JPH06103844A - 電気絶縁体用電極構造 - Google Patents

電気絶縁体用電極構造

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JPH06103844A
JPH06103844A JP6944292A JP6944292A JPH06103844A JP H06103844 A JPH06103844 A JP H06103844A JP 6944292 A JP6944292 A JP 6944292A JP 6944292 A JP6944292 A JP 6944292A JP H06103844 A JPH06103844 A JP H06103844A
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JP
Japan
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insulator
solid insulator
electrode
flange
solid
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Application number
JP6944292A
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English (en)
Inventor
Masaru Nakanishi
勝 中西
Hiroshi Kamata
博 蒲田
Susumu Kiyohara
進 清原
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】固体絶縁物の平面部に配設する電極において、
電極と固体絶縁物と周囲媒体絶縁物とのトリプルジャン
クションポィントでの周囲媒体絶縁物に作用する電気ス
トレスを、簡易でコンパクトな構成で効果的に低減でき
る電気絶縁体用電極構造を提供する。 【構成】高電圧用固体絶縁物の平面部に取り付ける電極
において、固体絶縁物に面接触する本体部と、該本体部
と固体絶縁物との境界を奥方に納め、しかも、同本体部
が面接触する絶縁物部分に隣接する固体絶縁物平面部分
をギャップを隔てて覆うつば部とを有することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高電圧電気機器におい
て、固体絶縁物の平面部に取り付けて使用する電気絶縁
体用電極構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高電圧電気機器において、絶縁ケ−スや
絶縁隔壁を高電圧導体の支持体として用いる場合、絶縁
物に板状電極を取り付けなければならないことがある。
この場合、電極端でのア−ルによる電界歪並びに電極と
固体絶縁物と周囲媒体絶縁物(空気、SF6等)間のト
リプルジャンクションによる電界歪のために、電極端で
の電気ストレスが著しく高くなる。
【0003】周知の通り、電束は誘電体の誘電率に関係
なく一定であり、上記固体絶縁物と周囲媒体絶縁物との
境界における電束の連続性から、その境界における固体
絶縁物に作用する電気ストレスをE1,同絶縁物の誘電
率をε1とし、同境界における周囲媒体絶縁物に作用す
る電気ストレスをE2,同絶縁物の誘電率をε2とすれ
ば、E1ε1=E2ε2であり、同周囲媒体絶縁物に作用す
る電気ストレスE2は、E2=E1ε1/ε2で与えられ
る。
【0004】而るに、固体絶縁物としては、セラミック
ス又は無機質粉末をフィラ−として配合した高分子絶縁
体、例えば、エポキシ樹脂成形体等が多く使用されてお
り、これらの固体絶縁物の誘電率ε1は4〜6程度であ
る。他方、空気、SF6等の周囲媒体絶縁物の誘電率ε2
はほぼ1である。従って、前記の周囲媒体絶縁物に作用
する電気ストレスE2は、固体絶縁物に作用する電気ス
トレスE1の4〜6倍にも達し、周囲媒体絶縁物での絶
縁破壊が問題となる。
【0005】このため、周囲媒体絶縁物の高ガス圧化、
トリプルジャンクションにおける固体絶縁物へのシ−ル
ド電極の埋設による電界調整、電極外周部へのシ−ルド
