JPH0442211Y2 - - Google Patents

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JPH0442211Y2
JPH0442211Y2 JP1986078576U JP7857686U JPH0442211Y2 JP H0442211 Y2 JPH0442211 Y2 JP H0442211Y2 JP 1986078576 U JP1986078576 U JP 1986078576U JP 7857686 U JP7857686 U JP 7857686U JP H0442211 Y2 JPH0442211 Y2 JP H0442211Y2
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signal
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、降雨状態を検出して自動的にワイパ
を作動する車両用ワイパ制御装置に関し、特に、
車両停止等の際の雨滴検出不可能時にもワイパを
作動させてウインドシールドの視界を良好に保つ
ものに関する。
〔従来の技術〕
降雨状態を検出してワイパを自動的に作動する
車両用ワイパ制御装置が開発され、一部で実用化
されている。
開発中の自動ワイパ装置には、降雨状態の検出
の仕方に、いくつかの方式があり、そのうちの一
つとして、実願昭59−143762号にて提案されてい
るように、一対の櫛歯電極の櫛歯部を互いに絶縁
状態に保ちながら噛み合わせて車両のウインドシ
ールド上に設け、さらに、その櫛歯電極の上を絶
縁保護膜で被つて成り、櫛歯電極間の静電容量の
変化によつて雨センサ上に付着する雨滴量を検出
するようにしたものがある。この雨センサは、透
明薄膜のためウインドシールドの視野内(ワイパ
払拭範囲内)に設置することが可能であり、雨滴
付着の再現性に優れたものであるが、ウインドシ
ールドへの設置にあたり、真空蒸着等の手段を採
用せねばならず、ウインドシールド全体を蒸着で
きる大規模な設備を必要とする問題がある。
一方、上述の雨センサに対し、特願昭59−
205517号にて提案されているように、車両周囲の
特定部位に検雨空間を設定し、そこを横切つて通
される光の減衰によつて雨滴量を検出するように
した雨センサもある。これは、雨センサ自体を別
部材にて構成することができるため、車両外表面
に容易に設置することができるが、その設置位置
には制約が多く、ウインドシールド上への雨滴の
再現性、視界確保および車両美観等を考慮して決
定されなければならず、これらの制約条件を満足
する部位として、フロントグリル、ボンネツト、
フロントピラー等の車両前部に設置される必要が
ある。
〔考案が解決しようとする問題点〕 しかし、この種のウインドシールド上以外の車
両前部に雨センサを設置するものでは、信号待ち
等の車両停止あるいは極低速時、特に車両斜め後
方からの風雨を受けているような状態において
は、降雨にもかかわらず自車両の一部分が壁とな
り、センサ検雨空間への雨滴が遮蔽されるため、
雨センサは雨滴を検出せず、ワイパを作動させる
ことがない。
これがため、ウインドシールドは、雨滴の他、
車両停止に伴い車両ルーフから落下する流水、お
よびワイパブレード拭き残しによる流水を受け、
視界不良を招くおそれがある。
従つて、本考案の目的は、雨センサを制約され
た位置に搭載することによつて招く問題、即ち、
車両停止時或いは極低車速時に雨センサの降雨量
検出値から生ずるウインドシールドの視界不良の
問題を解決することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は、降雨状態を検出してワイパを
自動的に作動させる状態で、且つ、車両が停止あ
るいは極低速時には、極低速以下前のワイパ作動
モード所定時間継続させることを特徴とする。
具体的には、本考案の車両用ワイパ制御装置は
第1図に示すように、車体外表面のワイパ払戻範
囲外の特定部位に雨滴量を検出する雨センサを設
け、この雨センサによつて検出される雨滴量が予
