JPH0610280B2 - 雪氷路に好適な改良された空気入りタイヤ - Google Patents

雪氷路に好適な改良された空気入りタイヤ

Info

Publication number
JPH0610280B2
JPH0610280B2 JP58232728A JP23272883A JPH0610280B2 JP H0610280 B2 JPH0610280 B2 JP H0610280B2 JP 58232728 A JP58232728 A JP 58232728A JP 23272883 A JP23272883 A JP 23272883A JP H0610280 B2 JPH0610280 B2 JP H0610280B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
snow
weight
parts
ice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58232728A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60124636A (ja
Inventor
栄二 滝口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP58232728A priority Critical patent/JPH0610280B2/ja
Priority to CA000467170A priority patent/CA1247773A/en
Priority to US06/673,455 priority patent/US4624296A/en
Priority to DE19843443818 priority patent/DE3443818A1/de
Priority to DK590884A priority patent/DK172145B1/da
Priority to NO844960A priority patent/NO171455C/no
Publication of JPS60124636A publication Critical patent/JPS60124636A/ja
Publication of JPH0610280B2 publication Critical patent/JPH0610280B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は雪氷路の走行に適する空気入りタイヤ、特にト
レッド部材の雪氷路面における路面把持力を向上させる
ことにより性能の改善された雪氷路に好適な空気入れタ
イヤに関するものである。この場合の雪氷路面とは温度
が−20℃以上のような一般的な雪氷路面(以下雪氷路
面という)と温度が−20℃以下のような極寒冷地域で
の完全に凍結した氷路面(以下完全凍結路という)の両
方をいうが以下この定義にしたがつて説明する。
〔従来技術〕
雪氷路及び完全凍結路に適する空気入りタイヤはこれま
で種々提案されているが、その性能は必ずしも満足され
るものでなく、尚改善が望まれている。これに関して従
来より雪氷路面における路面把持力を向上させるため、
トレッド部材の材質の検討が行なわれており、定温での
ゴムの硬さを柔らかくすることが、C.S.Wilki-nson;RC
T 27 255(1954),F.S.Conat;RCT 22 863(1949)
等によりよく知られている。その為に、例えば、W.G.N
rich:The Friction of Polymer on Ice(Journal of
the IRI,10月号 192頁 1972)およびDesmond
Moore;The Friction of Pneumatic Tires(1975)
等の文献に知られているように、ブタジエンゴムが優れ
た踏面把持力をもつていることが知られている。しかし
ながら(−20℃以下のような)完全凍結路では性能低
下をきたすため、十分な踏面把持力を得ることができな
かつた。これはブタジエンゴムが公知のように−20℃
以下のような低温では結晶化するため弾性率が高くなる
ことが原因として考えられている。
又天然ゴム、ポリイソプレンゴムをトレツドゴムに使用
すれば雪氷路面での踏面把持力は向上する。しかしなが
らかかる方法によると湿潤路面での踏面把持力が低下し
好ましくない。またこの踏面把持力の低下を改善するた
め、A.C.BaSSI;RCT 88 1965,D.Bulgin,G.D.Hubb-erd,
M.H.Walters;Proc.4th Rubber Tech.Conf.London 193
(1962)等の文献で知られているようにスチレン−
ブタジエン共重合体ゴム、ブチルゴムやカーボンブラツ
クを多量に使用する方法も知られているが、このような
方法では雪氷性能や転動抵抗が低下し好ましくない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記の欠点のない雪氷路の走行に適す
る空気入りタイヤを提供することである。
