JPH0798606A - 位置検出装置の異常検出装置 - Google Patents

位置検出装置の異常検出装置

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JPH0798606A
JPH0798606A JP5265655A JP26565593A JPH0798606A JP H0798606 A JPH0798606 A JP H0798606A JP 5265655 A JP5265655 A JP 5265655A JP 26565593 A JP26565593 A JP 26565593A JP H0798606 A JPH0798606 A JP H0798606A
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current
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value
motor
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Shingo Kamiya
新吾 神谷
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Toyoda Koki KK
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Toyoda Koki KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】位置検出装置の故障を即刻検出して装置の安全
性を図ること。 【構成】制御軸をモータで駆動し、制御軸の位置情報を
センサにより電気量に変換し、そのセンサの出力信号を
信号処理回路で処理して、制御軸の現在位置データを出
力するようにした位置検出装置の異常検出装置におい
て、信号処理回路の出力する現在位置データを入力し、
位置データの時間変化割合から制御軸の速度を演算し、
速度が零か否かを判定し(300) 、速度が零でないと判定
された場合には、モータを流れる最新の電流に関連する
移動時電流関連値を更新的に記憶し(302) 、速度が零と
判定された場合には、その時のモータを流れる電流に関
連する停止時電流関連値と移動時電流関連値との差の大
きさを演算し、その大きさが所定のしきい値を越える場
合には(304) 、位置検出装置の異常と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサーボモータ等により駆
動される制御軸の現在位置を検出する装置の異常検出装
置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、サーボ制御装置では、サーボモータ
により回転される制御軸の現在位置(現在回転角度)を
レゾルバ等により電気量に変換し、信号処理してディジ
タル量として現在位置を検出する装置が知られている。
このディジタル量の現在位置データはCPUにより読み
込まれて、位置のフィードバック制御に、或いは、現在
位置データの時間変化により速度を求めて、その速度を
速度フィードバック制御に用いることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、現在位置デ
ータは正確に検出される必要がある。もしも、現在位置
データが故障により誤った値を示す場合には、制御が出
来ず制御軸が暴走する可能性がある。
【0004】本発明は上記の課題を解決するために成さ
れたものであり、その目的は位置検出装置の故障を即刻
判断して、制御軸の回転を停止させることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の発明の構成は、制御軸をモータで駆動し、制御軸の位
置情報をセンサにより電気量に変換し、そのセンサの出
力信号を信号処理回路で処理して、制御軸の現在位置デ
ータを出力するようにした位置検出装置の異常検出装置
において、信号処理回路の出力する現在位置データを入
力する位置データ入力手段と、位置データの時間変化割
合から制御軸の速度を演算する速度データ演算手段と、
速度が零か否かを判定する判定手段と、判定手段により
速度が零でないと判定された場合には、モータを流れる
最新の電流に関連する移動時電流関連値を更新的に記憶
する電流値記憶手段と、判定手段により速度が零と判定
された場合には、その時のモータを流れる電流に関連す
る停止時電流関連値と移動時電流関連値との差の大きさ
を演算し、その大きさが所定のしきい値を越える場合に
は、位置検出装置の異常と判定する異常判定手段とを設
けたことである。
【0006】
