JPH06101435A - エンジンのバルブ駆動装置 - Google Patents

エンジンのバルブ駆動装置

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JPH06101435A
JPH06101435A JP4275328A JP27532892A JPH06101435A JP H06101435 A JPH06101435 A JP H06101435A JP 4275328 A JP4275328 A JP 4275328A JP 27532892 A JP27532892 A JP 27532892A JP H06101435 A JPH06101435 A JP H06101435A
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speed
high speed
cam
arm
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Hirokazu Matsuura
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
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Abstract

(57)【要約】 【目的】バルブクリアランスを自動零調整するHLAを
備えた状態下でバルブ可変機構を構成し、しかもHLA
をバルブステムの側方に配設して、エンジンの全高の短
縮を図る。 【構成】バルブ10を駆動するカムシャフトに低速用カ
ムおよび高速用カムを一体的に形成したエンジンのバル
ブ駆動装置であって、一端39bがバルブ10のバルブ
ステム15上端と当接し、他端39aがHLA41と当
接すると共に、中間部が上記低速用カムと当接する低速
用ロッカアーム39と、上記高速用カムと当接する第1
位置と、高速用カムから離反する第2位置とに揺動可能
に設けられ、かつ低速用ロッカアーム39に連係された
高速用スイングアーム34と、高速用スイングアーム3
4を上記第1位置および第2位置に切換えるアクチュエ
ータ手段46とを備え、低速時には低速用カム、低速用
ローッカアーム39を介してバルブ10を駆動し、高速
時には高速用カム、高速用スイングアーム34、低速用
ロッカアーム39を介してバルブ10を駆動すべく構成
したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、バルブ(吸気弁又は
排気弁)を駆動するカムシャフトに低速用カムおよび高
速用カムを一体的に形成し、低速用カムによりバルブを
低速時のバルブタイミングで駆動する一方、高速用カム
によりバルブを高速時のバルブタイミングで駆動するよ
うなエンジンのバルブ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のエンジンのバルブ駆動装
置としては、例えば米国特許明細書第4203397号
および特開平3−151510号公報に記載の装置があ
る。すなわち前者の米国特許明細書第4203397号
に記載の装置は、図11、図12に示すように、低速用
カム101により駆動される低速用アーム102を設
け、この低速用アーム102を平面から見て略方形枠状
に形成し、この方形枠状のアーム中空部にピン103を
介して高速用アーム104を配設し、この高速用アーム
104を高速用カム105により駆動すべく構成してい
る。
【0003】また上述の低速用アーム102の一端(図
面上、右端)に揺動支点としてのピボット106を一体
形成し、このピボット106をハイドロリック・ラッシ
ュ・アジャスタいわゆるHLA107で支持する一方、
アクチュエータ108により支軸109を中心として駆
動されるラッチ手段110を設けている。
【0004】さらに、上述の高速用アーム104の下面
に一体形成したスプリングリテーナ111と、低速用ア
ーム102側の下部に設けたスプリングリテーナ112
との間に、スプリング113を張架する一方、上述の低
速用アーム102の他端(図面上、左端)におけるスリ
ッパ状のバルブ当接部114にバルブ115におけるバ
