JPH06105925A - スプリンクラ消火設備 - Google Patents

スプリンクラ消火設備

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JPH06105925A
JPH06105925A JP4258626A JP25862692A JPH06105925A JP H06105925 A JPH06105925 A JP H06105925A JP 4258626 A JP4258626 A JP 4258626A JP 25862692 A JP25862692 A JP 25862692A JP H06105925 A JPH06105925 A JP H06105925A
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JP
Japan
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pressure
valve
secondary side
fire extinguishing
opening
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Hitoshi Yamada
山田  均
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Nohmi Bosai Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 消火に効率のよい放水が可能な消火設備とす
る。 【構成】 複数のスプリンクラヘッド1が開放弁3から
の二次側配管2にそれぞれ接続されている。調圧弁40
は、二次側配管2内の減圧を検出して開放し、開放弁3
のシリンダ38内へ一次圧を導入して弁体43を開放さ
せる。調圧弁40からの一次圧の流量により、弁体43
の開度調整が行われ、一次側配管6からの流量は制限さ
れる。そして、二次側配管2内は、消火に効率のよい所
定圧に調圧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプリンクラ消火設備
に関する。
【0002】
【従来の技術】スプリンクラ消火設備は、従来から湿式
や乾式、予作動式等の種々のシステム系統が利用されて
いる。
【0003】従来の最も一般的な、閉鎖型スプリンクラ
ヘッドを用いる湿式消火設備は、各警戒地区に設けた閉
鎖型スプリンクラヘッドの末端まで加圧水を常時充填し
ておくものであり、火災検出と同時に散水動作行う設備
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】閉鎖型スプリンクラ消
火設備は、配管の末端まで加圧水が常時充填されている
ので、物が当たる等による事故でスプリンクラヘッドが
開放してしまったときには、加圧された消火水が大量に
放出されるとともに、火災でないことを確認してポンプ
を停止するまで、散水が続けられ、大きな水損事故とな
ってしまう。
【0005】また、火災時には、スプリンクラヘッドが
設けられている二次側の配管に開放弁の開放により一次
側と同じ高圧の消火水が流れ込む。このため、二次側の
配管や弁等に一次側と同等の高圧に耐えるものを使用す
る必要がある。このことは、二次側の配管や弁等がコス
ト高となって、スプリンクラ消火設備の普及を妨げる要
因になっている。
【0006】本発明は、このような従来のスプリンクラ
消火設備の問題を解決することを目的とし、スプリンク
ラヘッドの動作時に消火に効率のよい圧力での消火水の
放出を行うことができ、スプリンクラヘッドが衝撃等に
より開放した場合にも高圧による大量の放水はなく、し
かも、設備構成も簡単で安価なスプリンクラ消火設備を
提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の点に鑑
み、警戒地区に、複数の閉鎖型スプリンクラヘッドと、
開放弁とが設けられ、開放弁の一次側配管が消火水供給
手段に、二次側配管がスプリンクラヘッドに、それぞれ
接続されたスプリンクラ消火設備において、開放弁は、
一次側の消火水を所定圧に減圧調整して二次側へ供給す
る調圧手段を有し、二次側配管内の減圧を調圧手段が検
出し、開放弁の弁体を開放および開度調整することを特
徴とするものである。
【0008】また、開放弁は、弁体に連動するピストン
が摺動するシリンダ内の圧力を調整して開度調整を行
い、調圧手段は、二次側配管内の圧力によりその一次圧
の流量を調整し、更に、開放弁のシリンダ内の排水は、
二次側配管に導入されることを特徴とする。
