JPH06111290A - 磁気テープ - Google Patents

磁気テープ

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JPH06111290A
JPH06111290A JP4282331A JP28233192A JPH06111290A JP H06111290 A JPH06111290 A JP H06111290A JP 4282331 A JP4282331 A JP 4282331A JP 28233192 A JP28233192 A JP 28233192A JP H06111290 A JPH06111290 A JP H06111290A
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JP
Japan
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magnetic
layer
magnetic layer
tape
orientation
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JP4282331A
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English (en)
Inventor
Takuya Tsushima
卓也 対馬
Chikara Inoue
主税 井上
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直交アジマス記録再生に好適な磁性配向を有
する磁気テープを提供する。 【構成】 テープの長手方向Aに対し45゜の角度に配
向され、かつ、上層と下層の磁性層4,3の配向が直交
する磁気テープ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直交アジマス記録に好適
な磁気テープに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上層と下層の磁性層の配向が相違
した磁気テープについては、例えば、特開昭54-18708号
「磁気記録媒体の製法」にその開示がある。即ち、非磁
性支持体上に設けられてなる、すくなくとも強磁性粉末
と結合剤とを含有する磁性層(I)に、仮支持体上に設
けられてなる、すくなくとも強磁性粉末と結合剤とを含
有する磁性層(II)を、転移接着せしめることを特徴
とする、複数の磁性層を有する磁気記録媒体の製法、そ
して、磁気特性を異にする複数の磁気記録層を有する磁
気テープが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の磁気テープは上層と下層の磁性層の配向が相違した
ものであるが、この配向に関しては、磁気テープの長手
方向に対し45゜の角度に配向され、かつ、上層と下層
の磁性層の配向が直交するものではない。このため、こ
うした磁気テープに各配向角度に適合したアジマス角を
備えたいわゆるダブルアジマスヘッドを用いて多重記録
再生する際、この各アジマスヘッドによる相互の干渉を
完全に除去することができず、従って、各情報信号を損
失なく各磁性層にそれぞれ良好に記録し、あるいは、各
磁性層に記録された各情報信号を損失なくそれぞれ良好
に再生することができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は下記する構成の磁気テープを提供す
る。
【0005】複数の磁性層の配向が相違した磁気テープ
であって、磁気テープの長手方向に対し45゜の角度に
配向され、かつ、上層と下層の磁性層の配向が直交する
ことを特徴とする磁気テープ。
【0006】
【実施例】以下、本発明になる磁気テープを図1,図2
に沿って説明する。後述するように、本発明になる磁気
テープ1は複数の磁性層3,4の配向が相違した磁気テ
ープであって、磁気テープの長手方向Aに対し45゜の
角度に配向され、かつ、上層の磁性層4の配向(配向角
