JPH07276719A - フォントデータ読出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数機種エミュレートプリンタに於ける文字コ
ード決定方式の制御の簡略化、並びに、フォントデータ
の管理面で、フォントデータの一括管理化及びメンテナ
ンスの簡略化を図ること。 【構成】接続が予測される全ての外部機器が１０出力で
きる全ての文字コードに対応するフォントデータを、当
該プリンタ装置独自に設定された内部文字コードに対応
付けて一面に記憶するフォントテーブル３０を用意して
おき、上記外部機器１０から印字情報が転送されてきた
とき、コマンド実行部は、変換テーブル３１によってそ
の印字情報に含まれる文字コードを上記内部文字コード
に変換し、この内部文字コードに対応するフォントデー
タを上記フォントテーブル３０から検索読出しする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えばホストコンピュ
ータ等の上位機器に接続され、この上位機器から送られ
て来る印字情報に従った印字動作を行なうプリンタ装置
に係り、特に、そのようなプリンタ装置に於いて、印字
情報内に含まれる文字コードに対応するフォントデータ
をフォントテーブルから検索して読出し出力するフォン
トデータ読出し装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ワードプロセッサやオフィスコン
ピュータ等の文書作成装置に接続されるプリンタ装置と
して、ページプリンタが普及してきている。このような
ページプリンタは、ホストコンピュータとのデータの授
受のための画像生成制御部（通称、インターフェース
（Ｉ／Ｆ）コントローラ）と、印字ヘッド（露光ヘッ
ド）や感光体ドラムを有する印字部とで構成されてい
る。

【０００３】即ち、この種のページプリンタは、Ｉ／Ｆ
コントローラに於いて、ホストコンピュータから送信さ
れて来る文字コードをドットで構成されたフォントデー
タ（イメージ）に変換してビットマップメモリ（イメー
ジメモリ）上に展開し、このイメージメモリに展開され
たイメージデータを、印字部により印字用紙上に印字出
力するというものである。なお、ホストコンピュータか
ら送られて来る印字情報中には、上記文字コードデータ
の他に、プリンタ装置に予め定義された印字動作の実行
を指示するための印字動作指定情報（以下、コマンドと
称す）が含まれている。このコマンドは統一規格が無い
ため、プリンタメーカ各社が独自に定義したコマンドが
利用されているが、上記文字コードは、ＪＩＳ（ＡＳＣ
ＩＩ）コード等の規格によって共通のものが使われてい
る。

【０００４】文字コードから文字パターンへの変換は、
文字コードに対応するフォントデータ（イメージデー
タ）が記憶されたＣＧＲＯＭや、ユーザのデザインによ
る（外字）フォントデータが記憶されるＣＧＲＡＭとい
った、文字コードに対応するフォントデータを記憶する
フォントテーブルから、指定の文字コードに対応するフ
ォントデータを検索して、読出し出力することにより行
われる。

【０００５】ところで、前述したように、上記文字等を
表わすコードデータは、ＪＩＳ（ＡＳＣＩＩ）コード等
の規格によって共通のものが使われているが、一部、機
械によって独自に定義したコードも使われている。

【０００６】プリンタ装置側でも、自社独自のコードだ
けでなく、他社プリンタ装置用として定義されたコード
に対しても対応して印字動作ができるように、コードの
解析プログラムを備えるものが増加している（通常、エ
ミュレートプリンタ装置と称される）。即ち、特定のプ
リンタ装置のコードに固執していると、汎用性がなく、
市場に受け入れられないため、他社のコードであっても
対応できるようにしている。

【０００７】このようなエミュレートプリンタ装置開発
に於いて、複数のエミュレート機種を同時に搭載させよ
うとした場合、文字フォントデータの所有方法として
は、以下のような方法が存在する。

【０００８】１． 図３に示すように、漢字ＪＩＳ第１
水準、第２水準等の共通性のある文字フォントデータは
一つ所有する。 ２． エミュレート機種独自の文字フォントデータは、
エミュレート機種毎（例えば、エミュレートプリンタ装
置Ａ，エミュレートプリンタ装置Ｂ）に所有する。

