ね25.26に押圧されて所定の位置に配置されている
前記プランジャ弁21はU字型ストッパ27により、可
動壁8に対して若干移動できるように設置されている。
又プランジャ弁21の前方には、出力軸28からの反力
の一部をプランジャ弁21に伝達する反力装置29が配
置されている。
この反力装置29は、出力軸28を可動壁8に対して支
持する支持部材30に接触する皿ばね31と、この皿ば
ね31に接触し、放射状切欠き32を内孔に有する板リ
ング33とから戒る。
34は可動壁8を後方に付勢する予負荷ばねである。
後方ケーシング3には、自動車の車体に取付けるための
取付用ボルト35が複数本(図の例では4本)溶接され
ており、各取付用ボルト35は座面36に形成した突起
を介して溶接されている。
他方、前方ケーシング2には、マスクシリンダ37を取
付けるための取付用ボルト38が2本溶接されており、
取付用ボルト38の頭部座面39と前方ケーシング2内
面との間には表面に電気絶縁処理を補された補強板40
が介在されている。
取付用ボルト38の軸部41は、マスクシリンダ37の
フランジ42の孔43に嵌合しており、ナツト44によ
り前方ケーシング2をマスクシリンダ37に固着してい
る。
その他、第1図に於いて、45は変圧室13を座23よ
り後方の孔19内に連通ずる通路、46は負圧室12を
座23より後方の孔19内に連通ずる通路、47は外気
に連通している大気通路、48はマスクシリンダ37の
ピストン、49はシール装置をそれぞれ示す。
上述の負圧式倍力装置1において、前方ケーシング2の
一部および、取付用ボルト38.38、補強板40を拡
大して示した第2図において、溶接前の取付用ボルト3
8には、座面39から軸部41と同心状に環状の突起5
0が設けられており、この突部50は補強板40の孔5
1にほぼ隙間なく嵌合し補強板40の厚みよりもやや小
さい高さの主体部分と、この主体部分の端部に環状に形
威した溶接用の突起とを有している。
この突部50の突起は主体部分と合わせると座39から
の軸方向突出量が補強板40の厚みより大きくなるよう
にされているとともに、補強板40の孔51を通って前
方ケーシング2の内面に当接するように形威されている
他方、補強板40の表面には、絶縁層52が形威されて
いる。
取付用ボルト3Bは、補強板40を座面39と前方ケー
シング2との間に介在させて、前方ケーシング2に突起
溶接するのであるが、取付用ボルト38、前方ケーシン
グ2間に高圧電流を流しても、補強板40には絶縁層5
2を形威しであるため、補強板40により溶接時の高圧
電流が分散されることなく、取付用ボルト38の突部5
0の突起が高圧電流により溶融して、取付用ボルト38
は前方ケーシング2に均一確実に溶接される。
従って、第1図において、負圧源に連通ずる負圧室12
には負圧が保持され、前方ケーシング2と取付ボルト3
3との溶接部から大気が侵入して負圧室12内の負圧保
持を損なうことがない。
一方、運転手が図示しないブレーキペダルを踏み込み、
入力軸20とプランジャ弁21とが共に前方に移動する
と、ポペット弁24が座23に着座して変圧室13と負
圧室12との連通を遮断した後、プランジャ弁21はそ
の座22から離座して変圧室13と大気室47とを連通
して、変圧室13に大気圧を導入せしめ、可動壁8は前
後に作用する負圧と大気圧との差圧により予負荷はね3
4に打ち勝って前方に移動し、出力軸28によりマスク
シリンダ37のピストン48を前方に移動させる。
この装置作動時に、ピストン48が移動して、マスクシ
リンダ37の液圧発生室(図示せず)内にブレーキ液圧
が発生すると、マスクシリンダ37自体が前方ケーシン
グ2から離れる方向に付勢され、取付用ボルト38に集
中的に引張力が作用する。
この引張力は、取付用ボルト38の座面39から補強板
40を介して前方ケーシング2に分散されて伝わるため
、取付用ボルト38を溶接した前方ケーシング2の溶接
部分が破損することがない。
また、前方ケーシング2の前端面部も補強板40の存在
により充分な強度をもつことになり、肉厚を比較的小さ
くしても耐久性は充分なものにすることができる。
上述の実施例で示した本考案によれは、絶縁層を表面に
形成された補強板40を、取付用ホルト38の座面39
と前方ケーシング2内面との間に設けているため、完全
な溶接が可能で、負圧室12内の気密を充分に達成でき
るとともに、装置作動時に、前方ケーシング2の溶接部
分に応力が集中しないため、溶接部分が破損することが
ないというすぐれた効果がある。
更に、補強板40は前方ケーシング2の内側に配置され
ているため、マスクシリンダ37を装置1に取付ける際
