JPH06104431A - 論理回路と、これを用いたラインイメージセンサと、このラインイメージセンサを用いたファクシミリ装置 - Google Patents

論理回路と、これを用いたラインイメージセンサと、このラインイメージセンサを用いたファクシミリ装置

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JPH06104431A
JPH06104431A JP4243032A JP24303292A JPH06104431A JP H06104431 A JPH06104431 A JP H06104431A JP 4243032 A JP4243032 A JP 4243032A JP 24303292 A JP24303292 A JP 24303292A JP H06104431 A JPH06104431 A JP H06104431A
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transistor
voltage
gate
logic circuit
circuit
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JP4243032A
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Hiroya Shimizu
浩也 清水
Tatsuya Nagata
達也 永田
Michihiro Watanabe
道弘 渡邊
Satoru Hashimoto
悟 橋本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非晶質シリコン薄膜トランジスタは電圧を加え
るとしきい値電圧の変動や特性の劣化が生じるため、論
理回路では使用が困難だった。本発明の目的はしきい値
電圧の変動と特性の劣化を抑えて、信頼性の高い回路及
びこれを用いたラインイメージセンサを提供することに
ある。 【構成】薄膜トランジスタのゲート・ソース電圧によっ
てゲート絶縁膜内に誘起される電場の強度の絶対値を、
ゲート電極の電位がソース電極の電位よりも高い状態に
おいては、7×105V/cm以下とし、a−Si中の
キャリアがゲート絶縁膜中に注入されゲート絶縁膜中の
トラップ準位にトラップされることを防止し、しきい値
電圧の変動を低減できる。また、ゲート電極の電位がソ
ース電極の電位よりも低い状態においては、電場の強度
の絶対値が、4×105V/cm以下とすることによ
り、a−Si中に新たなトラップ準位が生成されること
を防止し、薄膜トランジスタの特性の劣化を防止できる
効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非晶質シリコン(以下a
−Siと略す)よりなる薄膜トランジスタを用いた論理
回路及びこれらの回路を用いたラインイメージセンサ及
びファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】a−Si薄膜トランジスタを用いた論理
回路には例えば特開昭61−15363号公報に記載の
シフトレジスタ回路がある。この従来例にあるように、
論理回路ではインバータが論理回路の基本要素となって
いる。このインバータを多段に組み合わせて回路を構成
するので、インバータの出力は次段のインバータの入力
になる。インバータの出力電圧は電源電圧の範囲にある
ためインバータの入力電圧は常に0V以上の電圧が加わ
ることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】a−Si薄膜トランジ
スタは、エンハンスメント型の電界効果トランジスタを
構成できるが、材料や製造プロセスに依存する材料の物
性に起因するしきい値電圧変動とよばれるしきい値電圧
の好ましくない変化現象をもっている。即ち、ゲート・
ソース電圧を加えるとしきい値電圧が、正のゲート・ソ
ース電圧では正に、負の場合には負に変動する。そのた
め常に0V以上のゲート・ソース電圧の加わる論理回路
では、a−Si薄膜トランジスタのしきい値電圧は正に
変動し、長時間の回路動作を行うと変動が大きくなって
トランジスタの電流駆動能力は低下し、ついには動作し
なくなる場合もでてくる。材料の改善によってある程度
はこのしきい値電圧変動は低減できるが、a−Si自体
の物性の不安定さ及びチャンネルのできるゲート絶縁膜
とa−Siとの界面の不安定さがあり、根本的になくす
ることは難しい。そのため、回路上も動作方法上もしき
い値電圧変動を低減する工夫が必要である。
【0004】このしきい値電圧変動の原因は、主に薄膜
トランジスタの活性層であるa−Si中のキャリアがゲ
ート絶縁膜中に注入され、ゲート絶縁膜中に多数存在す
るトラップ準位にトラップされるためであることが知ら
れている。単結晶Siの熱酸化膜により形成されるMO
SFETのゲート絶縁膜に比べて、CVD法により形成
される薄膜トランジスタのゲート絶縁膜は多数の欠陥を
含み、多くのキャリアをトラップするのである。この現
象は主に、正のゲート・ソース電圧を印加した場合、し
きい値電圧が正の方向に変動する際の主な原因となる。
また、前記現象以外にも、薄膜トランジスタの活性層で
あるa−Si中に、キャリアの再結合等の原因により、
新たなトラップ準位が生成されることがある。負のゲー
ト・ソース電圧を印加した場合には、しきい値電圧の負
の方向への変動を引き起こすが、このトラップ準位の生
成は、むしろ、トランジスタのサブスレッショルド領域
におけるソース・ドレイン電流の立ち上がり特性の劣化
の原因となる。
【0005】上記従来技術はa−Si薄膜トランジスタ
を論理回路に用いる時にこのしきい値電圧変動を防止す
ることとトランジスタの特性の劣化を防止することに関
して配慮されておらず、長時間の回路動作ではしきい値
電圧が変動したり、特性が劣化して回路が動かなくなる
問題があった。
【0006】本発明はa−Si薄膜トランジスタを用い
た回路において、しきい値電圧変動を低減し、また薄膜
トランジスタの特性の劣化を低減して長時間の回路動作
の信頼性を向上する論理回路を提供することを目的とし
ており、さらに、これらの手段や回路を用いて信頼性の
高い、小型、低価格化が可能なラインイメージセンサ及
びこれを用いたファクシミリ装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、負荷と接続したトランジスタで構成した駆動トラン