【0009】
【作用】二次側配管には、一次側配管の圧力よりも低
く、消火効率の最適な所定圧に常時調圧された加圧水が
充填されているので、スプリンクラヘッドの動作と同時
に、適切な圧力での放水が可能であり、一次圧の影響を
受けない。また、二次側配管の耐圧強度を、一次側の配
管等に比べて低いものにできる。
【0010】調圧手段は、二次側配管内の圧力により、
開放弁の弁体に連動するピストンが摺動するシリンダ内
に導入される圧力の調整を行い、二次圧に応じた開放弁
の開度調整が行えるものである。そのシリンダ内の排水
を二次側配管に導入することにより、弁体の動きを緩慢
にでき、消火水を無駄にせず、常時の二次圧を維持する
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を用
いて説明する。図1は、本発明を利用したスプリンクラ
消火設備の系統図である。
【0012】警戒地区の天井に設けられる閉鎖型のスプ
リンクラヘッド1は、二次側配管2を介して建物の各階
毎に設置されている開放弁3の二次側4に接続され、開
放弁3の一次側5は、一次側配管6と元弁7を介して消
火水供給手段としての加圧送水装置8に接続されてい
る。この加圧送水装置8は、同図で図示されているポン
プ9と、電路により受信盤10に接続されたモータ11
等の他、図示されていない通常の逆止弁や圧力空気槽等
を備えていて、水源12の消火水を加圧供給するもので
ある。
【0013】通常では閉鎖状態であり、二次側配管2内
の減圧時に開放状態にされる開放弁3には、二次側配管
2への通水を試験する試験手段20と、一次側配管6の
消火水を所定圧に減圧調整して二次側配管2に少流量に
て供給するための調圧手段30と、開放弁3の急速閉鎖
を行う遮断手段50と、二次側配管2内の圧力余剰分を
排水する排水手段60等をユニット70として形成し、
このユニット70内に配線される電路を外部の信号線と
接続する接続端子部71もこのユニット70内に設けて
ある。
【0014】試験手段20は、電動式の遠隔操作試験弁
21と、スプリンクラヘッド1の1個分の排水をする1
個試験弁22と、スプリンクラヘッド1の5個分等を排
水する大型試験弁23とを有している。これらの弁の一
次側は、二次側配管2から分岐された配管24に並列に
設けられ、二次側は、排水管25に接続されている。
【0015】遠隔操作試験弁21は、受信盤10からの
信号により遠隔的に操作することが可能であり、二次側
配管2内の減圧により開放弁3が開放し、後述する圧力
スイッチ74からの信号が得られるかどうかを確認でき
る。1個試験弁22は、その場でヘッド1個分の放水を
行え、そのときの圧力状態を圧力計72、73により確
認でき、開放弁3の動作が正常であることを確認でき
る。大型試験弁23は、1個試験弁22に比べて、大量
の消火水を放出することができ、複数ヘッドの同時開放
の場合の供給能力を確認することができる。また、放水
量が変わっても二次側配管2内が調圧されていることを
確認できる。これらの弁は目的や機能が異なり、試験手
段20としては、その試験する目的に応じ必要な弁が設
けられていればよく、また、兼用するように構成しても
よい。
【0016】調圧手段30は、二次側配管2の二次圧を
配管31によりその操作室32に導入し、開放弁3の一
次側5からの配管33から一次圧を取り込み、フラム3
4とばね35の調圧作用により弁体36の開度調整を行
って、配管37により開放弁3のシリンダ38へその一
次圧を導入する調圧弁40により構成されている。
【0017】この調圧弁40は、火災時に開放弁3を開
放させる機能を有している。即ち、配管31により操作
室32に導入された二次側配管2内の圧力が所定圧より
も低いときは、フラム34とばね35の調圧作用により
弁体36が開動作して、配管33、37を介して一次圧
が徐々にシリンダ38内に導入され、ピストン41が押
し上げられて(図面左方向)、連動する弁体43が開放
される。二次側配管2内の圧力が所定圧よりも高いとき
は、フラム34とばね35の調圧作用により弁体36が
閉動作して、一次圧の流入量が減少し、シリンダ38内
が減圧してピストン41が下がり(図面右方向)連動す
る弁体43が閉動作する。
【0018】このようにして開放弁3の開度調整が行わ
れ、二次圧を消火動作に適した所定圧、例えば二次側直
近3.5 kg/cm2 に調圧する。また、開放弁3のシリン
ダ38は、ピストン41の小孔42を介して配管44に
より二次側配管2へ連通されている。これにより、二次
側配管2内は、調圧弁40の開放時に昇圧するので、常
時調圧弁40の調圧作用により所定の圧力に保持され、
