JPH06103381B2 - 写真フィルムカセット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は写真フィルムの分野に関し、更に詳細には、フ
ィルムに関する情報を与えかつカセットの露光状態可視
表示を設定するのに使用可能な光化学的に読み取り可能
なバーコード表示を有するフィルムカセットに関する。

発明の背景 カセットの外部に印刷されたDXコードによってカセット
に含まれているフィルムに関するある限られた情報を与
えることは知られている。コードはカメラの電気接点に
よって感知されるカセットの円筒状本体上の導電性及び
非導電性セグメントにおいて典型的に実施されている。
カセットの円筒状の本体に印刷された光学バーコードの
形式でフィルムに関するDX情報を与えることは知られて
おり、その光学バーコードは導電性／非導電性DXコード
セグメントで与えられるより多くのフィルムに関する情
報を与えられるという利点を有する。しかしながら、カ
セットの円筒状本体に固定されたバーコードに伴う問題
は、バーコードの長さを走査できる移動する光学読み取
り装置を設ける必要があり、これは高価でありかつコン
パクトカメラに設けることは困難である。

米国特許第4,500,183号において、フィルムに関連した
情報がフィルムカセットの端部に軸方向に取り付けられ
た回転可能な磁気ディスクに記号化され、かつディスク
を回転する駆動機構が設けられ、その結果情報がカメラ
内に取り付けられた静止磁気読み取り／書き込み・ヘッ
ドによって読み取られ或いは記録される。その目的にと
って有用であるけれども、動作させるために高価なディ
スクドライブ及び磁気読み取り／書き込み・要素を必要
とし、かつ磁気的に記録された情報を読み取る信頼性は
読み取り／書き込み・ヘッドと磁気表面との間の隙間の
変化並びにカメラの駆動モータから発せられる漂遊磁界
の存在により影響される。

カメラの通例の操作において、フィルムストリップの像
コマが完全に露光されたとき、フィルムはカセット内に
巻き戻されかつ処理のために写真仕上げ屋に送られる。
しかしながら、そのとき、使用されていない又は部分的
に露光された状態のフィルムを取り除くことが望まし
い。この共通の理由はカメラの使用者が特定の撮影条件
により適するようなタイプのフィルムと交換できるよう
にすることである。このような場合、カセットがカメラ
内に再度挿入されたなら二重露出を阻止するように、未
使用、部分的に露光された又は全部露光されたというよ
うなフィルムの露光状態の表示を使用者に与えることが
望ましい。

上記米国特許第4,500,183号において、フィルムが巻き
戻されたとき磁気ディスクにフィルム使用状態を記録す
るための装置が設けられ、その結果カートリッジが挿入
されたときカメラはディスクを読み取ってフィルムの使
用者に使用状態を示し又はフィルムを最初の利用可能な
未露出コマに動かす。しかしながら、この装置の欠点
は、カセットがフィルムの露出状態の視覚表示を有せず
かつ十分に装填されなければならず、カメラの使用者に
フィルム使用状態を示すためにカメラが動作されること
である。この装置よりむしろ、フィルムの使用状態を示
す可視の表示をカセットに与えることが望ましく、特
に、カメラの使用者が選択する幾つかのカセットを有す
るときはそうである。これは、回転可能なインジケータ
を幾つかの所定の角度の一つに設定することによって行
われ、そのインジケータは、例えば完全に露出され、部
分的に露出され又は未露出であるというようなフィルム
の状態を可視的に示す。しかしながら、このために、フ
ィルム巻き戻しが終わったときインジケータの正しい位
置を確かめるためにインジケータの角度位置を検知しか
つ記録する何らかの装置を設ける必要がある。

1991年７月16日に発行された米国特許第5,032,854号に
おいて、フィルムカセットと関連するカメラ装置が示さ
れ、その装置は、ディスクの角度位置及びカセット上の
フィルム露出インジケータの関連する位置を決定するた
めの基礎として、カセットの端部をディスク上の回転可
能な半径方向のバーコードを測定する。しかしながら、
示された装置において、カセット内のフィルムの未露出
状態、部分露出状態及び全露出状態に対応する単に三つ
のインジケータ位置が与えられる。カセット内に残って
いる未露出のフィルムの量のある目安を与えるために部
分露出状態を正確に示すことが望ましい。更に、露出イ
ンジケータが配置された後、露出インジケータを適所に
保持するための装置がカセットには設けられていない。