ジスタからなるインバータとから成る論理回路におい
て、トランジスタを駆動するためのゲート・ソース電圧
によって前記トランジスタのゲート絶縁膜内に誘起され
る電場の強度の絶対値が、ゲート電極の電位がソース電
極の電位よりも高い状態においては、常に7×105
/cm以下であり、一方、ゲート電極の電位がソース電
極の電位よりも低い状態においては、電場の強度の絶対
値が、常に4×105V/cm以下としたものである。
【0008】また、上記目的を達成するために、負荷
と、この負荷と接続したアモルファスシリコンを用いた
駆動トランジスタとから成るインバータとから成る論理
回路において、前記論理回路の動作時には回路を構成す
るトランジスタのゲート電極の電圧がソース電極の電圧
以上で、両者間に印加される電圧により前記トランジス
タのゲート絶縁膜内に誘起される電場の強度の絶対値が
7×105V/cm以下であり、シフトレジスタの動作
の休止時には、回路を構成するトランジスタのゲート電
極の電圧がソース電極の電圧以下で、両者間に印加され
る電圧により前記トランジスタのゲート絶縁膜内に誘起
される電場の強度の絶対値が、4×105V/cm以下
であるようにしたものである。
【0009】また、上記目的を達成するために、ライン
イメージセンサに上述のシフトレジスタを用いるもので
ある。
【0010】また、上記目的を達成するために、ファク
シミリ装置に上述のラインイメージセンサを用いるもの
である。
【0011】
【作用】シフトレジスタを構成するトランジスタのゲー
ト絶縁膜内に誘起される電場の強度の絶対値を、ソース
電極の電位よりもゲート電極の電位が高い場合には7×
105V/cm以下とすることにより、活性層であるa
−Siから絶縁膜へのキャリアの注入量を実用上差し支
えない程度に減少させることができ、その結果トランジ
スタのしきい値電圧の変動を十分に小さな値とするもの
である。
【0012】また、ソース電極の電位よりもゲート電極
の電位が低い場合にはゲート絶縁膜内に誘起される電場
の強度の絶対値を、4×105V/cm以下とすること
により、a−Si中での新たなトラップ準位の生成を実
用上差し支えない程度に減少させることができ、その結
果トランジスタのソース・ドレイン電流の立ち上がり特
性の劣化を十分に小さくするものである。
【0013】論理回路の動作時には回路を構成するトラ
ンジスタのゲート電極の電圧がソース電極の電圧以上
で、両者間に印加される電圧により前記トランジスタの
ゲート絶縁膜内に誘起される電場の強度の絶対値が7×
105V/cm以下であり、シフトレジスタの動作の休
止時には、回路を構成するトランジスタのゲート電極の
電圧がソース電極の電圧以下で、両者間に印加される電
圧により前記トランジスタのゲート絶縁膜内に誘起され
る電場の強度の絶対値が、4×105V/cm以下とす
ることにより、シフトレジスタを構成する薄膜トランジ
スタのしきい値電圧変動と薄膜トランジスタの特性の劣
化を低減し、また、シフトレジスタの駆動中に変動した
しきい値電圧をシフトレジスタの休止中に元のしきい値
電圧に戻すものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。
【0015】負荷抵抗とこれに接続した薄膜トランジス
タで構成したインバータ(E/Rインバータと略す)の
構造の例を図1の断面図と図2の回路図を用いて説明す
る。硝子などの絶縁性の基板301の上にCrやAlな
どから成るゲート電極302を形成し、ホトリソグラフ
ィーの手法を用いてパターンを形成する。その上に窒化
シリコンや酸化シリコンや酸化アルミニウムでゲート絶
縁膜303を形成し、その上にイントリンシックな非晶
質シリコン(i−a−Si)304を形成する。その上
に、リン等を多量にドープし強いn型となったn−a−
Si305を形成し、ソース電極306、ドレイン電極
307をCrやAlなどの材料で形成する。この例では
ドーピング材料としてリンを挙げて説明したが、これ以
外の適当なドーピング材料でもよい。これらの層構成に
所定のパターニングを行うことによって、駆動トランジ
スタDと抵抗Rを形成することができる。素子の保護の
ためにこれらの上部をおおう保護層を形成してもよいの
は当然である。この例では、駆動トランジスタは逆スタ
ガ型とよばれる構造となっているが、この他にも、順ス
タガ型やプレーナ型のトランジスタも層構成を変えるこ
とによって製作することができる。図1、図2に示した
負荷抵抗Rはn−a−Siの層を抵抗体として用いたも
ので、このn−a−Siの層は薄膜トランジスタDの部
分では、ソース・ドレイン電極とi−a−Siとのオー
ミックコンタクトを形成する層を兼ねている。このよう
な構造でゲート電極302に正のゲート・ソース電圧が
加わるとi−a−Siにチャンネルが形成されて電界効
果型トランジスタの動作をする。通常、ゲート電極30
2やソース306、ドレイン電極307はスパッタで形
成し、ゲート絶縁膜303、i−a−Si304、n−
a−Si305はモノシランやアンモニア等のガスを原
料としてCVD法等のプロセスを用いて形成する。この
ような方法により形成したa−Si薄膜トランジスタは
キャリアのドリフト移動度が0.01〜2.0cm2
V・s、しきい値電圧が1〜4V程度のエンハンスメン
ト型MISトランジスタとなる。インバータの駆動トラ
ンジスタDのソースはグランド線VSに接続し、駆動ト
ランジスタDのゲートは信号線VGに接続し、負荷抵抗
Rの電源側は電極308を介して電源線VDに接続して
いる。
【0016】本発明の原理について、図3、図4を用い
て説明する。特に図3と図4に示した内容は、ゲート電
極に、ソース電極に対して正または負の電位を与えるこ
とによりゲート絶縁膜内部に電場を誘起し、その結果生
じたしきい値電圧の変動量やトランジスタの特性劣化の
程度に対する、誘起した電場の強度の影響を表わすもの
である。
【0017】図3は、ゲート電極の電位がソース電極の
電位よりも高い場合に、この正のゲート・ソース電圧に
より、トランジスタのゲート絶縁膜内部に誘起された電
場の強度の絶対値としきい値電圧の変動量の関係を示し
たものである。この図中においては、一定の温度環境
(例えば、室温+20℃)において、一定の時間(例え
ば、10分)、所定の電場をゲート絶縁膜中に誘起した
結果生じた、しきい値電圧の初期値からの変動量を示し
ている。なお、この場合の電場の強度は、正のゲート・
ソース電圧によりa−Siとゲート絶縁膜の界面に電子
が誘起されている仮定し、正のゲート・ソース電圧が全
てゲート絶縁膜に印加されていると仮定して算出したも