【作用】位置検出装置が故障すると、制御軸が移動して
いても、その出力するディジタル量の現在位置データは
変化しなくなる。よって、信号処理回路の出力する現在
位置データを入力し、その現在位置データの時間変化割
合から制御軸の速度を演算し、その速度が零か否かを判
定する。即ち、速度が零の場合は、異常でなく制御軸が
停止している場合か、位置検出装置の故障かのいずれか
の場合である。
【0007】よって、速度が零と判定された場合には、
モータが現実に停止しているのか、回転しているのかが
問題となる。このために、本発明は、モータに流れる電
流に関連した値(現実の負荷電流の検出値又は電流指令
値等)を位置検出回路の異常判定に採用している。即
ち、速度が零と判定されている場合において、モータに
流れる電流の関連値が速度が零と判定される前のモータ
に流れる電流の関連値に対して大きく異なる場合には、
モータは現実に回転していると判定できる。即ち、位置
検出装置の異常と判定できる。
【0008】よって、本発明では、速度が零でないとき
のモータを流れる最新の電流に関連する移動時電流関連
値を更新的に記憶しておく。そして、速度が零と判定さ
れた時には、その時のモータを流れる電流に関連する停
止時電流関連値と移動時電流関連値との差の大きさを演
算し、その大きさが所定のしきい値を越える場合には、
位置検出装置の異常と判定する。
【0009】このようにして、位置検出装置の異常検出
が可能となる。位置検出装置が異常と判定された場合に
は、制御軸の回転を停止する等の処理が成される。
【0010】
【発明の効果】本発明は、上記の如く、位置検出装置の
現在位置データが変化しない場合に、モータに流れる電
流の変化から位置検出装置の異常検出を行うようにした
装置である。よって、位置検出装置の異常検出を正確且
つ遅滞なく行うことができる。また、この異常検出装置
を多くの位置検出装置が用いられるロボット等に用いる
ことにより位置検出装置の故障によるロボット等の暴走
を防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体的な実施例に基づいて説
明する。図1は本発明に係るロボット等に用いられる異
常検出装置を用いたディジィタルサーボ制御装置の構成
を示したブロックダイヤグラムである。ディジィタルサ
ーボ制御装置10は主として、CPU11、ROM1
2、RAM13、ディジィタルシグナルプロセッサ(以
下「DSP」という)14、共通RAM17,CPU2
3、A/D変換器15a,15b,ROM20,RAM
24及び現在値カウンタ16から構成されている。CP
U11にはインタフェース19を介してキーボード21
及びCRT表示装置22が接続されている。
【0012】DSP14は位置及び速度制御用の演算を
行い、DSP14の出力は電流制御用のCPU23に入
力され、CPU23の出力はインバータ25に入力さ
れ、そのインバータ25はCPU23の出力信号に応じ
てサーボモータ31を駆動する。サーボモータ31には
同期モータが用いられ、インバータ25のPWM電圧制
御によりサーボモータ31の負荷電流が制御され、その
結果、出力トルクが制御される。
【0013】サーボモータ31のu 相及びv 相の負荷電
流はカレントトランスフォーマCT32a,32bによ
り検出され、増幅器18a,18bにより増幅される。
その増幅器18a,18bの出力は、A/D変換器15
a,15bに入力され、所定の周期でサンプリングさ
れ、ディジィタル値に変換される。そのサンプリングさ
れた値は、瞬時負荷電流のフィードバック値として、C
PU23に入力する。又、サーボモータ31には位置検
出装置としてのパルスエンコーダ33が接続され、その
現在位置(現在回転角)が検出される。パルスエンコー
ダ33の出力は波形成形・方向判別回路34を介して現
在値カウンタ16に接続されている。
【0014】波形成形・方向判別回路34を介して現在
値カウンタ16に入力されるパルスエンコーダ33から
の出力信号は現在値カウンタ16の値を加減させる。D
SP14により、現在値カウンタ16の値は現在位置フ
ィードバック値として読み込まれ、DSP14により、
CPU11から出力された目標値(目標回転角)と比較
され位置偏差(角度偏差)が算出される。そして、DS
P14により、その位置偏差に基づいて速度目標値(回
転角速度目標値)が算出される。
【0015】又、DSP14に入力された現在位置フィ
ードバック値は微分され、速度フィードバック値が算出
される。DSP14により、位置偏差に応じて決定され
る速度目標値と速度フィードバック値とが比較され速度
偏差(回転角速度偏差)が算出され、その速度偏差に基
づいて電流目標値が算出される。
【0016】一方、CT32a,32bにて検出された