【０００９】そして、上記１，２の各文字フォントデー
タに対して、各文字フォントデータのコードナンバを文
字フォントデータアドレスに変換するための変換テーブ
ルを所有していた。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の異な
るエミュレート機種間では、文字フォントデザイン上は
同一でも文字コードが異なるもの、或いはその逆で、文
字コードが同一でも文字フォントデザインが異なるも
の、の以上２種類の場合がある。従って、複数のエミュ
レート機種を同時に搭載させようとした場合には、文字
コード決定方式やフォントデータの制御が複雑となる。
また、フォントデータの管理、メンテナンスがエミュレ
ート機種毎となり、その作業が煩雑になる。さらには、
所有するフォントデータ全体を考えた統一的管理・メン
テナンスが図れないという問題もある。

【００１１】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、エミュレートプリンタ装置開発に於いて、複数の機
種を同時に搭載させようとした場合の文字コード決定方
式の制御の簡略化を図ることができ、また、フォントデ
ータの管理面で、フォントデータの一括管理化及びメン
テナンスの簡略化を図ることができるフォントデータ読
出し装置を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるフォントデータ読出し装置は、上位
装置から転送される印字情報に含まれる文字コードに対
応するフォントデータをフォントテーブルから検索読出
してイメージに展開し、印字出力するプリンタ装置のフ
ォントデータ読出し装置であって、特に、接続が予測さ
れる全ての上位装置が出力できる全ての文字コードに対
応するフォントデータを、当該プリンタ装置独自に設定
された内部文字コードに対応付けて一面に記憶するフォ
ントテーブルと、上記上位装置から転送される印字情報
に含まれる文字コードを、上記内部文字コードに変換す
る変換手段と、該変換手段で変換された上記内部文字コ
ードに対応するフォントデータを上記フォントテーブル
から検索読出しするフォントデータ読出し制御手段とを
備えることを特徴とする。

【００１３】

【作用】即ち、本発明のフォントデータ読出し装置によ
れば、接続が予測される全ての上位装置が出力できる全
ての文字コードに対応するフォントデータを、当該プリ
ンタ装置独自に設定された内部文字コードに対応付けて
一面に記憶するフォントテーブルを用意しておき、上記
上位装置から印字情報が転送されてきたとき、変換手段
によってその印字情報に含まれる文字コードを上記内部
文字コードに変換し、この変換された内部文字コードに
対応するフォントデータを、フォントデータ読出し制御
手段によって上記フォントテーブルから検索読出しす
る。

【００１４】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図１の（Ａ）は、本発明の一実施例のフォント
データ読出し装置の適用されたエミュレートプリンタ装
置のブロック構成図である。

【００１５】同図に於いて、参照番号１０は文字コード
データ及びプリンタ装置に予め定義された印字動作の実
行を指示するための印字動作指定情報（コマンド）とを
含む印字情報を送り出す上位装置としてのホストコンピ
ュータ等の外部機器であり、２０はプリンタ装置本体で
ある。

【００１６】また、参照番号２１は、上記外部機器１０
から送られて来るデータをまず一時的に蓄える受信デー
タバッファであり、２２は、この受信データバッファ２
１に蓄えられたデータを解析し、制御用の内部コードに
変換して、実行コードデータバッファ２３に格納するコ
マンド解析部である。２４は、実行コードデータバッフ
ァ２３に格納した内部コードを判別し、文字コードに対
応するドットで構成されたフォントパターン（イメー
ジ）をフォントテーブルから検索して読出し、描画デー
タバッファ２５に格納するコマンド実行部である。２６
は、描画データバッファ２５に格納されたフォントパタ
ーンをその位置情報に従ってイメージメモリ２７上に展
開する描画部であり、２８は、イメージメモリ２７に展
開されたイメージデータを、印字ヘッド（露光ヘッド）
や感光体ドラムを有する印字制御部２９に出力するビデ
オインタフェース（Ｉ／Ｆ）部である。