のである。従って、トランジスタの初期の0Vでないし
きい値電圧の存在による実効的なゲート・ソース電圧の
変化は考慮されていない。本図から明らかなように、ゲ
ート絶縁膜に誘起される電場の強度の絶対値が7×10
5V/cmを境に、これより電場の強い領域と弱い領域
では挙動が全く異なることが分かる。すなわち、電場の
強度の絶対値が7×105V/cm以下の領域ではしき
い値電圧の変動が電場の強度にほとんど依存せず、変動
量の大きさも非常に小さいのに対して、7×105V/
cm以上の領域ではしきい値電圧の変動量が誘起された
電場の強度に強く依存し、変動量も大きいのである。ま
た、図3中に示したように、この二つの領域は、両対数
表示をした場合、二本の直線により精度良く近似され
る。従ってトランジスタのゲート電極の電位がソース電
極の電位よりも高い場合には、この電位によりトランジ
スタのゲート絶縁膜中に誘起される電場の強度の絶対値
を常に7×105V/cm以下となるようにすればトラ
ンジスタのしきい値電圧の変動を実用上無視できるほど
小さくでき、従ってシフトレジスタの信頼性を向上させ
ることができ、シフトレジスタの寿命も向上させること
ができる。
【0018】図4は、ゲート電極の電位がソース電極の
電位よりも低い場合に、このゲート・ソース電圧によ
り、トランジスタのゲート絶縁膜内部に誘起された電場
の強度の絶対値とトランジスタのサブスレッショルド領
域における、トランジスタの特性の劣化の程度の関係を
示している。この特性の劣化の程度を具体的に述べる
と、ゲート・ソース電圧を上述の一定の温度の下で一定
の時間印加した後のサブスレッショルド領域におけるゲ
ート電圧の変化1V当りのソース・ドレイン電流の変化
量を初期状態のその値で規格化したものである。なお、
この場合の電場の強度は、負のゲート・ソース電圧によ
りa−Siとゲート絶縁膜の界面にホールが誘起されて
いる仮定し、負のゲート・ソース電圧が全てゲート絶縁
膜に印加されていると仮定して算出したものである。従
って、トランジスタの初期の0Vでないしきい値電圧の
存在による実効的なゲート・ソース電圧の変化は考慮さ
れていない。本図より明らかなように、トランジスタの
ゲート電極の電位がソース電極の電位よりも低い場合
に、ゲート絶縁膜に誘起される電場の強度の絶対値が4
×105V/cmを境に、これより電場の強い領域と弱
い領域では挙動が全く異なることが分かる。すなわち、
電場の強度の絶対値が4×105V/cm以下の領域で
はトランジスタの特性の劣化は電場の強度にほとんど依
存せず、劣化もほぼ無視できるのに対して、4×105
V/cm以上の領域では劣化の程度が誘起された電場の
強度に強く依存し、劣化の程度も大きいのである。従っ
てトランジスタのゲート電極の電位がソース電極の電位
よりも低い場合には、この電位によりトランジスタのゲ
ート絶縁膜中に誘起される電場の強度の絶対値を常に4
×10 5V/cm以下となるようにすればトランジスタ
の劣化を実用上無視できるほど小さくでき、従ってシフ
トレジスタの信頼性を向上させることができ、シフトレ
ジスタの寿命も向上させることができる。
【0019】また、図1、図2の例では、n−a−Si
305により形成した抵抗体により負荷抵抗Rを形成し
ているが、図5、図6に示すように、図1、図2の駆動
トランジスタDと同様な薄膜トランジスタにより負荷抵
抗の代わりの負荷トランジスタLを形成しても同様なイ
ンバータ(E/Eインバータと略す)を構成することが
できる。この場合、インバータの駆動トランジスタDの
ソースはグランド線VSに接続し、駆動トランジスタD
のゲートは信号線VGに接続し、負荷トランジスタLの
ドレインは電源線VDに接続している。そして、負荷ト
ランジスタLのゲートは一般には電極309を介して電
源線VDに接続されるが、電源線VDよりも高電位の別
の電源に接続される場合もある。
【0020】以上述べた、E/Rインバータ及びE/E
インバータは、インバータの信号線VGに入力された論
理1、0に対応するVH、VLの入力電圧に対して逆の
論理0、1に対応するVL、VHの電圧を出力線VOに
出力する。
【0021】図1、図2または図5、図6に示したイン
バータを組み合わせて論理回路を形成しこれを駆動する
際には、図3及び図4を用いて説明したのと同様に、ゲ
ート電極の電位がソース電極の電位よりも高い場合に
は、このゲート・ソース電圧によりトランジスタのゲー
ト絶縁膜内部に誘起された電場の強度の絶対値は常に7
×105V/cm以下に、また、ゲート電極の電位がソ
ース電極の電位よりも低い場合には、このゲート・ソー
ス電圧によりトランジスタのゲート絶縁膜内部に誘起さ
れた電場の強度の絶対値は常に4×105V/cm以下
となるようにすれば、トランジスタのしきい値電圧の変
動や特性の劣化を必要最小限に抑えることができ、イン
バータから構成されるシフトレジスタの寿命や信頼性も
向上させることができる。以上述べたゲート絶縁膜内部
に誘起された電場の強度を、具体的なゲート・ソース電
圧で表現する。例えば、ゲート絶縁膜303の厚さが
3.5×10~5cmの場合には、ゲート電極の電位がソ
ース電極の電位よりも高い場合には、ゲート・ソース電
圧は24.5V以下の値を印加し、ゲート電極の電位が
ソース電極の電位よりも低い場合には、ゲート・ソース
電圧は−14V以上の値を印加すればよい。もちろんこ
れらの電圧の値は、使用するゲート絶縁膜の厚さに応じ
て変更しなければならないのは当然のことである。
【0022】図7に負荷抵抗と、これと接続した薄膜ト
ランジスタとからなるE/Rインバータから構成された
標準的なE/Rシフトレジスタの一実施例を示す。簡単
に回路構成を説明すると、負荷抵抗R1及び駆動トラン
ジスタD1によってE/Rインバータを構成し、インバ
ータの入力にデータの入力を制御するパストランジスタ
P1を接続している。パストランジスタP1は、入力信
号の導通、非導通を制御するスイッチとしての機能を持
ち、このインバータとパストランジスタとの基本要素を
組み合わせてダイナミック論理回路やスタティック論理
回路を構成することができる。このシフトレジスタはこ
の要素を4段接続したもので、各段のパストランジスタ
のゲートはクロックΦ1とΦ2に交互に接続されてい
る。各要素のインバータの電源は電源線VDに接続して
おり、駆動トランジスタのソースはグランド線VSに接
続されている。これによりダイナミックE/Rシフトレ
ジスタを構成している。
【0023】このE/Rシフトレジスタの回路動作のシ
ーケンスを図8に示す。シフトレジスタの動作時には電
