JPH06108177A - 脱ビスマスドロスの脱鉛法 - Google Patents
脱ビスマスドロスの脱鉛法Info
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- JPH06108177A JPH06108177A JP11110693A JP11110693A JPH06108177A JP H06108177 A JPH06108177 A JP H06108177A JP 11110693 A JP11110693 A JP 11110693A JP 11110693 A JP11110693 A JP 11110693A JP H06108177 A JPH06108177 A JP H06108177A
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- bismuth
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- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22B—PRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
- C22B30/00—Obtaining antimony, arsenic or bismuth
- C22B30/06—Obtaining bismuth
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22B—PRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
- C22B13/00—Obtaining lead
- C22B13/02—Obtaining lead by dry processes
- C22B13/025—Recovery from waste materials
-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Silicon Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 脱ビスマスドロスを脱鉛してビスマスを回収
する。 【構成】 品位向上ドロス中のビスマスの量が45重量
%に達するまでに品位向上ドロスを灰吹法によって処理
してスラグを調製する脱ビスマスドロスの脱鉛法。灰吹
後、部分的に脱鉛された品位向上ドロスはハロゲン化な
どの通常の手段によって処理され、これによって実質的
上純粋なビスマス製品が得られる。
する。 【構成】 品位向上ドロス中のビスマスの量が45重量
%に達するまでに品位向上ドロスを灰吹法によって処理
してスラグを調製する脱ビスマスドロスの脱鉛法。灰吹
後、部分的に脱鉛された品位向上ドロスはハロゲン化な
どの通常の手段によって処理され、これによって実質的
上純粋なビスマス製品が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビスマスの精錬に関す
るものであり、更に詳細には、鉛精錬法で得られた脱ビ
スマス性(debismuthizing)ドロスから実質上純粋なビ
スマスを製造するための改良法に関する。
るものであり、更に詳細には、鉛精錬法で得られた脱ビ
スマス性(debismuthizing)ドロスから実質上純粋なビ
スマスを製造するための改良法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉛鉱石の製錬においては、商業的に純粋
な鉛を製造するために各種の周知の精錬工程で除去され
る多数の「不純物」を含有するブリオン(bullion)が得
られる。一般に、ブリオンは、先ず、脱銅した後、軟化
操作によって処理してスズ、アンチモン、ヒ素などの元
素を除去している。次いで、軟化された鉛は、脱銀さ
れ、実質上鉛とビスマスを含有する脱銀ブリオンとな
る。
な鉛を製造するために各種の周知の精錬工程で除去され
る多数の「不純物」を含有するブリオン(bullion)が得
られる。一般に、ブリオンは、先ず、脱銅した後、軟化
操作によって処理してスズ、アンチモン、ヒ素などの元
