JPH06110888A - 文書出力方法及び装置 - Google Patents

文書出力方法及び装置

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JPH06110888A
JPH06110888A JP4258691A JP25869192A JPH06110888A JP H06110888 A JPH06110888 A JP H06110888A JP 4258691 A JP4258691 A JP 4258691A JP 25869192 A JP25869192 A JP 25869192A JP H06110888 A JPH06110888 A JP H06110888A
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JP4258691A
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Inventor
Kunio Seto
邦雄 瀬戸
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 指示された書体名に応じて各種フォント情報
を用いた文書出力ができる文書出力方法及び装置を提供
することを目的とする。 【構成】 コードデータを入力し、パターンデータに展
開して出力する文書出力装置であって、それぞれが異な
る形式の複数のフォント情報を記憶する内蔵メモリ10
3と外部メモリ104,105と、これらメモリに記憶
されたフォント情報のそれぞれをパターン展開するフォ
ントリーダと、出力される書体名に応じて、対応するフ
ォントリーダによるパターン展開処理及びメモリに記憶
された対応するフォント情報を指示してパターン展開す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コードデータを入力
し、パターンデータに展開して出力する文書出力方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロコンピュータの価格性能
比の向上、小型で安価なCRTや液晶などを用いたディ
スプレイ装置、高精細の小型プリンタ等といったハード
ウェアの進歩に加えて、文書編集をより効率良く、より
簡単に行うためのウインドウシステムや文書編集ソフト
ウェアの充実等により、パーソナルユースの電子的文書
処理システムが一般化している。このような文書処理シ
ステムにおいて、更に求められている機能として、以下
に示すような事項がある。 1つまたは少数の限定された書体や出力サイズを有す
るフォント情報を用いた文書出力から脱却し、個性ある
デザイン自由度の高い書体が選択でき、かつ広範囲のサ
イズに対して美しい文字出力が得られる。 画面での編集時に、印刷される文字の書体やサイズを
より正確に確認できる。これらの要求を満たすため、よ
り多くの書体やサイズに対して高品位な文字を出力でき
るアウトラインフォントの採用が一般化されてきてい
る。
【0003】また、このようなシステムまたはプリンタ
に標準に搭載されるフォント以外に、フロッピーディス
クなど外部記憶媒体に記憶されたフォントデータを購入
し、上記システムまたはプリンタに付加的に搭載できる
文書処理システムもある。これを、例えば日本語の文書
処理システムの場合で説明すると、明朝体やゴシック体
などのように一般的な使用頻度の高い書体については出
荷時に内蔵ROM等に内蔵しておき、他の多種類にわた
る書体については個々の利用者が必要に応じて追加・購
入し、必要に応じてシステムまたはプリンタに読込ませ
ることにより、より多くの書体やサイズに対して高品位
な文字を出力できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たアウトラインフォントについては、その内部表現形式
が旧来のビットマップフォントに比較して複雑であり、
またそのフォントデータの製造者が個々に定めたそれぞ
れ異なる形式を有している。このため、追加購入して使
用できる書体データ(以下、追加書体データ)は、その
文書処理システム或いはプリンタが扱うことのできるア
ウトラインフォントでなければならないという制約があ
る。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、指示された書体名に応じて各種フォント情報を用い
た文書出力ができる文書出力方法及び装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の文書出力装置は以下の様な構成を備える。即
ち、コードデータを入力し、パターンデータに展開して
出力する文書出力装置であって、それぞれが異なる形式
