JPH0610778B2 - 回転体のセンタ位置判定装置 - Google Patents

回転体のセンタ位置判定装置

Info

Publication number
JPH0610778B2
JPH0610778B2 JP435486A JP435486A JPH0610778B2 JP H0610778 B2 JPH0610778 B2 JP H0610778B2 JP 435486 A JP435486 A JP 435486A JP 435486 A JP435486 A JP 435486A JP H0610778 B2 JPH0610778 B2 JP H0610778B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
origin
rotation
steering
input
steering wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP435486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62163120A (ja
Inventor
裕己 柴田
敦之 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP435486A priority Critical patent/JPH0610778B2/ja
Publication of JPS62163120A publication Critical patent/JPS62163120A/ja
Publication of JPH0610778B2 publication Critical patent/JPH0610778B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両のハンドル操舵に連動して回転する回転
体の時計方向および反時計方向への回転センタ位置を判
定する回転体のセンタ位置判定装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来より、自動車等の車輌においては、ハンドル操舵に
連動して回転する回転円板に等角度間隔で複数のスリッ
トを開設し、このスリットの通過位置にフォトインタラ
プタを2個隣接して配設して、ハンドル操舵に連動した
各種の制御を行なっている。
すなわち、ハンドル操舵に連動させて、第1および第2
のフォトインタラプタに同一波形で位相の略90゜ずれた
パルス状の電気信号を生じせしめ、この電気信号のカウ
ントを行なって、ハンドルの回転方向および回転位置を
検出している。
一般に、このように構成された回転位置検出器において
は、回転円板の所定回転角度位置に原点位置検出用のス
リット(原点ゾーン)を開設し、この原点位置検出用ス
リットの通過および停留を基準角度位置に配置した第3
のフォトインタラプタを用いて検出している。すなわ
ち、回転円板に設けられた原点位置検出用スリットが基
準角度位置と回転対向する位置を原点位置とし、この原
点位置に回転体が位置している場合に第3のフォトイン
タラプタに原点位置検出信号を生じさせるものとしてい
る。そして、回転円板の1回転毎に発生する原点位置検
出信号に基づいて、回転円板の1回転毎に位置する原点
位置の中からその一つを、この回転円板の時計方向およ
び反時計方向への回転センタ位置すなわち直進操舵位置
と判定するものとし、この判定した回転センタ位置で第
1および第2のフォトインタラプタの送出する電気信号
のカウントを行うカウンタの補正を行うものとしてい
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の回転位置検出器による
と、原点位置検出用のスリット幅が狭いため、自動車が
直進走行状態にあるにもかかわらず原点位置検出信号が
発生しないという不具合が生ずる虞れがあった。すなわ
ち、自動車のハンドルには所定回転角度量の遊びがあ
り、この遊び量よりも原点位置検出用スリットの角度幅
が狭いため、直進走行状態時に原点位置検出信号が発生
しないということがあり、回転体のセンタ位置すなわち
直進操舵位置の判定が適確に行われないという問題があ
った。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、
車輌のハンドル操舵に連動して回転する回転体の所定回
転角度位置に、ハンドルの遊び量よりも広角度範囲の原
点ゾーンを設けたものである。
〔作用〕
したがってこの発明によれば、ハンドル操舵の遊びより
も広い範囲で原点位置を検出することができる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る回転体のセンタ位置判定装置を詳細
に説明する。第1図はこのセンタ位置判定装置における
回転位置検出器の一実施例を示す概略構成図である。同
図において、1は自動車のハンドル操舵に連動して回転