素を除去している。次いで、軟化された鉛は、脱銀さ
れ、実質上鉛とビスマスを含有する脱銀ブリオンとな
る。
【0003】鉛含有ビスマスの溶融浴を、脱ビスマス試
薬として適当なアルカリ土類金属またはアルカリ金属で
処理することによって鉛からビスマスを除去すること
は、既知の従来技術である。ビスマスは、脱ビスマス試
薬とアルカリ性ビスマス化物(alkaline bismuthide )
例えば、CaMg2 Bi2 、を生成し、また、アルカリ
性ビスマス化物は、溶融鉛浴表面上にドロスを調製し、
さらにこのドロスは、アルカリ性ビスマス化物ドロスま
たは脱ビスマス性ドロスと技術上称されている。カルシ
ウムおよびマグネシウムは、現在、鉛からビスマスを除
去するための脱ビスマス試薬として利用されている。ま
た、ナトリウムおよびカリウムも、脱ビスマス試薬とし
て利用されている。次いで、ドロスは、例えば、除滓に
よって鉛から分離される。脱ビスマス法は、米国特許第
5,041,160号明細書に記載されている。
薬として適当なアルカリ土類金属またはアルカリ金属で
処理することによって鉛からビスマスを除去すること
は、既知の従来技術である。ビスマスは、脱ビスマス試
薬とアルカリ性ビスマス化物(alkaline bismuthide )
例えば、CaMg2 Bi2 、を生成し、また、アルカリ
性ビスマス化物は、溶融鉛浴表面上にドロスを調製し、
さらにこのドロスは、アルカリ性ビスマス化物ドロスま
たは脱ビスマス性ドロスと技術上称されている。カルシ
ウムおよびマグネシウムは、現在、鉛からビスマスを除
去するための脱ビスマス試薬として利用されている。ま
た、ナトリウムおよびカリウムも、脱ビスマス試薬とし
て利用されている。次いで、ドロスは、例えば、除滓に
よって鉛から分離される。脱ビスマス法は、米国特許第
5,041,160号明細書に記載されている。
【0004】不幸なことに、脱ビスマス(debismuthize
d)ドロスは、主として鉛を含有しており、鉛もビスマス
も両に環境上および経済的な配慮のためドロスから回収
しなければならない。典型的なドロスは、重量で、ビス
マス約3〜6%、カルシウム0.4〜1.5%およびマ
グネシウム1〜2%を含有し、残部は実質上鉛からな
る。鉛からのビスマスの分離および回収は、鉛をスラグ
として除去し、また実質上純粋なビスマスが得られるま
で、残りのドロス物質中のビスマス含量を増大する一連
の工程によって、基本的には、達成されている。
d)ドロスは、主として鉛を含有しており、鉛もビスマス
も両に環境上および経済的な配慮のためドロスから回収
しなければならない。典型的なドロスは、重量で、ビス
マス約3〜6%、カルシウム0.4〜1.5%およびマ
グネシウム1〜2%を含有し、残部は実質上鉛からな
る。鉛からのビスマスの分離および回収は、鉛をスラグ
として除去し、また実質上純粋なビスマスが得られるま
で、残りのドロス物質中のビスマス含量を増大する一連
の工程によって、基本的には、達成されている。
【0005】脱ビスマス性ドロスからビスマスを回収す
るための1つの方法は、米国特許第4,039,322
号明細書に開示されており、これによれば、固体アルカ
リ性脱ビスマス化物(debismuthide)は、真空濾過によ
って溶融鉛から物理的に分離される。この方法は、ドロ
スのビスマス化物濃度を増大し、且つ残りの精錬工程で
除去しなければならない鉛の量を減少する。
るための1つの方法は、米国特許第4,039,322
号明細書に開示されており、これによれば、固体アルカ
リ性脱ビスマス化物(debismuthide)は、真空濾過によ
って溶融鉛から物理的に分離される。この方法は、ドロ
スのビスマス化物濃度を増大し、且つ残りの精錬工程で
除去しなければならない鉛の量を減少する。
【0006】ドロスの商業的な処理法は、先ず、カルシ
ウムおよびマグネシウムを除去し(通常、「品位向上ド
ロス」と呼ばれる)、次いで、品位向上ドロスをハロゲ
ン化してPbCl2 スラグを調製する方法である。これ
は、実質上純粋なビスマスが得られるまで続けられる。
PbCl2 スラグは、一般に、再循環してハロゲン化前
のドロスを処理してカルシウムおよびマグネシウムを除
去し、そのスラグはドロス工程で得られる脱ビスマス鉛