の複数のフォント情報を記憶する記憶手段と、前記記憶
手段に記憶されたフォント情報のそれぞれをパターン展
開するパターン展開手段と、出力される書体名に応じ
て、前記パターン展開手段のパターン展開処理及び前記
記憶手段の対応するフォント情報を指示する指示手段と
を有する。
【0007】上記目的を達成するために本発明の文書出
力方法は以下の様な工程を備える。即ち、コードデータ
を入力し、パターンデータに展開して出力する文書出力
方法であって、それぞれが異なる形式の複数のフォント
情報と、それらフォント情報のそれぞれをパターン展開
するパターン展開プログラムを記憶する工程と、出力指
示される書体名に対応して、該当するフォント情報と前
記フォント情報に対応するパターン展開プログラムとを
関連付けて記憶する工程と、出力指示された書体名及び
コードデータに応じて、対応するフォント情報とそのフ
ォント情報に対応するパターン展開プログラムを起動し
て、前記コードデータをパターン展開して出力する工程
とを有する。
【0008】
【作用】以上の構成において、それぞれが異なる形式の
複数のフォント情報と、それらフォント情報のそれぞれ
をパターン展開するパターン展開プログラムを記憶する
とともに、出力指示される書体名に対応して、該当する
フォント情報と前記フォント情報に対応するパターン展
開プログラムとを関連付けて記憶しておく。そして、出
力指示された書体名及びコードデータに応じて、対応す
るフォント情報とそのフォント情報に対応するパターン
展開プログラムを起動して、前記コードデータをパター
ン展開して出力するように動作する。
【0009】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の好適な実
施例を詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の一実施例の文書出力装置の
概略構成を示すブロック図である。なお、本発明は複数
の機器からなるシステムにおいて達成されてもよく、1
つの機器からなる装置において達成されてもよい。ま
た、システムあるいは装置に本発明で規定されたプログ
ラムを供給することにより、本発明が達成される場合に
も適用されることは言うまでもない。
【0011】図1において、101は、この文書出力装
置全体を制御するCPUである。102はCPU101
の制御プログラム等を記憶しているプログラムメモリ
で、例えばPROM等により構成され、CPU101に
より実行されるプログラム群が記憶されている。103
は、この装置が予めフォントデータを内蔵している内蔵
フォントメモリである。104及び105は、本装置が
予め具備しない外部フォントデータメモリであり、これ
らメモリ104,105は、コネクタ等を介して装置本
体に脱着可能に構成されている。尚、これら外部フォン
トメモリは、着脱可能なカートリッジ型のROMであっ
ても、あるいは本装置に設けられたRAMに、ホストコ
ンピュータ或いは他の外部機器よりインターフェース部
106を介して入力されるダウンロードされたフォント
データであっても良く、さらには前述したICメモリR
AMの代替えとして外部ハードディスクを装着し、これ
に格納されたフォントデータであってもよい。
【0012】尚、ここでは内蔵フォントメモリ103が
フォントデータ0(FRD0,FDT0)を、外部フォ
ントメモリ104はフォントデータ1(FRD1,FD
T1)を、外部フォントメモリ105はフォントデータ
2(FRD2,FDT2)をそれぞれ記憶しているもの
とする。ここでFDTはフォントデータそのものを示
し、FRDはそのフォントデータ(FDT)を読出し
て、展開するためのフォントリーダプログラムを示して
いる。
【0013】107はCPU101のワークエリアとし
て使用されるRAM(WRAM)で、そのデータ構成は
図3を参照して後述する。108はイメージメモリ(I
MEM)で、プリンタインターフェース部109やプリ
ンタエンジン・コントローラ110を介してプリンタエ
ンジン部111に送出する画像データを記憶している。
この画像データは、1画素を1ビットまたはそれ以上の
ビットで表わすビットマップであっても良く、またプリ
ンタの主走査方向のビームのオン・オフ位置座標を表す
スタートストップ情報であっても、またランレングス情
報等であってもよい。111は実際に画像データを記録
紙等の被記録媒体に記録するプリンタエンジン部であ
る。
【0014】112は、文字パターンを発生するための
専用の文字パターン発生用プロセッサ(CGP)で、こ
の回路112はオプションとして本装置に装着される。
113はグラフィック処理専用のプロセッサ(GRP)
で、この回路113も同様にオプションとして本装置に