度−45゜)と下層の磁性層3の配向(配向角度+45
゜)とが直交するものである。
【0007】図1は本発明になる磁気テープの一実施例
における磁性層の積層状態を説明する図、図2は図1に
示した磁気テープにおける各磁性層の配向方向を説明す
る図である。
【0008】図1に示すように、磁気テープ1は14〜
15μm(薄手の場合厚さ10μm程度以下)のポリエ
ステルフィルム(ポリエチレンテレフタレート)等のベ
ース材2、このベース材2の表面上に必要に応じて形成
される厚さ1μm程度以下の図示せぬ下塗り層、縦横比
が5〜7,長さが0.5μm程度の酸化鉄等の強磁性体
針状微粒子をバインダ(酢酸ビニル,塩化ビニル,ポリ
ウレタン等の有機ポリマ等を主体とする一種の接着剤)
と混合し均一に分散するように上記したベース材2の表
面に塗布されてなる厚さ4〜5μm程度の磁性層3、こ
の磁性層3と同一構成の強磁性体微粒子及びバインダを
混合し均一に分散するように磁性層3の表面に塗布され
てなる厚さ4〜5μmの磁性層4からなる。また、上記
したベース材2の裏面にはカーボン等の導電性,潤滑性
のある微粒子とバインダからなる厚さ0.5μmの図示
せぬバックコーディング層が形成される。
【0009】図2に示すように、上記した構成の磁気テ
ープ1は、複数の磁性層3,4を積層し、各磁性層3,
4の配向方向B,Cを交互に相違させた磁気テープであ
り、また、磁気テープ1は互いに隣接する各磁性層3,
4の配向方向B,Cを直交させた磁気テープである。即
ち、VTRの回転ドラムに取り付けられアジマス角+4
5゜,−45゜をそれぞれ有する図示せぬダブルアジマ
スヘッドが摺動走査する磁気テープの長手方向Aを介し
て、磁気テープ1の磁性層3,4は長手方向Aを介して
互いに異なる配向方向B,Cへ配向される。磁性層3は
走行方向Aに対し角度+45゜の方向Bに配向され、ま
た磁性層4はヘッド走行方向Aに対し角度−45゜の方
向Cに配向される。こうして配向された角度は上述した
アジマスヘッドのアジマス角に等しいことは勿論であ
る。
【0010】さて、磁気テープ1に多重アジマス記録す
ることについて説明する。まず、アジマス角+45゜の
ヘッドを用いて磁気テープ1上(磁性層4の表面)を摺
動走査しつつ、角度+45゜の方向Bに配向された下層
の磁性層3に情報を記録した後、アジマス角−45゜の
ヘッドを用いて磁気テープ1上を摺動走査しつつ、角度
−45゜の方向Cに配向された上層の磁性層4に情報を
記録する。この後、再び、アジマス角+45゜のヘッド
による上述したのと同様な記録が行われる。こうして、
上記したアジマスヘッドの記録動作によって情報信号は
磁気テープ1上に順次交互に連続記録される。なお、周
知のアジマス効果によって、アジマス角+45゜のヘッ
ドでは上層の磁性層4に情報を記録できず、また、アジ
マス角−45゜のヘッドでは下層の磁性層3に情報を記
録できないことは言うまでもない。
【0011】ところで、上記した多重記録再生の際、+
45゜の角度のアジマスヘッドで記録再生を行った後、
−45゜の角度のアジマスヘッドで記録再生を行うと、
+45゜の角度に配向された磁性層3は−45゜の角度
のアジマスヘッドで記録再生されたときに、アジマス効
果から磁性層3における磁性粒子は、 cos(2×45゜)=0 となり、直交アジマスヘッドによる直交アジマス記録が
可能になり、相互の記録再生時の干渉が完全になくな
る。
【0012】同様に、上記した多重記録再生の際、−4
5゜の角度のアジマスヘッドで記録再生を行った後、+
45゜の角度のアジマスヘッドで記録再生を行うと、+
45゜の角度に配向された磁性層3は−45゜の角度の
アジマスヘッドで記録再生されたときに、アジマス効果
から磁性層3における磁性粒子は、 cos(2×45゜)=0 となり、直交アジマスヘッドによる直交アジマス記録が
可能になり、相互の記録再生時の干渉が完全になくな
る。
【0013】上記した2層の磁性層3,4を有する所定
幅の磁気テープ1の製造方法について次に説明する。 [製造方法1] 1.ベース材2上に磁性塗料を塗布して下層となる磁性
層3を形成する。 2.磁性層3が未乾燥にある状態で、第1オリエンテー
