JPH06109983A - 広視野接眼レンズ - Google Patents

広視野接眼レンズ

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JPH06109983A
JPH06109983A JP4256099A JP25609992A JPH06109983A JP H06109983 A JPH06109983 A JP H06109983A JP 4256099 A JP4256099 A JP 4256099A JP 25609992 A JP25609992 A JP 25609992A JP H06109983 A JPH06109983 A JP H06109983A
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JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
focal length
eye
eyepiece
Prior art date
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Application number
JP4256099A
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English (en)
Inventor
Masanobu Kaneko
雅信 金子
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】視界70゜以上の広視界でありながら、全領域
に亘って良好に瞳収差が補正され、しかもアイレリ−フ
の長い接眼レンズの提供。 【構成】物体側から順に、貼合わせ負レンズを有する第
1レンズ群と、物体側に凹面を向けた正のメニスカスレ
ンズと、張り合わせ両凸正レンズと、両凸正レンズと、
物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとから成る
第2レンズ群と、第1レンズ群と第2レンズ群との間に
視野絞りを設けた接眼レンズにおいて、接眼レンズ全体
の焦点距離をF、第1レンズ群の焦点距離をF1 とする
とき、 −5.0<F1 /F<−3.0 を満足するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は望遠鏡や顕微鏡等に用い
られるアイレリ−フの長い広視野接眼レンズに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に接眼レンズ系は、接眼レンズの最
終レンズ面からアイポイント位置までの距離(以下、ア
イレリーフという。)を確保するために、対物側に負レ
ンズ群、眼側に正レンズ群を配する構成にしている。そ
の負レンズ群と正レンズ群との間に視野絞りを有する広
視野接眼レンズとしては、例えば特開昭56−8572
3号公報等が知られている。
【0003】このような構成の接眼レンズ系の特徴は、
物体側に負レンズ群を配することにより、アイレリ−フ
が長く確保でき、しかもパワ−の強い負レンズを有する
ことでペッツバ−ル和を小さくでき、像面湾曲収差を良
好に補正出来る等の条件を備えていることである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、物体側
の負レンズ群と眼側の正レンズ群との焦点距離の比を
1.0に近付け過ぎると、例えば負レンズ群の焦点距離
を長くした場合、全長が極端に長くなる。逆に負レンズ
群の焦点距離を短くした場合、眼側の正レンズ群の瞳倍
率が大きくなるため、良好な瞳収差の補正が出来なくな
るという欠点があった。
【0005】そこで本発明の目的は、視界70゜以上の
広視界でありながら、全領域に亘って良好に瞳収差が補
正され、しかもアイレリ−フの長い接眼レンズの提供を
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点の解決のために、物体側から順に、貼合わせ負レンズ
を有する第1レンズ群と、物体側に凹面を向けた正のメ
ニスカスレンズと、張り合わせ両凸正レンズと、両凸正
レンズと、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズ
とから成る第2レンズ群と、第1レンズ群と第2レンズ
群との間に視野絞りを設けた接眼レンズにおいて、接眼
レンズ全体の焦点距離をF、第1レンズ群の焦点距離を
F1 、第2レンズ群の合成の焦点距離をF2 、第1レン
ズ群の主点と第2レンズ群の主点との間隔をDとすると
き、以下の条件式(1)〜(3)を満足する構成であ
る。
