JPH0611054U - スキャナ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿カバーを閉じた状態で原稿の位置確認を
可能にする。 【構成】 読み取り素子駆動部２は原稿位置読み取り素
子１を駆動して原稿を撮像する。原稿位置読み取り素子
１から出力された画像信号は、読み取り素子駆動部２に
よって増幅等の処理をされて最終的な画像信号に変換さ
れ出力される。原稿位置比較部３では、その画像信号と
あらかじめ内部に設定された原稿がない状態のデータと
を比較して原稿の外周位置を検出し、その外周位置デー
タを出力する。原稿の外周位置データ及び原稿位置記憶
部５から出力された正規の原稿読み取り位置データは、
制御部４で重ね合わされて駆動部６に出力され、表示部
７を駆動できるように駆動信号に変換されて出力され
る。原稿の現在の位置と本来原稿がセットされるべき位
置とが同時に表示部７に表示される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はスキャナ装置に関し、特にセットされた原稿の位置確認に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図面又は文書等を読み取り、外部装置、例えばコンピュータへ入力する図形入 力装置としてスキャナ装置がある。 従来のスキャナ装置の一種であるブック型スキャナ装置においては、原稿のセ ットに際して原稿台周辺に表示された用紙サイズ表示にしたがって原稿を裏向き にセットし、その上に原稿カバーを降ろしてセットを完了する。原稿のセットの 完了後、移動する光学台に備えられた原稿読み取り素子は、内容が記載されてい る原稿の表面を走査し、原稿の内容に相当する画像信号を出力する。その画像信 号は、デジタル信号等に変換処理されて外部装置へ出力される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のブック型スキャナ装置では原稿カバーを降ろした後では原稿が見えなく なり、いったん原稿を読み取って外部装置にそのデータを出力し、外部装置に接 続された表示装置、例えばＣＲＴ等により読み取った原稿の内容を確認しない限 り、原稿のセット状態が確認できないという問題点があった。 本考案は上記課題を解決するために、原稿カバーを降ろした状態で原稿位置を 表示することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、内容が記載されている原稿の表面を撮像し、その内容に相当する画 像信号を出力する２次元の撮像素子からなる原稿位置読み取り手段と、原稿位置 読み取り手段から出力された画像信号に基づいて原稿の外周位置を検出する原稿 位置比較手段と、原稿の外周位置とスキャナ装置本来の原稿読み取り位置とを表 示する表示手段とを有することを特徴とする。

【０００５】

【作用】

本考案によれば、原稿位置読み取り手段で原稿位置を読み取り、原稿台上の現 在の原稿位置及びスキャナ装置の正規の原稿読み取り位置を表示部に同時に表示 することができる。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案の一実施例を示すスキャナ装置のブロック図、図２は図１のスキ ャナ装置の斜視図である。 図１において、１は原稿を撮像してその内容に相当する画像信号に変換する、 例えば２次元ＣＣＤセンサからなる原稿位置読み取り素子、２は原稿位置読み取 り素子１を駆動し、原稿位置読み取り素子１から出力された画像信号を増幅等の 処理をして次の回路に合うように最終的な画像信号に変換して出力する読み取り 素子駆動部、３はその画像信号とあらかじめ内部に設定された原稿がない状態で 読み取ったデータとを比較し、原稿の外周位置を検出する原稿位置比較部、４は 原稿位置比較部３から出力された原稿の外周位置データと後述するあらかじめ設 定された原稿読み取り位置データとを重ね合わせて出力する制御部、５は原稿台 の用紙サイズ表示に一致するあらかじめ設定された正規の原稿読み取り位置デー タを記憶している原稿位置記憶部、６は制御部４から出力されたデータを表示部 を駆動する駆動信号に変換して出力する駆動部、７はその駆動信号により現在の 原稿位置及びスキャナ装置の正規の原稿読み取り位置を表示する、例えばＬＣＤ パネルからなる表示部である。

