JPH06104412B2 - 燃焼器のスクリ−ニング装置 - Google Patents

燃焼器のスクリ−ニング装置

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JPH06104412B2
JPH06104412B2 JP60126877A JP12687785A JPH06104412B2 JP H06104412 B2 JPH06104412 B2 JP H06104412B2 JP 60126877 A JP60126877 A JP 60126877A JP 12687785 A JP12687785 A JP 12687785A JP H06104412 B2 JPH06104412 B2 JP H06104412B2
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Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は内燃機関によって駆動される自動車の室内を急
速暖房する暖房装置の燃焼器のスクリーニング装置に関
する。
（従来技術） 内燃機関によって駆動される自動車の室内を急速暖房す
るために、燃料通路の一部に加熱ヒータを設けて燃料を
蒸発気化させると共に燃料の蒸気噴出孔近辺に着火プラ
グを設けて成る燃焼器が提案されている。
（従来技術の問題点） しかし、この従来の燃焼器は未燃焼の燃料の炭化により
カーボンが気化装置の外周、内周、時にその通路に堆積
し、通路を狭隘にするのみならず閉鎖して機能の低下を
招く不都合があった。
（発明の目的） 本発明の目的は、加熱ヒータに通電して、その外周温度
を上昇させることにより、気化装置の外周、内周に堆積
のカーボンを焼却することにより、気化装置の炭化物の
堆積を除去して、通路の目詰まりを防止する燃焼器のス
クリーニング装置を提供することにある。
（発明の概要） 上述の如き、本発明の目的を達成するために、燃料通路
の一部に加熱ヒータを設けて燃料を蒸発気化させると共
に燃料の蒸気噴出孔近辺に着火プラグを設けて成る燃焼
器において、燃料供給弁が閉鎖され、エンジン回転が高
い状態で、加熱ヒータに通電してその外周温度を上昇さ
せることにより、気化装置の外周、内周のカーボンを焼
却する燃焼器のスクリーニング装置が提供される。
（実施例） 第１図は、本発明に係る燃焼器のスクリーニング装置の
一実施例の構成断面図であるる。
図において、燃焼器本体１は、セラミック又は耐熱合金
である耐熱材で作られた燃焼器２を有している。気化装
置３は、燃焼器２内に部分的に突出して設けられてお
り、燃料を加熱気化する燃料気化用グロープラグ（加熱
ヒータ）４をその中心部に設けている。グロープラグ、
すなわち加熱ヒータ４の外周には通路５、さらにその外
周に通路７が配置されており、大・小の流量の異なる燃
料供給弁を有する燃料供給装置６から送られてきた燃料
は、通路５内において加熱ヒータ４の加熱により気化さ
れ、さらに外周に設けた通路７を通過することにより受
熱して、十分に気化されて気化燃料となり微小噴口８よ
り噴出する。なお、通路５はその断面が偏平楕円形状の
ため、加熱ヒータ４よりの熱量を効率よく受熱するよう
形成され、さらに、外周の通路７は先端部に微小噴口８
に通ずる空間を有しているが、その後端側はパイプ９が
埋め込まれ、熱伝導を良好にして燃料の気化を促進して
いる。
10は微小噴口８の前部に設けた着火プラグであり、コン
トローラ15を介してバッテリ16よりの通電により赤熱し
て、微小噴口８から噴出の気化燃料に着火する。11は気
化燃料と空気とを混合して良好な燃焼状態の得られる可
燃混合気とする促進板であり、着火した気化燃料が該促
進板11を通過することにより、空気導入孔13を通して燃
焼室12に入った空気と十分に混合され、該燃焼室12内に
て火炎を生じて効率よく燃焼して高温の燃焼ガスとな
る。そして、空気導入孔13を通過した新規の空気を加熱
して、ともに下流に設けた熱交換器、もしくは、内燃機
関などに流入するように構成されている。なお、燃焼器
本体１の空気流の上流は図示していないが内燃機関の空
気取入口の例えば、エアークリーナや、外気の取入口に
通じている。
14は内燃機関の回転を検出して該回転数に基づく信号ES
をコントローラ15に送信する回転センサである。
第２図は本実施例を用いた自動車暖房装置のブロック図
