JPH06109659A - 架空線探傷装置 - Google Patents
架空線探傷装置Info
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- JPH06109659A JPH06109659A JP5717192A JP5717192A JPH06109659A JP H06109659 A JPH06109659 A JP H06109659A JP 5717192 A JP5717192 A JP 5717192A JP 5717192 A JP5717192 A JP 5717192A JP H06109659 A JPH06109659 A JP H06109659A
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- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 この装置は、コイル保持枠6が開放した後、
装置が障害物を通過中、その走行距離を走行距離測定部
30が測定する。そして、ちょうど障害物を通過した距
離だけその走行距離を測定すると、開閉制御回路26に
対し、枠復帰指令信号30Aが入力する。 【効果】 これにより、装置が障害物を通過し十分安全
な位置まで移動した後初めて、コイル保持枠を復帰させ
るのでその損傷等のおそれがない。ミラーの退避と復帰
動作も全く同様に行なえる。
装置が障害物を通過中、その走行距離を走行距離測定部
30が測定する。そして、ちょうど障害物を通過した距
離だけその走行距離を測定すると、開閉制御回路26に
対し、枠復帰指令信号30Aが入力する。 【効果】 これにより、装置が障害物を通過し十分安全
な位置まで移動した後初めて、コイル保持枠を復帰させ
るのでその損傷等のおそれがない。ミラーの退避と復帰
動作も全く同様に行なえる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空線上を走行しなが
ら架空線の損傷の有無とその程度等を点検する架空線探
傷装置に関する。
ら架空線の損傷の有無とその程度等を点検する架空線探
傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】架空送電線や架空地線のような架空線
は、風雪や落雷等による自然災害を受けやすい。送電線
に落雷があると、その一部が溶融し或は素線の溶断等が
生じる。また、風により振動を繰り返せば、疲労による
素線切れが生じる。さらに、架空線は大気中に長期間さ
らされるため腐食を生じる場合もある。このような架空
線の損傷を放置すると、送電効率の低下、コロナ放電に
よる騒音の増大が生じ、場合によっては送電線が破断す
ることもある。この対策として、送電線や架空地線の損
傷の有無を検査し、その大きさや位置を検知することが
行われる。
は、風雪や落雷等による自然災害を受けやすい。送電線
に落雷があると、その一部が溶融し或は素線の溶断等が
生じる。また、風により振動を繰り返せば、疲労による
素線切れが生じる。さらに、架空線は大気中に長期間さ
らされるため腐食を生じる場合もある。このような架空
線の損傷を放置すると、送電効率の低下、コロナ放電に
よる騒音の増大が生じ、場合によっては送電線が破断す
ることもある。この対策として、送電線や架空地線の損
傷の有無を検査し、その大きさや位置を検知することが
行われる。
【0003】図2に上記のような目的に使用される従来
の架空線探傷装置外観斜視図を示す。図において、架空
線1上を走行する走行機本体2には、走行方向に3つの
走行車輪3が設けられている。この走行車輪3は、架空
線1に係合して転動する。これらの走行車輪3を回転駆
動させるために走行モータ4が設けられている。この走
行モータ4と走行車輪3とは、図示しないチェーンやギ
ヤによって連結され、駆動力が伝達されるように構成さ
れている。走行機本体2の下方には、この走行機本体2
の自走制御を行い、更に探傷動作の際その検出信号を処
理するための回路を収容した走行機制御部5が吊り下げ
られている。また図の手前に見える2個の走行車輪3の
間に、探傷コイルを保持するためのコイル保持枠6が配
置されている。また、図2において、51は架空線1の
外表面を撮影するカメラ(不図示)の画角内に、架空線
1の全周を収めるためのV型ミラーである。
の架空線探傷装置外観斜視図を示す。図において、架空
線1上を走行する走行機本体2には、走行方向に3つの
走行車輪3が設けられている。この走行車輪3は、架空
線1に係合して転動する。これらの走行車輪3を回転駆
動させるために走行モータ4が設けられている。この走
行モータ4と走行車輪3とは、図示しないチェーンやギ
ヤによって連結され、駆動力が伝達されるように構成さ
れている。走行機本体2の下方には、この走行機本体2
の自走制御を行い、更に探傷動作の際その検出信号を処
理するための回路を収容した走行機制御部5が吊り下げ
られている。また図の手前に見える2個の走行車輪3の
間に、探傷コイルを保持するためのコイル保持枠6が配
置されている。また、図2において、51は架空線1の
外表面を撮影するカメラ(不図示)の画角内に、架空線
1の全周を収めるためのV型ミラーである。
【0004】図3にこのようなコイル保持枠部分の正面
図を示す。図のように、コイル保持枠6は、例えば6個
の探傷コイル7を架空線1を包囲する位置に保持してい
る。このコイル保持枠6は、架空線1の軸を通る面で左
右に2分割されている。その他の構成は後で説明するこ
ととし、上記のような架空線探傷装置の使用法を説明す
る。図4に架空線探傷装置の操作状態概略図を示す。図
に示すように、架空線1は、鉄塔11の間に布設されて
いる。そして、架空線探傷装置10は、この架空線1上
を走行するように架空線1に吊り下げられる。作業者1
2は、リモートコントローラ13を使用して架空線探傷
装置10を遠隔操作する。即ち、作業者12がリモート
コントローラ13のスイッチを操作することによって、
架空線探傷装置10を前進あるいは後退させながら架空
