JP2514834B2 - 回転体の原点位置判定装置 - Google Patents

回転体の原点位置判定装置

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JP2514834B2
JP2514834B2 JP19489488A JP19489488A JP2514834B2 JP 2514834 B2 JP2514834 B2 JP 2514834B2 JP 19489488 A JP19489488 A JP 19489488A JP 19489488 A JP19489488 A JP 19489488A JP 2514834 B2 JP2514834 B2 JP 2514834B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車輌等のハンドル操舵に連動して回転する
回転体の直進走行時における原点位置(操舵中立位置)
を判定するために用いて好適な回転体の原点位置判定装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、自動車等の車輌においては、ハンドル操舵
に連動して回転する回転円板に等角度間隔(所定角度ピ
ッチ)で複数のスリットを開設し、このスリットの通過
位置にフォトインタラプタを2個隣接して配置してハン
ドル操舵に連動した各種制御を行っている。
すなわち、ハンドル操舵に連動させて、第1および第
2のフォトインタラプタに同一波形で位相の略90°ずれ
たパルス状の電気信号(2相のインクリメンタル信号)
を生じせしめ、このインクリメンタル信号のカウントを
行って、操舵方向および操舵角度の検出を行っている。
通常、上記2相のインクリメンタル信号のみでは原点
位置の検出が不可能であるために、原点位置を検出する
ために回転円板に原点スリットを設け、この原点スリッ
トの第3のフォトインタラプタに対する通過により原点
信号を得るようになして3ビット構成とし、原点位置か
らの回転円板の相対位置をインクリメンタル信号で検出
する方式を採用している。
しかし、ステアリングシャフトとハンドルとのセレー
ションのずれ、ステアリングシャフトとステアリングセ
ンサとの取付公差、ホイルアライメントの調整不良等を
考えると、その組付誤差はワーストケースで数10°にも
及ぶ。このため、通常、原点信号を得るために、回転円
板に設ける原点スリットの角度幅を拡大し、数10°の組
付誤差があっても、車両が直進走行を行っている限り
は、原点信号を得ることができるものとしている。
その結果、原点信号の発生の有無だけでは、原点位置
を特定することができないという問題が生じ、このよう
な問題を解消するために、特開昭61−28811号公報に開
示されているような操舵位置検出装置が提案されてい
る。すなわち、この操舵位置検出装置は、ステアリング
操作によって回転する操舵部材に設けられ、操舵角を検
出し、操舵角信号を出力する操舵角検出手段と、実操舵
角零点に相当する操舵位置を中心に、所定の操舵範囲
(本発明でいう原点範囲)を検出し、操舵中立ゾーン信
号を出力する中立ゾーン検出手段と、操舵中立ゾーン信
号が検出されている時の操舵角信号の平均値を演算し、
この平均値を中立位置信号として出力する中立位置演算
手段とを備えており、このような操舵位置検出装置を用
いることによって、車輌の整備状況や車輌への乗員状況
の如何に拘わらず、車輌の直進状態における操舵中立位
置を検出することができるものとしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような操舵位置検出装置による
と、操舵中立ゾーン信号が検出されている間の平均値を
演算して中立位置信号として出力させるようにしている
ため、更新すべき新たな中立位置信号を得るために時間
がかかるという問題があった。
また、操舵中立ゾーン信号が検出されている時の操舵
角信号の平均値を演算するために、重み付け移動平均演
算を行い、平均値を算出しているようにしており、この
ような種々の処理演算により、その回路構成が複雑とな
るものであった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこのような課題を解決するためになされたも
ので、その外周縁面に所定角度ピッチで設けられたスリ
ットゾーンとこのスリットゾーンの3角度ピッチよりも
広い角度幅で設けられた原点ゾーンとを有し外部操作に
連動して時計および反時計方向へ回転する回転体と、こ
の回転体のスリットゾーンの通過に基づき該回転体の回
転角度位置を検出する回転位置検出手段と、この回転体
の原点ゾーンの通過に基づき該回転体の原点範囲を検出
する原点範囲検出手段と、この原点範囲検出手段により
原点範囲が検出されている間、前記回転位置検出手段の
検出する回転角度位置に基づき前記原点ゾーンを互いに
その一部がオーバラップする複数のサブゾーンに分割
し、この分割したサブゾーンのうち所定時間以上継続し
て原点範囲の検出に貢献したサブゾーンを原点位置と判
定する原点位置判定手段とを備え、前記原点位置を更新
する際、前記所定時間以上継続して原点範囲の検出に貢
献したサブゾーン方向へ隣接するサブゾーンを原点位置
として判定するようにしたものである。
また、上記分割したサブゾーンのうち所定距離以上走
行するあいだ継続して原点範囲の検出に貢献したサブゾ
ーンを原点位置と判定する原点位置判定手段を備え、前
記原点位置を更新する際、前記所定距離以上走行するあ
いだ継続して原点範囲の検出に貢献したサブゾーン方向
へ隣接するサブゾーンを原点位置として判定するように
したものである。
〔作用〕
したがってこの発明によれば、判定前の原点位置と判
定後の原点位置とが互いに隣接するサブゾーンでない場
合、原点位置を一つずつシフトさせながら、1サブゾー
ン毎に真の原点位置に漸近させることが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る回転体の原点位置判定装置を詳細
