JP3548927B2 - スプリンクラ消火設備 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプリンクラ消火設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の湿式のスプリンクラ消火設備は、給水配管の全管に亘って消火用水が充水されているため、火災以外の原因、例えばスプリンクラヘッドに物がぶつかってヘッドが破損したりすると、給水配管内の消火用水が放水されてしまい、これにより大きな水損が生じるという問題があった。
このようなスプリンクラヘッド破損の暴発による水損を防ぐ技術として、特公平7−12382号公報に記載された湿式の予作動式流水検知装置の発明がある。
【0003】
同公報に記載の発明は、消火用水が送水される一次室と、閉鎖型スプリンクラーへッドが配管を介して接続される二次室との連通部を開閉するための弁体を有する開放弁を具備し、且つ前記配管内及び二次室内に圧力流体が封入された状態で前記開放弁が弁閉状態を維持すべく構成されてなる予作動式流水検知装置に於いて、前記開放弁20の二次室3側に一次室よりも低圧で、且つ前記スプリンクラーヘッドに異常が発生した際には一次室側とは無関係に外部に流出する液体を封入せしめてなるものである。
【0004】
そして、上記公報に記載の技術においては、火災感知器の火災検知信号と二次室側の圧力の低下という2つの条件がそろったときに弁体を開放して、一次室側から二次室側へ消火用水を供給し、一方、スプリンクラーヘッドに破損等の異常事態が発生した場合は、弁体を開放するとなく前記スプリンクラーヘッドからは二次室側の液体のみを外部に流出させるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように構成された従来の湿式の予作動式流水検知装置においては、火災感知器や制御手段等の電気回路を有する部分に故障が発生したような場合には、弁体が開かず消火が出来ないという事態が考えられる。
【0006】
本発明はかかる問題点を解決するためになされたものであり、火災発生に即対応ができると共に、スプリンクラヘッドが破損し暴発した場合にも水損を小さく抑えることができ、かつ電気系統などに故障があった場合でも確実に消火のできるスプリンクラ消火設備を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスプリンクラ消火設備は、給水管の先端側に取り付けられた閉鎖型スプリンクラヘッドと、該閉鎖型スプリンクラヘッドが設備された防護区域に設置され、火災を検知して火災信号を出力する火災感知器と、前記給水管に設置されて、前記給水管内の流体が前記閉鎖型スプリンクラヘッドから流出する時に、流出信号を出力する流出検知手段と、前記給水管に設けられて常時は開放している制御弁と、前記火災信号と前記流出信号とが入力され、該入力信号に基づいて前記制御弁を開閉を制御する制御手段とを備え、
該制御手段は、前記流出信号が入力され、かつ前記火災信号が入力されないときに前記制御弁を閉じるようにしたものである。
【0008】
また、前記給水管における前記制御弁と前記閉鎖型スプリンクラヘッドとの間に設けられた排水管と、該排水管に取り付けられて排水路の開閉を行う排水弁とを備え、前記制御手段は前記制御弁を閉じた後、所定時間経過したのちに前記排水弁を開放するようにしたものである。
【0009】
さらに、給水管の先端側に取り付けられた閉鎖型スプリンクラヘッドと、
該閉鎖型スプリンクラヘッドが設備された防護区域に設置され、火災を検知して火災信号を出力する感知器と、前記給水管に設置されて流水信号を出力する流水検知手段と、前記給水管に設けられて該給水管を一次側と二次側とに仕切る弁体を有し、該弁体の開度を前記二次側の消火用水の圧力に応じて自動調整することによって前記二次側の圧力を所定の値に自動調圧する調圧弁と、前記火災信号と前記流水信号に基づいて前記調圧弁の弁体の開閉を強制的に制御する制御手段とを備え、 該制御手段は、前記流水信号が入力され、かつ前記火災信号が入力されないときに前記調圧弁の弁体を閉じるようにしたものである。
【0010】
また、前記給水管における二次側に設けられ、この二次側の消火用水を排出する排水弁を備え、前記制御手段は前記調圧弁の弁体を閉じた後、所定時間経過したのちに前記排水弁を開放するようにしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の一実施の形態の系統図である。図において、1は給水管としての二次側配管2の先端側に取り付けられ、天井面などに設置された複数の閉鎖型のスプリンクラーヘッド、3は二次側配管2に取り付けられて、二次側配管内の流体としての加圧水が閉鎖型スプリンクラヘッドから流出する時に、その流れを検知して流出信号としての流水信号を出力する流出検知手段としての流水検知装置、4は二次側配管2と後述の一次側配管5を仕切る制御弁である。
