JPH06110554A - サーボ制御装置 - Google Patents

サーボ制御装置

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JPH06110554A
JPH06110554A JP4280979A JP28097992A JPH06110554A JP H06110554 A JPH06110554 A JP H06110554A JP 4280979 A JP4280979 A JP 4280979A JP 28097992 A JP28097992 A JP 28097992A JP H06110554 A JPH06110554 A JP H06110554A
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孝夫 米田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動体の慣性による位置決め誤差を低下させ
ること。 【構成】 速度成分のフィードフォワードを行なったサ
ーボ制御装置において、目標位置の時間変動から各時刻
における加速度を求め、加速度に応じて各時刻における
補正値を求め(A2)、各時刻における補正値の中から
現在時刻に対して所定遅延時間前における補正値を遅延
補正値として求め(A3)、遅延補正値を現在時刻にお
ける目標速度から減算する補正を行う。工作物のプロフ
ィルにおいて2次微分が大きくなる位置では指令速度が
低下するため、砥石台が目標位置を越えることが抑制さ
れ、カム研削の加工精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィードフォワード機
能を有するサーボ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サーボ制御装置において、アナロ
グ式及びディジタル式のフィードフォワード機能を有す
る装置が知られている。このようなサーボ制御装置は、
例えば、数値制御工作機械の送り軸、主軸等を回転させ
るサーボモータを制御するために使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、数値制御カ
ム研削盤においては、質量の大きな砥石台を主軸回転に
同期させて高速で繰り返して前進後退させる必要があ
る。この場合に、指令された目標位置の時間変動におい
て、加速度が大きいところでは、砥石台に大きな力が作
用するが、砥石台の慣性のために、砥石台の現実の位置
は指令された目標位置に対して行き過ぎる。このこと
が、カム研削における加工精度の低下の原因となってい
た。
【0004】例えば、図8に示す指令されたプロフィル
aのカム研削において、現実に研削された工作物のプロ
フィルは、曲線bに示すようになり、誤差は曲線cのよ
うになる。図8は、位相誤差を零に補償した状態にて表
されている。図8から明かなように、指令されたプロフ
ィルaの2次微分、即ち、加速度成分dが大きいところ
で、誤差が大きくなっている。これは、砥石台に大きな
加速度が付与された後、砥石台の大きな慣性のために、
砥石台が指令位置を通り越してしまうためである。
【0005】本発明は、上記の課題を解決するために成
されたものであり、その目的とするところは、指令され
た目標位置に対する偏差を減少させて、加工精度を向上
させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、現在時刻において指令された目標位置
と現在時刻において測定された現在位置との偏差に応じ
て速度フィードバックループへの現在時刻における目標
速度を与えると共に目標位置の時間変動から演算される
速度に応じた値を目標速度に加算することによりフィー
ドフォワード制御を行うようにしたサーボ制御装置にお
いて、目標位置の時間変動から各時刻における加速度を
求める加速度演算手段と、加速度に応じて各時刻におけ
る補正値を求める補正値演算手段と、各時刻における補
正値の中から現在時刻に対して所定遅延時間前における
補正値を遅延補正値として求める遅延補正値演算手段
と、遅延補正値を現在時刻における目標速度から減算す
る補正を行う目標速度補正手段とを設けたことである。
【0007】
【作用】まず、フィードフォワード制御により、位置偏
差に応じて与えられる目標速度に指令された目標位置の