線1の探傷動作を行わせる。
図を示す。図のように、コイル保持枠6は、例えば6個
の探傷コイル7を架空線1を包囲する位置に保持してい
る。このコイル保持枠6は、架空線1の軸を通る面で左
右に2分割されている。その他の構成は後で説明するこ
ととし、上記のような架空線探傷装置の使用法を説明す
る。図4に架空線探傷装置の操作状態概略図を示す。図
に示すように、架空線1は、鉄塔11の間に布設されて
いる。そして、架空線探傷装置10は、この架空線1上
を走行するように架空線1に吊り下げられる。作業者1
2は、リモートコントローラ13を使用して架空線探傷
装置10を遠隔操作する。即ち、作業者12がリモート
コントローラ13のスイッチを操作することによって、
架空線探傷装置10を前進あるいは後退させながら架空
線1の探傷動作を行わせる。
【0005】ところで、架空線1は、山岳地や地形の複
雑な所で特に振動を生じやすい。架空線1の振動は先に
説明したように振動疲労を招く。その防止策として、架
空線1に例えばストックブリッジダンパー14やクリス
マスツリー型ダンパー15等が取り付けられる。図5に
ストックブリッジダンパー構成図を示す。図の(a)は
ストックブリッジダンパーの正面図、(b)はその側面
図である。図のようにこのダンパー14は、架空線1を
保護するためのアーマロッド1Aを介して、クランプ1
4Aを用いて吊り下げられている。このクランプ14A
の下端には、左右対象に重錘14Bが両腕を広げるよう
に取り付けられている。このストックブリッジダンパー
14は、架空線1の風による振動を打ち消すように、重
錘14Bが振動し振動減衰効果を及ぼす。
雑な所で特に振動を生じやすい。架空線1の振動は先に
説明したように振動疲労を招く。その防止策として、架
空線1に例えばストックブリッジダンパー14やクリス
マスツリー型ダンパー15等が取り付けられる。図5に
ストックブリッジダンパー構成図を示す。図の(a)は
ストックブリッジダンパーの正面図、(b)はその側面
図である。図のようにこのダンパー14は、架空線1を
保護するためのアーマロッド1Aを介して、クランプ1
4Aを用いて吊り下げられている。このクランプ14A
の下端には、左右対象に重錘14Bが両腕を広げるよう
に取り付けられている。このストックブリッジダンパー
14は、架空線1の風による振動を打ち消すように、重
錘14Bが振動し振動減衰効果を及ぼす。
【0006】図6にクリスマスツリー型ダンパー構成図
を示す。図の(a)はその正面図、(b)はその側面図
である。このダンパー15は、図の(a)に示すよう
に、左右一対のクランプ15Aの間に添線15Bを架け
渡したものである。この添線15Bは、架空線1の振動
を打ち消すように振動し振動減衰効果を及ぼす。なお、
上記ストックブリッジダンパー14は主として電線の上
下振動を吸収するために使用され、クリスマスツリー型
ダンパー15は捻れ振動を吸収するために使用される。
上記の他にも、架空線には着雪を防止するための軟着雪
リングといった各種の付属品が取り付けられる。従っ
て、図4に示すような状態で架空線1の探傷動作を行う
場合、この種の障害物を乗り越えて通過する機能が必要
となる。
を示す。図の(a)はその正面図、(b)はその側面図
である。このダンパー15は、図の(a)に示すよう
に、左右一対のクランプ15Aの間に添線15Bを架け
渡したものである。この添線15Bは、架空線1の振動
を打ち消すように振動し振動減衰効果を及ぼす。なお、
上記ストックブリッジダンパー14は主として電線の上
下振動を吸収するために使用され、クリスマスツリー型
ダンパー15は捻れ振動を吸収するために使用される。
上記の他にも、架空線には着雪を防止するための軟着雪
リングといった各種の付属品が取り付けられる。従っ
て、図4に示すような状態で架空線1の探傷動作を行う
場合、この種の障害物を乗り越えて通過する機能が必要
となる。
【0007】また、図3に示したように、探傷コイル7
は架空線1を包囲するように配置されており、架空線1
に図5或は図6に示したようなダンパーが取り付けられ
ている場合、そのままでは探傷コイル7がダンパーに衝
突し破損してしまう。そこで、図3に示すコイル保持枠
6には、開閉ギヤ16が取り付けられ、支持軸17を中
心にコイル保持枠6が左右に開放できるような構成が採
用される。図3に示す状態は、探傷コイル7を架空線1
に接近させ、探傷動作が可能とされる状態で、これを探
傷位置と呼ぶことにする。架空線1に取り付けられたダ
ンパー等の障害物を回避する場合には、図7に示すよう
な状態にコイル保持枠6が開かれる。即ち、開閉ギヤ1
6が矢印18方向に回転し、コイル保持枠6を図のよう
に左右に開放させる。この状態を退避位置と呼ぶことに
する。
は架空線1を包囲するように配置されており、架空線1
に図5或は図6に示したようなダンパーが取り付けられ
ている場合、そのままでは探傷コイル7がダンパーに衝
突し破損してしまう。そこで、図3に示すコイル保持枠
6には、開閉ギヤ16が取り付けられ、支持軸17を中
心にコイル保持枠6が左右に開放できるような構成が採
用される。図3に示す状態は、探傷コイル7を架空線1
に接近させ、探傷動作が可能とされる状態で、これを探
傷位置と呼ぶことにする。架空線1に取り付けられたダ
ンパー等の障害物を回避する場合には、図7に示すよう
な状態にコイル保持枠6が開かれる。即ち、開閉ギヤ1
6が矢印18方向に回転し、コイル保持枠6を図のよう
に左右に開放させる。この状態を退避位置と呼ぶことに
する。
【0008】図2に示したように、走行機本体2のコイ
ル保持枠6の前方には、上記のようなダンパー等の障害
物を検知するために、第1の障害物センサ21や第2の
障害物センサ22等が取り付けられている。第1の障害
物センサ21には、垂直下方に針状の接触子21Aが取
り付けられている。走行機本体2は、矢印19方向に走
行する。この場合、接触子21Aが障害物に接触する
と、図示しないリミットスイッチが動作してこれを検出
する。その検出信号は走行機制御部5に送られ、図7を
