JPH06101326A - 防水床パン - Google Patents

防水床パン

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Publication number
JPH06101326A
JPH06101326A JP29362692A JP29362692A JPH06101326A JP H06101326 A JPH06101326 A JP H06101326A JP 29362692 A JP29362692 A JP 29362692A JP 29362692 A JP29362692 A JP 29362692A JP H06101326 A JPH06101326 A JP H06101326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
floor pan
waterproof floor
tile
frp
Prior art date
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Pending
Application number
JP29362692A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Nakagawa
俊幸 中川
Ryozo Amano
良三 天野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Inax Corp filed Critical Inax Corp
Priority to JP29362692A priority Critical patent/JPH06101326A/ja
Publication of JPH06101326A publication Critical patent/JPH06101326A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 FRP及びタイルとの馴染みがよく、タイル
の貼着作業も容易な接着剤を用いてFRP製の防水床パ
ンを構成する。 【構成】 FRP製の防水床パンにシリコーン変性ポリ
マーを主成分とする接着剤を用いてタイルを貼着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴室等の洗場にシリコ
ーン変性ポリマーを主成分とする接着剤を用いてタイル
を貼着してなる防水床パンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ユニットバス等の防水床パンは、通常、
図2に示すように、防水床パン1の洗場2に、防水性,
耐水性,美観等の観点からタイル3を貼着するようにし
ている。このような防水床パン1は、図3に示すよう
に、ベニヤ板等の補強材4を充填してなるレジンコンク
リート層(以下はレジコン層という)5の表裏面側をゲ
ルコート層6a及び6bで被覆したFRPの場合が殆ど
である。
【0003】而して、前記防水床パン1は、前述した通
り、FRPの有機質材料であり、またタイル3は無機質
材料である。そのため、無機質のタイル3と有機質の防
水床パン1との馴染みが悪く、モルタル等の接着剤では
強度不足となるため、二液タイプのエポキシ系接着剤7
を介してタイル3を貼着するようにしていた。然しなが
ら、このエポキシ系の接着剤7であってもその接着強度
は極めて弱く、タイル3が容易に剥離するという問題が
あった。
【0004】そのため、従来にあっては、図3に示すよ
うに、タイル3を貼着する防水床パン1の洗場側の表面
のゲルコート層6aを、爪部材等で引掻いてサンディン
グ加工する等して凹凸部8を形成し、ゲルコート層表面
を粗くすることでタイル3の接着力を向上させるように
していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、二液タイプ
のエポキシ系接着剤7では、サンディング加工を必須と
するため、その粉塵によって作業環境が悪化するという
問題があった。しかもゲルコート層6aは0.3〜0.
8mm程度と極めて薄いため、凹凸部8の深さがゲルコ
ート層6aを越えてレジコン層5まで達することがあ
り、洗場で使用した湯水がレジコン層5へ浸透し、ベニ
ヤ板等の補強材4を腐敗させる等の問題もあった。
【0006】また二液タイプのエポキシ系接着剤7は、
二液の混合作業に手間取るという問題と、混合作業を考
慮して一般に低粘度であるため揺変性を持たせることが
困難であり、タイルの初期定着性が悪く、タイル圧着作
業に手間取るという問題とがあった。
【0007】更に、この二液タイプのエポキシ系接着剤
7は、耐アルカリ性が充分でなく、目地モルタル9から
溶出するアルカリ成分によって劣化が早くなり、タイル
3の剥離を助長するという問題があった。
【0008】更にまた、二液タイプのエポキシ系接着剤
7は、弾性がないため、浴室使用者の体重負荷や防水床
パン1及びタイル3の熱膨張収縮の繰り返し履歴に追従
することができず、タイル3と接着剤7との間又は防水
床パン1と接着剤7との間で界面剥離を起こし易いとい
う問題があった。
【0009】このように従来のFRP製の防水床パンに