には、ナツト44等の部材で取付けるだけでよく、マス
クシリンダ37と前方ケーシング2との間に別部材を配
置する必要がないので、組付けの作業が簡単になり、作
業性が向上する。
また、補強板40は取付用ボルト38を前方ケーシング
2に溶接することによって、前方ケーシング2と一体化
されるため、特に他の作業を要せず倍力装置の製造工程
における作業効率を向上するといった効果が得られる。
更に、上述した如く、補強板40は前方ケーシング2の
内部に配置しているため、マスクシリンダ37との連結
の際、マスクシリンダ37と前方ケーシング2との間に
補強板40を配置する必要がないため、両者の連結後の
軸方向長さを不必要に大とすることがない。
補強板40は第3口止面図に示すようにほぼ惰円形状を
呈しているが、この形状以外のものでも適宜前方ケーシ
ング2の内面形状に対応して選択できる。
また補強板40は次のようにして絶縁層を形成すること
ができる。
i 補強板自体が鉄系材料の場合には、はうろう処理、
プラスティックコーティング、ゴムコーティング等の処
理によって形成する。
ii 補強板自体がアルミニウム系材料の場合には、
プラスティックコーティング、ゴムコーティング、アル
マイト処理等の処理によって形成する。
ji 補強板に絶縁性塗料を塗布して形成する。
なお、上述の絶縁層を形成する処理にあたって、第2図
に示すものでは、全表面に形成しているが、必ずしも全
表面にしなくともよく、孔51内面と、座39に接する
面とだけでもよく、要は取付用ボルト38と補強板40
とが接する最小限の面積だけについてでもよい。
以上の説明から明かな如く、本考案による負圧式倍力装
置によれば、取付用ボルトとケーシングとの溶接部の強
度を補強するとともに、マスクシリンダとの連結作業の
能率を向上するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例である負圧式倍力装置を示
す側断面図、第2図は、第1図に示す取付用ボルト補強
板と前方ケーシングの一部を示す拡大側断面図、第3図
は、第2図に示す補強板の正面図である。 1・・・・・・負圧式倍力装置、2・・・・・・前方ケ
ーシング、3・・・・・・後方ケーシング、35・・・
・・・取付用ボルト、36・・・・・・座面、38・・
・・・・取付用ボルト、39・・・・・・座面、40・
・・・・・補強板、41・・・・・・軸部、50・・・
・・・突部、51・・・・・・孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内部に負圧を供給される空間を有するケーシングのマス
    クシリンダ側に、頭部がケーシングの内部に位置し、軸
    部がケーシングに穿設した孔を貫通して外部に伸張して
    いる取付用ボルトを少なくとも2つ配設するとともに、
    このボルトの頭部座面に環状突起を形成し、この突起を
    ケーシング内面に接合して溶接結合するようにした負圧
    式倍力装置において、前記ボルトの頭部座面に前記ケー
    シングの孔よりも大きい前記軸部と同心状の環状突部を
    形成するとともに、この環状突部の端部に前記突起を形
    成腰前記軸部及び環状突部が嵌合する孔を形成され前記
    ボルトの前記ケーシングへの溶接により前記ケーシング
    と前記座面との間に固着される補強板を設けた負圧式倍
    力装置。
JP1978132423U 1978-09-26 1978-09-26 負圧式倍力装置 Expired JPS6017402Y2 (ja)

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JPS5548547U JPS5548547U (ja) 1980-03-29
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JPS617363Y2 (ja) * 1980-01-11 1986-03-06
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US3167921A (en) * 1961-03-29 1965-02-02 Automotive Prod Co Ltd Fluid pressure operated servo-devices for hydraulic systems, particularly braking systems for vehicles

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