め定められた量以上か否かを比較し、その比較結
果に基づきワイパ作動モードを決定し、ワイパモ
ータと電源間の接続切り替えを行う制御回路を備
えると共に、車両の停止を含む極低速以下の状態
を検出する車両状態検出手段を備える。さらに、
車両用ワイパ制御装置は、前記制御回路が、前記
車両状態検出手段からの検出信号を入力し、該検
出信号に基づき、車両が極低速以下か否かを判断
し、その判断が極低速以下の時、極低速以下前の
前記ワイパ作動モードを所定時間継続させる作動
モード継続手段を備えることを特徴とする。
〔作用〕
その結果、車両状態検出手段により車両停止あ
るいは極低速状態が検出されると、所定時間、作
動モード継続手段によりワイパ作動モードが車両
停止あるいは極低速前の作動モードで継続して作
動されるので、ウインドシールドが雨滴、ルーフ
落下流水およびウインドシールド拭き残しによる
流水を受けても雨センサの検出出力にかかわら
ず、ワイパが作動されるため、ウインドシールド
上の雨滴および流水は払拭され、視界不良を招く
ことはない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面によつて説明す
る。
第2図は、本考案の一実施例の全体ブロツク図
であり、図中、41はワイパモータ、47はウオ
ツシヤモータ、45はワイパスイツチ、20は制
御回路である。
ワイパモータ41は、公知のものであり、高低
2段階の速度で作動される。そして、ワイパモー
タ41には、定位置停止スイツチ42が付設され
ており、ワイパモータ41によつて駆動されるワ
イパブレード(図示せず)の位置に応じて、定位
置停止スイツチ42は切換動作される。
また、ワイパスイツチ45は、公知のように、
ワイパを低速で作動させるLOW位置、ワイパを
高速で作動させるHIGH位置、ワイパを停止させ
るOFF位置を有する他、ワイパを降雨状態に応
じて自動的に作動させるAUTO位置を有し、
LOW位置では、+B端子と+1端子とを接触させ
て、ワイパモータ41の低速用ブラシにイグニシ
ヨンスイツチ44を介して車載電源たるバツテリ
43を接続し、HIGH位置では、+B端子と+2
端子とを接触させて、ワイパモータ41の高速用
ブラシにイグニシヨンスイツチ44を介してバツ
テリ43を接続し、OFF位置では、S端子と+
1端子とを接触させて、定位置停止スイツチ42
の切換接点をワイパモータ41の低速用ブラシに
接続する。定位置停止スイツチ42の切換接点と
ワイパモータ41の低速用ブラシとを接続する経
路中には、スイツチ29,32が介挿されてお
り、これらスイツチ29,32は、制御回路20
内にあつて、常時はこの経路を接続状態とし、後
述のように、リレーによつてスイツチ29が破線
で示すように切換動作されたときは、上記経路を
遮断してワイパスイツチ45のS端子にバツテリ
43を接続し、同様にスイツチ32が破線で示す
ように切換動作されたときは、スイツチ29の切
換接点をワイパモータ41の高速用ブラシに接続
するようになつている。また、ワイパスイツチ4
5のAUTO位置では、OFF位置と同様、S端子
と+1端子とを接触させるとともに、C端子とE
端子とを接触させて、制御回路20のC端子を接
地する。
さらに、ワイパスイツチ45には、公知のよう
に、ウオツシヤスイツチ46が一体に設けられて
おり、ワイパスイツチ45の各位置への操作とは
独立してオン操作できるようになつている。ウオ
ツシヤスイツチ46がオン操作されると、ワイパ
スイツチ45のE端子とW端子とが接触して、ウ
オツシヤモータ47がイグニシヨンスイツチ44
を介してバツテリ43に接続されるとともに、制
御回路20のW端子が接地される。
制御回路20は、上述のようにスイツチ29,
32を有するとともに、雨センサ10からの信号
および車速センサ48からの信号を受けるように
接続されている。雨センサ10は、降雨状態を検
出して降雨状態に応じた電気信号を発生する。ま
た、車速センサ48は、車速に比例した周波数で
オン−オフされるリードスイツチから成る公知の
ものであり、車速に応じた信号を発生する。
従つて、イグニシヨンスイツチ44がオンとさ