負荷電流は、増幅器18a,18b及びA/D変換器1
5a,15bを介してCPU23に入力する。そして、
CPU23により、電流目標値と電流フィードバック値
と比較され、電流偏差が算出される。その時の瞬時電流
偏差と瞬時電流偏差の累積値と電流目標値とに基づい
て、即ち、比例積分演算により、その電流制御時刻にお
ける瞬時電流指令値が演算される。その瞬時電流指令値
は高周波数の三角波と比較され、インバータ25の各相
のトランジスタのオンオフを制御する電圧制御PWM信
号が生成される。
【0017】その電圧制御PWM信号は、インバータ2
5に出力され、そのインバータ25の各相のトランジス
タがそれぞれ駆動される。このインバータ25のスイッ
チングにより、各相の負荷電流は電流目標値に制御され
ることになる。尚、サーボモータ31の位置決めは、C
PU11により、現在値カンウタ16の出力値が位置の
目標値に等しくなったと判定された時に完了される。
又、A/D変換器15a,15bによってサンプリング
されたu 相,v相の負荷電流値は、CPU23によりdq変
換される。
【0018】本実施例のディジィタルサーボ制御装置
は、上述したように、位置、速度及び電流の3つのフィ
ードバックループにより構成されている。より下位のフ
ィードバックループ程、より高い応答性が要求され、例
えば、最下位の電流フィードバックループは 100μs 、
速度フィードバックループはその数倍、位置フィードバ
ックループは更にその数倍の時間間隔で同期をとってデ
ータのサンプリングが実行され、それぞれのフィードバ
ックループの処理が実行される。
【0019】次に、本実施例装置の作動について説明す
る。図2はROM12に記憶されたCPU11によって
実行されるプログラムを示したフローチャートである。
このプログラムが実行される前の状態では、サーボモー
タ31は停止状態にある。
【0020】ステップ200において、RAM13から
1ブロックの移動指令データが読み込まれ、ステップ2
02において、RAM13のフラグ領域における加減速
フラグがオンとされる。次に、ステップ204において
サーボモータ31を停止状態から指令された定速度まで
に加速するための加速領域における補間目標位置(補間
目標回転角)が演算され、その補間目標位置は時々刻々
共通RAM17に出力されそこに記憶される。
【0021】次に、加速が終了すると、ステップ206
において加減速フラグがオフとされ、次のステップ20
8においてRAM13のフラグ領域における定速フラグ
がオンとされる。次に、ステップ210において定速領
域における補間目標位置が演算され、その補間目標位置
は時々刻々共通RAM17に出力されそこに記憶され
る。
【0022】次に、ステップ212において1ブロック
の移動指令データに指令目標位置で一旦停止する指令が
含まれているか否かが判定される。停止指令が付与され
ていない場合にはステップ214において、次のブロッ
クの移動指令データが入力され、ステップ210で定速
領域における補間目標位置が演算される。ステップ21
0、214の繰り返しにより、定速で目標位置を順次更
新させ、補間目標位置を順次出力させることができる。
【0023】ステップ212において移動指令データに
一旦停止指令が含まれていると判定された場合には、ス
テップ216において加減速フラグがオンされ、次のス
テップ218において定速フラグがオフされる。そし
て、ステップ220において減速領域の補間目標位置が
順次演算され、その補間目標位置は時々刻々共通RAM
17に出力され、そこに記憶される。
【0024】次に、減速補間が完了した後は、ステップ
222においてサーボロック状態であることを示すため
にRAM13のフラグ領域におけるサーボロックフラグ
がオンとされる。そして、ステップ224において同一
の目標位置が時々刻々共通RAM17に出力され、その
目標位置はそこに記憶される。その結果、サーボモータ
31はサーボロック状態、即ち、通電状態で同一位置に
保持される。
【0025】移動指令データにより指令された時間だけ
の一旦停止が完了した後は、ステップ200に戻り、次
のブロックの移動指令データが読み込まれ、上述のステ
ップと同様にサーボモータの位置制御が行われる。この
ようにして、サーボモータの位置が指令される。
【0026】次に、DSP14はROM20に記憶され
た図3及び図4のプログラムを実行し、CPU23はR
OM23に記憶された図5に示すプログラムを実行し
て、サーボモータ31の位置、速度、トルク制御を行
う。図3、図4及び図5のプログラムは、DSP14及
びCPU23によって、所定の最小周期毎に繰り返し実
行される。
【0027】ステップ100では、現実行サイクルが位
置偏差演算タイミングか否かが判定され、位置偏差演算