装着される。
【0015】図2は本実施例が適用可能なレーザビーム
プリンタ(LBP)200の内部構造を示す断面図で、
このLBP200は不図示のデータ源(ホストコンピュ
ータ等)から文字パターンの登録や定型書式(フォーム
データ)等の登録が行えるように構成されている。
【0016】図2において、200はLBP本体を示
し、外部に接続されているホストコンピュータ等から供
給される文字情報(文字コード)やフォーム情報或いは
マクロ命令等を入力して記憶するとともに、それらの情
報に従って対応する文字パターンやフォームパターン等
を作成し、記録媒体である記録紙上に像を形成する。3
00は操作のための各種スイッチ及びLED表示器等が
配されている操作パネル、101はLBP200全体の
制御及びホストコンピュータから供給される文字情報等
を解析するプリンタ制御ユニットである。このプリンタ
制御ユニット201は主に文字情報を対応する文字パタ
ーンのビデオ信号に変換してレーザドライバ202に出
力する。
【0017】レーザドライバ202は半導体レーザ20
3を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号
に応じて半導体レーザをオン・オフ切替している。レー
ザ光204は回転多面鏡205で左右方向に振られて静
電ドラム206上を走査する。これにより、静電ドラム
206上には文字パターンの静電潜像が形成される。こ
の潜像は静電ドラム206の周囲の現像ユニット207
により現像された後、記録紙に転写される。この記録紙
にはカットシートを用い、カセット記録紙はLBP20
0に装着した用紙カセットに収納され、給紙ローラ20
9及び搬送ローラ210と211とにより装置内に取り
込まれて、静電ドラム206に供給される。
【0018】次に、図3〜図8を参照して、各メモリの
メモリマップ及びテーブルのデータ構成を説明する。
【0019】図3は、CPU101からみたプログラム
及びデータエリアのメモリマップを示す図で、各プログ
ラムの左に示されたA0〜A12のそれぞれは、各プロ
グラムのスタートアドレスを示している。図3におい
て、制御プログラム群は制御プログラムメモリ102に
記憶されており、フォントリーダ・データ群は図3に示
すように、メモリ103〜105のそれぞれに割り当て
られている。
【0020】図4は、ワークエリア(RAM)107の
メモリマップを示す図である。
【0021】このRAM107において、401はRA
M管理領域を示し、RAM107のアドレス(Z0)よ
り設けられている。402は図5に詳細を示すフォント
管理テーブルで、アドレス(Z1)より格納され、40
3はプログラムワークエリアで、アドレス(Z2)より
記憶されている。ここでは、イメージメモリ108はR
AM107のアドレス空間に連続するアドレス領域とし
て設定され、その先頭アドレスは(Z3)で示されてい
る。
【0022】図5は、RAM107のフォント管理テー
ブル402のデータ構成例を示す図である。図5を参照
すると明らかなように、書体1及び書体2はフォントリ
ーダ・データ群のアドレス(A10)より記憶されてお
り、書体11及び12はアドレス(A11)より、書体
21及び書体2xはアドレス(A12)より記憶されて
いることが分かる。
【0023】図6は、内蔵フォントROM103のメモ
リマップを示す図である。
【0024】この内蔵フォントメモリ103は、大別す
るとフォントリーダFRD0とフォントデータFDT0
から構成される。このFRD0は先頭アドレス(A1
0)から記憶されているフォント制御プログラム601
と、アドレス(B0)から始まるフォントディスパッチ
テーブル(FDTB10)、アドレス(R00)から記
憶されているビットマップフォント展開処理部(プログ
ラム)602、及びアドレス(R01)から記憶されて
いるアウトラインフォント展開処理部(プログラム)6
03とを有するフォントデコーダ0とから構成される。
【0025】フォントデータ0(FDT0)604は、
フォントデータそのものが格納される領域で、先頭アド
レス(D01)から始まるビットマップ形式のフォント
データ、アドレス(D02)またはアドレス(D0x)
から始まる形式0のアウトラインフォントデータから構
成されている。
【0026】前述したフォントディスパッチテーブル
(FDTB10)は、当該フォントROMに格納されて
いるフォントデータの書体名、フォントデータの展開を
処理する展開処理部の先頭アドレス、及び対応するフォ
ントデータの格納先の先頭アドレスを保持している。
【0027】即ち、図6において、フォントディスパッ
チテーブル(FDTB10)に記憶された書体1は、ア
ドレス(R00)から記憶されているフォント展開処理
