JP3121103B2 - 文字処理装置及び方法 - Google Patents

文字処理装置及び方法

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JP3121103B2 JP04074596A JP7459692A JP3121103B2 JP 3121103 B2 JP3121103 B2 JP 3121103B2 JP 04074596 A JP04074596 A JP 04074596A JP 7459692 A JP7459692 A JP 7459692A JP 3121103 B2 JP3121103 B2 JP 3121103B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、展開された文字パター
ンをフォントキャッシュメモリに登録しておき、該当文
字パターンに対応するコードを受信した時には、フォン
トキャッシュメモリに記憶された文字パターンで以て可
視画像を形成する文字処理装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、レーザビームプリンタ等におい
て、アウトラインフォントを採用した装置が数多く見ら
れる。
【0003】このアウトラインフォントは、所望とする
文字の加工の容易さにおいて優れているという特徴を持
つが、その反面、文字ドットパターンを発生するまでに
要する時間が増大している。このため、少なくとも一回
過去に使用したことのある文字パターンを、「文字セッ
ト識別(例えば明朝体、ゴシック体等)」、「文字コー
ド」、「大きさ(文字の高さ、幅等)」の情報と共にフ
ォントキャッシュメモリに登録しておく。そして、再び
同一の文字パターンが入力された時は、そのフォントキ
ャッシュメモリからその文字パターンを読み込み、ドッ
ト展開するという処理を施している。これによって、同
一コード、同一形態の文字については一回の文字パター
ンの生成を行えば済むようにして、装置の処理時間を短
縮している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
例においては、文字コードが入力された時点で文字パタ
ーンの生成を実行し、生成された文字パターンをフォン
トキャッシュメモリに登録する。このため、2回目以降
はフォントキャッシュメモリに登録された文字パターン
を使用すればよいが、初めて入力された文字コードに対
しては文字パターンの生成から実行しなければならない
ため、全く効果がない。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、画像情報としてコードが入力される前に、予
め所定のコードに対応するパターンを生成してメモリに
格納しておき、入力されたコードに対応するパターンを
使用することにより展開時間の短縮を図り処理速度の
上することを目的とする。また、本発明の目的は、予め
展開し格納するべき文字パターンを、書体と文字コード
を指定することを可能とし、効果的なフォントキャッシ
ュを可能とすることにある。
【0006】
【問題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための本発明の一態様によるによる文字処理装置は以下
の構成を備える。すなわち、予め展開しておく書体を識
別する識別情報と各書体で予め展開しておく文字コード
群を特定する特定情報とを含む展開情報を記憶する記憶
手段と、前記記憶手段に記憶される展開情報に含まれる
識別情報で識別される書体を選択する書体選択手段と、
前記書体選択手段により選択された書体のスケーラブル
フォントから前記記憶手段に記憶される展開情報に含ま
れる特定情報で特定される文字コード群の文字を生成す
る生成手段と、前記生成手段により生成された文字を登
録する登録手段とを備える。また、上記の目的を達成す
るための本発明による文字処理方法は、予め展開してお
く書体を識別する識別情報と各書体で予め展開しておく
文字コード群を特定する特定情報とを含む展開情報を記
憶する記憶手段を利用する文字処理方法であって、前記
記憶手段に記憶される展開情報に含まれる識別情報で識
別される書体を選択する書体選択工程と、前記書体選択
工程により選択された書体のスケーラブルフォントから
前記記憶手段に記憶される展開情報に含まれる特定情報
で特定される文字コード群の文字を生成する生成工程
と、前記生成工程により生成された文字を登録する登録
工程とを備える。
【0007】
【作用】上述の構成によれば、予め展開しておく書体を