ション(磁界配向処理)を行い、磁性層3の磁性微粒子
の磁化容易軸を配向方向B(配向角度+45゜)に配向
する(第1オリエンテーション用磁石は磁性層3の配向
方向Bが+45゜の角度になるような位置に予め設定さ
れている)。 3.第1乾燥工程にて、配向された磁性層3を乾燥す
る。 4.配向、乾燥された磁性層3上に、再び同様の磁性塗
料を塗布して上層となる磁性層4を形成する。 5.磁性層4が未乾燥にある状態で、第2オリエンテー
ションを行い、磁性層4の磁性微粒子の磁化容易軸を配
向方向C(配向角度−45゜)に配向する(第2オリエ
ンテーション用磁石は磁性層4の配向方向Cが−45゜
の角度になるような位置に予め設定されている)。 6.第2乾燥工程にて、配向された磁性層4を乾燥す
る。 7.カレンダー工程にて、配向、乾燥された磁性層4の
表面平滑化を行う。 8.裁断処理工程により、所定幅にカットする。 こうして、2層の磁性層3,4を有する所定幅の磁気テ
ープ1が得られる。
【0014】上記した[製造方法1]は2層の磁性層
3,4を有する磁気テープ1の製造方法について説明し
たが、2以上の多層の磁性層を有する磁気テープの製造
方法は上記した[製造方法1]における工程1〜6を繰
り返しオリエンテーションによる配向方向を変更した
後、工程7,8を行うものである。
【0015】以下、例として4層の磁性層3〜6を有す
る磁気テープの製造方法について説明する。 [製造方法2] 1.ベース材2上に磁性塗料を塗布して最下層となる磁
性層3を形成する。 2.磁性層3が未乾燥にある状態で、第1オリエンテー
ションを行い、磁性層3の磁性微粒子の磁化容易軸を配
向方向B(配向角度+45゜)に配向する。 3.第1乾燥工程にて、配向された磁性層3を乾燥す
る。 4.配向、乾燥された磁性層3上に、再び同様の磁性塗
料を塗布して上層となる磁性層4を形成する。 5.磁性層4が未乾燥にある状態で、第2オリエンテー
ションを行い、磁性層4の磁性微粒子の磁化容易軸を配
向方向C(配向角度−45゜)に配向する。 6.第2乾燥工程にて、配向された磁性層4を乾燥す
る。 7.配向、乾燥された磁性層4上に、再び同様の磁性塗
料を塗布して上層となる磁性層5を形成する。 8.磁性層5が未乾燥にある状態で、第3オリエンテー
ションを行い、磁性層5の磁性微粒子の磁化容易軸を配
向方向B(配向角度+45゜)に配向する(第3オリエ
ンテーション用磁石は磁性層5の配向方向が+45゜の
角度になるような位置に予め設定されている)。 9.第3乾燥工程にて、配向された磁性層5を乾燥す
る。 10.配向、乾燥された磁性層5上に、再び同様の磁性
塗料を塗布して最上層となる磁性層6を形成する。 11.磁性層6が未乾燥にある状態で、第4オリエンテ
ーションを行い、磁性層6の磁性微粒子の磁化容易軸を
配向方向C(配向角度−45゜)に配向する(第4オリ
エンテーション用磁石は磁性層6の配向方向が−45゜
の角度になるような位置に予め設定されている)。 12.第4乾燥工程にて、配向された磁性層6を乾燥す
る。 13.カレンダー工程にて、配向、乾燥された磁性層6
の表面平滑化を行う。 14.裁断処理工程により、所定幅にカットする。 こうして、4層の磁性層3〜6を有する所定幅の磁気テ
ープが得られる。
【0016】上記した[製造方法1],[製造方法2]
はいずれも、磁性塗料を塗布乾燥させて磁性層を順次形
成する製造方法であるが、これ以外に下記する製造方法
がある。
【0017】上記した2層の磁性層3,4を有する所定
幅の磁気テープ1の製造方法について次に説明する。 [製造方法3] 1.粘度の異なる2つの磁性塗料を準備し、ベース材2
上に一方の磁性塗料を塗布して下層となる磁性層3を形
成した後、磁性層3上に他方の磁性塗料を塗布して上層
となる磁性層4を形成する。例えば、上記した粘度の大
小関係を以下の通りとする。 磁性層3(下層)の粘度>磁性層4(上層)の粘度 上記した磁性塗料は強磁性体針状微粒子をバインダと混
合し均一に分散してなる塗料であり、このバインダ中の
溶剤の量を調整することにより、自由にその粘度を設定