時間変動から演算される速度に応じた値が加算される。
さらに、次の加速度による補正が行われる。指令された
目標位置の時間変動から加速度が演算され、その加速度
から各時刻における補正値が演算される。その補正値の
中から現在時刻に対して所定遅延時間前における補正値
が遅延補正値として求められる。速度フィードバックル
ープへの目標速度からこの遅延補正値が減算される。よ
って、速度フィードバックループに与えられる現在時刻
での目標速度は、次のように与えられる。 現在時刻での目標速度=位置偏差によって決定される目
標速度+フィードフォワードによる補正値−所定遅延時
間前の加速度による補正値
【0008】
【発明の効果】本発明は、指令された速度成分に応じて
フィードフォワード制御するようにしたサーボ制御装置
において、指令された加速度成分と制御系の遅延時間と
から決定される遅延補正値により、速度フィードバック
ループへ与えられる目標速度を減少補正するようにして
いる。従って、補正をしない制御の場合に、移動体が大
きな加速度を有するタイミングで目標速度がその加速度
に応じて減少補正されることから、移動体へ付加される
加速度が減少され、移動体が目標位置を通り越すことが
防止される。この結果、カム研削等の加工精度が向上す
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図2は、本実施例にかかるディデタルサーボ制
御装置を用いた研削盤の全体の構成を示している。50
は数値制御研削盤のベッドで、このベッド50上にはテ
ーブル51が主軸軸線に平行なZ軸方向に摺動可能に配
設されている。テーブル51上には主軸53を軸架した
主軸台52が配設され、その主軸53はサーボモータ5
4により回転される。また、テーブル51上、右端には
心押台55が載置され、心押台55のセンタ56と主軸
53のセンタ57とによってカムから成る工作物Wが挾
持されている。工作物Wは主軸53に突設された位置決
めピン58に嵌合し、工作物Wの回転位相は主軸53の
回転位相に一致している。
【0010】ベッド50の後方には工具送り軸(X軸)
に沿って進退可能な工具台60が案内され、工具台60
にはモータ61によって回転駆動される砥石車Gが支承
されている。この工具台60は、図略の送り螺子を介し
てサーボモータ31に連結され、サーボモータ31の正
逆転により前進後退される。
【0011】ディジタルサーボ制御装置1、2は数値制
御装置3から目標位置を入力して、それぞれサーボモー
タ31、54を駆動する回路である。それぞれのサーボ
モータ31、54には現在の現在位置を検出するための
パルスジェネレータ33、62が結合されており、それ
らの出力は各ディジタルサーボ制御装置1、2に帰還さ
れ速度と位置のフィードバック制御が行われている。
【0012】数値制御装置3は主としてディジタルサー
ボ制御装置1、2に目標位置を時系列的に与えて工作物
Wの研削加工を制御する装置である。その数値制御装置
3には、プロフィルデータ、加工サイクルデータ等を入
力する入力装置と制御データ等の入力を行うキーボード
21と各種の情報を表示するCRT表示装置22が接続
されている。
【0013】次に、ディジタルサーボ制御装置1及び数
値制御装置3の構成を図3を参照して説明する。数値制
御装置3はCPU11と制御プログラムを記憶したRO
M12と入力データ等を記憶するRAM13と入出力イ
ンタフェース19とで主として構成されている。RAM
13は、NCデータ、プロフィルデータ、プロフィルデ
ータを分解して得られる主軸の目標位置の時系列デー
タ、砥石車の送り軸座標の目標位置の時系列データ等を
記憶するものである。
【0014】ディジタルサーボ制御装置1は主として、
ディジタルシグナルプロセッサ(以下「DSP」とい
う)14、共通RAM17,A/D変換器15a,15
b及び現在値カウンタ16、ROM20、A/D変換器
15a,15b、インバータ25、カレントトランスフ
ォーマ(以下、「CT」という)32a,32b、増幅
器18a,18b、波形成形・方向判別回路34から構
成されている。
【0015】図1はDSP14による本実施例のサーボ
制御機能を図示したブロック図である。以下、本実施例
のサーボ制御機能を図1、図3を参照して説明する。D
SP14の出力はインバータ25に入力され、そのイン
バータ25はDSP14の出力信号に応じてサーボモー
