JPH0754247B2 - 回転体の原点位置判定装置 - Google Patents

回転体の原点位置判定装置

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JPH0754247B2
JPH0754247B2 JP27937488A JP27937488A JPH0754247B2 JP H0754247 B2 JPH0754247 B2 JP H0754247B2 JP 27937488 A JP27937488 A JP 27937488A JP 27937488 A JP27937488 A JP 27937488A JP H0754247 B2 JPH0754247 B2 JP H0754247B2
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steering
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明浩 松本
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車輛等のハンドル操舵に連動して回転する回
転体の直進走行時における原点位置(操舵中立位置)を
判定するために用いて好適な回転体の原点位置判定装置
に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、自動車等の車輛においては、ハンドル操舵に
連動して回転する回転円板に等角度間隔(所定角度ピッ
チ)で複数のスリットを開設し、このスリットの通過位
置にフォトインタラプタを2個隣接して配置してハンド
ル操舵に連動した各種制御を行っている。
すなわち、ハンドル操舵に連動させて、第1および第2
のフォトインタラプタに同一波形で位相の略90゜ずれた
パルス状の電気信号(2相のインクリメンタル信号)を
生ぜせしめ、このインクリメンタル信号のカウントを行
って、藻舵方向および操舵角度の検出を行っている。
通常、上記2相のインクリメンタル信号のみでは原点位
置の検出が不可能であるために、原点位置を検出するた
めに回転円板に原点スリットを設け、この原点スリット
の第3のフォトインタラプタに対する通過により原点信
号を得るようになして3ビット構成とし、原点位置から
の回転円板の相対位置をインクリメンタル信号で検出す
る方式を採用している。
しかし、ステアリングシャフトとハンドルとのセレーシ
ョンのずれ、ステアリングシャフトとステアリングセン
サとの取付公差、ホイルアライメントの調整不良等を考
えると、その組付誤差はワーストケースで数10゜にも及
ぶ。このため、通常、原点信号を得るために、回転円板
に設ける原点スリットの角度幅を拡大し、数10゜の組付
誤差があっても、車輛が直進走行を行っている限りは、
原点信号を得ることができるものとしている。
その結果、原点信号の発生の有無だけでは、原点位置を
特定することができないという問題が生じ、このような
問題を解消するために、特開昭61−28811号公報に開示
されているような操舵位置検出装置が提案されている。
すなわち、この操舵位置検出装置は、ステアリング操作
によって回転する操舵部材に設けられ、操舵角を検出
し、操舵角信号を出力する操舵角検出手段と、実操舵角
零点に相当する操舵位置を中心に、所定の操舵範囲(本
発明でいう原点範囲)を検出し、操舵中立ゾーン信号を
出力する中立ゾーン検出手段と、操舵中立ゾーン信号が
検出されている時の操舵角信号の平均値を演算し、この
平均値を中立位置信号として出力する中立位置演算手段
とを備えており、このような操舵位置検出装置を用いる
ことによって、車輛の整備状況や車輛への乗員状況の如
何に拘わらず、車輛の直進状態における操舵中立位置を
検出することができるものとしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような操舵位置検出位置によると、
操舵中立ゾーン信号が検出されている間の平均値を演算
して中立位置信号として出力させるようにしているた
め、更新すべき新たな中立位置信号を得るために時間が
かかるという問題があった。
また、操舵中立ゾーン信号が検出されている時の操舵角
信号の平均値を演算するために、重み付け移動平均演算
を行い、平均値を算出しているようにしており、このよ
うな種々の処理演算により、その回路構成が複雑となる