本発明の他の目的は、特に雪氷路における踏面把持力に
優れたタイヤトレツド部材用組成物を提供することであ
る。
〔発明の構成〕
本発明者は上記目的を達成すべく、タイヤ部材の材質に
つき鋭意研究した結果、低温下での路面把持力を高く保
持するためにはブタジエンゴムの結晶化を防止すればよ
いのであり、そのためにはスチレン基(x)を0〜20%
含有し、かつ1・2ビニル結合基(y)を0〜40%含有し、
xとyの比率が の関係を満足するようなジエン系ゴムが、ブタジエンゴ
ムの性質を損なうことなく、特に−20℃以下の結晶化を
防止することを見出し本発明に到達した。
すなわち、本発明は(A)天然ゴム、ポリイソプレンゴ
ム、ブタジエンスチレン共重合体ゴム及びブタジエンゴ
ムからなる群から選ばれた少なくとも1種以上のゴム5
0〜90重量部と(B)ジエン系ゴムとしてスチレン基
(x)を0〜20%及び1,2ビニル結合基(y)を0
〜40%含有し、かつ前記(x)と(y)との比率が の関係を満足するもの10〜50重量部を配合してなる
混合ゴム100重量部に対してカーボンブラック40〜
100重量部及び軟化剤60重量部以下を添加配合し、
加硫してなるゴム組成物より構成したことを特徴とする
雪氷路に好適な改良された空気入りタイヤを提供するも
のである。
〔作用〕
本発明の上記ゴム組成物において原料ゴム中にA成分が
50重量部未満では湿潤路での路面把握力が低下し、90
重量部を越えると雪氷路及び完全凍結路での踏面把握力
が低下し好ましくない。B成分が50重量部を越えると
湿潤路での路面把持力が低下し10重量部未満では雪氷
路及び凍結路での雪氷性能が低下し好ましくない。
B成分のうちスチレン含有量が20%を越え、1・2ビニ
ル結合が40%を越えると、ブタジエンゴムの結晶化防
止は可能であるが、スチレン・ブタジエン的な性質にな
り、雪氷路面での踏面把握力が劣る。xとyの比率が 又は ではブタジエン的性質になり、ブタジエンゴムが結晶化
し雪氷路面での踏面把握力は向上するが完全凍結路での
踏面把握力は向上しない。
本発明においてジエン系ゴムのスチレン量と1・2ビニル
量との関係においてxとyは第1図のA−B−C−Dで
囲まれた領域内の使用比率、好ましくはA−B′−C−
D′で囲まれた領域内の比率を満足する。ここでジエン
系ゴムのスチレン量(%)をxとして1・2ビニル結合量(%)
をyとすると 曲線Bはy=−2×+40 〃 Dはy=−7/3×+7 である。
従つて第1図のA−B−C−Dで囲まれた領域とは 0≦x≦20かつ0≦y≦40 により囲まれた領域である。
本発明に用いるゴム組成物には補強性カーボンブラツク
を40〜100重量部配合するのが好ましく、カーボン
ブラツクが40重量部未満では、湿潤路での踏面把握力
及び耐摩耗性が低下し一方100重量部を越えると耐摩
耗性が低下し好ましくない。
軟化剤は60重量部以下配合するが、60重量部を越え
ると耐摩耗性が低下してしまう。ここでいう軟化剤とは
石油系軟化剤及び低温性可塑剤の両者のことであり、石
油系軟化剤は粘度比重定数(VGC)0.80〜1.0から
なるパラフイン系プロセス油、ナフテン系プロセス油、
芳香族系プロセス油を含み、又低温性可塑剤としてはフ
タル酸誘導体、例えばフタル酸系ジエステル、脂肪酸系
−塩酸エステル、例えばオレイン酸誘導体、脂肪酸系二
塩基酸エステル、例えばアジピン酸誘導体、アゼライン
酸誘導体、セバシン酸誘導体およびリン酸誘導体などの
エステル系可塑剤等がある。使用に当つては両者をブレ
ンドして使用するのが望ましい。更に上記ゴム組成物に
は通常ゴム組成物に用いられる配合剤である、加硫剤、
促進剤、促進助剤、老化防止剤等を適宜配合することが
できる。
以上の構成よりなるゴム組成物を用いてトレツドを形成
することにより、本発明の目的は達成されるが、雪氷路
及び完全凍結路での踏面把握力をコントロールする上で
−40℃のE′が300以下、好ましくは280以下で
−20℃E′が200kg/cm2以下、好ましくは180kg
/cm2以下で0℃E′が150kg/cm2以下、好ましくは
130kg/cm2以下でかかる温度域でE′変化が少ないこ
とが上記環境下での雪氷路及び完全凍結路での路面把握
力を維持する上で重要であり、特に E′(−40℃)−E′(−20℃)≦120kg/cm2 E′(−20℃)−E′(−0℃)≦ 80kg/cm2 であれば雪氷路面の踏面把握力を向上し又完全凍結路と
踏面把握力を向上させることができる。尚E′は動的貯
蔵弾性率を示す。
〔実施例〕
以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
第2表に示す配合割合(重量部)からなるゴム組成物で
構成したトレツドを有するタイヤサイズ165SR13
の27種のタイヤをつくつた。各タイヤにつき雪氷路面
における踏面把握力、及び完全凍結路面における踏面把
握力、湿潤路面における踏面把握力(耐制動性)、耐摩
耗性を実車試験により下記方法により評価した。得た結
果を第2表に併記する。
評価方法 (1) 雪氷路面での路面把握力 ブレーキ性能につき速度20,30及び40km/Hで走