である。図において明らかなように、エンジン21のエア
ークリーナ22より吸気管23に至る空気ダクト途中に燃焼
器本体１と、その下流に熱交換器24が設けられている。
51はエンジン21に燃焼用空気を供給するバイパス通路で
あり、バイパス弁25の開閉制御により、燃焼器本体１へ
の空気流量が制御可能となっている。
26は熱交換器24を通り燃焼器本体１にて燃焼の高温ガス
と熱交換を行なう空気の取入口であり、該空気はブロア
27にて送風され、吹出口28を経て室内暖房を行なう。な
お、ブロア29、エバポレータ30、冷却水ヒータコア31、
温水通路32は冷却水利用の暖房装置の部材であり、吹出
口28には温度センサ33が設けてある。
34は着火プラグ10の電気抵抗を検出することにより着火
プラグ温度、即ち燃焼室温度を検知する着火プラグセン
サであり、その検知信号PSはコントローラ15に送出され
る。
マイクロコンピュータ構成のコントローラ15は、エンジ
ン21にて駆動されるゼネレータ35に設けた回転センサ14
よりの回転信号ESと、動作スイッチ36のON/OFFに基づく
信号OSと、エンジン21の冷却水温度を検出する水温スイ
ッチ37からの水温信号WSと、スタートポジション信号ST
と、アクセル開度信号ASと、エンジン負荷センサ38から
の負荷信号ELと、吹出口28に設けた温度センサ33からの
温風温度信号WAと、運転者の操作する暖房ポジションス
イッチ39からの暖房信号WPと、着火プラグセンサ34から
の温度信号PSと、燃料供給装置６よりの燃料供給量に基
づく燃料信号FSとが入力される主制御部151、前記気化
用グロープラグ４と着火プラグ10とをそれぞれ所定の温
度に制御するブリッジ回路152、スイッチ部153による構
成となっている。そして、主制御部は処理装置、メモ
リ、入出力インターフェイスなどを有している。また、
スイッチ部153はブロア27の開閉制御を行なう開閉器153
a、ブリッジ回路152へ電源を供給する開閉器153b,153
c、バイパス弁25の開閉度を制御する開閉器153d、予熱
ランプ40へ電源供給を行なう開閉器153eを有している。
なお、41はキースイッチ、42はスタータモータ、43は燃
料タンクである。
このように構成された自動車用暖房装置においては、燃
焼器の作動時は常に通路5,7を通過の燃料は燃料気化用
の加熱ヒータ４の高熱を受熱のため気化燃料となり前記
の如く燃焼器２で燃焼するが、その一部は受熱のため変
質して炭化物を生じて通路5,7の内部や気化装置３の外
周、内周の空気の供給不足の箇所などに堆積する。
本実施例においては、上述の堆積した炭化物を除去のた
め、燃焼器の不使用時に、炭化物を燃却して除去してい
るが、その作動をつぎに説明する。
まず、コントローラ15は燃料供給装置６よりの信号FS
と、回転センサ14よりの信号ESをチェックし、信号FSに
より気化装置３に燃料が供給されておらず、さらに、信
号ESにより内燃機関が所定の高回転を行なっていること
を検出したときに、、バッテリ16よりの通電を加熱ヒー
タ４に供給する。
この通電のため、加熱ヒータ４は赤熱し、熱伝導が良好
に構成された通路5,7に堆積の炭化物を熱し、なお、燃
料の供給がないため、気化用の熱を奪われないので特に
高温となって通路5,7や気化装置３の外周、内周に堆積
の炭化物を焼却して除去する。したがって、除去後は燃
料の通路の目詰まりはなく、円滑な燃料流路が保持され
ることとなる。
なお、信号ESにより内燃機関の所定の高回転を一条件と
したのは、高回転時にはバッテリ16より加熱ヒータ４に
電流を供給しても、いわゆる、蓄電池のフロティング充
電中となり、バッテリ16の消耗はない。また、高回転時
には内燃機関の吸気予熱のための燃焼器の使用や、冷却
水利用の室内暖房が可能のため燃焼器の使用が不要と考
慮されるからであり、さらに他の条件として、燃料供給
装置６よりの信号FSにて燃料供給の有無より燃焼器の不
使用を確認しているものである。第３図は本発明に係る
燃焼器のスクリーニング装置の処理の一例を示すフロー
図であり、つぎに同図にしたがいその処理を説明する。
キースイッチ41をONにして、コントローラ15や他のアク
セサリ回路に電源を供給すると、まず水温スイッチ37か
らの水温信号WSがコントローラ15にて10℃に達している
か否かが判断され（S1）、WSが10℃以下の場合はエンジ