タ31を駆動する。サーボモータ31には同期モータが
用いられ、インバータ25のPWM電圧制御によりサー
ボモータ31の負荷電流が制御され、その結果、出力ト
ルクが制御される。
【0016】サーボモータ31のu相及びv相の負荷電
流はCT32a,32bにより検出され、増幅器18
a,18bにより増幅される。その増幅器18a,18
bの出力は、A/D変換器15a,15bに入力され、
所定の周期でサンプリングされ、ディジタル値に変換さ
れる。そのサンプリングされた値は、瞬時負荷電流のフ
ィードバック値として、DSP14に入力する。
【0017】又、サーボモータ31にはパルスエンコー
ダ33が接続され、パルスエンコーダ33の出力は波形
成形・方向判別回路34を介して現在値カウンタ16に
接続されている。波形成形・方向判別回路34を介して
現在値カウンタ16に入力されるパルスエンコーダ33
からの出力信号は現在値カウンタ16の値を加減させ
る。現在値カウンタ16の値は、位置のフィードバック
値、即ち、現時刻(i) におけるサーボモータ31の軸の
現在位置θa(i)(回転角)を表している。CPU11か
ら現在時刻(i) において指令された目標位置θ(i) と現
在位置θa(i)とが、DSP14により比較され、位置偏
差Δθ(i) が算出される。そして、DSP14により、
その位置偏差に位置フィードバックループゲインKp が
掛けられて、一次目標速度Vp(i)が算出される。
【0018】又、指令された目標位置θ(i) は、DSP
14によりフィードフォワードループの微分器A1によ
り微分されて速度が演算される。その速度にフィードフ
ォワードゲインKf が掛けられ、現在時刻におけるフィ
ードフォワード値Vf(i)が演算される。この値は位置偏
差に基づいて演算された一次目標速度Vp(i)に加算され
る。加算後の目標速度の特性は、図7の(a)に示すよ
うになる。これにより、速度成分によるフィードフォワ
ード制御が行われる。
【0019】又、指令された目標位置θ(i) は、2次微
分器A2による時間の2次微分により加速度が演算され
る。この加速度にゲインKa が掛けられて補正値Vg(i)
が演算される。この補正値Vg(i)は図7の(b)に示す
ように時間に対して変化する。この補正値Vg(i)は遅延
回路A3により所定遅延時間τだけ遅延されて、遅延補
正値Vg(i-τ) が求められる(図7の(b))。この遅
延補正値Vg(i-τ) が位置偏差により決定された一次目
標速度Vp(i)から減算される。このように、速度成分に
よるフィードフォワードにより決定された目標速度は加
速度成分により減少補正が行われる。そして、このよう
に補正された最終的な目標速度V(i) が速度フィードバ
ックループに対する速度の指令値となる。この最終的な
目標速度V(i) は時間に対して図7の(c)に示すよう
に変化する。
【0020】速度フィードバックループにおいては、D
SP14に入力された現在位置は時間に関して微分さ
れ、速度フィードバックループのフィードバック値、即
ち、現在速度が算出される。DSP14により、上述の
最終的に決定される目標速度とその現在速度とが比較さ
れ速度偏差が算出される。そして、その速度偏差及び速
度偏差の時間積分(累積)を用いた比例・積分演算によ
り、電流フィードバックループにおける制御の目標電流
のq軸成分(有効電流)が算出される。又、目標電流の
d軸成分(無効電流)は0とされる。
【0021】DSP14により、この目標電流のq軸成
分及びd軸成分は、増幅器18a,18b及びA/D変
換器15a,15bを介してCT32a,32bにて検
出された電流フィードバックループのフィードバック
値、即ち、現在電流のq軸成分及びd軸成分と比較さ
れ、それぞの成分の電流偏差が演算される。そして、こ
の電流偏差及び電流偏差の時間積分(累積)を用いた比
例・積分演算により、その時の指令電流のq軸成分及び
d軸成分が演算される。
【0022】指令電流のq軸成分及びd軸成分は、各相
の指令電流にdq逆変換される。その各相の指令電流は高
周波数の三角波と比較され、インバータ25の各相のト
ランジスタのオンオフを制御する電圧制御PWM信号が
生成される。その電圧制御PWM信号はインバータ25
に出力され、そのインバータ25の各相のトランジスタ
がそれぞれ駆動される。このインバータ25のスイッチ
ングにより負荷電流は目標電流に制御されることにな
る。
【0023】尚、サーボモータ31の位置決めは、CP
