JP2001164729A - 壁面仕上げ構造 - Google Patents

壁面仕上げ構造

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JP2001164729A
JP2001164729A JP34566899A JP34566899A JP2001164729A JP 2001164729 A JP2001164729 A JP 2001164729A JP 34566899 A JP34566899 A JP 34566899A JP 34566899 A JP34566899 A JP 34566899A JP 2001164729 A JP2001164729 A JP 2001164729A
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Japan
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putty
coating material
elastic
wall
joint section
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JP34566899A
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Takahiro Asakura
孝宏 朝倉
Seiji Suzuki
誠司 鈴木
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Aica Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Aica Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、柱に目地部を介して板体を取り付けて
壁下地とし、目地部にシーリング材を充填した後、その
表面に塗材を塗装して仕上げる大壁工法等では目地部に
おいて塗材のクラックや目やせが避けられず解決策が求
められていた。 【解決手段】 壁下地の板体間の目地部に硬質パテ、好
ましくはエポキシ樹脂系パテ等を充填した後、弾性クロ
ス及び弾性パテを該目地部に亘って重層し、塗材を塗工
することにより課題を解決することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は壁面の仕上げ構造、詳し
くは壁面用板体間の目地部の仕上げ構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、壁面用板体に塗装してなる大壁工
法は目地部がなく、美観に優れるため戸建て建築に広範
囲に採用されている。従来の目地部の構造では目地部に
シーリング材を充填したのち、平滑に仕上げ塗材を塗布
して仕上げげる方法、各種のパテを充填し平滑としたの
ち、塗材を塗布して仕上げる方法が採用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の仕上げ方法では塗膜の亀裂がさけられない、目地部が
目やせして外観が損なわれる等の問題が残されていた
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では板体
間の目地部に硬質パテを充填して硬化させたのち、弾性
クロスを配置し、更に該弾性クロスを覆って弾性パテを
塗布した後、弾性塗材を塗布して仕上げた壁面仕上げ構
造を提供するもので、従前の工法における問題を解決し
た。
【0005】前記のように板体間の目地にパテを充填
し、平滑に仕上げたのち、塗材を塗布して大壁工法とし
て外壁を仕上げた場合、板体の伸縮、パテの収縮等のた
め塗膜の亀裂、目地部の目やせといった問題がさけられ
なかった。塗膜の亀裂を回避するためには寸法変化の小
さい板体を使用する、板体の寸法変化を抑制する、伸縮
性に優れる塗材を採用する、等の手段が想定される。
【0006】しかし、いずれの素材、工法でも限度があ
り問題を全て解決することはできなかつた。そこで本発
明者はこのような事情に鑑み、目地部に接着性能にすぐ
れ、硬化(固化)収縮が小さく、引っ張り伸び率の小さ
な硬質パテ、好ましくはエポキシ樹脂系パテを目地部に
充填したのち、板体間に弾性クロスを付着させ、更に弾
性パテを塗布して重層させ目地部を覆ったのち、塗材を
塗布して仕上げる壁面仕上げ構造とすることにより斯か