また、5は一端側が制御弁4に接続され他端側が後述の消火ポンプ6を介して水源水槽7に接続された一次側配管、6は水源水槽7の消火用水をスプリンクラーヘッド1まで送水する消火ポンプ、7は消火用水が貯留された水源水槽である。
さらに、8はスプリンクラヘッド1が設備された防護区域に設置され、火災を検知して火災信号を出力する火災感知器、9は火災感知器8の火災信号と流水検知装置3の流水信号とが入力され、該入力信号に基づいて制御弁4の開閉を制御する制御手段、10は二次側配管2内の消火用水を排水する自動排水弁である。
【0012】
図2は図1に示された実施の形態1における制御手段9の処理フローチャートである。以下、図2に基づいて制御手段9の処理を説明すると共に、図1に基づいて各構成機器の動作を説明する。
制御手段9は火災感知器8からの火災信号が入力されたかどうかを判断し(S1)、火災信号の入力があったと判断したときには流水検知装置3からの流水信号が入力されたかどうかを判断する(S2)。S2の判断において流水信号が入力されたと判断したときには制御弁4の弁開を維持する(S3)。すなわち、この一連の流れは火災が発生した場合の制御手段9の動作を示している。したがって、この場合には制御弁4が開放されているので、一次配管5の消火用水が流出してゆき、図示していない加圧送水装置の動作により消火ポンプ6が起動され、水源水槽7の消火用水が加圧供給され、適切な消火動作が行われる。
【0013】
S1の判断において火災信号の入力が無いと判断した場合には、流水信号の入力の有無を判断し(S5)、流水信号の入力が無い場合には、再びS1に戻って火災信号の入力の有無を判断する。
S5の判断において、流水信号が入力されたと判断した場合には、制御弁4を閉じる(S6)。これは、スプリンクラヘッド1が破損し暴発したような場合の処理であり、制御弁4を閉じることによって、一次側配管5の消火用水が二次側配管2へ送水されなくなり、水損を抑えることができる。
再び図2戻り、制御弁4を閉じた後に流水信号の入力があってから所定の時間が経過したかどうかを判断し(S7)、所定時間が経過した場合には自動排水弁10を開放する(S8)。自動排水弁10を開放するのは、二次側配管2内の消火用水を排水することによって、スプリンクラーヘッド1等から消火用水が流出するのを少なくし、水損を防止するためである。
【0014】
S7の判断において、流水信号の入力があってから所定の時間が経過していないと判断されたときは、さらに火災感知器8からの火災信号の有無を判断し(S9)、このとき火災信号の入力があったと判断した場合には制御弁4を開放する(S10)。これは、スプリンクラーヘッド1が先に開放した後に火災感知器8が火災を感知したときの処理であり、実際に火災が発生した場合である。したがって、この場合の各機器の動作は上述した火災発生の場合と同様に行われる。
S9の判断において、火災信号が無いと判断されたときは再びS7に戻って、流水信号の入力があってから所定の時間が経過したかどうかを判断する。
【0015】
S2の判断において、流水信号の入力がない場合には、火災感知器8の誤報であると判断し、その後復旧信号の入力の有無を判断し(S11)、復旧信号の入力があった場合には、再びS1に戻り、火災信号の有無を判断する。復旧信号の入力がない場合は、S2に戻って流水信号の入力の有無を判断する。
【0016】
以上のように、本実施の形態によれば、常時は制御弁4を開放しておき、スプリンクラーヘッド1の破損の暴発等のように二次側配管2から消火用水の流出があった場合には制御弁4を閉じるようにしたので、火災の際には即対応できると共に、スプリンクラーヘッド1の誤作動の場合には水損を少なく抑えることができる。
また、制御弁4は常時開放しているので、たとえ電気系統に故障等が生じても消火用水の放水は行われるようになっており、安全である。
さらに、流水信号を検知してから所定の時間が経過しても火災信号が入力されない場合には自動排水弁10を開放するようにしたので、スプリンクラーヘッド1が破損し暴発したような場合に水損を小さく抑えることができる。
【0017】
なお、二次側配管には流体として加圧空気を封入してもよく、この場合は、流水検知装置の代わりに、乾式流水検知弁を設ければよい。また、流水検知装置の代わりに圧力スイッチを設けて、スプリンクラヘッドから流体が流出して圧力が低下するのを検知するようにしてもよい。なお、流水検知装置としては、逆止弁などの弁体の移動により流水を検知するもの、パドル型のもの、圧力スイッチで圧力変化を検知するもの、いずれを用いてもよい。
【0018】
実施の形態2.
