JPH06102933A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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Publication number
JPH06102933A
JPH06102933A JP4249771A JP24977192A JPH06102933A JP H06102933 A JPH06102933 A JP H06102933A JP 4249771 A JP4249771 A JP 4249771A JP 24977192 A JP24977192 A JP 24977192A JP H06102933 A JPH06102933 A JP H06102933A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
actuator
shape
memory alloy
shape memory
bending
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4249771A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Ueda
康弘 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP4249771A priority Critical patent/JPH06102933A/ja
Publication of JPH06102933A publication Critical patent/JPH06102933A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】微小化しても所望する大きな駆動力を発生させ
ることができる簡単構造のアクチュエータの提供を目的
としている。 【構成】本発明のアクチュエータ1は、記憶形状に変形
する複数の形状記憶合金素材2をメッシュ状に交差さ
せ、前記形状記憶合金素材2が交差する交差部4を結合
させた状態で編組し、前記形状記憶合金素材2が記憶形
状に変形する変形力によって駆動力を発生させるように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は形状記憶合金素材が記憶
形状に変形する際の変形力によって各種装置を駆動させ
る駆動力を得るアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マイクロマシンの研究が活発化し
ており、その研究領域は内視鏡、カテーテル、処置具等
の医療機器や配管内を検査・補修する工業機器などにも
波及している。つまり、これらの機器の挿入部は体腔内
や狭い配管内に挿入されることからその外径を極細化す
る必要があり、そのためにもマイクロマシンの研究は必
要不可欠なものとなっている。
【0003】また、前記医療機器等の挿入部は複雑に屈
曲した管腔内を目的部位に向かって挿入されることから
その挿入を容易にするために挿入部の例えば先端側部分
にはこの先端側部分を湾曲させる湾曲機構が設けられて
いる。前記挿入部を湾曲させる湾曲機構としては、形状
記憶合金(以下、SMAという。)やケモメカニカル材
料、あるいはゴム人工筋等を用いたアクチュエータがあ
り、こうしたアクチュエータを前記挿入具の先端側部分
に配設してアクチュエータを作動させることにより前記
先端側部分を湾曲させる駆動力を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マイクロマ
シンの研究に伴う医療機器の挿入部の細径化は、挿入部
を湾曲させる湾曲機構の小型化を余儀無くさせる。ま
た、湾曲機構を小型化しても所望する湾曲駆動力が得ら
れなければ挿入部の挿入性の向上が図れない。
【0005】こうした問題を踏まえ、最近では、前述し
たケモメカニカル材料やゴム人工筋等に比べて小型化に
よる湾曲駆動力の低下が少ないSMAを用いた様々な形
態の湾曲アクチュエータが開発されている。
【0006】しかしながら、SMAを用いたこれらの湾
曲アクチュエータは、加熱・冷却することにより軸方向
に伸縮可能な2方向性ワイヤや曲げ形状を記憶させた板
材、線材、あるいは密巻き形状を記憶させたコイル状の
ものであるため、微小化が困難であったり、湾曲力量が
小さかったりして思うような湾曲駆動力を得られないこ
とがあった。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、微小化しても所望す
る大きな駆動力を発生させることができる簡単構造のア
クチュエータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のアクチュエータは、記憶形状に変形する複
数の形状記憶合金素材をメッシュ状に交差させ、前記形
状記憶合金素材が交差する交差部を結合させた状態で編
組し、前記形状記憶合金素材が記憶形状に変形する変形
力によって駆動力を発生させるようにしたものである。
【0009】
【作用】上記構成により、各形状記憶合金素材の変形力
は形状記憶合金素材同志を結合する交差部を介して総合
され、その総和はアクチュエータの変形力となってあら
われて各種装置を駆動させる駆動力を発生させる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説
明する。図1ないし図3は本発明の第1の実施例を示す
ものである。図1に示すように、本実施例のアクチュエ
ータ1は、NiTi合金やCu−Zn系合金等によって