ものであった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこのような課題を解決するためになされたもの
で、その外周縁面に所定角度ピッチで設けられたスリッ
トゾーンとこのスリットゾーンの2角度ピッチよりも広
い角度幅で設けられた原点ゾーンとを有し外部操作に連
動して時計および反時計方向へ回転する回転体と、この
回転体のスリットゾーンの通過に基づき該回転体の回転
角度位置を検出する回転位置検出手段と、この回転体の
原点ゾーンの通過に基づき該回転体の原点範囲を検出す
る原点範囲検出手段と、この原点範囲検出手段により原
点範囲が検出されている間、前記回転位置検出手段の検
出する回転角度位置に基づき前記原点ゾーンを複数のサ
ブゾーンに分割し、この分割したサブゾーンの各々の原
点範囲の検出に貢献した走行距離を積算し、この積算距
離が一番早く所定の距離に到達したサブゾーンを原点位
置と判定する原点位置判定手段とを備え、前記原点位置
の判定結果を更新する際、前記積算距離が一番早く所定
の距離に到達するサブゾーン方向へ隣接するサブゾーン
を原点位置として判定するようにしたものである。
〔作用〕
したがってこの発明によれば、判定前の原点位置と判定
後の原点位置とが互いに隣接するサブゾーンでない場
合、原点位置を一つずつ隣接するサブゾーンにシフトさ
せながら、1サブゾーン毎に真の原点位置に漸近させる
ことが可能となる。
〔実施例〕
以下、本発明に係る回転体の原点位置判定装置を詳細に
説明する。
第1図は、この原点位置判定装置の一実施例を示すブロ
ック構成図である。同図において、5は回転位置検出セ
ンサ(操舵角センサ)100(第2図)の送出するパルス
状電気信号を入力とし、ハンドル操舵に応じた処理信号
(アップ信号およびダウン信号)を送出するUP/DOWN切
替回路、6はこのUP/DOWN切替回路5の送出する処理信
号を入力とするUP/DOWNカウンタである。
操舵角センサ100は、ハンドル操舵に連動して回転する
回転円板1と、発光素子および受光素子を有してなるフ
ォトインタラプタ2〜4から構成されており、回転円板
1の外周縁面に等角度間隔(所定角度ピッチP)で同一
形状のスリット1aが開設されている。そして、このスリ
ット1aの通過位置にフォトインタラプタ2および3が隣
接して配置されおり、このフォトインタラプタ2および
3に、回転円板1の回転に伴うスリット1aの通過によっ
て、第3図(a)および(b)に示すような「1」レベ
ルおよび「0」レベルの交互する同一波形のパルス状電
気信号が発生するようになっている。すなわち、今、第
2図に示されるような操舵状態から、ハンドルを時計方
向へ回転(第2図において右回転)すると、N点を中心
とする正方向への電気信号が、反時計方向へ回転する
と、N点を中心とする負方向への電気信号が発生するも
のとなっている。フォトインタラプタ2に発生する電気
信号は、フォトインタラプタ3に発生する電気信号より
も位相が90゜進んでおり、設計上理想とする回転円板1
の原点位置(操舵中立位置)において、即ち第3図に示
すN点において、フォトインタラプタ2に発生する電気
信号が「1」レベルより「0」レベルへ或いは「0」レ
ベルから「1」レベルへと変化する立ち下がり或いは立
ち上がり時期にあり、フォトインタラプタ3に発生する
電気信号は「0」レベル状態にある。そして、このフォ
トインタラプタ2および3の送出する電気信号がUP/DOW
N切替回路5に入力されるものとなっている。
一方、回転円板1の外周縁面の所定回転角度位置には、
独立して、原点ゾーンとしてのスリット1bが開設されて
おり、このスリット1bの通過をフォトインタラプタ4で
検出するものとしている。すなわち、スリット1bがフォ
トインタラプタ4に対向する回転位置をこの回転円板1
の原点範囲としており、この原点範囲の角度幅すなわち
スリット1bの角度幅αを、ステアリングシャフトとハン
ドルとのセレーションのずれ、ステアリングシャフトと
ステアリングセンサとの取付公差、ホイルアライメント
の調整不良等を考慮した組付誤差のワーストケース以上
に拡大して設定している。本実施例においては、スリッ
ト1bの角度幅αを60゜としており、発明者の調査では上
記組付誤差のワーストケースとして54゜という値を実験
的に得ているので、スリット1bの角度幅αを60゜に設定
すれば、車輛が直進走行を行っているときには必ず、フ