プログラム602によりフォント展開処理が行われ、対
応するフォントデータはアドレス(D01)から始まる
領域605に格納されていることを示している。同様に
書体2と書体xは、アドレス(R01)から始まるフォ
ント展開処理プログラム603によりフォント展開処理
が行われ、各フォントデータはアドレス(D02)或い
はアドレス(D0x)より記憶されている。尚、この図
6に示されたフォント展開処理部は形式0のアウトライ
ンデータを展開処理する。
【0028】図7と図8は、前述した外部フォントデー
タメモリ104,105のメモリマップを示す図で、そ
のデータの構成は前述の図6に示す構成と同様である。
ただし、図7のフォントディスパッチテーブル(FDT
B11)はアドレス(B1)より開始されており、この
テーブルにおける書体11はビットマップ形式のフォン
トデータ、即ち、FDTB10の書体1と同一形式であ
る。従って、このフォントデータの展開処理部は、内蔵
フォントデータ、つまり図6に示す書体1と共用可能で
あるため、FRD1に格納する必要はなく、アドレス
(R00)より記憶されているビットマップ展開処理部
602を参照するだけでよい。書体12についても同様
に、アドレス(R01)より始まる形式0のアウトライ
ンフォント展開処理を参照する。
【0029】一方、フォントディスパッチテーブル(F
DTB11)における書体1xは、形式0とは別の形式
1のアウトラインデータであるため、それを展開処理す
るフォント展開処理するプログラム702は、先頭アド
レス(R10)より格納されている。703は書体11
のビットマップ形式のフォントデータを示し、705は
書体12のアウトラインフォントデータを示し、このデ
ータの形式は0である。また706は書体1xで、形式
が1のアウトラインフォントデータを示している。
【0030】また、図8は外部フォントデータメモリ1
05のメモリマップを示す図で、このメモリ105に収
容される全ての書体が、形式0或いは形式1とは別の形
式である形式2のアウトラインデータである場合を例示
している。このアウトラインフォントデータを展開処理
するフォント展開処理部(プログラム)803が先頭ア
ドレス(R20)より格納されている。804は、書体
21で、形式2のアウトラインフォントデータを示し、
805は書体22で、形式2のアウトラインフォントデ
ータを示している。
【0031】さて、これら外部フォントメモリ103及
び104が、コネクタやソケット等を介して簡便に脱着
可能なカートリッジ型のROMによるものである場合、
本システムの動作時にこれが装着されているか否かをあ
らかじめ確認する必要がある。そこで、本実施例の装置
では、電源立ち上げ時に図9のフローチャートで示すフ
ォント管理テーブル作成処理を行う。この処理は、プロ
グラムメモリ102にに含まれる管理プログラム301
により実行され、フォント管理テーブル402は、図4
及び図5に示すようにRAM107のメモリ領域に割り
当てられる。
【0032】図9において、まずステップS1でRAM
107のフォント管理テーブル402を全てクリアし、
ステップS2で制御変数iを“0”にセットする。この
制御変数は、RAM107のワークエリアに設けられ
る。次にステップS3に進み、内蔵フォントメモリ10
7、及び装着されている外部フォントメモリ104,1
05の中に、フォントリーダ[FRD(i)]が含まれ
ているかどうかを調べ、含まれたいない時はステップS
6に、含まれている時はステップS4に進む。
【0033】ステップS4では、その装着されているフ
ォントリーダFRD(i)へ、その保持している書体名
を問い合わせる。ステップS5では、フォントリーダよ
り応答された書体名と、そのフォントリーダFRD
(i)の先頭アドレス[A1(i)]とを、フォント管
理テーブル402にセットする。次に、ステップS6で
変数iの値を+1し、ステップS7でこの変数iの値
が、この装置で使用される最大値になるまで、前述のス
テップが繰返される。
【0034】図5はこうして作成されたフォント管理テ
ーブル402の一例を示しており、アドレス(A10)
より開始されるフォントリーダ0(FRD0)は書体1
と書体2とを含み、アドレス(A11)より開始される
フォントリーダ1(FRD1)は、書体11と書体12
とを含んでおり、アドレス(A12)より開始されるフ
ォントリーダ2(FRD2)は、書体21と書体2xと
を含んでいることが分かる。
【0035】図10は、本装置がホストコンピュータま
たは外部よりライン・インターフェース(I/F)10
6を介してコマンドを受信し、これを実行するときの処
理を示すフローチャートで、ここでは外部メモリ10
4,105がダウンロード用のRAMである時、ホスト
