JPH061043U - オートワイパ装置 - Google Patents

オートワイパ装置

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JPH061043U
JPH061043U JP4873092U JP4873092U JPH061043U JP H061043 U JPH061043 U JP H061043U JP 4873092 U JP4873092 U JP 4873092U JP 4873092 U JP4873092 U JP 4873092U JP H061043 U JPH061043 U JP H061043U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電圧不安定時におけるワイパの誤作動が防止
されるとともに、車両の走行中はワイパが作動可能状態
で保持されるようにする。 【構成】 ウインドガラス2に雨滴が付着すると、それ
が雨滴センサ14によって検知され、信号変換回路15
において電気信号の雨滴信号に変換された後、制御ユニ
ット12に入力される。制御ユニット12は、その雨滴
信号を受けてワイパ駆動信号を発生する。そして、その
ワイパ駆動信号により、ワイパブレード3に払拭動作を
させるワイパモータ5が駆動される。信号変換回路15
から制御ユニット12に雨滴信号を送る入力線路18に
は、電圧不安定時期検出手段20から信号が出力される
とき、制御ユニット12への雨滴信号の取り込みを禁止
する信号取込み禁止手段19が設けられている。その電
圧不安定時期検出手段20は、自動車1が停止状態にあ
り、しかも、電源投入時やエンジン始動装置の作動時の
ように電源電圧が不安定となりやすいときに信号を出力
するものとされている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車等の車両に装備されるオートワイパ装置に関するもので、特 に、雨滴を感知して雨滴信号を出力する雨滴検出手段と、その雨滴信号を受けて ワイパ駆動信号を発生するワイパ制御手段とを備えたオートワイパ装置に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両には、オートワイパ装置を装備したものも見られるようになっ てきている。オートワイパ装置は、降雨を検知して、そのときの降雨状態に応じ てワイパの作動を自動的に制御するようにしたものである。その降雨を検出する ために、オートワイパ装置には、通常、ウインドガラスに付着する雨滴を感知し てその雨滴量に応じた雨滴信号を出力する雨滴検出手段が設けられている。その 雨滴信号はワイパ制御手段に送られて、その制御手段において処理され、ワイパ ブレードによる払拭が必要と判断されるときにワイパモータを駆動するワイパ駆 動信号が出力されるようになっている。
【0003】 ところで、その雨滴検出手段には、ウインドガラスに付着する雨滴を検出する 雨滴センサが用いられる。そのような雨滴センサとしては、雨滴の付着を静電容 量の変化として検出する静電容量式のものや、光量の変化として検出する光学式 のものなどが知られている。しかしながら、そのような雨滴センサの場合には、 その雨滴センサによって検出される電気物理量の変化を、ワイパ制御手段で処理 可能な電気信号に変換することが必要となる。そこで、そのような雨滴センサを 用いるオートワイパ装置には、その雨滴センサから出力される静電容量あるいは 光量などの信号を電圧あるいは周波数の雨滴信号に変換する信号変換回路が用い られている。すなわち、そのオートワイパ装置における雨滴検出手段は、雨滴セ ンサと信号変換回路とによって構成されることとなっている。 その信号変換回路は雨滴センサの近傍、すなわちウインドガラスの近傍に配置 される。一方、ワイパ制御手段は温度変化の少ない車室内などに配置される。 このように、通常のオートワイパ装置においては、信号変換回路を含む雨滴検 出手段とワイパ制御手段とが別構成とされる。そして、その信号変換回路及びワ イパ制御手段にそれぞれ車両電源の電圧が印加される。