ルブステム116上端を圧接させている。
【0005】そして、この従来装置によれば、図11に
示すようにアクチュエータ108によりラッチ手段11
0と高速用アーム104とのロックを解除した場合、高
速用アーム104はピン103を支点としてフリーに揺
動し、低速用アーム102は低速用カム101で揺動さ
れるので、結果的に低速用カム101でバルブ115が
駆動される低速時のバルブタイミングを得ることができ
る。
【0006】一方、図12に示すようにアクチュエータ
108によりラッチ手段110を高速用アーム104に
係止させたロック時には、高速用アーム104および低
速用アーム102は一体的にピボット106を揺動支点
として高速用カム105で揺動されるので、結果的に高
速用カム105でバルブ115が駆動される高速時のバ
ルブタイミングを得ることができる。
【0007】しかし、この従来装置においては低速用ア
ーム102を略方形枠状に形成して、この方形枠状のア
ーム中空部に高速用アーム104を配設し、さらに高速
用アーム104の動きをフリー状態および拘束状態に変
更するラッチ手段110と、高速用アーム104を復帰
動させるスプリング113とをアーム102,104に
設ける必要があるため、これらアーム102,104の
形状が実質的に大型となり、延いてはバルブ駆動装置全
体が大型となる問題点があった。
【0008】一方、後者の特開平3−151510号公
報に記載の装置は、図13、図14に示すように、カム
シャフト200に低速用カム201と高速用カム202
とを一体的に形成し、上述の低速用カム201と対応す
る位置には、ロッカシャフト203を支点として揺動す
る低速用ロッカアーム204を設けて、この低速用ロッ
カアーム204の中間部に穿設された凹溝部に上述の低
速用カム201に当接するローラフォロア205を配設
している。
【0009】また上述の低速用ロッカアーム204の両
サイドには、一端(図面上、右端)にピボット受け20
6を、他端(図面上、左端)にHLA207をそれぞれ
有する高速用ロッカアーム208,208(但し、図面
では一方のみを示す)を配設し、この高速用ロッカアー
ム208における他端のHLA207のプランジャ20
9を、バルブ210のバルブステム211上端に圧接
し、高速用ロッカアーム208他端側上部を、低速用ロ
ッカアーム204から突設したピン212と係合可能に
構成する一方、高速用ロッカアーム208一端にピボッ
ト受け206をアクチュエータ213におけるプランジ
ャ214上端のピボット215に対して揺動可能に被着
すると共に、高速用ロッカアーム208の上面に一体形
成したスリッパ216を上述の高速用カム202と対応
させている。
【0010】そして、この従来装置によれば、図13に
示すように、アクチュエータ213の油圧をドレンさせ
た時、プランジャ214およびピボット215を下動さ
せ、高速用ロッカアーム208のピボット受け206側
が低位置になるように同ロッカアーム208をスラント
させることで、この高速用ロッカアーム208のスリッ
パ216を高速用カム202から離反させ、低速用カム
201の動きが各要素205,204,212,20
7,209を介してバルブ210に伝達される低速時の
バルブタイミングを得ることができる。
【0011】一方、図14に示すようにアクチュエータ
213に油圧を供給した時、プランジャ214およびピ
ボット215を上動させ、高速用ロッカアーム208の
ピボット受け206を上動させて、同ロッカアーム20
8を略水平に変位させることで、高速用ロッカアーム2
08のスリッパ216を高速用カム202に当接させ、
高速用カム202の動きが各要素216,208,20
7,209を介してバルブ210に伝達される高速時の
バルブタイミングを得ることができる。
【0012】しかし、この従来装置においては、バルブ
ステム211上端と高速用ロッカアーム208の他端側
との間にHLA207が配設されており、このHLA2
07の上下方向の長さ(高さ)が大きい関係上、エンジ
ン全高が高くなる問題点があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、バルブクリアランスを自動零調整するHL