したがって、本発明の目的は、カセット内にフィルムを
巻き戻し終わったときカセット上に露出状態可視インジ
ケータを、部分的に露出された状態にあるとき未使用フ
ィルムの量を示すような方法で、セットするために使用
され得る光学的に読み取り可能なバーコード情報を有す
るフィルムカセットを提供することである。

本発明の他の目的は、インジケータが一度セットされか
つカセットがカメラから取り外されたらインジケータを
適所に保持するための手段を有する露出状態インジケー
タをセットするために光学的に読み取り可能なバーコー
ドを有するフィルムカセットを提供することである。

発明の概要 本発明によれば、カメラに使用するための写真フィルム
カセットが提供され、そのカセットは一端に窓が形成さ
れた円筒状のハウジングと、ハウジング内の回転可能な
フィルムスプールと、ハウジング内に配置されかつ少な
くともカセット内へのフィルムの巻き戻し中にフィルム
スプールの回転に関連して回転可能なディスクに形成さ
れた半径方向のバーコードとを備えている。バーコード
はカセット内のフィルムに関する情報を示しかつフィル
ム巻き戻しが終わったときバーコードディスクの角度位
置を確立する作用をする。印手段がカセットに設けら
れ、印手段は、フィルム巻き戻しが終わったとき印手段
を角度的に位置決めすることによって、カセット内の未
露出フィルムのおおよその量をバーコードディスクの回
転に関連して回転して表示可能である。

本発明の他の特徴によれば、カセットは、更に、カセッ
トがカメラから取り出されたときはいつでも印手段を適
所に係止し、それによってフィルム露出表示が偶然に移
動しかつフィルム露出状態の間違った表示を与えないよ
うにするための係止手段が設けされている。本発明の好
ましい実施例において、印手段はフィルムスプールに取
り付けられそのフィルムスプールと共に回転可能な回転
ディスクに配置された図表の又は文字数字を使用したイ
ンジケータを含み、係止手段がフィルム及び印手段の両
者を係止するように動作する。

図面の簡単な説明 図面において、 第１図は、写真カメラの要素及び本発明によりつくられ
たフィルムカセットの部分斜視及び部分概略図である。

第２図は、フィルムカセットの一端の部分斜視図であっ
て、本発明によるバーコード装置及び可視露出インジケ
ータを示す図である。

第３図は、第２図のフィルムカセットの長手方向断面図
である。

第４図は、本発明の別の実施例を示すフィルムの一端の
部分斜視図である。

第５図は、本発明のフィルムカセットの駆動端部の部分
断面図である。

第６図は、カセット内に置かれたカメラ駆動装置を示す
第５図のカセットの同じ図である。

第７図は、第５図のカセットの端面図である。

第８図は、バーコードの一部及びバーコードから発生さ
れる信号であって本発明を説明するのに有用な信号のグ
ラフ図である。

第９図は、本発明を説明するのに有用な２進信号グラフ
図である。

第10図は、本発明を実施するためにカメラの中央処理ユ
ニットに使用され得るプログラムの論理フローチャート
である。

本発明を実施するための最適な態様 第１図において、本発明の原理を理解するために有用な
写真カメラの基本要素は、巻き取りスプール14と、フィ
ルム駆動モータ17及び関連する駆動モータ回路19と、論
理及び制御回路20とを備えている。フィルムカセット10
は、フィルム11がフィルム露出ゲート（図示せず）に亙
ってかつ巻き取りスプール14上に引き出されるようにし
て、カメラ（カメラ本体は示されていない）のカセット
受け入れ部分内に取り外し可能に配置される。