【0004】 そのようなオートワイパ装置の場合には、雨滴検出手段から出力される雨滴信 号は車両電源の電圧変化による影響を受けやすい。そして、エンジン始動装置の 作動時、特に低温環境下にあるときには車両電源の電圧が低下するので、雨滴検 出手段から出力される雨滴信号に脈動等が生じやすい。そのために、そのときの 雨滴信号の変化が雨滴によるものと判断され、ワイパ制御手段からワイパ駆動信 号が出力されることがある。そのように雨滴信号の判断を誤ると、実際にはウイ ンドガラスに雨滴が付着していないにもかかわらずワイパが駆動され、から拭き が行われることになる。 そこで、例えば特開平1−289743号公報に示されているように、エンジ ン始動装置の作動中は、ワイパ制御手段からワイパ駆動信号が出力されないよう にすることが考えられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、電源電圧が不安定となるのはエンジン始動装置の作動時のみと は限らない。上述のように雨滴検出手段とワイパ制御手段とが別構成とされてい る場合には、各手段の電気回路における電源部の単位時間当たりの立ち上がりが 異なることがある。そのために、例えば車両電源の投入時に、雨滴検出手段の信 号変換回路からワイパ制御手段に送られる雨滴信号が不安定となり、誤って雨滴 と判断されてワイパが駆動されるおそれがある。 また、エンジン始動装置の作動後であっても、電源電圧が安定するまでには多 少の時間がかかるので、エンジン始動装置の作動中はワイパ駆動信号が出力され ないようにしても、その直後にワイパが駆動されることがある。 一方、エンジン始動装置は車両の走行中に作動されることもある。そのような 場合には、その作動中にワイパが駆動されないと、ウインドガラスを通しての視 界が損なわれるという問題が生ずる。
【0006】 本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ワイ パが誤作動することが少なく、しかも、車両の走行中は視界が確保されるオート ワイパ装置を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本考案では、車両の停止中、電源電圧が不安定と なりやすい条件下にあるときには、雨滴検出手段から出力される雨滴信号を無効 とし、そのときの雨滴信号に基づくワイパ作動のための処理を行わないようにし ている。 すなわち、本考案によるオートワイパ装置は、車両の運転状態を検出して、車 両が停止状態にあり、しかも、雨滴検出手段及びワイパ制御手段の電源部におけ る電圧が不安定となりやすいと判断される状態にあるとき信号を出力する電圧不 安定時期検出手段と、その電圧不安定時期検出手段から信号が出力されていると きにはワイパ制御手段への雨滴信号の取り込みを禁止する信号取込み禁止手段と を備えていることを特徴としている。
【0008】
【作用】
このように構成することにより、車両が停止状態にあって、車両電源の投入時 やエンジン始動装置の作動時、あるいはその直後のように電源電圧が不安定とな りやすいときには、電圧不安定時期検出手段から信号が出力され、雨滴検出手段 から出力される雨滴信号のワイパ制御手段への取り込みが禁止される。したがっ て、そのときには、ワイパ制御手段における信号処理が停止され、不安定な雨滴 信号によるワイパの誤作動が防止される。 また、車両の走行中は、その雨滴信号の取り込み禁止が解除されるので、エン ジン始動装置を作動させたときにも、そのときの雨滴信号によってワイパが駆動 され、ウインドガラスを通しての視界が確保される。
【0009】
【実施例】
以下、図面を用いて本考案の実施例を説明する。 図は本考案によるオートワイパ装置の一実施例を示すもので、図1はその全体 構成図であり、図2はそのオートワイパ装置における制御系のブロック回路図で ある。 図1に示されているように、自動車1のフロントウインドシールドガラス2の 外面側には、往復揺動することによりそのガラス2の外面を扇形状に払拭する一 対のワイパブレード3,3が設けられている。それらのワイパブレード3,3は 、ワイパ駆動回路4に設けられているワイパモータ5により、リンク機構(図示 せず)を介して駆動されるようになっている。 ワイパ駆動回路4は、自動車1の電源である車載バッテリ6とその自動車1に 搭載されている各種の電装品との間を開閉するイグニッションスイッチ7の第1 端子IG1 に接続されている。その第1端子IG1 は、自動車1のエンジン電装 品8などに電力を供給するものである。イグニッションスイッチ7には、その第 1端子IG1 のほかにも、第2端子IG2 やスタータ端子ST等が設けられてい る。第2端子IG2 は自動車1の空調装置9などに電力を供給するものであり、 スタータ端子STはエンジン始動装置のスタータモータ10に電力を供給するも のである。イグニッションスイッチ7を入れると、まず第1端子IG1 がバッテ リ6に接続され、次いで、第2端子IG2 もバッテリ6に接続される。そして、 エンジンの始動時には、スタータ端子STと第1端子IG1 とがバッテリ6に接 続されるとともに、第2端子IG2 がバッテリ6から切り離される。自動車1の 通常走行時には、第1及び第2端子IG1 ,IG2 がバッテリ6と接続された状 態に保たれる。したがって、ワイパ駆動回路4には、イグニッションスイッチ7 を入れると同時にバッテリ電圧が印加され、イグニッションスイッチ7を切るま でそれが継続されるようになっている。