二次側配管2の温度変化等による圧力降下時に少量の一
次圧補給を行う。このとき、開放弁3は開放せず開放信
号はでない。同時に、ピストン41の背面に小孔42を
介して圧力が流入して弁体43の摺動が緩慢になるの
で、調圧作用が行いやすい効果がある。
【0019】従って、火災が発生してスプリンクラヘッ
ド1が開放するときには、直ちに消火活動に適した所定
圧の放水が可能であり、二次側配管2内の減圧に伴い、
調圧弁40の作用により開放弁3が開放し、その弁体4
3の開度が調整されることにより、二次側配管2へは、
消火活動に適した所定圧の消火水が供給される。
【0020】遮断手段50は、スプリンクラヘッド1が
衝撃等によって開放してしまった場合に散水を停止させ
るためのものであり、具体的には、調圧弁40から開放
弁3のシリンダ38につながる配管37に設けられた常
時開状態にある電動弁51である。この電動弁51は、
受信盤10からの信号をモーター等により構成されてい
る電動部52が受け、この電動部52の作用により弁5
1を閉止できる構成となっている。即ち、スプリンクラ
ヘッド1の誤動作の場合に、監視区域に設けられる放水
停止スイッチ53を操作することにより、受信盤10を
介して電動部52へ閉止信号を送出することができる。
電動部52は、その信号を受けて弁51を閉動作し、そ
の結果、シリンダ38内が小孔42を介して減圧され、
開放弁3は閉鎖される。
【0021】この電動弁51の位置は、配管37に介在
する必要はなく、シリンダ38への加圧を遮断できれば
別の位置で構わない。また、一次圧を利用した加圧閉の
弁を用いてもよい。そして、開放弁3に所謂減圧開型の
弁を使用する場合には、電動弁がシリンダ内の減圧を遮
断することは勿論である。更に、電動弁の位置は、開放
弁3の弁体43の開閉に係わらず、直接一次側配管6ま
たは二次側配管2に介在させてもよく、例えば元弁7を
電動弁で構成しても同様の作用をなす。
【0022】排水手段60は、二次側配管2から分岐さ
れた配管24に試験手段20と並列に設けられ、排水管
25に接続されている排水弁61により構成されてい
る。排水弁61は、配管24から操作室62に導入した
二次圧がフラム63とばね64にて設定される許容圧
(消火活動に適した所定圧を僅かに越える圧力)を越え
るときに弁体65が開動作し、余分な二次圧を排水管2
5に排出し、二次圧を所定の消火活動に適した圧力に維
持する。従って、温度上昇等により二次側配管2内へ高
圧の一次圧が大量に流入して二次圧が必要以上高くなっ
たとしても、排水弁61が二次圧の過剰を検知し、二次
圧を所定圧まで減圧させる。この排水弁61は、ばね6
4等の作用により開放する弁であるが、電気的に二次圧
に対して開動作を行う弁であってもよい。
【0023】その他に本ユニット70内には、二次圧を
測定するための圧力計72が配管24に、一次圧を測定
するための圧力計73が配管33に接続されている。ま
た、開放弁3の開放を検出する圧力スイッチ74が、開
放弁3の弁座75に形成され弁体43閉止時には弁体4
3によって閉止されている流水検知室76からの枝管7
7に接続されている。枝管77は、オリフィス78を介
して排水管25に接続されていて、開放弁3の閉止時に
は圧力スイッチ74を動作させた消火水が徐々に排水さ
れるようになっている。
【0024】次に、本実施例における動作について説明
する。複数のスプリンクラヘッド1が接続される二次側
配管2内には、常時消火活動に適した所定の圧力で消火
水が充填されている。ここで二次側配管2内が気温降下
等により僅かに減圧した場合には、調圧弁40の作用に
より一次側配管6内の消火水を配管33、37、シリン
ダ38等を介して二次側配管2内に充水し、二次側配管
2内を所定圧に昇圧させる。また、気温上昇等により二
次側配管2内が僅かに昇圧した場合には、排水弁61が
動作し、弁体65が開放して二次側の消火水を排水管2
5に排出して、二次圧を所定圧に減圧させる。
【0025】この状態において、火災が発生するとスプ
リンクラヘッド1が開放し、二次側配管2内の消火水の
放水を開始する。ヘッド1の放水が開始されると、調圧
弁40が二次圧の減圧を検出して弁体36を開放し、一
次側配管6の消火水をシリンダ38に導入して、開放弁
3の弁体43を開動作させる。弁体43が開くと、一次
側5の消火水が二次側4へ供給され、同時に流水検知室
76に消火水が流入し、圧力スイッチ74が動作して、
受信盤10にヘッド1の動作信号を送出する。
【0026】調圧弁40は、開放弁3を開放させるだけ
でなく、操作室32に二次圧を導入することにより、弁
体36の開度を調整し、開放弁3のシリンダ38に導入