することができる。 2.未乾燥状態における磁性層3,4の両磁性微粒子が
自由に動けるタイミングで、上記した第1オリエンテー
ションを行い、両磁性層3,4の磁性微粒子の磁化容易
軸を配向方向B(配向角度+45゜)に配向する。 3.磁性塗料内の溶剤が多少蒸発して粘度が徐々に変わ
り、磁性層3(下層)の大なる粘度の磁性微粒子が自由
に動けないが、磁性層4(上層)の磁性微粒子がまだ動
けるタイミングで、上記した第2オリエンテーションを
行い、磁性層4における磁性微粒子fの磁化容易軸を配
向方向C(配向角度−45゜)に配向する。 4.乾燥工程により、磁性層4を乾燥する(勿論、これ
以前に磁性層3は乾燥している)。 5.カレンダー工程により、磁性層4の表面平滑化を行
う。 6.裁断処理工程により、所定幅にカットする。 こうして、2層の磁性層3,4を有する所定幅の磁気テ
ープ1が得られる。
【0018】上記した[製造方法3]は2層の磁性層
3,4を有する磁気テープ1の製造方法について説明し
たように、2層以上の磁性層を有する磁気テープの製造
方法は磁性塗料の粘度を各磁性層で異ならせ、各オリエ
ンテーションのタイミングを考慮すれば、粘度が大きい
順番に配向方向を自由に設定することができる。
【0019】以下、例として4層の磁性層3〜6を有す
る磁気テープの製造方法について説明する。 [製造方法4] 1.粘度の異なる4つの磁性塗料を準備し、ベース材2
上に第1の粘度を有する磁性塗料を塗布して最下層とな
る磁性層3を形成した後、磁性層3上に第2の粘度を有
する磁性塗料を塗布した磁性層4を形成する。この後、
磁性層4上に第3の粘度を有する磁性塗料を塗布した磁
性層5を形成した後、磁性層5上に第4の粘度を有する
磁性塗料を塗布して最上層となる磁性層6を形成する。
ここで、上記した第1〜第4の粘度の大小関係を以下の
通りとする。 磁性層3(最下層)の第1の粘度>磁性層4の第2の粘
度>磁性層5の第3の粘度>磁性層6(最上層)の第4
の粘度 上記した磁性塗料は強磁性体針状微粒子をバインダと混
合し均一に分散してなる塗料であり、このバインダ中の
溶剤の量を調整することにより、自由にその粘度を設定
することができる。 2.未乾燥状態における磁性層3〜6の全磁性微粒子が
自由に動けるタイミングで、上記した第1オリエンテー
ションを行い、磁性層3〜6の全磁性微粒子の磁化容易
軸を配向方向B(配向角度+45゜)に配向する。 3.磁性塗料内の溶剤が多少蒸発して粘度が徐々に変わ
り、磁性層3(最下層)の最も大である第1の粘度の磁
性微粒子は自由に動けないが、磁性層4〜6の磁性微粒
子は動けるタイミングで、上記した第2オリエンテーシ
ョンを行い、磁性層4〜6における磁性微粒子の磁化容
易軸を配向方向C(配向角度−45゜)に配向する。 4.磁性塗料内の溶剤が多少蒸発して粘度が徐々に変わ
り、磁性層3,4の第1,第2の粘度の磁性微粒子は自
由に動けないが、磁性層5,6の磁性微粒子は動けるタ
イミングで、上記した第3オリエンテーションを行い、
磁性層5,6における磁性微粒子の磁化容易軸を配向方
向B(配向角度+45゜)に配向する。 5.磁性塗料内の溶剤がほとんど蒸発して粘度が徐々に
変わり、磁性層3〜5の第1〜第3の粘度の磁性微粒子
は自由に動けないが、磁性層6(最上層)の磁性微粒子
は動けるタイミングで、上記した第4オリエンテーショ
ンを行い、磁性層6における磁性微粒子の磁化容易軸を
配向方向C(配向角度−45゜)に配向する。 6.乾燥工程により、磁性層6を乾燥する(勿論、これ
以前に磁性層3〜5は乾燥している)。 7.カレンダー工程により、磁性層6の表面平滑化を行
う。 8.裁断処理工程により、所定幅にカットする。 こうして、4層の磁性層3〜6を有する所定幅の磁気テ
ープが得られる。
【0020】上記した[製造方法1],[製造方法2]
はいずれも、磁性塗料を塗布乾燥させて磁性層を順次形
成する製造方法であり、また、[製造方法3],[製造
方法4]はいずれも、乾燥速度が異なり粘度の異なる磁
性塗料を用いて磁性層を順次形成する製造方法である
が、これ以外に下記する製造方法がある。
【0021】上記した2層の磁性層3,4を有する所定