る課題を解決した。
【0007】以下、実施例の図により詳細に説明する。
図1は本発明に関わる実施例の図面であり、柱(1)間
にビス止めされた板体(2)の端部(2a)の角が切除
されてカットされV溝(2b)が形成され、該V溝(2
b)内に硬質パテ(3)が充填され、該板体(2)と該
硬質パテ(3)に亘ってシーラー(4)が塗布される。
次いで該板体(2)の接続部近傍に弾性クロス(5)が
接着され、弾性パテ(6)が該弾性クロス(5)を覆っ
た状態に塗布されたのち、弾性タイプの塗材(7)が塗
布されて仕上げられている。
【0008】板体には石綿スレート板、パーライトボー
ド、珪酸カルシユウム板、木毛セメント板等の外壁仕上
げ使用される板体が使用できるが、好ましくは強度があ
り加工性に優れ寸法変化の小さい素材、例えば窯業系サ
イジングボード等が好ましい。
【0009】目地部に充填される硬質パテには、エポキ
シ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系、ポリエ
ステル樹脂系等のパテが使用しうるが、好ましくは板体
との接着力に優れ、凝集力が大きく目やせの少ないエポ
キシ樹脂系のタイプ、中でも硬質で硬化収縮率が2%以
下、、引っ張り伸び率が2%以下の成分からなるエポキ
シ樹脂系組成物が望ましい。
【0010】シーラーは塗材の吸い込みを防止し塗材の
密着を向上させ、板体の部分的な凹みを充填するために
使用される。例示すると塩化ゴム、アクリルエマルジョ
ン等の成分からなるシーラーがあり塗材、板体等の材質
も密着性等を参酌して決定されればよい。
【0011】弾性クロスとしては綿、麻等の天然繊維、
ビニロン、ナイロン、ポリエステル等の合成繊維あるい
はガラス繊維もしくはこれらの混合繊維等から加工され
た布、不織布等で伸縮性に優れる材質がが適合する。
【0012】弾性パテは板体の伸縮を吸収・緩和し塗材
への影響を少なくするために使用されるものであり、好
ましくは−10〜20℃での伸び率が100%以上の材
質からなるものが望ましい。弾性パテの成分としては樹
脂エマルジョンが適合していて、例示すればアクリルゴ
ムエマルジョン、エチレン・酢酸ビニル樹脂エマルジョ
ン、アクリル・スチレン樹脂エマルジョン、酢酸ビニル
樹脂エマルジョン等を使用できる。
【0013】最上層に塗工される塗材としては弾性があ
り、密着性、耐候性に優れその他塗材性能の良好な樹脂
成分からなるタイプ、例示すればアクリル樹脂、アクリ
ル・スチレン共重合樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合
樹脂等の成分からなる樹脂エマルジョン等が適合し、好
ましくはJISk6301による試験法での乾燥塗膜の
−10〜20℃での伸び率が10%以上の塗材であるこ
とが望ましい。
【0014】板体の取り付け構造は実施例のV溝形状の
ほかに図2のような板体の端面全体に亘るV溝構造、図
3のような相じゃくり溝構造、図4のような半突きつけ
目地構造、図5のような突きつけ目地構造等の形状が適
宜採用される。
【0015】次に本発明の実施例により説明する。
【実施例1】図1の接続・仕上げ構造(壁下地:板体と
して厚み12mmの窯業系サイジンボードを使用しビス
止め)を採用した施行であつて、硬質パテに下記特性値
のエポキシ樹脂系硬質パテ(アイカ工業(株)製品 ジ
ョリシールJB−10)をV溝に充填し、硬化・養生し
たのち、ナイロンからなる厚み0.4mmの弾性寒冷紗
を幅50mmに亘り該V溝を覆って接着し、塩化ゴム系
シーラーを塗布し乾燥させたのち、該弾性寒冷紗を覆う
状態に幅50mmに亘り下記特性値のアクリルゴムエマ
ルジョン系弾性パテ(アイカ工業(株)製品 ジョリシ
ールJB−70)を塗布・乾燥させたのち、汎用タイプ
と可とう性タイプの2種類のアクリル・スチレン共重合
樹脂エマルジョン系塗材(アイカ工業(株)製品 ジョ
リパットJP−100及び大壁専用塗材1)を平均塗布
量2.0kg/m2各々ローラー塗布して実施例1及び
2の壁面仕上げ構造のサンプルを得た。
【0016】比較例1 弾性寒冷紗を使用しないほかは実施例1の塗材(ジョリ
パットJP−100)を使用して比較例1の壁面仕上げ
構造のサンプルを得た。
【0017】比較例2及び3 実施例1における硬質パテの代わりにV溝に変性シリコ
ン系シーリング材を充填し、弾性寒冷紗、弾性パテを使
用せずに実施例と同一の2種類の塗材を塗布して比較例