タンミングであればステップ102に移行し、共通RA
MからCPU11によりその時刻で指令された目標位置
θ(i)(補間目標回転角) が入力され記憶される。又、過
去一定時間内の目標位置は共通RAM17に保存されて
いる。
【0028】次に、ステップ104において現在値カウ
ンタ16に保持された現在位置(電気角)θa(i)が読み
込まれる。次に、ステップ106において、現時刻(i)
の目標位置θ(i) と現在位置θa(i)との位置偏差Δθ
(i) が演算される。次に、ステップ108において目標
速度V(i) が位置偏差ΔP(i) に比例した値、即ち、次
式により演算される。
【数1】V(i) =k・ΔP(i)
【0029】以上の位置のフィードバック制御は、図6
の信号S1で示したタイミングで実行される。
【0030】次に、ステップ110において、現実行サ
イクルが速度偏差演算タイミングか否かが判定される。
速度偏差演算タンミングであればステップ112に移行
し、現在値カウンタ16に保持された現在位置θa(n)が
読み込まれる。次にステップ114に移行して、現時刻
(n) における現在速度Va(n)(現在回転角速度)が演算
される。現在速度Va(n)は、前回の速度偏差演算タイミ
ング時に読み込まれた現在位置θa(n-1)と、今回入力さ
れた現在位置θa(n)と、速度制御周期Dとに基づいて次
式によって演算される。
【0031】
【数2】Va(n)=(θa(n)- θa(n-1)) /D
【0032】次に、ステップ116において、ステップ
108で演算された目標速度V(i)(目標回転角速度)
と現在速度Va(n)との偏差、即ち、速度偏差ΔV(n) が
演算される。又、速度偏差ΔV(n) の累積値(積分)S
がS=S+ΔV(n) により演算される。
【0033】次に、ステップ118においてステップ1
16で演算された速度偏差ΔV(n)及び速度偏差の積分
Sと、共通RAM17に設定されている比例利得Kp
び目標速度V(i) に対応して設定されている積分時間T
i とを用いて、目標電流のq軸成分(有効電流でサーボ
モータのトクルに比例する)Iq(n)が次式により演算さ
れる。尚、目標電流のd軸成分(無効電流)は0であ
る。
【0034】
【数3】Iq(n)=Kp(ΔV(i)+S/Ti )
【0035】次に、ステップ119において、図4に示
す異常判定プログラムが実行される。ステップ300に
おいて、ステップ114で演算された現在速度Va(n)が
0か否かが判定される。現在速度Va(n)が0でなけれ
ば、ステップ302において、ステップ118で演算さ
れた現制御周期nにおけるq軸電流指令値Iq(n)が最新
の移動時電流関連値Io として記憶され、本異常判定プ
ログラムが終了する。
【0036】一方、ステップ300において、現在速度
Va(n)が0と判定された場合には、ステップ304にお
いて、ステップ118で演算された現制御周期nにおけ
るq軸電流指令値Iq(n)、即ち、停止時電流関連値と前
制御周期(n-1) における最新の移動時電流関連値Io と
の差の絶対値が演算され、その差の絶対値が所定のしき
い値Ithと比較される。その差の絶対値が所定のしきい
値Ithよりも小さい場合には、実際に、サーボモータ3
1は停止していると判断できる。
【0037】一方、その差の絶対値が所定のしきい値I
thよりも大きい場合には、検出された現在位置は停止状
態を示しているにも係わらず、電流指令値が増加傾向を
示していることになるため、実際には、サーボモータ3
1は回転していると思われる。よって、ステップ306
において、q軸電流指令値Iq(n)をサーボロック状態の
電流値とし、停止状態とし、且つ、CPU11に異常検
出の信号を出力して、CPU11によりCRT22に、
パルスエンコーダ33、波形成形・方向判別回路34、
現在値カウンタ16で構成される位置検出装置が故障で
ある旨の警報表示が行われる。このようにして、異常判
定プログラムは実行される。又、このような異常検出装
置をロボットに用いた場合は、ロボットに用いられる数
個のサ−ボモ−タの各位置検出装置の1つでも異常と判
定された場合はすべてのサ−ボモ−タを停止させる。
【0038】次に、CPU23は、図5に示すプログラ
ムを実行する。ステップ120において、現実行サイク
ルが電流偏差演算タイミングか否かが判定される。電流
偏差演算タイミングであれば、ステップ122に移行す
る。ステップ122以下は電流フィードバック制御であ
り、この制御は、図7の信号S3に示したタイミングで実
行される。ステップ122では、電流制御期間の先頭か
ら測定した電流検出時刻Δt1 、電流制御期間の先頭か
ら測定した負荷電流の制御時刻Δt2 と現在速度Va(n)