れた状態で、ワイパスイツチ45をLOW位置と
すると、ワイパモータ41は低速モードで作動さ
れ、また、HIGH位置とすると、ワイパモータ4
1は高速モードで作動される。その後、ワイパス
イツチ45をOFF位置とすれば、ワイパブレー
ドが定位置に戻るまでは、定位置停止スイツチ4
2が破線の状態にあるため、この定位置停止スイ
ツチ42を介してワイパモータ41は通電されて
低速で作動され、ワイパブレードが定位置に戻つ
たところで、定位置停止スイツチ42が実線の状
態に切換動作されるため、ワイパモータ41は定
位置停止スイツチ42を介して通電されなくな
り、停止する。
また、ワイパスイツチ45がAUTO位置とさ
れたときには、制御回路20において、雨センサ
10からの検出信号に基づく予め決められた第1
期間(T1)内の雨滴量が、第1基準量(Zth−
Lo)以上と判定される毎に、スイツチ29を実
線から破線の状態に切換動作させてワイパモータ
41を低速モードで作動させる。
ワイパスイツチ45がAUTO位置とされてい
るときに、雨滴量が多くなり、第1期間(T1
内の雨滴量が速度切換用に予め設定された第2基
準量(Zth−Hi)よりも多くなると、ワイパが起
動されると同時にスイツチ32が実線から破線の
状態に切換動作され、ワイパモータ41が高速モ
ードで作動される。
さらに、ワイパスイツチ45がAUTO位置と
されているときに、雨滴量が少なくなり、第1期
間(T1)よりも長い予め決められた第2期間
(T2)内に雨滴量が第1基準量以上と判定される
と、第1基準量を越えたときの時間間隔でワイパ
モータ41が間欠モードで作動される。
また、ウオツシヤスイツチ46がオン操作され
ると、ウオツシヤモータ47が作動されてウオツ
シヤ液がウインドシールド面上に吹きつけられ
る。これと同時に、制御回路20のスイツチ29
が実線から破線の状態に切換動作され、ワイパモ
ータ41が低速で作動される。
第3図は、制御回路20の詳細を示しており、
制御回路20は、マイクロコンピユータ34を中
心に構成されている。マイクロコンピユータ34
は、モトローラ社のMC6801であり、これは公知
のように、XTALおよびEXTAL端子間に水晶振
動子26が接続され、VccおよびGND端子間に
5Vの定電圧が供給されている。この定電圧は、
定電圧回路22によつて発生される。定電圧回路
22は、制御回路20の+B端子とE端子との間
に接続され、イグニツシヨンスイツチ44がオン
操作されたときに、バツテリ43からの電圧を印
加されて定電圧を発生する。マイクロコンピユー
タ34は、このように定電圧を供給されて作動開
始され、水晶振動子26によつてマイクロコンピ
ユータ34の動作の基本となるクロツクパルスを
発生する。
マイクロコンピユータ34のNMI,iRQ1,
P21,P22の各端子には、それぞれ定電圧が印加
されるように接続され、RESET端子には、リセ
ツト回路24からのリセツト信号が供給されるよ
うに接続されている。リセツト回路24は、定電
圧回路22からの定電圧が立ち上がつた瞬間にの
み、ほぼゼロVの低レベルの信号をリセツト信号
として発生する。このリセツト信号がRESET端
子に入力されることによつて、マイクロコンピユ
ータ34のリセツトが行われる。
また、マイクロコンピユータ34のP20端子に
は、ノアゲート23a、ナンドゲート25を介し
てバツフア回路21からの信号が入力されるよう
に接続されている。ノアゲート23aの他方の入
力には、クロツクパルス発生器23bが接続され
ている。バツフア回路21は、制御回路20の
Sig端子に接続されて、雨センサ10からの信号
をマイクロコンピユータ34内に取り込む回路で
あり、P20端子には、雨センサ10からの信号が
高レベルであるとき、クロツクパルス発生器23
bのクロツクパルスが送り込まれることになる。
ただし、ナンドゲート25の他方に入力には、リ
セツト回路24からのリセツト信号が送り込まれ
ており、リセツト回路24からリセツト信号が発
生しているとき、つまり、定電圧回路22からの
定電圧が立ち上がつた瞬間には、雨センサ10か
らの信号がP20端子に入力されないようになつて