識別する識別情報と各書体で予め展開しておく文字コー
ド群を特定する特定情報とを含む展開情報が記憶手段に
記憶される。そして、この記憶された展開情報に含まれ
る識別情報で識別される書体が選択され、選択された書
体のスケーラブルフォントから当該展開情報に含まれる
特定情報で特定される文字コード群の文字が生成され、
登録される。
【0008】
【実施例】以下に本発明の好適な実施例を添付の図面を
参照して詳細に説明する。
【0009】<実施例1>図15は、本実施例に適用さ
れるレーザビームプリンタ(以下、LBPと略す)の内
部構造を示す断面図で、このLBPは不図示のデータ源
から文字パターンの登録や定型書式(フォームデータ)
などの登録が行える。同図において、1000はLBP
本体であり、外部に接続されているホストコンピュータ
から供給される文字情報(文字コード)やフォーム情報
あるいはマクロ命令等を入力して記憶するとともに、そ
れらの情報に従って対応する文字パターンやフォームパ
ターンなどを作成し、記録媒体である記録紙上に像を形
成する。1012は操作パネルであり、操作のためのス
イッチおよびLED表示器等が配されている。1001
はプリンタ制御ユニットであり、LBP1000全体の
制御およびホストコンピュータから供給される文字情報
などを解析する。プリンタ制御ユニット1001は、主
に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換
してレーザドライバ1002に出力する。
【0010】レーザドライバ1002は半導体レーザ1
003を駆動するための回路であり、入力されたビデオ
信号に応じて半導体レーザ1003から発射されるレー
ザ光1004をオンオフ切り替えする。レーザ1004
は回転多面鏡1005で左右方向に振られ静電ドラム1
006上を走査する。これにより、静電ドラム1006
上には文字パターンの静電潜像が形成される。この潜像
は、静電ドラム1006の周囲の現像ユニット1007
により現像された後、記録紙に転送される。この記録紙
にはカットシートを用い、カットシート記録紙はLBP
1000に装着した用紙カセット1008に収納され、
給紙ローラ1009および搬送ローラ1010と101
1とにより装置内に取り込まれて、静電ドラム1006
に供給される。
【0011】図1は、本発明の代表的な実施例であるL
BP全体の制御をするプリンタ制御ユニット1001の
ブロック図である。同図において、プリンタ制御ユニッ
ト1001は、以下の構成を備える。ホストコンピュー
タ300からの受信データを格納する受信バッファ1
8、本装置全体を制御するCPU11、スケ−ラブルフ
ォントを格納するフォントメモリ12、スケ−ラブルフ
ォントから生成した文字パターンを格納するフォントキ
ャッシュメモリ13、受信したデータをページ毎に記憶
するページバッファ14、1ページの出力画像を格納す
るビットマップメモリ15、予め生成される文字パター
ンの情報を格納する展開情報メモリ16で構成される。
また、プリンタ制御ユニット1001はデータ転送を行
うホストコンピュータ300に接続され、ビットマップ
メモリ15に展開されたビットパターンをプリンタエン
ジン17に転送する。そして、プリンタエンジン17に
より印刷部200が駆動され記録紙に印刷が実行され
る。
【0012】図2は、実施例1における展開情報メモリ
16内のデータ格納状態を示す図である。同図の様に、
文字セット識別子21(文字の書体を表すもの、例え
ば、明朝体、ゴシック体)、文字形態22(幅、高さ、
文字の回転等の情報)、予め展開しておく文字コード群
23が1つの組み合わせとして格納されている。
【0013】図3は、本実施例におけるキャッシュメモ
リ13内のデータ格納状態を示す図である。図の様に、
生成された文字パターンを格納するパターン格納部32
と生成した際の文字形態情報などを格納する情報部31
より構成される。
【0014】図4は、1個の文字パターンの登録エリア
の詳細を示す図である。情報部31には文字セット識別
子41(文字の書体を表すもの、例えば明朝体、ゴシッ
ク体等)、登録した文字の文字コード42及びその文字
パターンの大きさ43(幅と高さ)が格納されている。
【0015】上述の各部の構成による本LBP1000
のデータ処理動作について説明する。
【0016】図5は、図2で示した展開情報メモリ16
に格納された情報を用いて、予めフォントキャッシュメ
モリ13に文字パターンを格納する処理のフローチャー
トである。
【0017】同図において、ステップS10において、
展開情報メモリ16に格納された予め登録しておく文字