源線VDには正の電源電圧VHを加え、グランド線VS
はグランド電圧VLを印加する。そして外部回路より供
給され、ダイナミック動作のタイミングを決める交互に
論理1となるクロックΦ1、Φ2をパストランジスタの
ゲートに入力し、VA1に図に示すようなデータを入力
すると、データは順次シフトされてVA2、VA3、V
A4、VA5は図に示すような動作をする。この時電源
線VDには正の電圧VHが、またグランド線VSにはグ
ランドの電圧VLが加わっている。このインバータの負
荷抵抗と駆動トランジスタのオン抵抗の比は、6対1以
上あることが望ましい。回路図では示していないが、薄
膜トランジスタは固有の容量及び寄生容量を持ってお
り、この容量への充放電によりダイナミック動作してい
ることは言うまでもない。
【0024】負荷トランジスタと、これに接続した薄膜
トランジスタとからなるE/Eインバータにより図8に
示す、E/Rシフトレジスタと同様なE/Eシフトレジ
スタが構成できる。図9に標準的なE/Eシフトレジス
タの一実施例を示す。回路の構成は、負荷抵抗が負荷ト
ランジスタにおき変わった以外は、図7とほぼ同じであ
るが、これを簡単に説明すると、負荷トランジスタL1
及び駆動トランジスタD1によってE/Eインバータを
構成し、インバータの入力にデータの入力を制御するパ
ストランジスタP1を接続している。パストランジスタ
P1の機能は図7、図8で説明したものと同じであり、
インバータとパストランジスタとの基本要素を組み合わ
せてダイナミック論理回路やスタティック論理回路を構
成することができる。各要素のインバータの電源、つま
り負荷トランジスタL1のドレイン電極と負荷トランジ
スタL1のゲート電極は電源線VDに接続しており、駆
動トランジスタD1のソースはグランド線VSに接続さ
れている。これによりダイナミックE/Eシフトレジス
タを構成している。なおこの時、負荷トランジスタL1
のゲート電極は電源線VDよりも高電位の別の電源線に
接続してもよい。
【0025】このE/Eシフトレジスタの回路動作のシ
ーケンスは図8に示したE/Rシフトレジスタの駆動回
路のシーケンスと全く同じである。従って、このE/E
シフトレジスタの駆動シーケンスは図示を省略する。
【0026】このシフトレジスタの動作時にはパストラ
ンジスタP1及び駆動トランジスタD1のゲート・ソー
ス電圧は常に0V以上であり、そのためしきい値電圧は
正の方向に変動し得る。このしきい値電圧の変動を必要
最小限に抑えるためには、パストランジスタ及び駆動ト
ランジスタのゲート絶縁膜中に誘起される電場の強度の
絶対値を常に7×105V/cm以下に設定する必要が
ある。従って、電源電圧VHとグランド電圧VLを持つ
ような電源系では、クロックΦ1、Φ2もVHまたはV
Lの値を取るので、図3、図4と図5、図6を用いて説
明した、ゲート絶縁膜303の厚さが3.5×10~5
mの場合には、電源電圧VHを24.5V以下の値とす
れば、ゲート・ソース電圧は常に24.5V以下に保た
れることとなり、シフトレジスタの寿命、信頼性は飛躍
的に向上する。ゲート絶縁膜の厚さが異なる場合には、
それに応じて電源電圧VHを設定すればよい。この場
合、シフトレジスタを構成する薄膜トランジスタは、ス
パッタやCVDなどの技術を用いて成膜したものを、フ
ォトリソグラフィーの技術によりパターンを形成するの
で、個々の薄膜トランジスタについて、ゲート絶縁膜3
03の厚さが等しいことは言うまでもない。
【0027】図7、図8、図9を用いて説明したシフト
レジスタの回路の例では、シフトレジスタの動作時には
パストランジスタ及び駆動トランジスタのゲート・ソー
ス電圧は常に0V以上であり、たとえ、この電圧により
ゲート絶縁膜内に誘起される電場の強さを所定の値以下
に制限しても、非常に長時間駆動すると、しきい値電圧
は正の方向に変動する可能性がある。しかしながら、フ
ァクシミリ等に用いられるラインイメージセンサは常に
動作しているわけではなく、動作しているしている時間
は短く、動作していない休止時間の方が通常多い。その
ため、所定の回路動作をしている期間に変動した薄膜ト
ランジスタのしきい値電圧を、回路が休止している期間
に電源電圧やそのほかの入力電圧を適当なシーケンス
で、回路動作をしている状態から変化させることによっ
て、元のしきい値電圧に戻すことも可能である。このよ
うな手法は種々考えられるが、E/Rインバータより構
成されたE/Rシフトレジスタについて、その一例を図
9により説明する。負荷抵抗R1及び駆動トランジスタ
D1によってE/Rインバータを構成し、インバータの
入力にデータの入力を制御するパストランジスタP1を
接続している。このシフトレジスタはこの要素を4段接
続したもので、各段のパストランジスタのゲートはクロ
ックΦ1とΦ2に交互に接続されている。各要素のイン
バータの電源は電源線VD1及びVD2に交互に接続し
ており、駆動トランジスタのソースはグランド線に接続
されている。これによりダイナミックE/Rシフトレジ
スタを構成している。
【0028】次に図9のダイナミックE/Rシフトレジ
スタの動作シーケンスを図10を用いて説明する。シフ
トレジスタの動作時には、電源線VD1、VD2には正
の電源電圧VHを加え、グランド線VSはグランド電圧
VLを印加する。そうすると、クロックΦ1、Φ2及び
データ入力VA1に対して、データVA2,VA3,V
A4,VA5を図11の(a)のようにシフトする。
【0029】図11の(b)にシフトレジスタ中止時の
動作を説明する。
【0030】図11の(b−1)に薄膜トランジスタの
ゲート・ソース電圧に負の電圧を加えるシーケンスを示
している。まずパストランジスタP1、負荷抵抗R1及
び駆動トランジスタD1で構成する要素で説明する。ク
ロックΦ1を短時間(t1)だけVHとし、同時にVA
1をVLとすることにより、駆動トランジスタD1のゲ
ート電圧VB1をVLの電圧とする。次に、クロックΦ
1をVLとしてパストランジスタP1をカットオフし、
VB1の回路節点の容量にVLの電圧を保持させる。こ
の時に電源線VD2及びグランド線VSは共にVHの電
圧となっているため駆動トランジスタD1のゲート・ソ
ース電圧には−VHの負の電圧を加えることができる。
3番目の要素を構成する駆動トランジスタD3も同じ接
続構成なので同様に負のゲート・ソース電圧が加わる。
同様に2及び4番目の要素は、クロックΦ2と電源線V
D2を同期させて駆動トランジスタのゲートの電圧をV
Lとし、その後ソースと・ドレイン電圧をVHの状態と