する回転円板、2〜4は発光素子および受光素子を有し
てなるフォトインタラプタである。回転円板1の外周縁
面には、等間隔角度幅で同一矩形々状の回転角検出用ス
リット1aが複数個開設されており、この回転角検出用ス
リット1aの所定回転角度位置において隣接する3個を、
円弧状のスリット部1bでつなげて原点位置検出用スリッ
ト1c(原点ゾーン)が形成されている。
そして、回転角検出用スリット1aの通過位置に、フォト
インタラプタ2および3が隣接して配置され、このフォ
トインタラプタ2および3に回転円板1の回転に伴って
同一波形で位相の略90゜ずれたパルス状の電気信号が発
生するようになっている。また、原点位置検出用スリッ
ト1cの円弧状のスリット部1bの通過位置には、フォトイ
ンタラプタ4が配置されており、このフォトインタラプ
タ4を用いて回転円板1の回転に伴うスリット部1bの通
過および停留を検出するようになっている。すなわち、
フォトインタラプタ4がスリット部1bを検出している
間、原点位置検出信号が発生するようになっている。
このように構成された回転位置検出器においては、スリ
ット部1bが基準角度位置に配置されたフォトインタラプ
タ4に回転対向する位置をこの回転円板1の原点位置と
しており、この原点位置が直進走行時におけるハンドル
操舵位置に対応づけて設定されている。すなわち、スリ
ット部1bの角度幅αの中心がフォトインタラプタ4に回
転対向する位置を(同図に示した状態)この回転円板1
の原点位置の中心とし、この原点位置の中心を直進走行
時におけるハンドル操舵位置の中心に対応づけて設定し
ている。そして、スリット部1bの角度幅αがハンドルの
遊び角よりも広角度幅に設定されている。
したがって、直進走行中におけるハンドルの遊びにより
回転円板1が揺動したとしても、フォトインタラプタ4
はスリット部1bに必ず対向し、原点位置検出信号は自動
車の直進操舵位置において途切れることなく継続して発
生する。
第2図は、このように構成された回転位置検出器を用い
たハンドル操舵連動システムの一実施例を示すブロック
構成図である。以下、このハンドル操舵連動システムの
構成および動作を説明しながらこの回転位置検出器の特
徴を説明する。
すなわち、第2図において、5は回転位置検出器のフォ
トインタラプタ2および3の送出するパルス状の電気信
号を入力としハンドル操舵に応じた処理信号(アップ信
号およびダウン信号)を送出するUP/DOWN切換回路、6
はこのUP/DOWN切換回路5の送出する処理信号を入力と
するUP/DOWNカウンタ、7はこのカウンタ6におけるカ
ウント値に応じた位置の出力端子(図示せず)を選択
し、そのレベルを「L」あるいは「H」として、ハンドル操舵
に連動して動作する外部機器、例えばコーナリングラン
プシステム等の制御を行なうデコーダである。
UP/DOWN切換回路5は、入力されるパルス状電気信号を
処理して、ハンドルの時計方向(以下、右方向)への操
舵量および反時計方向(以下、左方向)への操舵量に応
じた数のアップ信号およびダウン信号をその出力端子5a
および5bにより送出するようになっており、UP/DOWNカ
ウンタ6は入力されるアップ信号あるいはダウン信号の
数だけそのカウント値をアップカウントあるいはダウン
カウントするようになっている。すなわち、直進走行時
に回転円板1が位置する原点位置の中心をこの回転円板
の回転センタの中心とし、この回転センタの中心に回転
円板1が位置しているときを基準にしてUP/DOWNカウン
タ6におけるカウント値が零と定められており、ハンド
ルの右操舵によりそのカウント値が順次アップし、左操
舵によりそのカウント値が順次ダウンするようになって
いる。そして、UP/DOWNカウンタ6は、そのカウント値
をデコーダ7およびコンパレータ8〜10に送出するよ
うになっている。
コンパレータ8〜10には、ハンドルの所定操舵位置に
対応するカウント値に応じた比較基準値が各々設定され
ており、この比較基準値とUP/DOWNカウンタ6を介して
入力されるカウント値を比較し、その出力レベルを「H」
レベルとするようになっている。すなわち、コンパレー
タ8には、ハンドルの直進操舵位置(以下、ハンドルセ
ンタと呼ぶ)の中心を基準とする180゜右方向(+方向)
の操舵位置に対応するカウント値N1が+1回転基準値とし
て設定されており、コンパレータ10には、ハンドルセ
ンタの中心を基準とする180゜左方向(−方向)の操舵位
置に対応するカウント値N2が-1回転基準値として設定さ
れている。そして、コンパレータ9に前記N1およびN2
センタ基準値として設定されており、コンパレータ9は
UP/DOWNカウンタ6を介して入力されるカウント値がN2
以上且つN1以下の時、即ち入力されるカウント値をNと
したとき、N2<N<N1であれば、その出力端子9aのレベル
を「H」レベルとするようになっている。また、コンパレ
ータ8は入力されるカウント値Nが、N≧N1の時、その