図3は本発明の実施の形態2の系統図である。図において、11はバルブユニットであり、その一次側、すなわち後述の本弁12の一次室13a側が開閉弁100及び一次側配管101を介して消火ポンプ102側に接続されており、また二次室13b側が二次側配管105を介して閉鎖型スプリンクラーヘッド106に接続されている。90はスプリンクラヘッド106が設備された防護区域に設置され、火災を検知して火災信号を出力する火災感知器、85は火災感知器90の火災信号を中継する中継器である。
【0019】
バルブユニット11は、一次側配管101と二次側配管105の間に介在設置された本弁12、本弁12のコントロール機能を備えた調圧・加圧パイロット弁30、二次側配管105内の圧力が所定値よりも高くなったときに二次側配管105内の消火用水を排出する排圧パイロット弁50、調圧・加圧パイロット弁30と本弁12をつなぐ配管に設けられて調圧・加圧パイロット弁30から本弁12への圧力水の供給を制御する遠隔起動弁60、流水検知用の圧力スイッチ70、二次側配管105内の消火用水の排出を行う自動排水弁88、遠隔起動弁60及び自動排水弁88の制御を行う制御手段80を備えている。
【0020】
本弁12は、調圧機能を有しており、弁箱13とその内部に設けられた弁体15、弁座17及びシリンダ部19からなり、弁箱13は弁体15により一次室13aと二次室13bに区画されている。弁座17には通孔21が設けられ、この通孔21に連通管を介して流水検知手段としての圧力スイッチ70が接続されている。
【0021】
シリンダ部19は、弁体15に結合されたピストン23を有し、このピストン23によって圧力室19a、加圧室19b、排圧室19cに区画されている。圧力室19aは、その内部に弁体15を軽い力で弁座17側に付勢するバネ25が配設されていると共に、弁体15に設けた小孔27を通じて一次室13aに連通している。また、加圧室19bと排圧室19cはピストン23に設けたオリフィス29を通じて連通し、排圧室19cは配管22を介して二次室13aに連通している。
本弁12は、弁体15の小孔27を通じて圧力室19aに流入する一次室13aの一次側水の圧力により弁体15を弁座17に着座させる方向に付勢されるとともに、加圧室19b内の圧力によって弁体15の開度が調整されるように構成されている。
【0022】
調圧・加圧パイロット弁30は、室31,32,33の3室からなり、室31と室32の間にはディスク34が設けられ、室32と室33はスリット35によって連通され室33の排圧側にはダイアフラムを介してスプリング36が設けられている。そして、室31は配管37によって本弁12の一次室13aに連通し、室32は遠隔起動弁60を介して本弁12の加圧室19bに接続され、室33は配管22によって本弁12の二次室13bに連通している。
この調圧・加圧パイロット弁30は、二次室13bに連通している室33の圧力がスプリング36によって設定されている消火に最適な所定圧より低下すると、ディスク34がスプリング36によって押し下げられて室31と室32を連通状態にし、一次室13aの一次側消火用水を室32及び室33に供給する。
【0023】
排圧パイロット弁50は、室51と室52を有し、室52内に室51と室52の連通を開閉する弁53が設けられ、弁53はスプリング54によって連通を閉鎖する方向に付勢されている。そして、室51が配管55によって本弁12の二次室13bに連通され、室52は排水管56に連通されている。
この排圧パイロット弁50は、二次室13bに連通している室51の圧力がスプリング54によって設定されている消火に最適な所定圧より高くなると、弁53がスプリング54に抗して押し上げられて室51と室52を連通状態にし、二次室3bの二次側消火用水を外部に排水し、前記の所定圧になると閉弁する。
【0024】
制御手段80は火災感知器90の火災信号と流水検知用の圧力スイッチ70の信号とが入力され、該入力信号に基づいて遠隔制御弁60の開閉を制御する。なお、遠隔制御弁60は、常時は開放されており、調圧・加圧パイロット弁30の室32と本弁12の加圧室19bとは連通されている。