形成された形状記憶合金素材からなる構成部2をメッシ
ュ状に構成してなる。このメッシュ構造は、微視的に
は、図2の(a)に示すように、長尺な板素材としての
構成部2を波形状に加工し、この波形状の構成部2を同
一平面上にいくつも並設することによって構成される。
この場合、互いに隣り合う構成部2の山部2a同志はレ
ーザ溶接、スポット溶接、接着等の接合手段によって接
合されており、これによって、複数の長尺な形状記憶合
金素材があたかも斜め方向から交差したような交差部を
いくつも形作り、この交差部が接合された結合部4…と
して各構成部2同志を互いに連結固定している。
【0011】なお、図2の(a)に示す構成部2はこれ
らが並設される平面に対して垂直な方向に幅がでるよう
に板素材を波形状に加工して形成されているが、図2の
(b)に示すように、構成部2が並設される平面の方向
に幅がでるように板素材を波形状に加工して形成しても
よい。なお、この場合、前述した図2の(a)と同様の
方法でアクチュエータを作成してもよいが、エッチン
グ、スパッタリング等によって結合部4を含めた一体構
造のメッシュ状薄膜として形成してもよい。
【0012】また、波形状の構成部2は設定された変態
温度(例えば30℃〜100℃の間で適宜選定する。)
まで加熱されることによって記憶された収縮形状に変形
するようになっている。具体的には、例えば図1の
(a)に示す長さL0 の状態から前記変態温度まで加熱
することによって図1の(b)に示す長さL1 (L0
1 +ΔL)の状態にΔLだけ収縮するようになってい
る。
【0013】なお、構成部2の記憶特性としては、変態
温度まで加熱することによって記憶された収縮形状にの
み形状回復する1方向性のものであってもよいが、変態
温度を境に加熱・冷却することによって図1の(a)の
状態と図1の(b)の状態とに自ら伸縮する2方向性の
ものであってもよい。
【0014】次に、上記構成のアクチュエータ1を動作
させる場合について説明する。図3はアクチュエータ1
を通電加熱させる通電回路を示している。アクチュエー
タ1はその両端が束ねられており、この束ねられた両端
部に通電制御部10から電圧が印加されるように通電ラ
イン13が接続された回路構成となっている。そして、
例えば図中上側をアクチュエータ固定部、下側をアクチ
ュエータ可動部として、アクチュエータ1の両端に電圧
を印加すると、各構成部2…は通電加熱されて図1の
(a)に示すL0 の長さから図3の(b)に示すL1
長さに収縮変形する。なお、この収縮量は通電量を通電
制御部10によってコントロールすることにより変化さ
せることができる。
【0015】各構成部2…の収縮力は各構成部2を連結
する結合部4を介して総合され、その総和はアクチュエ
ータ1の収縮力Fとなってあらわれて各種装置を駆動さ
せる駆動力を発生させる。なお、この収縮変形時におい
てアクチュエータ1は幅方向に拡がることとなる(図1
の(b)、図3の(b)参照)。
【0016】このように、本実施例のアクチュエータ1
は、簡単かつ柔軟な平面構造を成すため微小化し易い。
したがって、例えば細径内視鏡の挿入部の狭い部位への
配置が容易となる。また、小型化による変形力の低下が
少ない形状記憶合金の特性に加え、各構成部2…の収縮
力が各構成部2を連結する結合部4を介して総合される
ことにより大きな変形力を発生させることができるた
め、アクチュエータ1を微小化した場合でも前記変形力
に伴う大きな駆動力を発生させることができる。図4は
第1の実施例のアクチュエータ1のメッシュ構造の変形
例を示したものである。このアクチュエータ25は、第
1の実施例のアクチュエータ1の構成部2の外表面に絶
縁膜20を被覆し、この絶縁膜20で構成部2の横方向
での結合を行なったものである。また、この絶縁膜20
は隣り合う1対の構成部2,2を一単位17として被覆
されている。さらに、これら1対の構成部2,2におい
ては、第1の実施例のように波形状の構成部2の山部2
a同志を接着剤等で接合することによって結合部4を構
成せず、隣り合う構成部2,2の山部2a,2a同志を
絶縁膜20で両側から挟み込むことによって押し付ける
ことによって第1の結合部4aを構成している。また、
一対の構成部2,2からなる各単位17…を絶縁膜20
によって横方向に結合することによって第2の結合部4
bが構成されている。なお、単位構成される一対の構成
部2,2を第1の結合部4aを含めた一体構造のものと
してもよい。
【0017】また、上記構成のアクチュエータ25は、
一対の構成部2,2からなる単位17ごとに通電ライン
13が接続されている。つまり、各単位17…が並列に
接続された回路構成となっている。また、通電切換え部
15を設け、各単位17…ごとに通電加熱できるように
なっている。つまり、各単位17…を選択的に通電加熱
できるようになっている。したがって、収縮箇所を選択
して複雑な動作が可能である。
【0018】図5は第1の実施例のアクチュエータ1を
医療用カテーテル30の湾曲機構として使用した例を示
している。カテーテル30は中央にチャンネル32を有
するチューブ36からなる。カテーテル30の湾曲部3
1のチューブ36外周面には3つのアクチュエータ1が
周方向に沿って等しい角度間隔で設けられている。ま
た、3つのアクチュエータ1が配置されたチューブ36
の外周にはアクチュエータ1の両端を固定する状態で絶
縁を兼ねる外被34が被覆されている。
【0019】この構成では、湾曲させたい方向のアクチ
ュエータ1に前述した通電手段により通電加熱すること
で、このアクチュエータ1が収縮変形してカテーテル3
0の湾曲部31に引張り力が作用し、図中破線で示すよ