出力端子8aのレベルを「H」レベルとし、コンパレータ1
0は入力されるカウント値Nが、N≦N2の時、その出力
端子10aのレベルを「H」レベルとするようになっている。
そして、コンパレータ8〜10より送出される「H」レベ
ルの出力信号が、アンドゲート11〜13の一端に入力
されるようになっており、アンドゲート11〜13の他
端には、アンドゲート14の出力が入力されるようにな
っている。
ところで、第1図に示した回転位置検出器のフォトイン
タラプタ4より送出される原点位置検出信号は、ハンド
ルセンタを中心とするハンドルの右方向および左方向へ
の1回転毎に発生する。一般に、自動車のハンドルはハ
ンドルセンタを中心として右方向および左方向に2回転
未満回転させることができるようになっており、したが
ってフォトインタラプタ4は回転センタを合わせて合計
3箇所の原点位置を検出し、原点位置検出信号を送出す
る。すなわち、この原点位置検出信号送出時に第2図に
おけるアンドゲート14の入力端の一方に「H」レベルの
原点検出信号が入力されるようになっており、この原点
検出信号が入力された時、基準クロック発生器15の送
出するクロック信号がアンドゲート14を通過し、アン
ドゲート11〜13に入力されるようになっている。
そして、アンドゲート11〜13を通過するクロック信
号がカウンタ16〜18に入力されるようになってお
り、各カウンタにおけるカウント値は、無安定マルチバ
イブレータ19の送出する1ショット信号の立ち上がり
エッジでラッチ回路20〜22に取り込まれ、ラッチ回
路20〜22に取り込まれたカウント値がコンパレータ
23〜25の所定の入力端に入力されるようになってい
る。すなわち、ラッチ回路20,21および22に取り
込まれるカウント値をそれぞれα,βおよびγとする
と、ラッチ回路20の送出するカウント値αがコンパレ
ータ23および25の非反転入力端に、ラッチ回路21
の送出するカウント値βがコンパレータ23の反転入力
端およびコンパレータ24の非反転入力端に入力される
ようになっており、ラッチ回路22の送出するカウント
値γがコンパレータ24および25の反転入力端に入力
されるようになっている。そして、コンパレータ23〜
25の出力がデコーダ26の入力端子26a〜26cに入力さ
れるようになっており、デコーダ26は入力端子26a〜2
6cに入力される信号の組み合わせに基づいて出力端子26
d〜26iの内の所定の端子を選択し、その端子の出力レベ
ルを「H」レベルとするようになっている。第1表にデコ
ーダ26の真理値表を示す。
すなわち、ラッチ回路20,21および22に取り込ま
れるカウント値α,βおよびγの大小関係によって、
「H」レベルとなる出力端子の選択位置が第1表に示すよ
うに決定されるようになっており、出力端子26d〜26iよ
り送出される信号がナンドゲート27〜32の一端に入
力されるようになっている。そして、ナンドゲート27
および28の他端にアンドゲート13の出力が分岐され
て入力されるようになっており、ナンドゲート29および
32の他端にアンドゲート12の出力が分岐されて入力
され、ナンドゲート30および31の他端にアンドゲー
ト11の出力が分岐されて入力されるようになってい
る。そして、ナンドゲート27〜32の出力が単安定マ
ルチバイブレータ33に入力されるようになっており、
単安定マルチバイブレータ33は入力される信号の立ち
下がりエッジで作動し、UP/DOWNカウンタ6にこのカウ
ンタにおけるカウント値を零に戻すリセット信号を送出
するようになっている。また、マルチバイブレータ33
の送出するリセット信号は分岐されてラッチ回路20〜
22にも入力されるようになっており、このラッチ回路
20〜22におけるラッチデータをリセットするように
なっている。
尚、単安定マルチバイブレータ19の送出する1ショッ
ト信号の立ち下がりエッジで単安定マルチバイブレータ
34が作動するようになっており、このマルチバイブレ
ータ34の送出する1ショット信号がカウンタ16〜1
8におけるカウント値を零に戻すリセット信号となって
いる。また、単安定マルチバイブレータ19は、タイマ
回路35の送出する、所定時間継続して「H」レベルとな
る発信タイマ信号の立ち下がりエッジで作動し、ラッチ
回路20〜22に送出する1ショット信号を所定時間々
隔毎に繰り返して送出するようになっている。
次に、このように構成された装置の動作を説明する。す
なわち、今、自動車が直進走行を行っており、ハンドル
操舵に連動して回転する回転円板1が第1図に示したよ
うな回転センタの中心にあるものとする。この時、UP/D
OWNカウンタ6におけるカウント値は実際には零となっ
ていなければならないはずであるが、前述したような電
気雑音あるいはイグニッションスイッチオフ後のハンド
ル回転等により、零に対してずれたカウント値となって
いる場合が有り得る。このようなずれたカウント値がデ
コーダ7に入力されると、このデコーダ7を用いて制御
される外部機器がそのカウント値に応じてずれた動作を