コンピュータよりフォントデータのダウンロードが指示
されて、フォントデータをダウンロードする時の処理を
示すフローチャートである。
【0036】まずステップS11で、このメモリ104
(105)にフォントデータを格納するための領域を確
保し、そのフォントリーダを格納する先頭アドレスを
(A1x)とする。次にステップS13に進み、ホスト
コンピュータよりフォントデータを受信し、ステップS
11で確保されたダウンロード用RAMの領域に、その
受信したフォントデータを記憶する(ステップS1
4)。次にステップS15に進み、ダウンロードされた
メモリ104(105)の書体名と、このダウンロード
されたフォントデータの先頭アドレス(A1x)をセッ
トする。
【0037】これにより、ホストコンピュータ或いは外
部より受信したフォントデータを、内蔵フォント、或い
は外部フォントメモリがフォントカートリッジ(RO
M)である場合に、そこに記憶されたフォントデータと
同様に使用して文字パターンに展開することができる。
【0038】図11は、本装置がホストコンピュータま
たは外部よりライン・インターフェース(I/F)10
6を介してコマンドを受信し、これを実行するときの処
理を示すフローチャートである。尚、ここで受信するコ
マンドは、文字出力命令をはじめとして、図形出力命令
やその他の命令を含んでいるため、図3に示す命令解釈
プログラムにより、このコマンドの種類を判定する必要
がある。ここでは、このコマンドが文字出力命令である
場合で説明する。
【0039】ステップS21でコマンドの内容が解釈さ
れ、文字出力命令の時はステップS22に進む。この文
字出力命令は、書体名、文字コード列、文字サイズ、出
力座標値などを含んでいるため、それらのデータを抽出
し、ステップS23で文字出力命令に含まれている書体
名と、フォント管理テーブル402にセットされている
書体名とを照合する。ここで同一の書体名がフォント管
理テーブル402にセットされていなければステップS
24よりステップS25に進み、書体名が不一致である
ことを示すエラー処理を行う。
【0040】一方、ステップS24で同一の書体名がセ
ットされている場合はステップS26に進み、該当する
処理アドレスA1x(本実施例では、x=0〜2の整数
のいずれか)へ処理を移し、ステップS27で文字出力
処理を実行する。この文字出力処理は、アドレスA1x
から始まる処理プログラムで実行される。
【0041】また、ステップS21のコマンド解釈によ
り、図形出力命令であると解釈された時はステップS2
8に進み、図3に示す図形出力実行プログラムを実行さ
せるためにアドレス(A5)に制御を移し、ステップS
29でその図形出力実行プログラムを実行する。またそ
の他の命令の時はステップS30に進み、図3に示すそ
の他の命令実行プログラムを実行させるために、アドレ
ス(A6)に制御を移し、ステップS31でその処理を
実行する。
【0042】図12は、図11のステップS27で示さ
れた文字出力処理を実行するフローチャートを示してい
る。
【0043】まずステップS41で、その指定されたフ
ォントの種類(x:x=0〜2)に応じて、対応するフ
ォントリーダの先頭アドレス(A1x)を求め、その対
応するフォント制御プログラムにアクセスする。次にス
テップS42に進み、フォントディスパッチテーブル
(FDTB1x)を参照し、与えられた書体名に対応す
るフォントデコーダ(x)の先頭アドレス(Ryy:y
y=00〜20)に制御を移す。次にステップS43に
進み、フォントディスパッチテーブル(FDTB1x)
を参照し、書体名に対応するフォントデータの先頭アド
レス(Dx@:@=1,2…)を取得する。
【0044】例えば、ここでフォントの種類として
“1”が与えられると、フォントリーダの先頭アドレス
(A11)がアクセスされ、フォントディスパッチテー
ブル(FDTB11)が参照される。ここで、もし、与
えられた書体名が書体11とすると、図7のフォントデ
ィスパッチテーブル(FDTB11)の書体11を参照
し、先頭アドレス(R00)よりフォントデコーダ0の
ビットマップ展開プログラムを読出し、そのビットマッ
プデータの先頭アドレス(D11)を得ることができ
る。
【0045】次にステップS44に進み、与えられた文
字コード列とフォントデータの先頭アドレス(Dx@)
とにより、現在先頭の文字コードに対応する文字データ
を取得する。次にステップS45に進み、その文字デー
タを、その格納形式に従って解読(デコード)する。つ
まり先頭アドレス(Ryy)から始まる各々のフォント
デコーダの処理を実行する。即ち、前述の例では、先頭
アドレス(R00)から記憶されているビットマップフ
ォント展開プログラムを実行する。この処理については