することによって負のゲート・ソース電圧を加えること
ができる。ここで、VHは、14Vとしてある。
【0031】駆動トランジスタのゲートを電圧VLとす
るために要する時間t1は、駆動トランジスタのゲート
にある容量をCとし、負荷抵抗RとパストランジスタP
の合成抵抗をRTとするとそれらの積を時定数とする値
となる。また、ゲート・ソース電圧が負となるのに要す
る時間t2は、容量Cとリーク抵抗の値RLの積を時定
数とする時間となる。それぞれ実際の値は、前者が10
μs〜100μsであるのに対して後者は10ms〜1
00msであり十分負の電圧を加えることができる。
【0032】尚、シフトレジスタの奇数の要素と偶数の
要素の駆動トランジスタのゲートをVLとするタイミン
グをずらしているのは、寄生容量を通じての電圧変動に
より発生する駆動トランジスタのゲート電圧の変動がな
るべく小さくなるように配慮しているためである。即
ち、1番目の要素を用いて説明すると、駆動トランジス
タD1のドレインは、電源線VD2に接続しており、V
B1の電圧をVLとした後に、VD2の電圧がVLから
VHとなるときに、ゲートとドレインの容量を通じて電
圧の容量分割が発生してVB1の電圧が上昇する現象を
防止するためである。
【0033】一方、パストランジスタP1からP4のゲ
ート・ソース電圧を負に印加するためには、図11の
(b−2)に示すように、短時間クロックΦ1、Φ2を
VHとしてパストランジスタを導通状態として、VB1
からVB4の電圧をVH(厳密にはしきい値電圧だけ低
い電圧となる)とし、その後クロックΦ1、Φ2を電圧
VLとする。この時電源線VD1、VD2及びグランド
線VSの電圧はVHとしており、そのためパストランジ
スタのソース及びドレインはVHの電圧となっている。
このようにパストランジスタのゲート・ソース電圧を負
とすることができ、長期間の回路の信頼性を確保できる
効果がある。
【0034】以上述べたように、駆動トランジスタ及び
負荷トランジスタのゲート・ソース電圧を負に印加する
条件と、パストランジスタのゲート・ソース電圧を負に
印加する条件を区別している理由は全てのトランジスタ
に同時に負のゲート・ソース電圧を加えられないからで
ある。
【0035】また、負のゲート・ソース電圧を印加する
際には、各トランジスタのゲートには回路の動作時に異
なった期間正のゲート電圧が加わるため、負印加の時間
もそれに対応して変えても良い。
【0036】本実施例では、シーケンスは先の図7、図
8、図9の実施例と比較して複雑であるが特に回路素子
を増やすことなく、回路の休止時に負のゲート電圧を加
えることができる効果がある。なお、図10、図11に
おいて、電源線VD1とVD2は同じ動作であり1本に
まとめることもできる。しかしながら、本実施例ではV
D1とVD2を分離しているため、VD1とVD2の電
圧を例えばそれぞれVLおよびVHとして、クロック線
Φ1とΦ2をVHとして各段のインバータの入力を同時
にリセットできる効果がある。
【0037】次に、E/Eインバータにより構成された
E/Eシフトレジスタに対し、回路動作により正の方向
に変動したしきい値電圧を、回路休止時に元のしきい値
電圧に戻すことの可能な回路構成とその動作シーケンス
の一例を図12、図13を用いて説明する。基本的な回
路構成は、図10に示した、E/Rシフトレジスタの負
荷抵抗が負荷トランジスタL1〜L4に置き変わったも
のであり、負荷トランジスタのドレイン電極は電源線V
D2に接続され、負荷トランジスタのゲート電極は電源
線VD1に接続されている。シフトレジスタの動作路の
シーケンスはE/Rインバータのものと全く同じであ
り、これを図13の(a)に示す。
【0038】駆動トランジスタD1〜D4及び負荷トラ
ンジスタL1〜L4のゲート・ソース電圧を負とするに
は、図13の(b)のシーケンスを用いる。クロックΦ
1及びΦ2を短時間VHの電圧としてパストランジスタ
を導通状態とし、同時に電源線VD1の電圧をVHとし
て負荷トランジスタを導通状態とし、さらに電源線VD
2をVLの電圧とすることによって駆動トランジスタの
ゲートVB1〜VB4の節点の電圧をVLとする。次に
クロック線Φ1とΦ2をVLとしてパストランジスタを
非導通状態としてVB1〜VB4の電位を保持し、さら
に、次の電源線VD2をVHとしてVA2〜VA5の節
点の電圧をVHとする。次にVD1をVLとすることに
よって駆動トランジスタ及び負荷トランジスタのゲート
・ソース電圧を負とすることができる。
【0039】また、パストランジスタのゲート・ソース
電圧を負にするシーケンスは図13の(c)に示してい
る。クロック線Φ1とΦ2を短時間だけVHとして、パ
ストランジスタを導通状態として、同時に電源線VD1
を短時間VHとして駆動トランジスタを導通状態とす
る。この時電源線VD2、入力VA1、グランド線VS
は電圧VH一定としているので駆動トランジスタのゲー
トのVB1〜VB4はVHに充電される。つぎにクロッ
ク線Φ1、Φ2をVLとしてパストランジスタを非導通
状態とし、その後、VD1をVLとして負荷トランジス
タを非導通状態とする。この結果パストランジスタのソ
ース及びドレインは大体VHの電圧となりゲートはVL
となるのでゲート・ソース電圧は負となる。この時、駆
動トランジスタ及び負荷トランジスタはゲート、ソー
ス、ドレインともにVHとなっており、しきい値電圧の
変動はない。
【0040】なお、図12、図13においても、図1
0、図11と同様に、電源線VD1とVD2は同じ動作
であり、1本にまとめることもできる。しかしながら、
本実施例ではVD1とVD2を分離しているため、VD
1とVD2の電圧を例えばそれぞれVLおよびVHとし
て、クロック線Φ1とΦ2をVHとして各段のインバー
タの入力を同時にリセットできる効果がある。
【0041】このように図10及び図13で説明したゲ
ート電圧負印加のシーケンスはトランジスタが非導通状
態となったときに電源線と切り離されて容量に電圧が保
持される点を利用しており、トランジスタのゲート・ソ
ース電圧が負となるように予め所定の回路節点の容量に
充電しておくものである。
【0042】図10、図11、図12、図13で示した
実施例によれば、シフトレジスタの動作時には、ゲート
電極とソース電極間に、VLをグランドの電位とすれ
ば、最大VHの電位差が印加され、一方、シフトレジス
タの休止時には、符号が負で絶対値が最大−VHの電位
差が印加される。従って、シフトレジスタを構成する薄
膜トランジスタのしきい値電圧の変動と薄膜トランジス
タの特性の劣化を必要最小限に保つためには、例えば、
