JPH0610534Y2

JPH0610534Y2 - ディスクプレーヤのディスク装着装置

Info

Publication number: JPH0610534Y2
Application number: JP1988068368U
Authority: JP
Inventors: 益男小川
Original assignee: Funai Electric Co Ltd
Current assignee: Funai Electric Co Ltd
Priority date: 1988-05-24
Filing date: 1988-05-24
Publication date: 1994-03-16
Anticipated expiration: 2003-05-24
Also published as: JPH01174744U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本考案はデジタル信号を用いて音楽などを記録したディ
スクをターンテーブルに装着し、レザーピックアップに
よりそのディスクの記録を読取り再生するディスクプレ
ーヤのディスク装着装置に関する。

「従来の技術」従来、ターンテーブルとチャックプレートの間に略垂直
にディスクを挾持させるバーチカル型のディスクプレー
ヤにおいて、ディスクを出入させるドアにチャックプレ
ートを取付け、ドアの開閉によりターンテーブルに対し
チャックプレートを接離させ、ディスクを着脱する技術
があった。

「考案が解決しようとする問題点」前記従来技術は、ターンテーブルに載せるディスクの中
心部だけをチャックプレートによって押付けているだけ
であるから、ディスク回転時の安定性に欠けるところが
あり、また異径のディスクを同一のディスクプレーヤに
装着する場合には、特に大径ディスクの回転安定性を得
難い問題があった。

「問題点を解決するための手段」然るに、本考案は、大径ディスク又は小径ディスクを装
着支持するターンテーブル及びチャックプレートを備え
ると共に、開閉自在なドアに前記チャックプレートを取
付けるディスクプレーヤのディスク装着装置において、
前記チャックプレートから小径ディスク外周に向って延
出し、先端が小径ディスク周縁部に沿って折曲げられた
弾性を有する小径ディスク支持体を設け、大径ディスク
装着時に前記支持体の先端を大径ディスク裏面に圧着さ
せるように構成したものである。

「作用」従って、ターンテーブルとチャックプレートでディスク
の中心部を挾持するだけではなく、小径ディスクはその
外周縁に各支持体先端が圧着し、各支持体の内側に挾持
された状態で回転する一方、大径ディスクはその裏面側
に各支持体が弾性変形して退避しながらも、各支持体先
端が大径ディスクの裏面外周部に圧着し、ターンテーブ
ル側に外周部が押圧された状態で回転するから、異径の
ディスクの両方の回転安定性を同時に確保し得、異径の
ディスクを装着可能なバーチカル型のディスクプレーヤ
に秀れた効果を発揮し得るものである。

「実施例」以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。第１
図は要部説明図、第２図は全体正面図、第３図は断面側
面図、第４図は背面図であり、ラジオ受信用撮(1)及び
磁気テープ出入用ドア(2)を備える本機ケース(3)前面に
ディスク出入用ドア(4)を配設すると共に、情報を記録
している直径が１２cmの大径ディスク(5)を備え、該デ
ィスク(5)を収納する再生室(6)をドア(4)内方に設け
る。

また、再生室(6)内側にドライブシャーシ(7)を設け、タ
ーンテーブル(8)を回転させるモータ(9)と、ピックアッ
プ(10)とを前記シャーシ(7)に配設させると共に、前記
ドア(4)の内側にチャックプレート(11)を遊嵌支持させ
る。そして、合成樹脂成形品である永久磁石製のチャッ
クプレート(11)を磁性体製のターンテーブル(8)に吸着
固定させ、ターンテーブル(8)とチャックプレート(11)
の間にディスク(5)を挾持させ、モータ(9)によりディス
ク(5)を回転させると共に、そのディスク(5)の情報をピ
ックアップ(10)によって読取り再生するように構成して
いる。

さらに、前記ドア(4)両側に開閉支点軸(12)(12)を一体
形成し、ケース(3)の軸受部(13)に前記支点軸(12)を回
転自在に嵌合させると共に、前記ドア(4)を緩開動させ
る緩衝ギヤ(14)をケース(3)裏面側に軸受体(15)を介し
て軸支させ、前記ギヤ(14)に常時噛合させる扇形ギヤ(1
6)をドア(4)に設け、前記ギヤ(14)の回転抵抗によりド
ア(4)を比較的低速度で緩慢に開動させるように構成し
ている。

また、前記ケース(3)裏面に当接させてドア(4)の開動量
を規制するストッパ(16a)をドア(4)に一体形成すると共
に、前記ドア(4)を開動させる鋏形のバネ(17)を備え、
支点である遠支点軸(18)にバネ(17)の中間を巻装させ、
ケース(3)裏面の止め板(19)にバネ(17)の一端側を係止
させる一方、作用点であるドア(4)のノッチ(20)にバネ
(17)の他端側を係止させる。

そして、遠支点軸(18)とノッチ(20)の略中間に規制点で
ある近支点軸(21)を設け、近支点軸(21)に係止させたと
きのバネ(17)力によりドア(4)を半開させる一方、近支
点軸(21)から離れたときのバネ(17)力によりドア(4)を
全開させるように構成している。