タイルを貼着するに際し、二液タイプのエポキシ系接着
剤7では多くの問題点を含んでいるもののその見直しが
されず、依然として一つの種類のみのエポキシ系接着剤
7のみが使用され続けていたのは、この種のFRP製の
防水床パンにタイルを貼着するには何が最も適した接着
剤であるかの分析が全く行われていなかったことに起因
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は従来の前記課題
に鑑みてこれを改良除去したものであって、FRP製防
水床パン及びタイルとの馴染みがよく、タイルの貼着作
業も容易な接着剤を用いてFRP製の防水床パンを製造
せんとするものである。而して、前記課題を解決するた
めに本発明が採用した手段は、FRP製の防水床パンに
シリコーン変性ポリマーを主成分とする接着剤を用いて
タイルを貼着してなる防水床パンである。
【0011】
【作用】本発明に用いるシリコーン変性ポリマーを主成
分とする接着剤は、分子中に1個以上の反応性珪素を有
する高分子化合物(A)及びその硬化剤を含むことを特
徴とする。この高分子化合物(A)の骨格としては、ポ
リエーテル,ポリエステル,ポリアクリレート等が挙げ
られるがこれに限定されるものではない。本発明をより
有用にする目的で前記シリコーン変性ポリマーを主成分
とする接着剤にエポキシ樹脂及びその硬化剤等を添加し
てもよい。また必要に応じて、炭酸カルシウム等の充填
材,接着付与剤,希釈剤,揺変材,抗菌剤,着色材等を
添加してもよい。前記接着剤の具体例としては、特開平
4−168487号等に開示されているようなものが挙
げられる。この接着剤FRP製の防水床パン及び無機材
料であるタイルとの馴染みがよく、しかも弾性を有し、
耐アルカリ性も優れており、一液タイプであるのでタイ
ルの貼着作業も容易である。従って、このような性質を
有するシリコーン変性ポリマーを主成分とする接着剤
は、FRP製の防水床パンへタイルを貼着するに際して
用いるものとしては最適であり、本発明者はこのことを
知見したことにより、本発明を完成するに至った。従っ
て、本発明ではFRP製の防水床パンにシリコーン変性
ポリマーを主成分とする接着剤を用いてタイルを貼着し
ている。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の構成を図面に示す実施例に
基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合
と同一符号は同一部材である。図1は本発明の一実施例
に係る防水床パン10を示す部分縦断面図である。同図
に示すように、この実施例にあっては、ベニヤ板等の補
強材4を充填してなるレジコン層5の表裏面側をゲルコ
ート層6a及び6bで被覆したFRPを準備し、該FR
Pの表面側にシリコーン変性ポリマーを主成分とする接
着剤11を用いてタイル3を所定の目地間隔ごとに配列
貼着している。そして、タイル3どうしの間に形成され
る目地に目地モルタル9を充填してFRP製の防水床パ
ン10を形成している。
【0013】シリコーン変性ポリマーを主成分とする接
着剤11は、既に市販されているものである。この接着
剤11には、主成分である上述のシリコーン変性ポリマ
ー及びその硬化触媒に加えてエポキシ樹及び硬化剤,炭
酸カルシウム等の充填材,着色材,接着付与材,希釈
剤,揺変材が配合されている。
【0014】このシリコーン変性ポリマーを主成分とす
る接着剤11は、FRP製の防水床パン10及び無機材
料であるタイル3との馴染みがよく、しかも弾性を有し
ている。そのため、使用者等の荷重により防水床パン1
0が振動したとしてもこの動きに追従することが可能で
あり、防水床パン10と接着剤11との間及び接着剤1
1とタイル3との間で界面剥離を起こすことはない。ま
たこの接着剤11は、耐アルカリ性に優れている。その
ため、目地モルタル9のアリカリ成分が溶出して接着剤
11へ及んだとしてもその性質が変化して劣化すること
はない。更に、このシリコーン変性ポリマーを主成分と
する接着剤11は一液タイプであり、タイル3の貼着作
業も容易である。つまり、シリコーン変性ポリマーを主
成分とする接着剤11は、FRP製の防水床パン10へ
タイル3を貼着するものとしては最適のものである。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明にあっては、
FRP製の防水床パン及び無機材料であるタイルとの馴
染みがよく、しかも弾性を有し、耐アルカリ性にも優れ
ており、一液タイプであるのでタイルの貼着作業も容易
であるというシリコーン変性ポリマーを主成分とする接
着剤を用いてFRP製の防水床パンにタイルを貼着して
いる。
【0016】つまり、タイルの強固な接着が可能で、し
かも防水床パンの使用による振動に追従することがで
き、界面剥離等が起こり難く、また目地モルタルのアル
カリ成分溶出による劣化がなく、更にはタイルの貼着作
業も容易であるという優れた防水床パンの提供が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る防水床パンの部分縦断面
図である。
【図2】従来の洗場にタイルを貼着した防水床パンの一
例を示す斜視図である。
【図3】従来の防水床パンの部分縦断面図である。