リングの付設による電界調整等が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、周囲媒
体絶縁物の高ガス圧化のもとでは、耐内圧性の増強のた
めに機器ケ−スの大型化が必要となり、設置スペ−スの
増大、コストアップ等の不利が招来される。また、固体
絶縁物中へのシ−ルド電極の埋設は、固体絶縁物の成形
の煩雑化を招き、コストアップが余儀なくされる。更に
また、電極外周部へのシ−ルドリングの付設は、実質
上、電極寸法の増大を招来し、電極周囲のスペ−スが狭
まって所定の絶縁距離を保持し得ず、適用し難いことが
往々にしてある。
【0007】本発明の目的は、固体絶縁物の平面部に配
設する電極において、電極と固体絶縁物と周囲媒体絶縁
物とのトリプルジャンクションポィントでの周囲媒体絶
縁物に作用する電気ストレスを、簡易でコンパクトな構
成で効果的に低減できる電気絶縁体用電極構造を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電気絶縁体用電
極構造は、高電圧用固体絶縁物の平面部に取り付ける電
極において、固体絶縁物に面接触する本体部と、該本体
部と固体絶縁物との境界を奥方に納め、しかも、同本体
部が面接触する絶縁物部分に隣接する固体絶縁物平面部
分をギャップを隔てて覆うつば部とを有することを特徴
とする構成である。
【0009】
【作用】電極本体と固体絶縁物と周囲媒体絶縁物とのト
リプルジャンクションポィント近傍での等電位面が、つ
ば部の存在のために固体絶縁物側に向け押し離されて、
当該トリプルジャンクションポィントにおける電気スト
レスを低減できる。
【0010】また、つば部端のコ−ナにおいては、固体
絶縁物から充分に隔てられているので、所謂、トリプル
ジャンクションによる電気ストレス増大作用を受け難
く、このコ−ナの曲率半径を大にするだけでも、同コ−
ナの電気ストレスを充分に小さくできる。従って、周囲
媒体絶縁物に作用する電気ストレスを全体としてよく低
減できる。
【0011】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。図1は本発明の実施例を示す説明図である。図
1において、1は固体絶縁物であり、11平面部を有し
ている。2は固体絶縁物1の平面部11上に配設した電
極であり、固体絶縁物1の平面部11に面接触する本体
部20と該本体部20に連設したつば部21とを有す
る。このつば部21は、電極本体部20が面接触する固
体絶縁物部分111に隣接する固体絶縁物平面部分11
2をギャップ30を隔てて覆い、本体部20と固体絶縁
物1と周囲媒体絶縁物3とのトリプルジャンクションポ
ィントpがつば部21の奥方に納められている。
【0012】上記において、電極本体部20と固体絶縁
物1との境界における電極本体部端コ−ナの曲率半径を
1,固体絶縁物平面部分に臨むつば部端コ−ナの曲率
半径をR2、外回りのつば部端コ−ナの曲率半径をR3
つば部と固体絶縁物平面部分とのギャップをh,つば部
の長さをLで示してある
【0013】上記電極構造においては、各電極に位相の
異なる電圧が加えられた状態で使用され、電極間に電位
差がかけられる。図2は上記の電極構造に電位差をかけ
た場合の等電位面の分布状態を示している。図2におい
て、電極本体部と固体絶縁物1と周囲媒体絶縁物3との
トリプルジャンクションポィントpの近傍の等電位面
a,b,cは、つば部21を固体絶縁物平面部分112
に接近させるほど、即ち、ギャップを小さくするほど、
全体として固体絶縁物1側に向けて押し離されるから、
そのポィントp近傍の電気ストレスが緩和される。しか
し、ギャップを余り小さくすると、つば部端コ−ナ21
1が固体絶縁物平面部分112に近接し、その近接度に
応じてトリプルジャンクションによる電気ストレス増大
作用を受けて、つば部端コ−ナ211の気中電気ストレ
スが増大する。従って、つば部と固体絶縁物平面部分と
のギャップの厚さ寸法は電極本体部端コ−ナ201の曲
率半径の1倍以上とされる。
【0014】上記において、電極本体部端コ−ナの曲率
半径R1,固体絶縁物平面部分に臨むつば部端コ−ナの
曲率半径R2、外回りのつば部端コ−ナの曲率半径R3
はできる限り大きくすることが、各コ−ナでの電気スト
レスの緩和に有効である。