【0025】
以上のように構成されたバルブユニットは、通常時において、二次室13b内の圧力が所定の圧力よりも上昇した場合には排圧パイロット弁50の動作により、また二次室13b内の圧力が所定の圧力よりも低下した場合には調圧・加圧パイロット弁30の動作により、二次室13b内の圧力を所定の値に維持するようにしている。また、火災時においては、調圧・加圧パイロット弁30によってコントロールされる本弁12により、二次室13b側を消火に適した所定圧に常時自動的に調圧する。
【0026】
図4は図3に示された実施の形態2の制御手段80の処理フローチャートである。以下、図4に基づいて制御手段80の処理を説明すると共に、図3に基づいて各機器の動作を説明する。
制御手段80は中継器85を介して火災感知器90からの火災信号が入力されたかどうかを判断し(S101)、火災信号の入力があったと判断したときには流水検知用の圧力スイッチ70からの流水信号が入力されたかどうかを判断する(S102)。S102の判断において流水信号が入力されたと判断したときには遠隔起動弁60の弁開を維持する(S103)。すなわち、この一連の流れは火災が発生した場合の制御手段80の動作を示している。
【0027】
ここで、火災が発生した場合の、バルブユニット11を構成する各機器の動作を説明する。火災が発生した場合には、上述のように、火災信号と流水信号が制御手段80に入力され、遠隔起動弁60の弁開が維持される。このとき、スプリンクラーヘッド106からは消火用水が放水されており、二次室13b側の消火用水の圧力が所定値以下になると、調圧・加圧パイロット弁30のディスク34がスプリング36の付勢力と室33内の二次側圧力との差に応じた開度で開弁し、室31と室32及び室33とが連通される。
このディスク34の開弁により、本弁12の一次室13a側の消火用水が、室31、室32及び開弁中の遠隔起動弁60を通って本弁12の加圧室19bに流入する。加圧室19bに一次室側の高圧の消火用水が流入すると、ピストン23が図中左の方向へ移動し始め、弁体15が弁座17から離れ、一次室13a側の消火用水が弁座17を介して二次室13b側に供給され始める。
【0028】
二次室13b側に一次室側の消火用水が供給され始めると、二次室13b側の圧力が上昇し始め、この圧力の上昇に伴い調圧・加圧パイロット弁30の室33内の圧力が高まり、この圧力がダイヤフラムを介してスプリング36を押し上げ、ディスク34の開度を減じる。ディスク34の開度が減じると、室32及び遠隔起動弁60を通って本弁12の加圧室19bに流入する一次室側の高圧消火用水の量が少なくなるので、ピストン23が図中右の方向へ移動し始め、弁体15と弁座17との隙間が狭まる。このように、二次室13bの圧力に応じて本弁12の開度が調整され、逆に言えば二次室13bの圧力を所定の圧力に調整すべく本弁12の開度が調整される。これによって、スプリンクラーヘッド106には常に、所定の圧力の消火用水が供給されることになり、適正な放水パターンでの放水が行われる。
【0029】
再び、図3に戻り制御手段80の処理の流れを説明する。
S101の判断において火災信号の入力が無いと判断した場合には、流水信号が入力されたかどうかを判断し(S105)、流水信号の入力が無い場合には、再びS101に戻って火災信号の入力の有無を判断する。
S105の判断において、流水信号が入力されたと判断した場合には、遠隔制御弁60を閉じる(S106)。このように、火災信号が検出されないにもかかわらず流水信号だけが検出される場合としては、例えばスプリンクラーヘッド106が破損し暴発したような場合が考えられるが、この場合には上述のごとく遠隔制御弁60が閉じられ、バルブユニット11は以下のような動作をする。
【0030】
遠隔制御弁60が閉じられると、調圧・加圧パイロット弁30の室32及び遠隔制御弁60を介して本弁12の加圧室19bに供給されていた一次室13aの消火用水が供給されなくなる。この状態では加圧室19bは排圧室19cと同圧になり、ピストン23は図中右側に移動し、弁体15が弁座17に着座し、本弁12は閉じられる。