を処理するために使用される。
ウムおよびマグネシウムを除去し(通常、「品位向上ド
ロス」と呼ばれる)、次いで、品位向上ドロスをハロゲ
ン化してPbCl2 スラグを調製する方法である。これ
は、実質上純粋なビスマスが得られるまで続けられる。
PbCl2 スラグは、一般に、再循環してハロゲン化前
のドロスを処理してカルシウムおよびマグネシウムを除
去し、そのスラグはドロス工程で得られる脱ビスマス鉛
を処理するために使用される。
【0007】脱ビスマス性ドロスの精錬法は、米国特許
第2,955,931号明細書に記載されている。一般
に、この基本的方法は、既知の方法に従ってドロスを品
位向上し製錬するものであって、カルシウムとマグネシ
ウムは、スラグの形で除去することによってビスマス約
25〜40重量%を含有する製品を調製するものであ
る。次いで、製品は、灰吹きしてドロスをビスマス約5
0〜65重量%の範囲に増大する。この量よりも多い量
で、ドロスは、塩素ガスを使用してハロゲン化して残り
の鉛を塩化鉛として除去し、比較的純粋なビスマス製品
を残す。
第2,955,931号明細書に記載されている。一般
に、この基本的方法は、既知の方法に従ってドロスを品
位向上し製錬するものであって、カルシウムとマグネシ
ウムは、スラグの形で除去することによってビスマス約
25〜40重量%を含有する製品を調製するものであ
る。次いで、製品は、灰吹きしてドロスをビスマス約5
0〜65重量%の範囲に増大する。この量よりも多い量
で、ドロスは、塩素ガスを使用してハロゲン化して残り
の鉛を塩化鉛として除去し、比較的純粋なビスマス製品
を残す。
【0008】フローレス等の改良法においては、ハロゲ
ン化速度は、ハロゲン化をビスマス含量を85%以上に
維持する浴中で行うことによって増大する。このこと
は、高ビスマス含量鉛合金のプールを使用し、かつハロ
ゲン化反応時に全浴のビスマス含量を85%以上に維持
するような量と速度で低水準ビスマスドロス(50〜6
5%)を、加えることによって達成されている。
ン化速度は、ハロゲン化をビスマス含量を85%以上に
維持する浴中で行うことによって増大する。このこと
は、高ビスマス含量鉛合金のプールを使用し、かつハロ
ゲン化反応時に全浴のビスマス含量を85%以上に維持
するような量と速度で低水準ビスマスドロス(50〜6
5%)を、加えることによって達成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ビスマスを精錬するた
めの前述した方法は、高純度ビスマス製品を製造する
が、分離反応を加速したり、あるいはスラグ化工程にキ
ャリーオーバーされるビスマスの量を最小にすることに
よって、元の供給材料からのビスマス製品の回収率およ
び収率を増大するニーズがまだある。本発明は、脱ビス
マスドロスを脱鉛してビスマスを回収するための改良法
を提供することを目的としている。
めの前述した方法は、高純度ビスマス製品を製造する
が、分離反応を加速したり、あるいはスラグ化工程にキ
ャリーオーバーされるビスマスの量を最小にすることに
よって、元の供給材料からのビスマス製品の回収率およ
び収率を増大するニーズがまだある。本発明は、脱ビス
マスドロスを脱鉛してビスマスを回収するための改良法
を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】ビスマス含有物質、例え
ば、鉛精錬法からの脱ビスマスドロスからのビスマスの
回収および回収率は、物質のビスマス量が約45重量%
までの量に達するまで物質を灰吹きする場合に増大でき
ることが発見された。この量よりも多い量では、スラグ
に伝わるビスマスの量が増大し、従ってビスマス製品の
最終回収を著しく減少させる。
ば、鉛精錬法からの脱ビスマスドロスからのビスマスの
回収および回収率は、物質のビスマス量が約45重量%
までの量に達するまで物質を灰吹きする場合に増大でき
ることが発見された。この量よりも多い量では、スラグ
に伝わるビスマスの量が増大し、従ってビスマス製品の
最終回収を著しく減少させる。
【0011】いかなる好適なビスマス含有物質も本発明
に従って処理してもよいが、便宜上、プロセスについて
は、鉛精錬法で得られた脱ビスマスドロスに関して説明