【0010】 ワイパ駆動回路4にはリレー11が設けられている。そのリレー11のリレー コイル11aは、イグニッションスイッチ7の第1端子IG1 に接続されるとと もに、ワイパ駆動信号を発生するワイパ制御手段としての制御ユニット12を介 してアースに接続されている。また、ワイパ駆動回路4のワイパモータ5は、イ グニッションスイッチ7の第1端子IG1 に接続されるとともに、リレー11の リレースイッチ11bを介してアースあるいはタイミングプレート13のいずれ かに接続されるようになっている。そのタイミングプレート13はワイパモータ 5に連動して回転するもので、その回転の開始直後にリレー11側をアースに接 続させ、ほぼ1回転したところでその間を遮断するものとされている。こうして 、リレーコイル11aが励磁されることにより、ワイパモータ5がリレースイッ チ11bを介してアースに接続され、そのモータ5に対する電力供給が開始され るようになっている。そして、ワイパモータ5に連動してタイミングプレート1 3が回転することにより、リレーコイル11aの励磁が途中で停止されたときに も、その後はタイミングプレート13を介してワイパモータ5への電力供給が継 続され、タイミングプレート13が1回転したところで、ワイパモータ5が停止 するようにされている。 ワイパブレード3,3は、タイミングプレート13が1回転することによって 1往復するようにされている。また、リレーコイル11aは、制御ユニット12 においてワイパ駆動信号が発生されることにより通電され、所定の短時間だけ励 磁されるようになっている。 このようにして、リレーコイル11aが励磁されたときには、タイミングプレ ート13が必ず1回転し、ワイパブレード3,3が1往復、すなわち1払拭動作 するようにされている。したがって、ワイパブレード3,3は、常に定位置で停 止し、その位置で保持されるようになっている。その停止位置は、ウインドガラ ス2の下縁に沿った位置とされている。
【0011】 ウインドガラス2の下縁部近傍には、ワイパブレード3による払拭領域3a内 に、付着した雨滴を検出する雨滴センサ14が設けられている。したがって、そ の雨滴センサ14の設置部分は、ワイパブレード3が停止する直前にそのワイパ ブレード3によって払拭されるようになっている。雨滴センサ14は、例えば実 開昭62−112958号公報に示されているような透明電極からなる静電容量 式のもので、その透明電極はウインドガラス2を構成する合わせガラスの間に配 置されている。 そのような雨滴センサ14の場合には、ウインドガラス2の雨滴センサ14設 置部分の外面に雨滴が付着すると、その部分の静電容量が雨滴量に応じて変化す るので、雨滴センサ14はその静電容量の変化を検出することになる。そのよう な静電容量の変化は、そのままでは信号処理することが難しい。したがって、そ の雨滴センサ14による検出値を、処理可能な電気信号に変換することが必要と なる。そこで、雨滴センサ14の近傍、すなわちウインドガラス2の近傍には信 号変換回路15が設けられ、その信号変換回路15によって、雨滴センサ14の 検出値が電圧あるいは周波数の雨滴信号に変換されるようになっている。こうし て、これら雨滴センサ14及び信号変換回路15によって、ウインドガラス2に 付着する雨滴を感知してその雨滴量に応じた雨滴信号を出力する雨滴検出手段1 6が構成されている。 この実施例では、その信号変換回路15は雨滴センサ14からの静電容量信号 を電圧信号に変換して出力するものとされている。その場合、ウインドガラス2 に付着する雨滴量と信号変換回路15から出力される雨滴信号との間には、雨滴 量が増加すると雨滴信号は減少し、雨滴量が減少すると雨滴信号は増加する関係 がある。すなわち、この雨滴検出手段16から出力される雨滴信号が小さくなる ときには、降雨により雨滴が付着したと判断されることになる。
【0012】 雨滴センサ14からの信号は、このようにして電圧変化の雨滴信号に変換され た後、上述の制御ユニット12に送られる。その制御ユニット12にはオートワ イパスイッチ17が接続されており、そのスイッチ17がオート側の接点に切り 換えられているときにのみ、制御ユニット12が働くようにされている。スイッ チ17が他方の接点に接続されているときには、このワイパ装置は運転者による 他のワイパスイッチの操作によって作動する。 制御ユニット12は、雨滴検出手段16から送られる雨滴信号の値と基準値と を比較して、その差が所定値を超えるときワイパ駆動信号を発生するものである 。制御ユニット12がワイパ駆動信号を発生すると、上述のようにリレー11の リレーコイル11aが励磁されるので、ワイパモータ5への通電が開始され、ワ イパブレード3,3による払拭動作が行われる。 この制御ユニット12は車室内に設置されている。そして、その制御ユニット 12の電源回路はイグニッションスイッチ7の第1端子IG1 に接続されている 。また、信号変換回路15の電源電圧も、イグニッションスイッチ7の第1端子 IG1 から供給されるようになっている。