いる。従つて、雨センサ10からの信号は、マイ
クロコンピユータ34がリセツトされた後にマイ
クロコンピユータ34が取り込まれ、誤検出をし
ないようにされている。
さらに、マイクロコンピユータ34のP31端子
には、制御回路20のSPD端子を介して車速セ
ンサ48からの信号が送り込まれており、リード
スイツチがオンしたときにP31端子に低レベルの
信号が送り込まれ、リードスイツチがオフしたと
きP31端子に高レベルの信号が送り込まれる。マ
イクロコンピユータ34は、このオン−オフ信号
の所定時間内のカウント数から車速を算出する。
その他、マイクロコンピユータ21のP37端子
は、制御回路20のC端子に接続され、C端子か
らP37端子に送り込まれる信号によつて、ワイパ
スイツチ45がAUTO位置に操作されているか
否かを判定するようになついる。また、P15端子
は、バツフア回路33を介して制御回路20の
Sm端子に接続され、Sm端子からP15端子に送り
込まれる信号によつて、ワイパモータ41が定位
置にあるか否かを判定するようになつている。
一方、P17,P16端子は、それぞれトランジス
タ27,30を介してリレー28,31に接続さ
れ、各リレー28,31の通電、非通電を制御す
る。リレー28は、通電されるとスイツチ29を
実線の状態から破線に状態に切換動作させ、ま
た、リレー31は、通電されるとスイツチ32を
実線の状態から破線の状態に切換動作させるもの
である。
スイツチ29は、その切換接点がスイツチ32
を介して制御回路20のSs端子または+2端子
に接続され、実線で示す如く、常時、切換接点と
接触している接点がSm端子に接続され、リレー
28が通電されて励磁されたときに、破線で示す
如く切換接点と接触する接点が+B端子に接続さ
れているので、第2図で説明したように、切換接
点が実線の状態から破線の状態に切換動作された
とき、ワイパモータ41は作動される。また、ス
イツチ32は、その切換接点がスイツチ29の切
換接点に接続され、実線で示す如く、常時、切換
接点と接触している接点が制御回路20のSs端
子に接続され、リレー31が通電されて励磁され
たときに、破線で示す如く切換接点と接触する接
点が制御回路20の+2端子に接続されているた
め、第2図で説明したように、スイツチ29の切
換接点が破線の状態に切換動作されているとき
に、スイツチ32の切換接点が実線の状態から破
線の状態に切換動作されると、ワイパモータ41
の作動速度が低速から高速に切り換えられる。
なお、第2図で説明したように、制御回路20
中には、ウオツシヤスイツチ46がオン操作され
てウオツシヤモータ47が作動されたときに、そ
れに連動してワイパモータ41を作動させる機能
があるが、ここでは、本考案と直接関係ないた
め、図示、説明とも省略した。
第4図は、雨センサ10の構成を示す電気回路
図であり、雨滴検出部13と波形処理部14とか
ら成る。雨滴検出部13は、雨に晒される車体上
に、第6図に示すように、ある距離を隔てて発光
部と受光部とを対向配置し、発光部から受光部に
ビーム状の光を照射するようになつている。この
場合の光は、赤外線であり、自然光との区別を行
うためパルス変調されている。そのため、発光部
は、発振器によつて一定周期で駆動されている。
そして、同調回路では、発振器の発振周波数と同
じ周波数の信号を抽出している。
従つて、光ビームを雨滴が横切ると、そこだけ
同調回路から得られる信号が減衰し、次段の波形
処理部14で波形処理することによつて雨滴の大
きさに対応した信号を得ることができる。すなわ
ち、同調回路からの信号は、プリアンプ、フイル
タによつて増幅され、ノイズ除去され、検波回路
において検波され、平滑回路からは、第5図の
Vaで示す如く、ビームを横切つた雨滴の大きさ
に対応した振幅の信号が得られる。
平滑回路で得られた信号は、ボルテージホロワ
14aを介して積分器14bに送られ、そこで積
分される。この積分器14bは、入力される信号
の立ち上がり波形は忠実に再現するが、立ち下が
りは時間をかけて行うように構成されており、第
5図Vbに示す如き信号を出力する。この積分信