【００１７】そして、３０は、内部文字コードに対応す
るフォントデータ（イメージデータ）が記憶されたフォ
ントテーブル（ＣＧＲＯＭ）であり、これは、図２に示
すように、内部文字コード表上で各エミュレート機種独
自文字が混在しないよう、ある程度のまとまり（ブロッ
ク）になるような文字配列でフォントデータが割り振ら
れている。

【００１８】即ち、エミュレートプリンタ装置にはエミ
ュレート機種毎に文字コード表が存在するが、これらの
文字コード表とは別に、本実施例のエミュレートプリン
タ装置では、プリンタ装置内部に独自の文字コード表
（内部文字コード）を定義する。この内部文字コード表
には、複数の各エミュレート機種で存在する全文字をも
れなく割り振る。各エミュレート機種独自の文字を内部
文字コード表上に割り振る際には、フォントデータの制
御・管理・メンテナンスを考慮し、内部文字コード表上
で各エミュレート機種独自文字が混在しないよう、ある
程度のまとまり（ブロック）になるような文字配列で割
り振る。つまり、このような内部文字コードを割り付け
た文字フォントデータを搭載したプリンタ装置に、エミ
ュレート機種Ａ・エミュレート機種Ｂを同時に搭載し、
エミュレートＡ・Ｂ間では、文字コードが重複する別々
の文字が存在するものとする。

【００１９】また、上記コマンド実行部２４は、内部に
構成した変換テーブル３１をもとに、外部機器１０から
の文字コードを上記内部文字コードに変換し、これによ
りフォントテーブル３０からフォントデータを検索読出
しする。このような場合の文字印字過程を、図１の
（Ｂ）を参照して説明する。ここで、例えば、エミュレ
ート機種Ａの独自文字

【００２０】

【数１】 が文字コード２９２４とする。かたやエミュレート機種
Ｂ独自文字

【００２１】

【数２】 が文字コード２９２４であり、よって文字コードがエミ
ュレート機種間で重複しているとする。

【００２２】この場合、変換テーブル３１として、エミ
ュレート機種Ａ・Ｂには、それぞれ各エミュレートの文
字コードを内部文字コードへ変換するテーブル即ち３１
Ａ，３１Ｂを持たせておく。

【００２３】文字コード２９２４がエミュレート機種Ａ
でのものである場合は、エミュレート機種Ａ用の文字コ
ード→内部文字コード変換テーブル３１Ａを介して内部
文字コードＡ１２４

【００２４】

【数３】 を得る。同様に、文字コード２９２４がエミュレート機
種Ｂのものである場合は、エミュレート機種Ｂ用の文字
コード→内部文字コード変換テーブル３１Ｂを介して内
部文字コードＢ１２４

【００２５】

【数４】 を得る。

【００２６】このように、開発する全エミュレート機種
で使用する全文字フォントに内部文字コードを採用し、
内部文字コード表上に全文字を割り振り、一つの文字に
一つの内部文字コードしか存在しないように内部文字コ
ードを割り付けたので、文字フォントデータの制御・管
理・メンテナンスの簡略化が可能となる。

【００２７】即ち、一つの文字に一つの内部文字コード
の採用により、文字データの管理・制御が簡略化でき
る。また、複数のエミュレート機種に於いて別文字が同
一コードで重複しても、内部文字コードは別コードとな
り、エミュレート毎に文字コード変換手段（テーブル）
を持てば、エミュレート機種間別文字同一コードが可能
である。さらに、内部文字コード表上はエミュレート機
種にかかわらず全文字が存在しているので、例えばエミ
ュレート機種Ａで他のエミュレート機種Ｂの文字の印字
も可能となる。