【0013】 雨滴検出手段16の信号変換回路15から出力される雨滴信号を制御ユニット 12に取り込む入力線路18には、その信号の取り込みを禁止する信号取込み禁 止手段19が設けられている。その禁止手段19には、電圧不安定時期検出手段 20からの信号が入力されるようになっている。 図2に示されているように、信号取込み禁止手段19は、雨滴検出手段16か ら送られてくる雨滴信号が一方の入力とされるアンド回路21によって構成され ている。電圧不安定時期検出手段20からの信号は、インバータ22によって反 転された後、そのアンド回路21の他方の入力部に入力されるようになっている 。したがって、電圧不安定時期検出手段20から信号が出力されないときには、 雨滴検出手段16からの雨滴信号はそのまま制御ユニット12に送られる。一方 、電圧不安定時期検出手段20から信号が出力されるときには、雨滴信号は信号 取込み禁止手段19のアンド回路21によって阻止される。すなわち、雨滴信号 は、電圧不安定時期検出手段20からの信号によって制御ユニット12への取り 込みに禁止がかけられるようになっている。
【0014】 電圧不安定時期検出手段20は、第1計時手段23と第2計時手段24とを備 えている。第1計時手段23は、イグニッションスイッチ7の第1端子IG1 に おける電圧の立ち上がりによりリセットされ、その時点から第1の所定時間、例 えば1秒間、継続して信号を出力するものである。一方、第2計時手段24には 、エンジン始動装置作動状態検出手段25の出力信号が入力されるようになって いる。その検出手段25はイグニッションスイッチ7の第2端子IG2 における 電圧変化を検出するもので、その電圧の立ち下がり及び立ち上がり信号が第2計 時手段24に入力される。第2計時手段24は、その電圧の立ち下がり時点から 第2の所定時間が経過するまで継続して信号を出力するものとされている。その 第2の所定時間は、第2端子IG2 の電圧がグランドレベルとなっている時間プ ラスその後のディレータイム、例えば0.5秒間とされている。ただし、その時 間が例えば30秒を超えるときには、第2計時手段24からの信号の出力は停止 されるようになっている。 電圧不安定時期検出手段20には、更に、車両停止状態検出手段26が設けら れている。その検出手段26は、例えば車速信号を取り入れて、自動車1が実質 的に停止していると判断されるときに高レベルの信号を出力し、自動車1が走行 状態にあると判断されるときには低レベルの信号を出力するものである。その車 両停止状態検出手段26の出力信号は、第2計時手段24の出力信号とともにア ンド回路27に入力されるようになっている。そして、そのアンド回路27の出 力信号が第1計時手段23の出力信号とともにオア回路28に入力され、そのオ ア回路28の出力信号が、電圧不安定時期検出手段20の出力信号として信号取 込み禁止手段19に送られるようになっている。 こうして、自動車1が停止状態にあり、しかも、第1あるいは第2計時手段2 3,24のいずれかから信号が出力されるとき、すなわち電源投入直後やエンジ ン始動装置の作動時のように電源電圧が不安定となりやすいと判断される状態に あるときに、電圧不安定時期検出手段20から信号が出力されるようになってい る。
【0015】 次に、このように構成されたオートワイパ装置の作用について説明する。 自動車1の運転時には、まず、イグニッションスイッチ7がオンとされる。そ れによって、そのイグニッションスイッチ7の第1端子IG1 及び第2端子IG 2 がバッテリ6に接続される。したがって、オートワイパ装置の制御ユニット1 2及び雨滴検出手段16の信号変換回路15にバッテリ6から電圧が印加され、 それらが作動状態となる。しかしながら、その信号変換回路15の電源部の電圧 は直ちには安定しない。そのために、そのとき雨滴検出手段16から出力される 雨滴信号は実際よりは小さく表れることがある。 このオートワイパ装置においては、そのような電源投入時に出力される雨滴信 号は無効とされる。すなわち、イグニッションスイッチ7がオンとされると、そ の第1端子IG1 の電圧が図3(A)に示されているように立ち上がる。