うに湾曲部31が湾曲動作する。
【0020】また、図6示すように、アクチュエータ1
を内視鏡40の湾曲機構として使用してもよい。この内
視鏡40の湾曲部41はカテーテル30と同一の構成を
しており、チューブ36中央のチャンネル32内にイメ
ージガイドファイバ47とライトガイドファイバ49と
を同心円状に配設して成る。湾曲部41のチューブ36
外周面には4つのアクチュエータ1が周方向に沿って等
しい角度間隔で設けられている。また、4つのアクチュ
エータ1が配置されたチューブ36の外周にはアクチュ
エータ1の両端を固定する状態で絶縁を兼ねる外被34
が被覆されている。なお、図5、図6ともに通電ライン
13は湾曲部31,41内に配置してある。
【0021】図7は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。本実施例のアクチュエータ50は第1の実施例の
アクチュエータ1を収縮方向と垂直な方向に巻いて構成
したものである。また、図8は本発明の第3の実施例を
示すものである。本実施例のアクチュエータ60は第1
の実施例のアクチュエータ1を収縮方向と垂直な方向に
折り重ねて構成したものである。図7、図8いずれの場
合も断面積は増えるが収縮力はかなり大きくなる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアクチュ
エータは、簡単かつ柔軟な構造を成すため微小化し易
い。したがって、例えば細径内視鏡の挿入部の狭い部位
への配置が容易となる。また、小型化による変形力の低
下が少ない形状記憶合金の特性に加え、各形状記憶合金
素材の変形力が形状記憶合金素材同志を結合する交差部
を介して総合されることにより大きな変形力を発生させ
ることができるため、アクチュエータを微小化した場合
でも前記変形力に伴う大きな駆動力を発生させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例のアクチュエー
タの記憶形状に変形する前の状態を示す平面図、(b)
は記憶形状に変形した状態を示すアクチュエータの平面
図である。
【図2】(a)は図1のアクチュエータのメッシュ構造
を拡大して示した斜視図、(b)は(a)の変形例を示
すメッシュ構造の斜視図である。
【図3】(a)は通電回路によって通電加熱する前の状
態を示すアクチュエータの概略図、(b)は通電回路に
よって変態温度まで通電加熱した状態を示すアクチュエ
ータの概略図である。
【図4】通電回路によって変態温度まで通電加熱する場
合のアクチュエータのメッシュ構造の変形例を示す概略
図である。
【図5】(a)は図1のアクチュエータを医療用カテー
テルに適用した場合のカテーテルの湾曲動作を示す概念
図、(b)は(a)のカテーテルの縦断面図である。
【図6】図1のアクチュエータを内視鏡に適用した場合
の内視鏡挿入部の縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例のアクチュエータの概略
図である。
【図8】本発明の第3の実施例のアクチュエータの概略
図である。
【符号の説明】
1,25,50,60…アクチュエータ、2…構成部
(形状記憶合金素材)、4…結合部(交差部)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶形状に変形する複数の形状記憶合金
    素材をメッシュ状に交差させ、前記形状記憶合金素材が
    交差する交差部を結合させた状態で編組して成り、前記
    形状記憶合金素材が記憶形状に変形する変形力によって
    駆動力を発生することを特徴とするアクチュエータ。
JP4249771A 1992-09-18 1992-09-18 アクチュエータ Withdrawn JPH06102933A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4249771A JPH06102933A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4249771A JPH06102933A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06102933A true JPH06102933A (ja) 1994-04-15

Family

ID=17197988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4249771A Withdrawn JPH06102933A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 アクチュエータ

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JP (1) JPH06102933A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002187090A (ja) * 2000-12-21 2002-07-02 Matsushita Electric Works Ltd マニピュレータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002187090A (ja) * 2000-12-21 2002-07-02 Matsushita Electric Works Ltd マニピュレータ

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991130