パターンの情報を読み出す。次に、ステップS11で全
て登録済みかを判断し、登録済みでなければ、ステップ
S12へ進む。ステップS12で、展開情報に従った文
字セットを選択し、ステップS13で、その文字セット
の文字コードに対応したスケ−ラブルフォントをフォン
トメモリ12から読み出す。ステップS14で、展開情
報メモリ16に格納された文字形態に従って文字パター
ンを生成する。生成した文字パターンをステップS15
で、フォントキャッシュメモリ13に情報部31、パタ
ーン格納部32の情報を格納し、登録する。再び、ステ
ップS11に戻り、展開情報メモリ16に格納された全
ての文字コードについて上記処理を繰り返して本処理を
終了する。
【0018】図6は、ホストコンピュータ300から文
字コード等の画像情報が入力された際の印刷処理を表す
フローチャートである。尚、この処理に先立ち、ページ
バッファメモリ14には、1ページ分のデータが格納さ
れているものとする。
【0019】同図において、ステップS20でページバ
ッファメモリ14より1文字分の文字コードを読み出
す。ステップS21でフォントキャッシュメモリ13内
の各情報部31における文字セット識別子を参照して、
同一文字セットが記憶されているかを判断する。
【0020】同一文字セットが記憶されていなければ、
ステップS22に進み、該当するフォント情報をフォン
トメモリ12より読み込み、ステップS23でそのフォ
ント情報に基づき文字パターンを発生(RAM1−1b
上に展開)する。その後、ステップS24にて発生した
文字パターンをフォントキャッシュメモリ13に登録す
る。
【0021】一方、ステップS21で同一文字セットが
あった場合は、ステップS25へ進む。そして、フォン
トキャッシュメモリ13の情報部31を参照して、同一
文字コードであるか否かを判断する。存在する場合は、
ステップS26に進み、フォントキャッシュメモリ13
の情報部31を参照して、同じ大きさの文字であるかを
判断する。以上のステップS25,26の処理を繰り返
し実行し、同じ文字コード、大きさの文字パターンが登
録されていないと判断した場合、ステップS22〜24
を実行し、新規に文字パターンを生成し、登録処理を行
う。また、ステップS25,26により同一の文字コー
ド、サイズを検出した時は、ステップS27でフォント
キャッシュメモリ13から該当する文字パターンを読み
出す。
【0022】以上のようにして得られた文字パターンを
ステップS28においてビットマップ展開し、ビットマ
ップメモリ15に書き込み可視画像を形成していく。
【0023】ステップS29で、1ページ分の入力デー
タの展開が終了したかをチェックし、終了していなけれ
ばステップS20へ戻り上述の処理を繰り返す。そし
て、1ページ分の展開処理が完了した場合には、ステッ
プS30に進んでビットマップメモリ15内のイメージ
を順次プリンタエンジン部17に出力することで印刷処
理を実行する。
【0024】以上説明してきたように、実施例1のLB
P装置によれば、フォントデータを予め文字パターンに
展開しておくことで、文字コードを入力した時点での文
字パターンへの展開の必要がなくなり、印刷処理は高速
となる。また、予め展開されていなかった文字コードに
対しては、新たに文字パターンの追加登録が実行され、
その文字コードの2回目以降の処理に際しては文字パタ
ーンへの展開が不要となり、処理速度が向上する。
【0025】<実施例2>実施例1における展開情報メ
モリ16を不揮発性メモリなどに割り当てることによ
り、複数の展開情報として備えることができる。そし
て、どの展開情報を使用するかを操作パネル1012
や、ホストコンピュータ300からの命令により指定す
ることも可能である。
【0026】また、展開情報メモリ16における文字コ
ードについては、コード列を指定するのではなく、例え
ば、医学用語用、科学用語用、一般ビジネス用、年賀状
用等の各文書の種類により使用頻度の高い文字コードの
組み合わせを装置内部に記憶しておき、その文書の種類
を指定するようにしてもよい。
【0027】図7は実施例2における展開情報メモリの
データ構造を表す図である。実施例2の展開情報メモリ
16においては2つの展開情報(展開情報1,展開情報
2)を有するものとする。
【0028】図8は、予めフォントキャッシュメモリ1
3に文字パターンを格納する処理の他の実施例を説明し
たものである。尚、この場合は、図7に示したように少
なくとも2つ以上の展開情報を持っているものとする。
【0029】ステップS40にて展開情報メモリ16に
複数格納された予め登録しておくべき文字パターンの情