号は、次段の比較器14cにおいて、第5図の
Vbに一点鎖線で示す如き、スレツシヨールドレ
ベルTHと比較され、そのスレツシヨールドレベ
ルTHよりもレベルの高い信号のみが、Vcとし
て出力される。従つて、以上の波形処理部14に
よつてパルス幅が雨滴の大きさを表すパルス信号
が得られ、雨センサ10のSig端子から制御回路
20に供給される。
次に、制御回路20中のマイクロコンピユータ
34のプログラムについて、第7図〜第9図のフ
ローチヤートによつて説明する。
第7図は、メイン処理ルーチンプログラムであ
り、このプログラムでは、ステツプ101において、
公知のイニシヤライズ処理が実行され、ステツプ
102では、制御回路20のC端子からマイクロコ
ンピユータ34のP37端子に送り込まれる信号の
状態によつてワイパスイツチ45がAUTO位置
に操作されているか否かを判定する。ワイパスイ
ツチ45がAUTO位置に操作されておらず、マ
イクロコンピユータ34のP37端子に定電圧回路
22からの定電圧が供給されていると、ステツプ
102は否定判断され、次のステツプ103以降の処理
に進まないが、ワイパスイツチ45がAUTO位
置に操作され、制御回路20のC端子が接地さ
れ、マイクロコンピユータ34のP37端子に論理
「0」の低レベルの信号が供給されると、ステツ
プ102は肯定判断され、ステツプ103以降の処理が
実行される。
ステツプ103では、マイクロコンピユータ34
のP15端子に送り込まれている信号が論理「0」
の低レベルであるか否か、つまり、ワイパブレー
ドが定位置にあるか否かを判定している。ワイパ
ブレードが定位置にあるときには、定位置停止ス
イツチ42が第2図で実線で示す状態にあり、制
御回路20のSm端子は接地レベル、つまり、低
レベルとされているため、マイクロコンピユータ
34のP15端子がバツフア回路33を介してSm
端子の低レベルの信号を受けているか否かによつ
てワイパブレードが定位置にあるか否かを判定す
ることができる。バツフア回路33では、論理が
反転されるため、P15端子では、ワイパブレード
が定位置にあるとき高レベルの信号を受ける。
ワイパブレードが定位置にあり、マイクロコン
ピユータ34のP15端子が論理「1」の高レベル
となつていると、ステツプ103は肯定判断され、
ステツプ111に進む。また、ワイパブレードが定
位置になく、マイクロコンピユータ34のP15端
子が論理「0」の低レベルとなつていると、ステ
ツプ103は否定判断され、ステツプ111以降の処理
に進まない。
ステツプ111では間欠モードフラグFiがセツト
されているか否かを判定して、肯定判断ならば、
ステツプ112に進みワイパモータ41を低速で作
動させる。すなわち、マイクロコンピユータ34
のP17端子に論理「1」の高レベルの信号を発生
し、リレー28を通電してワイパを作動させる。
すなわち、P17端子から高レベルの信号が発生さ
れてトランジスタ27を導通し、リレー28を通
電してスイツチ29を実線の状態から破線の状態
にに切換動作させる。従つて、第2図に基づいて
説明したようにワイパモータ41が通電され、ワ
イパが作動される。
次に、ステツプ113では、タイマB(ソフトタイ
マ)をスタートさせ、ステツプ114で設定された
間欠時間(Int Time)に達したか否かを判定す
る。ステツプ114が肯定判断、すなわち、設定さ
れた間欠時間となると、ステツプ115に進み、タ
イマBをクリアして次回にそなえる。
ステツプ111が否定判断されると、ステツプ121
に進み、低速モードフラグFlがセツトされている
か否かを判定して、肯定判断ならば、ステツプ
122に進みワイパモータ41を低速で作動させる。
すなわち、間欠モードと同様に、マイクロコンピ
ユータ34のP17端子に論理「1」の高レベルの
信号を発生し、リレー28を通電してワイパを作
動させる。
ステツプ121が否定判断されると、ステツプ131
に進み、高速モードフラグFhがセツトされてい
るか否かを判定して、肯定判断ならば、ステツプ
132に進みワイパモータ41を高速で作動させる。
すなわち、マイクロコンピユータ34のP16端子
に論理「1」の高レベルの信号を発生し、リレー