一方、調圧・加圧パイロット弁30においては、室33の圧力が低下しているため、ディスク34が開き、一次室13a側の消火用水が、室31、室32及び室33を介して配管22を通り、二次室13b側へ供給される。
すなわち、本弁12は閉止し、調圧・加圧パイロット弁30は開放状態になり、一次室13aの消火用水は調圧・加圧パイロット弁30を介して二次室13b側へ供給されることになる。
【0031】
再び、図4に戻ると、遠隔制御弁60を閉じた後、流水信号の入力から所定の時間経過したかどうかを判断し(S107)、所定時間が経過した場合には自動排水弁88を開放する(S108)。自動排水弁88を開放するのは、二次室13b側配管内の消火用水を排出することによって、二次室13b側の消火用水及び調圧・加圧パイロット弁30を介して二次室13b側へ供給される消火用水による水損を防止するためである。
【0032】
S107の判断において、流水信号の入力があってから所定の時間が経過していないと判断されたときは、さらに火災感知器90からの火災信号の有無を判断し(S109)、火災信号の入力があったと判断した場合には遠隔制御弁60を開放する(S110)。これは、スプリンクラーヘッド106が先に開放した後に火災感知器90が火災を感知した場合の処理であり、バルブユニット11においては上述した火災の場合と同様の動作が行われる。
S109の判断において、火災信号の入力が無いと判断されたときは再びS107に戻って、流水信号の入力があってから所定の時間が経過したかどうかを判断し、判断の結果に基づき上述と同様の処理を繰り返す。
【0033】
S102の判断において、流水信号の入力がない場合には、火災感知器106の誤報であると判断し、その後復旧信号の入力の有無を判断し(S111)、復旧信号の入力があった場合には、再びS101に戻り、火災信号の有無を判断する。復旧信号の入力がない場合は、S102に戻って流水信号の入力の有無を判断する。
【0034】
以上のように本実施の形態においては、調圧機能を有するバルブユニット11を用いたので、バルブユニット11の有する小水量での消火作業の実現ができると共に、遠隔制御弁60が常に開放されているので、たとえ遠隔制御弁60を開放させるための電気系統などの機能に故障が生じた場合でも、本弁12は調圧・加圧パイロット弁30のコントロールを受けることができ、火災の際に即対応できるので安全性が高い。
【0035】
実施の形態1においては、給水管に直接、制御弁を設けた場合を説明したが次のようにしてもよい。つまり給水管の一次側と二次側を仕切るように一斉開放弁を設け、この一斉開放弁のシリンダ室と二次側配管を配管にて接続する。そしてその配管に常時開の制御弁を設ける。
このようなシステムにおいて、火災時に、二次側配管の水がスプリンクラヘッドから流出すると、シリンダ室の圧が抜けて、一斉開放弁の一次側と二次側を閉塞している弁体が開放することになる。
また、スプリンクラヘッドの暴発時は、図示しない流水検知装置から流水信号が発生するが、火災感知器からの火災信号はないので、実施の形態1、2と同様に制御弁は閉じられる。制御弁が閉じられると、シリンダ室に水が流入して、シリンダ室内に溜まり、その結果、一斉開放弁の弁が閉じられることになる。
このような制御弁の場合は、給水管に直接設ける必要がないので、実施の形態1に比べて小型の制御弁ですむ。
【0036】
【発明の効果】
以上のように本発明においては、常時は開放している制御弁と、この開閉を制御する制御手段とを備え、流出信号が入力され、かつ火災信号が入力されないときに制御弁を閉じるようしたので、火災の際には即対応できると共に、スプリンクラーヘッドが破損し暴発した場合にも水損を少なく抑えることができる。また、電気系統に故障等が生じても消火用水が放水されるようになっており、安全である。
【0037】