する。先ず、カルシウムおよびマグネシウムをドロスか
ら除去することが好ましく、そしてこのことは既知の技
術、例えば、酸素および/または空気をドロスに通過す
る方法、ドロスへの苛性物添加法または塩化鉛のドロス
への再循環法、を使用して達成してもよい。すべての方
法は、若干の同伴ビスマスおよび鉛と共にカルシウムお
よびマグネシウムの大部分を含有するスラグあるいはド
ロスを調製する。
に従って処理してもよいが、便宜上、プロセスについて
は、鉛精錬法で得られた脱ビスマスドロスに関して説明
する。先ず、カルシウムおよびマグネシウムをドロスか
ら除去することが好ましく、そしてこのことは既知の技
術、例えば、酸素および/または空気をドロスに通過す
る方法、ドロスへの苛性物添加法または塩化鉛のドロス
への再循環法、を使用して達成してもよい。すべての方
法は、若干の同伴ビスマスおよび鉛と共にカルシウムお
よびマグネシウムの大部分を含有するスラグあるいはド
ロスを調製する。
【0012】得られた品位向上ドロスの供給材料は、重
量で、大体ビスマス4〜15%またはそれ以上、通常ビ
スマス約5〜10%であり、残部は本質上鉛であり且つ
いかなる好適な容器にも装入され、そこで空気または酸
素富化空気は品位向上ドロスと反応する。この時点で、
空気または酸素富化空気が、装入物に加えられて酸化鉛
スラグを調製し、この酸化鉛スラグは、出銑、除滓など
によって所望の間隔で除去される。温度は、このプロセ
ス時に好ましくは溶融スラグを維持するのに必要な温度
に維持し、約890〜1000℃またはそれ以上、好ま
しくは890〜960℃である。灰吹は、品位向上ドロ
スのビスマス量が、重量で約45%、好ましくは40
%、最も好ましくは30%に達するまで続けられる。溶
融スラグは、除滓するか出銑するかあるいは炉を傾ける
ことによりスラグが炉から流れるようにすることによっ
て除去されるスラグ、と定義される。スラグへのビスマ
ス損失は、処理すべき品位向上ドロスのビスマス量が約
45重量%よりも多い量への急激な増大につれてゆっく
りと上がることが見出された。酸素富化空気は、酸素約
50容量%まで、好ましくは40〜45容量%を含有し
ており、また予熱しても室温で使用してもよい。
量で、大体ビスマス4〜15%またはそれ以上、通常ビ
スマス約5〜10%であり、残部は本質上鉛であり且つ
いかなる好適な容器にも装入され、そこで空気または酸
素富化空気は品位向上ドロスと反応する。この時点で、
空気または酸素富化空気が、装入物に加えられて酸化鉛
スラグを調製し、この酸化鉛スラグは、出銑、除滓など
によって所望の間隔で除去される。温度は、このプロセ
ス時に好ましくは溶融スラグを維持するのに必要な温度
に維持し、約890〜1000℃またはそれ以上、好ま
しくは890〜960℃である。灰吹は、品位向上ドロ
スのビスマス量が、重量で約45%、好ましくは40
%、最も好ましくは30%に達するまで続けられる。溶
融スラグは、除滓するか出銑するかあるいは炉を傾ける
ことによりスラグが炉から流れるようにすることによっ
て除去されるスラグ、と定義される。スラグへのビスマ
ス損失は、処理すべき品位向上ドロスのビスマス量が約
45重量%よりも多い量への急激な増大につれてゆっく
りと上がることが見出された。酸素富化空気は、酸素約
50容量%まで、好ましくは40〜45容量%を含有し
ており、また予熱しても室温で使用してもよい。
【0013】品位向上ドロスに通気して所望のビスマス
量にした後に、品位向上ドロスは、次いで、常法、例え
ば、塩素ガスを品位向上ドロスに通してバブリングする
方法および塩化鉛スラグを除滓する方法を使用して最終
ビスマス製品濃度にハロゲン化してもよい。
量にした後に、品位向上ドロスは、次いで、常法、例え
ば、塩素ガスを品位向上ドロスに通してバブリングする
方法および塩化鉛スラグを除滓する方法を使用して最終
ビスマス製品濃度にハロゲン化してもよい。
【0014】スラグが灰吹プロセス時に連続的にまたは
少なくとも間欠的に除滓してスラグ中のビスマス損失を
最小にすることは、本発明の重要な特徴である。灰吹プ
ロセス時の30〜90分間隔、例えば、60分間隔の脱
スラグは、ビスマス損失を最小にするために有効である
ことが見出された。
少なくとも間欠的に除滓してスラグ中のビスマス損失を