に説明する。
第1図は、この原点位置判定装置の一実施例を示すブ
ロック構成図である。同図において、5は回転位置検出
センサ(操舵角センサ)100(第2図)の送出するパル
ス状電気信号を入力とし、ハンドル操舵に応じた処理信
号(アップ信号およびダウン信号)を送出するUP/DOWN
切替回路、6はこのUP/DOWN切替回路5の送出する処理
信号を入力とするUP/DOWNカウンタである。
操舵角センサ100は、ハンドル操舵に連動して回転す
る回転円板1と、発光素子および受光素子を有してなる
フォトインタラプタ2〜4から構成されており、回転円
板1の外周縁面に等角度間隔(所定角度ピッチP)で同
一形状のスリット1aが開設されている。そして、このス
リット1aの通過位置にフォトインタラプタ2および3が
隣接して配置されており、このフォトインタラプタ2お
よび3に、回転円板1の回転に伴うスリット1aの通過に
よって、第3図(a)および(b)に示すような「1」
レベルおよび「0」レベルの交互する同一波形のパルス
状電気信号が発生するようになっている。すなわち、
今、第2図に示されるような操舵状態から、ハンドルを
時計方向へ回転(第2図において右回転)すると、N点
を中心とする正方向への電気信号が、反時計方向へ回転
すると、N点を中心とする負方向への電気信号が発生す
るものとなっている。フォトインタラプタ2に発生する
電気信号は、フォトインタラプタ3に発生する電気信号
よりも位相が90°進んでおり、設計上理想とする回転円
板1の原点位置(操舵中立位置)において、即ち第3図
に示すN点において、フォトインタラプタ2に発生する
電気信号が「1」レベルより「0」レベルへ或いは
「0」レベルから「1」レベルへと変化する立ち下がり
或いは立ち上がり時期にあり、フォトインタラプタ3に
発生する電気信号は「0」レベル状態にある。そして、
このフォトインタラプタ2および3の送出する電気信号
がUP/DOWN切替回路5に入力されるものとなっている。
一方、回転円板1の外周縁面の所定回転角度位置に
は、独立して、原点ゾーンとしてのスリット1bが開設さ
れており、このスリット1bの通過をフォトインタラプタ
4で検出するものとしている。すなわち、スリット1bが
フォトインタラプタ4に対向する回転位置をこの回転円
板1の原点範囲としており、この原点範囲の角度幅すな
わちスリット1bの角度幅αを、ステアリングシャフトと
ハンドルとのセレーションのずれ、ステアリングシャフ
トとステアリングセンサとの取付公差、ホイルアライメ
ントの調整不良等を考慮した組付誤差のワーストケース
以上に拡大して設定している。本実施例においては、ス
リット1bの角度幅αを60°としており、発明者の調査で
は上記組付誤差のワーストケースとして50°という値を
実験的に得ているので、スリット1bの角度幅αを60°に
設定すれば、車輌が直進走行を行っているときには必
ず、フォトインタラプタ4の送出する電気信号として
「1」レベルの原点範囲検出信号(第3図(c))を得
ることができる。そして、この「1」レベルの原点範囲
検出信号が、第1図において、その端子101を介して、
アンドゲート8の一端およびインバータ9を介してオア
ゲート10ならびに11の一端へ供与されるものとなってい
る。
ここで、フォトインタラプタ4は、回転円板1の設計
上理想とする原点位置において、即ち第3図に示すN点
において、スリット1bの角度幅αの中央に位置するもの
となっている。また、本実施例にあっては、スリット1b
の角度幅αをスリット1aの角度ピッチPの5倍(5角度
ピッチ)よりやや広めに設定している。
一方、UP/DOWN切替回路5は、入力されるパルス状電
気信号を処理して、ハンドルの右操舵量および左操舵量
に応じた数のアップ信号およびダウン信号をその出力端
子5aおよび5bより送出し、UP/DOWNカウンタ6は、入力
されるアップ信号あるいはダウン信号の数だけそのカウ
ント値をアップカウントあるいはダウンカウントするも
のとなっている。すなわち、回転円板1の設計上理想と
する原点位置を基準として、UP/DOWNカウンタ6におけ
るカウント値を基本的に零と定めており、ハンドルの右
操舵によりそのカウント値が、フォトインタラプタ2の
出力の立ち下がりエッジ毎に順次アップするものとなっ
ている。また、ハンドルの左操舵によりそのカウント値
が、フォトインタラプタ2の出力の立ち上がりエッジ毎
に順次ダウンするものとなっている。すなわち、第3図
において、N点を起点としてハンドルを右方向へ回転さ
せれば、a点においてUP/DOWNカウンタ6におけるカウ
ント値が+1へ、b点において+2へ、c点において+
3へと順次アップするものとなり、N点から左方向へ回
転させれば、d点においてUP/DOWNカウンタ6における
カウント値が−1ヘ、e点において−2へ,f点において
−3へと順次ダウンするものとなる。そして、UP/DOWN
カウンタ6におけるカウント値がデコーダ7へ与えられ
るものとなっており、デコーダ7は供与されるカウント
値に応じた位置の出力端子を選択し、そのレベルを
「0」あるいは「1」として、ハンドル操舵に連動して
動作せしめる外部機器、例えばコーナリングランプシス
テム等の制御を行うものとして構成されている。本図に
おいては、デコーダ7の出力端子7aしか示していない
が、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が±0のと
き、この出力端子7aの出力レベルが「1」となるものと
なっている。
そして、デコーダ7の出力端子7aに生ずる出力信号
が、アンドゲート21の一端およびインバータ22を介して
Dフリップフロップ23の「D」入力として供与されるも
のとなっており、Dフリップフロップ23の「Q」出力が
アンドゲート24および25の一端へ入力されるものとなっ