ォトインタラプタ4の送出する電気信号として「1」レ
ベルの原点範囲検出信号(第3図(c))を得ることが
できる。そして、この「1」レベルの原点範囲検出信号
が、第1図において、その端子101を介して、アンドゲ
ート14,アンドゲート23,デコーダ26の「A」入力端およ
びインバータ27を介してアンドゲート24並びに4入力オ
アゲート20に入力されるものとなっている。ここで、フ
ォトインタラプタ4は、回転円板1の設計上理想とする
原点位置において、即ち第3図に示すN点において、ス
リット1bの角度幅αの中央に位置するものとなってい
る。また本実施例にあっては、スリット1bの角度幅αを
スリット1aの角度ピッチPの3倍(3角度ピッチ)より
やや広めに設定している。
一方、UP/DOWN切替回路5は、入力されるパルス状電気
信号を処理して、ハンドルの右操舵量および左操舵量に
応じた数のアップ信号およびダウン信号を送出するよう
になっており、UP/DOWNカウンタ6は、入力されるアッ
プ信号あるいはダウン信号の数だけそのカウント値をア
ップカウントあるいはダウンカウントするものとなって
いる。すなわち、回転円板1の設計上理想とする原点位
置を標準として、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント
値を基本的に零と定めており、ハンドルの右操舵により
カウント値が、フォトインタラプタ2の出力の立ち下が
りエッジ毎に順次アップするものとなっている。また、
ハンドルの左操舵によりそのカウンタ値が、フォトイン
タラプタ2の出力の立ち上がりエッジ毎に順次ダウンす
るものとなっている。すなわち、第3図において、N点
を起点としてハンドルを右方向へ回転させれば、a点に
おいてUP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が+1
へ、b点において+2へと順次アップするものとなり、
N点から左方向へ回転させれば、c点においてUP/DOWN
カウンタ6におけるカウント値が−1へ、d点において
−2へと順次ダウンするものとなる。そして、UP/DOWN
カウンタ6におけるカウント値が、デコーダ7およびデ
ィジタルコンパレータ8〜10に入力されるものとなって
おり、デコーダ7は入力されるカウント値に応じた位置
の出力端子を選択し、そのレベルを「0」あるいは
「1」として、ハンドル操舵に連動して動作せしめる外
部機器、例えばコーナリングランプシステム等の制御を
行うものとして構成されている。本図においては、デコ
ーダ7の出力端子として7aしか示していないが、UP/DOW
Nカウンタ6におけるカウント値が±0のとき、この出
力端子7aの出力レベルが「1」となるものとなってい
る。
コンパレータ8〜10には所定の比較基準値が各々設定さ
れており、ここでその比較基準値とUP/DOWNカウンタ6
を介して入力されるカウント値とが比較されるものなっ
ている。すなわち、コンパレータ8には、UP/DOWNカウ
ンタ6におけるカウント値にして+1が右1ビット以上
基準値として設定されており、コンパレータ10には、UP
/DOWNカウンタ6におけるカウント値にして−1が左1
ビット以下基準値として設定されている。コンパレータ
9には、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値にして
±0がセンタ基準値として設定されており、UP/DOWNカ
ウンタ6を介して入力されるカウント値が±0のとき、
コンパレータ9における出力レベルが「1」となるもの
となっている。また、UP/DOWNカウタ6を介して入力さ
れるカウント値が+1以上(≧1)のとき、コンパレー
タ8におけら出力レベルが「1」となり、UP/DOWNカウ
ンタ6を介して入力されるカウント値が−1以下(≦−
1)のとき、コンパレータ10における出力レベルが
「1」となるものとなっている。そして、コンパレータ
8〜10の送出する「1」レベルの信号が、アンドゲート
11〜13の一端に入力されるものとなっており、アンドゲ
ート11〜13の他端には、アンドゲート14の出力が入力さ
れるものとなっている。アンドゲート14の一端には、前
述した通り、第2図に示したフォトインタラプタ4を介
して原点範囲検出信号が入力されるものとなっている
が、その他端には走行距離に応じたパルス信号(距離信
号)が入力されるものとなっている。