31を通電してワイパを高速作動させる。すなわ
ち、マイクロコンピユータ34のP16端子から高
レベルの信号が発生され、トランジスタ30が導
通されてリレー31が通電されたときには、スイ
ツチ32が実線の状態から破線の状態に切換動作
されて、ワイパモータ41が高速作動される。
ステツプ131が否定判断の場合にはもとに戻り、
上記の処理を繰り返すが、どのフラグもセツトさ
れていなければ、ワイパスイツチ45がAUTO
位置であつても、オフモードとなり、ワイパが作
動されることはない。
第8図は、雨センサ10からの雨滴信号検出処
理プログラムであり、マイクロコンピユータ34
内のエツジデイテクタの働きによつて起動される
割り込み処理ルーチンプログラムである。すなわ
ち、マイクロコンピユータ34のP20端子に送り
込まれる信号の立ち上がりをエツジデイテクタが
検出してインプツトキヤプチヤフラグをセツト
し、割り込みが発生するものである。
このプログラムが起動されると、ステツプ201
において、雨滴信号から雨滴量に相当する積算値
Zを得るために、クロツクパルス発生器23bか
らのクロツクパルスを順次積算して積算値Zを求
め、メモリに格納する。このクロツクパルスは、
上述のように、雨センサ10からの雨滴信号が高
レベルである間積算されるものであり、雨滴量を
表すものとなる。そして、ステツプ202では、格
納された積算値Zのクリア命令がだされているか
否かが判定される。クリアフラグFcがセツトさ
れていなければ、否定判断され、メインルーチン
に復帰する。クリアフラグFcがセツトされてい
れば、肯定判断となり、ステツプ203において積
算値Zをクリアし、ステツプ204に進んでクリア
フラグFcをリセツトして、メインルーチンに復
帰する。
第9図は、第8図で示した雨滴信号の積算値を
所定時間毎に判定し、ワイパ作動モードを決定す
るためのフラグ操作を行うプログラムであり、こ
のプログラムは、判定周期として予め設定した計
数値をマイクロコンピユータ34内のアウトプツ
トコンペアレジスタにセツトしておき、アウトプ
ツトコンペアレジスタよつて、その計数値とフリ
ーランニングカウンタの値との一致が検出された
ときに起動される割り込み処理ルーチンプログラ
ムである。すなわち、第1期間(T1)毎の割り
込み処理ルーチンプログラムである。
この第1期間(T1)は、ワイパブレードが低
速で作動されて往動作から復動作に移る動作反転
位置に達するまでの間にフリーライニングカウン
タが計数する値にほぼ等しく設定されている。
このプログラムが起動されると、ステツプ321
において積算値Zが第1基準値(Zth−Lo)以上
であるか否かが判定され、第1基準値以上と肯定
判断されるとステツプ331に進み、ステツプ331で
は、積算値Zが第2基準値(Zth−Hi)以上であ
るか否かが判定される。第1基準値(Zth−Lo)
は、ワイパブレードが低速で動作反転位置付近ま
で移動する間(T1)に検出される雨滴量がワイ
パを低速で継続して作動させたいと感じる程度の
雨滴量に等しい値に設定されており、また、第2
基準値(Zth−Hi)は、ワイパブレードが低速で
動作反転位置付近まで移動する間(T1)に検出
される雨滴量がワイパを高速で作動させたいと感
じる程度の雨滴量に等しい値に設定されている。
ステツプ331で、積算値Zが第2基準値(Zth
−Hi)以上と肯定判断されると、ステツプ332に
進み、高速作動モードフラグFhをセツトすると
ともに、間欠作動モードフラグFi、低速作動モー
ドフラグFlをリセツトする。
ステツプ331が、第2基準値(Zth−Hi)以下
と否定判断ならば、ステツプ322に進み、低速作
動モードフラグFlをセツトするとともに、間欠作
動モードフラグFi、高速作動モードフラグFhを
リセツトする。
ステツプ321が、第1基準値(Zth−Lo)以下
と否定判断ならば、ステツプ301に進み、タイマ
A(ソフトタイマ)が間欠時間よりも長く設定さ
れた第2期間(T2)を経過したか否か、すなわ
ち、間欠時間を越えたか否かの判定を行う。ステ
ツプ301が否定判断されると、ステツプ311で、間