Aを備えた状態下でバルブ可変機構を構成することがで
き、しかもHLAをバルブステムの側方に配設できて、
エンジン全高の短縮を図ることができるエンジンのバル
ブ駆動装置の提供を目的とする。
【0014】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、低速用ロッカアーム
他端が高速用スイングアームの揺動支点とラップしない
ように、低速用ロッカアームを短寸に設定することで、
高速用スイングアームの揺動支点に設けられる揺動軸の
長さを長くして、高速用スイングアーム揺動支点におけ
る支持の安定を図ると共に、HLAを高速用スイングア
ーム揺動支点の揺動軸配設位置に対してシリングヘッド
の内方側に配設することで、連係点から低速用ロッカア
ーム他端のHLA当接点までの距離に対して、連係点か
ら高速用スイングアームの揺動支点までの距離を大とし
て、この高速用スイングアームの揺動支点を支持する支
持部への付勢荷重を比較的小さくすることができるエン
ジンのバルブ駆動装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、バルブを駆動するカムシャフトに低速用カム
および高速用カムを一体的に形成したエンジンのバルブ
駆動装置であって、一端が上記バルブのバルブステム上
端と当接し、他端がHLAと当接すると共に、中間部が
上記低速用カムと当接する低速用ロッカアームと、上記
高速用カムと当接する第1位置と、高速用カムから離反
する第2位置とに揺動可能に設けられ、かつ上記低速用
ロッカアームに連係された高速用スイングアームと、上
記高速用スイングアームを上記第1位置および第2位置
に切換えるアクチュエータ手段とを備え、低速時には低
速用カム、低速用ローッカアームを介してバルブを駆動
し、高速時には高速用カム、高速用スイングアーム、低
速用ロッカアームを介してバルブを駆動すべく構成した
エンジンのバルブ駆動装置であることを特徴とする。
【0016】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記低速用ロッカア
ームは上記高速用スイングアームより短寸に設定され、
上記HLAは高速用スイングアーム揺動支点の揺動軸配
設位置に対してシリンダヘッドの内方側に配設されたエ
ンジンのバルブ駆動装置であることを特徴とする。
【0017】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、上述の高速用スイングアームが高速用カムから離反
する第2位置にある時には、低速用カムの動きが低速用
ロッカアームを介してバルブに伝達される低速時のバル
ブタイミングを得ることができ、一方、上述の高速用ス
イングアームが高速用カムと当接する第1位置にある時
には、高速用カムの動きが高速用スイングアームおよび
低速用ロッカアームを介してバルブに伝達される高速時
のバルブタイミングを得ることができる。
【0018】しかも、上述の低速用ロッカアームはその
一端がバルブステム上端と当接し、他端がHLAと当接
するので、バルブクリアランスを自動零調整する上述の
HLAを備えた状態下でバルブ可変機構を構成しつつ、
このHLAをバルブステムの側方に配設することができ
る。従って、エンジンの全高の短縮を図ることができる
効果がある。
【0019】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の低速用
ロッカアームの他端が高速用スイングアームの揺動支点
とラップしないように、低速用ロッカアームを高速用ス
イングアームよりも短寸に設定したので、この高速用ス
イングアームの揺動支点に設けられる揺動軸の長さを長
く設定することができ、この結果、高速用スイングアー
ム揺動支点における支持の安定を図ることができる効果
がある。
【0020】加えて、上述のHLAを高速用スイングア
ーム揺動支点の揺動軸配設位置に対してシリンダヘッド
の内方側に配設したので、低速用ロッカアームと高速用
スイングアームとを連係する連係点から低速用ロッカア
ーム他端のHLA当接点までの距離に対して、上述の連
係点から高速用スイングアームの揺動支点までの距離を
大とすることができ、この結果、上述の高速用スイング