一方、アンドゲート11〜13の出力は、同進カウンタ17〜
19に入力されるようになっており、このカウンタ17〜19
のオーバフロー信号(CARRY信号)が、4入力オアゲー
ト20の第2〜第4の入力端に入力されるものとなってい
る。そして、このオアゲート20を通過する「1」レベル
の出力がカウンタ17〜19へのリセット信号として入力さ
れるものとなっている。また、カウンタ17および19の送
出するCARRY信号は、フリップフロップ31および32のセ
ット端子にも入力されるようになっており、このフリッ
プフロップ31および32のQ出力がアンドゲート33および
34の一端ならびにオアゲート35および36の一端へ入力さ
れるものとなっている。アンドゲート33および34の他端
には、デコーダ7を介してその出力端子7aに生ずる
「1」レベルの信号が入力されるものとなっており、ア
ンドゲート33および34の出力が4入力オアゲート28の第
1および第2の入力端へ入力されるものとなっている。
そして、カウンタ18の送出するCARRY信号がオアゲート2
1を介してUP/DOWNカウンタ6に入力されるものとなって
おり、このオアゲート21を通過する「1」レベルの信号
により、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値がリセ
ットされ±0に戻されるものとなっている。
一方、アンドゲート23および24の他端には、コンパレー
タ22の送出する比較出力が入力されるものとなってお
り、コンパレータ22は、端子103に電源投入と同時に所
定電圧が印加されることにより、その比較出力を即座に
「1」レベルとなし、コンデンサC3への充電々位の上昇
に基づき、所定時間遅れてその比較出力を「0」レベル
へ戻す。そして、アンドゲート23の出力がオアゲート21
の他端に入力されるものとなっており、アンドゲート24
の出力はフリップフロップ25のセット端子に入力され、
フリップフロップ25のQ出力がデコーダ26の「B」入力
端へ入力されるものとなっている。デコーダ26の「C」
および「D」入力端にはUP/DOWN切替回路5を介してダ
ウン信号およびアップ信号が入力されるものとなってお
り、デコーダ26は、その入力端「D」,「C」,
「B」,「A」に、「0」,「1」,「1」,「1」の
信号が入力されたとき、その出力端子26aのレベルを
「1」となし、「1」,「0」,「1」,「1」の信号
が入力されたとき、その出力端子26bのレベルを「1」
となす。そして、デコーダ26の出力端子26aおよび26bよ
り送出される「1」レベルの信号が、オアゲート28の第
3および第4の入力端ならびにオアゲート36および35の
他端へ入力されるものとなっており、オアゲート28を
「1」レベルの信号が通過することによって、ワンショ
ットマルチバイブレータ(以下、単にワンショットと呼
ぶ)37が作動し、このワンショット37の送出するワンシ
ョット信号がUP/DOWNカウンタ6に対しそのロード信号
として入力されるものとなっている。そして、このロー
ド信号が入力されたとき、オアゲート36を通過して
「1」レベルの信号がエンコーダ29に入力されていた場
合、このエンコーダ29の出力状態に基づき、UP/DOWNカ
ウンタ6におけるカウント値が+1にセットされるもの
となっている。また、ロード信号が入力されたとき、オ
アゲート35を通過して「1」レベルの信号がエンコーダ
29に入力されていた場合、このエンコーダ29の出力状態
に基づき、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が−
1にセットされるものとなっている。なお、ワンショッ
ト37の送出するワンショット信号の立ち下がりエッジで
ワンショット30が作動するものとなっており、このワン
ショット30の送出するワンショット信号によりフリップ
フロップ25,31および32がリセットされるものとなって
いる。
次に、このように構成された装置の動作を説明する。す
なわち、今、自動車が直進走行を行っており、回転円板
1が真の直進操舵位置において、第2図に示した如き設
計上理想とする原点位置に部位するものとすると、端子
101を介して「1」レベルの原点範囲検出信号が入力さ
れている間、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値は
±0となっている期間が長くなる。すなわち、UP/DOWN