カセット10は、回転可能なディスク、例えば外周に隣接
した補助スプールフランジ24の外側平面上に円周方向に
配置された回転可能な半径方向バーコード21（第２図）
が設けられている。静止の光学読み取り器12はカメラ内
に含まれ、フランジ24が回転するときバーコード21の円
周方向通路に亙るように配置されている。読み取り器12
のアナログ出力はバーコード要素検出回路18によってデ
ジタル信号に変換され、論理制御回路20の入力部に加え
られる。バーコード21は、フィルムのタイプ、フィルム
ID、感度（ISO）情報、像コマの数、その他のようなフ
ィルムに関する情報を備え、その情報は読み取り器12に
よって読まれかつ論理及び制御回路20に入力されて公知
の方法でカメラの動作を制御する。フランジ24はバーコ
ード21を読み取り器12の下で移送するように回転可能で
あるので、読み取り器12はカメラ内の適所に固定され、
これによりバーコードの光学読み取りのための機構を単
純にしている。

第２図及び第３図において、示された写真フィルムカセ
ットは、光り遮蔽の全体として円筒状のハウジングを備
え、そのハウジングは接続線27に沿って接合された半片
部分10a及び10bを備える。フィルム11は中央のフィルム
スプール（図示せず）にかつ一つが29で示される複数の
スプールフランジの間で巻かれる。壁30及び端カバー10
cは室を限定し、その室は回転可能なバーコードディス
クとして作用する補助スプールフランジ24を収容し、そ
のスプールフランジ24に半径方向バーコード21が配置さ
れる。バーコード21はフランジ24の上に直接印刷されて
も、或いは更に好ましくは、フランジ表面に接着される
円形のラベルに別に印刷されてもよい。バーコード読み
取り器の窓22はカバー10cの外側縁に又はそれに隣接し
て形成され、カセットがカメラ内に挿入されたとき読み
取り器12がバーコードにアクセスできるようにしてい
る。前述の全体がここに組み入れられた開示に十分に説
明されているように、その出願の開示がこの明細書では
全体的に取り入れられ、そこにおいて、バーコードの読
み取りはフランジ上の基準位置に関するフランジ24の角
度位置を確定するために使用される。基準位置は、例え
ば、バーコードの始動コード部分とデータコード部分と
の間の遷移点であり得る。本発明の特徴によれば、論理
及び制御回路20内で行われるコマ露出計数動作と関連し
て巻き取られたフィルムの端部におけるフランジ24の角
度位置を決定するためにバーコードを使用することによ
って、フランジは与えられた位置に停止され、その位置
はカセット内のフィルムの未露出像コマのおおよその量
を示す。このために、カバー10cは窓23が設けられ、そ
の窓を通して露出インジケータ印手段を見ることができ
る。第２図の実施例において、印手段はフランジ24の表
面に配置された円弧状の傾斜図形（ramp graphic）の形
式である。窓23を通して見たとき、しかもフランジ24が
停止した角度位置により、傾斜図形26は、傾斜図形が窓
を満たす程度によって、カセット内のフィルムの使用状
態を示す。このように、傾斜図形は露出されたフィルム
の量及び別の写真撮影のために利用可能なフィルムの残
り量を示すある種のゲージとして作用する。

第４図において、印手段の別の実施例であるカセット1
0′は文字数字の印26′によって説明され、その印は図
２の円弧状の傾斜図形の適所に使用される。示された
印、「Ｅ−1/4−1/2−3/4−Ｆ」は、窓を通して見られ
たとき、ガスゲージの親しまれたマーキングと似てお
り、カメラの使用者に将来の写真撮影のために残ってい
る像コマのおおよその量を容易に示す。カセット内で別
の像コマが利用可能なおおよその程度を示す他の印が使
用可能であり、示された印は単に説明のためである。