【0007】 −5.0<F1 /F<−3.0 (1) 1.2<F2 /F<2.2 (2) 3.0< D/F<4.5 (3)
【0008】
【作用】長いアイレリ−フを実現するためには、物体側
の負レンズ群(以下、第1レンズ群G1 とする。)の焦
点距離を小さくするか、もしくは第1レンズ群G1 と眼
側の正レンズ群(以下、第2レンズ群G2 とする。)と
の間隔を長くすれば良い。そこで、本発明においては、
条件式(1)〜(3)を満足させる構成とした。以下
に、各条件式の説明を行う。
【0009】条件式(1)は、第1レンズ群G1 の焦点
距離F1 を規定する条件である。条件式(1)の下限を
越えた場合、第1レンズ群G1 のパワ−が小さくなりす
ぎて、ペッツバ−ル和が増加し、像面湾曲収差の良好な
補正が出来なくなる。逆に上限を越えた場合、ペッツバ
ール和は良好となるが、第2レンズ群G2 に対する瞳倍
率が大きくなり過ぎ好ましくない。
【0010】即ち、接眼レンズにおいて第2レンズ群G
2 の眼側の瞳位置、いわゆるアイポイントに対して張る
光線の角度は、物体側の瞳位置に対して張る光線の角度
より大きい。従って、図1に示されるような本発明にお
いては、第2レンズ群G2 中の貼合わせ正レンズL3、
両凸レンズL4及び正メニスカスレンズL5によって、眼
側の瞳収差補正を行っている。
【0011】もし瞳倍率が大きくなった場合、物体側の
瞳に対して張る光線の角度が大きくなるため、本発明の
ような少ないレンズ構成枚数では、良好な収差補正は出
来なくなる。即ち、第2レンズ群G2 のレンズ構成枚
数、特に正メニスカスレンズL2のレンズ構成枚数の大
幅な増加を招き好ましくない。この瞳収差が補正されな
い場合は、大きな歪曲収差が残り、物体が歪んで観察さ
れることになる。また、眼側の瞳の径が小さい場合に
は、全ての角度の光線束が眼に入射せず視野の一部がケ
ラレることもある。
【0012】条件式(2)は第2レンズ群G2 の焦点距
離F2 を規定するものであり、条件式(2)の下限を越
えた場合、第1レンズ群G1 と第2レンズ群G2 との間
隔が小さくなり、第1レンズ群G1 が第2レンズ群G2
の焦点付近に位置するようになるため第1レンズ群G1
のレンズ表面の傷やゴミが見え易くなり、好ましくな
い。逆に上限を越えた場合、第1レンズ群G1 と第2レ
ンズ群G2 の間隔が広がるため接眼レンズ全体の全長が
長くなりすぎ、コンパクト性が失われてしまい好ましく
ない。
【0013】更に、条件式(3)を満足することが望ま
しい。条件式(3)は、第1レンズ群G1 と第2レンズ
群G2 との合成の主点間隔Dを規定するものである。条
件式(3)の下限を越えた場合、十分なアイレリ−フが
確保できなくなり好ましくない。逆に上限を越えた場
合、接眼レンズ全体の全長が長くなりすぎ、コンパクト
性が失われてしまう。
【0014】以上により、視界が70゜以上の広視界に
亘り瞳収差が良好に補正され、しかもアイレリ−フの長
い接眼レンズを構成することが可能になる。
【0015】
【実施例】以下の表1及び表2に、本発明の第1実施例
及び第2実施例を示す。実施例の諸元表中のF は焦点距
離、2ωは画角を表す。F1は第1レンズ群の焦点距離、
F2 は第2レンズ群の合成焦点距離、 Dは第1レンズ群
の主点と第2レンズ群の主点との間隔、r m は各レンズ
面の曲率半径(mは、物体側からの順序を表す面番
号。)、d m はレンズ面間隔(mは、物体側からの順序を
表す面番号。)、nm は各レンズの屈折率(mは、物体側
からのレンズの順序を表す。)、νm はアッベ数(mは、
物体側からのレンズの順序を表す。)を表す。 (第1実施例)図1は本発明による第1実施例の構成を
示すものである。
【0016】第1レンズ群G1 と第2レンズ群G2 の間
に物体y、第1レンズ群G1 により像y’が形成され、
この像y’の位置に視野絞りSが設けられている。そし
て、物体側から順に、眼側に凸面を向けた正メニスカス
レンズと負レンズとで接合され全体として両凹負レンズ
1からなる第1レンズ群G1 と、物体側に凹面を向け
た正メニスカスレンズL2と、眼側に凹面を向けた負メ
ニスカスレンズと両凸レンズとで接合され全体として両
凸正レンズL3と、両凸正レンズL4と、眼側に凹面を向
けた正メニスカスレンズL5とからなる第2レンズ群G
2 とで構成する。図中のE.Pはアイポイントを示し、
d12はアイレリ−フを表す。
【0017】