U11により現在値カンウタ16の出力値が目標位置に
等しくなったと判定された時に完了される。又、A/D
変換器15a,15bによってサンプリングされたu
相、v相の負荷電流は、DSP14によりdq変換され
る。
【0024】本実施例のディジタルサーボ制御装置は、
上述したように、位置、速度及び電流の3つのフィード
バックループにより構成されている。図6に示すよう
に、より下位のフィードバックループ程、より高い応答
性が要求され、例えば、最下位の電流フィードバックル
ープは 100μs 、速度フィードバックループはその数
倍、位置フィードバックループは更にその数倍の時間間
隔で同期をとってデータのサンプリングが実行され、そ
れぞれのフィードバックループの処理が実行される。
【0025】次に、DSP14の動作手順を図4、図5
を参照して更に詳しく説明する。図4、図5のプログラ
ムは、DSP14によって、所定の最小周期毎に繰り返
し実行される。ステップ100では、現実行サイクルが
位置偏差演算タイミングか否かが判定され、位置偏差演
算タンミングであればステップ102に移行し、共通R
AM17からCPU11により指令された目標位置θ
(i) が入力され記憶される。又、過去一定時間t内の目
標位置θ(i) は共通RAM17に記憶されている。
【0026】次に、ステップ104に移行し、ステップ
102で記憶された目標位置θ(i)の時間特性を時間に
関して一次微分して速度を演算し、その速度にゲインK
f を掛けて、フィードフォワード値Vf(i)を演算する。
【0027】次に、ステップ106において、目標位置
θ(i) の時間特性を時間に関して二次微分し加速度を演
算し、その加速度にゲインKa を掛けて補正値Vg(i)を
演算する。この補正値は共通RAM17に記憶される。
ステップ108では、共通RAM17から現時刻(i) に
対して制御系の遅延時間τだけ前の時刻における補正値
が遅延補正値Vg(i-τ) として読み取られる。
【0028】次に、ステップ110において現在値カウ
ンタ16に保持された現在位置(電気角)θa(i)が読み
込まれる。次に、ステップ112において、現時刻(i)
の目標位置θ(i) と現在位置θa(i)との位置偏差Δθ
(i) が演算される。次に、ステップ114において一次
目標速度Vp(i)が位置偏差Δθ(i) に比例した値、即
ち、次式により演算される。
【数1】Vp(i)=kp ・Δθ(i)
【0029】次に、ステップ116において、最終的の
目標速度V(i) が次式で演算される。
【数2】V(i) =Vp(i)+Vf(i)−Vg(i-τ)
【0030】この位置のフィードバック制御は、図6の
信号S1で示したタイミングで実行される。次に、ステッ
プ118において、現実行サイクルが速度偏差演算タイ
ミングか否かが判定される。速度偏差演算タンミングで
あればステップ120に移行し、現在値カウンタ16に
保持された現在位置θa(n)が読み込まれる。次にステッ
プ122に移行して、現時刻(n) における現在速度Va
(n)が演算される。現在速度Va(n)は、前回の速度偏差
演算タイミング時に読み込まれた現在位置θa(n-1)と、
今回入力された現在位置θa(n)と、速度制御周期Dとに
基づいて次式によって演算される。
【数3】Va(n)=(θa(n)- θa(n-1)) /D
【0031】次に、ステップ124において、ステップ
116で演算された目標速度V(i)と現在速度Va(n)と
の偏差、即ち、速度偏差ΔV(n) が演算される。又、速
度偏差ΔV(n) の累積値(積分)SがS=S+ΔV(n)
により演算される。次に、ステップ126においてステ
ップ124で演算された速度偏差ΔV(n)及び速度偏差
の積分Sと、比例利得KV 及び積分時間Ti とを用い
て、目標電流のq軸成分(有効電流でサーボモータのト
クルに比例する)Iq(n)が次式により演算される。尚、
目標電流のd軸成分(無効電流)は0である。この速度
フィードバック制御は、図6の信号S2で示したタイミン
グで実行される。
【数4】Iq(n)=KV(ΔV(i)+S/Ti )
【0032】次に、ステップ128において、現実行サ
イクルが電流偏差演算タイミングか否かが判定される。
電流偏差演算タイミングであれば、ステップ130に移
行する。ステップ130以下は電流フィードバック制御
であり、この制御は、図6の信号S3に示したタイミング