3及び4の壁面仕上げ構造のサンプルを得た。
【0018】比較例4 実施例1の硬質パテの代わりにウレタン樹脂系シーリン
グ材をV溝に充填し、実施例1の寒冷、弾性パテを使用
せず実施例1と同一の塗材を塗布して比較例3の壁面仕
上げ構造のサンプルを得た。
【0019】以上、実施例、比較例の仕上げについて塗
膜亀裂性と目地部意匠性(仕上がり性)を測定した結果
は表の通りであつた。
【0020】 特性値 1.エポキシ樹脂系硬質パテ( アイカ工業(株)製品 ジョリシー ルJB-10) 硬化収縮率 1.7%以下 (25℃で7日乾硬化養生後測定) 引っ張り伸び率 2%以下 JISk6911による。 引っ張り強度 8.5N/mm JISk6911による。 硬度 80HdD JISk7215による。 2.弾性パテ アイカ工業(株)製品( ジョリシールJB−70) 伸び 20℃ 280% JISA6909による。 −10℃ 150% 付着強さ 8.5kgf/cm JISA6909による。 ひび割れ抵抗 異状なし 3m/sec気流中測定。
【0021】
【表1】
【0022】測定法 1. 塗膜亀裂性 目視で表面塗材にクラックが
入るまでの移動できた距離を測定する。 2. 目地部意匠性 施工後14日経過したのちの
仕上がり部分に目やせ等の異状の有無を判定する。
【0023】
【作用】本発明になる壁面仕上げ構造は下地の板体間の
目地に接着性能に優れ、硬化収縮率及び引っ張り伸びの
小さい硬質パテを充填しているため、板体の動きを抑制
するとともに、弾性クロス及び弾性パテの介在により板
体の寸法変化、接続部の動きが緩和・吸収され、併せて
伸縮性のある弾性塗材の可とう性と相まって塗膜の亀裂
が回避される。
【0024】
【発明の効果】本発明になる壁面仕上げ構造は壁下地の
板体間の目地部に硬化収縮率、引っ張り伸び率が小さ
く、接着性に優れる硬質パテが充填されているため、板
体の動きが抑制される。また該硬質パテの上部に弾性ク
ロス、弾性パテが重層されているため板体の動きが吸収
・緩和される。このため最上層の塗材への影響が最小限
にくい止められ、塗膜の亀裂が発生しない構造に仕上げ
られている。
【0025】しかも塗材か弾性塗材であるため塗膜の亀
裂は発生しない。また目地部に硬化収縮のない硬質パテ
が充填されているうえに、上層の弾性クロス、弾性パテ
の重層により被覆・緩衝されるため目やせが全くなく大
壁工法における壁面仕上げ構造として最適なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における壁面仕上げ構造の部
分断面図。
【図2】 板体の接続がV溝形状の接続構造である部分
断面図。
【図3】 板体の接続が相じゃくり溝の接続構造である
部分断面図。
【図4】板体の接続が半突きつけ目地の接続構造である
部分断面図。
【図5】板体の接続が突きつけ目地の接続構造である部
分断面図。
【符号の説明】 1 、11、12、13、14 柱 2、21、22、23、24 板体 3 硬質パテ 4 シーラー 5 弾性クロス 6 弾性パテ 7 塗材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E110 AA26 AA48 AA57 AB04 AB22 BA02 BA12 BB04 BD26 CA07 CC02 CC04 DA03 DA09 DC12 DC36 DD03 GA14Z GA15Z GA16Z GA32W GA33X GA42Z GA43X GA44W GA44Z GB17X GB19X GB22X GB23X GB24X GB32Z GB43W GB44W GB45W GB46Z GB47Z GB52Z GB53Z GB54Z GB62X GB62Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁下地の板体間の目地部に硬質パテを充
    填し、弾性クロス及び弾性パテを該目地部に亘って覆っ
    て重層したのち、塗材を塗工して仕上げられていること
    を特徴とする壁面仕上げ構造。
  2. 【請求項2】 硬質パテがエポキシ樹脂系パテであるこ
    とを特徴とする請求項1の壁面仕上げ構造。
JP34566899A 1999-12-06 1999-12-06 壁面仕上げ構造 Pending JP2001164729A (ja)

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