最小にすることは、本発明の重要な特徴である。灰吹プ
ロセス時の30〜90分間隔、例えば、60分間隔の脱
スラグは、ビスマス損失を最小にするために有効である
ことが見出された。
【0015】若干の応用の場合には、所定のビスマス量
まで、すなわち、この量より多いと、ハロゲン化反応が
脱ビスマスドロスからカルシウムおよびマグネシウムを
除去するのに十分な再循環塩化鉛を生じないであろう、
品位向上ドロスを灰吹きすることは、ビスマス損失を最
小にするために本発明の別の重要な特徴である。通常、
ビスマス量は、約15〜25重量%、例えば、20重量
%である。この操作後、爾後のハロゲン化反応で生ずる
塩化鉛は、カルシウムおよびマグネシウムを除去するこ
とによってドロスを品位向上するために使用される。脱
鉛をビスマス30%までまたはそれ以上行うならば、塩
化鉛も、この目的で再循環してもよいが、多分、カルシ
ウムおよびマグネシウムを所望の量まで除去するために
苛性物または空気での塩化鉛処理を補うことが必要であ
ろう。
まで、すなわち、この量より多いと、ハロゲン化反応が
脱ビスマスドロスからカルシウムおよびマグネシウムを
除去するのに十分な再循環塩化鉛を生じないであろう、
品位向上ドロスを灰吹きすることは、ビスマス損失を最
小にするために本発明の別の重要な特徴である。通常、
ビスマス量は、約15〜25重量%、例えば、20重量
%である。この操作後、爾後のハロゲン化反応で生ずる
塩化鉛は、カルシウムおよびマグネシウムを除去するこ
とによってドロスを品位向上するために使用される。脱
鉛をビスマス30%までまたはそれ以上行うならば、塩
化鉛も、この目的で再循環してもよいが、多分、カルシ
ウムおよびマグネシウムを所望の量まで除去するために
苛性物または空気での塩化鉛処理を補うことが必要であ
ろう。
【0016】
【実施例】実施例に基いて、本発明を更に説明する。特
に断らない限り、すべて重量%であり、且つ温度は℃で
ある。すべての例は、大体直径8フィート(約243.
8cm)および高さ6フィート(約182.9cm)のキュ
ペル炉を使用した。炉を炉の背後で所定の位置に設定さ
れた2個のバーナーで加熱する。また炉の背後にある2
個の吹管を空気による浴攪拌に使用する。空気または空
気−酸素混合物は、先端が炉の上部のポートから溶融装
入物に浸漬された2個のランスによって炉に配送した。
スラグの除滓は、金属がスキム中で同定できるまで炉を
傾けることによって達成した。
に断らない限り、すべて重量%であり、且つ温度は℃で
ある。すべての例は、大体直径8フィート(約243.
8cm)および高さ6フィート(約182.9cm)のキュ
ペル炉を使用した。炉を炉の背後で所定の位置に設定さ
れた2個のバーナーで加熱する。また炉の背後にある2
個の吹管を空気による浴攪拌に使用する。空気または空
気−酸素混合物は、先端が炉の上部のポートから溶融装
入物に浸漬された2個のランスによって炉に配送した。
スラグの除滓は、金属がスキム中で同定できるまで炉を
傾けることによって達成した。
【0017】実施例 初期装入物として品位向上ドロス(ビスマス8.9%お
よびカルシウムおよびマグネシウム)7.5トンを炉に
加え、900℃に加熱した。空気富化酸素(酸素42容
量%)を約1200標準立方フィート/時間の流量で3
0psigの圧力で/2インチ(約12.7mm)のO.D.
スケジュール40パイプから装入物に通過した。品位向
上ドロスのビスマス量が約20%に達した時に、品位向
上ドロス(ビスマス25%)の新しい装入物1トンを加
えた。得られた溶湯をビスマス約30%の量まで脱鉛し
た。溶湯組成が約30%に達した時にいつでも、ビスマ
ス8.9%の新しい品位向上ドロスを繰り返して装入し
た。ビスマス量を約19.2%に下げた最終装入後、脱
鉛をビスマス量30%を超えて続けた。品位向上ドロス
の通気を処理プロセス時に間断なく行った。装入物の除
滓は、金属がスキム中で同定されるまで炉を傾けること
によって約1時間間隔で行った。その結果を、表1に示
す。
よびカルシウムおよびマグネシウム)7.5トンを炉に
加え、900℃に加熱した。空気富化酸素(酸素42容
量%)を約1200標準立方フィート/時間の流量で3
0psigの圧力で/2インチ(約12.7mm)のO.D.