【００２８】なお、本発明の上記実施態様によれば以下
のごとき構成が得られる。 （１） 上位装置から転送される印字情報に含まれる文
字コードに対応するフォントデータをフォントテーブル
から検索読出してイメージに展開し、印字出力するプリ
ンタ装置のフォントデータ読出し装置に於いて、接続が
予測される全ての上位装置が出力できる全ての文字コー
ドに対応するフォントデータを、当該プリンタ装置独自
に設定された内部文字コードに対応付けて一面に記憶す
るフォントテーブルと、上記上位装置から転送される印
字情報に含まれる文字コードを、上記内部文字コードに
変換する変換手段と、該変換手段で変換された上記内部
文字コードに対応するフォントデータを上記フォントテ
ーブルから検索読出しするフォントデータ読出し制御手
段とを具備することを特徴とするフォントデータ読出し
装置。

【００２９】（２） 上記フォントテーブルは、内部文
字コード表上で各エミュレート機種独自文字が混在しな
いようブロック化した文字配列でフォントデータが割り
振られていることを特徴とする（１）に記載のフォント
データ読出し装置。

【００３０】（３） 上位装置から転送される印字情報
に含まれる文字コードに対応するフォントデータをフォ
ントテーブルから検索読出してイメージに展開し、印字
出力するプリンタ装置のフォントデータ読出し方法に於
いて、接続が予測される全ての上位装置が出力できる全
ての文字コードに対応するフォントデータを、当該プリ
ンタ装置独自に設定された内部文字コードに対応付けて
一面に記憶するフォントテーブルを用意し、上記上位装
置から転送される印字情報に含まれる文字コードを、上
記内部文字コードに変換し、この変換された上記内部文
字コードに対応するフォントデータを上記フォントテー
ブルから検索読出しすることを特徴とするフォントデー
タ読出し方法。

【００３１】（４） 上記フォントテーブルは、内部文
字コード表上で各エミュレート機種独自文字が混在しな
いようブロック化した文字配列でフォントデータが割り
振られていることを特徴とする（３）に記載のフォント
データ読出し方法。

【００３２】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
エミュレートプリンタ装置開発に於いて、複数の機種を
同時に搭載させようとした場合の文字コード決定方式の
制御の簡略化を図ることができ、また、フォントデータ
の管理面で、フォントデータの一括管理化及びメンテナ
ンスの簡略化を図ることができるフォントデータ読出し
装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（Ａ）は本発明の一実施例のフォントデータ読
出し装置の適用されたエミュレートプリンタ装置のブロ
ック構成図であり、（Ｂ）はコマンド実行部２４の動作
を説明するための図である。

【図２】フォントテーブルのデータ構成を示す図であ
る。

【図３】従来のエミュレートプリンタ装置に於ける漢字
コード表を示す図である。

【符号の説明】

１０…外部機器、２０…プリンタ装置本体、２１…受信
データバッファ、２２…コマンド解析部、２３…実行コ
ードデータバッファ、２４…コマンド実行部、２５…描
画データバッファ、２６…描画部、２７…イメージメモ
リ、２８…ビデオインタフェース（Ｉ／Ｆ）部、２９…
印字制御部、３０…フォントテーブル（ＣＧＲＯＭ）、
３１…変換テーブル、３１Ａ…エミュレート機種Ａ用文
字コード→内部文字コード変換テーブル、３１Ｂ…エミ
ュレート機種Ｂ用文字コード→内部文字コード変換テー
ブル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上位装置から転送される印字情報に含ま
   れる文字コードに対応するフォントデータをフォントテ
   ーブルから検索読出してイメージに展開し、印字出力す
   るプリンタ装置のフォントデータ読出し装置に於いて、 接続が予測される全ての上位装置が出力できる全ての文
   字コードに対応するフォントデータを、当該プリンタ装
   置独自に設定された内部文字コードに対応付けて一面に
   記憶するフォントテーブルと、 前記上位装置から転送される印字情報に含まれる文字コ
   ードを、前記内部文字コードに変換する変換手段と、 該変換手段で変換された前記内部文字コードに対応する
   フォントデータを前記フォントテーブルから検索読出し
   するフォントデータ読出し制御手段と、 を具備することを特徴とするフォントデータ読出し装
   置。