欠時間内、すなわち、第1期間(T1)よりも長
く第2期間(T2)よりも短い時間内に積算値Z
が第1基準値(Zth−Lo)以上となるか否かの判
定を、ステツプ301が肯定判断されるまで行う。
タイマAが第2期間(T2)経過前に、積算値Z
が第1基準値(Zth−Lo)以上となると、ステツ
プ312に進み、タイマAを停止して、そのタイマ
Aの停止値をメモリに記憶し、間欠時間(Int
Time)として、ステツプ313において、間欠作
動モードフラグFiをセツトするとともに、低速作
動モードフラグFl、高速作動モードフラグFhを
リセツトする。
第2期間(T2)内に、積算値Zが第1基準値
(Zth−Lo)以上とならないと、ステツプ301は肯
定判断され、ステツプ302に進み、マイクロコン
ピユータ34のP31端子に送り込まれている車速
センサ48からの車速が予め設定された基準車速
以上か否かが判定される。本実施例では、この基
準車速は、5Km/hに設定されており、これは、
減速にともない斜め後方からの風雨を受けたとき
に、雨センサ10が雨滴を検出困難となる車速付
近であることから定めたものである。ステツプ
302において、車速が5Km/h以上ならば、肯定
判断されステツプ303に進んで、ワイパの作動が
必要ないことから、全てのフラグをリセツトす
る。
車速が5Km/h未満ならば、ステツプ341に進
み、カウンタCをインクリメント処理して、ステ
ツプ342において、所定時間(nT2)経過したか
否かが判定される。本実施例では、この所定時間
(nT2)は、30秒に設定されており、これは、信
号待ち等における一時停止から発進までの平均時
間から定めたものである。ステツプ342において、
所定時間(nT2)が経過していなければ、否定判
断となり、ステツプ305に進み積算値Zをクリア
命令、すなわち、クリアフラグFcをセツトして、
ステツプ306でタイマAをリスタートさせ、メイ
ンルーチンに復帰する。
ステツプ342において、所定時間(nT2)が経
過すれば、ステツプ303に進み、上述のように全
フラグをリセツトし、ステツプ304で所定時間計
測用のカウンタCをクリアして、ステツプ304以
降の処理を行つてメインルーチンに復帰する。
このように、雨滴が検出されなくなり、車速が
5Km/h未満となると、所定時間(nT2)経過後
(本実施例では30秒)まで、ワイパ作動モード決
定のためのフラグ操作を行わず、ワイパ作動モー
ドを、車速が5Km/h未満となる前の作動モード
に継続するようにし、5Km/h以上の通常走行に
おいては、T2後にフラグ操作を行うようにして
いる。(T1<Int Time<T2)。
また、ワイパが間欠、低速、高速のモードでな
い場合でも、極低速前の作動モードが所定時間
(nT2)経過まで継続されるが、オフモードが継
続されるだけであり、もともとワイパ作動を必要
としない状態であつたことから何ら問題はない。
さらに、風雨の影響でなく、実際に降雨状態で
なくなり、雨滴信号が検出されなくなつても、所
定時間ワイパが作動することとなるが、この場合
には、僅かな所定時間前まで降雨状態であつたこ
とから、車両のルーフおよびウインドシールド上
部に残存する流水により、ウインドシールド視界
が遮断されるので、空拭きされることの問題もな
い。
なお、第7図〜第9図のフローチヤートにおい
て、ステツプ302の処理は、本考案の車両状態検
出手段に相当し、ステツプ341および342の処理
は、本考案の作動モード継続手段に相当する。
以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は、この実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内で
種々の実施態様が包含されるものであり、そのう
ちの幾つかを次に列挙する。
雨センサとしては、車体外表面上に設置さ
れ、車体外表面に付着する雨滴の量を検出し、
その雨滴の量に応じた電圧信号を発生するもの
でも良い。
車両状態検出手段としては、車両停止状態を
検出して行つてもよく、この停止状態の検出
は、車速センサにより車速0Km/hの停止状態