用いて説明したようなコイル保持枠の開放が行われる。
第2の障害物センサ22も同様の目的で設けられたもの
で、このセンサには架空線1の下側に向かってほぼ水平
方向に接触子22Aが突き出している。この接触子22
Aも障害物に接触すると、図示しないリミットスイッチ
を動作させる。上記第1の障害物センサ21は、主とし
て架空線1の上方に突き出した障害物を検出するための
もので、第2の障害物センサ22は、架空線1に吊り下
げられた障害物を検出するためのものである。
ル保持枠6の前方には、上記のようなダンパー等の障害
物を検知するために、第1の障害物センサ21や第2の
障害物センサ22等が取り付けられている。第1の障害
物センサ21には、垂直下方に針状の接触子21Aが取
り付けられている。走行機本体2は、矢印19方向に走
行する。この場合、接触子21Aが障害物に接触する
と、図示しないリミットスイッチが動作してこれを検出
する。その検出信号は走行機制御部5に送られ、図7を
用いて説明したようなコイル保持枠の開放が行われる。
第2の障害物センサ22も同様の目的で設けられたもの
で、このセンサには架空線1の下側に向かってほぼ水平
方向に接触子22Aが突き出している。この接触子22
Aも障害物に接触すると、図示しないリミットスイッチ
を動作させる。上記第1の障害物センサ21は、主とし
て架空線1の上方に突き出した障害物を検出するための
もので、第2の障害物センサ22は、架空線1に吊り下
げられた障害物を検出するためのものである。
【0009】図8に、図2に示した走行機制御部5に設
けられた制御回路主要部ブロック図を示す。この回路に
は、開閉制御回路26及び探傷装置制御回路27が設け
られている。開閉制御回路26は、図3において説明し
たコイル保持枠6の開閉ギヤ16を駆動する枠開閉モー
タ25の制御を行うための回路である。また開閉制御回
路26には先に説明した障害物の検出センサ20の検出
信号が入力するよう構成されている。この検出信号を枠
開放指令信号と呼ぶことにする。また、リモートコント
ローラ13には、図4で示した架空線探傷装置10の制
御を行うために、前進キー13A、後退キー13B、停
止キー13C及び探傷キー13Dが設けられている。作
業者はこれらのキーを操作して、架空線探傷装置10を
架空線1上で走行させる。なお上記探傷装置制御回路2
7は、図示しない探傷装置の各種回路の制御を行い、更
に探傷コイルから出力された検出信号等を処理する回路
を含むものである。
けられた制御回路主要部ブロック図を示す。この回路に
は、開閉制御回路26及び探傷装置制御回路27が設け
られている。開閉制御回路26は、図3において説明し
たコイル保持枠6の開閉ギヤ16を駆動する枠開閉モー
タ25の制御を行うための回路である。また開閉制御回
路26には先に説明した障害物の検出センサ20の検出
信号が入力するよう構成されている。この検出信号を枠
開放指令信号と呼ぶことにする。また、リモートコント
ローラ13には、図4で示した架空線探傷装置10の制
御を行うために、前進キー13A、後退キー13B、停
止キー13C及び探傷キー13Dが設けられている。作
業者はこれらのキーを操作して、架空線探傷装置10を
架空線1上で走行させる。なお上記探傷装置制御回路2
7は、図示しない探傷装置の各種回路の制御を行い、更
に探傷コイルから出力された検出信号等を処理する回路
を含むものである。
【0010】図9に上記のような探傷装置の動作フロー
チャートを示す。図において、まずステップS1で装置
が前進を開始すると、先に説明した障害物検出センサが
障害物の検出動作を行う(ステップS2)。障害物が検
出されなければ装置はそのまま前進し探傷動作が進めら
れる。一方障害物が検出されると、ステップS2からス
テップS3に移り、装置の前進が停止される。そして、
ステップS4において、図8に示した障害物検出センサ
20から枠開放指令信号20Aが開閉制御回路26に入
力し、枠開閉モータ25が起動される。これによりコイ
ル保持枠6が、図3に示した探傷位置から、図7に示し
た退避位置に移るよう開放される。その後作業者が図8
に示したリモートコントローラ13の前進キー13Aを
操作し、装置を再び前進させる(ステップS5、S
6)。装置が障害物を通過した後、作業者は停止キー1
3Cを押し装置の前進を停止させる(ステップS7、S
8)。更に作業者は探傷キー13Dを操作する(ステッ
プS9)。これにより開閉制御回路26が枠開閉モータ
25を駆動し、コイル保持枠を探傷位置まで復帰させる
(ステップS10)。その後作業者は前進キー13Aを
操作して装置を前進させ、再び探傷動作を開始する(ス
テップS11、12)。また、図2に示したV型ミラー
51についても、前記コイル保持枠6と同様に障害物検
出センサ20からの指令信号を受けて、障害物回避のた
め所定位置まで退避し、探傷キー13Dの操作により撮
影位置まで復帰するように構成されている。
チャートを示す。図において、まずステップS1で装置
が前進を開始すると、先に説明した障害物検出センサが
障害物の検出動作を行う(ステップS2)。障害物が検
出されなければ装置はそのまま前進し探傷動作が進めら
れる。一方障害物が検出されると、ステップS2からス
テップS3に移り、装置の前進が停止される。そして、
ステップS4において、図8に示した障害物検出センサ
20から枠開放指令信号20Aが開閉制御回路26に入
力し、枠開閉モータ25が起動される。これによりコイ
ル保持枠6が、図3に示した探傷位置から、図7に示し
た退避位置に移るよう開放される。その後作業者が図8
に示したリモートコントローラ13の前進キー13Aを
操作し、装置を再び前進させる(ステップS5、S
6)。装置が障害物を通過した後、作業者は停止キー1
3Cを押し装置の前進を停止させる(ステップS7、S
8)。更に作業者は探傷キー13Dを操作する(ステッ
プS9)。これにより開閉制御回路26が枠開閉モータ
25を駆動し、コイル保持枠を探傷位置まで復帰させる
(ステップS10)。その後作業者は前進キー13Aを
操作して装置を前進させ、再び探傷動作を開始する(ス