カウンタ6におけるカウント値は、デコーダ7に入力さ
れると同時にコンパレータ8〜10にも入力され、このコ
ンパレータ8〜10において各基準値と比較される。UP/D
OWNカウンタ6におけるカウント値が+1以上のとき
は、コンパレータ8が「1」レベルの信号を送出し、UP
/DOWNカウンタ6におけるカウント値が−1以下のとき
は、コンパレータ10が「1」レベルの信号を送出する。
またUP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が±0のと
きはコンパレータ9が「1」レベルの信号を送出する。
そして、コンパレータ8〜10の送出する「1」レベルの
信号に基づき、端子101を介して「1」レベルの原点範
囲検出信号が入力されている間、アンドゲート14を通過
する距離信号が、アンドゲート11〜13を通過してカウン
タ17〜19に入力される。すなわち、UP/DOWNカウンタ6
におけるカウント値が+1以上のときはカウンタ17にお
けるカウント値が積算されてアップし、UP/DOWNカウン
タ6におけるカウント値が−1以下のときはカウンタ19
におけるカウント値が積算されてアップする。また、UP
/DOWNカウンタ6におけるカウント値が±0のときはカ
ウンタ18におけるカウント値が積算されてアップする。
この場合、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値を±
0とした状態での走行距離の積算値(積算距離)が一番
早く所定の距離に到達するので、カウンタ17〜19のうち
カウンタ18が一番早くオーバフローして「1」レベルの
CARRY信号を送出し、このCARRY信号がオアゲート21を通
過してUP/DOWNカウンタ6に入力され、UP/DOWNカウンタ
6をリセッットしてそのカウント値を±0とする。この
場合、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値は既に±
0であり、これによりUP/DOWNカウンタ6におけるカウ
ント値は±0を維持し続けることになる。
上述の動作は、自動車の直進走行時に、回転円板1が真
の直進操舵位置においてその設計上理想とする原点位置
に部位するものとして説明したが、その組付誤差により
回転円板1が設計上理想とする原点位置に対してずれて
いた場合等においては、本実施例の特徴とする補正動作
が以下のようにして速やかに行われ、支障なく外部機器
(例えば、全照灯の照射方向を可変するコーナリングラ
ンプシステム)をハンドル操舵に連動させて制御でき得
るものとなる。
すなわち、回転円板1が設計上理想とする原点位置にあ
る場合には、第3図に示したZ1(d)点からZ2(b)点
までの範囲をスリット1bにおける原点ゾーンとしたと
き、この原点ゾーンを分割するc点からa点までの領域
(以下、この領域を第1のサブゾーンと呼ぶ)内で、UP
/DOWNカウンタ6におけるカウント値が±0となる積算
距離が一番早く所定の距離に到達する。しかし、その組
付誤差により回転円板1が設計上理想とする原点位置に
対してずれていた場合等にあっては、UP/DOWNカウンタ
6におけるカウント値が+1あるいは−1となる積算距
離が長くなるようになる。すなわち、原点ゾーンを分割
するa点からb点までの領域(以下、この領域を第2の
サブゾーンと呼ぶ)内あるいはc点からd点までの領域
(以下、この領域を第3のサブゾーンと呼ぶ)内で、UP
/DOWNカウンタ6におけるカウント値が+1あるいは−
1となる積算距離が長くなるようになる。
第2のサブゾーン内でUP/DOWNカウンタ6におけるカウ
ント値が+1となる積算距離が長くなると、カウンタ17
〜19のうちカウンタ17が一番早くオーバフローし、フリ
ップフロップ31をセット状態とする。そして、このフリ
ップフロップ31の送出する「1」レベルのQ出力がオア
ゲート35を介してエンコーダ29に設定され、デコーダ7
の出力端子7aのレベルが「1」となる時点で、即ちUP/D
OWNカウンタ6におけるカウント値が±0となる時点
で、アンドゲート33をフリップフロップ31のQ出力が通
過し、この「1」レベルのQ出力がオアゲート28を通過
することによるワンショット37の作動により、UP/DOWN
カウンタ6にロード信号が入力されるようになる。そし
て、このロード信号の入力によって、このときのエンコ