行中にブレーキをかけ停止距離を測定し比較例1のタイ
ヤの値を100として指数で表示した。数値大ほど良
好、テストは−20℃以上の日中に実施した。
(2) 完全凍結路面の踏面把握力 ブレーキ性能につき速度20,30及び40km/Hで走
行中にブレーキをかけ停止距離を測定し比較例1のタイ
ヤの値を100として指数で表示した。数値大きいほど
良好。テストは−20℃以下の夜間に実施した。
(3) 耐制動性: 濡れたアスフアルト路面において、速度40km/H、70
km/Hおよび100km/Hの各速度から急制動を当え、
完全に停止するまでの走行距離を求め、その値を比較例
1を100として指数で表示した。数値が大きい程良
好。
(4) 耐摩耗性 操縦性、安定性を評価したタイヤとは別途にトレッドを
タイヤ周上で2分割して、一方は比較例1のトレツドゴ
ム組成物によつてトレツドを形成したタイヤを試作し、
舗装路面を5万km走行した後の摩耗量を測定し1mm摩耗
するのに要する走行距離を相対比較し、比較例1を10
0とし指数表示した。指数大なる程良好。
(5) E′の測定法 岩本製作所粘弾性スペクトロメーターを使用して周波数
50cps、静歪率5%の伸長下にて動歪率1%の条件で
測定した。なお試料形状は長さ20mm、幅5mm、厚さ2
mmの短冊状とした。
なお実施例で用いたジエン系ゴムの供試サンプルのミク
ロ構造は下記第1表に示した。
〔発明の効果〕 以上説明してきたように本発明の空気入りタイヤは、ト
レツドを前記構成から成るゴム組成物で構成したため湿
潤路面の踏面把握力、耐摩耗性を損うことなく−20℃
以上のような雪氷路面の踏面把握力を向上させ、かつ−
20℃以下のような完全な凍結路での踏面把握力を飛躍
的に向上したので雪氷路の走行用として極めて有効なも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明において用いられるブタジエンゴムのス
チレン量と1,2ビニル量との関係を示し、本発明に適す
る領域を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ブタ
    ジエンスチレン共重合体ゴム及びブタジエンゴムからな
    る群から選ばれた少なくとも1種以上のゴム50〜90
    重量部と(B)ジエン系ゴムとしてスチレン基(x)を0
    〜20%及び1,2ビニル結合基(y)を0〜40%含
    有し、かつ前記(x)と(y)との比率が の関係を満足するもの10〜50重量部を配合してなる
    混合ゴム100重量部に対してカーボンブラック40〜
    100重量部及び軟化剤60重量部以下を添加配合し、
    加硫してなるゴム組成物より構成したことを特徴とする
    雪氷路に好適な改良された空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】上記ゴム組成物に於いて、加硫した後の物
    性として (a)E′(−40℃)−E′(−20℃)≦120kg/c
    m2で且つ (b)E′(−20℃)−E′(−0℃)≦80kg/cm2
    の範囲を満足するものである 前記特許請求の範囲第1項記載の雪氷路に好適改良され
    た空気入りタイヤ。
JP58232728A 1983-12-12 1983-12-12 雪氷路に好適な改良された空気入りタイヤ Expired - Lifetime JPH0610280B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58232728A JPH0610280B2 (ja) 1983-12-12 1983-12-12 雪氷路に好適な改良された空気入りタイヤ
CA000467170A CA1247773A (en) 1983-12-12 1984-11-06 Pneumatic tire suitable for running on snow and ice roads
US06/673,455 US4624296A (en) 1983-12-12 1984-11-21 Pneumatic tire suitable for running on snow and ice roads
DE19843443818 DE3443818A1 (de) 1983-12-12 1984-11-30 Luftreifen fuer verschneite und vereiste strassen und gummizusammensetzung hierfuer
DK590884A DK172145B1 (da) 1983-12-12 1984-12-11 Pneumatisk dæk og elastomer blanding til slidbanen på et sådant dæk
NO844960A NO171455C (no) 1983-12-12 1984-12-11 Pneumatisk dekk egnet for kjoering paa snoe- og isbelagte veier