報の中から展開情報フラグにより示されたものを選択す
る。展開情報フラグは、例えば、装置に付随する操作パ
ネル1012やホストコンピュータ300からのコマン
ドにより指定される。そして、ステップS41において
選択された展開情報を読み出す。これに従って、予め登
録しておく文字パターンが決定される。
【0030】ステップS42においてステップS41で
読み出された展開情報が全てフォントキャッシュメモリ
13に登録済みとなっているかを判断し、未登録のもの
があれば、ステップS43へ進み、展開情報に従った文
字セットを選択する。そして、ステップS44で、その
文字セットの文字コードに対応したスケ−ラブフォント
をフォントメモリ12から読み出す。次にステップS4
5で、展開情報メモリ16に格納された文字形態に従っ
て文字パターンを生成する。ステップS46では、ステ
ップS45にて生成した文字パターンを、フォントキャ
ッシュメモリ13に登録する。このときの登録の内容
は、図4で示した形式に従ったものである。再び、ステ
ップS42に戻り展開情報メモリ16に格納された全て
の文字コードについて上記の処理を繰り返して終了す
る。
【0031】尚、ステップS40の展開情報の選択にお
ける展開情報フラグは、操作パネル1012等によって
指定されるとしたがこれに限られるものではない。装置
の構成、例えば、フォントキャッシュメモリ13の容量
などから、装置内で自動的に展開情報を選択できるよう
にしてもよい。
【0032】また、ホストコンピュータから入力された
制御情報を解析する制御言語を複数持つ様な装置におい
ては、各制御言語毎に展開情報を持ち、制御言語に対応
する展開情報を自動的に認識して選択できるようにして
もよい。
【0033】また、プリンタエンジンの解像度を切り替
え可能な装置においては、各解像度に従った展開情報を
装置内で自動的に選択できるようにしてもよい。
【0034】また、上記の各実施例において、操作パネ
ル1012やホストコンピュータ300からの命令によ
り展開情報メモリ16の内容を書き換えることもでき
る。このとき、文字セット識別子、文字の大きさ、文字
コードを単独で、或いは複数同時に指定する用に構成す
ることも可能である。
【0035】<実施例3>上述の各実施例においては、
予め定められた展開情報に従って、所定の文字コードに
対する文字パターン等をフォントキャッシュメモリに登
録している。実施例3においては、印刷時における使用
頻度の高い文字コードを展開情報として登録する画像形
成装置について説明する。
【0036】実施例3においても、レーザビームプリン
タ(LBP)に適用するものとし、そのLBPの構造は
実施例1と同様であるので説明は省略する。
【0037】図9は、実施例1における展開情報メモリ
16内のデータ格納状態を示す図である。同図の様に、
出現カウンタ50(説明は後述する)、文字セット識別
子51(文字の書体を表すもの、例えば、明朝体、ゴシ
ック体)、文字形態52(幅、高等の情報)、予め展開
しておく文字コード群53が1つの組み合わせとして格
納されている。
【0038】図10は、ホストコンピュータ300から
文字コード等の画像情報が入力された際の印刷処理を表
すフローチャートである。この処理の説明の中で、頻繁
に使用された文字パターンの展開情報を展開情報メモリ
16に登録する処理を説明する。
【0039】尚、この処理に先立ち、ページバッファメ
モリ14には、1ページ分のデータが格納されているも
のとする。
【0040】同図において、ステップS50でページバ
ッファメモリ14より1文字分のデータを読み出す。ス
テップS51でフォントキャッシュメモリ13内の各情
報部を参照して、同一文字セットが登録されているかを
判断する。同一文字セットが登録されていなければ、ス
テップS52へ進み、該当するフォント情報をフォント
メモリ12より読み込む。そして、ステップS53でそ
のデータに基づき文字パターンを発生(RAM1−1b
上に展開)する。その後、ステップS54において、ス
テップS53で発生した文字パターンをフォントキャッ
シュメモリ13に登録する。
【0041】一方、ステップS51で同一文字セットの
登録があった場合は、ステップS55へ進み、同一文字
コードの登録が存在するか否かを判断する。存在する場
合は、ステップS56に進み同じ大きさの文字であるか
を判断する。この処理を繰り返し実行し、同じ文字コー
ド、大きさの文字パターンが登録されていないと判断し
た場合には、ステップS52に進み新規登録に文字パタ
ーンを発生させ、登録処理を行う。また、ステップS5
6で同一の文字コード、大きさの文字登録を検出した場