行ってしまうという不具合が生じてしまう。しかし、本
実施例においては、以下に説明するような補正動作が速
やかに行われるので、支障なく外部機器をハンドル操舵
に連動させて制御することができるようになる。
すなわち、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値は、
デコーダ7に入力されると同時にコンパレータ8〜10
にも入力されるようになっており、コンパレータ8〜1
0において各基準値と比較される。つまり、UP/DOWNカ
ウンタ6におけるカウント値NがN≧Nの時は、コン
パレータ8がその出力端子8aより「H」レベルの信号を送
出し、N≦Nの時はコンパレータ10がその出力端子
10aより「H」レベルの信号を送出する。また、N<N<
の時はコンパレータ9がその出力端子9aより「H」レ
ベルの信号を送出し、コンパレータ8〜10の出力状態
によりアンドゲート11〜13の内のいずれかがセット
状態となる。一方、アンドゲート14は、入力される原
点検出信号の発生期間において、基準クロック発生器1
5の送出するクロック信号を通過させ、アンドゲート1
1〜13の他端へ送る。アンドゲート11〜13の他端
へ送られたクロック信号は、カウンタ6におけるカウン
ト値に応じて既にセット状態にあるアンドゲート(11
〜13の内のいずれか)を通過して後段のカウンタへ送
られる。すなわち、アンドゲート14に入力される原点
検出信号は、回転円板の回転センタ位置と、この回転セ
ンタ位置を中心とする左右方向への1回転位置とにおい
て発生し、カウンタ6におけるカウント値のずれがハン
ドル操舵角にして±180゜未満であれば、回転センタ位置
における原点検出信号発生時には、カウンタ6における
カウント値に基づきコンパレータ9の出力が「H」とな
る。また、右方向1回転位置において原点検出信号が発
生する場合にはカウンタ6におけるカウント値に基づき
コンパレータ8の出力が「H」となり、左方向1回転位置
において発生する場合にはコンパレータ10の出力が
「H」となる。したがって、回転センタ位置において原点
検出信号が発生している間は、カウンタ17が基準クロ
ック発生器15のクロック信号のカウントを行い、右方
向1回転位置において原点検出信号が発生している間は
カウンタ16がクロック信号のカウントを行う。また、
左方向1回転位置において原点検出信号が発生している
間は、カウンタ18がクロック信号のカウントを行うよ
うになる。つまり、カウンタ16〜18の各々は、各回
転位置において原点検出信号が発生している時間、即ち
回転円板1の3箇所における原点位置停留時間の各々を
クロック信号のカウント値に置き換えて積算する。そし
て、各カウンタ16〜18におけるカウント値は、タイ
マ回路35の送出する発信タイマ信号の立ち下がりエッ
ジで動作する単安定マルチバイブレータ19の1ショッ
ト信号によりラッチ回路20〜22に取り込まれること
になる。一方、そのカウント値が取り込まれた後のカウ
ンタ16〜18は、単安定マルチバイブレータ19の送
出する1ショット信号の立ち下がりエッジで動作する単
安定マルチバイブレータ34の1ショット信号でリセッ
トされ、そのカウント値が零に戻り、次に入力されるク
ロック信号のカウンタに備える。つまり、カウンタ16
〜18は、タイマ回路35の送出する発信タイマ信号の
周期で定まる所定時間内に入力されるクロック信号のカ
ウントを行い、ラッチ回路20〜22にはこの所定時間
内においてカウントされたカウント値が入力されるよう
になる。
しかして、ラッチ回路20,21および22に取り込ま
れたカウント値(α,βおよびγ)がコンパレータ23
〜25を用いて比較される。一般に、自動車の走行中に
おいては、その殆んどが直進走行であるといっても過言
ではなく、このため、回転円板の回転センタ位置におい
て原点検出信号が発生する積算時間は、右方向1回転位
置および左方向1回転位置に比して長くなる。まして
や、本実施例においては、回転円板1の原点位置検出用
スリット1cの角度幅αがハンドルの遊び角よりも広角度
幅に設定されているので、直進走行中にハンドルがその
遊び角の範囲内で回転していたとしても確実に原点検出
信号が継続して発生し、回転円板の回転センタ位置にお
いて原点検出信号が発生する積算時間は、右および左方
向1回転位置に比して必ず長くなる。したがって、カウ
ンタ6におけるカウント値のずれがハンドル操舵角にし
て±180゜未満であり且つ通常の運転状態時であれば、ラ
ッチ回路21に取り込まれるカウント値βは必然的に最
大となる。つまり、デコーダ26は、ラッチ回路20,2
1および22におけるカウント値α,βおよびγの大小
関係によって、出力端子26fあるいは26iより「H」レベル
の信号を送出するようになる。このような状態におい
て、アンドゲート12が基準クロック発生器15の送出
するクロック信号を通せば、ナンドゲート29および3
2の他方側の入力端が「H」レベルとなり、単安定マルチ