カセットがカメラから取り外されたとき、フィルムスプ
ールが偶然に回転される可能性がある。もちろん、これ
は露出インジケータの設定を狂わす。この問題を無くす
ために、第５図ないし第７図に示されるように、カセッ
ト10の駆動端部は歯車ホイール33及び可撓性の係止フィ
ンガ34を備え、それらはカセットがカメラの外にあると
きはいつでもフィルムスプール35及び露出インジケータ
フランジ24を適所に係止するための係止手段を形成す
る。スリット34aによって分離された可撓性のフィンガ3
4は通常歯車ホイール33の歯と係合するように偏倚さ
れ、それによって所望の係止作用を行う。カセットがカ
メラ内に挿入されると、カメラ内の相手の駆動部材16が
フィルムスプール軸の３ローブ形駆動孔32と係合する。
同時に、駆動部材16上の円周方向突起36が可撓性のフィ
ンガ34と係合しかつフィンガを係止歯車ホイールの歯と
の係合から外すように押し、それによってカメラ内にあ
る間にフィルムスプール及びバーコードフランジ24を自
由にする。

前述の出願継続番号第560,921号に説明されているよう
に、ディスク12上のバーコード21（第２図）は、好まし
くは、交互のバー及び隙間の所定のフォーマットを有
し、そのフォーマットにおいて、円周方向のコード通路
の連続する２進位置（binary positions）におけるバー
及び隙間の幅又は角度の関係は、ディスクの知られた倍
数の所定の角度部分に相当する。例えば、交互のバー及
び隙間要素から成る単純なバーコードにおいて、狭い要
素（バー又は隙間）は２進の０′ｓを表しかつ広い要素
（バー又は隙間）は２進の１′ｓを表し、各狭い要素は
５°のような選択された角度位置を有しかつ各広い要素
は3x又は15°のような狭い要素の数倍である。加えて、
バーコードは、好ましくは、始動コードとして作用する
単一のコードパターンを備え、そのコードパターンはデ
ィスクの360°の回転毎に単に一回現れ、そのことは基
準点として作用し、バーコード部分が読み取り器12の下
を通過するときその基準点からディスクの角度位置が検
出されたバーコード部分に関して決定される。

かく記載されたように、回転する半径方向バーコード21
は、カセットから巻き取りスプールにフィルムを引き出
す間、バーコード内の２進データによって表される前述
のフィルムに関係する情報を与えるように作用し、かつ
フィルムの引き出し又は巻き戻しのいずれかの間、フィ
ルム24の角度位置を測定しかつ決定するための都合のよ
いパターンを与えるように作用する二つの機能を有す
る。後者の機能はフィルムの引き出し又は巻き戻しのい
ずれかの間、特に巻き戻し中にカメラ内のフィルム移送
速度を監視するために有用であり、それは巻き戻しが終
わった時点でカセット内のフィルムの利用又は露出状態
の上記の視覚可能な表示をカセットに設けるために有用
である。

動作において、カセット10がカメラ内に挿入されたと
き、円周方向突起36が係止フィンガ24を動かして歯車ホ
イールの歯との係合を外し、これによってカセットスプ
ール及びスプールフランジを回転するように自由にす
る。駆動モータ17を附勢し、フィルムをカセットの外に
押すようにカセットスプールを駆動することによって又
はカセットからフィルムを引っ張るように巻き取りスプ
ール14を駆動することによって、カセット10からフィル
ムを引き出すと、フランジ24はフィルムスプールの回転
に一致して回転する。フランジ24が回転すると、バーコ
ード出力信号がバーコード要素信号検出回路18を介して
光学読み取り器12から論理及び制御回路20の入力部に供
給される。バーコードの表示部分及び光学読み取り器12
の出力部に現れる対応する信号調時ダイアグラムは図８
に示されている。フィルムの引き出し中、バーコードに
よって表されるフィルム情報はカメラをプログラムする
ために使用される。フィルム巻き戻し中、特にフィルム
巻き戻しの終わりにおいて、バーコードは角度位置を決
定するために使用され、その位置で、フランジ24は可視
の印がフィルムの使用量を適切に示すように、停止され
る。