テップS11、12)。また、図2に示したV型ミラー
51についても、前記コイル保持枠6と同様に障害物検
出センサ20からの指令信号を受けて、障害物回避のた
め所定位置まで退避し、探傷キー13Dの操作により撮
影位置まで復帰するように構成されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に装置が障害物を通過中、図2に示した装置の走行車輪
3は障害物の上を乗り越える。このため、装置には各種
の振動が伝わる。従って、何らかの原因で開閉制御回路
26が誤動作し、障害物を完全に通過する前にコイル保
持枠を復帰させる場合がある。また、装置が障害物を完
全に通過したと判断して、作業者が探傷キー13Dを操
作したときに、まだ障害物の一部がコイル保持枠6の下
方に存在している場合がある。このような場合、図10
に示すように、探傷コイル7がダンパー14等の障害物
に衝突し、探傷コイル7やコイル保持枠6を損傷するこ
とがある。また、V型ミラー51についても同様のこと
が言える。本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、装置が障害物を通過中、予め設定された走行距離だ
け走行した後、請求項1の発明は、自動的にコイル保持
枠を復帰させるようにして探傷コイルの破損を防止し、
請求項2の発明は自動的にミラーを復帰させてミラーの
破損を防止するようにした構成の架空線探傷装置を提供
することを目的とするものである。
に装置が障害物を通過中、図2に示した装置の走行車輪
3は障害物の上を乗り越える。このため、装置には各種
の振動が伝わる。従って、何らかの原因で開閉制御回路
26が誤動作し、障害物を完全に通過する前にコイル保
持枠を復帰させる場合がある。また、装置が障害物を完
全に通過したと判断して、作業者が探傷キー13Dを操
作したときに、まだ障害物の一部がコイル保持枠6の下
方に存在している場合がある。このような場合、図10
に示すように、探傷コイル7がダンパー14等の障害物
に衝突し、探傷コイル7やコイル保持枠6を損傷するこ
とがある。また、V型ミラー51についても同様のこと
が言える。本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、装置が障害物を通過中、予め設定された走行距離だ
け走行した後、請求項1の発明は、自動的にコイル保持
枠を復帰させるようにして探傷コイルの破損を防止し、
請求項2の発明は自動的にミラーを復帰させてミラーの
破損を防止するようにした構成の架空線探傷装置を提供
することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の架空線探
傷装置は、架空線上を走行中、当該架空線の探傷を行な
う探傷コイルと、この探傷コイルを前記架空線を包囲す
る位置に保持するコイル保持枠と、前記探傷コイルを前
記架空線に接近した探傷位置と架空線から遠ざけた退避
位置のいずれかに移動させるよう前記コイル保持枠を開
閉する開閉制御回路と、前記コイル保持枠が前記退避位
置まで開いたとき、その後の走行距離を測定し、予め設
定した走行距離だけ前進したとき、前記コイル保持枠を
前記探傷位置に復帰させるよう、前記開閉制御回路に対
し枠復帰指令信号を出力する走行距離測定部とを備えた
ことを特徴とするものである。請求項2記載の架空線探
傷装置は、架空線上を走行中、架空線を撮影するカメラ
の画角内に前記架空線の全周を収めるためのミラーと、
前記ミラーを前記架空線に接近した撮影位置と架空線か
ら遠ざけた退避位置のいずれかに移動させるよう前記ミ
ラーを移動する移動制御回路と、前記ミラーが前記退避
位置まで退避したとき、その後の走行距離を測定し、予
め設定した走行距離だけ前進したとき、前記ミラーを前
記撮影位置に復帰させるよう、前記移動制御回路に対し
ミラー復帰指令信号を出力する走行距離測定部とを備え
たことを特徴とするものである。
傷装置は、架空線上を走行中、当該架空線の探傷を行な
う探傷コイルと、この探傷コイルを前記架空線を包囲す
る位置に保持するコイル保持枠と、前記探傷コイルを前
記架空線に接近した探傷位置と架空線から遠ざけた退避
位置のいずれかに移動させるよう前記コイル保持枠を開
閉する開閉制御回路と、前記コイル保持枠が前記退避位
置まで開いたとき、その後の走行距離を測定し、予め設
定した走行距離だけ前進したとき、前記コイル保持枠を
前記探傷位置に復帰させるよう、前記開閉制御回路に対
し枠復帰指令信号を出力する走行距離測定部とを備えた
ことを特徴とするものである。請求項2記載の架空線探
傷装置は、架空線上を走行中、架空線を撮影するカメラ
の画角内に前記架空線の全周を収めるためのミラーと、
前記ミラーを前記架空線に接近した撮影位置と架空線か
ら遠ざけた退避位置のいずれかに移動させるよう前記ミ
ラーを移動する移動制御回路と、前記ミラーが前記退避
位置まで退避したとき、その後の走行距離を測定し、予
め設定した走行距離だけ前進したとき、前記ミラーを前
記撮影位置に復帰させるよう、前記移動制御回路に対し
ミラー復帰指令信号を出力する走行距離測定部とを備え
たことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、コイル保持枠6が開
放した後、装置が障害物を通過中、その走行距離を走行
距離測定部30が測定する。そして、ちょうど障害物を
通過した距離だけその走行距離を測定すると、開閉制御
回路26に対し、枠復帰指令信号30Aが入力する。こ
れにより、装置が障害物を通過し十分安全な位置まで移
動した後初めて、コイル保持枠を復帰させるのでその損
傷等のおそれがない。請求項2記載の発明では、ミラー
51が退避した後、装置が障害物を通過中、その走行距
離を上記走行距離測定部30が測定する。そして、ちょ
うど障害物を通過した距離だけその走行距離を測定する
と、移動制御回路53に対し、ミラー復帰指令信号が入
力する。これにより、装置が障害物を通過し十分安全な
位置まで移動した後初めて、ミラーを復帰させるのでそ
の損傷等のおそれがない。