合はステップS57へ進み、フォントキャッシュメモリ
13より該当する文字パターンを読み出す。
【0042】そして、ステップS58において、展開情
報メモリ16に対して展開情報の登録を実行する。ステ
ップS58における展開情報メモリ16への登録内容
は、(1) ステップS54で登録された文字パターン
の情報部31の内容(展開情報)、または、ステップS
57でフォントキャッシュメモリ13から読み出された
文字パターンの情報部31の内容(展開情報)を展開情
報メモリ16に書き込む,(2) 対応する出現回数カ
ウンタをインクリメントする,を実行することにより更
新される。
【0043】そして、ステップS59において、上記の
処理により得られた文字パターンをビットマップメモリ
15に書き込み可視画像を形成する。ステップS60に
て1ページ分の入力データの展開が終了していなけれ
ば、ステップS50へ戻り、上述の処理を繰り返す。ス
テップS60にて1ページ分の展開処理が完了した場合
には、ステップS61に進み、ビットマップメモリ15
内のイメージを順次プリンタエンジン部17に出力する
ことで印刷処理を行う。
【0044】この様に、予め展開しておくことで文字コ
ードを入力した時点で文字展開の必要がなくなり、印刷
処理は高速となる。
【0045】図11は、使用頻度の高い文字パターンを
特定できる様にした展開情報メモリ16への登録処理を
表すフローチャートであり、ステップS58の処理の詳
細を表している。
【0046】ステップS70にて、文字セット識別子、
大きさ、文字コードの展開情報が入力される。ステップ
S71で展開情報メモリ16内から同一の文字セット識
別子、大きさの組み合わせをサ−チする。ステップS7
2において、同一の文字セット識別子,大きさの組み合
わせ(形態情報)が存在していなければステップS73
へ進み、存在していれば、ステップS74へ進む。
【0047】ステップS73においては、展開情報メモ
リ16にステップS70にて入力された展開情報の形態
情報を展開情報メモリ16に新たに追加する。そして、
ステップS74において展開情報の形態情報に対応する
出現回数カウンタをインクリメントする。この出現回数
カウンタは、文字セット識別子と大きさの組み合わせ1
つにつき1つ存在している。従って、例えば、「明朝
体,50×50ドット」や「ゴシック体,50×50ド
ット」、「明朝体,40×40ドット」等の組み合わせ
につき1つ存在していて、その書体、大きさの文字コー
ドが1回来る度に1つインクリメントされる。そして、
ステップS74において、展開情報メモリ16内の該当
する形態情報の文字コード群53に文字コードを追加す
る。
【0048】以上のようにして、展開情報は展開情報メ
モリ16に登録される。また、展開情報メモリ16には
不揮発性メモリを使用し、次回の装置の電源立ち上げ時
に、登録された展開情報を使用して、フォントキャッシ
ュメモリ13への文字パターンの登録を実行する。この
処理を図12を用いて説明する。
【0049】図12は、展開情報メモリ16に登録され
た情報(図9)を用いて、予めフォントキャッシュメモ
リ13に文字パターンを格納する処理を説明するフロー
チャートである。
【0050】ステップS80にて、展開情報メモリ16
に格納された出現カウンタを調べ、最も出現頻度の高い
展開情報を読み出す。この展開情報により予め登録して
おくべき文字パターンが決定される。ステップS81
で、フォントキャッシュメモリ13に全て登録済みかを
判断し、登録済みでなければ、ステップS82へ進む。
【0051】ステップS82において、展開情報に従っ
た文字セットを選択し、ステップS83において、その
文字セットの文字コードに対応したスケ−ラブルフォン
トをフォントメモリ12から読み出す。次にステップS
84で、展開情報メモリ16に格納された文字形態に従
って文字パターンを生成する。そしてステップS85
で、生成された文字パターンをフォントキャッシュメモ
リ13に展開情報とともに登録する。再び、ステップS
81に戻り展開情報メモリ16に格納された全ての文字
コードについて上記の処理を繰り返しす。そして、全て
の文字コードに対する登録が終了したら処理を終了す
る。
【0052】以上説明したように、実施例3によれば、
使用頻度に応じて文字パターンがフォントキャッシュメ
モリ13に登録されることになるので、使用状況に応じ
て効果的に文字パターンが登録される。
【0053】<実施例4>実施例3における展開情報メ
モリ16を複数の展開情報として備えることができる。
そして、どの展開情報を使用するかを操作パネル101