ーダ29の出力状態に基づき、UP/DOWNカウンタ6におけ
るカウント値が±0から−1へと設定変更されるように
なる。すなわち、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント
値が第1のサブゾーンで−1、第2のサブゾーンで±0
となり、第2のサブゾーンを原点位置と素早く判定し
て、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値の補正が速
やかに行われるようになる。
また、第3のサブゾーン内でUP/DOWNカウンタ6におけ
るカウント値が−1となる積算距離が長くなると、カウ
ンタ17〜19のうちカウンタ19が一番早くオーバフロー
し、フリップフロップ32をセット状態とする。そして、
このフリップフロップ32の送出する「1」レベルのQ出
力がオアゲート36を介してエンコーダ29に設定され、UP
/DOWNカウンタ6におけるカウント値が±0となる時点
で、アンドゲート34をフリップフロップ32のQ出力が通
過し、この「1」レベルにQ出力がオアゲート28を通過
することによるワンショット37の作動により、UP/DOWN
カウンタ6にロード信号が入力されるようになる。そし
て、このロード信号の入力によって、このときのエンコ
ーダ29の出力状態に基づき、UP/DOWNカウンタ6におけ
るカウント値が±0から+1へと設定変更されるように
なる。すなわち、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント
値が第1のサブゾーンで+1、第3のサブゾーンで±0
となり、第3のサブゾーンを原点位置と素早く判定し
て、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値の補正が速
やかに行われるようになる。
さらに、本実施例においては、左右に大きく傾斜した路
面上を走行する場合等の特殊な走行状態を考慮し、この
場合、原点位置の判定結果の更新が、離れたサブゾーン
間で急激に行われないようにするため、次のようなワン
クッションおいたUP/DOWNカウンタ6におけるカウント
値の補正が行われる。すなわち、例えば今、第3のサブ
ゾーン内に原点位置があるものとする判定結果を得てい
るものとすると、ハンドル操舵に伴い、UP/DOWNカウン
タ6におけるカウント値は第3のサブゾーンで±0、第
1のサブゾーンで+1、第2のサブゾーンで+2とな
る。このような状態において、上述した特殊走行状態に
基づき、「1」レベルの原点範囲検出信号の発生期間
中、UP/DOWNカウンタ6においてそのカウント値が+2
となる積算距離が長くなるものとすると、UP/DOWNカウ
ンタ6におけるカウント値が+1以上であるとするコン
パレータ8での比較結果に基づき、カウンタ17〜19のう
ちカウンタ17が一番早くオーバフローし、フリップフロ
ップ31をセット状態とする。そして、このフリップフロ
ップ31の送出する「1」レベルのQ出力に基づき、UP/D
OWNカウンタ6におけるカウント値が±0となる時点
で、そのカウント値が−1へ設定変更されるようにな
る。これにより、UP/DOWNカウンタ6の値は、第3のサ
ブゾーンで−1、第1のサブゾーンで±0、第2のサブ
ゾーンで+1となる。なお、この後、フリップフロップ
31は、ワンショット30の送出するワンショット信号によ
りリセットされることになる。
この結果、今度は、「1」レベルの原点範囲検出信号の
発生期間中、UP/DOWNカウンタ6においてそのカウント
値が+1となる積算距離が長くなり、コンパレータ8で
の比較結果に基づき、カウンタ17〜19のうちカウンタ17
が一番早くオーバフローし、フリップフロップ31を再セ
ット状態とする。そして、フリップフロップ31の送出す
る「1」レベルのQ出力に基づき、UP/DOWNカウンタ6
におけるカウント値が±0となる時点で、そのカウント
値が−1へ設定変更されるようになる。これにより、UP
/DOUWカウンタ6の値は、第3のサブゾーンで−2、第
1のサブゾーンで−1、第2のサブゾーンで±0とな
る。以降、「1」レベルの原点範囲検出信号の発生期間
中、UP/DOWNカウンタ6においてカウント値が±0とな
る積算距離が長くなり、このようにして、原点位置の判
定結果が第3のサブゾーンから第1のサブゾーンを経て
第2のサブゾーンへと更新されるようになる。