放した後、装置が障害物を通過中、その走行距離を走行
距離測定部30が測定する。そして、ちょうど障害物を
通過した距離だけその走行距離を測定すると、開閉制御
回路26に対し、枠復帰指令信号30Aが入力する。こ
れにより、装置が障害物を通過し十分安全な位置まで移
動した後初めて、コイル保持枠を復帰させるのでその損
傷等のおそれがない。請求項2記載の発明では、ミラー
51が退避した後、装置が障害物を通過中、その走行距
離を上記走行距離測定部30が測定する。そして、ちょ
うど障害物を通過した距離だけその走行距離を測定する
と、移動制御回路53に対し、ミラー復帰指令信号が入
力する。これにより、装置が障害物を通過し十分安全な
位置まで移動した後初めて、ミラーを復帰させるのでそ
の損傷等のおそれがない。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本発明の架空線探傷装置実施例を示す主
要部概略図である。図は、図2において示した探傷装置
のコイル保持枠部分の正面図及びその制御回路ブロック
図を示したものである。図のコイル保持枠6には、架空
線1を包囲するように6個の探傷コイル7が保持されて
いる。またコイル保持枠6は、架空線1の軸を通る面で
左右に2分割され、開閉ギヤ16の矢印18方向の回転
によって支持軸17を中心に左右に開閉する構成とされ
ている。
明する。図1は本発明の架空線探傷装置実施例を示す主
要部概略図である。図は、図2において示した探傷装置
のコイル保持枠部分の正面図及びその制御回路ブロック
図を示したものである。図のコイル保持枠6には、架空
線1を包囲するように6個の探傷コイル7が保持されて
いる。またコイル保持枠6は、架空線1の軸を通る面で
左右に2分割され、開閉ギヤ16の矢印18方向の回転
によって支持軸17を中心に左右に開閉する構成とされ
ている。
【0015】さらに、架空線1に固定されたダンパー1
4等の障害物を検出するために、障害物検出センサ20
が設けられている。この構成は既に図2を用いて説明し
た通りのものである。また、コイル保持枠6の開閉制御
のために、開閉制御回路26及び枠開閉モータ25が設
けられている。枠開閉モータ25の駆動軸は開閉ギヤ1
6に連結されている。本発明の装置には、この他に、装
置の走行距離を測定するための走行距離測定部30が設
けられている。この走行距離測定部30は、走行車輪3
に設けられた回転検出用のロータリエンコーダ31か
ら、この距離測定用の信号を受け入れる構成とされてい
る。また、この走行距離測定部は、後で説明するよう
に、装置が障害物を通過中障害物を通過するために必要
な距離を測定し、その距離だけ通過した後に枠復帰指令
信号30Aを開閉制御回路26に向け出力するよう動作
する回路である。
4等の障害物を検出するために、障害物検出センサ20
が設けられている。この構成は既に図2を用いて説明し
た通りのものである。また、コイル保持枠6の開閉制御
のために、開閉制御回路26及び枠開閉モータ25が設
けられている。枠開閉モータ25の駆動軸は開閉ギヤ1
6に連結されている。本発明の装置には、この他に、装
置の走行距離を測定するための走行距離測定部30が設
けられている。この走行距離測定部30は、走行車輪3
に設けられた回転検出用のロータリエンコーダ31か
ら、この距離測定用の信号を受け入れる構成とされてい
る。また、この走行距離測定部は、後で説明するよう
に、装置が障害物を通過中障害物を通過するために必要
な距離を測定し、その距離だけ通過した後に枠復帰指令
信号30Aを開閉制御回路26に向け出力するよう動作
する回路である。
【0016】図11に上記のような走行距離測定部の具
体的な回路ブロック図を示す。図において、この装置
は、例えば上記ロータリエンコーダ31の出力する信号
によってカウント値を演算するカウンタ32を備えてい
る。このカウンタ32には予め設定された走行距離に該
当するカウント値を格納した設定走行距離レジスタ33
が接続されている。さらに、このカウンタ32には、図
1に示した障害物検出センサ20から出力される枠開放
指令信号20Aが開閉制御回路26を通じて入力するよ
う構成されている。さらに、カウンタ32がカウント値
“0”となった場合に、その信号を受け入れる枠復帰指
令信号生成回路34が設けられている。
体的な回路ブロック図を示す。図において、この装置
は、例えば上記ロータリエンコーダ31の出力する信号
によってカウント値を演算するカウンタ32を備えてい
る。このカウンタ32には予め設定された走行距離に該
当するカウント値を格納した設定走行距離レジスタ33
が接続されている。さらに、このカウンタ32には、図
1に示した障害物検出センサ20から出力される枠開放
指令信号20Aが開閉制御回路26を通じて入力するよ
う構成されている。さらに、カウンタ32がカウント値
“0”となった場合に、その信号を受け入れる枠復帰指
令信号生成回路34が設けられている。
【0017】即ち、カウンタ32は、枠開放指令信号2
0Aをロード端子に受け入れ、その信号が入力した場合
に、設定走行距離レジスタ33から、設定走行距離に該
当するカウント値をロードする。一方、ロータリエンコ
ーダ31からは、図1に示した走行車輪3の回転数に応
じたパルスがクロック端子に入力する。このパルスが1
個入力すると、カウンタ32はロードされたカウント値
から“1”を減算する。従って、ロータリエンコーダ3
1からロードされたカウント値に該当する数のパルスが
入力すると、カウンタ32のカウント値は“0”とな
る。そしてさらに、もう1個のパルスがクロック端子に
入力すると、カウント値は既に“0”になっているた
め、ボロー信号がカウントゼロ出力端子から出力され
る。この信号は枠復帰指令信号生成回路34に入力し、
図1に示した開閉制御回路26に対し、枠復帰動作を求
めるための所定の形式の信号となって出力される。この
枠復帰指令信号生成回路34は、カウンタ32から出力
されるボロー信号を保持するレジスタや、所定の形式の
枠復帰指令信号を生成するデコーダ等から構成される。