【０００７】 図２において、８はスキャナ装置で読み取る原稿、９は原稿８をセットする原 稿台、１０は原稿８がセットされた原稿台９の上に降ろして原稿８を固定する原 稿カバーである。

【０００８】 次に、本考案のスキャナ装置の原稿位置読み取り部の動作を説明する。 原稿台９周辺に表示された用紙サイズ表示にしたがって原稿８を裏向きにセッ トし、原稿カバー１０を図２の矢印のように閉じて原稿８のセットを完了する。 読み取り素子駆動部２は原稿位置読み取り素子１を駆動して原稿台９上の原稿 ８を図２のように下方から撮像する。原稿位置読み取り素子１から出力された画 像信号は、読み取り素子駆動部２によって増幅等の処理をされて次の原稿位置比 較部３に合うように最終的な画像信号に変換され出力される。 原稿位置比較部３では、原稿８がセットされた状態の原稿台９の情報を含む上 記の画像信号とあらかじめ原稿位置比較部３内に設定された、原稿８がない状態 で読み取った原稿台９のデータとを比較して原稿８の外周位置を検出し、その外 周位置データを制御部４へ出力する。

【０００９】 原稿位置比較部３から出力された原稿８の外周位置データ及び原稿位置記憶部 ５から出力された原稿台９の用紙サイズ表示に一致する正規の原稿読み取り位置 データは、制御部４で重ね合わされて駆動部６に出力される。そのデータは駆動 部６において表示部７を駆動できるように駆動信号に変換されて出力される。 したがって、原稿８の現在の位置と本来原稿８がセットされるべき位置とが同 時に表示部７に表示される。

【００１０】 図３は図１に示した実施例の表示部７の表示例を示す図である。 ここでは、ＬＣＤパネルからなる表示部７にスキャナ装置の正規の読み取り位 置表示１１と原稿位置読み取り素子１で検出された原稿８の現在の位置表示１２ が表示されている。この実施例では原稿８は正規の位置からずれてセットされて いることが分かる。

【００１１】

【考案の効果】

以上の説明のように本考案によれば、原稿位置読み取り手段で原稿位置を読み 取り、原稿台上の現在の原稿位置及びスキャナ装置の正規の原稿読み取り位置を 表示部に同時に表示することにより、いったん原稿を読み取って外部装置で原稿 の位置確認をする必要がなく、原稿カバーを閉じた状態のスキャナ装置単体で原 稿の位置確認をすることができる。 また、２次元の撮像素子を原稿位置読み取り手段に使用することによって、従 来のスキャナ装置の原稿読み取りのように光学台を移動させる必要がなく、原稿 の位置表示が瞬時にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すスキャナ装置のブロッ
ク図である。

【図２】本考案の一実施例を示すスキャナ装置の斜視図
である。

【図３】本考案の一実施例を示すスキャナ装置の表示部
の表示例を示す図である。

【符号の説明】

１ 原稿位置読み取り素子 ２ 読み取り素子駆動部 ３ 原稿位置比較部 ４ 制御部 ５ 原稿位置記憶部 ６ 駆動部 ７ 表示部 ８ 原稿 ９ 原稿台 １０ 原稿カバー １１ スキャナ装置の正規の読み取り位置表示 １２ 検出された原稿の位置表示

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿を原稿台の上に裏向きにセットして
   原稿台の上に原稿カバーを降ろした後、移動する光学台
   に備えられた原稿読み取り素子が内容の記載されている
   前記原稿の表面に対して垂直方向から走査し、その撮像
   データを出力するスキャナ装置において、 内容が記載されている前記原稿の表面を撮像し、その内
   容に相当する画像信号を出力する２次元の撮像素子から
   なる原稿位置読み取り手段と、 前記原稿位置読み取り手段から出力された画像信号に基
   づいて前記原稿の外周位置を検出する原稿位置比較手段
   と、 前記原稿の外周位置とスキャナ装置本来の原稿読み取り
   位置とを表示する表示手段とを有することを特徴とする
   スキャナ装置。