を検出してもよく、また、オートマツチツクト
ランスミツシヨンのパーキングレンジ、また
は、パーキングブレーキの操作状態から車両停
止状態を検出するようにしても良い。
さらに、車両状態検出手段としては、車体外
表面上に風向センサを設け、この風向センサか
らの信号により、車両後方からの風向きを検出
して行つてもよく、また、車両停車、極低速状
態との両信号検出に基づき行つても良い。
さらにまた、車両停止状態においては、車両
停止前の作動モードを一段下げて(高速モード
であれば低速モードに、低速モードであれば間
欠時間の短い間欠モードに、間欠時間の短いモ
ードであれば間欠時間の長い間欠モードに)、
ワイピングを継続させるようにしても良い。
〔考案の効果〕
以上のように本考案よれば、降雨状態を検出し
てワイパを自動的に作動させる状態で、降雨状態
であるにもかかわらず、車両が車両斜め後方から
の風雨を受け、雨滴の検出が不可能となつた状態
においても、車両状態を検出して、検出不可能と
なる前のワイパ作動モードを所定時間継続するよ
うにしたので、ウインドシールドが、雨滴、ルー
フおよびウインドシールドからの残存流水を受け
ても、ワイパが作動して雨滴および流水を払拭す
るため、ウインドシールドの視界不良を招くよう
なことはなく、常にウインドシールド視界を良好
に保ことができる。
また、本考案によれば、斜め後方からの風雨を
受けたときの対策として、車体外表面の複数部位
に雨センサを設置して、斜め後方からの風雨を受
けても、複数部位の何れが雨滴を検出するように
して、ワイパを作動させるようにしたものに比
べ、雨センサを設置する際に、設置位置の制約を
減らすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の全体構成図である。また、
第2図〜第9図は、本考案の一実施例を示し、第
2図は全体ブロツク図、第3図は、制御回路の電
気回路図、第4図は、雨センサの電気回路図、第
5図は、第4図の各部の信号波形を示すタイムチ
ヤート、第6図は、雨センサの配設部位を示す車
両部分斜視図、第7図〜第9図は、制御回路中の
マイクロコンピユータの主要プログラムを示すフ
ローチヤートである。 10……雨センサ、20……制御回路、34…
…マイクロコンピユータ、41……ワイパモー
タ、42……定位置停止スイツチ、45……ワイ
パスイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車体の外表面のうち、ワイパ払拭範囲外の特定
    部位に雨滴量を検出する雨センサを設け、該雨セ
    ンサによつて検出される雨滴量が予め決められた
    量以上か否かを比較し、その比較結果に基づきワ
    イパ作動モードを決定し、ワイパモータと電源間
    の接続切り替えを行う制御回路を備える車両用ワ
    イパ制御装置において、 車両の停止を含む極低速以下の状態を検出する
    車両状態検出手段と、 前記制御回路が、前記車両状態検出手段からの
    検出信号を入力し、該検出信号に基づき、車両が
    極低速以下か否かを判断し、その判断が極低速以
    下の時、極低速以下前の前記ワイパ作動モードを
    所定時間継続させる作動モード継続手段を備えた
    ことを特徴とする車両用ワイパ制御装置。
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JP5201159B2 (ja) * 2010-03-04 2013-06-05 株式会社デンソー ワイパ制御システム及びワイパ制御装置

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JPS6160352A (ja) * 1984-08-31 1986-03-28 Toyota Motor Corp 車両用ワイパ制御装置
JPS6183941A (ja) * 1984-10-02 1986-04-28 Fujitsu Ten Ltd 雨滴検出装置

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