ている。そして、このアンドゲート24および25の他端へ
Dフリップフロップ26の「Q」および「Qバー」出力が
与えられ、UP/DOWNカウンタ6を介して、そのカウント
値が正のとき「0」レベル,負のとき「1」レベルとな
る「QD」出力が、Dフリップフロップ26の「D」入力と
して与えられるものとなっている。そして、アンドゲー
ト24および25の出力が、エンコーダ27の第1の入力端27
aおよび第2の入力端27bに与えられるものとなってお
り、エンコーダ27の第3の入力端27cに、アンドゲート2
4および25の出力がオアゲート28を介しインバータ35を
経て入力されるものとなっている。
一方、アンドゲート8の他端には、基準クロック発生
器12の送出するクロック信号が与えられるものとなって
おり、アンドゲート8を通過して入力されるクロック信
号に基づくそのカウントアップ動作により、カウンタ13
および14より「1」レベルのオーバフロー信号(CARRY
信号)が送出され、この「1」レベルのCARRY信号がオ
アゲート15を介してDフリップフロップ23および26の
「CP」入力として供与されると共に、R・Sフリップフ
ロップ32へその「S」入力として与えられるものとなっ
ている。そして、R・Sフリップフロップ32の「Q」出
力がアンドゲート21の他端へ与えられ、アンドゲート21
を通過して入力される「1」レベルの出力信号に促され
てワンショットマルチバンブレータ(以下、単にワンシ
ョットと呼ぶ)33よりワンショット信号が送出され、こ
のワンショット信号がUP/DOWNカウンタ6へそのロード
信号として与えられるものとなっている。そして、UP/D
OWNカウンタ6にこのロード信号が入力されたとき、エ
ンコーダ27の入力端子27aに「1」レベルの信号が設定
されていた場合、このときのエンコーダ27の出力状態に
基づき、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が+1
にセットされるものとなっている。また、UP/DOWNカウ
ンタ6にロード信号が入力されたとき、エンコーダ27の
入力端子27bに「1」レベルの信号が設定されていた場
合、このときのエンコーダ27の出力状態に基づき、UP/D
OWNカウンタ6におけるカウント値が−1にセットされ
るものとなっており、エンコーダ27の入力端子27cに
「1」レベルの信号が設定されていた場合、このときの
エンコーダ27の出力状態に基づき、UP/DOWNカウンタ6
におけるカウント値が±0にセットされるものとなって
いる。
なお、ワンショット33の送出するワンショット信号の
立ち下がりエッジでワンショット34が作動するものとな
っており、このワンショット34の送出するワンショット
信号によりR・Sフリップフロップ32がリセットされる
ものとなっている。
一方、UP/DOWN切替回路5の送出するアップ信号およ
びダウン信号は、オアゲート16を介してT・フリップフ
ロップ17の「CP」入力としても与えられ、T・フリップ
フロップ17の「Q」出力および「Qバー」出力がアンド
ゲート18および19の一端に入力され、アンドゲート18お
よび19の他端にオアゲート40を介して2ビットシフトレ
ジスタ41および42の出力が与えられるものとなってい
る。そして、アンドゲート18および19を通過する「1」
レベルの信号に促されて、ワンショット43および44より
ワンショット信号が送出され、このワンショット43およ
び44の送出するワンショット信号およびインバータ9を
介する「1」レベルの信号がオアゲート10および11を介
して、カウンタ14および13へそのリセット信号として与
えられるものとなっている。
なお、シフトレジスタ41および42はDフリップフロッ
プ41−1,41−2および42−1,42−2より構成されてな
り、Dフリップフロップ41−1,41−2の「CP」入力なら
びにDフリップフロップ42−1,42−2の「R」入力とし
て、UP/DOWN切替回路5の送出するアップ信号が与えら
れるものとなっており、Dフリップフロップ42−1,42−
2の「CP」入力ならびにDフリップフロップ41−1,41−
2の「R」入力として、UP/DOWN切替回路5の送出する
ダウン信号が与えられるものとなっている。
次に、このように構成された装置の動作を説明する。
今、自動車が直進走行を行っており、回転円板1が真
の直進操舵位置において、第2図に示した如き設計上理
想とする原点位置に部位するものとすると、端子101を
介して「1」レベルの原点範囲検出信号が入力されてい
る間、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値は±0を
維持する時間が他の値を継続する時間よりも遥かに長い
ものとなる。すなわち、端子101を介して「1」レベル
の原点範囲検出信号が入力されている間、基準クロック
発生器12の送出するクロック信号がアンドゲート8を通
過しカウンタ13および14へ供与される。UP/DOWNカウン
タ6におけるカウント値が±0を維持した状態で所定時
間が経過すると、即ちUP/DOWN切替回路5からアップ信
号もダウン信号も送出されずに所定時間が経過すると、
その供与クロック信号に基づくカウントアップ動作によ
り、カウンタ13および14より「1」レベルのCARRY信号
が送出され、この「1」レベルのCARRY信号がオアゲー
ト15を介してDフリップフロップ23,26の「CP」入力な
らびにR・Sフリップフロップ32の「S」入力として与
えられる。このとき、UP/DOWNカウンタ6におけるカウ
ント値は±0を維持しているので、デコーダ7の出力端
子7aのレベルは「1」であり、したがってDフリップフ
ロップ23の「Q」出力はその「CP」入力が「1」レベル
となっても「0」レベルを維持するものとなり、アンド
ゲート24および25の出力は「0」レベル状態を維持し、
エンコーダ27にはその入力端子27cへ「1」レベルの信