以上の回路はごく一般的な計数回路で、距離測定にはそ
の他の良く知られた各種の回路が採用できる。上記の構
成の本発明の装置は次のように動作する。
0Aをロード端子に受け入れ、その信号が入力した場合
に、設定走行距離レジスタ33から、設定走行距離に該
当するカウント値をロードする。一方、ロータリエンコ
ーダ31からは、図1に示した走行車輪3の回転数に応
じたパルスがクロック端子に入力する。このパルスが1
個入力すると、カウンタ32はロードされたカウント値
から“1”を減算する。従って、ロータリエンコーダ3
1からロードされたカウント値に該当する数のパルスが
入力すると、カウンタ32のカウント値は“0”とな
る。そしてさらに、もう1個のパルスがクロック端子に
入力すると、カウント値は既に“0”になっているた
め、ボロー信号がカウントゼロ出力端子から出力され
る。この信号は枠復帰指令信号生成回路34に入力し、
図1に示した開閉制御回路26に対し、枠復帰動作を求
めるための所定の形式の信号となって出力される。この
枠復帰指令信号生成回路34は、カウンタ32から出力
されるボロー信号を保持するレジスタや、所定の形式の
枠復帰指令信号を生成するデコーダ等から構成される。
以上の回路はごく一般的な計数回路で、距離測定にはそ
の他の良く知られた各種の回路が採用できる。上記の構
成の本発明の装置は次のように動作する。
【0018】図12に本発明の装置の概略動作説明図を
示す。本発明の装置50は、例えば、図の矢印35方向
に架空線1上を走行する。この場合に、ダンパー等の障
害物14を検出すると、コイル保持枠が自動的に開放さ
れる。尚、地上からの指令でコイル保持枠6を開放する
ように構成してもよい。即ち、図のA点まで装置50は
探傷動作を実行し、その後、装置は探傷動作を停止し
て、コイル保持枠を退避させ、ダンパー等の障害物14
を通過する動作に入る。このA点から、図11において
説明した走行距離測定部30が走行距離の測定を開始す
る。そして、予め設定されたダンパー等の障害物が通過
するのに十分な距離Lだけ走行すると、図11で説明し
た要領で枠復帰指令信号が出力される。これによって、
図1に示した開閉制御回路26が枠開閉モータ25を動
作させ、図12に示すB点においてコイル保持枠を復帰
させる。その後、B点から再び矢印35方向に装置50
が走行を開始し、探傷動作を再開する。
示す。本発明の装置50は、例えば、図の矢印35方向
に架空線1上を走行する。この場合に、ダンパー等の障
害物14を検出すると、コイル保持枠が自動的に開放さ
れる。尚、地上からの指令でコイル保持枠6を開放する
ように構成してもよい。即ち、図のA点まで装置50は
探傷動作を実行し、その後、装置は探傷動作を停止し
て、コイル保持枠を退避させ、ダンパー等の障害物14
を通過する動作に入る。このA点から、図11において
説明した走行距離測定部30が走行距離の測定を開始す
る。そして、予め設定されたダンパー等の障害物が通過
するのに十分な距離Lだけ走行すると、図11で説明し
た要領で枠復帰指令信号が出力される。これによって、
図1に示した開閉制御回路26が枠開閉モータ25を動
作させ、図12に示すB点においてコイル保持枠を復帰
させる。その後、B点から再び矢印35方向に装置50
が走行を開始し、探傷動作を再開する。
【0019】上記の動作を図13に具体的なフローチャ
ートとして示した。図に示すように、まずステップS1
において、装置が前進し探傷動作を行なう。これが図1
2に示したA点までの動作である。そして、図12に示
したA点において障害物を検出し(ステップS2)、ス
テップS3において装置の走行を停止する。ステップS
4においてコイル保持枠が退避し、ステップS5におい
てコイル保持枠の退避が完了したと判断すると、ステッ
プS6において再び装置の前進を開始する。その後、ス
テップS7において、設定距離Lだけ装置が前進したか
否かが判断される。設定距離Lまで装置が前進すると、
ステップS8に移り装置の前進が停止する。そして、ス
テップS9において先に説明した走行距離測定部30の
作用により、コイル保持枠の復帰動作が行なわれる。そ
の後、ステップS10において、装置の前進が開始さ
れ、再び探傷動作が実行される。なお、開閉制御回路2
6は、コイル保持枠6の退避後は、走行距離測定部30
からの枠復帰指令信号30Aが入力しない限り、枠復帰
動作を禁止するようなロックを施すことによって、誤動
作を確実に防止できる。
ートとして示した。図に示すように、まずステップS1
において、装置が前進し探傷動作を行なう。これが図1
2に示したA点までの動作である。そして、図12に示
したA点において障害物を検出し(ステップS2)、ス
テップS3において装置の走行を停止する。ステップS
4においてコイル保持枠が退避し、ステップS5におい
てコイル保持枠の退避が完了したと判断すると、ステッ
プS6において再び装置の前進を開始する。その後、ス
テップS7において、設定距離Lだけ装置が前進したか
否かが判断される。設定距離Lまで装置が前進すると、
ステップS8に移り装置の前進が停止する。そして、ス
テップS9において先に説明した走行距離測定部30の
作用により、コイル保持枠の復帰動作が行なわれる。そ
の後、ステップS10において、装置の前進が開始さ
れ、再び探傷動作が実行される。なお、開閉制御回路2
6は、コイル保持枠6の退避後は、走行距離測定部30
からの枠復帰指令信号30Aが入力しない限り、枠復帰
動作を禁止するようなロックを施すことによって、誤動
作を確実に防止できる。
【0020】本発明は以上の実施例に限定されない。上
記走行距離測定部30は、走行車輪3に設けられたロー
タリエンコーダ31から走行距離検出のための信号を受
け入れ、カウンタを用いて所定の枠復帰指令信号30A
を出力する構成としたが、これは、装置の走行距離を測
定するための各種の機構や電気的な装置に置き換えて差
し支えない。もちろん、その回路構成や信号出力構成も
自由に変形して差し支えない。さらに、装置がダンパー
等の障害物の種類を区別できるようなセンサを備えてい