なお、前記ドア(4)は閉動姿勢でケース(3)に係止させる
もので、ドア(4)の係止を解除するイジェクトボタン(2
2)をケース(3)前面に突出させている。

さらに、第１図、第６図及び第８図に示す如く、直径が
８cmの小径ディスク(23)をターンテーブル(8)に小径デ
ィスク支持体である４本の案内爪(24)…を備えるもの
で、前記小径ディスク(23)を接着させるチャックプレー
ト(11)面の外周側に前記案内爪(24)の基端側を一体連設
させ、チャックプレート(11)を中心にこの外周に４本の
案内爪(24)…を放射状に延出させ、小径ディスク(23)外
周縁に各案内爪(24)…先端側を着脱自在に係止させ、前
記案内爪(24)によって小径ディスク(23)をチャックプレ
ート(11)に接着支持し、小径ディスク(23)をドア(4)内
面側に取出し自在に支持させるように構成している。

また、前記再生室(6)を形成する本機ケース(3)のターン
テーブル配置面(25)に２本の大径ガイドピン(26)(26)を
突設させ、第５図の如くドア(4)開放状態で大径ガイド
ピン(26)(26)に大径ディスク(5)の下端側外周面を当接
させ、大径ディスク(5)をドア(4)内面側に支持させると
共に、大径ディスク(5)装着時、前記案内爪(24)の可撓
性弾性力により退避動作を行わせ、ドア(4)内面と大径
ディスク(5)の間に案内爪(24)を挾み込み、大径ディス
ク(5)をチャックプレート(11)に接着支持させるように
構成している。

本実施例は上記の如く構成しており、第５図のようにド
ア(4)を開いて大径ディスク(5)をドア(4)の内側に挿入
することにより、該ディスク(5)が大径ガイドピン(26)
に支持されると共に、第３図の如くドア(4)を閉塞する
ことにより、ターンテーブル(8)とチャックプレート(1
1)の間に大径ディスク(5)が挾持され、大径ディスク(5)
の再生動作が行われる。このように、大径ディスク(5)
装着時、案内爪(24)が弾性変形して退避動作を行い、ド
ア(4)と大径ディスク(5)の間に案内爪(24)を挾み込む。

さらに、第７図のように、ドア(4)を開いて小径ディス
ク(23)をドア(4)の内側に挿入させ、小径ディスク(23)
外周縁に案内爪(24)先端側を係止させることにより、案
内爪(24)を介して小径ディスク(23)がチャックプレート
(11)に支持されると共に、第６図の如く、ドア(4)を閉
塞することにより、ターンテーブル(8)とチャックプレ
ート(11)の間に小径ディスク(23)が挾持され、小径ディ
スク(23)の再生動作が行われる。

「考案の効果」以上実施例から明らかなように本考案は、大径ディスク
(5)又は小径ディスク(23)を装着支持するターンテーブ
ル(8)及びチャックプレート(11)を備えると共に、開閉
自在なドア(4)に前記チャックプレート(11)を取付ける
ディスクプレーヤのディスク装着装置において、前記チ
ャックプレート(11)から小径ディスク(23)外周に向って
延出し、先端が小径ディスク(23)周縁部に沿って折曲げ
られた弾性を有する小径ディスク支持体(24)を設け、大
径ディスク装着時に前記支持体(24)の先端を大径ディス
ク(5)裏面に圧着させるように構成したもので、ターン
テーブル(8)とチャックプレート(11)でディスク(5)(23)
の中心部を挾持するだけではなく、小径ディスク(23)は
その外周縁に各支持体(24)先端が圧着し、各支持体(24)
の内側に挾持された状態で回転する一方、大径ディスク
(23)はその裏面側に各支持体(24)が弾性変形して退避し
ながらも、各支持体(24)先端が大径ディスク(23)の裏面
外周部に圧着し、ターンテーブル(8)側に外周部が押圧
された状態で回転するから、異径のディスク(5)(23)の
両方の回転安定性を同時に確保でき、異径のディスクを
装着可能なバーチカル型のディスクプレーヤに秀れた効
果を発揮できる顕著な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す要部説明図、第２図は
全体の正面図、第３図は断面側面図、第４図は背面図、
第５図は作動説明図、第６図は断面側面図、第７図は作
動説明図である。 (4)……ドア (5)……大径ディスク (8)……ターンテーブル (11)……チャックプレート (23)……小径ディスク (24)……案内爪（小径ディスク支持体）

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】大径ディスク(5)又は小径ディスク(23)を
装着支持するターンテーブル(8)及びチャックプレート
(11)を備えると共に、開閉自在なドア(4)に前記チャッ
クプレート(11)を取付けるディスクプレーヤのディスク
装着装置において、前記チャックプレート(11)から小径
ディスク(23)外周に向って延出し、先端が小径ディスク
(23)周縁部に沿って折曲げられた弾性を有する小径ディ
スク支持体(24)を設け、大径ディスク装着時に前記支持
体(24)の先端を大径ディスク(5)裏面に圧着させるよう
に構成したことを特徴とするディスクプレーヤのディス
ク装着装置。