アームの揺動支点を支持する支持部への付勢荷重を比較
的小さくすることができる効果がある。
【0021】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はエンジンのバルブ駆動装置を示し、図
1、図2、図3において、シリンダボア1を有するシリ
ンダブロック2上にシリンダヘッド3を取付け、このシ
リンダヘッド3には燃焼室4に適宜連通する3つの吸気
ポート5,6,7と、2つの排気ポート8,9とを形成
している。
【0022】そして、上述の吸気ポート5を開閉する吸
気弁10と、上述の吸気ポート6を開閉する吸気弁11
と、上述の吸気ポート7を開閉する吸気弁12と、上述
の各排気ポート8,9を開閉する排気弁13,13とを
設けて、吸気3弁、排気2弁の5弁構成と成している。
【0023】これらの各弁10〜13はシリンダヘッド
3に配設したバルブガイド14内にそのバルブステム1
5を挿通し、バルブステム15上端に分割コレット16
を介してスプリングリテーナ17を嵌合する一方、シリ
ンダヘッド3の所定部に配設した下側のスプリングリテ
ーナ18と、上述の上側のスプリングリテーナ17との
間にバルブスプリング19を張架している。
【0024】一方、気筒列方向に延びる吸気カムシャフ
ト20および排気カムシャフト21を設け、上述の吸気
カムシャフト20を複数のカムシャフト軸受22,23
で軸支すべく構成すると共に、排気カムシャフト21を
複数のカムシャフト軸受24,25で軸支すべく構成し
ている。なお、上述の各カムシャフト軸受22〜25の
上部に取付けられるベアリングキャップの図示は省略し
ている。
【0025】上述の吸気カムシャフト20には、2つの
吸気弁10,11に対応する低速用カム26および高速
用カム27と、残りの1つの吸気弁12に対応する低速
用カム28および高速用カム29とを形成し、上述の各
カム26,27により第1バルブ可変機構30を介して
2つの吸気弁10,11を同時駆動すると共に、上述の
各カム28,29により第2バルブ可変機構31を介し
て残りの1つの吸気弁12を駆動すべく構成している。
なお、排気側においては2つの排気弁13,13の上部
中間に第1バルブ可変機構30と同様の構成の第3バル
ブ可変機構32(図1参照)を配設して、この第3バル
ブ可変機構32で排気側の2つの排気弁13,13を同
時駆動すべく構成している。
【0026】上述の第1バルブ可変機構30の具体的構
成を図4、図5、図6、図7を参照して以下に詳述す
る。この第1バルブ可変機構30は、吸気カムシャフト
20の下方において該吸気カムシャフト20と揺動軸と
平行に揺動軸としてのロッカシャフト33を設け、この
ロッカシャフト33にその揺動支端(図面では左端)が
揺動可能に軸支された高速用スイングアーム34を設
け、この高速用スイングアーム34をロッカシャフト3
3側の揺動支端からバルブステム15上端側の遊端に向
けて延設すると共に、高速用スイングアーム34の遊端
側にローラフォロア配設用の凹部35を形成し、遊端に
はタペット36を一体形成している。
【0027】またピン37を用いて上述のローラフォロ
ア配設用の凹部35にローラフォロア38を取付けると
共に、このピン37を利用して高速用スイングアーム3
4の両サイドには低速用ロッカアーム39,40を取付
けている。
【0028】ここで、上述のローラフォロア38は図
2、図4に示す如く低速用カム26の直下に位置し、上
述のタペット36は高速用カム37の直下に位置する。
また低速用ロッカアーム39,40のそれぞれの他端
(図面上、左端)における円弧状のピボット部39a,
40aは、シリンダヘッド3に取付けられたハイドロリ
ックラッシュアジャスタ41(以下単にHLAと略記す
る)のプランジャ42上面に当接し、低速用ロッカアー
ム39,40のそれぞれの一端(図面上、右端)におけ
るスリッパ状のバルブ当接部39b,40bは、各吸気
弁10,11におけるバルブステム15上端に当接して
いる。
【0029】また上述の低速用ロッカアーム39,40
の他端が高速用スイングアーム34の揺動支点としての
ロッカシャフト33とラップしないように、低速用ロッ
カアーム39,40を高速用スイングアーム34よりも