薄膜トランジスタのゲート絶縁膜の厚さが3.5×10
~5cmの場合には、電源電圧を14Vに設定すればよ
い。しかしながら、薄膜トランジスタの電流駆動能力を
十分に引き出したい、つまりシフトレジスタの駆動時に
電源電圧を更に高い、例えば24Vで駆動したい場合も
ある。このような場合には、シフトレジスタの休止時に
も同じ電源電圧を使用すると、薄膜トランジスタのゲー
ト絶縁膜内部に誘起される電場の強度は、ソース電極の
電位がゲート電極の電位よりも高い状態で、その絶対値
が、4×105V/cmよりも大きくなり、薄膜トラン
ジスタの劣化が避けられないこととなる。このような場
合には、センサの休止時、つまりシフトレジスタの休止
時には、電源電圧を14Vに切り替え、低下させて用い
れば良い。
【0043】本実施例によれば回路の動作中にはダイナ
ミックシフトレジスタとして動作し、回路の休止時には
ゲート・ソース電圧を負とすることができるため、しき
い値電圧の変動をキャンセルして、回路の信頼性を高
め、回路の長時間動作を可能とする効果がある。
【0044】ラインイメージセンサの駆動回路を作成し
ようとしたときにはダイナミック回路だけではなくスタ
ティック回路も必要である。ダイナミック回路はデータ
の転送をパストランジスタの切換によって容易に達成で
きる一方、パストランジスタのオン、オフに伴って容量
の充放電が行われてノイズとなる欠点がある。これに対
してスタティック回路は波形を整形し、また電流の駆動
能力を拡大するバッファ回路に欠かせない。本発明は、
先に述べてきた、ダイナミックシフトレジスタだけでな
く、スタティックシフトレジスタにも適用可能である。
すなわち、図7、図9、図10、図12示したシフトレ
ジスタを動作時にスタティック回路として使用する場合
には、図中のクロック線Φ1、Φ2にVHの電圧を加え
て常に導通状態とし、インバータの出力が次段のインバ
ータに直接回路的に接続するようにすればよい。また、
休止時に、変動したしきい値電圧を元に戻す場合には、
図11、図13で説明したシーケンスを用いてトランジ
スタのゲートに負の電圧を加えることができる。
【0045】本実施例によれば、休止時にゲート電圧を
負として、しきい値電圧の変動をキャンセルすることに
より、長時間の回路動作が可能となるスタティック回路
を提供できる効果がある。また、ダイナミック回路とス
タティック回路が同様な構成のため、これらの共存した
回路においても休止時のゲート電圧負印加シーケンスが
複雑とならない効果がある。
【0046】スタティック回路を薄膜トランジスタによ
り構成する場合にも、電源電圧により、薄膜トランジス
タのゲート絶縁膜内部に誘起される電場の強度の絶対値
が、ゲート電極の電位がソース電極の電位よりも高い状
態においては、7×105V/cm以下であり、一方、
ゲート電極の電位がソース電極の電位よりも低い状態に
おいては、電場の強度の絶対値が、4×105V/cm
以下としなければならないのはダイナミック回路と同様
である。
【0047】図14により本発明の別の実施例を説明す
る。図14はラインイメージセンサのブロック図であ
る。イメージセンサ基板10に薄膜トランジスタより形
成したシフトレジスタ11、バッファ12、転送スイッ
チ14、非晶質シリコンからなる光電変換素子13、信
号マトリクス15、読み取り信号電荷の蓄積容量16を
形成している。イメージセンサ基板の外には電源駆動回
路20、タイミングコントロール回路21及び信号の検
出回路22を持っており、外部端子30より電源や動作
基準となるスタート信号SPとクロックCLKと動作及
び休止を指定する信号MODEを入力し、読取信号VI
DEOを出力する構成となっている。
【0048】読取モードのときにはシフトレジスタ11
をリセットした後、シフトレジスタ11の1段目のS/
R1よりS/Rnまで順次ブロック選択信号をシフトす
る。この信号はバッファ12を介して波形を整形し、か
つ電流駆動能力を増して転送スイッチ14を1ブロック
ずつ順次選択して行く。ブロックB1が選択されると接
続されたブロックの転送スイッチが導通状態となり、光
電変換素子13で光電変換され、読み取り信号電荷の蓄
積容量16に蓄積された電荷を信号マトリクス15に転
送する。光電変換素子13は、入射光の照度、または入
射光子の数に応じて光電変換素子の電気伝導率等が変化
するものであればどのような形式でも良い。信号マトリ
クス15に転送された光電変換信号は検出回路22によ
って増幅及びパラレル・シリアル変換され読取信号VI
DEOとして外部に出力される。このような動作は、外
部端子30より入力されるスタート信号SP、基準タイ
ミングであるクロック信号CLK、動作または非動作指
定のMODE信号を元にしてタイミングコントロール2
1で制御信号を生成し、検出回路及び電源駆動回路を所
定のタイミングで動作させることによって行う。一方、
外部からMODEにより休止が指定されると、イメージ
センサは休止モードとなり、シフトレジスタ11、バッ
ファ12が図10、図12に示した回路で成り立つよう
な場合にはこれらの要素を構成するa−Si薄膜トラン
ジスタと転送スイッチ14の薄膜トランジスタのゲート
に負の電圧が加わるようなシーケンスを取る。シフトレ
ジスタ11、バッファ12が図7、図9に示した回路で
成り立つような場合には、イメージセンサ基板10上へ
の電源供給を停止するようなシーケンスを取る。図7、
図9、図10、図12はダイナミックシフトレジスタま
たはバッファをそのまま構成できるが、NOR論理回路
も容易に作ることができるので回路上の自由度がある。
本実施例の回路は、通常ガラス基板上にa−Si等の薄
膜を積層して形成し、基台に光源とともにアセンブルし
て原稿の読み取りに用いる。
【0049】図14に示した実施例においても、シフト
レジスタの動作中、つまり読み取りモードの時には、シ
フトレジスタ、バッファに供給される電源の電圧は、こ
の電圧によりトランジスタのゲート絶縁膜内部に誘起さ
れた電場の強度の絶対値が7×105V/cm以下とな
るように設定する必要がある。また、シフトレジスタの
停止中、つまり休止モードの時にシフトレジスタ、バッ
ファ、転送スイッチを構成する薄膜トランジスタのゲー
トに負のゲート・ソース電圧を印加し、変動したしきい
値電圧を元の値に戻す場合には、このゲート・ソース電
圧により薄膜トランジスタのゲート絶縁膜内部に誘起さ
れた電場の強度の絶対値が4×105V/cm以下とな
るように設定する必要がある。即ち、電源駆動回路20
の出力として+24V、−14V、0Vの3出力を交互