すなわち、第3のサブゾーンから第2のサブゾーンへと
一気にその原点位置を更新した場合には、UP/DOWNカウ
ンタ6のカウント値に基づく前照灯の照射方向の可変位
置が急激に変化するものとなり、運転者に対し戸惑いが
生じる結果となる。これに対し、本実施例にあっては、
判定前の原点位置と判定後の原点位置とが互いに隣接す
るサブゾーンでない場合、その原点位置の更新がワンク
ッションおいて行われるので、コーナリングランプシス
テムによる前照灯の照射方向の急激な変化が起こること
がない。
なお、この装置への電源の投入直後においては、コンパ
レータ22の送出する比較出力が所定時間継続して「1」
レベルとなるので、端子101を介して「1」レベルの原
点範囲検出信号が入力されている場合に電源が投入され
ると、コンパレータ22の送出する「1」レベルの比較出
力がアンドゲート23を通過し、オアゲート21を介してUP
/DOWNカウンタ6におけるカウント値を強制的に±0と
なし、これにより電源投入直後に検出されていたサブゾ
ーンが、初期の原点位置として設定されるようになる。
また、端子101を介して「1」レベルの原点範囲検出信
号が入力されていない場合に電源が投入されると、イン
バータ27を介して「1」レベルの信号がアンドゲート24
に入力され、このアンドゲート24を通過するコンパレー
タ22の「1」レベルの比較出力によって、フリップフロ
ップ25がセット状態となる。これにより、デコーダ26の
「B」入力端へフリップフロップ25の「1」レベルのQ
出力が設定されるようになる。
そして、その後のハンドル操舵により、端子101を介し
て「1」レベルの原点範囲検出信号が入力されるように
なると、この「1」レベルの原点範囲検出信号がデコー
ダ26の「A」入力端に設定されるようになる。今、右操
舵に伴う回転円板1の右回転により「1」レベルの原点
範囲検出信号が発生したものとすると、この右操舵に伴
うUP/DOWN切替回路5からの「1」レベルのアップ信号
のデコーダ26の「D」入力端への設定により、この時点
でデコーダ26の出力端子26bのレベルが「1」レベルと
なり、UP/DOWNカウンタ6におけるカウント値が−1に
設定され、三つのサブゾーンのうち第3のサブゾーンが
初期の原点位置として設定される。また、左操舵に伴う
回転円板1の左回転により「1」レベルの原点範囲検出
信号が発生したものとすると、この左操舵に伴うUP/DOW
N切替回路5からの「1」レベルのダウン信号のデコー
ダ26の「C」入力端への設定により、この時点でデコー
ダ26の出力端子26aのレベルが「1」レベルとなり、UP/
DOWNカウンタ6におけるカウント値が+1に設定され、
三つのサブゾーンのうち第2のサブゾーンが初期の原点
位置として設定される。
なお、本実施例においては、原点ゾーンを複数のサブゾ
ーンに分割する際、操舵角センサの最小分解能で分割す
るものとしたが、これらのサブゾーンの設定は必ずしも
操舵角センサの最小分解能である必要はなく、この最小
分解能の整数倍としても良い。また、サブゾーンの設定
を最小分解能の整数倍とした場合、各サブゾーンは互い
にオーバラップする部分を持たせても良い。
さらに、本実施例においては、スリット1bの角度幅αを
スリット1aの3角度ピッチよりやや広めに設定するもの
としたが、少なくともスリット1aの2角度ピッチよりも
広い角度幅とすればよく、このようにすることによって
操舵角センサの検出する操舵角度位置に基づき、原点ゾ
ーンを複数のサブゾーンに分割することができ、その幅
を拡大した原点ゾーン内での原点位置の正確な判定が可
能となる。
また、本実施例においては、原点ゾーンを3分割するも
のとしたが、さらに細かく分割してもよく、このように
細かく分割した場合であっても、原点範囲の検出に貢献
した積算時間が一番早く所定の時間に達するサブゾーン
方向に隣接するサブゾーンを仮に原点位置として判定す
ることにより、原点位置を一つずつ隣接するサブゾーン
にシフトさせながら、1サブゾーン毎に真の原点位置に
漸近させるようにできることは言うまでもない。
なお、本実施例の基本を示す例として、本出願人による
特願昭60−298018号(回転体のセンタ位置判定方法)が
あるが、この方法の場合、原点位置検出用のスリットの
角度幅が狭いため、本実施例の目的を達し得ない。
また、本実施例においては、車輛における操舵中立位置
の判定を例にとって説明したが、車輛のみに限定される