そして 、その電圧の立ち上がりにより第1計時手段23がリセットされ、その時点から 第1の所定時間である1秒間が経過するまで、第1計時手段23から信号が出力 される。その結果、電圧不安定時期検出手段20のオア回路28から高レベルの 信号が出力されることになり、その信号がインバータ22によって反転されて信 号取込み禁止手段19のアンド回路21に入力されることにより、雨滴検出手段 16から出力される雨滴信号の制御ユニット12への取り込みが禁止される。 電源電圧の投入後、第1の所定時間が経過すると、第1計時手段23からの信 号の出力が停止される。そして、このとき電圧不安定時期検出手段20のアンド 回路27からも信号が出力されていなければ、オア回路28の出力信号が低レベ ルとなり、信号取込み禁止手段19のアンド回路21による雨滴信号の取り込み 禁止が解除される。
【0016】 また、エンジンの始動時には、イグニッションスイッチ7の第1端子IG1 及 びスタータ端子STがバッテリ6に接続され、そのスタータ端子STに接続され ているスタータモータ10が駆動される。このとき、イグニッションスイッチ7 の第2端子IG2 はバッテリ6から切り離される。したがって、図3(B)に示 されているように、電源電圧の投入により第1端子IG1 の電圧とともに立ち上 がっていた第2端子IG2 の電圧がグランドレベルとなる。そして、エンジンの 始動後、スタータ端子STがバッテリ6から切り離されるのに伴って第2端子I G2 がバッテリ6に接続されることにより、その端子IG2 の電圧が再び立ち上 がる。その電圧の変化は電圧不安定時期検出手段20のエンジン始動装置作動状 態検出手段25によって検出され、その検出手段25からの信号により、第2計 時手段24が作動される。第2計時手段24は、イグニッションスイッチ7の第 2端子IG2 における電圧の立ち下がり時点から第2の所定時間が経過するまで 、すなわち、その電圧が再び立ち上がった後、0.5秒のディレータイムが経過 するまで信号を出力する。 このエンジン始動時には、自動車1は停止状態にある。したがって、車両停止 状態検出手段26からは図3(C)に示されているような高レベルの信号が出力 されている。その結果、アンド回路27の二つの入力がともに高レベルとなり、 そのアンド回路27から信号が出力される。そして、その信号がオア回路28に 入力されることにより、そのオア回路28から高レベルの信号が出力される。 こうして、このときにも、雨滴検出手段16からの雨滴信号の制御ユニット1 2への取り込みが禁止される。このイグニッションスイッチ7の第2端子IG2 における電圧の立ち下がり時点から第2の所定時間が経過するまでの間は、スタ ータモータ10の駆動に伴うバッテリ電圧の低下及びその後の立ち上がりのため に、雨滴検出手段16の信号変換回路15の電源部における電圧が不安定になり やすい時期である。 エンジン始動装置の作動開始後、第2の所定時間が経過すると、第2計時手段 24からの出力信号が停止する。したがって、アンド回路27の出力信号が低レ ベルとなり、オア回路28からの信号出力が停止されて、信号取込み禁止手段1 9のアンド回路21に高レベルの信号が入力される。その結果、雨滴検出手段1 6からの雨滴信号が制御ユニット12に取り込まれる。
【0017】 このように、このオートワイパ装置においては、電源電圧の投入時点から第1 の所定時間が経過するまでの間、及び自動車1の停止中でエンジン始動装置の作 動開始時点から第2の所定時間が経過するまでの間、すなわち、自動車1が停止 状態にあり、しかも、制御ユニット12や信号変換回路15の電源部における電 圧が不安定となりやすいとき、制御ユニット12への雨滴信号の取り込みが禁止 される。したがって、そのとき雨滴検出手段16から出力される雨滴信号は無視 されることになり、雨滴信号の誤検知によるワイパの誤作動が防止される。 そして、第1の所定時間あるいは第2の所定時間が経過すると、電源電圧も十 分に安定すると判断されるので、雨滴検出手段16から出力される雨滴信号は制 御ユニット12に取り込まれる。そのとき、制御ユニット12のオートワイパス イッチ17がオート側に切り換えられていれば、その制御ユニット12は、入力 される雨滴信号と基準値とを比較して、所定量以上の雨滴がウインドガラス2に 付着していると判断されるとき、ワイパ駆動信号を発生する。したがって、リレ ー11のリレーコイル11aが励磁され、前述したようにワイパモータ5の駆動 が開始される。そのワイパモータ5は、タイミングプレート13の1回転相当分 だけ回転し、それによってワイパブレード3,3が1払拭動作する。