短寸に設定する一方、上述のHLA41は高速用スイン
グアーム34の揺動支点に配設されるロッカシャフト3
3に対してシリンダヘッド3の内方側に配設されてい
る。
【0030】一方、上述の高速用スイングアーム34の
揺動支端を揺動可能に軸支するロッカシャフト33は、
この高速用スイングアーム34の幅方向の両サイドから
幅方向外方へ突出する長さに設定され、このロッカシャ
フト33の両サイド部には上下方向に貫通するガイド孔
43,43が穿設されている。
【0031】そして、例えばシリンダヘッド3に植設し
たガイド手段としてのガイドピン44,44を上述のガ
イド孔43,43に貫挿すると共に、シリンダヘッド3
の所定部とロッカシャフト33の両サイド部下面との間
には付勢手段としてのコイルスプリング45,45を張
架している。
【0032】また上述の高速用スイングアーム34揺動
支端の上側には、上述のガイドピン44,44およびコ
イルスプリング45,45と上下方向に略対向する如く
アクチュエータ46を配設している。このアクチュエー
タ46は図2に示すように上述の高速用スイングアーム
34揺動支端において同アーム34の幅方向の中間部に
単一設けられた油圧駆動タイプのもので、そのプランジ
ャ47の下動時に高速用スイングアーム34揺動支端を
下方に押下げる。
【0033】この高速用スイングアーム34揺動支端の
下動時には、ロッカシャフト33がガイドピン44,4
4で案内されながら下動するので、高速用スイングアー
ム34揺動支端の揺動中心を確保しながら同スイングア
ーム34揺動支端を下動するように構成している。
【0034】上述のアクチュエータ46は図6、図7に
示すように構成している。すなわち、このアクチュエー
タ46は円筒状のボディ48と、このボディ48内に摺
動可能に配設されたプランジャ47とを有し、プランジ
ャ47の背面と対向するポート49からボディ48内に
油圧を供給すると、プランジャ47は図6に示す状態か
ら図7に示すように下動すると共に、プランジャ47内
の油路50に供給される油圧により複数のノックピン5
1…がボディ48側の係止孔52内へ突出係入して、供
給油圧力を解除してもプランジャ47の下動位置が保持
される一方、図7に示す下動位置のプランジャ47を図
6に示すノーマル位置に復帰させる時には、ノックピン
51…の外端面と対応する位置の複数のポート53…に
油圧力を付勢すると、ノックピ51…が油路50内に没
入し、コイルスプリング45,45のバネ力によりプラ
ンジャ47が図6に示すノーマル位置に復帰する如く構
成している。
【0035】而して、この実施例では図6に示すように
コイルスプリング45,45のバネ力により高速用スイ
ングアーム34の揺動支端をアクチュエータ46側の上
側に付勢し、高速用スイングアーム34揺動支端を上動
させた時、高速用のタペット36は低速用および高速用
の何れのカム26,27のカムプロフィルからも離間し
た第2位置に設定され、ローラフォロア38のみが低速
用カム26のカムプロフィルに当接するので、ロッカシ
ャフト33を揺動支点として可動する高速用スイングア
ーム34の動きが、各要素37,39,40を介して2
つの吸気弁10,11に同時に伝達され、バルブリフト
量の小さい低速時のバルブタイミングを得ることができ
る。
【0036】また図7に示すようにアクチュエータ46
で高速用スイングアーム34の揺動支端を下動させた
時、この高速用スイングアーム34はピン37を中心と
して図面上、反時計方向へ回動して、高速用のタペット
36が高速用カム27のカムプロフィルに当接する第1
位置に設定されるので、ロッカシャフト33を揺動支点
として可動する高速用スイングアーム34の動きが、各
要素37,39,40を介して2つの吸気弁10,11
に同時に伝達され、バルブリフト量の大きい高速時のバ
ルブタイミングを得ることができる。
【0037】ところで、上述の第2バルブ可変機構31
は残りの1つの吸気弁12を駆動するもので、先の第1
バルブ可変機構30が高速用スイングアーム34の両サ
イドに低速用ロッカアーム39,40を備えているのに
対して、この第2バルブ可変機構31は高速用スイング
アームの片側に1つの低速用ロッカアーム54を備えて