に切り替えて用いるようにすればよい。
【0050】このように、本発明に従って、ゲート絶縁
膜内部に誘起される電場の強度の絶対値を設定すること
により、トランジスタのしきい値電圧の変動や特性の劣
化を必要最小限に抑えることができ、ラインイメージセ
ンサの寿命や信頼性も向上させることができる。
【0051】本発明により、ファクシミリ装置を構成し
た場合の実施例を図15により説明する。図15はファ
クシミリ装置のブロック図であり、ラインイメージセン
サ100、記録ヘッド600、機構系の制御・電源回路
200により制御及び電源の供給を行う構成を示してい
る。制御・電源回路200はCPU202、ROM20
8、RAM209、MODEM210、NCU211、
センサ制御・検出回路203、記録制御回路204、機
構制御回路205、入・出力インターフェイス206、
電源207、及びクロック201から構成されている。
クロック201はCPU202をはじめ制御・電源回路
200の動作タイミングを決める。CPU202はクロ
ック201のクロック信号に同期してROM208に用
意したソフトウエアに従ってファクシミリ装置の動作を
制御する。RAM209は画像データや制御データの一
時記憶に、またソフトウエアから見るとワークエリアに
なる。MODEM210は外部回線からの音声帯域の信
号をディジタル信号に、またディジタル信号を音声帯域
の信号に変えて回線に送るものである。また、NCU2
11は外部回線との接続を制御するものである。センサ
制御・検出回路203はラインイメージセンサ100を
駆動するクロック、スタート信号、動作あるいは休止を
指定するモード信号等を出力し、センサからの読み取り
アナログ信号を検出し、目的にあわせて多値化したディ
ジタルデータとする。記録制御回路204は、感熱記録
ヘッド等の記録ヘッド600に記録データを転送し記録
制御するものである。機構制御回路205は、記録紙や
読み取り原稿をモータで搬送及99び、紙の異常送り検
出や、原稿の検知等を行って、機構系を制御するもので
ある。また、入・出力インタフェースは電話番号の入力
や原稿濃度の指定などの入力及びファクシミリの状態を
表示する、操作する人とのインターフェイスである。ま
た、電源回路207は、制御・電源回路200の各回路
ブロック及びラインイメージセンサ100、記録ヘッド
600や機構系に電源電力を供給するものである。この
制御電源回路200はまた、省電力のためにイメージセ
ンサ100、記録ヘッド600や機構系を使用していな
いときにはリレー等でその部分の電源を切断する機能を
持つ。
【0052】原稿のコピー、あるいは、ファクシミリ電
送のときには、ラインイメージセンサは電源及び制御信
号を供給されて、原稿読み取り動作を行う。ラインイメ
ージセンサが既に説明したように、この動作期間にトラ
ンジスタのしきい値電圧は正に変動する。動作時には例
えば図14に示すMODE信号は動作モードを指定し、
ラインイメージセンサは動作モードとなる。読み取りが
終わり、ラインイメージセンサの動作が不用になると、
CPU202は休止モードを指定し、ラインイメージセ
ンサは休止モードとなる。休止モードではラインイメー
ジセンサの駆動回路を構成するトランジスタのゲート・
ソース電圧及びゲート・ドレイン電圧を負とし、変動し
たしきい値電圧を回復させるか、または、ラインイメー
ジセンサへの電源供給を停止させる。
【0053】次に、ラインイメージセンサをファクシミ
リ装置に搭載したときの断面模式図を図16に示す。筐
体404内にラインイメージセンサ100をバネ支持で
プラテンローラ401に押しつけて読み取り系を構成
し、感熱記録ヘッド600をバネ支持によってプラテン
ローラ402に押しつけている。そのほか、記録紙40
3、制御・電源回路200を組み込んでいる。原稿読み
取り時は原稿500をラインイメージセンサに読み込ま
せ、また、記録時には記録紙403に記録ヘッド600
を用いて記録する。所定の紙搬送はプラテンローラ40
1、402を例えばパルスモータを用いて回転させて行
う。このように、小型のセンサを搭載することによっ
て、ファクシミリ装置の小型化が図れ、また設計自由度
が大きくなる効果がある。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、薄
膜トランジスタのゲート電極の電位がソース電極の電位
よりも高い状態においては、ゲート絶縁膜中に誘起され
る電場の強度の絶対値を7×105V/cm以下に設定
することにより、ゲート絶縁膜中に注入された後トラッ
プされるキャリアの量を十分小さくすることができ、そ
のため薄膜トランジスタのしきい値電圧変動を十分小さ
い値に抑えることが可能で、その結果薄膜トランジスタ
から構成されるシフトレジスタ回路の信頼性を向上でき
る効果がある。
【0055】また、本発明によれば、薄膜トランジスタ
のゲート電極の電位がソース電極の電位よりも低い状態
においては、ゲート絶縁膜中に誘起される電場の強度の
絶対値を4×105V/cm以下に設定することによ
り、薄膜トランジスタの活性層であるa−Si中に生成
される、新たなトラップ準位の量を十分小さくすること
ができ、そのため、薄膜トランジスタのサブスレッショ
ルド領域おけるソース・ドレイン電流の立ち上がり特性
の劣化を十分小さい値に抑えることが可能で、その結果
薄膜トランジスタから構成されるシフトレジスタ回路の
信頼性を向上できる効果がある。
【0056】また、本発明によれば、シフトレジスタの
動作時には回路を構成するトランジスタのゲート電極と
ソース電極に、ゲート電極の電圧がソース電極の電圧以
上の時、印加される電圧により前記トランジスタのゲー
ト絶縁膜内に誘起される電場の強度の絶対値が7×10
5V/cm以下であり、シフトレジスタの動作の休止時
には、回路を構成するトランジスタのゲート電極とソー
ス電極に、ゲート電極の電圧がソース電極の電圧以下の
時、印加される電圧により前記トランジスタのゲート絶
縁膜内に誘起される電場の強度の絶対値が、4×105
V/cm以下とすることにより、シフトレジスタを構成
する薄膜トランジスタのしきい値電圧変動と薄膜トラン
ジスタの特性の劣化を低減し、また、シフトレジスタの
駆動中に変動したしきい値電圧をシフトレジスタの休止
中に元のしきい値電圧に戻す効果がある。
【0057】また、本発明によれば、薄膜トランジスタ
の駆動回路をイメージセンサ基板上に形成できるため、
配線数を少なくすることが可能となり、小型のラインイ