図13、図14を参照して詳しく後述する。
【0046】次にステップS46に進み、与えられた文
字サイズに従って展開するとともに、ステップS47で
は、与えられた出力座標値へ出力する。こうしてステッ
プS48に進み、全ての文字コード列に対する処理が終
了したかどうかを判定し、終了している場合は文字出力
処理を終了してステップS21(図11)に戻るが、終
了でない場合はステップS49に進み、文字コード列の
ポインタを増加した後、次の先頭文字コードを取得して
ステップS44に戻る。
【0047】図13は、先頭アドレス(R00)から始
まるビットマップフォントの展開処理(フォントデコー
ダ0)を示すフローチャートである。
【0048】まずステップS51で、文字コードよりビ
ットマップデータを取得する。次にステップS52に進
み、与えられた文字サイズと格納されているフォントデ
ータのサイズが等しいかチェックする。ここで等しくな
い場合はステップS53に進み、与えられた文字サイズ
に合致するようビットマップの拡大縮小処理を行う。そ
してステップS54に進み、与えられた文字サイズに合
致したビットマップデータを転送する。一方、ステップ
S52でサイズが一致する時はそのままステップS54
に進み、文字サイズに合致したビットマップデータを転
送する。
【0049】図14は、図6のアドレス(R01),図
7のアドレス(R10)及び図8のアドレス(R20)
から始まるアウトラインフォントの展開処理に共通な処
理を示すフローチャートである。
【0050】まずステップS61で、文字コードよりア
ウトラインデータを取得し、次にステップS62に進
み、拡大・縮小係数Sを計算する。ここで、この拡大・
縮小係数Sは、S=(与えられた文字サイズ)/(アウ
トラインデータの基本座標値)により求められる。次に
ステップS63に進み、アウトラインデータの各座標値
に、この拡大・縮小係数Sを乗じ、与えられた文字サイ
ズに変換する。次にステップS64に進み、アウトライ
ンデータに含まれる直線ベクタおよび曲線ベクタを各々
ビットマップに変換する。そして、ステップS65で、
更に変換後の輪郭線の内部に対し、ビットマップ塗りつ
ぶし処理を行う。こうして作成されたビットマップデー
タを、ステップS66でビットマップを転送する。
【0051】次に図15は、図14のステップS64〜
ステップS66(F〜H)で示された処理を別の方法で
実現する処理を示すフローチャートである。この図15
のフローチャートでは、アウトラインデータに含まれる
直線ベクタについては演算処理を行わず、曲線ベクタに
ついてのみ、短直線ベクタ(ショートベクタ)に変換す
る(ステップS71)。これにより曲線ベクタは、元の
アウトラインデータの形式から独立した一般的な直線多
角形データに変換されたことになる。この処理を行うこ
とにより、元々の直線ベクタと曲線ベクタを変換した直
線ベクタとは、これ以降の処理で同一に扱うことが可能
となる。
【0052】図15に示すステップS72〜ステップS
74の処理は、全てのアウトラインデータに共通な処理
であり、この処理プログラムは図3のアドレス(A4)
から格納されている文字出力実行プログラム内に一元的
に格納することができる。
【0053】まずステップS72で、直線ベクタをビッ
トマップに変換し、次いステップS73で、変換後の輪
郭内部をビットマップ塗りつぶし処理を行う。そしてス
テップS74に進み、そのビットマップデータを転送す
る。
【0054】図16〜図18は、前述した処理の特定部
分を、文字発生プロセッサ(CGP)112又はグラフ
ィックプロセッサ(GRP)113を用いて処理を高速
化した例を示すフローチャートである。
【0055】これら文字発生プロセッサ(CGP)11
2及びグラフィックプロセッサ(GRP)113は、前
述したように本装置が予め具備していない文字発生用或
いはグラフィック専用のハードウェアプロセッサであ
る。このようなプロセッサを設けることはコストの増大
につながるが、最小限のデータをこれらプロセッサにセ
ットすることにより、これらプロセッサによる高速な処
理が実行可能になる。これにより、本装置の内部プログ
ラムの負担を軽減し、処理のスループットを向上させる
ことができる。尚、これらのプロセッサは最終使用者の
使用頻度や、予算により任意に追加装着可能であること
が望ましい。これは例えば、本装置の制御ポートに、例
えばVLSIチップの形態であるプロセッサをプラグイ
ンすることで可能となるようにしても良い。
【0056】尚、図16〜図18のフローチャートにお
いて、CGP0 及びCGP1 は文字発生プロセッサ(C
GP)112の一形態を示したもので、CGP0 はアウ
トラインデータの座標変換処理、曲線の読解処理、ビッ