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58232728A JPH0610280B2 (ja) 1983-12-12 1983-12-12 雪氷路に好適な改良された空気入りタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60124636A JPS60124636A (ja) 1985-07-03
JPH0610280B2 true JPH0610280B2 (ja) 1994-02-09

Family

ID=16943851

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58232728A Expired - Lifetime JPH0610280B2 (ja) 1983-12-12 1983-12-12 雪氷路に好適な改良された空気入りタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0610280B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8625023D0 (en) * 1986-10-18 1986-11-19 Sp Tyres Uk Ltd Tyre tread compound
JP2707278B2 (ja) * 1988-06-13 1998-01-28 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5770137A (en) * 1980-10-17 1982-04-30 Asahi Chem Ind Co Ltd Improved rubber composition
JPS57108142A (en) * 1980-12-26 1982-07-06 Bridgestone Corp Rubber composition for tire
JPS58199203A (ja) * 1982-05-12 1983-11-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The 重荷重車両タイヤ用トレッドゴム組成物

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5770137A (en) * 1980-10-17 1982-04-30 Asahi Chem Ind Co Ltd Improved rubber composition
JPS57108142A (en) * 1980-12-26 1982-07-06 Bridgestone Corp Rubber composition for tire
JPS58199203A (ja) * 1982-05-12 1983-11-19 Yokohama Rubber Co Ltd:The 重荷重車両タイヤ用トレッドゴム組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60124636A (ja) 1985-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0161793B1 (en) Low fuel consumption tire with all weather performances
JPS59206208A (ja) 雪氷路に好適な空気入りタイヤ
JPS6210530B2 (ja)
JPH03159803A (ja) スタッドレスタイヤ
JPH02167353A (ja) ゴム組成物及びそれをトレッドに用いたタイヤ
JPH0330622B2 (ja)
EP0216588B1 (en) Pneumatic tire
US4640952A (en) Pneumatic tire having all-weather running performances
JPS62268707A (ja) 全天候で高運動性能を有する空気入りラジアルタイヤ
JPH0470340B2 (ja)
JPS58199203A (ja) 重荷重車両タイヤ用トレッドゴム組成物
US4624296A (en) Pneumatic tire suitable for running on snow and ice roads
JPH0610280B2 (ja) 雪氷路に好適な改良された空気入りタイヤ
JPH0520464B2 (ja)
JPS60147450A (ja) タイヤトレツドゴム組成物
JPH0653833B2 (ja) タイヤトレツド用ゴム組成物
EP0161791B1 (en) Low fuel consumption tire with all weather performances
JPH0517257B2 (ja)
JPH06116443A (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JPH0745599B2 (ja) タイヤトレツド用ゴム組成物
JPS60248405A (ja) 雪氷路に好適な改良された空気入りタイヤ
JPS5846257B2 (ja) タイヤトレッド用ゴム組成物
JPH0368899B2 (ja)
JPS58196245A (ja) タイヤトレツド用ゴム組成物
CA1280244C (en) Tread composition for low fuel consumption all weather tire