で実行される。ステップ130では、電流制御期間の先
頭から測定した電流検出時刻Δt1 、電流制御期間の先
頭から測定した負荷電流の制御時刻Δt2 と現在速度V
a(n)とを用いて、その時刻に対応した電気角である電流
検出時電気角θ1 と制御時電気角θ2 が補間演算され
る。
【0033】
【数5】θ1 =θa(n)+Va(n)・Δt1
【数6】θ2 =θa(n)+Va(n)・Δt2
【0034】この時刻Δt1 ,Δt2 と電気角θ1 , θ
2 とは図6に示したように対応している。次にステップ
132に移行して、u相、v相の負荷電流の現在値、即
ち、現在電流Iu,Iv がA/D変換器15a,15bか
ら読み込まれる。次に、ステップ134において、その
現在電流Iu,Iv はdq変換されて、d軸成分Iadとq軸
成分Iaqとが次式によって演算される。
【数7】Iad=21/2 {lusin(θ1+2π/3)-Ivsinθ1
【数8】Iaq=21/2 {Iucos(θ1+2π/3)-Ivcosθ1
【0035】尚、dq座標系は、良く知られたように、d
軸は励磁磁場と同相にとられ、q軸は励磁磁場と電気角
で90°の位相差にとられた座標系である。d軸成分は無
効成分をq軸成分は有効成分を表す。次に、ステップ1
36において、ステップ126で求められた目標電流の
d軸成分Id(n)とq軸成分Iq(n) とステップ134で
求められた現在電流のd軸成分Iadとq軸成分Iaqとの
偏差、即ち、d軸成分偏差、q軸成分偏差が求められ
る。そして、そのd軸成分偏差、q軸成分偏差に基づい
て、比例・積分演算により指令電流のd軸成分Id*
q軸成分Iq* が演算される。
【0036】次に、ステップ138において、次式によ
り、指令電流のd軸成分、q軸成分Id*,Iq* を逆dq変換
して、各相電流指令値Iu*,Iv*,Iw* が演算される。
【数9】Iu* =(2/3)1/2 ・{Id* cosθ2 −Iq*sinθ2
【数10】 Iv* =(2/3)1/2 ・{Id* cos(θ2 +2π/3) −Iq*sin(θ2 +2π/3)} 尚、Iw*は、Iw*=-(Iu*+Iv*) によって演算される。
【0037】次に、ステップ140,142において、
各相電流指令値Iu* ,Iv* ,Iw* と高周波数の三角波との
レベル関係を利用して、即ち、平均電圧法を用いて、1
つの制御周期内における一連のPWM信号が生成され
る。一連のPWM信号は、各相の電圧印加状態を示した
電圧ベクトルで表すことができる。回転磁界ベクトル
は、電圧ベクトルの積分として表される。従って、各電
圧ベクトル×継続時間の和によって回転磁界ベクトルの
先端の軌跡が描かれる。回転磁界を角度2π/n毎に円
周上の点に最短経路で位置決めするためには、1制御周
期毎に、隣接する2つの電圧ベクトルと零ベクトルV0
の3つのベクトルでインバータ25が制御される必要が
ある。この3つの電圧ベクトルの組合せと回転磁界の位
相とは一意的に対応する。回転磁界の位相と電圧ベクト
ルの組合せの対応表(零ベクトルV0 は必ず組合せの1
要素となるので、2つの電圧ベクトルの組だけで良い)
が、予めROM12に記憶されている。
【0038】ステップ140では、制御時電気角θ
2 (回転磁界の位相) から、ROM12における上記の
テーブルを検索してその時の電圧ベクトルの組合せを求
める。ステップ142では、各電圧ベクトルの継続時間
1,2,3 が演算される。例えば、その電圧ベクトル
の組合せが、Vn =(1,1,0), V1 =(1,0,0), V2 =(0,0,
0)となったとして、各電圧ベクトルの継続時間t1,2,
3 が演算される。その演算方法は、本実施例では、良
く知られた平均電圧法が用いられている。
【0039】即ち、各相電流指令値Iu* ,Iv* ,Iw* のう
ち、絶対値の大きい2つを大きい順にI1, I2とすると
き、継続時間t1,2,3 は次式で求められる。
【数11】t1 =|2I2 *+I1 *|・T/Vdc
【数12】t2 =|I1 *−I2 *|・T/Vdc
【数13】t3 =T−(t1+2 ) 但し、Tは周期、Vdcは印加直流電圧である。
【0040】次に、ステップ144において、1組の電
圧ベクトルによるPWM信号が、継続時間t1,2,3
だけ出力される。例えば、V6 =(1,1,0),V1 =(1,0,
0),V0 =(0,0,0)の順に、継続時間t1,2,3 だけ出