【表1】 第1実施例の諸元 F = 14 2ω= 72゜ F1 = -57.9 F2 = 21.0 D = 49.8 r 1= -23.9 d 1= 3.5 n1= 1.74950 ν1= 35.2 r 2= -14.8 d 2= 1.5 n2= 1.51680 ν2= 64.1 r 3= 216.3 d 3= 35.0 r 4= -127.1 d 4= 4.8 n3= 1.65160 ν3= 58.5 r 5= -34.8 d 5= 0.2 r 6= 324.0 d 6= 1.5 n4= 1.80518 ν4= 25.4 r 7= 24.5 d 7= 10.0 n5= 1.62041 ν5= 60.3 r 8= -62.1 d 8= 0.2 r 9= 36.5 d 9= 5.2 n6= 1.51680 ν6= 64.1 r10= -722.2 d10= 0.2 r11= 21.2 d11= 5.0 n7= 1.51680 ν7= 64.1 r12= 73.1 d12= 17.9 (条件対応数値) (1)F1/F=-4.145 (2)F2/F= 1.5 (3) D/F= 3.557 (第2実施例)図2は本発明による第2実施例の構成を
示すものである。
【0018】第1レンズ群G1 と第2レンズ群G2 の間
に物体y、第1レンズ群G1 により像y’が形成され、
この像y’の位置に視野絞りSが設けられている。そし
て、物体側から順に、両凹負レンズと眼側に凹面を向け
た正メニスカスレンズとで接合され全体として両凹負レ
ンズL1からなる第1レンズ群G1 と、眼側に凸面を向
けた正メニスカスレンズL2と、両凸レンズと眼側に凸
面を向けた負メニスカスレンズとで接合され全体として
両凸正レンズL3と、両凸正レンズL4と、眼側に凹面を
向けた正メニスカスレンズL5とからなる第2レンズ群
2 とで構成する。図中のE.Pはアイポイントを示
し、d12はアイレリ−フを表す。
【0019】
【表2】 第2実施例の諸元 F = 14 2ω= 72゜ F1 = -50.0 F 2= 24. 1 D = 60.0 r 1= -34.5 d 1= 1.5 n1= 1.51680 ν1= 64.1 r 2= 16.8 d 2= 3.5 n2= 1.74950 ν2= 35.2 r 3= 39.8 d 3= 50.6 r 4= -200.0 d 4= 7.0 n3= 1.65160 ν3= 58.5 r 5= -36.2 d 5= 0.2 r 6= 72.7 d 6= 11.0 n4= 1.62280 ν4= 57.0 r 7= -29.0 d 7= 1.5 n5= 1.80518 ν5= 25.4 r 8= -97.4 d 8= 0.2 r 9= 50.0 d 9= 5.0 n6= 1.51680 ν6= 64.1 r10= -700.0 d10= 0.2 r11= 25.0 d11= 4.5 n7= 1.51680 ν7= 64.1 r12= 39.2 d12= 18.2 (条件対応数値) (1)F1/F=-3.571 (2)F2/F= 1.721 (3) D/F= 4.286 本発明における第1実施例及び第2実施例の各諸収差図
を図3及び図4に示す。尚、各実施例の収差図は、光線
を眼側(アイポイント側)から追跡している。以上の各
収差図からも良好に収差補正されていることがわかる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、焦点距離
の1.2倍以上の長さであるアイレリ−フを有し、かつ
70゜以上の広視界に亘り像面の平坦性に優れ歪曲収差
の少ない優れた接眼レンズを得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のレンズ構成図。
【図2】本発明の第2実施例のレンズ構成図。
【図3】第1実施例における諸収差図。
【図4】第2実施例における諸収差図である。
【符号の説明】
1 ・・・・第1レンズ群 G2 ・・・・第2レンズ群 S ・・・・絞り E.P・・・・アイポイント

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、貼合わせ負レンズから
    成る第1レンズ群と、物体側に凹面を向けた正のメニス
    カスレンズと、張り合わせ両凸正レンズと、両凸正レン
    ズと、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとか
    ら成る第2レンズ群と、第1レンズ群と第2レンズ群と
    の間に視野絞りを設けた接眼レンズにおいて、接眼レン
    ズ全体の焦点距離をF、第1レンズ群の焦点距離をF1
    、第2レンズ群の合成の焦点距離をF2 、第1レンズ
    群の主点と第2レンズ群の主点との間隔をDとすると
    き、 −5.0<F1/F<−3.0 を満たすことを特徴とする広視野接眼レンズ。
  2. 【請求項2】 さらに以下の条件式を満足することを特
    徴とする請求項1記載の広視野接眼レンズ。 1.2<F2/F<2.2 3.0< D/F<4.5
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