とを用いて、その時刻に対応した電気角である電流検出
時電気角θ1 と制御時電気角θ2 が補間演算される。
【0039】
【数4】θ1 =θa(n)+Va(n)・Δt1
【数5】θ2 =θa(n)+Va(n)・Δt2
【0040】この時刻Δt1 ,Δt2 と電気角θ1 , θ
2 とは図6に示したように対応している。次にステップ
124に移行して、u相、v相の負荷電流の現在値、即
ち、現在電流Iu,Iv がA/D変換器15a,15bか
ら読み込まれる。次に、ステップ126において、その
現在電流Iu,Iv はdq変換されて、d軸成分Iadとq軸
成分Iaqとが次式によって演算される。
【0041】
【数6】Iad=21/2 {lusin(θ1+2π/3)-Ivsinθ1
【数7】Iaq=21/2 {Iucos(θ1+2π/3)-Ivcosθ1
【0042】尚、dq座標系は、良く知られたように、d
軸は励磁磁場と同相にとられ、q軸は励磁磁場と電気角
で90°の位相差にとられた座標系である。d軸成分は無
効成分をq軸成分は有効成分を表す。次に、ステップ1
28において、ステップ306で演算された補正目標電
流Iq(n)* 、目標電流Id(n)* =0と、ステップ126
で求められた現在電流のd軸成分Iad、q軸成分Iaqと
の偏差、即ち、d軸成分偏差、q軸成分偏差が求められ
る。そして、そのd軸成分偏差、q軸成分偏差に基づい
て、比例・積分演算により指令電流のd軸成分Id
(j)# 、q軸成分Iq(j)# が演算される。
【0043】次に、ステップ130において、次式によ
り、指令電流のd軸成分、q軸成分Id(j)# , Iq(j)#
を逆dq変換して、各相電流指令値Iu(j)# , Iv(j)# ,
Iw(j)# が演算される。
【数8】Iu(j)# =(2/3)1/2 ・{Id(j)#cosθ2 −Iq
(j)#sinθ2
【数9】Iv(j)#=(2/3)1/2・{Id(j)#cos(θ2+2π/3)
−Iq(j)#sin(θ2+2π/3)} 尚、Iw(j)# は、Iw(j)# =-( Iu(j)# + Iv(j)# ) に
よって演算される。
【0044】次に、ステップ132,134において、
各相電流指令値Iu(j)# , Iv(j)#, Iw(j)# と高周波
数の三角波とのレベル関係を利用して、即ち、平均電圧
法を用いて、1つの制御周期内における一連のPWM信
号が生成される。一連のPWM信号は、各相の電圧印加
状態を示した電圧ベクトルで表すことができる。回転磁
界ベクトルは、この電圧ベクトルの積分として表され
る。従って、各電圧ベクトル×継続時間の和によって回
転磁界ベクトルの先端の軌跡が描かれる。回転磁界を角
度2π/n毎に円周上の点に最短経路で位置決めするた
めには、1制御周期毎に、隣接する2つの電圧ベクトル
と零ベクトルV0 の3つのベクトルでインバータ25が
制御される必要がある。この3つの電圧ベクトルの組合
せと回転磁界の位相とは一意的に対応する。回転磁界の
位相と電圧ベクトルの組合せの対応表(零ベクトルV0
は必ず組合せの1要素となるので、2つの電圧ベクトル
の組だけで良い)が、予めROM24に記憶されてい
る。
【0045】ステップ132では、制御時電気角θ
2 (回転磁界の位相) から、ROM24におけるテーブ
ルを検索してその時の電圧ベクトルの組合せを求める。
ステップ134では、各電圧ベクトルの継続時間t1,
2,3 が演算される。例えば、その電圧ベクトルの組合
せが、Vn =(1,1,0), V1 =(1,0,0), V2 =(0,0,0)とな
ったとして、各電圧ベクトルの継続時間t1,2,3
演算される。その演算方法は、本実施例では、良く知ら
れた平均電圧法が用いられている。
【0046】即ち、各相電流指令値Iu(j)# , Iv
(j)# , Iw(j)# のうち、絶対値の大きい2つを大きい
順にI1 * , I2 * とするとき、継続時間t1,2,3 は次
式で求められる。
【数10】t1 =|2I2 *+I1 *|・T/Vdc
【数11】t2 =|I1 *−I2 *|・T/Vdc
【数12】t3 =T−(t1+2 ) 但し、Tは周期、Vdcは印加直流電圧である。
【0047】次に、ステップ136において、1組の電
圧ベクトルによるPWM信号が、継続時間t1,2,3
だけ出力される。例えば、V6 =(1,1,0),V1 =(1,0,
0),V 0 =(0,0,0)の順に、継続時間t1,2,3 だけ出
力される。又、換言すれば、U相はt1 +t2 だけ電圧
が印加され、V 相はt1 だけ電圧が印加され、W 相には
その制御期間、電圧は印加されない。
【0048】DSP14及びCPU23の各実行サイク
ルは、最小の制御周期で実行されており、その整数倍n
1 で電流フィードバックループが制御され、その整数倍