メージセンサを提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る薄膜トランジスタで形
成したE/Rインバータの断面図である。
【図2】図1に示されるE/Rインバータの回路図であ
る。
【図3】本発明に係るゲート絶縁膜中に誘起された電場
の強度に対する薄膜トランジスタのしきい値電圧の変動
の説明図である。
【図4】本発明に係るゲート絶縁膜中に誘起された電場
の強度に対する薄膜トランジスタの特性の劣化の説明図
である。
【図5】本発明の他の実施例に係る薄膜トランジスタで
形成したE/Eインバータの断面図である。
【図6】図5に示されるE/Eインバータの回路図であ
る。
【図7】本発明のその他の実施例のE/Rダイナミック
シフトレジスタの回路図である。
【図8】図7に示されるE/Rダイナミックシフトレジ
スタの回路動作図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例のE/Eダイナミッ
クシフトレジスタの回路図である。
【図10】本発明のさらにその他の実施例のE/Rダイ
ナミックシフトレジスタの回路図である。
【図11】図10の実施例の回路動作図である。
【図12】本発明のその他の実施例のE/Eダイナミッ
クシフトレジスタの回路図である。
【図13】図11の実施例の回路動作図である。
【図14】本発明をラインイメージセンサに適用した回
路ブロック図である。
【図15】本発明をファクシミリ装置に適用したブロッ
ク図である。
【図16】図15にかかるファクシミリ装置の断面模式
図である。
【符号の説明】
VD、VD1、VD2…電源線、VG…信号線、VO…
出力線、Φ1、Φ2…クロック線、VS…グランド線、
R、R1〜R4…負荷抵抗、D、D1〜D4…駆動トラ
ンジスタ、L、L1〜L4…負荷トランジスタ、P1〜
P4…パストランジスタ、10…ラインイメージセンサ
基板、11…シフトレジスタ、12…バッファ、20…
電源駆動回路、100…ラインイメージセンサ、203
…センサ制御・検出回路、201…クロック、209…
RAM、202…CPU、401…プラテンローラ、5
00…原稿、600…記録ヘッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03K 19/08 Z 8321−5J 19/0952 H04N 1/028 A 8721−5C 8321−5J H03K 19/094 Z (72)発明者 橋本 悟 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信システム事業部 内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負荷と、この負荷と接続したアモルファス
    シリコンを用いた駆動トランジスタからなるインバータ
    を有する論理回路において、上記トランジスタを駆動す
    るためのゲート・ソース電圧によって前記トランジスタ
    のゲート絶縁膜内に誘起される電場の強度の絶対値が、
    ゲート電極の電位がソース電極の電位よりも高い状態に
    おいては、7×105V/cm以下であることを特徴と
    する論理回路。
  2. 【請求項2】負荷と、この負荷と接続したアモルファス
    シリコンを用いた駆動トランジスタからなるインバータ
    を有する論理回路において、上記トランジスタを駆動す
    るためのゲート・ソース電圧によって前記トランジスタ
    のゲート絶縁膜内に誘起される電場の強度の絶対値が、
    ゲート電極の電位がソース電極の電位よりも低い状態に
    おいては、4×105V/cm以下であることを特徴と
    する論理回路。
  3. 【請求項3】負荷と、この負荷と接続したアモルファス
    シリコンを用いた駆動トランジスタとから成るインバー
    タを有する論理回路において、前記論理回路の動作時に
    は回路を構成するトランジスタのゲート電極の電圧がソ
    ース電極の電圧以上で、ゲート電極とソース電極間に印
    加される電圧により前記トランジスタのゲート絶縁膜内
    に誘起される電場の強度の絶対値が7×105V/cm
    以下であり、前記論理回路の動作の休止時には、回路を
    構成するトランジスタのゲート電極の電圧がソース電極
    の電圧以下で、ゲート電極とソース電極間に印加される
    電圧により前記トランジスタのゲート絶縁膜内に誘起さ
    れる電場の強度の絶対値が、4×105V/cm以下で
    あることを特徴とする論理回路。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    論理回路において、上記負荷は、負荷抵抗であることを
    特徴とする論理回路。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
    論理回路において、上記負荷は、負荷トランジスタであ
    ることを特徴とする論理回路。
  6. 【請求項6】請求項4または請求項5に記載の論理回路
    において、さらに、上記インバ−タの入力に接続したパ
    ストランジスタを有し、上記論理回路は、このパストラ
    ンジスタ、上記インバ−タ及び負荷からなる回路を複数
    段直列接続したシフトレジスタであることを特徴とする
    論理回路。
  7. 【請求項7】請求項4または請求項5に記載の論理回路
    において、上記論理回路はバッファであることを特徴と
    する論理回路。
  8. 【請求項8】請求項7記載のバッファを請求項6記載の
    回路を複数段直列に接続したシフトレジスタにそれぞれ
    の段に接続し、このバッファの出力により光電変換素子
    からの検出光強度の信号を逐次読みだすことを特徴とす
    るラインイメージセンサ。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のラインイメージセンサ
    と、記録紙に記録する記録ヘッドと、紙を送る機構系
    と、これらを制御する制御回路を有することを特徴とす
    るファクシミリ装置。
JP4243032A 1992-09-11 1992-09-11 論理回路と、これを用いたラインイメージセンサと、このラインイメージセンサを用いたファクシミリ装置 Pending JPH06104431A (ja)

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