バイブレータ33に入力される入力信号が立ち下がり、
UP/DOWNカウンタ6にリセット信号が入力されてそのカ
ウント値が零となる。つまり、所定時間内において最大
のカウントを行なうカウンタ17にアンドゲート12を
介してクロック信号が入力される時点でUP/DOWNカウン
タ6がリセットされるので、即ち3箇所の原点位置内の
内回転センタ位置に回転円板1が位置した時点でUP/DOW
Nカウンタ6がリセットされるので、UP/DOWNカウンタ6
の適確な補正がなされる。尚、単安定マルチバイブレー
タ33の送出するリセット信号はラッチ回路20〜22
にも入力され、これらラッチ回路におけるラッチ動作を
リセットし、次のデータ取り込み動作に備える。
以上は、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値のずれ
がハンドル操舵角にして±180゜未満であることを前提に
して説明をしたが±180゜以上であってもUP/DOWNカウン
タ6におけるカウント値の補正は支障なく行なわれる。
例えば、今、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値の
ずれがハンドル操舵角にして+180゜以上、例えば+360゜で
あったとする。この時、UP/DOWNカウンタ6の送出する
カウント値Nは、回転円板の回転センタ位置および右方
向1回転位置においてN1以上となり、左方向1回転位置
にあってはN<N<Nとなる。したがって、回転セ
ンタ位置および右方向1回転位置において、コンパレー
タ8の出力が「H」レベルとなり、アンドゲート11を通
過するクロック信号がカウンタ16によって積算してカ
ウントされる。また、左方向1回転位置においては、コ
ンパレータ9の出力が「H」レベルとなり、アンドゲート
12を通過するクロック信号がカウンタ17によって積
算してカウントされる。自動車の走行中においては、前
述した通りその殆んどが直進走行であるため、回転セン
タ位置において原点検出信号が発生する時間が最も長
い。つまり、カウンタ16は右方向1回転位置における
原点検出信号の発生時間をも含んでカウントするが、そ
のカウント値に含まれる右方向1回転位置成分は極めて
少なく、このカウンタ16にアンドゲート11を介して
クロック信号が入力される時点を直進走行時点として判
定しても差し支えない。すなわち、ラッチ回路20,2
1および22に取り込まれるα,βおよびγなるカウン
ト値のコンパレータ23〜25を用いた比較例により、
αが最大であると判定され、デコーダ26の出力端子26g
および26hより「H」レベルの信号が送出される。そして、
アンドゲート11を介してクロック信号が送出された時
点で、即ち3箇所の原点位置の内回転センタ位置に回転
円板1が位置した時点で、ナンドゲート30および31
の他方の入力端が「H」レベルとなり、UP/DOWNカウンタ6
がリセットされ、そのカウンタ値が適確に補正されるこ
とになる。
また、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値のずれが
ハンドル操舵角にして-180゜以上であった場合も同様に
して、今度はラッチ回路22におけるカウント値γが最
大となり、回転円板が回転センタに位置した時、UP/DOW
Nカウンタ6のカウント値の適確な補正がなされる。
以上説明したように、本実施例においては、回転円板1
の原点位置検出用スリット1cの角度幅をハンドルの遊び
角よりも広角度幅としたので、直進走行中にハンドルが
その操舵位置の中心に正確に位置していなくとも、即ち
遊び角の範囲内で回転していたとしても確実に原点検出
信号がアンドゲート14に入力され、この原点検出信号
に基づいて適確にUP/DOWNカウンタ6を補正することが
できる。
尚、本実施例においては、回転円板1に原点位置検出用
のスリット1cを開設するようにしたが、このスリットと
同一形状の鏡面とし、発光素子の光を反射させて受光素
子で受けるように構成してもよい。また、原点位置検出
用のスリット1cは本実施例のような形状に限るものでは
なく、ハンドルの遊び角よりも広角度幅のスリットであ
れば、任意の形状としてもよい。また発光素子および受
光素子よりなるフォトインタラプタで原点位置の検出を
行なうようにしたが、ホール素子等を用いた磁気的セン
サ等を用いてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明したことから明らかなように本発明によれば、
車輌のハンドル操舵に連動して回転する回転体の所定回
転角度位置にハンドルの遊び量よりも広角度範囲の原点
ゾーンを設けたので、ハンドル操舵の遊びよりも広い範
囲で原点位置を検出することができ、ハンドルの操舵位
置がその遊び量によりずれていたとしても、回転体のセ
ンタ位置すなわち直進操舵位置を適確に判定することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る回転体のセンタ位置判定装置にお