号が設定され続けることになる。すなわち、カウンタ13
および14より送出される「1」レベルのCARRY信号によ
りR・Sフリップフロップ32がリセットされると、その
「1」レベルの「Q」出力がアンドゲート21を通過す
る。これにより、ワンショット33を介しUP/DOWNカウン
タ6へロード信号が与えられるようになり、このときの
エンコーダ27の入力端子27cへの「1」レベル信号のセ
ット状態に基づき、UP/DOWNカウンタ6におけるカウン
ト値が±0に再セットされるものとなる。この場合、UP
/DOWNカウンタ6におけるカウント値は既に±0であ
り、このような動作に基づき、直進操舵位置において、
UP/DOWNカウンタ6のカウント値が±0に維持されるも
のとなる。
ここで、カウンタ13および14より「1」レベルのCARR
Y信号が送出される前に、UP/DOWNカウンタ6におけるカ
ウント値が±0から+1あるいは±0から−1へ移行し
たとする。
すなわち、UP/DOWN切替回路5よりアップ信号が送出
されてUP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が±0か
ら+1へアップしたとすると、UP/DOWN切替回路5の送
出するアップ信号はオアゲート16を介してT・フリップ
フロップ17へも与えられる。T・フリップフロップ17は
このオアゲート16を介するアップ信号を受けて、その
「Q」出力および「Qバー」出力を「1」および「0」
レベルとする。一方、UP/DOWN切替回路5の送出するア
ップ信号は、シフトレジスタ41を構成するDフリップフ
ロップ41−1,41−2の「CP」入力およびシフトレジスタ
42を構成するDフリップフロップ42−1,42−2の「R」
入力として与えられ、Dフリップフロップ41−1の
「Q」出力を「1」レベルとする一方、Dフリップフロ
ップ42−1,42−2をリセット状態とする。すなわち、ア
ンドゲート18の一端へT・フリップフロップ17の送出す
る「1」レベルの「Q」出力が与えられても、その他端
へのオアゲート40の出力が「1」レベル状態とならない
ので、ワンショット43からはワンショット信号が送出さ
れず、カウンタ14におけるカウント動作はリセットされ
ない。もちろん、カウンタ13におけるカウント動作も、
ワンショット44からワンショット信号が送出されないの
で、リセットされることはない。このようにして、カウ
ンタ13および14において所定時間が経過すると、その供
与クロック信号に基づくカウントアップ動作により、カ
ウンタ13および14より「1」レベルのCARRY信号が送出
され、上述と同様の動作により、UP/DOWNカウンタ6に
おけるカウント値が+1から±0へ戻されるものとな
る。
なお、カウンタ13および14より「1」レベルのCARRY
信号が送出される前に、UP/DOWNカウント6におけるカ
ウント値が±0から+1へ移行し、さらに+1から±0
へ移行した場合には、UP/DOWN切替回路5か送出される
ダウン信号がオアゲート16を介してT・フリップフロッ
プ17へ与えられ、このT・フリップフロップ17の「Q」
出力および「Qバー」出力を「0」および「1」レベル
とする。一方、UP/DOWN切替回路5の送出するダウン信
号は、シフトレジスタ42を構成するDフリップフロップ
42−1,42−2の「CP」入力およびシフトレジスタ41を構
成するDフリップフロップ41−1,41−2の「R」入力と
して与えられ、Dフリップフロップ42−1の「Q」出力
を「1」レベルとする一方、Dフリップフロップ41−1,
41−2をリセット状態とする。すなわち、アンドゲート
19の一端へT・フリップフロップ17の送出する「1」レ
ベルの「Qバー」出力が与えられても、その他端へのオ
アゲート40の出力が「1」レベル状態とならないので、
ワンショット44からはワンショット信号が送出されず、
カウンタ13におけるカウント動作はリセットされない。
つまり、UP/DOWNカウンタ6においてそのカウント値
が±0および+1を維持する時間の合計が、カウンタ13
および14においてカウントされ、UP/DOWNカウンタ6に
おけるカウント値が、±0あるいは+1となっている時
点で±0に再設定されるようになる。
以上は、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が±
0から+1へアップした場合の動作について説明した
が、±0から−1へダウンした場合も同様にして、UP/D
OWNカウンタ6におけるカウント値が、±0あるいは−
1となっている時点で±0に再設定されるようになる。
このようにして、UP/DOWNカウンタ6におけるカウン
ト値は、回転円板1に形成されたスリット1aの2角度ピ
ッチ幅を検出ゾーンとして、直進操舵位置において、±
0を維持し続けることになる。すなわち、カウンタ13お
よび14への入力クロック信号のオーバフローするまでの
カウントアップ数を適当に定めてやることにより、UP/D
OWNカウンタ6においてそのカウント値が±0および+
1あるいは±0および−1以外の隣接する2つのカウン
ト値を継続するような短い時間では、カウンタ13および
14におけるクロック信号のカウント動作を、UP/DOWN切
替回路5を介するアップ信号およびダウン信号に基づき
リセットするものとしている。例えば、UP/DOWNカウン
タ6におけるカウンタ値が±0から+1へアップし、さ
らに±2へアップした場合には、このとき送出されるUP
/DOWN切替回路5からのアップ信号によりT・フリップ
フロップ17の「Q」および「Qバー」出力が「0」およ
び「1」レベルとなり、シフトレジスタ41におけるDフ
リップフロップ41−2の「Q」出力が「1」レベルとな
って、ワンショット44よりワンショット信号が送出され
るようになり、カウンタ13におけるカウント動作がリセ
ットされるようになる。すなわち、UP/DOWNカウンタ6
において+1,+2を継続する時間は+0を継続する時間