本発明の好ましい実施例において、カセット上の可視の
インジケータ26の位置決めは、論理回路及び制御回路18
内の内部クロッキング（clocking）機構を作り出すため
の手段として始動コードバーの幅測定を利用することに
よって達成され、その機構はフランジ24を所望の角度位
置に位置決めするためにかつしたがってフィルム露出印
手段を望むように位置決めするために制御器によって使
用される。巻き戻しが終ってフランジ24の位置決めを開
始することが望まれるとき、駆動モータ17は動作されか
つ論理及び制御回路20はバーコードの読み取りを開始
し、始動コード部分を探す。始動コードが認識される
と、要素の幅は知られた方法で測定されかつ同期クロッ
ク（sync clock）又はコードクロック（corde clock）
を開始するために使用される。好ましくは、データコー
ドの狭い要素に対応して始動コードにおいて狭い要素
（element）の幅を使用して、同期クロックは同期「チ
ック（ticks）」がコード要素に完全に関係するよう
に、形成される。データコードの狭い要素及び広い要素
の幅が、以下の記載から明らかなように同期クロック
「チック」の期間に完全に関係する。

第９図において、カメラの光学読み取り器によって感知
されたような代表的なバーコード信号50は、始動コード
部分52及びそれに続くデータコード要素54を備えて示さ
れる。示された始動コード部分52は広い要素又は狭い要
素が後に続く静かな領域（quiet zone）55を備え、その
狭い要素は、好ましくは、結果として生じるデータコー
ドの狭い要素と同じ幅である。前に述べたように、パル
ス幅測定値はバーコードフランジ24上の回転角度に相当
する。狭い要素56の測定の幅測定値はカメラ内の論理及
び制御回路18内の同期クロック期間を確立するために使
用される。好ましくは、狭い要素56の幅は１より大きい
ある倍数によって割られ、始動コード及びデータコード
要素の狭い要素56及び58によって代表されるよりも細か
い位置の解像度（resolution）を確立する。一度同期期
間が確立されると、論理及び制御回路は幾つかの同期
「チック」59を計算し、その「チック」はフランジの必
要な角度変位位置決めを行い、それはカセット上で可視
のインジケータを所望のように整合する。

カメラの論理及び制御回路がこの結果を達成するために
プログラムされたる方法は、第10図のフローチャートを
参照して記載される。80において位置決めサブプログラ
ムに入ると、指令82は論理及び制御回路20内のメモリー
から露出されたコマの数に関する情報を得、かつ角度位
置を計算し、そこにおいて、フランジ24は可視のインジ
ケータと望むように整合する。指令84は、それから駆動
モータ17がもし動作されていなければ駆動モータをかつ
光学読み取り器を動作させる。この後、好ましくは、指
令86が短い遅れを挿入してフィルム移送速度が立ち上が
れるようにしかつ正常の比率で安定し、そこにおいて、
駆動モータは既に動作されていない。一度移送速度が安
定されると、指令88は始動コードが読み取り器の下で通
過するときその始動コードが認識されるようにしかつ始
動コード内の狭い要素の角度の幅が測定されるようにす
る。指令90は、例えば、２の因数（a factor of two）
だけ狭い要素の幅を駆動することによってそれから角度
の同期期間を計算しかつ同期クロックを計算された速度
で実行させる。テスト92及び94は、同期「チック」59又
はバーコードデータ要素の遷移のいずれが検知されるま
で周期（cycling）を開始し、そのとき指令96は論理回
路18内の累積角度カウント計数器を、指令90によって決
定された角度カウント（count）の量だけ増加させる。
これに続いて、テスト98は、所望の集合カウント（aggr
egate count）が達成されたか及びもしそうでないなら
同期クロックが再度開始されたかを、決定する。このよ
うに、同期クロックはバーコードを連続測定基礎（cont
inuous measurement basis）に同期化しかつその結果、
フランジの回転速度のいかなるわずかな変化も連続的に
調和される。一度所望の角度カウントが達成されると、
指令100は可視のインジケータが適切に整合されて駆動
モータを制動しかつサブプログラムが102において出さ
れる。カセット10がカメラから取り出されると、ばねフ
ィンガ24は歯車ホイール33の歯と係合し、それによって
フィルムスプール及びスプールフランジ24を偶然に回転
しないように係止する。