ける回転位置検出器の一実施例を示す概略構成図、第2
図はこの回転位置検出器を用いたハンドル操舵連動シス
テムの一実施例を示すブロック構成図である。 1……回転円板、2〜4……フォトインタラプタ、1a…
…回転角検出用スリット、1b……円弧状スリット部、1c
……原点位置検出用スリット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌のハンドル操舵に連動して時計方向お
    よび反時計方向へ回転する回転体と、 この回転体の所定回転角度位置に設けられた原点ゾーン
    が基準角度位置と回転対向する位置を原点位置とし、こ
    の回転体が1回転毎に通過する原点位置を検出する原点
    位置検出手段と、 この原点位置検出手段の検出結果に基づいて、前記回転
    体の1回転毎に位置する原点位置の中から、その一つを
    前記回転体の時計方向および反時計方向への回転センタ
    位置として判定するセンタ位置判定手段とを備えた回転
    体のセンタ位置判定装置であって、 前記原点ゾーンが前記ハンドルの遊び量よりも広角度範
    囲とされていることを特徴とする回転体のセンタ位置判
    定装置。
JP435486A 1986-01-14 1986-01-14 回転体のセンタ位置判定装置 Expired - Lifetime JPH0610778B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP435486A JPH0610778B2 (ja) 1986-01-14 1986-01-14 回転体のセンタ位置判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP435486A JPH0610778B2 (ja) 1986-01-14 1986-01-14 回転体のセンタ位置判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62163120A JPS62163120A (ja) 1987-07-18
JPH0610778B2 true JPH0610778B2 (ja) 1994-02-09

Family

ID=11582066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP435486A Expired - Lifetime JPH0610778B2 (ja) 1986-01-14 1986-01-14 回転体のセンタ位置判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0610778B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62163120A (ja) 1987-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5032996A (en) Apparatus and method for detecting neutral steering angle of steering wheel system for vehicle
US4970906A (en) Method and apparatus for determining a rotation center of a rotary body
JPH11287634A (ja) 車両用ステアリングセンサ
JPH11287608A (ja) 車両用ステアリングセンサ
JPH0610778B2 (ja) 回転体のセンタ位置判定装置
JPH056849B2 (ja)
JPH0420122B2 (ja)
JP2595506B2 (ja) 操舵中立角検出装置
JPH0754246B2 (ja) 回転体のセンタ位置判定方法
JP3143537B2 (ja) 車両用ステアリングセンサ
JPS62157510A (ja) 回転体のセンタ位置判定方法
JPH06263051A (ja) ステアリング中立演算装置
JPH0799331B2 (ja) 回転体の原点位置判定装置
JPH07104140B2 (ja) 回転体のセンタ位置判定方法
JPH056850B2 (ja)
JPS62163845A (ja) 回転体のセンタ位置判定方法
JP2514834B2 (ja) 回転体の原点位置判定装置
JPS6126811A (ja) 操舵角検出装置
JPH0347689B2 (ja)
JPH0610777B2 (ja) 回転体のセンタ位置判定方法
JPH0355333B2 (ja)
JPH0758180B2 (ja) 回転体の原点位置判定装置
JPH0754247B2 (ja) 回転体の原点位置判定装置
JPH0799330B2 (ja) 回転体の原点位置判定装置
JPS62157511A (ja) 回転体のセンタ位置判定方法