よりも遥かに短いので、カウンタ13および14においてそ
の入力クロック信号のオーバフローするまでのカウント
アップ数を適当に定めてやれば、このときカウンタ13お
よび14から「1」レベルのCARRY信号を送出し得ないも
のとすることができる。
これに対し、その組付誤差により回転円板1が設計上
理想とする原点位置に対してずれていた場合等において
は、本実施例の特徴とする補正動作が以下のようにして
速やかに行われ、支障なく外部機器をハンドル操舵に連
動させて制御でき得るものとなる。
すなわち、回転円板1が設計上理想とする原点位置に
ある場合には、第3図に示したZ1(f)点からZ2(c)
点までの範囲をスリット1bにおける原点ゾーンとしたと
き、この原点ゾーンを分割するd点からb点までの領域
(以下、この領域を第1のサブゾーンと呼ぶ)内あるい
はa点からe点までの領域(以下、この領域を第2のサ
ブゾーンと呼ぶ)内で、直進走行中、UP/DOWNカウンタ
6におけるカウント値は±0および+1あるいは±0お
よび−1を継続する時間が長くなる。しかし、その組付
誤差により回転円板1が設計上理想とする原点位置に対
してずれていた場合等にあっては、直進走行中、UP/DOW
Nカウンタ6におけるカウント値が±0以外の値を継続
する時間が長くなる。例えば、UP/DOWNカウンタ6にお
けるカウント値が+2あるいは−2を継続する時間が長
くなると、原点ゾーンを分割するa点からc点までの領
域(以下、この領域を第3のサブゾーンと呼ぶ)内ある
いはd点からf点までの領域(以下、この領域を第4の
サブゾーンと呼ぶ)内で、UP/DOWNカウンタ6における
カウント値が+1および+2あるいは−1および−2を
継続する時間が長くなる。
第3のサブゾーン内でUP/DOWNカウンタ6におけるカ
ウント値が+1および+2を継続する時間が長くなる
と、UP/DOWNカウンタ6のカウント値が+1あるいは+
2であるときに、即ち互いにその一部がオーバラップす
る4個所のサブゾーンのうち第3のサブゾーンを検出し
ている時点で、カウンタ13あるいは14より「1」レベル
のCARRY信号が送出されるものとなる。このとき、デコ
ーダ7の出力端子7aのレベルは「0」であり、したがっ
てDフリップフロップ23の「Q」出力は「1」レベルと
なる。また、Dフリップフロップ26の「Qバー」出力は
「1」レベルを維持し、これによりアンドゲート25を介
してエンコーダ27の入力端子27bに「1」レベルの信号
が設定されるものとなる。一方、カウンタ13および14よ
り「1」レベルのCARRY信号が送出されると、R・Sフ
リップフロップ32の「Q」出力が「1」レベルとなる。
このR・Sフリップフロップ32の「1」レベルの「Q」
出力は、デコーダ7の出力端子7aのレベルが「1」とな
ったとき、即ちUP/DOWNカウンタ6におけるカウント値
がハンドル操舵に伴い±0に戻された時点でアンドゲー
ト21を通過し、このアンドゲート21を通過する「1」レ
ベルの「Q」出力により、ワンショット33を介してUP/D
OWNカウンタ6へロード信号が与えられるものとなる。
そして、このロード信号の入力によって、このときのエ
ンコーダ27の入力端子27bへの「1」レベル信号の設定
状態に基づき、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値
が±0から−1へと設定変更されるようになる。つま
り、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が第1のサ
ブゾーン内において−1および±0、第3のサブゾーン
内において±0および+1となり、第3のサブゾーンを
原点位置と素早く判定して、UP/DOWNカウンタ6におけ
るカウント値の補正が速やかに行われるようになる。
また、第4のサブゾーン内でUP/DOWNカウンタ6にお
けるカウント値が−2および−1を継続する時間が長く
なると、UP/DOWNカウンタ6のカウント値が−2あるい
は−1であるときに、即ち互いにその一部がオーバラッ
プする4個所のサブゾーンのうち第4のサブゾーンを検
出している時点で、カウンタ13あるいは14より「1」レ
ベルのCARRY信号が送出されるものとなる。このとき、
デコーダ7の出力端子7aのレベルは「0」であり、した
がってDフリップフロップ23の「Q」出力は「1」レベ
ルとなる。また、Dフリップフロップ26の「Q」出力も
「1」レベルとなり、これによりアンドゲート24を介し
てエンコーダ27の入力端子27aに「1」レベルの信号が
設定されるものとなる。一方、カウンタ13および14より
「1」レベルのCARRY信号が送出されると、R・Sフリ
ップフロップ32の「Q」出力が「1」レベルとなる。こ
のR・Sフリップフロップ32の「1」レベルの「Q」出
力は、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値がハンド
ル操舵に伴い±0に戻された時点でアンドゲート21を通
過し、このアンドゲート21を通過する「1」レベルの
「Q」出力によりワンショット33を介してUP/DOWNカウ
ンタ6へロード信号が与えられるものとなる。そして、
このロード信号の入力によって、このときのエンコーダ
27の入力端子27aへの「1」レベル信号の設定状態に基
づき、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が±0か
ら+1へと設定変更されるようになる。つまり、UP/DOW
Nカウンタ6におけるカウント値が第2のサブゾーン内
において±0および+1、第4のサブゾーン内において
−1および±0となり、第4のサブゾーンを原点位置と
素早く判定して、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント
値の補正が速やかに行われるようになる。
さらに、本実施例においては、左右に大きく傾斜した