また、二次側の圧力を所定の値に自動調圧する調圧弁と、火災信号と流水信号に基づいて調圧弁の弁体の開閉を強制的に制御する制御手段とを備え、流水信号が入力され、かつ火災信号が入力されないときに調圧弁の弁体を閉じるように制御するようにしたので、二次側の圧力を消火に最適な圧力に調圧することによる小水量での消火設備の実現ができると共に、スプリンクラーヘッドの破損の暴発の場合にも水損を少なく抑えることができる。
【0038】
さらに、排水管に取り付けられて排水路の開閉を行う排水弁を備え、制御弁又は弁体を閉じた後、所定時間経過したのちに排水弁を開放するようにしたので、スプリンクラーヘッドが破損し暴発したような場合に水損をより小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の系統図である。
【図2】図1の制御手段の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本発明の他の実施の形態の系統図である。
【図4】
図3の制御手段の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,106 閉鎖式スプリンクラヘッド
2,105 二次側配管
3 流水検知装置
4 制御弁
5 一次側配管
8,90 火災感知器
9,80 制御手段
10,88 自動排水弁
30 調圧・加圧パイロット弁
60 遠隔制御弁
70 圧力スイッチ

Claims (4)

  1. 給水管の先端側に取り付けられた閉鎖型スプリンクラヘッドと、
    該閉鎖型スプリンクラヘッドが設備された防護区域に設置され、火災を検知して火災信号を出力する火災感知器と、
    前記給水管に設置されて、前記給水管内の流体が前記閉鎖型スプリンクラヘッドから流出する時に、流出信号を出力する流出検知手段と、
    前記給水管に設けられて常時は開放している制御弁と、
    前記火災信号と前記流出信号とが入力され、該入力信号に基づいて前記制御弁の開閉を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記流出信号が入力され、かつ前記火災信号が入力されないときに前記制御弁を閉じることを特徴とするスプリンクラ消火設備。
  2. 前記給水管における前記制御弁と前記閉鎖型スプリンクラヘッドとの間に設けられた排水管と、
    該排水管に取り付けられて排水路の開閉を行う排水弁とを備え、
    前記制御手段は前記制御弁を閉じた後、所定時間経過したのちに前記排水弁を開放することを特徴とする請求項1記載のスプリンクラ消火設備。
  3. 給水管の先端側に取り付けられた閉鎖型スプリンクラヘッドと、
    該閉鎖型スプリンクラヘッドが設備された防護区域に設置され、火災を検知して火災信号を出力する感知器と、
    前記給水管に設置されて流水信号を出力する流水検知手段と、
    前記給水管に設けられて該給水管を一次側と二次側とに仕切る弁体を有し、該弁体の開度を前記二次側の消火用水の圧力に応じて自動調整することによって前記二次側の圧力を所定の値に自動調圧する調圧弁と、
    前記火災信号と前記流水信号に基づいて前記調圧弁の弁体の開閉を強制的に制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記流水信号が入力され、かつ前記火災信号が入力されないときに前記調圧弁の弁体を閉じることを特徴とするスプリンクラ消火設備。
  4. 前記給水管における二次側に設けられ、この二次側の消火用水を排出する排水弁を備え、
    前記制御手段は前記調圧弁の弁体を閉じた後、所定時間経過したのちに前記排水弁を開放するようにしたことを特徴とする請求項3記載のスプリンクラ消火設備。
JP33854096A 1996-12-18 1996-12-18 スプリンクラ消火設備 Expired - Lifetime JP3548927B2 (ja)

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