ものではなく、外部操作に連動して回転する種々の回転
体の原点位置に判定に適用して好適であり、この判定し
た原点位置を基準にして各種の制御を行うことができ、
その利用価値は極めて高い。また、上記実施例において
は、回転体の原点位置判定装置を具体的な回路でハード
的に構成したが、マイクロコンピュータ等を利用してソ
フト的な技術によって実現することも可能であることは
言うまでもない 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明による回転体の原点位置判定
装置によると、その外周縁面に所定角度ピッチで設けら
れたスリットゾーンとこのスリットゾーンの2角度ピッ
チよりも広い角度幅で設けられた原点ゾーンとを有し外
部操作に連動して時計および反時計方向へ回転する回転
体と、この回転体のスリットゾーンの通過に基づき該回
転体の回転角度位置を検出する回転位置検出手段と、こ
の回転体の原点ゾーンの通過に基づき該回転体の原点範
囲を検出する原点範囲検出手段と、この原点範囲検出手
段により原点範囲が検出されている間、前記回転位置検
出手段の検出する回転角度位置に基づき前記原点ゾーン
を複数のサブゾーンに分割し、この分割したサブゾーン
の各々の原点範囲の検出に貢献した走行距離を積算し、
この積算距離が一番早く所定の距離に到達したサブゾー
ンを原点位置と判定する原点位置判定手段とを備え、前
記原点位置の判定結果を更新する際、前記積算距離が一
番早く所定の距離に到達するサブゾーン方向へ隣接する
サブゾーンを原点位置として判定するようにしたので、
判定前の原点位置と判定後の原点位置とが互いに隣接す
るサブゾーンでない場合、原点位置を一つずつ隣接する
サブゾーンにシフトさせながら、1サブゾーン毎に真の
原点位置に漸近させることが可能となり、例えばこの回
転体を車輛のハンドル操作に連動されて回転させた場
合、簡単な回路構成でその操舵中立位置を正確且つ素早
く判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る回転体の原点位置判定装置の一実
施例を示すブロック構成図、第2図はこの装置に用いる
操舵角センサを示す概略構成図、第3図はこの操舵角セ
ンサの出力波形図である。 1……回転円板、1a……スリット、1b……スリット、2,
3,4……フォトインタラプタ、5……UP/DOWN切替回路、
6……UP/DOWNカウンタ、8〜10……コンパレータ、17
〜19……カウンタ、31,32……フリップフロップ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その外周縁面に所定角度ピッチで設けられ
    たスリットゾーンとこのスリットゾーンの2角度ピッチ
    よりも広い角度幅で設けられた原点ゾーンとを有し外部
    操作に連動して時計および反時計方向へ回転する回転体
    と、この回転体のスリットゾーンの通過に基づき該回転
    体の回転角度位置を検出する回転位置検出手段と、この
    回転体の原点ゾーンの通過に基づき該回転体の原点範囲
    を検出する原点範囲検出手段と、この原点範囲検出手段
    により原点範囲が検出されている間、前記回転位置検出
    手段の検出する回転角度位置に基づき前記原点ゾーンを
    複数のサブゾーンに分割し、この分割したサブゾーンの
    各々の原点範囲の検出に貢献した走行距離を積算し、こ
    の積算距離が一番早く所定の距離に到達したサブゾーン
    を原点位置と判定する原点位置判定手段とを備え、前記
    原点位置の判定結果を更新する際、前記積算距離が一番
    早く所定の距離に到達するサブゾーン方向へ隣接するサ
    ブゾーンを原点位置として判定するようにしたことを特
    徴とする回転体の原点位置判定装置。
JP27937488A 1988-11-07 1988-11-07 回転体の原点位置判定装置 Expired - Lifetime JPH0754247B2 (ja)

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CN112550439A (zh) * 2019-09-26 2021-03-26 株式会社捷太格特 转向控制装置

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