ンの始動補助に燃焼器を使用するので、開閉器153cをON
として着火プラグ10を点火し、開閉器153aをOFFとして
ブロア27を断とし、燃料供給装置６に指令して燃料ポン
プ43よりの燃料を気化装置３に供給し、さらに、開閉器
153bをONとして気化用グロープラグに通電する。そし
て、キースイッチ41よりの信号STをチェックして（S
2）、スタートポジションがONの場合は燃焼器２の燃焼
状態のチェックのため着火プラグセンサ34よりの信号PS
を接する。該信号PSにて燃焼温度が800℃以上の場合は
十分な燃焼が行なわれているので、熱風をエンジン21に
送風して始動を補助する。
つぎに、回転センサ14よりの信号ESによりエンジン21が
自力運転か否かを判定し（S3）、自力運転が行なわれて
いない場合は、燃料供給装置６とバイパス弁25とに指示
して燃焼が増大するよう制御し、大量の熱風をエンジン
21に送り始動を促進する。
そして、エンジンが自力運転の場合は、暖房ポジション
スイッチ39がONであり、負荷センサ38よりの信号ELが所
定の負荷Elより小であり、水温スイッチ37よりの信号WS
が80℃以下の場合（S4〜S6）は、開閉器153aをONとして
ブロア27運転して、熱交換器24にて熱交換を行なった温
風を吹出口28より室内に吹出して暖房を行なう。
つぎに、暖房ポジションスイッチ39が2ndの場合には（S
7）、燃料供給装置６の燃料弁を大に制御して、燃料流
量を増して燃焼量を増加する。また、S7にて暖房ポジシ
ョンスイッチが3rdの場合は燃料弁の大および小を共に
開いて流量を最大として、最大の熱量の得られるように
制御を行なう。そして、S8またはS9にて吹出口28の温風
温度センサ33よりの信号WAをチェックし、60℃以上の場
合は燃焼器２の作動を中止のため、燃料弁の大・小とも
に閉鎖し、バイパス弁25を制御して燃焼器への空気流入
を断とし、気化用グロープラグ４および着火プラグ10へ
の通電をOFFとする。
つぎに、スクリーニング装置の作動であるが、上述の状
態にて回転センサ14の信号ESをチェックし、エンジン回
転数が1800RPM以上であれば、ゼネレータ35の発電出力
が十分であるため、気化用グロープラグ４に通電を行な
い（S10）、スクリーニングを実施する。そしてコント
ローラ15に設けたタイマのセットを行ない、通電開始後
の経過時間ｔが、スクリーニングに必要とする所定時間
Ｔに満たない時は、S10に戻って再度エンジン回転数を
信号ESにてチェックして1800RPM以上の場合は通電を行
なってスクリーニングを完了する。なお、このエンジン
回転数の再チェックの理由は、エンジン回転数が低下す
ると、ゼネレータ35の出力が減じてバッテリ16の負荷の
増大を考慮したものである。
（発明の効果） 以上詳細に説明したように、本発明は、燃料供給弁が閉
鎖され、エンジン回転が高い状態で、加熱ヒータを通電
して、その外周温度を上昇させることにより、気化装置
の外周、内周および通路のカーボンを焼却することがで
き、それにより、通路における目詰まりを防ぎ機能の低
下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明に係る燃焼器のスクリーニング装置の一
実施例の構成断面図、第２図は本実施例を用いた自動車
暖房装置のブロック図、第３図は本実施例の処理の一例
を示すフロー図である。 １……燃焼器本体、３……気化装置、４……気化グロー
プラグ（加熱ヒータ）、5,7……通路、８……微小噴
口。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】燃料通路の一部に加熱ヒータを設けて燃料
    を蒸発気化させると共に燃料の気化噴射孔近傍に着火プ
    ラグを設けた燃焼器のクリーニング装置において、燃料
    供給弁が閉鎖されエンジンが高回転の状態で前記加熱ヒ
    ータに通電し、その外周温度を上昇せしめ燃料の気化装
    置の内外周のカーボンを焼却することを特徴とする燃焼
    器のスクリーニング装置。
JP60126877A 1985-06-11 1985-06-11 燃焼器のスクリ−ニング装置 Expired - Lifetime JPH06104412B2 (ja)

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