力される。又、換言すれば、U相はt1 +t2 だけ電圧
が印加され、V 相はt1 だけ電圧が印加され、W 相には
その制御期間、電圧は印加されない。
【0041】このようにして、1つの実行サイクルの処
理が完了する。この実行サイクルは、最小の制御周期で
実行されており、その整数倍n1 で電流フィードバック
ループが制御され、その整数倍n2 で速度フィードバッ
クループが制御され、その整数倍n3 で位置フィードバ
ックループが制御されるように、ステップ100,11
4,124で判定の基準となる回数が設定されている。
但し、n1 <n2 ≦n3 である。上記のサイクルが繰り
返し実行されることで、図6に示したタイミングで、位
置、速度、電流のフィードバック制御が行われる。但
し、図6に示したタイミングはCPU11によるプログ
ラム実行時からの計時によって検出される。
【0042】上記のような制御により、目標位置の時間
変動から求められる加速度成分に応じた値で現時刻に対
して所定の遅延時間前の値が現時刻の速度フィードバッ
クループへの目標速度より減少補正される。従って、工
作物のプロフィルにおいて2次微分が大きくなる位置で
は指令速度が低下するため、砥石台が目標位置を越える
ことが抑制され、カム研削の加工精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係るサーボ制御装
置の機能構成を示したブロックダイヤグラム。
【図2】実施例に係るサーボ制御装置を用いた数値制御
研削盤の構成を示した構成図。
【図3】実施例に係るサーボ制御装置の構成を示したブ
ロックダイヤグラム。
【図4】実施例に係るサーボ制御装置で使用されている
DSPによる処理手順を示したフローチャート。
【図5】実施例に係るサーボ制御装置で使用されている
DSPによる処理手順を示したフローチャート。
【図6】位置、速度、電流フィードバック制御のタイミ
ングを示したタイミングチャート。
【図7】実施例に係るサーボ制御装置における速度フィ
ードバックループへの目標速度の補正に係る値の時間特
性を示した特性図。
【図8】従来装置でカム研削した場合の目標プロフィ
ル、加工プロフィル、誤差、目標プロフィルから与えら
れる速度、加速度の関係を示した特性図。
【符号の説明】
1,2…ディジタルサーボ制御装置 3…数値制御装置 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…DSP(加速度演算手段、補正値演算手段、遅延
補正値演算手段、目標速度補正手段) 17…共通RAM(加速度演算手段、補正値演算手段、
遅延補正値演算手段、目標速度補正手段) 20…ROM(加速度演算手段、補正値演算手段、遅延
補正値演算手段、目標速度補正手段) 15a,15b…A/D変換器 16…現在値カウンタ 25…インバータ 31…サーボモータ 32a,32b…カレントトランスフォーマ(CT) 33…パルスエンコーダ ステップ106…加速度演算手段、補正値演算手段 ステップ108…遅延補正値演算手段 ステップ116…目標速度補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 5/00 L 7315−5H 5/41 302 Q 9178−5H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現在時刻において指令された目標位置と
    現在時刻において測定された現在位置との偏差に応じて
    速度フィードバックループへの現在時刻における目標速
    度を与えると共に前記目標位置の時間変動から演算され
    る速度に応じた値を前記目標速度に加算することにより
    フィードフォワード制御を行うようにしたサーボ制御装
    置において、 前記目標位置の時間変動から各時刻における加速度を求
    める加速度演算手段と、 前記加速度に応じて各時刻における補正値を求める補正
    値演算手段と、 各時刻における補正値の中から現在時刻に対して所定遅
    延時間前における補正値を遅延補正値として求める遅延
    補正値演算手段と、 前記遅延補正値を現在時刻における前記目標速度から減
    算する補正を行う目標速度補正手段とを有するサーボ制
    御装置。
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