スケジュール40パイプから装入物に通過した。品位向
上ドロスのビスマス量が約20%に達した時に、品位向
上ドロス(ビスマス25%)の新しい装入物1トンを加
えた。得られた溶湯をビスマス約30%の量まで脱鉛し
た。溶湯組成が約30%に達した時にいつでも、ビスマ
ス8.9%の新しい品位向上ドロスを繰り返して装入し
た。ビスマス量を約19.2%に下げた最終装入後、脱
鉛をビスマス量30%を超えて続けた。品位向上ドロス
の通気を処理プロセス時に間断なく行った。装入物の除
滓は、金属がスキム中で同定されるまで炉を傾けること
によって約1時間間隔で行った。その結果を、表1に示
す。
【0018】 表1 時間 溶湯温度 ビスマス% (hr) (℃) 浴 スラグ 0 849 19.2 1.96 2.3 962 −− 2.54 3 −− −− 2.85 5.8 950 27 3.48 9.8 899 30 −− 10.5 936 43 5.07 15.5 −− 50.3 13.0 17.6 −− 64.7 26.0 18.3 −− 65.0 31.0 表1から分るように、スラグに伝わるビスマスの量は、
浴のビスマス量が約43%よりも多い量である時に急激
に増大する。さらに、品位向上ドロスを脱鉛するのに必
要とされる時間は、前記の通常のハロゲン化法を使用し
て必要とされる時間よりも著しく短いことが見出され
た。
浴のビスマス量が約43%よりも多い量である時に急激
に増大する。さらに、品位向上ドロスを脱鉛するのに必
要とされる時間は、前記の通常のハロゲン化法を使用し
て必要とされる時間よりも著しく短いことが見出され
た。
Claims (6)
- 【請求項1】脱ビスマスドロスを先ず処理してカルシウ
ムおよびマグネシウムを除去し、次いで、品位向上ドロ
スを灰吹きしてスラグを調製し、このスラグを得られた
灰吹ドロスから除滓して、多いビスマス量を有する灰吹
ドロスを残すことによって脱ビスマスドロスを脱鉛する
にあたり、灰吹ドロスのビスマス量が45重量%までの
量に達するまで、灰吹工程を行うことを特徴とする脱ビ
スマスドロスの脱鉛法。 - 【請求項2】得られた灰吹ドロスのビスマス量が30重
量%までの量に達するまで、灰吹工程を行う、請求項1
に記載の方法。 - 【請求項3】品位向上ドロスのビスマス量が15〜25
%の量に達するまで、灰吹工程を行う、請求項2に記載
の方法。 - 【請求項4】灰吹反応によって発生するスラグを反応時
に連続的に除滓する、請求項1ないし3のいずれか1項
に記載の方法。 - 【請求項5】除滓を反応時に30〜90分間隔で間欠的
に行う、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方
法。 - 【請求項6】灰吹品位向上ドロスをハロゲン化して鉛を
塩化鉛として除去し、塩化鉛を再循環して脱ビスマスド
ロスおよび/または脱ビスマス鉛からカルシウムおよび
マグネシウムを除去する、請求項1ないし5のいずれか
1項に記載の方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/868,388 US5234492A (en) | 1992-04-14 | 1992-04-14 | Refining of bismuth |
US868388 | 1992-04-14 | ||
BE9300565A BE1007044A3 (fr) | 1992-04-14 | 1993-06-03 | Procede d'affinage du bismuth. |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06108177A true JPH06108177A (ja) | 1994-04-19 |
Family
ID=25662733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11110693A Pending JPH06108177A (ja) | 1992-04-14 | 1993-04-14 | 脱ビスマスドロスの脱鉛法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5234492A (ja) |
JP (1) | JPH06108177A (ja) |
CN (1) | CN1031651C (ja) |
AU (1) | AU658497B2 (ja) |
BE (1) | BE1007044A3 (ja) |
CA (1) | CA2093693A1 (ja) |
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