【0015】上記において、つば部の長さLを余り短く
すると、固体絶縁物平面部分に臨むつば部端コ−ナの電
界歪が電極本体部端にまで波及するから、つば部の長さ
Lは通常ギャップ寸法の1倍以上とされる。
【0016】上記電極各部のコ−ナの曲率半径、つば部
の長さ,ギャップの寸法等は使用電圧によって異なる
が、通常、使用電圧60kv以上を対象とし、電極各部
のコ−ナの曲率半径は3mm以上、つば部の長さは3m
m以上、ギャップの寸法も3mm以上とされる。
【0017】上記において、固体絶縁物の平面部分とこ
れに対向するつば部内面とは通常、並行とされるが、固
体絶縁物平面部分に対しプラス角200〜00の範囲内で
あれば、傾斜させることもできる。
【0018】上記において、電極本体部とつば部とを別
体とし、ビス等により電気的に導通のうえ結合すること
もできる。
【0019】本発明の電極構造によれば、従来の電極に
対し、電極幅を増大することなく電極端部につば部を加
工するか、またはそのつば部を別部材とするだけで電極
と固体絶縁物と周囲媒体絶縁物とのトリプルジャンクシ
ョンポィントにおける電気ストレスを充分に低減でき
る。
【0020】例えば、図1において、電極本体部端コ−
ナの曲率半径R1を5mm,固体絶縁物平面部分に臨む
つば部端コ−ナの曲率半径R2を7mm、外回りのつば
部端コ−ナの曲率半径R3を7mm、つば部と固体絶縁
物平面部分とのギャップhを5mm、つば部の長さLを
8mm、電極厚さを30mm、電極間隔を35mmと
し、固体絶縁物1に誘電率5.9の誘電体を使用し、周
囲媒体絶縁物3にガス圧0.7kgf/cm2のSF6
使用した場合、つば部を備えず、固体絶縁物平面部分に
接する電極端コ−ナの曲率半径を7mm、外回りの電極
端コ−ナの曲率半径を7mm、電極厚さを30mm、電
極間隔を35mmとし、固体絶縁物に誘電率5.9の誘
電体を使用し、周囲媒体絶縁物にガス圧0.7kgf/
cm2のSF6を使用した従来例に較べ、トリプルジャン
クションポィントにおける電気ストレスを約20%低減
でき、特にインパルスに対する閃絡電圧は140kvか
ら230kvに増加でき、約64%のアップであった。
【0021】
【発明の効果】本発明の電極構造によれば、上述した通
り電極端部につば部を加工等するだけで、電極と固体絶
縁物と周囲媒体絶縁物とのトリプルジャンクションポィ
ントにおける電気ストレスをよく低減でき、電極端での
電界調整を簡易に行い得、固体絶縁物の平面部での高電
圧導体の支持を優れた耐電圧性でかつ簡単に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す説明図である。
【図2】本発明の電極構造における等電位面の分布を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 固体絶縁物 11 固体絶縁物の平面部 2 電極 20 電極本体部 21 つば部 3 周囲媒体絶縁物 30 ギャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高電圧用固体絶縁物の平面部に取り付ける
    電極において、固体絶縁物に面接触する本体部と、該本
    体部と固体絶縁物との境界を奥方に納め、しかも、同本
    体部が面接触する絶縁物部分に隣接する固体絶縁物平面
    部分をギャップを隔てて覆うつば部とを有することを特
    徴とする電気絶縁体用電極構造。
  2. 【請求項2】電極本体部と固体絶縁物との境界における
    その本体部端コ−ナの極率半径並びに固体絶縁物平面部
    分に臨むつば部端コ−ナの極率半径が共に3mm以上で
    あり、つば部と固体絶縁物平面部分とのギャップ並びに
    つば部の長さが共に3mm以上である請求項1記載の電
    気絶縁体用電極構造。
  3. 【請求項3】電極本体部とつば部とが別体である請求項
    1又は2記載の電気絶縁体用電極構造。
JP6944292A 1992-02-18 1992-02-18 電気絶縁体用電極構造 Pending JPH06103844A (ja)

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