2や、ホストコンピュータ300からの命令により指定
することも可能である。
【0054】図13は、展開情報メモリ16内に格納さ
れた2つの展開情報を示している。そして、これらの展
開情報のうちどちらを使用するかを指定し、予めフォン
トキャッシュメモリ13への文字パターンの登録を行
う。
【0055】図14は、実施例4の、予めフォントキャ
ッシュメモリ13に文字パターンを格納する処理の手順
を表すフローチャートである。そして、図13に示され
るような、少なくとも2つ以上の頻繁に使われた文字パ
ターンを特定できるようにした展開情報を持っているも
のとする。
【0056】ステップS91において、展開情報メモリ
16に複数格納された頻繁に使われた文字パターンを特
定する展開情報の中から、展開情報フラグにより指定さ
れた展開情報を選択する。この展開情報フラグは、例え
ば、装置に備えられた操作パネル1012やホストコン
ピュータ300からのコマンドにより指定される。そし
て、ステップS92にて、選択された展開情報の中から
展開情報メモリ16に格納された出現カウンタを調べ、
もっとも出現頻度の高い順に展開情報を読み出す。これ
に従って、予め登録しておく文字パターンが決定され
る。ステップS93においてステップS92で読み出さ
れた展開情報が全て登録済かを判断し、登録済でなけれ
ば、ステップS94へ進む。ステップS94で、展開情
報に従った文字セットを選択し、ステップS95で、そ
の文字セットの文字コードに対応したスケ−ラブフォン
トをフォントメモリ1−2から読み出す。そして、ステ
ップS96で、展開情報メモリ16に格納された文字形
態に従って文字パターンを生成する。生成した文字パタ
ーンをステップS97で、フォントキャッシュメモリ1
3に展開情報とともに登録する。再び、ステップS93
に戻り展開情報メモリ16に格納された全ての文字コー
ドについて上記処理を繰り返して終了する。
【0057】尚、展開情報選択ステップS91におい
て、展開情報フラグは、操作パネル等によって指定され
るとしたが、装置の構成、例えば、フォントキャッシュ
メモリ1−3の容量などから装置内で自動的に選択でき
るようにしてもよい。
【0058】また、ホストコンピュータ300から入力
された制御情報を解析する制御言語を複数持つ様な装置
においては、各制御言語毎に展開情報を持ち、制御言語
に対応する展開情報を自動的に認識して選択できるよう
にしてもよい。
【0059】また、プリンタエンジンの解像度を切り替
え可能な装置においては、各解像度に従った展開情報を
装置内で自動的に選択できるようにしてもよい。
【0060】また、上述の各実施例においては、展開情
報メモリ16内に文字セット識別子、大きさ、文字コー
ドを記憶しているが、これに限らない。例えば、文字セ
ット識別子だけ、あるいは文字セット識別子と大きさの
組み合わせだけでもよい。
【0061】また、上述の句実施例では文字コードを受
信する度に展開情報メモリ16への登録を実行している
がこれに限られるものではない。例えば、一旦RAM1
−1b内に展開情報テ−ブルを作成して、所定のタイミ
ング等で出現カウンタの最も多い展開情報にて展開情報
メモリ16を書き換えるようにしてもよい。この場合に
は、展開情報メモリ16内に出現カウンタは必要ない。
【0062】また、上述の各実施例においては、展開情
報メモリ16の内容に従ってフォントキャッシュメモリ
13への文字パターンの登録を電源立ち上げ時に実行し
ているが、これに限らない。例えば、装置が画像データ
を処理していないときにフォントキャッシュメモリ13
への登録を行ってもよい。
【0063】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像情報としてコードが入力される前に、予め所定のコ
ードに対応するパターンを生成してメモリに格納してお
き、入力されたコードに対応するパターンを使用するこ
とにより展開時間の短縮が図られるので、処理速度が向
上するという効果がある。また、本発明によれば、予め
展開し格納するべき文字パターンを、書体と文字コード
とを指定することが可能となるので、効果的なフォント
キャッシュが行える。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例によるプリンタ制御ユニットのブロッ
ク構成図である。
【図2】実施例1の展開情報メモリのデータ構造を表す
図である。
【図3】フォントキャッシュメモリのデータ構造を表す
図である。
【図4】フォントキャッシュメモリ内のデータフォーマ
ットを表す図である。