れば、この障害物の大きさに応じた通過のための走行距
離を、何種類か区別してカウンタに設定するようにして
も差し支えない。また、リモートコントローラを操作す
る作業者が、コイル保持枠の開放の際、その走行距離を
指定するようにしても差し支えない。
記走行距離測定部30は、走行車輪3に設けられたロー
タリエンコーダ31から走行距離検出のための信号を受
け入れ、カウンタを用いて所定の枠復帰指令信号30A
を出力する構成としたが、これは、装置の走行距離を測
定するための各種の機構や電気的な装置に置き換えて差
し支えない。もちろん、その回路構成や信号出力構成も
自由に変形して差し支えない。さらに、装置がダンパー
等の障害物の種類を区別できるようなセンサを備えてい
れば、この障害物の大きさに応じた通過のための走行距
離を、何種類か区別してカウンタに設定するようにして
も差し支えない。また、リモートコントローラを操作す
る作業者が、コイル保持枠の開放の際、その走行距離を
指定するようにしても差し支えない。
【0021】また、走行中の障害物の検出をより一層確
実にするために、図14に示すように第2の障害物検出
センサ22を改良するのもよい。図14に示すように、
第2の障害物検出センサ22の接触子22Bは、水平方
向に延出した3本の針が鉛直方向に離間して配設される
構成となっている。これによって、架空線1に吊り下げ
られた各種の形状の付属品を、確実にかついち早く検出
できる。なお、アーム22Cは、接触子22Bと障害物
検出センサ22の本体部に両端を固定している。これに
より、接触子22Bにねじれ力が加わっても、接触子の
向きが変わるのを防止できる。尚、図15に示すよう
に、V型ミラー51も、図1のコイル保持枠6と同様に
障害物回避動作を行なう。即ち、図1に示す障害物検出
センサ20が障害物14を検出すると、装置50の走行
が停止するとともに、図15のV型ミラー51が実線に
示す退避位置まで移動する。その後、装置50が設定距
離Lだけ前進すると、装置50は再び停止し、V型ミラ
ー51が図15の破線に示すようにカメラ52による撮
影位置まで移動する。その後、装置50は再び前進を開
始する。尚、V型ミラー51の移動は、前記開閉制御回
路26と同一構成の移動制御回路53と、移動モータ5
4の駆動により行なわれる。
実にするために、図14に示すように第2の障害物検出
センサ22を改良するのもよい。図14に示すように、
第2の障害物検出センサ22の接触子22Bは、水平方
向に延出した3本の針が鉛直方向に離間して配設される
構成となっている。これによって、架空線1に吊り下げ
られた各種の形状の付属品を、確実にかついち早く検出
できる。なお、アーム22Cは、接触子22Bと障害物
検出センサ22の本体部に両端を固定している。これに
より、接触子22Bにねじれ力が加わっても、接触子の
向きが変わるのを防止できる。尚、図15に示すよう
に、V型ミラー51も、図1のコイル保持枠6と同様に
障害物回避動作を行なう。即ち、図1に示す障害物検出
センサ20が障害物14を検出すると、装置50の走行
が停止するとともに、図15のV型ミラー51が実線に
示す退避位置まで移動する。その後、装置50が設定距
離Lだけ前進すると、装置50は再び停止し、V型ミラ
ー51が図15の破線に示すようにカメラ52による撮
影位置まで移動する。その後、装置50は再び前進を開
始する。尚、V型ミラー51の移動は、前記開閉制御回
路26と同一構成の移動制御回路53と、移動モータ5
4の駆動により行なわれる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、架空線上を走行中、架空線に取り付けら
れた障害物を通過するためにコイル保持枠を退避位置ま
で開くと、その後、装置が走行した距離を検出し、障害
物通過に必要な距離だけ走行した後に、コイル保持枠を
復帰させるようにしたので、障害物通過の確認作業が不
要となって作業性が向上するとともに、探傷コイルが障
害物に誤って衝突して損傷するといった事故を未然に防
止することができる。請求項2記載の本発明によれば、
架空線上を走行中、架空線に取付けられた障害物を通過
するためにミラーを退避位置まで移動させると、その
後、装置が走行した距離を検出し、障害物通過に必要な
距離だけ走行した後、ミラーを撮影位置に復帰させるよ
うにしたので、障害物通過の確認作業が不要となって作
業性が向上するとともに、ミラーが障害物に誤って衝突
して損傷するといった事故を未然に防止することができ
る。
発明によれば、架空線上を走行中、架空線に取り付けら
れた障害物を通過するためにコイル保持枠を退避位置ま
で開くと、その後、装置が走行した距離を検出し、障害
物通過に必要な距離だけ走行した後に、コイル保持枠を
復帰させるようにしたので、障害物通過の確認作業が不
要となって作業性が向上するとともに、探傷コイルが障
害物に誤って衝突して損傷するといった事故を未然に防
止することができる。請求項2記載の本発明によれば、
架空線上を走行中、架空線に取付けられた障害物を通過
するためにミラーを退避位置まで移動させると、その
後、装置が走行した距離を検出し、障害物通過に必要な
距離だけ走行した後、ミラーを撮影位置に復帰させるよ
うにしたので、障害物通過の確認作業が不要となって作
業性が向上するとともに、ミラーが障害物に誤って衝突
して損傷するといった事故を未然に防止することができ
る。
【図1】本発明の架空線探傷装置実施例を示す主要部概
略図である。
略図である。
【図2】本発明を適用する架空線探傷装置の外観斜視図
である。
である。
【図3】従来の架空線探傷装置のコイル保持枠部分正面
図である。
図である。
【図4】架空線探傷装置の操作状態概略図である。
【図5】ストックブリッジダンパー構成図である。
【図6】クリスマスツリー型ダンパー構成図である。
【図7】退避位置におけるコイル保持枠部分正面であ
る。
る。
【図8】探傷装置の制御回路主要部ブロック図である。
【図9】障害物通過動作フローチャートである。
【図10】誤動作した場合のコイル保持枠部分正面図で
ある。
ある。