トマップ展開処理までを可能とする高機能プロセッサで
あるが、CGP1 やGRP113は機能が制限された低
コストのプロセッサであるとする。
【0057】図16は、図14のステップS61〜ステ
ップS66までの処理をCGP0 を使用して実行する場
合を示すフローチャートである。
【0058】まずステップS81で、アウトラインデー
タの先頭アドレスをCGP0 にセットし、次にステップ
S82に進み、与えられた文字サイズをCGP0 にセッ
トする。次にステップS83に進み、アウトラインデー
タの基本座標値をCGP0 にセットする。そしてステッ
プS84で出力座標値をCGP0 にセットし、ステップ
S85でCGP0 作動開始レジスタをオンにする。これ
により文字発生プロセッサ(CGP0 )による文字パタ
ーンの発生処理が起動される。
【0059】図17は同様に、図14のステップS64
〜ステップS66(F〜H)までの処理を文字発生プロ
セッサ(CGP1 )を使用して実行する場合のフローチ
ャートである。
【0060】ステップS91で、座標変換処理後のアウ
トラインデータ先頭アドレスをCGP1 にセットし、次
にステップS92で出力座標値をCGP1 にセットす
る。そしてステップS93に進み、CGP1 作動開始レ
ジスタをオンにすることにより、文字発生用プロセッサ
(CGP1 )による動作が開始される。
【0061】図18は、図15のステップS72〜ステ
ップS74(G〜H)までの処理をグラフィックプロセ
ッサ(GRP)を使用して実行する処理を示すフローチ
ャートである。ここでは直線ベクタ先頭アドレスをGR
Pにセットし(ステップS101)、出力座標値をGR
Pにセットする(ステップS102)。そしてステップ
S103に進み、GRP作動開始レジスタをオンにし
て、このグラフィックプロセッサ(CGP)を起動させ
る。
【0062】図19は、図6に示した内蔵フォントRO
M103より、フォントディスパッチテーブル(FDT
B10)及びフォントデータ0(FDT0)を除いた、
基本フォントデコーダのみを含む場合のメモリ構成を示
す図で、図6と共通する部分は同じ番号で示している。
【0063】この場合は、図1に示す構成から内蔵フォ
ントROM103の内容を図19に示す内容に置き換え
ることにより、フォントデータを全く内蔵しない装置が
実現できる。
【0064】以上説明したように本実施例によれば、外
部から与えられた文字出力命令に応じて、基本内蔵フォ
ントデータ、及びこれと同形式あるいは別の形式で構成
される追加フォントデータを使用して文字パターンを出
力することができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、指
示された書体名に応じて各種フォント情報を用いた文書
出力ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の文書出力装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】本実施例が適用可能なレーザビームプリンタ
(LBP)の内部構造を示す断面図である。
【図3】本実施例の文書出力装置のCPUからみたプロ
グラム及びデータエリアのメモリマップを示す図であ
る。
【図4】本実施例の文書出力装置のワークエリア(RA
M)のメモリマップを示す図である。
【図5】本実施例の文書出力装置のフォント管理テーブ
ルのデータ構成例を示す図である。
【図6】本実施例の文書出力装置の内蔵フォントROM
のメモリマップを示す図である。
【図7】本実施例の文書出力装置の外部フォントデータ
のメモリマップを示す図である。
【図8】本実施例の文書出力装置の外部フォントデータ
のメモリマップを示す図である。
【図9】本実施例の文書出力装置におけるフォント管理
テーブル作成処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施例の文書出力装置におけるフォントデ
ータのダウンロード処理を示すフローチャートである。
【図11】本実施例の文書出力装置におけるホストコン
ピュータよりの文字出力コマンドの受信処理を示すフロ
ーチャートである。
【図12】本実施例の文書出力装置における文字出力処
理を示すフローチャートである。
【図13】本実施例の文書出力装置におけるフォントデ
コーダの処理を示すフローチャートである。
【図14】図6のアドレス(R01),図7のアドレス
(R10)及び図8のアドレス(R20)から始まるア
ウトラインフォントの展開処理に共通な処理を示すフロ
ーチャートである。
【図15】図14のステップS64〜ステップS66
(F〜H)で示された処理を別の方法で実現する処理を
示すフローチャートである。