される一次圧を調整することにより弁体43の開度を調
整して二次側配管2内が消火活動に適した所定の圧力に
なるように調圧動作を行う。
【0027】開放弁3の開放により、一次側配管6の消
火水が流出していくと、加圧送水装置8を構成する図示
していない圧力空気槽に設けられる圧力スイッチが動作
して、モータ11を起動してポンプ9を動作させ、水源
12の消火水を加圧供給する。従って、開放したスプリ
ンクラヘッド1は、調圧手段30によって制御される開
放弁3を通じて、消火活動に適した所定の圧力の消火水
が次々に供給され、効果的な放水を続けることができ
る。
【0028】このスプリンクラヘッド1の開放が、火災
を検知したものであれば問題はないが、衝撃等による誤
動作の場合には、早く放水を停止させる必要がある。そ
の場合には、その警戒区域の放水停止スイッチ53を操
作する。放水停止スイッチ53を操作すると、受信盤1
0を介して電動弁51の電動部52に閉止信号を送出す
る。それにより電動弁51は閉止され、シリンダ38内
は一次圧の供給が遮断されるので減圧し、開放弁3の弁
体43は閉止する。すると、一次側配管6からの給水が
遮断されるので、ヘッド1からの放水を停止させること
ができる。
【0029】上記のように、本実施例のシステムでは、
二次側配管2内の圧力を火災時のみではなく、常時も消
火活動に適した所定の圧力とすることができ、スプリン
クラヘッド1の誤動作の場合には、簡単に放水を停止さ
せることのできる有用な消火設備である。この設備の開
放弁3は減圧開の弁でも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明は、警戒地区に、
複数の閉鎖型スプリンクラヘッドと、開放弁が設けら
れ、その一次側配管が消火水供給手段に、二次側配管が
スプリンクラヘッドに、それぞれ接続されたスプリンク
ラ消火設備において、開放弁は、一次側の消火水を所定
圧に減圧調整して二次側へ供給する調圧手段を有し、二
次側配管内の減圧を調圧装置が検出し、開放弁の弁体を
開放および開度調整することを特徴とし、開放弁は、弁
体に連動するピストンが摺動するシリンダ内に一次圧を
導入して開度調整を行い、調圧手段は、二次側配管内の
圧力によりその一次圧の流量を調整し、更に、開放弁の
シリンダ内の排水は、二次側配管に導入されることを特
徴とするものである。従って、二次側配管には、常時調
圧された加圧水が充填されているので、スプリンクラヘ
ッドの動作と同時に、消火効率のよい圧力での放水が可
能であり、一次圧の影響を受けない。また、二次側配管
内の耐圧グレードは、一次側に比べて低いものであって
よい。調圧手段は、二次側配管内の圧力により、開放弁
の弁体に連動するピストンが摺動するシリンダ内に導入
される一次圧の調整を行い、二次圧に応じた開放弁の開
度調整が行えるものである。そのシリンダ内の排水を二
次側配管に導入することにより、弁体の動きを緩慢にで
き、消火水を無駄にせず、常時の二次圧を維持すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を利用した一実施例を示す系統図。
【符号の説明】
1 閉鎖型スプリンクラヘッド 2 二次側配管 3 開放弁 6 一次側配管 8 加圧送水装置(消火水供給手段) 30 調圧手段 40 調圧弁 50 遮断手段 51 電動弁 53 放水停止スイッチ 60 排水手段 61 排水弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 警戒地区に、複数の閉鎖型スプリンクラ
    ヘッドと、開放弁が設けられ、該開放弁の一次側配管が
    消火水供給手段に、二次側配管が前記スプリンクラヘッ
    ドに、それぞれ接続されたスプリンクラ消火設備におい
    て、 前記開放弁は、一次側の消火水を所定圧に減圧調整して
    二次側へ供給する調圧手段を有し、二次側配管内の減圧
    を該調圧手段が検出し、前記開放弁の弁体を開放および
    開度調整することを特徴とするスプリンクラ消火設備。
  2. 【請求項2】 開放弁は、弁体に連動するピストンが摺
    動するシリンダ内に一次圧を導入して開度調整を行うも
    のであり、調圧手段は、二次側配管内の圧力により前記
    一次圧の量を調整するものである請求項1のスプリンク
    ラ消火設備。
  3. 【請求項3】 開放弁のシリンダ内の排水は、二次側配
    管に導入されるものである請求項2のスプリンクラ消火
    設備。
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