幅の磁気テープ1の製造方法について次に説明する。 [製造方法5] 1.磁性微粒子の大きさが異なる2つの磁性塗料を準備
し、ベース材2上に粒状が大なる磁性微粒子の磁性塗料
を塗布して下層となる磁性層3を形成した後、磁性層3
上に粒状が小なる磁性微粒子の磁性塗料を塗布して上層
となる磁性層4を形成する。 2.未乾燥状態における磁性層3,4の両磁性微粒子が
自由に動けるタイミングで、第1オリエンテーションを
行い、両磁性層3,4の磁性微粒子の磁化容易軸を配向
方向B(配向角度+45゜)に配向する。 3.磁性塗料内の溶剤が多少蒸発して粘度が徐々に変わ
り、粒状が大なる磁性層3(下層)の磁性微粒子だけが
配向によって自由に動けるタイミングで、第2オリエン
テーションを行い、磁性層4のみその磁性微粒子の磁化
容易軸を配向方向C(配向角度−45゜)に配向する。 4.乾燥工程により、磁性層3を乾燥する(勿論、これ
以前に磁性層4は乾燥している)。 5.カレンダー工程により、磁性層4の表面平滑化を行
う。 6.裁断処理工程により、所定幅にカットする。 こうして、2層の磁性層3,4を有する所定幅の磁気テ
ープ1が得られる。上記した[製造方法5]では、大き
な粒子側を磁性層3(下層)としている。これは磁気記
録の場合に高周波(記録波長が短い)は上層に、低周波
(記録波長が長い)は上層に記録されるので、大きな粒
子側を下層とし、小さな粒子側を上層とすることでこれ
に対応できる。
【0022】ここでは詳述しないが、3層以上の磁性層
を有する磁気テープの製造方法においても、前述した手
法を用いて、各磁性層を構成する磁性粒子の大きさ等を
考慮することで実現できることは勿論である。
【0023】上記したのは、厚さ4〜5μm程度の磁性
層3(下層),磁性層4(上層)を積層した磁気テープ
の製造について説明したが、表面の磁性層4をなるべく
薄くして(例えばヘッドギャップの1/2以下)、磁性
層3の記録再生特性を向上できる磁気テープについて
も、上記した方法で製造することができる。
【0024】また、上記したのは、磁性体として酸化鉄
を用いた場合について説明したが、合金粉末(Fe,C
o,Ni系)を塗布あるいは蒸着したいわゆるメタルテ
ープを製造する場合についても適用できることはもちろ
んである。
【0025】
【発明の効果】本発明になる磁気テープは、複数の磁性
層の配向が相違した磁気テープであって、特に、磁気テ
ープの長手方向に対し45゜の角度に配向され、かつ、
上層と下層の磁性層の配向が直交するものであるから、
磁気テープに各配向角度に適合したアジマス角を備えた
いわゆるダブルアジマスヘッドを用いて多重記録再生す
る際、各アジマスヘッドによる相互の干渉を完全に除去
することができ、従って、各情報信号を損失なく各磁性
層にそれぞれ良好に記録し、あるいは、各磁性層に記録
された各情報信号を損失なくそれぞれ良好に再生する直
交アジマス記録再生に好適な磁気テープを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる磁気テープの一実施例における磁
性層の積層状態を説明する図である。
【図2】図1に示した磁気テープにおける各磁性層の配
向方向を説明する図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 ベース材 3,4 磁性層 A テープ長手方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の磁性層の配向が相違した磁気テープ
    であって、 磁気テープの長手方向に対し45゜の角度に配向され、
    かつ、上層と下層の磁性層の配向が直交することを特徴
    とする磁気テープ。
JP4282331A 1992-09-28 1992-09-28 磁気テープ Pending JPH06111290A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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