いる点が異なり、その他の点については同等であるの
で、図2の第2バルブ可変機構31において第1バルブ
可変機構30と同様の作用を奏する部分には同一番号を
付して、その詳しい説明を省略する。なお、図2におい
て55は点火プラグを配設するためのプラグホール、図
1、図6、図7において26BC,27BCは対応する
カム26,27のベースサークルを示す。
【0038】図8はエンジンのバルブ駆動装置の制御回
路を示し、CPU60はエンジン回転数Neおよびエン
ジン負荷CE等の必要な入力に基づいて、ROM61に
格納されたプログラムに従って、アクチュエータ46を
介してバルブ可変機構30,31,32を駆動制御し、
RAM62は図9に示すようなマップ等の必要なデータ
やマップを記憶する。
【0039】ここで、上述のCPU60はアクチュエー
タ46を直接駆動することはなく、油圧供給ラインに介
設した電磁ソレノイド弁を介して上述のアクチュエータ
46を駆動するが、図8では簡略的に図示している。
【0040】また図9に示すマップは、横軸にエンジン
回転数Neをとり、縦軸にエンジン負荷CEをとって、
アクチュエータ46を駆動させる高負荷高回転領域α
と、アクチュエータ46を駆動させない低負荷低回転領
域βとを区画したマップである。
【0041】図10はバルブ可変機構によるバルブタイ
ミングおよびバルブリフト量の変化の一例を示し、吸気
側の第1および第2の各バルブ可変機構30,31を図
6に示すように低速態様に切換えた場合には吸排気オー
バラップ期間が短くなり、これら第1および第2の各バ
ルブ可変機構30,31を図7に示すように高速態様に
切換えた場合には吸排気オーバラップ期間が長くなる。
【0042】さらに、吸気3弁10,11,12のうち
2つの吸気弁10,11を同時に駆動する第1バルブ可
変機構30と、残りの1つの吸気弁12を駆動する第2
バルブ可変機構31とを独立して設け、これら各機構3
0,31に対応するカムプロフィルを異ならせると、2
つの吸気弁10,11と、残りの1つの吸気弁12との
動きに差異が生じるので、図3に示すようにスワールS
を形成することも可能である。
【0043】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下作用を説明する。
【0044】エンジンの運転状態が図9に示す低負荷低
回転領域βであるとCPU60が判定した時には、アク
チュエータ46は図6の状態を維持するので、高速用ス
イングアーム34の揺動支端は上動位置に位置し、同ス
イングアーム34が第2位置に設定されるので、2つの
吸気弁10,11は第1バルブ可変機構30を介して低
速用カム26で駆動される。
【0045】一方、エンジンの運転状態が図9に示す高
負荷高回転領域αであるとCPU60が判定した時に
は、アクチュエータ46の駆動により、高速用スイング
アーム34の揺動支端が押下げられて、この高速用スイ
ングアーム34の揺動支端は図7に示すように下動位置
に位置し、同スイングアーム34が第1位置に設定され
るので、2つの吸気弁10,11は第1バルブ可変機構
30を介して高速用カム27で駆動される。
【0046】すなわち、上述の高速用スイングアーム3
4が高速用カム27から離反する第2位置にある時(図
6参照)には、低速用カム26の動きが低速用ロッカア
ーム39,40を介して吸気弁10,11に伝達される
低速時のバルブタイミングを得ることができ、一方、上
述の高速用スイングアーム34が高速用カム27と当接
する第1位置にある時(図7参照)には、高速用カム2
7の動きが高速用スイングアーム34および低速用ロッ
カアーム39,40を介して吸気弁10,11に伝達さ
れる高速時のバルブタイミンクグを得ることができる。
【0047】しかも、上述の低速用ロッカアーム39,
40はその一端がバルブステム15上端と当接し、他端
がHLA41と当接するので、バルブクリアランスを自
動零調整する上述のHLA41を備えた状態下でバルブ
可変機構30を構成しつつ、このHLA41をバルブス
テム15の側方に配設することができる。従って、エン
ジンの全高の短縮を図ることができる効果がある。
【0048】また上述の低速用ロッカアーム39,40