【図11】走行距離測定部の実施例を示す詳細なブロッ
ク図である。
ク図である。
【図12】本発明の装置の概略動作説明図である。
【図13】本発明の装置の具体的な動作フローチャート
である。
である。
【図14】障害物検出センサの主要部斜視図である。
【図15】撮影用ミラーの退避動作を説明するミラー部
分正面図である。
分正面図である。
1 架空線 6 コイル保持枠 7 探傷コイル 14 ダンパー(障害物) 16 開閉ギヤ 20 障害物検出センサ 26 開閉制御回路 25 枠開閉モータ 30 走行距離測定部 30A 枠復帰指令信号
フロントページの続き (72)発明者 大岡 一正 香川県高松市丸の内2番5号 四国電力株 式会社内 (72)発明者 菅野 俊夫 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内 (72)発明者 木内 瑞夫 神奈川県川崎市川崎区小田栄2丁目1番1 号 昭和電線電纜株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 架空線上を走行中、当該架空線の探傷を
行なう探傷コイルと、 この探傷コイルを前記架空線を包囲する位置に保持する
コイル保持枠と、 前記探傷コイルを前記架空線に接近した探傷位置と架空
線から遠ざけた退避位置のいずれかに移動させるよう前
記コイル保持枠を開閉する開閉制御回路と、 前記コイル保持枠が前記退避位置まで開いたとき、その
後の走行距離を測定し、予め設定した走行距離だけ前進
したとき、前記コイル保持枠を前記探傷位置に復帰させ
るよう、前記開閉制御回路に対し枠復帰指令信号を出力
する走行距離測定部とを備えたことを特徴とする架空線
探傷装置。 - 【請求項2】 架空線上を走行中、架空線を撮影するカ
メラの画角内に前記架空線の全周を収めるためのミラー
と、 前記ミラーを前記架空線に接近した撮影位置と架空線か
ら遠ざけた退避位置のいずれかに移動させるよう前記ミ
ラーを移動する移動制御回路と、 前記ミラーが前記退避位置まで退避したとき、その後の
走行距離を測定し、予め設定した走行距離だけ前進した
とき、前記ミラーを前記撮影位置に復帰させるよう、前
記移動制御回路に対しミラー復帰指令信号を出力する走
行距離測定部とを備えたことを特徴とする架空線探傷装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5717192A JP3190721B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 架空線探傷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5717192A JP3190721B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 架空線探傷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06109659A true JPH06109659A (ja) | 1994-04-22 |
JP3190721B2 JP3190721B2 (ja) | 2001-07-23 |
Family
ID=13048103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5717192A Expired - Fee Related JP3190721B2 (ja) | 1992-02-07 | 1992-02-07 | 架空線探傷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3190721B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111431088A (zh) * | 2020-04-17 | 2020-07-17 | 国网山东省电力公司平原县供电公司 | 一种输电线路自动检修装置 |
WO2022054314A1 (ja) * | 2020-09-10 | 2022-03-17 | 株式会社島津製作所 | ワイヤロープ検査装置、ワイヤロープ検査システム、および、ワイヤロープ検査方法 |
JPWO2022118582A1 (ja) * | 2020-12-04 | 2022-06-09 |
-
1992
- 1992-02-07 JP JP5717192A patent/JP3190721B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111431088A (zh) * | 2020-04-17 | 2020-07-17 | 国网山东省电力公司平原县供电公司 | 一种输电线路自动检修装置 |
CN111431088B (zh) * | 2020-04-17 | 2021-06-11 | 国网山东省电力公司平原县供电公司 | 一种输电线路自动检修装置 |
WO2022054314A1 (ja) * | 2020-09-10 | 2022-03-17 | 株式会社島津製作所 | ワイヤロープ検査装置、ワイヤロープ検査システム、および、ワイヤロープ検査方法 |
JPWO2022118582A1 (ja) * | 2020-12-04 | 2022-06-09 | ||
WO2022118582A1 (ja) * | 2020-12-04 | 2022-06-09 | 株式会社島津製作所 | ワイヤロープ検査装置、および、ワイヤロープ検査システム |
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---|---|
JP3190721B2 (ja) | 2001-07-23 |
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Date | Code | Title | Description |
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