本発明は、特に好ましい実施例を参照して詳細に記載さ
れたが、変形、改良を行うことはできる。例えば、半径
方向バーコード21はフランジの平面に置かれるように説
明されたが、代わりに、ディスクの円周方向縁に印刷
し、フィルムスプールの軸線から半径方向外側に配置さ
れた光学読み取り器によってカセットハウジングの側部
の穴を通して見られるようにできる。

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０３Ｃ 3/00 ５７２ Ａ 8910−2Ｈ (56)参考文献 特開 昭60−178448（ＪＰ，Ａ) 特開 昭56−154720（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−188623（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−48762（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−122937（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭11−9962（ＪＰ，Ｙ１) 実公 昭51−23311（ＪＰ，Ｙ２) 実公 昭55−31540（ＪＰ，Ｙ２) 米国特許4947197（ＵＳ，Ａ) 米国特許5023642（ＵＳ，Ａ)

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】カメラに使用するための写真フィルムカセ
   ット（10）において、 一端において窓（23、23′）が形成された円筒状ハウジ
   ング（10a、10b）と、 ハウジング内の回転可能なフィルムスプール（35）と、 ハウジングに配置されかつ少なくともカセット内へのフ
   ィルムの巻き戻し中にフィルムスプールの回転と関連し
   て回転可能なディスク（24）に形成された半径方向バー
   コード（21）であって、前記バーコードがフィルム巻き
   戻しが終わったとき前記ディスクの角度位置決めのイン
   ジケータとして作用するバーコードと、 カセット内の未露出フィルムのおおよその量を、フィル
   ムの巻き戻しが終わったとき窓（23、23′）を通して見
   られる印手段の角度位置決めによって表示するために、
   バーコードディスクの回転と関連して回転可能な印手段
   （26、26′）と、 を備えたフィルムカセット。
2. 【請求項２】請求の範囲１に記載のフィルムカセットに
   おいて、印手段（26、26′）がカセットの一端における
   回転ディスク（24）に配置され、カセットが印手段の上
   に配置されたカバーを備え、カバーが回転する印の通路
   と整合された窓（23、23′）を有し、その結果未露出フ
   ィルムの量が窓を通して見える印によって示されるフィ
   ルムカセット。
3. 【請求項３】請求の範囲２に記載のフィルムカセットに
   おいて、印が連続し徐々に広がる円弧状のバンド（26）
   を備え、未露出フィルムのおおよその量が窓（23）を満
   たす又は満たさない円弧状のバンドの度合いによって示
   されるフィルムカセット。
4. 【請求項４】請求の範囲２に記載のフィルムカセットに
   おいて、印手段が窓（23′）を通して見える文字数字の
   ゲージマーク（26′）を備えるフィルムカセット。
5. 【請求項５】請求の範囲１に記載のフィルムカセットに
   おいて、カセットが、更に、カセットがカメラから取り
   外されるときはいつでも、少なくとも印手段を適所に係
   止するための手段を備えるフィルムカセット。
6. 【請求項６】請求の範囲１に記載のフィルムカセットに
   おいて、印手段がフィルムスプールに取り付けられかつ
   そのフィルムスプール（35）と共に回転可能なディスク
   に配置され、カセットが、更に、フィルムスプール（3
   5）及び印ディスク（24）の両者を適所に係止しかつカ
   セットがカメラから取り外されるときはいつでもそれら
   の回転を阻止するための手段（33、34）を備えるフィル
   ムカセット。
7. 【請求項７】請求の範囲６に記載のフィルムカセットに
   おいて、係止手段が、フィルムスプールに取り付けられ
   た歯付き歯車ホイール（33）と、カセットがカメラから
   取り外されるとき歯車ホイールと係合しそれによってフ
   ィルムスプール（35）及び印ディスクが回転するのを阻
   止しかつカセットがカメラ内に挿入されたときカメラの
   相手の部材（16、36）によって歯車ホイールの歯と係合
   が外されそてによってカメラ内でフィルムスプール及び
   印ディスク（24）の自由な回転を許容するようになって
   いる可撓性の係止フィンガ（34）とを備えているフィル
   ムカセット。