の他端が高速用スイングアーム34の揺動支点とラップ
しないように、低速用ロッカアーム39,40を高速用
スイングアーム34よりも短寸に設定したので、この高
速用スイングアーム34の揺動支点に設けられるロッカ
シャフト33の長さを長く設定することができ、この結
果、高速用スイングアーム34揺動支点における支持の
安定を図ることができる効果がある。
【0049】加えて、上述のHLA41を高速用スイン
グアーム34揺動支点のロッカシャフト33配設位置に
対してシリンダヘッド3の内方側に配設したので、低速
用ロッカアーム39,40と高速用スイングアーム34
とを連係する連係点(ピン37参照)から低速用ロッカ
アーム39,40他端のHLA41当接点までの距離に
対して、上述の連係点(ピン37参照)から高速用スイ
ングアーム34の揺動支点までの距離を大とすることが
でき、この結果、上述の高速用スイングアーム34の揺
動支点を支持する支持部への付勢荷重を比較的小さくす
ることができる効果がある。
【0050】この発明の構成と上述の実施例との対応に
おいて、この発明のバルブは、実施例の吸気弁10,1
1に対応し、以下同様に、カムシャフトは、吸気カムシ
ャフト20に対応し、揺動軸は、ロッカシャフト33に
対応し、アクチュエータ手段は、アクチュエータ46に
対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限
定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンのバルブ駆動装置を示す断面
図。
【図2】図1の平面図。
【図3】シリンダボアに対する各吸排気ポートのレイア
ウトとスワール生成状態とを示す説明図。
【図4】第1バルブ可変機構の斜視図。
【図5】第1バルブ可変機構の分解斜視図。
【図6】低速用バルブタイミングに設定された状態を示
す説明図。
【図7】高速用バルブタイミングに設定された状態を示
す説明図。
【図8】制御回路ブロック図。
【図9】RAMに記憶させたマップの説明図。
【図10】バルブ可変機構によるバルブタイミングおよ
びバルブリフト量の変化の一例を示す説明図。
【図11】従来のエンジンのバルブ駆動装置の一例を示
す低速時の説明図。
【図12】従来のエンジンのバルブ駆動装置の一例を示
す高速時の説明図。
【図13】従来のエンジンのバルブ駆動装置の他の例を
示す低速時の説明図。
【図14】従来のエンジンのバルブ駆動装置の他の例を
示す高速時の説明図。
【符号の説明】
3…シリンダヘッド 10,11…吸気弁 15…バルブステム 20…吸気カムシャフト 26…低速用カム 27…高速用カム 33…ロッカシャフト 34…高速用スイングアーム 39,40…低速用ロッカアーム 41…HLA 46…アクチュエータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブを駆動するカムシャフトに低速用カ
    ムおよび高速用カムを一体的に形成したエンジンのバル
    ブ駆動装置であって、一端が上記バルブのバルブステム
    上端と当接し、他端がHLAと当接すると共に、中間部
    が上記低速用カムと当接する低速用ロッカアームと、上
    記高速用カムと当接する第1位置と、高速用カムから離
    反する第2位置とに揺動可能に設けられ、かつ上記低速
    用ロッカアームに連係された高速用スイングアームと、
    上記高速用スイングアームを上記第1位置および第2位
    置に切換えるアクチュエータ手段とを備え、低速時には
    低速用カム、低速用ローッカアームを介してバルブを駆
    動し、高速時には高速用カム、高速用スイングアーム、
    低速用ロッカアームを介してバルブを駆動すべく構成し
    たエンジンのバルブ駆動装置。
  2. 【請求項2】上記低速用ロッカアームは上記高速用スイ
    ングアームより短寸に設定され、上記HLAは高速用ス
    イングアーム揺動支点の揺動軸配設位置に対してシリン
    ダヘッドの内方側に配設された請求項1記載のエンジン
    のバルブ駆動装置。
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