路面を走行する場合等の特殊な走行状態を考慮し、この
場合、原点位置の判定結果の更新が、離れたサブゾーン
間で急激に行われないようにするために、次のようなワ
ンクッションおいたUP/DOWNカウンタ6におけるカウン
ト値の補正が行われる。
すなわち、例えば今、第4のサブゾーン内に原点位置
があるものとする判定結果を得ているものとすると、ハ
ンドル操舵に伴い、UP/DOWNカウンタ6におけるカウン
ト値は、第4のサブゾーンで−1および±0、第2のサ
ブゾーンで±0および+1、第1のサブゾーンで+1お
よび+2、第3のサブゾーンで+2および+3となる。
このような状態において、上述した特殊走行状態に基づ
き、「1」レベルの原点範囲検出信号の発生期間中、UP
/DOWNカウンタ6においてそのカウント値が+3を継続
する時間が長くなるものとすると、UP/DOWNカウンタ6
のカウント値が+3あるいは+2であるときに、即ち互
いにその一部がオーバラップする4個所のサブゾーンの
うち第3のサブゾーンを検出している時点で、カウンタ
13および14より「1」レベルのCARRY信号が送出される
ものとなる。すなわち、この「1」レベルのCARRY信号
に基づきエンコーダ27の入力端子27bに「1」レベルの
信号が設定されるものとなり、UP/DOWNカウンタ6にお
けるカウント値がハンドル操舵に伴い±0に戻された時
点で、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が±0か
ら−1へと設定変更されるようになる。つまり、UP/DOW
Nカウンタ6におけるカウント値が、第4のサブゾーン
で−2および−1、第2のサブゾーンで−1および±
0、第1のサブゾーンで±0および+1、第3のサブゾ
ーン+1および+2となる。
この結果、今度は「1」レベルの原点範囲検出信号の
発生期間中、UP/DOWNカウンタ6においてそのカウント
値が+2を継続する時間が長くなり、UP/DOWNカウンタ
6のカウント値が+2であるときに、カウンタ13および
14より「1」レベルのCARRY信号が送出されるものとな
る。すなわち、この「1」レベルのCARRY信号に基づき
エンコーダ27の入力端子27bに継続して「1」レベルの
信号が設定されるものとなり、UP/DOWNカウンタ6にお
けるカウント値がハンドル操舵に伴い±0に戻された時
点で、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が±0か
ら−1へと設定変更されるようになる。つまり、UP/DOW
Nカウンタ6におけるカウント値が、第4のサブゾーン
で−3および−2、第2のサブゾーンで−2および−
1、第1のサブゾーンで−1および±0、第3のサブゾ
ーンで±0および+1となる。以降、「1」レベルの原
点範囲検出信号の発生期間中、UP/DOWNカウンタ6にお
いてそのカウント値が±0および+1を継続する時間が
長くなって、UP/DOWNカウンタ6のカウント値が±0あ
るいは+1であるときに、即ち互いにその一部がオーバ
ラップする4個所のサブゾーンのうち第3のサブゾーン
を検出している時点で、カウンタ13および14より「1」
レベルのCARRY信号が送出されるものとなり、このよう
にして、原点位置の判定結果が第4のサブゾーンから第
2,第1のサブゾーンを経て第3のサブゾーンへと更新さ
れるようになる。
すなわち、第4のサブゾーンから第3のサブゾーンへ
と一気にその原点位置を更新した場合には、UP/DOWNカ
ウンタ6のカウント値に基づく前照灯の照射方向の可変
位置が急激に変化するものとなり、運転者に対し戸惑い
が生じる結果となる。これに対し、本実施例にあって
は、判定前の原点位置と判定後の原点位置とが互いに隣
接するサブゾーンでない場合、その原点位置の更新がワ
ンクッションおいて行われるので、コーナリングランプ
システムによる前照灯の照射方向の急激な変化が起こる
ことがない。
なお、第4図に示すように、アンドゲート8に代えて
3入力アンドゲート8′を用いるようになし、端子101
を介する原点範囲検出信号および基準クロック発生器12
を介するクロック信号に加えて、車速が生じた場合
「1」レベルとなる車速検出回路50からの処理信号をア
ンドゲート8′へ与えるようになせば、停車中におい
て、その第1〜第4のサブゾーンの原点範囲の検出に貢
献する時間を、カウンタ13および14にて積算させないよ
うにすることができる。また、第4図に示すように、初
期位置設定回路51を追加して設けるようになせば、電源
投入時に原点範囲が検出されている場合は、電源投入時
の検出原点ゾーンを初期の原点位置として設定すること
ができる。また、電源投入時に原点範囲が検出されてい
ない場合は、電源投入後走行を開始して最初に検出した
原点ゾーンのエッジに基づき、第1あるいは第2の原点
ゾーンを初期の原点位置として設定することができる。
すなわち、初期位置設定回路51の動作について説明す
れば、電源の投入直後において、コンパレータ51−1の
送出する比較出力が所定時間継続して「1」レベルとな
る。端子101を介して「1」レベルの原点範囲検出信号
が入力されている場合に電源が投入されると、コンパレ
ータ51−1の送出する「1」レベルの比較出力がアンド
ゲート51−2を通過し、UP/DOWNカウンタ6におけるカ
ウント値を強制的に±0となし、これにより電源投入直
後に検出されていたサブゾーンが、初期の原点位置とし
て設定されるようになる。また、端子101を介して
「1」レベルの原点範囲検出信号が入力されていない場
合に電源が投入されると、インバータ9を介して「1」
レベルの信号がアンドゲート51−3に入力され、このア
ンドゲート51−3を通過する「1」レベルの比較出力に
よって、フリップフロップ51−4がセット状態となる。
これにより、デコーダ51−5の「B」入力端へフリップ
フロップ51−4の「1」レベルのQ出力が設定されるよ