【図5】実施例1におけるフォントキャッシュメモリへ
の文字パターン登録の手順を表すフローチャートであ
る。
【図6】実施例1における印刷処理の手順を表すフロー
チャートである。
【図7】実施例2における展開情報メモリのデータ構造
を表す図である。
【図8】実施例2におけるフォントキャッシュメモリへ
の文字パターン登録の手順を表すフローチャートであ
る。
【図9】実施例3における展開情報メモリのデータ構造
を表す図である。
【図10】実施例3における印刷処理の手順を表すフロ
ーチャートである。
【図11】実施例3における印刷処理時の展開情報メモ
リへの登録の手順を表すフローチャートである。
【図12】実施例3におけるフォントキャッシュメモリ
への文字パターン登録の手順を表すフローチャートであ
る。
【図13】実施例4における展開情報メモリのデータ構
造を表す図である。
【図14】実施例4におけるフォントキャッシュメモリ
への文字パターン登録の手順を表すフローチャートであ
る。
【図15】実施例におけるレーザビームプリンタの断面
図である。
【符号の説明】
12 フォントメモリ 13 フォントキャッシュメモリ 14 ページバッファメモリ 15 ビットマップメモリ 16 展開情報メモリ 17 プリンタエンジン 18 受信バッファ 30 パターン格納部 31 情報部 21,32,51 文字セット識別子 23,33,53 文字コード 22,34,52 文字形態 50 出現カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 5/44 B41J 2/485 G06F 3/12 G09G 5/24 620

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め展開しておく書体を識別する識別情
    報と各書体で予め展開しておく文字コード群を特定する
    特定情報とを含む展開情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶される展開情報に含まれる識別情報
    で識別される書体を選択する書体選択手段と、 前記書体選択手段により選択された書体のスケーラブル
    フォントから前記記憶手段に記憶される展開情報に含ま
    れる特定情報で特定される文字コード群の文字を生成す
    る生成手段と、 前記生成手段により生成された文字を登録する登録手段
    とを備えることを特徴とする文字処理装置。
  2. 【請求項2】 前記登録手段により登録された文字に基
    づき印刷を行う印刷手段を更に備えることを特徴とする
    請求項1に記載の文字処理装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、複数の展開情報を記憶
    し、 前記記憶手段に記憶される複数の展開情報のうち1つの
    展開情報を選択する展開情報選択手段を有することを特
    徴とする請求項1に記載の文字処理装置。
  4. 【請求項4】 前記展開情報選択手段は、メモリ容量に
    応じて展開情報を選択することを特徴とする請求項3に
    記載の文字処理装置。
  5. 【請求項5】 予め展開しておく書体を識別する識別情
    報と各書体で予め展開しておく文字コード群を特定する
    特定情報とを含む展開情報を記憶する記憶手段を利用す
    る文字処理方法であって、 前記記憶手段に記憶される展開情報に含まれる識別情報
    で識別される書体を選択する書体選択工程と、 前記書体選択工程により選択された書体のスケーラブル
    フォントから前記記憶手段に記憶される展開情報に含ま
    れる特定情報で特定される文字コード群の文字を生成す
    る生成工程と、 前記生成工程により生成された文字を登録する登録工程
    とを備えることを特徴とする文字処理方法。
  6. 【請求項6】 前記登録工程により登録された文字に基
    づき印刷を行う印刷工程を更に備えることを特徴とする
    請求項5に記載の文字処理方法。
  7. 【請求項7】 前記記憶手段は、複数の展開情報を記憶
    し、 前記記憶手段に記憶される複数の展開情報のうち1つの
    展開情報を選択する展開情報選択工程を有することを特
    徴とする請求項5に記載の文字処理方法。
  8. 【請求項8】 前記展開情報選択工程は、メモリ容量に
    応じて展開情報を選択することを特徴とする請求項7に
    記載の文字処理方法。
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