【0018】 自動車1が走行状態に入ると、車両停止状態検出手段26からの出力信号が低 レベルとなる。したがって、そのとき第2計時手段24から信号が出力されたと しても、アンド回路27から信号が出力されることはない。すなわち、自動車1 の走行中には、エンジン始動装置が作動されたり、あるいは何らかの原因によっ てイグニッションスイッチ7の第2端子IG2 の電圧が低下して、エンジン始動 装置作動状態検出手段25から信号が出力されたとしても、電圧不安定時期検出 手段20の出力信号は低レベルに保たれる。その結果、雨滴検出手段16から出 力される雨滴信号はそのまま制御ユニット12に取り込まれることになり、その 雨滴信号に応じてワイパが制御される。こうして、自動車1の走行中にはワイパ が作動可能状態に保持され、ウインドガラス2を通しての視界が損なわれること が防止される。 その場合、スタータモータ10の駆動に伴うバッテリ電圧の低下などのために 、雨滴信号に誤差が生じ、ワイパが誤作動することがあるが、ワイパが誤作動し ても、自動車1の走行には支障はない。また、制御ユニット12に新たな制御手 段を付加し、自動車1の走行中にイグニッションスイッチ7の第2端子IG2 の 電圧が低下したときには、その前の制御状態を継続させるようにしておけば、そ のようなワイパの誤作動は軽減することができる。 雨滴信号の取り込みが長時間にわたって禁止されるときには、エンジン始動装 置作動状態検出手段25等の故障によるものと考えられるので、第2計時手段2 4は、その信号出力開始から30秒経過したときその信号を停止する。その結果 、雨滴検出手段16からの雨滴信号が制御ユニット12に取り込まれるようにな り、ワイパの制御が行われる。こうして、ワイパが作動不能状態のまま自動車1 が走行することが防止される。
【0019】 なお、上記実施例においては、車両電源の投入時及びエンジンの始動時に雨滴 信号の取り込みを禁止するものとしているが、そのほかにも、例えば空調装置の 駆動開始時のように大負荷への電源投入などにより電源電圧が不安定となりやす いと判断されるときには、自動車1の走行中でない限り、雨滴信号の取り込みが 禁止されるようにすることができる。 また、エンジン始動装置の作動状態を、イグニッションスイッチ7の第2端子 IG2 における電圧変化によって検出するものとしているが、これをスタータ端 子STの電圧変化によって検出するようにすることもできる。
【0020】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、電源電圧が不安定となりや すいときには雨滴信号の取り込みを禁止し、ワイパ作動のための処理を行わせな いようにしているので、雨滴の誤検知によるワイパの誤作動を防止することがで きる。 また、車両の走行中はその雨滴信号の取り込み禁止を解除するようにしている ので、ワイパは作動可能状態に保持される。したがって、車両の走行中における 視界は確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるオートワイパ装置の一実施例を示
す全体構成図である。
【図2】そのオートワイパ装置における制御系を示すブ
ロック回路図である。
【図3】そのオートワイパ装置の各部の動作を示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1 自動車(車両) 2 ウインドガラス 3 ワイパブレード 4 ワイパ駆動回路 5 ワイパモータ 6 バッテリ(車両電源) 7 イグニッションスイッチ 10 スタータモータ(エンジン始動装置) 12 制御ユニット(ワイパ制御手段) 14 雨滴センサ 15 信号変換回路 16 雨滴検出手段 18 入力線路 19 信号取込み禁止手段 20 電圧不安定時期検出手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨滴を感知して雨滴信号を出力する雨滴
    検出手段と、 その雨滴信号を受けてワイパブレードに払拭動作をさせ
    るワイパ駆動信号を発生するワイパ制御手段と、 を備えたオートワイパ装置において;車両の運転状態を
    検出して、車両が停止状態にあり、しかも、前記雨滴検
    出手段及びワイパ制御手段の電源部における電圧が不安
    定となりやすいと判断される状態にあるとき信号を出力
    する電圧不安定時期検出手段と、 その電圧不安定時期検出手段から信号が出力されている
    ときには前記ワイパ制御手段への前記雨滴信号の取り込
    みを禁止する信号取込み禁止手段と、 が設けられていることを特徴とする、オートワイパ装
    置。
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