2で速度フィードバックループが制御され、その整数
倍n3 で位置フィードバックループが制御されるよう
に、ステップ100,110,120で判定の基準とな
る回数が設定されている。但し、n1 <n2 ≦n3 であ
る。上記のサイクルが繰り返し実行されることで、図7
に示したタイミングで、位置、速度、電流のフィードバ
ック制御が行われる。但し、図6に示したタイミングは
CPU11によるプログラム実行時からの計時によって
検出される。
【0049】上記のようなサーボ制御により、停止、加
速、定速度、減速、停止による位置決め動作が実行され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例に係るディジィタル
サーボ制御装置の構成を示したブロックダイヤグラム。
【図2】同実施例装置のCPU11によって処理される
目標位置の指令手順を示したフローチャート。
【図3】同実施例装置で使用されているDSPによる処
理手順を示したフローチャート。
【図4】同実施例装置で使用されているDSPによる位
置検出装置の異常判定の処理手順を示したフローチャー
ト。
【図5】同実施例装置で使用されているCPU23によ
る処理手順を示したフローチャート。
【図6】位置、速度、電流フィードバック制御のタイミ
ングを示したタイミングチャート。
【符号の説明】 10…ディジィタルサーボ制御装置 11…CPU 12…ROM 13…RAM 14…DSP(ディジィタルシグナルプロセッサ)(位
置データ入力手段、速度データ演算手段、判定手段、電
流値記憶手段、異常判定手段) 15a,15b…A/D変換器 17…共通RAM 20…ROM 25…インバータ 31…サーボモータ 32a,32b…カレントトランスフォーマ(CT) 33…パルスエンコーダ(位置検出装置、センサ) 34…波形整形・方向判別回路(位置検出装置、信号処
理回路) 16…現在値カウンタ(位置検出装置、信号処理回路) ステップ112…位置データ入力手段 ステップ114…速度データ演算手段 ステップ300…判定手段 ステップ302…電流値記憶手段 ステップ304…異常判定手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御軸をモータで駆動し、前記制御軸の
    位置情報をセンサにより電気量に変換し、そのセンサの
    出力信号を信号処理回路で処理して、前記制御軸の現在
    位置データを出力するようにした位置検出装置の異常検
    出装置において、 前記信号処理回路の出力する前記現在位置データを入力
    する位置データ入力手段と、 前記位置データの時間変化割合から前記制御軸の速度を
    演算する速度データ演算手段と、 前記速度が零か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により前記速度が零でないと判定された場
    合には、前記モータを流れる最新の電流に関連する移動
    時電流関連値を更新的に記憶する電流値記憶手段と、 前記判定手段により前記速度が零と判定された場合に
    は、その時の前記モータを流れる電流に関連する停止時
    電流関連値と前記移動時電流関連値との差の大きさを演
    算し、その大きさが所定のしきい値を越える場合には、
    位置検出装置の異常と判定する異常判定手段とを有する
    異常検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7503691B2 (en) 2005-04-18 2009-03-17 Fanuc Ltd Machine tool
JP2009064438A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Fisher Rosemount Syst Inc プロセス監視システム、プロセス監視方法およびデータ伝送方法
US10423127B2 (en) 2012-01-17 2019-09-24 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Velocity based control in a non-periodically updated controller
US11199824B2 (en) 2012-01-17 2021-12-14 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Reducing controller updates in a control loop

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