うになり、その後のハンドル操舵により、端子101を介
して「1」レベルの原点範囲検出信号が入力されるよう
になると、この「1」レベルの原点範囲検出信号がデコ
ーダ51−5の「A」入力端に設定されるようになる。
今、右操舵に伴う回転円板1の右回転により「1」レベ
ルの原点範囲検出信号が発生したものとすると、この右
操舵に伴うUP/DOWN切替回路5からの「1」レベルのア
ップ信号のデコーダ51−5の「D」入力端への設定によ
り、この時点でデコーダ51−5の出力端子51−5aのレベ
ルが「1」となり、UP/DOWNカウンタ6におけるカウン
ト値が第4のサブゾーンにおいて−2に設定され、これ
により第1および第2のサブゾーンにおいてオーバラッ
プする部分が初期の原点位置として設定されるようにな
る。また、左操舵に伴う回転円板1の左回転により
「1」レベルの原点範囲検出信号が発生したものとする
と、この左操舵に伴うUP/DOWN切替回路5からの「1」
レベルのダウン信号のデコーダ51−5の「C」入力端へ
の設定により、この時点でデコーダ51−5の出力端子51
−5bのレベルが「1」となり、UP/DOWNカウンタ6にお
けるカウント値が第3のサブゾーンにおいて+2に設定
され、これにより第1および第2のサブゾーンにおいて
オーバラップする部分が初期の原点位置として設定され
るようになる。
なお、上述の各実施例においては、カウンタ13および
14へアンドゲート8あるいは8′を介し基準クロック発
生器12の送出するクロック信号を与えるものとして構成
したが、基準クロック発生器12の送出するクロック信号
に代えて、走行距離に応じたパルス信号(距離信号)を
与えるように構成してもよい。すなわち、アンドゲート
8あるいは8′を通過する距離信号に基づきその走行距
離が所定値以上となったとき、カウンタ13および14より
「1」レベルのCARRY信号を送出するものとし、このCAR
RY信号に基づきUP/DOWNカウンタ6におけるカウント値
を補正するものとしてもよい。つまり、互いにその一部
がオーバラップする4個所のサブゾーンのうち所定距離
以上走行するあいだ継続して原点範囲の検出に貢献した
サブゾーンを原点位置と判定し、UP/DOWNカウンタ6に
おけるカウント値の補正を行うように構成してもよい。
このように構成することによって、第4図に示した車速
検出回路50が不要となり、即ち停車中の原点範囲の検出
に対処する必要がなくなり、且つ走行速度が速くなるほ
ど素早い原点位置の判定が可能となる。
また、上述した実施例においては、互いにその一部が
オーバラップする複数のサブゾーンに原点ゾーンを分割
する際、そのサブゾーンを操舵角センサの最小分解能の
2倍の幅としたが、このサブゾーン幅は必ずしも操舵角
センサの最小分解能の2倍である必要はなく、2倍以上
の幅としてもよいことは言うまでもない。また、上述し
た実施例においては、スリット1bの角度幅αをスリット
1aの5角度ピッチよりやや広めに設定するものとした
が、少なくともスリット1aの3角度ピッチよりも広い角
度幅とすればよく、このようにすることによって操舵角
センサの検出する操舵角度位置に基づき、互いにその一
部がオーバラップする複数のサブゾーンに原点ゾーンを
分割することができ、その幅を拡大した原点ゾーン内で
の原点位置の正確な判定が可能となる。
また、上述した実施例においては、車輌における操舵
中立位置の判定を例にとって説明したが、車輌のみに限
定されるものではなく、外部操作に連動して回転する種
々の回転体の原点位置の判定に適用して好適であり、こ
の判定した原点位置を基準にして各種の制御を行うこと
ができ、その利用価値は極めて高い。また、実施例にお
いては、回転体の原点位置判定装置を具体的な回路でハ
ード的に構成したが、マイクロコンピュータ等を利用し
てソフト的な技術によって実現することも可能であるこ
とは言うまでもない。
なお、本実施例の基本を示す例として、本出願人によ
る特願昭63−78530号(回転体の原点位置判定装置)が
あるが、この装置の場合、分割したサブゾーンの各々の
原点範囲の検出に貢献した積算時間を記憶させるべく多
数のメモリエリアを必要とする。これに対し、本実施例
の如き原点位置判定装置とすれば、上記積算時間を記憶
させる方法に比してそのメモリエリアを節約し、回路構
成の簡略化を図ると共にコストダウンを促進することが
可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明による回転体の原点位置検
出装置によると、その外周縁面に所定角度ピッチで設け
られたスリットゾーンとこのスリットゾーンの3角度ピ
ッチよりも広い角度幅で設けられた原点ゾーンとを有し
外部操作に連動して時計および反時計方向へ回転する回
転体と、この回転体のスリットゾーンの通過に基づき該
回転体の回転角度位置を検出する回転位置検出手段と、
この回転体の原点ゾーンの通過に基づき該回転体の原点
範囲を検出する原点範囲検出手段と、この原点範囲検出
手段により原点範囲が検出されている間、前記回転位置
検出手段の検出する回転角度位置に基づき前記原点ゾー
ンを互いにその一部がオーバラップする複数のサブゾー
ンに分割し、この分割したサブゾーンのうち所定時間以
上継続して原点範囲の検出に貢献したサブゾーンを原点
位置と判定する原点位置判定手段とを備え、前記原点位
置を更新する際、前記所定時間以上継続して原点範囲の
検出に貢献したサブゾーン方向へ隣接するサブゾーンを
原点位置として判定するようにしたたので、また分割し
たサブゾーンのうち所定距離以上走行するあいだ継続し
て原点範囲の検出に貢献したサブゾーンを原点位置と判
定する原点位置判定手段とを備え、前記原点位置を更新
する際、前記所定距離以上走行するあいだ継続して原点
範囲の検出に貢献したサブゾーン方向へ隣接するサブゾ
ーンを原点位置として判定するようにしたので、判定前
の原点位置と判定後の原点位置とが互いに隣接するサブ