【図16】図14のステップS61〜ステップS66ま
での処理をCGP0 を使用して実行する場合を示すフロ
ーチャートである。
【図17】図14のステップS64〜ステップS66
(F〜H)までの処理を文字発生プロセッサ(CGP
1 )を使用して実行する場合のフローチャートである。
【図18】図15のステップS72〜ステップS74
(G〜H)までの処理をグラフィックプロセッサ(GR
P)を使用して実行する処理を示すフローチャートであ
る。
【図19】図6に示した内蔵フォントROM102より
FDTB10及びFDT0を除いた、基本フォントデコ
ーダのみを含む場合のメモリ構成を示す図である。
【符号の説明】
101 CPU 102 制御プログラムメモリ 103 内蔵フォントROM 104,105 外部フォントメモリ 106 ラインインターフェース(I/F) 107 ワークエリアRAM 108 イメージメモリ 111 プリンタエンジン部 112 文字発生プロセッサ(CGP) 113 グラフィックプロセッサ(GRP) 402 フォント管理テーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コードデータを入力し、パターンデータ
    に展開して出力する文書出力装置であって、 それぞれが異なる形式の複数のフォント情報を記憶する
    記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されたフォント情報のそれぞれをパ
    ターン展開するパターン展開手段と、 出力される書体名に応じて、前記パターン展開手段のパ
    ターン展開処理及び前記記憶手段の対応するフォント情
    報を指示する指示手段とを有し、 出力指示された書体名及びコードデータに応じて前記指
    示手段によりパターン展開手段と対応するフォント情報
    を指示し、その指示されたフォント情報を用いて前記パ
    ターン展開手段により前記コードデータをパターン展開
    することを特徴とする文書出力装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は所定のフォント情報を内
    蔵する内蔵メモリと、前記所定のフォント情報以外のフ
    ォント情報を記憶する脱着可能な外部メモリとを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の文書出力装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段のそれぞれ異なる形式の複
    数のフォント情報は、少なくともアウトラインフォント
    情報とビットマップフォント情報を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の文書出力装置。
  4. 【請求項4】 コードデータを入力し、パターンデータ
    に展開して出力する文書出力方法であって、 それぞれが異なる形式の複数のフォント情報と、それら
    フォント情報のそれぞれをパターン展開するパターン展
    開プログラムを記憶する工程と、 出力指示される書体名に対応して、該当するフォント情
    報と前記フォント情報に対応するパターン展開プログラ
    ムとを関連付けて記憶する工程と、 出力指示された書体名及びコードデータに応じて、対応
    するフォント情報とそのフォント情報に対応するパター
    ン展開プログラムを起動して、前記コードデータをパタ
    ーン展開して出力する工程と、 を有することを特徴とする文書出力方法。
JP4258691A 1992-09-28 1992-09-28 文書出力方法及び装置 Withdrawn JPH06110888A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6661416B2 (en) 1999-12-24 2003-12-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Apparatus and method for drawing character sequence using font data with any data structure
JP2012027207A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Icom Inc ビットマップデータ処理装置、端末装置、ビットマップデータ取得方法及びプログラム

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Effective date: 19991130