【符号の説明】
3…タイル 10…防水床パン 11…シリコーン変性ポリマーを主成分とする接着剤
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】ユニットバス等の防水床パンは、通常、
図2に示すように、防水床パン1の洗場2に、すべり防
止,床の質感向上,美観等の観点からタイル3を貼着す
るようにしている。このような防水床パン1は、図3に
示すように、ベニヤ板等の補強材4を充填してなるレジ
ンコンクリート層(以下はレジコン層という)5の表面
側をゲルコート層6aで被覆したFRPの場合が一般的
である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】而して、前記防水床パン1は、前述した通
り、FRPの有機質材料であり、またタイル3は無機質
材料である。そのため、無機質のタイル3と有機質の防
水床パン1との馴染みが悪く、モルタル等の接着剤では
強度不足となるため、二液タイプのエポキシ系接着剤7
を介してタイル3を貼着するようにしていた。然しなが
ら、このエポキシ系の接着剤7であってもその接着作業
上の原因により、タイル3が容易に剥離するという問題
があった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】そのため、従来にあっては、図3に示すよ
うに、タイル3を貼着する防水床パン1の洗場側の表面
のゲルコート層6aを、サンディングペーパー等で引掻
いてサンディング加工する等して凹凸部8を形成し、ゲ
ルコート層表面を粗くすることでタイル3の接着力を向
上させるようにしていた。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】
【実施例】以下に、本発明の構成を図面に示す実施例に
基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合
と同一符号は同一部材である。図1は本発明の一実施例
に係る防水床パン10を示す部分縦断面図である。同図
に示すように、この実施例にあっては、ベニヤ板等の補
強材4を充填してなるレジコン層5の表面側をゲルコー
ト層6aで被覆したFRPを準備し、該FRPの表面側
にシリコーン変性ポリマーを主成分とする接着剤11を
用いてタイル3を所定の目地間隔ごとに配列貼着してい
る。そして、タイル3どうしの間に形成される目地に目
地モルタル9を充填してFRP製の防水床パン10を形
成している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FRP製の防水床パンにシリコーン変性
    ポリマーを主成分とする接着剤を用いてタイルを貼着し
    てなる防水床パン。
JP29362692A 1992-09-18 1992-09-18 防水床パン Pending JPH06101326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29362692A JPH06101326A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 防水床パン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29362692A JPH06101326A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 防水床パン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06101326A true JPH06101326A (ja) 1994-04-12

Family

ID=17797151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29362692A Pending JPH06101326A (ja) 1992-09-18 1992-09-18 防水床パン

Country Status (1)

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JP (1) JPH06101326A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007163068A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Toyox Co Ltd 浴室用暖房パネル

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04168187A (ja) * 1990-10-31 1992-06-16 Cemedine Co Ltd Frp成型物の接着方法

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04168187A (ja) * 1990-10-31 1992-06-16 Cemedine Co Ltd Frp成型物の接着方法

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