ゾーンでない場合、原点位置を一つずつシフトさせなが
ら、1サブゾーン毎に真の原点位置に漸近させることが
可能となり、例えばこの回転体を車輌のハンドル操作に
連動させて回転させた場合、簡単な回路構成でその操舵
中立位置を正確且つ素早く判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る回転体の原点位置判定装置の一実
施例を示すブロック構成図、第2図はこの装置に用いる
操舵角センサを示す概略構成図、第3図はこの操舵角セ
ンサの出力波形図、第4図はこの原点位置判定装置の他
の実施例を示すブロック構成図である。 1……回転円板、1a……スリット、1b……スリット、2,
3,4……フォトインタラプタ、5……UP/DOWN切替回路、
6……UP/DOWNカウンタ、7……デコーダ、8……アン
ドゲート、12……基準クロック発生器、13,14……カウ
ンタ、17……T・フリップフロップ、23,26……Dフリ
ップフロップ、27……エンコーダ、32……R・Sフリッ
プフロップ、41,42……シフトレジスタ、43,44……ワン
ショット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 計一 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小 糸製作所静岡工場内 (72)発明者 高橋 一樹 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小 糸製作所静岡工場内 (72)発明者 横山 信三 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小 糸製作所静岡工場内 (72)発明者 松本 明浩 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小 糸製作所静岡工場内 (72)発明者 栗田 貴司 静岡県清水市北脇500番地 株式会社小 糸製作所静岡工場内 (56)参考文献 特開 平1−250714(JP,A) 特開 昭62−163120(JP,A) 特開 昭62−28811(JP,A) 実開 昭60−19912(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その外周縁面に所定角度ピッチで設けられ
    たスリットゾーンとこのスリットゾーンの3角度ピッチ
    よりも広い角度幅で設けられた原点ゾーンとを有し外部
    操作に連動して時計および反時計方向へ回転する回転体
    と、この回転体のスリットゾーンの通過に基づき該回転
    体の回転角度位置を検出する回転位置検出手段と、この
    回転体の原点ゾーンの通過に基づき該回転体の原点範囲
    を検出する原点範囲検出手段と、この原点範囲検出手段
    により原点範囲が検出されている間、前記回転位置検出
    手段の検出する回転角度位置に基づき前記原点ゾーンを
    互いにその一部がオーバラップする複数のサブゾーンに
    分割し、この分割したサブゾーンのうち所定時間以上継
    続して原点範囲の検出に貢献したサブゾーンを原点位置
    と判定する原点位置判定手段とを備え、前記原点位置を
    更新する際、前記所定時間以上継続して原点範囲の検出
    に貢献したサブゾーン方向へ隣接するサブゾーンを原点
    位置として判定するようにしたことを特徴とする回転体
    の原点位置判定装置。
  2. 【請求項2】その外周縁面に所定角度ピッチで設けられ
    たスリットゾーンとこのスリットゾーンの3角度ピッチ
    よりも広い角度幅で設けられた原点ゾーンとを有し外部
    操作に連動して時計および反時計方向へ回転する回転体
    と、この回転体のスリットゾーンの通過に基づき該回転
    体の回転角度位置を検出する回転位置検出手段と、この
    回転体の原点ゾーンの通過に基づき該回転体の原点範囲
    を検出する原点範囲検出手段と、この原点範囲検出手段
    により原点範囲が検出されている間、前記回転位置検出
    手段の検出する回転角度位置に基づき前記原点ゾーンを
    互いにその一部がオーバラップする複数のサブゾーンに
    分割し、この分割したサブゾーンのうち所定距離以上走
    行するあいだ継続して原点範囲の検出に貢献したサブゾ
    ーンを原点位置と判定する原点位置判定手段とを備え、
    前記原点位置を更新する際、前記所定距離以上走行する
    あいだ継続して原点範囲の検出に貢献したサブゾーン方
    向へ隣接するサブゾーンを原点位置として判定するよう
    にしたことを特徴とする回転体の原点位置判定装置。
JP19489488A 1988-08-04 1988-08-04 回転体の原点位置判定装置 Expired - Lifetime JP2514834B2 (ja)

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JPH0245267A JPH0245267A (ja) 1990-02-15
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7165858B2 (en) 2003-04-03 2007-01-23 Koito Manufacturing Co., Ltd. Headlamp apparatus for vehicle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7165858B2 (en) 2003-04-03 2007-01-23 Koito Manufacturing Co., Ltd. Headlamp apparatus for vehicle

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